2003(平成15)年 4月


1日■梅田北ヤード開発コンペ 3作に優秀賞 水巡る新名所に(朝日)
  ■梅田北開発案 用地・資金など課題(朝日聞)
  ■JR阪和線 事故で乱れ 貝塚(朝日)
  ■米腹で貨物故障 後続計3本影響 JR北陸線(京都)
  ■真の「快速」へ JR車両一新 神戸・京都線5年で(朝日)
2日■京都市の人事異動(課長級・課長補佐級・係長級)(抜粋)(京都)
  ■京都市人事 設備職の局間異動拡大 不祥事再発防止図る(抜粋)(朝日)
  ■東海道線、長岡京で人身事故 朝のJR大幅乱れる 125本運休、17万人に影響(京都)
  ■ラッシュ17万人混乱 JR京都線 人身事故で(朝日)
  ■JR大混乱 新マニュアル、負の面も 事故防止妙案なく(朝日)
  ■停留所以外で身障者降ろす JR系高速バス(朝日)
3日■JR山陰線京都−園部間 複線化完成、08年 総事業費300億円に(京都)
  ■電車にはねられ死亡 伏見の近鉄踏切(京都)
  ■JR事故の死亡者、身元判明(京都)
  ■JR山陰本線 複線化へ基本合意 京都−園部残り22.8` 今年度中に着工(朝日)
  ■死亡男性は17歳高3生 JR京都線事故(朝日)
  ■女性はねられ重体 JR嵯峨嵐山駅(京都)
  ■死亡男性の身元判明(京都)
4日■男性はねられ死亡 JR長岡京駅(京都)
  ■重体の女性死亡 JR山陰線の事故(京都)
  ■人身事故でダイヤ乱れる 山陰線・嵯峨嵐山(朝日)
  ■JR人身事故 京都線乱れる(朝日)
5日■ふるさと昭和史ビデオ 223 北丹鉄道営業休止 昭和46(1971)年3月1日 福知山・大江町 地域の輸送 半世紀支え(京都)
  ■踏切事故で45本が運休 JR阪和線(朝日)
  ■死亡男性の身元判明(朝日)
  ■信楽鉄道事故 娘13回忌で京の夫婦 「安全と平和」祈りの二人展 京都文博で17日から 人を死なせるのは悪 着物と工芸で訴え(京都)
6日■JR西定期乗車券 金額を割高表示 プログラム点検怠る(京都)
7日■市バス急停車 9人けが 四条河原町 横断の女性と接触(京都)
  ■JR環状線 沿線火災で81運休(朝日)
  ■ブレーキ異常 JR特急運休 紀勢線(朝日)
  ■新幹線試験362`記録(朝日)
  ■京都市バスの乗客9人けが 歩行者と接触急停止(朝日)
  ■営業用車両で時速360`超す JR東、上越新幹線で(京都)
  ■京日記(京都)
  ■警報いたずら? ダイヤが混乱 JR京都線踏切(朝日)
8日■昭和の京都を撮る 古写真700点新たに追加 京都市のネット配信データベース 室戸台風で浸水の東寺 市外周道路の整備事業(京都)
  ■青鉛筆(朝日)
9日■停電と飛来物2回 新幹線遅れ相次ぐ(京都)
  ■私鉄、自民献金縮小へ 市民団体調査 関西4社「慎重に」(朝日)
10日■青鉛筆(朝日)
  ■新型ケーブルカー導入し部分開通 アルペンルート(京都)
  ■開業15周年記念 トロッコ列車で式 JR瀬戸大橋線(京都)
  ■快速にATS作動 停車で1万人影響 JR山陽線(京都)
  ■オウム裁判 松本被告に死刑求刑へ 証拠調べ午後終結 24日にも論告(京都)
11日■信号故障でJR13本運休 早朝の安土駅近く(京都)
  ■JR琵琶湖線で赤信号変わらず(朝日)
  ■駅そばフリーク播州人 え、車内持ち込み? コク抜群のダシにメロメロ(朝日)
12日■地下駅4割 防火策不備 国交省調査 対策検討会を設置へ(京都)
  ■電車待ちの乗客に情報配信 2ヵ月で会員1万人突破 「小田急グーパス」 オムロンが構築・運用 関西でも数社に打診(京都)
  ■地下駅の4割、火災対策不十分(朝日)
  ■拳銃密売事件で容疑の組長逮捕 大阪府警(朝日)
  ■運転士「腕に力入らぬ」 交代、JR環状線乱れる(朝日)
13日■女性はねられ死亡 伏見の京阪本線(京都)
  ■阪急幹部また標的 部長旧宅、住人殴られる 先月大津で 京の事牛と共通点(京都)
  ■ハチ ブーンブーン 環状線とめる 車内とんだパニック 1500人の足に影響(京都)
  ■京都駅前地下街 白い粉盛られる 25ヵ所、食塩か(京都)
  ■1900系車両 往年の特急色に 京阪、宇治線などで(朝日)
  ■地下街の通路白い紛20所 京都駅前、いたずらか(朝日)
  ■ナンバーワン オンリーワン 京都府 JR京都駅のホーム、日本一長い558b(朝日)
14日■声 青春きっぷで点から線へと 主婦 中山喜美子(神戸市 55歳)(朝日)
  ■「花の駅」見納め JR可部線・安野(朝日)
  ■惜別 宮脇俊三さん 鉄道紀行の第一人者 のんびりゆっくり旅の妙(朝日)
15日■電車に男女2人飛び込み死亡 近鉄狛田駅(京都)
  ■踏切で立ち往生 車に電車が衝突 山城のJR線(京都)
  ■踏切の車に快速が衝突 山城・JR奈良線(朝日)
  ■山陽新幹線 架線が停電 「ひかり」車両に原因か(朝日)
  ■近鉄駅ホーム 2人飛び込み 京都・精華、心中か(朝日)
16日■京阪が鉄道版マイレージ(京都)
  ■宇治線の運行本数増便など 京阪ダイヤ改正(京都)
  ■事故3件 11万5000人影響 大阪環状などJRの3線 2人死亡、運休も(京都)
  ■枚方市駅に特急増(朝日)
  ■人身事故など11万人に影響 大阪・八尾のJR(朝日)
  ■JR西日本が7億申告漏れ 駅改修の経理処理で(京都)
  ■JR西 7億円深刻漏れ 2億円余追徴課税 修繕費処理誤る(朝日)
  ■朝のJR乱れ 約4万人影響 神戸線・琵琶湖線(朝日)
17日■男児はねられ死亡 亀岡のJR 山陰線線路内(京都)
  ■中国客誘致へ上海に事務所 JR西日本、年内に(朝日)
  ■近鉄線沿い長屋が全焼 大阪・影響6万人(朝日)
  ■特急にはねられ 2歳男児が死亡 京郡・亀岡のJR(朝日)
  ■台湾車両市場へ日本走る 新幹線(台北−高雄) 05年開業 合弁会社で思惑一致(朝日)
  ■駅前で砲弾800発 横浜の工事現場 旧日本軍製か(京都)
  ■地下鉄火災で義援金(朝日)
18日■指定席予約は3連休に集中 GW、JR旅客6社(京都)
  ■ブリタニカの出版事業買収 阪急電鉄(京都)
  ■くらしの経済 ネットサービス花盛り 関西の各社がアイデア 乗客増へ利便性競う チケットレス/予約/無線LAN…(京都)
19日■東京駅丸の内本屋 赤れんが駅舎重文に 文化審が8件答申(京都)
  ■東京駅が重文に 文化審が8件答申(朝日)
  ■ゆめ咲線車両デザイン一新 21日から運行(朝日)
  ■青鉛筆(朝日)
  ■新型リニアで時速500`体験 試乗会参加を募集(京都)
  ■小郡→新山口 10月駅名変更 「のぞみ」停車(朝日)
20日■新幹線線路の壁 男性乗り越え転落 新大阪駅(京都)
21日■男性はねられ死亡 右京のJR踏切(京都)
  ■踏切で死亡事故 ダイヤ乱れる JR山陰線(朝日)
22日■叡電の環境列車廃止へ 解説浸画など展示 11日にラストラン(京都)
  ■愛知万博で時速580`体感 JR東海のリニア館(京都)
  ■男性はねられ死亡 城陽のJR奈良線(京都)
  ■使用済み回数券 職員が4500枚着服 JR西、懲戒解雇に(朝日)
  ■青鉛筆(朝日)
  ■関東私鉄10社 全駅を禁煙へ 来月から(朝日)
23日■京都市バス 2年以内にモデルを 市交通事業審 利用促進で市長に提言(京都)
  ■阪急電鉄社長に角氏 若返り図る 大橋氏は会長に(京都)
  ■窓 落書き悲しいホームの木 右京区・中川 栄(主婦・30)(京都)
  ■阪急電鉄 社長に54歳・角氏 小林会長は相談役に(朝日)
  ■阪急首脳交代 脱開発路線を反映 過剰投資にけじめ(朝日)
  ■2003新社長 阪急電鉄 角 和夫氏 ブランドの回復目指す(朝日)
  ■居眠り運転士 軽度のSAS 福岡、3月に駅通過(朝日)
  ■声 老いた男性と「女性専用車」 無職 岩橋美智代(大阪市 76歳)(朝日)
  ■連休はトロッコ列車でGO!(朝日)
  ■大きな砂時計 JR大阪駅構内に(朝日)
24日■19世紀を楽しもう 右京に展示館完成 モネの複製並ぶ SLゾーンに4両(京都)
  ■松本被告に今夕、死刑求刑 オウム13件で検札論告 「犯行を首謀、指示」 東京地裁(京都)
  ■車が脱輪立ち往生 JR草津線遅れる(京都)
  ■オウム松本被告 死刑求刑へ 地下鉄サリンなど13事件 検察 「共犯者に犯行指示」(朝日)
25日■オウム松本被告に死刑求刑 「犯罪史上最も凶悪」 10月結審 年明け判決 東京地裁(京都)
  ■のぞみ指定席値下げ 10月実施へJR申請 増発、自由席も導入(京都)
  ■はるか米原まで延長 6月から(京都)
  ■電車、バスでおこしやす 京都市協議会 京観光で街頭活動(京都)
  ■のぞみ料金、値下げ申請(朝日)
  ■社説 死刑求刑 教祖への憤りと虚しさ(朝日)
  ■60b手前停車 3人が乗れず JR新大阪駅で快速第565回 2015年03月01日(朝日)
26日■トーマスのカード(京都)
  ■高架橋から石が車に落下 神戸の新幹線(京都)
  ■女性警官に痴漢 高校教師を逮捕 JR山陽線、容疑で(京都)
  ■運転士 案内もお任せ 「快適な列車の旅を」「ただいま時速300`」 JR西、異例サービス(朝日)
  ■警官に痴漢容疑 高校教諭を逮捕 JR車内、容疑否認(朝日)
  ■高架のバラスト落下し、車に傷 神戸の山陽新幹線(朝日)
27日■運転士の操作ミス 快速電車が駅通過 山口のJR山陽線(京都)
  ■東海道新幹線 輸送40億人 夏にも突破 10月 大幅ダイヤ改正(京都)
  ■「19世紀の薫り」 アート館が完成 嵯峨野観光鉄道(朝日)
  ■青鉛筆(朝日)
28日■GW 自然と遊ぼう(抜粋)(朝日)
  ■鉄道リサイクル@ 車両解体(朝日)
  ■故郷むすぶ銀河 プラネタリウム列車 新潟・北越急行 6月まで運行(朝日)
  ■SARS、北京で庶民の足直撃 地下鉄、がら空きに(朝日)
29日■神戸の酒気帯び死亡事故 元市バス運転手に有罪(京都)
  ■踏切に子 救助の母も 福岡 快速にはねられ死亡(朝日)
  ■鉄道リサイクルA 資源ごみ(朝日)
30日■信号機故障で31本が運休 JR阪和線(朝日)
  ■陸橋から転落 二輪の男性重傷 下京、JRに乱れ(京都)
  ■大雨の影響 JRに遅れ 阪和・和歌山線(朝日)
  ■阪神、阪急遅れ 山陽電鉄は運休(朝日)



1日■梅田北ヤード開発コンペ 3作に優秀賞 水巡る新名所に
 JR大阪駅北側の梅田貨物駅敷地(梅田北ヤード)24fの開発構想を募った国際コンペの優秀賞3作品が決まり、大阪市や都市基盤整備公団などでつくる実行委員会が31日、発表した。市と公団は03年度、これらをもとに整備構想を策定する。
 966点の応募作品から選ばれたのは、総合設計事務所執行役員の林直樹さん(53)=京都府京田辺市=ら7人▽再開発コンサルタント会社員白井順一さん(65)=東京都港区=ら8人▽アルゼンチン・ブエノスアイレスで建築事務所を経営するマリオ・ロベルト・アルパレスさん(89)ら2人−の各作品。
 林さんらの「メトロポリタン・コンポスト−平成のまちつくり」は敷地中央に幅6〜50bの運河や新幹線の大阪発着専用の新駅を設け、建物は経済状況に応じてあとから増築できる構造を採用する。
 白井さんらの「創と奏の水都−浪速の万華鏡ルネサンス」は運河を巡らせて敷地内を7つの島に区切り、7つの高層ビルや5つのマンションなどを建設する。
 アルバレスさんらの「再生・創生・バランス・調和・融合」は敷地の両側に高層、中層のビルを配し、中央は人工の小川や公園にする。
 3点と佳作5点は10日までJR大阪駅南側の「アクティ大阪」27階展望ロビーで展示される。17日には同市内でシンポジウムなどが開かれる。問い合わせは実行委(06・635・3337)へ。(朝日新聞)
■梅田北開発案 用地・資金など課題
 《解説》大阪の中心部に残る最後の一等地をどう開発するのか。31日に入賞作の発表があった梅田北ヤードの国際コンペは、国内外からの応募が966点と関心を集め、優秀作3点はいずれも水や緑を生かした魅力的な内容だった。だが、夢があふれる街並みを実現するには、乗り越えなければならない課題も多い。北ヤードの貨物駅は吹田操車場跡地(大阪府吹田・摂津両市)と大阪市内に半分ずつ移転する予定だが、吹田市では移転の是非が4月の市長選の争点のひとつに挙げられるほど住民の反発は根強い。一方で、国鉄清算事業団から土地処分を引き継いだ日本鉄道建設公団は、24fのうち貨物駅業務に支障がない6fは03年度に売却する方針だ。
 31日の会見で大阪市の岩本康男・計画調整局長は「切り売りされるとコンペの趣旨に反する。都市基盤整備公団が6fを一括して先行取得し、それぞれの開発者に売るのが望ましい」と話した。だが、都市公団関西支社は「ふさわしい土地取得の方法について検討していく」と言葉を濁す。
 優秀作のひとつは、実現には15年間で6000億円を超える投資が必要、と試算されている。今後の景気動向も開発の行方を左右しそうだ。(森嶋俊晴)(朝日新聞)
■JR阪和線 事故で乱れ 貝塚
 31日午後3時40分ごろ、大阪府貝塚市半田のJR阪和線東貝塚駅の南側で、線路脇を歩いていた女性(74)が、京橋発関西空港・和歌山行き「紀州路快速」(8両編成、乗客約200人)にはねられた。女性は骨盤を折るなど重傷。阪和線は約1時間後に運転を再開したが、上下84本が運休、93本が96〜4分遅れ、約9万5000人に影響した。(朝日新聞)
■米腹で貨物故障 後続計3本影響 JR北陸線
 1日午前5時35分ごろ、滋賀県米原町米原のJR米原駅近くの北陸線で、金沢発の上り貨物列車がけん引していた故障中の機関車のブレーキから煙が出ているのを運転士が見つけ、停車させた。同列車は約10分後、米原駅まで運転再開したが、後続の新潟発上り急行電車「きたぐに」が38分遅れたほか、普通電車上下各1本が運休するなど乗客約400人に影響した。
 JR西日本によると、貨物列車は機関車のパンタグラフの故障のため近江塩津駅で別の機関車と交換後、故障車をけん引して運転していた。故障車のブレーキが何らかの理由でかかり、摩擦で煙が出た、という。(京都新聞 夕刊)
■真の「快速」へ JR車両一新 神戸・京都線5年で
 JR西日本は京阪神を結ぶ神戸・京都線の普通と快速電車を、今より10`速い時速110`以上で走れる新型車両にすべて交換する。現在は最高時速130`の新快速に混雑が集中する傾向が続いており、普通と快速の高速化で、混雑緩和と全体の乗客増をねらう。
 交換するのは旧国鉄から引き継ぎ、最高時速100`の113系、201系など。
 これらの代わりに、90年代に開発した223系(最高時速130`)と207系(同120`)を03〜04年度に350〜400両投入する。5年後には神戸・京都線から旧型車両はなくなる見通しだ。
 神戸・京都線は草津−西明石間(約120`)が線路が4本ある複々線で、通勤路線としては国内最速の時速130`走行が可能だ。
 新快速は三ノ宮−大阪間を18分、大阪−京都間を27分で結ぶが、旧型車両が多い普通・快速だと三ノ宮−大阪間も26〜34分かかり、快速でも後発の新快速に途中で抜かれることが多い。このため乗客がわざわざ後発の新快速を待ち、混雑する傾向が強まっている。
 速度アップで短縮される時間は両線ともに数分ずつだが、駅での待ち時間を解消するなどし、京都−大阪−三ノ宮間では先に出発した快速が新快速よりもなるべく先着するようにする。
 新型車両は1両で約1億円かかる。JR西日本は今後5ヵ年は毎年250億円程度を車両費に計上し、神戸・京都線以外にも新型車を積極的に投入していく考えだ。(朝日新聞 夕刊)
2日■京都市の人事異動(課長級・課長補佐級・係長級)(抜粋)
 ◇交通局◇
 【課長級】
 企画総務部総務課担当課長(建設室担当課長)松浦伸吾▽同・自動車部営業課担当課長・市交通局協力会関連事業部派遣(自動車部梅津営業所副所長)山崎伸清▽同財務課担当課長(理財局財務部主計課長補佐)神谷佳孝▽自動車部営業課担当課長(高速鉄道部営業課課長補佐)柴田洋志▽同運輸課担当課長(自動車部運輸課担当課長補佐)山口雅直▽同技術課長(同技術課担当課長)相田正雄▽同担当課長・市交通局協力会関連事業部派遣(同技術課担当課長補佐)上原正雄▽同西賀茂営業所長(企画総務部総務課担当課長)山元誠一▽同梅津営業所副所長(環境局事業部まち美化推進課長補佐)矢島栄進▽同洛西営業所長(企画総務部研修所担当課長補佐)前田義徳▽高速鉄道部営業課長(自動車部営業課担当課長)角田敏昭▽建設室担当課長(高速鉄道部営業課長)瀬戸博望
 ◇退職 企画総務部総務課担当課長 平野裕▽自動車部技術課長 西村新一▽同西賀茂営業所長 若林邦彦▽同洛西営業所長 池澤強司
 【課長補佐級】
 企画総務部総務課長・庶務係長補佐(企画総務部総務課庶務係長)大口等▽同職員課担当課長補佐(建設室担当課長補佐)田中美都子▽同財務課担当課長補佐(同担当係長)桝井功士▽自動車部営業課担当課長補佐・市交通局協力会関連事業部派遣(自動車部営業課担当係長)坂本雅美▽同技術課担当課長補佐・同(同技術課担当係長)吉田光伸▽同西賀茂営業所長補佐・庶務係長(同海津営業所長補佐)吉村忠行▽同烏丸営業所長補佐・運転係長(同烏丸営業所運転係長)武川敏和▽同担当課長補佐(同烏丸営業所担当係長)阿部豊彦▽同梅津営業所長補佐・整備係長(同西賀茂営業所長補佐)塚原喜比呂
 高速鉄道部営業課担当課長補佐・京都高速鉄道株式会社派遣(高速鉄道部施設課機械設備係長)井上一夫▽同烏丸線運輸事務所担当課長補佐(自動車都営業課担当係長)池田敬三▽建設室担当課長補佐(企画総務部財務課担当課長補佐)見山敏男▽同(建設局街路部街路建設課担当係長)中村豊彦▽同・高速鉄道部施設課担当課長補佐(建設室担当係長)前田芳明
 ◇退職 企画総務部研修所担当課長補佐 寺腰三郎▽高速鉄道部営業課担当課長補佐 安藤輝雄▽同運輸課長補佐 中村昌延
 【係長級】
 企画総務部総務課経営計画係長(企画総務部総務課事業推進係長)西窪一▽同事業推進係長(総合企画局情報化推進室情報政策課担当係長)久保田幸三▽同担当係長・市交通局協力会関連事業部派遣(企画総務部職員課)廣瀬光太郎▽同職員課労務係長(同職員課担当係長)伊藤誠司▽同財務課出納係長(同財務課担当係長)大西恵子▽同担当係長(高速鉄道部施設課施設係長)松田智彦▽同(建設室)濱口明久▽同研修所担当係長(自動車部営業課担当係長)宮川勇▽同(同営業課担当係長)斎藤浩一▽同(企画総務部研修所)中林敦也
 自動車部営業課担当係長・市交通局協力会関連事業部派遣(自動車部洛西営業所庶務係長)山川明仁▽同運輸課事業係長(企画総務部職員課勤務)上田和樹▽同担当係長(自動車部運輸課事業係長)土屋義男▽同(同運輸課)田原博▽同技術課担当係長・市交通局協力会関連事業部派遣(同九条営業所整備係長)吉川享扶▽同西賀茂営業所担当係長(同西賀茂営業所)金子正和▽同整備係長(同技術課)加藤修三▽同烏丸営業所庶務係長(企画総務部財務課)西川高義▽同九条営業所整備係長(自動車部梅津営業所整備係長)赤坂幸造▽同担当係長(同営業課担当係長)山下勇▽同梅津営業所運転係長(同)井藤嘉夫▽同洛西営業所庶務係長(同烏丸営業所庶務係長)安田一雅▽同整備係長(同西賀茂営業所)上田行男▽同担当係長(同洛西営業所)西川雅幸
 高速鉄道部営業課管理係長(企画総務部財務課出納係長)中根健▽同担当係長・京都高速鉄道株式会社派遣(高速鉄道部電気課姉小路電気区長)北尾良幸▽同運輸課運転指令区長(同烏丸線運輸事務所駅務区長)青山治雄▽同烏丸線運輸事務所乗務区長(同烏丸線運輸事務所担当係長)小林正明▽同駅務区長(同烏丸線運輸事務所担当係長)森正光▽同担当係長(同烏丸線運輸事務所)野崎敏治▽同機械設備係長(同営業課担当係長)松岡三千男▽同醍醐保線区長(建設室担当係長)塚下安彦▽同電気課姉小路電気区長(高速鉄道部営業課担当係長)西村正則▽建設室担当係長(理財局)草木大▽同第二建設事務所担当係長(建設室)清水稔也
 ◇退職 企画総務部総務課担当係長 長谷川博一▽同研修所担当係長 中島義奏▽自動車部営業課担当係長
 片岡満▽同運輸課担当係長 高谷義弘▽同西賀茂営業所担当係長 林正夫▽同九条営業所担当係長 国松祐一▽同洛西営業所担当係長 岡本博▽同整備係長 飯原京二▽高速鉄道部烏丸線運輸事務所乗務区長 麻田忠夫▽建設室第一建設事務所建設第一係長 梅林三郎(京都新聞)
■京都市人事 設備職の局間異動拡大 不祥事再発防止図る(抜粋)
 京都市は1日、係長級以上の人事異動を発令、組織改編をした。異動規模は計約1200人(市教委分を除く)で昨年並み。相次いだ不祥事の再発防止を図るため、例年2割程度だった設備職の局間異動を47%まで拡大したほか、子育て支援を充実させるため、局長級の政策監ポストを設け、子育て支援部を設置した。
 交通局
 ◆部長級
 企画総務部担当部長(財務課長)西居智司
 ◆課長級
 総務課担当課長(建設室担当課長)松浦伸吾▽同(梅津営業所副所長)山崎伸清▽財務課担当課長(理財局主計課長補佐)神谷佳孝▽自動車部営業課担当課長(高速鉄道部営業課長補佐)柴田洋志▽同運輸課担当課長(自動車部運輸課担当課長補佐)山口雅直▽同技術課長(同技術課担当課長)相田正雄▽同担当課長(同補佐)上原正雄▽西賀茂営業所長(総務課担当課長)山元誠一▽梅津営業所副所長(環境局まち美化推進課長補佐)矢島栄進▽洛西営業所長(研修所担当課長補佐)前田義徳▽高速鉄道部営業課長(自動車部営業課担当課長)角田敏昭▽建設室担当課長(高速鉄道部営業課長)瀬戸博望(朝日新聞)
■東海道線、長岡京で人身事故 朝のJR大幅乱れる 125本運休、17万人に影響
 2日午前7時20分ごろ、長岡京市調子1丁目のJR東海道線山崎−長岡京間で、男性が線路内に入り込み、米原行き快速電車にはねられ死亡した。上り線の京都−高槻間は1時間15分にわたって列車の運転がストップし、湖西線や福知山線などでも運休が出るなど、上下合わせて計125本が運休、朝の通勤が大幅に乱れた。
 午前11時現在で乗客約17万人に影響が出ている。
 JR西日本によると、ダイヤが正常に戻るのは午後の見込み。
 また京阪や阪急など私鉄各線と京都市営地下鉄などで振り替え輸送を行い、京阪では石山−山科間でも振り替え輸送し、通常の朝よりも混雑がみられたという。
 向日町署の調べでは男性は20代くらいで、身元の確認を急いでいる。(京都新聞 夕刊)
■ラッシュ17万人混乱 JR京都線 人身事故で
 2日午前7時20分ごろ、京都府長岡京市調子1丁目のJR京都線山崎−長岡京間で、線路上にいた男性が、網干発米原行き上り快速電車(8両編成、乗客約1200人)にはねられ、即死した。警察や消防の事故処理のため、京都・神戸線上り線は同8時35分まで京都−姫路間で電車が止まった。この事故で直通運転をしている琵琶湖線や宝塚線を含め、午前11時までに125本が運休、169本が最大112分遅れ、約17万人に影響した。
 向日町署によると、男性は20〜30歳代。JR西日本広報室によると、運転士は「線路をまたぐ陸橋の下から男性が突然線路に走り出てきた」と話しているという。
 朝の通勤・通学ラッシュと重なったため、JRは、京都線と並走する阪急電鉄などで振り替え輸送を実施したが、JR大阪駅では午前9時過ぎになっても、満員の電車のノロノロ運転が続いた。(朝日新聞 夕刊)
■JR大混乱 新マニュアル、負の面も 事故防止妙案なく
 2日朝に京都府長岡京市のJR京都線で起きた人身事故は、ラッシュの時間帯に重なり、通勤・通学客の足に多大な影響をもたらした。昨年11月の消防署員死傷事故以来、一つの人身事故が10万人以上に影響を及ぼすのはもう6件目だ。JR西日本が新マニュアルで運行再開を慎重にしたことが、混乱に拍車をかけている。
 2日の事故現場は、4本の線路が並走する複々線。JRが昨年12月から実施したマニュアルは、警察や消防の事故処理が終わり、現場責任者が確認をとるまで電車の運行を止めることになっている。今回は2本の上り線で、約1時間15分にわたって電車が止まった。
 滋賀県から兵庫県西部まで約200`の距離を走る新快速や快速が、JR京都・神戸線の京都−姫路間で相次ぎ足止めを余儀なくされた。普通電車も京都−高槻間がストップした。京都線と直通運転をしている宝塚・東西・学研都市線でも電車が止まり、混乱に巻き込まれる乗客の数は雪だるま式に増えた。
 10万人以上に影響を及ばす人身事故は、首都圏でも年に1回もないが、JR京都線では3月8日にも大阪府内で起きたばかり。昨年12月以降では6件目になる。
 JR西日本の幹部は「電車のダイヤが過密な京阪神地区では、運行再開が長引くほど影響が膨らまざるをえない」と、新マニュアルの「負の側面」を認める。
 事故のほとんどは自殺や線路内への無謀な立ち入り。JR西日本は、立ち入りを防ぐ線路脇のさくを増やしたり、悩み相談電話の番号を記したポスターを駅に張ったりする対策に躍起だが、今のところ目立った効果は出ていない。
 この日の事故で各駅とも混雑した。JR大阪駅のホームでは、列車の遅れを気にして腕時計や時刻表を眺めるスーツ姿の男性らが目立った。
 JR摂津富田駅に行くという男性会社員(52)は「仕事の待ち合わせに30〜40分ほど遅れそう。先方には今、連絡したところ。JRからは人身事故という説明しかなかった」と困惑した表情。
 ふだん利用しているJR吹田駅が混雑していたため、今朝は阪急電車に乗って来たという男性会社員(50)は「出社が15分ほど遅れてしまった。JR吹田駅のホームは混雑でほとんど歩けない状態。駅員の姿が見えなかったので、二重事故が起きないか心配だった」と話した。
 阪急梅田駅は、JRを避けて流れてきた乗客らで、事故直後の午前8時から9時ごろまでホームや電車に人があふれた。駅構内では、事故のためJRの利用客の振り替え輸送をしているとアナウンスが流れた。(朝日新聞 夕刊)
■停留所以外で身障者降ろす JR系高速バス
 JR東日本の関連会社・JRバス関東(本社・東京都渋谷区)の高速バスが、中央自動車道の停留所を通り過ぎたうえ、一般道に下り、足に重度の障害のある20歳代の女性らを降ろしていたことが分かった。運転手(34)は通過について乗客にうその説明をした上、会社にも報告していなかった。
 JRバスなどによると、停留所通過は3月22日夜、長野県長谷村と東京・新宿を結ぶ路線であった。十数人が乗っていたという。
 車いす女性と、その介護者2人(いずれも女性)は長野県高遠町で乗車。午後7時24分に「中央道日野」停留所(東京都日野市)で下車する予定だったが、バスは通過した。
 気づいた運転手は、約3`先の国立府中インターチェンジから一般道に下りたところで、車いす女性ら3人と、ほかの2人を下車させて走り去った。
 同社では、こうした場合は、運転手が会社に報告、指示を受けて、途中で降ろした乗客のためにタクシーを手配するなどの対応をすることになっている。
 しかし、報告をせず、停車しなかった理由も「日野のバス停が混雑していたため、止まれなかった」とうその説明をしたという。車いすの女性らがJRバスに抗議してわかった。同社は謝罪したうえで、「今後、運転士教育を徹底したい」と話している。(朝日新聞 夕刊)
3日■JR山陰線京都−園部間 複線化完成、08年 総事業費300億円に
 JR西日本は2日までに、山陰線・京都−園部間(34.2`)の完全複線化工事について、本年度中に着手する方針を決めた。早ければ、2008年度中の完成を目指す。複線化本体の費用約207億円に、京都市内の道路整備事業などを加えた総事業費は約300億円となる。
 計画では、京都−二条間(3.3`)は、現行の高架橋に加え、平行して新たな高架橋を設けて複線化する。
 花園−嵯峨嵐山間(3.4`)のうち、花園−太秦間(1.7`)は、京都市の都市計画道路(梅津太秦線)を線路がまたぐ形で高架化し、5ヵ所の踏切のうち3ヵ所をなくす。太秦−嵯峨嵐山間(1.7`)では踏切2ヵ所を撤去、線路下に普通車が通るトンネルを整備する。複線化用地は、いずれの区間もJRが取得している。
 さらに、馬堀−園部間(16.1`)では、馬堀−亀岡間(2.1`)、八木−園部間(6`)で、JRが複線化用地をほぼ取得。今後、亀岡−八木間(8`)の用地取得を図り、既存路線に沿って複線化を進める。
 複線化の費用のうち、JRが83億円を担い、京都府が62億円、京都市が21億円、亀岡、八木、園部の1市2町が41億円をそれぞれ負担する。また、複線化に合わせ、京都市は梅津太秦線の道路整備など周辺整備を実施する。約30億円の国の補助採択か固まっており、今秋から実施設計や用地取得に入る。
 京都−園部間の完全複線化は当初、05年度完成を目指して府が事業予算を決めていたが、京都市との負担調整や、財政難に伴うコスト削減などで着工が遅れていた。
 京都−園部間のうち、二条−花園間(2.7`)、嵯峨嵐山−馬堀間(7.8`)はすでに複線化されている。(京都新聞)
■電車にはねられ死亡 伏見の近鉄踏切
 2日午後8時半ごろ、京都市伏見区竹田醍醐田町の近鉄京都線踏切で、男性が京都行き急行電車にはねられ、死亡した。電車は現場に約10分停車し、計八本が遅れた。
 伏見署によると、男性は40−45歳で、遮断機を越えて踏切に入ってきた、という。(京都新聞)
■JR事故の死亡者、身元判明
 長岡京市のJR東海道線で2日に電車にはねられ死亡した男性は、向日町署の調べで、同市の高校生(17)と分かった。(京都新聞)
■JR山陰本線 複線化へ基本合意 京都−園部残り22.8` 今年度中に着工
 JR西日本と府、京都市は2日、JR山陰線の京都駅−園部駅間の複線化について基本合意したと、それぞれ発表した。03年度中に着工し、5年程度で完成する見込みという。79年の事業認可以来、悲願となっていた全線複線化が、実現に向けて動き出した。
 山陰線の京都駅−園部駅間の複線化と京都駅−福知山駅間の電化について、当時の国鉄が79年に国の認可を受けた。電化は96年3月で終了。複線化は嵯峨駅(現嵯峨嵐山駅)−馬堀駅間の7.8`が89年3月、二条駅−花園駅間が00年9月に京都市の連続立体交差事業に伴ってそれぞれ開業した。残る22.8`については、多額の事業費がかかることから、事業費の負担割合などについて協議が続いていた。
 今回の合意では、事業費は約207億円。京都市内の6.7`はJR西日本が半分、府と同市がそれぞれ4分の1を負担する。同市以外の16.1`はJR西日本が3分の1、府が3分の1、残りを亀岡市など沿線市町が負担する。府の負担額は総額で約62億円となる。
 京都市の事業費は、市内分の複線化で約21億5000万円。このほか高架化に約30億円、嵯峨嵐山駅舎の橋上化や周辺道路の整備など関連事業に約43億000万円をあてる。
 複線化により、電車の増発や時間短縮が期待されるという。(朝日新聞)
■死亡男性は17歳高3生 JR京都線事故
 京都府長岡京市のJR京都線で2日朝に起きた人身事故で、死亡したのは同市の高校3年の男子生徒(17)だったことが向日町署の調べで分かった。男子生徒は大学進学で悩んでおり、同日、進路担当の教師と面談する予定だったという。
 京都・神戸線では正午過ぎ、尼崎駅構内で赤信号を見落とした普通電車が、ATS(自動列車停止装置)で緊急停止するミスも起きた。このため関連する宝塚線なども含め、運休・遅れは計422本に達し、約20万人に影響した。(朝日新聞)
■女性はねられ重体 JR嵯峨嵐山駅
 3日午前11時ごろ、京都市右京区嵯峨天龍寺車道町のJR山陰線嵯峨嵐山駅で、女性が園部行き普通電車にはねられ、意識不明の重体。電車は現場に停車し、上下線ともダイヤが乱れた。
 太秦署によると、女性は60歳前後。電車が駅に到着する直前まで、女性はホームにいたという。(京都新聞 夕刊)
■死亡男性の身元判明
 京都市伏見区竹田の近鉄京都線踏切で2日夜、電車にはねられ死亡した男性は伏見署の調べで3日、南区の無職男性(35)と分かった。(京都新聞 夕刊)
4日■男性はねられ死亡 JR長岡京駅
 3日午後8時半ごろ、長岡京市神足二丁目のJR東海道線長岡京駅構内で、男性が西明石行き普通電車にはねられ、即死した。向日町署によると、はねられた男性は60歳前後で、同署で身元を調べている。JR西日本によると、この事故で、上下合わせて13本が部分運休したほか、後続の快速電車など31本が4−31分遅れ、約1万8000人に影響が出た。(京都新聞)
■重体の女性死亡 JR山陰線の事故
 京都市右京区のJR山陰線嵯峨嵐山駅で3日午前、普通電車にはねられ重体となっていた女性は同日午後、死亡した。太秦署の調べでは、同区の無職女性(67)で、自殺とみて調べている。(京都新聞)
■人身事故でダイヤ乱れる 山陰線・嵯峨嵐山駅
 3日午前10時55分ごろ、右京区嵯峨天龍寺車道町のJR山陰線嵯峨嵐山駅で、右京区の女性(67)が、京都発園部行きの普通電車(4両編成、乗客約250人)にはねられ、亡くなった。この事故で上下24本に運休や遅れが出て、計約6500人に影響した。
 太秦署によると、女性はホームから電車の前にに飛び込んだらしく、気付いた運転士が急ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。(朝日新聞)
■JR人身事故 京都線乱れる
 3日午後8時半ごろ、京都府長岡京市神足2丁目のJR京都線長岡京駅近くで、線路上にいた男性が、京都発西明石行き普通電車(7両編成、乗客約300人)にはねられ即死した。電車は約部分後に運転を再開したが、後続の13本が部分運休したはか、31本が最大飢分遅れ、乗客約1万8000人に影響した。
 運転士が線路内に男性が入ったのを見つけ、非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。(朝日新聞)
5日■ふるさと昭和史ビデオ 223 北丹鉄道営業休止 昭和46(1971)年3月1日 福知山・大江町 地域の輸送 半世紀支え
 福知山市福知山町の福知山西駅(当時)の狭いホームは、大勢の人でごったがえしていた。1971年3月1日。発車の合図とともに来賓を乗せた「お名残り列車」がゆっくり動き出すと、拍手がわき起こった。
 旧国鉄の福知山駅から大江町の河守駅まで12.4`を結んだ北丹鉄道は、福知山市出身の芦田均元首相の父鹿之助氏ら地元有力者が、20年に設立した。鉄道建設ラッシュを迎え、地域産業活性化への期待がかかっていた。23年9月の関東大震災で、製造中の車両が焼ける被害を乗り越え、同月下旬に営業開始。以降、半世紀近くにわたり地域の旅客・貨物輸送を支え続けた。
 当初は通勤通学客らで連日満員だった。同市和久市町の元国鉄機関士岩堀昇さん(72)は「速さは自転車ぐらいで、よく走って飛び乗った。小学校の時には遠足で利用し、大江町の内宮さんにお参りに行った」と懐かしむ。由良川の水害や故障で年に数日運休したが、多くの人に愛された。
 第二次大戦中は、砂利や鉱石の輸送でも活躍したが、戦後は道路整備に伴うバスや自動車の普及で利用が急減。70年の株主総会で解散を決議し、その後旧市開発公社に資産を譲渡した。
 昭和新町の公園にドイツ製のレールが残り、下天津にはトンネル跡を使った歩道があるが、大部分は市の区画整理や道路建設用地になった。福知山地区土地開発公社の垣尾忠弘事務局長は「市の基盤整備事業の推進に大きく役立った」と話す。
 そして88年、宮津−福知山の宮福鉄道(現北近畿タンゴ鉄道宮福線)開通へとつながった。(北部総局猪口健司)(京都新聞)
■踏切事故で45本が運休 JR阪和線
 4日午後5時40分ごろ、大阪府和泉市旭町にあるJR阪和線千原街道踏切で、男性が天王寺発日根野行き快速電車(8両編成、乗客約600人)にはねられた。男性は全身を強く打って即死。乗客にけがはなかった。この事故で関西空港と京都を結ぶ特急「はるか」が4本運休するなど計45本が運休、79本に最大で約50分の遅れが出て、約6万人に影響があった。
 和泉署などの調べによると、男性は和泉市内の自営業者。遮断機をくぐつて踏切内に入ったといい、同署は自殺とみて調べている。(朝日新聞)
■死亡男性の身元判明
 長岡京市神足二丁目のJR東海道線長岡京駅で3日、電車にはねられ死亡した男性は、向日町署の調べで同市の会社員(35)と分かった。(朝日新聞)
■信楽鉄道事故 娘13回忌で京の夫婦 「安全と平和」祈りの二人展 京都文博で17日から 人を死なせるのは悪 着物と工芸で訴え
 43人が死亡した1991年5月の信楽高原鉄道事故で長女を亡くした京都市内の夫婦が、娘の13回忌を前に17日から20日まで京都文化博物館=京都市中京区=で「ガラスと染色二人展」を開く。染織作家の夫は「安全と平和」への願いをこめた着物を、妻は長女の遺志を継いで始めたガラス工芸を展示する。
 夫妻は、臼井和男さん(64)と泰子さん(60)=右京区嵯峨二尊院門前善光寺山町=。和男さんは事故で長女の信子さん=当時(26)=を失った後、遺族らで「鉄道安全推進会議(TASK)」を結成し、会長として遺族ケアと事故調査の第三者機関の設置を国に働き掛けている。二人展は「事故の区切りの年に、娘のために何かしたい」と昨春に企画した。
 和男さんが出品する着物は、桜色、青色、緑色を主体にした3点。絹の生地に世界地図を型染めし、陸地部分に無数の「安全」「平和」の文字を染め込ませた。制作中にイラク戦争が始まったこともあり、桜色の着物には平和の尊さを示す「ぬくもり」、青色には「非道」、緑色には「冷酷」とそれぞれ名付けた。
 泰子さんは、信子さんの後を受け、約十年前から習い始めたガラス工芸の器など30点を展示する。
 和男さんは「安全のためにいろいろな活動をしてきて、その土台として平和の大切さを実感した。たとえ正義でも人を死なせることは悪。作品を通して命の重さを再確認してほしい」と話している。
 入場無料。先着500人に「安全と平和」をモチーフにした木綿のテーブルクロスを配る。(京都新聞 夕刊)
6日■JR西定期乗車券 金額を割高表示 プログラム点検怠る
 JR西日本は5日、継続定期券発行機にプログラムミスがあり、3月16日以降、一部区間の通勤定期乗車券の金額が本来より高く表示されていたと発表した。実際に買った客はいなかった。
 同社は新今宮−奈良間を特定区間運賃として、距離に応じて計算した運賃(通勤6ヵ月で8万9210円)より安く(同7万7110円)設定。3月16日、大阪駅や京都駅など74駅、83台の継続定期券発行機のプログラム改修作業を実施した際、チェックを怠り、「天王寺経由」との情報が入力されている定期券には、割安でない運賃を表示するような設定になっていた。(京都新聞)
7日■市バス急停車 9人けが 四条河原町 横断の女性と接触
 6日午後3時50分ごろ、京都市下京区四条通河原町の交差点内で、九条車庫行き市バス=成田敏浩運転手(39)=と前方を歩いて横切ろうとした女性が接触した。市バスが急停車したため、立っていた乗客が将棋倒しのような状態で次々と転倒した。左京区の大学生(18)が肩を脱臼するなど乗客9人がけがをし、うち7人が病院で手当てを受けた。
 五条署の調べでは、市バスは信号待ちから発車した直後で、女性が飛び出すのを見て急ブレーキをかけた。車内は4、50人の乗客でほぼ満員の状態だった。女性は60歳前後で、現場から立ち去った、という。
 市バスは事故直後に最寄りのバス停まで移動して停車した。けがをした兵庫県伊丹市の会社員(23)は「まだ倒れているのにバスが走り出した。運転手からは何の説明も謝罪もなかった」と話し、市交通局は「安否の確認は最優先なので、もし怠ったのなら指導したい。ただ、二次被害を考えてバスを移動させるかどうかは運転手の判断に任せている」としている。(京都新聞)
■JR環状線 沿線火災で81運休
 6日午後5時ごろ、大阪市港区南市岡2丁目、無職藤川加代子さん方付近から出火、木造一部3階建ての住宅兼作業場など3棟計約470平方bが全焼した。このほか2棟が一部類焼した。港署と大阪市消防局によると、けが人はいなかった。
 現場は、JR大阪環状線大正−弁天町間の線路北側に隣接する住宅密集地。JR西日本は、外回り線で約1時間、内回り線で約1時間半運転を見合わせた。特急はるかなど81本が運休、59本が最大80分遅れ、計約8万5000人に影響した。(朝日新聞)
■ブレーキ異常 JR特急運休 紀勢線
 6日午後2時10分ごろ、和歌山県南部町のJR紀勢線南部駅構内で、停車した白浜発新大阪行きの特急くろしお18号の2両目車両下から白煙と異臭が出ているのに車掌が気付いた。点検したが異常は見つからず、10分遅れで同駅を出たが、その後も、ブレーキをかけるたびに異常音や白煙が出たため、大阪府泉南市の和泉砂川駅で運転を中止。乗客約160人は、後続の特急オーシャンアローに乗り換えた。この影響で後続特急を含め計3本の列車が最大7分遅れ、約760人に影響が出た。JR西日本で原因を調べている。(朝日新聞)
■新幹線試験362`記録
 JR東日本は6日未明、新潟県の上越新幹線で高速走行試験を実施し、営業用車両では国内最高速となる時速362`を記録した。
 試験は浦佐駅から新鶴駅までで、車両は主に東京−八戸間で営業中の「はやて」に使われている「E2系」を使用。燕三条駅を通過後の月潟村付近で時速360`に達し、そのまま高速走行を約90秒間維持して、時速362`を記録した。(朝日新聞)
■京都市バスの乗客9人けが 歩行者と接触急停止
 6日午後3時55分ごろ、下京区四条通河原町東入の府道で、京都市バスが道路を横断していた女性に接触した。女性はそのまま立ち去ったが、バスが女性を避けようと急ブレーキをかけたため、18〜78歳の男女の乗客9人が転倒、顔や手足に軽いけがをした。(朝日新聞)
■営業用車両で時速360`超す JR東、上越新幹線で
 JR東日本が上越新幹線で実施している高速試験で6日までに、営業用車両で国内最高の時速360`を達成した。これまで試験用車両でJR東海が最高443`を記録したことがあるが、営業用の車両を使った試験では1991年の345.8`が最高だった。
 JR東日本は速度向上のために、3月19日から新潟県内の上越新幹線で高速試験を実施。29日に、初めて360`に達し、その後数回362−363`を記録した。
 試験は速度向上に伴う騒音や振動を確認するのが目的。営業運転は環境基準に制約されるため、開発中の吸音材などでどの程度騒音を減らせるかが課題。今回使っている車両は「はやて」用で、営業での最高速度は275`だが、高速試験のため改造している。(京都新聞 夕刊)
■京日記
 3月に開業した阪急電鉄京都線の「洛西口駅」(京都市西京区)のプラットホームに竹を使ったベンチの風よけが設置され、利用客の人気を呼んでいる。
 風よけは、竹を並べて生け垣のように囲ってある。すべて地元産の青建仁寺竹を使っているという。
 新駅は竹林を開発した洛西ニュータウン方面からの乗客を見込み、駅名の看板に竹を使い、イメージキャラクターをかぐや姫にするなど竹を駅のシンボールにしている。最も若い駅に青い竹がマッチし、阪急は「青竹のように乗降客がこれから伸びてくれるのでは」と話している。(京都新聞 夕刊)
■警報いたずら? ダイヤが混乱 JR京都線踏切
 7日午前8時50分ごろ、大阪府島本町桜井2丁目のJR京都線桜井村踏切で非常ボタンが押され、長浜発姫路行き新快速電車(8両編成、乗客約1000人)が急停止した。約15分後にも同踏切で非常ボタンが押され、再び別の電車が止まった。踏切に異状はなく、高槻署は悪質ないたずらの疑いもあるとみている。
 JR京都線は上下5本が部分運休したほか、28本が最大24分遅れ、約1万1000人に影響した。(朝日新聞 夕刊)
8日■昭和の京都を撮る 古写真700点新たに追加 京都市のネット配信データベース 室戸台風で浸水の東寺 市外周道路の整備事業
 京都市などはこのほど、インターネット上で配信している「京都古写真データベース」に約700点を追加、昭和初期に行われた道路整備などの様子を伝える市所蔵の写真を初公開した。
 同データベースは、京の近代史を紹介するため、市や京都デジタルアーカイブ研究センターなどが作成した。幕末から約100年間の京の街の姿を撮影した古い写真を収集している。昨春から250点をインターネットで公開している。
 新たに追加されたのは、1929(昭和4)年から35年に行われた西大路通や北大路通など市外周道路の整備事業にかかわる写真など。いずれも当時の市土木局が工事資料用に撮影し、保管してきたもので初めて公開された。
 34年の室戸台風の際に享受水した東寺(南区)付近の状況や倒壊した建勲神社拝殿(北区)を写した写真や、拡幅された東大路通を市電が走る同年の写真などもあり、昭和初期の京都の出来事や街の様子をうかがえる。
 写真は、京都デジタルアーカイブ研究センターのホームページ(http://www.kyoto-archives.gr.jp)で閲覧できる。(京都新聞)
■青鉛筆
 春の遠足は電車で−。阪急電鉄が学校向けの「遠足ガイド」を作った。京都の社寺や神戸・六甲山など、沿線197ヵ所の見どころをまとめた。
 A4判47n。教員の企画立案に役立つよう「芸術鑑賞」「歴史」「ハイキング」などのテーマ別に編集した。小学生から歩ける10のモデルコースも。
 1部1500円だが、阪急沿線にある小、中、高校計790校には無料で配った。「団体客が見込める遠足で利用してもらえるのなら、もとは十分、取れます」と同社。(朝日新聞)
9日■停電と飛来物2回 新幹線遅れ相次ぐ
 8日午後2時ごろ、JR東海道・山陽新幹線の米原−新神戸間で停電があり、6分後に同区間の送電を再開したが、新大阪発博多行きひかり377号が新神戸駅に11分遅れて到着、もう1本も10分遅れ、計1300人が影響を受けた。
 JR東海によると、大阪府高槻市の新高槻変電所の停電が原因。
 また午後3時55分ごろ、山陽新幹線の西明石−姫路間で、通過中の下り列車の運転士が、上り線の架線に車のカバーのようなものが引っ掛かっているのを見つけた。
 午後5時25分ごろにも、同区間で上り列車の運転士が下り線の架線にビニール袋が引っ掛かっているのを発見した。
 いずれも異常はなかったが、後続列車が徐行するなどして、上下16本が最大24分遅れ、約7000人に影響した。(京都新聞)
■私鉄、自民献金縮小へ 市民団体調査 関西4社「慎重に」
 自民党側へ政治献金を続ける全国の私鉄大手のうち、赤字3社を含む関西の4社が献金の是非や必要性について「慎重に検討する」と、市民団体「株主オンブズマン」(代表=森岡孝二・関西大教授)のアンケートに答えていることがわかった。関東の2社も、赤字になれば献金をやめると明言した。企業献金への批判が高まる中、自民党側に年間1億円近く献金している私鉄業界は縮小の動きを見せている。
 株主オンブズマンは、赤字に陥った準大手ゼネコン・熊谷組の献金を違法と判断した2月の福井地裁判決を受け、公共性が高く、赤字に転じる企業が多い私鉄業界の献金を調整対象にした。大手14社へ3月下旬にアンケート用紙を送り、9社が回答した。京王、京成、東武、阪急、西鉄は未回答。
 02年3月期決算で当期赤字を計上した近鉄、京阪、南海の3社と阪神は、判決を踏まえ、今後の献金の是非や必要性について「慎重に検討する」と答え、見直しを進めることを明らかにした。小田急と京急は「違法判決が出た以上、赤字や無配になれば中断する」と回答した。従来通り続けると答えた会社はなかった。
 献金の理由について、西武、近鉄は「党の要請」、名鉄は「業界団体の要請」とし、阪神は「党、業界団体の要請」と答えた。
 01年度の私鉄14社の献金総額は8534万円にのぼる。内訳は、東急840万円▽東武810万円▽近鉄、阪急、名鉄各760万円▽小田急720万円▽京王、京急、西武各610万円▽京阪574万円▽南海、阪神各530万円▽京成330万円▽西鉄90万円。(朝日新聞)
10日■青鉛筆
 阪急や南海など関西の14の交通機関が19日から、カードゲーム「NORI NORI(ノリノリ)」を発売する。500円で、2万2000セット限定。
 各社の車両の写真が入った100枚組み。電車を乗り換える感覚で決まった順に手札を出す「ページワン」や、5枚の組み合わせを競う「ポーカー」として遊べる。
 「ノリノリ」は「乗り換え」をもじった。小学生以上の子がいる家庭が主な対象。「ゲームで電車に親しみが増せば、きっと本物に乗りたくなる」と製作側。(朝日新聞)
■新型ケーブルカー導入し部分開通 アルペンルート
 冬の間、閉鎖されていた立山黒部アルペンルートは10日、富山県立山町の立山−弥陀ケ原間と、長野側からの信濃大町−室堂間が部分開通した。
 これに合わせて、富山側の立山−美女平間1.3`を7分で結ぶ「立山ケーブルカー」に約50年ぶりに新型車両が導入され、出発式が行われた。
 車両入れ替えは1954年8月の開業以来初めて。
 出発式に招待された地元の園児、児童ら計約50人を乗せた新型ケーブルカーが、晴れわたった青空の下、まばらに雪が残る立山を登っていった。
 今月20日に全線開通する。(京都新聞 夕刊)
■開業15周年記念 トロッコ列車で式 JR瀬戸大橋線
 JR瀬戸大橋線が開業して15年となる10日、瀬戸大橋を走るトロッコ列車内などで記念の式典が行われ、JR四国関係者や香川県の真鍋武紀、岡山県の石井正弘両知事ら約100人が出席した。
 式典は、橋を通して岡山と香川の交流を深める観光PRも兼ね、トロッコ列車が出発する宇多津駅(香川)で石井知事が岡山観光を呼び掛けるメッセージを読み上げた。
 JR四国は15周年を記念し、トロッコ列車の運行やゴールデンウイーク期間中に宇多津駅近くの特設会場でミニSLを走らせるイベントなどを催し利用促進を狙う。(京都新聞 夕刊)
■快速にATS作動 停車で1万人影響 JR山陽線
 10日午前7時45分ごろ、兵庫県姫路市別所町のJR姫路貨物駅を通過しようとした網干発米原行き山陽線快速電車(11両)に列車自動停止装置(ATS)が作動し、非常ブレーキがかかった。
 JR西日本は新大阪総合指令所の指示でATSをいったん解除。徐行して運転を再開した。上下15本が運休したほか上り9本が最大35分遅れ、約1万人に影響が出た。JR西日本はATSが作動した原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
■オウム裁判 松本被告に死刑求刑へ 証拠調べ午後終結 24日にも論告
 地下鉄、松本両サリンなど計13事件で、殺人罪などに問われたオウム真理教松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃の第253回公判が10日午前、東京地裁(小川正持裁判長)であり、午後の3回目の被告人質問で証拠調べが終結する見通しだ。
 1996年4月の初公判から7年。検察側はこれまでの審理で、松本被告が一連の事件の首謀者であることなどの立証が尽くされたと判断しており、24日にも開かれる論告求刑公判で死刑を求刑する。
 被告人質問はこれまで3月13日と27日の2回行われ、弁護人や裁判長が計約2時間半にわたり問い掛けを繰り返したが、松本被告は何も話さなかった。
 松本被告は、2000年ごろから法廷で裁判長が呼び掛けても反応しなくなり、弁護人の接見でもやりとりが成立しない状態が続いていた。
 松本被告は当初、計27人が死亡した17事件で起訴された。しかし審理迅速化のため検察側が97年12月、両サリン事件の訴因(起訴事実)を変更して、重軽症者を約4000人から18人に絞り込んだほか、2000年10月には薬物密造4事件の起訴を取り下げた。
 この日の午前中の公判では、一連の事件の被害者、遺族計数人が被害状況や処罰感情などについて意見陳述。地下鉄事件で会社員だった夫=当時(54)=を亡くした女性(64)は「ささやかな幸せを奪った麻原、おまえを決して許さない」と激しい口調で述べた。(京都新聞 夕刊)
11日■信号故障でJR13本運休 早朝の安土駅近く
 11日午前6時35分ごろ、滋賀県安土町上豊浦のJR東海道線安土駅手前の信号機がすべて「赤」のまま変わらなくなった。このため、下り網干行き快速電車が約200人を乗せたまま現場で停止したほか、野洲−米原間の上下線で運転を見合わせた。
 信号機は同7時ごろ復旧し、電車は順次運転を再開したが、上下線13本が運休。16本に35−3分の遅れが出て、約1万5000人に影響が出た。
 JR西日本で信号機故障の原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
■JR琵琶湖線で赤信号変わらず
 11日午前6時35分ごろ、滋賀県安土町のJR琵琶湖線安土駅構内で、信号機が赤のまま変わらなくなり、野洲−米原間の上下線が運転を見あわせた。約25分後に復旧し、運転を再開したが、上下線13本が運休、16本が35〜3分遅れ、通勤客ら約1万5000人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
■駅そばフリーク播州人 え、車内持ち込み? コク抜群のダシにメロメロ
 「そばの丼は売店にお返し下さい。特に列車内にはお持ち込みにならないようお願いいたします」。JR姫路駅(兵庫県)のホームにある立ち食いそばコーナーの注意書きです。言われなくても、普通、電車の中では食べへんやろ、とつっこみを入れるのは素人。この駅そば、一筋縄ではいかない、おきて破りの食べ物なんです。姫路出身の私がナビゲートします。(八田智代)
 実はかつて、JR姫路駅ではこのそばを列車に持ち込むのは当たり前だった。列車が動き出しても平気。私も家族で食べていた。
 ところが。「10年ぐらい前かなあ、JRから言われて注意書きを出したのは。でも、今でもたまーに持ち込む人がいます」と、構内の在来線ホーム3ヵ所でそばコーナーを営む「まねき食品」の竹田和義・構内営業部次長は話す。
 姫路駅の助役の一人は「困るんです。こぼしたりしたら、ほかの乗客に迷惑がかかりますから」という。
 発売開始は1949年。当時、蒸気機関車に石炭や水を補給するため停車時間が長く、その間そばの丼が入ったケースを肩から下げて売り子がホームを歩いていた。車中の客から「そばちょうだい」と言われたら、やかんに入れたダシ(スープ)を丼に注ぎ、窓から手渡した。そう、元々「駅弁」だったのだ。人気が出て60年ごろ駅に店を構えたが、車内で食べる習慣はそのまま続いたようだ。
■中華めんに和風ダシ
 この組み合わせも初めての人が驚くこと。竹田次長によると、最初はうどんだったので和風のダシにした。ところがうどんは腐りやすく、長持ちする中華めんに変えたそうだ。かなり軟らかいが、「こしなんて求めません。めんよりダシで売ってますから」。
 で、自慢のダシとは、カツオや昆布などの粉末を水に溶かしたもの。スタンドの調理場をのぞくと、茶色い液体がブクブクと激しく泡立ちながら沸騰を続けている。料理の常識を完全に逸脱しているように思えるが、「味が濃くなって、うまい」そうだ。
 具は衣だらけのオキアミの天ぷらと刻みネギ。天ぷら油に濃いダシ、めんも絡めば、これぞ駅そば。確かに、ごっついおいしいワ。播州人、スープも残さない。1日3000食も売れているという。
■ついに通信販売まで
 「まねき食品」は去年、「駅そばセット」の宅配を始めた。粉末ダシ、めん、天ぷらのパック。以前から駅で売っていたが、「遠方のファンに送るので」とまとめ買いをする人がいて、サービスを思いついた。
 今年の元日、東大阪市の会社員坂本浩二さん(41)一家5人は、自宅で姫路の駅そばを味わった。幼い頃、姫路の親類の家に遊びに行った。そのときに食べた味が忘れられない。「あのスープのこくはどこにも出せない。朝昼晩食べてもいいくらい」
 毎月10食ほど注文している。妻の維久子さん(38)もはまってしまい、「家で作るときもダシはよく沸騰させるのがコツでしようか」という。
 1パック2人前で480円(送料別)。注文はTEL0792・82・5240へ。
 ふるさとを離れた播州人のみなさん、どうします?(朝日新聞 夕刊)
12日■地下駅4割 防火策不備 国交省調査 対策検討会を設置へ
 韓国・大邱市の地下鉄放火事件を受けて国内の地下鉄やJR、私鉄などの地下駅684駅の防火対策を国土交通省が調査した結果、国が定めた排煙設備など8項目の基準のいずれかを備えていない駅が、約4割に当たる268駅に上ることが11日、分かった。
 基準を満たしていない駅の多くは、旧運輸省が基準の順守を義務付ける前に造られた古い駅だが、事態を重く見た国交省は、防火対策の学識経験者や地下鉄事業者、国交省、総務省消防庁でつくる地下駅の火災対策検討会の設置を決めた。
 調査は地下鉄575駅のほかJRや私鉄など計40事業者の地下駅が対象。JRや仙台、京都、神戸、福岡の各交通局など21事業者では問題はなかった。
 基準に適合していない内容で最も多かったのは排煙設備。200駅でホームに排煙設備がなかったり、換気能力が不足したりしていた。次いで避難誘導設備不備が132駅、消火設備不備が56駅などとなっている。
 基準を満たしていない駅が最も多かった事業者は東京の営団地下鉄で79駅。次いで名古屋市交通局の45駅、大阪市交通局37駅、東京都営地下鉄の36駅、札幌市交通局の21駅、横浜市交通局が9駅。
 旧運輸省は1975年、地下駅には排煙設備の設置を義務付けた通達を出し、避難通路も複数設けるよう定めた。しかし通達前に造られた古い駅を中心に基準を満たしていない駅が多い。(京都新聞)
■電車待ちの乗客に情報配信 2ヵ月で会員1万人突破 「小田急グーパス」 オムロンが構築・運用 関西でも数社に打診
 オムロンは11日、首都圏の私鉄乗客を対象に、沿線のイベント情報などを携帯電話に配信するサービス「小田急グーパス」の会員数が1万人を突破した、と発表した。利用者の伸びが顕著なため、関西でも事業化を目指して、複数の私鉄にアプローチしている。
 小田急電鉄の定期券利用者を対象にした無料サービス。会員登録した利用者が自動改札機を通過直後、携帯電話にメール配信する。改札機が配信センターに利用者の通過を知らせ、センターからメール配信する。趣味・し好を登録することで、利用者に応じた情報を提供する。
 オムロンがシステムの構築・運用を手掛け、小田急が会員募集とインフラを、ぴあがコンテンツ情報を提供している。今年2月中旬のサービス開始から2003年度内に会員2万人を目指していたが、2ヵ月足らずでその半数を獲得した。
 オムロンは「電車待ちの時間を狙い、最新情報を配信しているのが人気を集めた」(広報担当)と分析している。(京都新聞)
■地下駅の4割、火災対策不十分
 韓国・大邱市の地下鉄火災を受けて、国土交通省は11日、国内の地下鉄やJRなどの全地下駅について、火災対策設備状況をまとめた。計684駅のうち、416駅はすべての基準を満たしていたが、約4割の268駅では基準に適合しない項目があった。
 今回の調査の結果、2月28日現在、計200駅で排煙設備の基準を満たしていなかったほか、計132駅で避難誘導設備、計56駅で消火設備が、それぞれ不完全だった。
 特に重要な排煙設備と避難設備で基準を満たさない項目が4つ以上あった駅は、全国で18駅、関西では7駅あった=表。(朝日新聞)
基準を満たさない項目が4つ以上あった駅
事業者路線
大阪市交通局谷町線
千日前線
堺筋線
天満橋
日本橋
日本橋
阪 神 電 鉄本線三 宮
春日野道
神戸高速鉄道東西線
南北線
西元町
新開地
※国土交通省まとめ
■拳銃密売事件で容疑の組長逮捕 大阪府警
 JRの寝台特急「トワイライトエクスプレス」を利用した拳銃密売事件で、大阪府警捜査4課は11日、指名手配していた指定暴力団稲川会系暴力団組長、高橋和利容疑者(56)=札幌市中央区界川2丁目=を銃刀法違反(加重所持)容疑で逮捕した、と発表した。
 調べでは、高橋容疑者は01年1月26日未明、札幌市内の組事務所で、山口組系暴力団組長晴山直彦被告(66)=銃刀法違反罪で公判中=らから、ロシア製拳銃20丁と実弾300発を預かり、保管した疑い。この20丁のうち、トワイライトエクスプレスの個室内から10丁が見つかるなど、13丁が押収され、高橋容疑者を含め14人が逮捕されている。(朝日新聞)
■運転士「腕に力入らぬ」 交代、JR環状線乱れる
 12日午前9時半ごろ、大阪市天王寺区のJR天王寺駅で、出発待機中の大阪環状線内回り普通電車(8両編成)の運転士が「両腕に力が入らない」と訴えた。別の運転士が運転し、18分遅れで出発した。JR西日本によると、異常を訴えた運転士は救急車で病院へ搬送された。なぜ力が入らなかったのかは不明。運転士の交代で環状線の電車3本が運休するなどし、計約3700人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
13日■女性はねられ死亡 伏見の京阪本線
 12日午後7時すぎ、京都市伏見区横大路松林の京阪本線で、線路わきを歩いていた女性が淀屋橋行き急行電車にはねられ死亡した。この電車を含め上下線計20本が最大約13分遅れた。
 伏見署によると、女性は80歳くらいで、身元の確認を急いでいる。(京都新聞)
■阪急幹部また標的 部長旧宅、住人殴られる 先月大津で 京の事牛と共通点
 京都市東山区の関西電力顧問(77)方で先月、妻(69)が男に顔を切られ重傷を負った事件で、大津市でも同月、阪急百貨店(本社・大阪市)の部長が住んでいた家で、男が主婦(28)に軽傷を負わせた事件があったことが12日、分かった。京都府警や滋賀県警などは、関電顧問が阪急百貨店役員であることから、阪急グループを狙った連続傷害事件の可能性もあるとみて関連を調べている。
 滋賀県警によると3月6日午後3時ごろ、大津市内の主婦が自宅玄関で男にれんがで顔を殴られ、軽傷を負った。家には1年前まで阪急百貨店の渉外担当部長が住んでおり、県警暴対課は犯人が主婦を同社部長の家人と間違えた可能性があるとみている。
 また京都府警によると、関西電力顧問は現在、阪急百貨店の非常勤取締役も務めている。事件は3月27日昼、顧問の妻が自宅玄関で宅配便を名乗った男に刃物ようのもので顔を切られ、約3週間のけがをした。
 阪急グループをめぐっては昨年4月22日、芦屋市の阪急電鉄社長宅に銃弾が撃ち込まれたほか、同日夜に京都市北区の阪急百貨店の渉外担当幹部宅で妻が何者かに頭を殴られ、負傷した。その後、同社に「奥さんに気を付けろ」との脅迫電話や、系列会社に爆破予告電話があった。
 また、3月21日、奈良県五条市で、松下電工(大阪府門真市)の幹部の同姓の隣家で、住人が男に顔を刃物で切り付げられる事件があったことも分かった。
 京都府警と滋賀県警は▽何も言わずに妻の顔を狙う手口▽株主総会を前にした時期−など共通点があることから、兵庫、大阪、奈良などの警察と連携して、関連を捜査している。(京都新聞)
■ハチ ブーンブーン 環状線とめる 車内とんだパニック 1500人の足に影響
 大阪市のJR大阪環状線で12日、8両編成の外回り普通電車内にハチが舞い込んだ。運行を続けながら駆除を試みたものの、発見された駅から12駅目で運転休止に追い込まれた。刺された人はいなかったが、2本が部分運休、2本が遅れ、約1500人に影響した。
 JR西日本によると、ハチが見つかったのは天王寺駅を発車直前の午後3時20分すぎ。乗客から運転士に通報があつた。6駅目の西九条駅員が5−6匹のハチを2両目で確認、殺虫剤のある大阪駅で2両目のハチを駆除。
 しかし1両目にも数匹見つかり、客の間を飛び回ったため殺虫剤の使用を断念。京橋駅で運転を打ち切った。ハチは体長約1aで、ミツバチとみられる。(京都新聞)
■京都駅前地下街 白い粉盛られる 25ヵ所、食塩か
 12日午後2時ごろ、京都市下京区の京都駅前地下街ポルタで、巡回中の保安員(62)が、塩のような白い粉が通路に盛られているのを見つけ、交番に通報した。七条署や市消防局が調べたところ、同地下街の24ヵ所とJR京都駅前の1ヵ所で同様の粉末が見つかった。
 粉末は食塩とみられ、同署はいたずらとみて捜査する一方、府警科学捜査研究所で粉末の成分を詳しく鑑定する。
 同署の調べでは、粉末は神社などの儀式で使う清めの塩のような格好で、ポルタの複数の階段に約2cずつ盛られていた。京都駅中央口前のイベントコーナーにいたスタッフは「午前11時ごろ、中年女性が袋から素手で白い粉をつかみ出して路上に置いていた」と話している。
 同署は粉末を採取するためポルタの階段1ヵ所を一時立ち入り禁止にした。当時、地下街は買い物客らでにぎわっていたが、大きな混乱はなかった。(京都新聞)
■1900系車両 往年の特急色に 京阪、宇治線などで
 京阪電鉄(本社・大阪市中央区)は6日から1年間、1960年代の特急車両だった「1900系」を、当時のオレンジ色に塗り直し、交野線と宇治線で運行している。天満橋−淀屋橋間の開通40周年を記念した。
 1900系は、改造された35両が、交野・宇治線の普通電車として現在も使われている。
 塗り直された1編成(5両)には特製ヘッドマークを取り付け、延伸工事や当時の車両の写真などを車内に展示している。26日には、天満橋−三条間で特急として運行する予定。京阪は「1900系の運行計画は直前に決まるので、最寄りの駅などに問い合わせてほしい」としている。(朝日新聞)
■地下街の通路白い紛20所 京都駅前、いたずらか
 12日午後1時55分ごろ、下京区東塩小路町のJR京都駅前地下街「ポルタ」で、巡回中の警備員が階段や通路など約20ヵ所に白い粉があるのを見つけ、七条署に届けた。混乱などはなかった。同署はいたずらとみて調べている。
 同署などの調べでは、粉は通路の端などに盛られるように置かれていたという。塩のようなものらしく、府警科学捜査研究所で詳しく調べる。(朝日新聞)
■ナンバーワン オンリーワン 京都府 JR京都駅のホーム、日本一長い558b
 関西空港からJRの特急「はるか」に乗って終点の京都駅へ。降りたホームを端から端までかなりの早足で歩いても5分はかかります。全長558b。日本一長いホームです。
 歩いてみると気付きますが、このホーム、実は途中で「30番」から「0番」に名前が変わります。大阪寄りが別番ホームで、明治以来長く山陰線の列車が使っていました。山陰線の「山」に通じることから30番としたそうですが、9年前から「はるか」が発着しています。大津寄りが0番ホームで、東海道線のブルートレインや北陸線の特急、急行が止まります。この長いホームを、0番線と30番線で分けて使っているのです。
 京都駅の西、歩いて約25分のところに梅小路蒸気機関車館があります。大正から昭和の蒸気機関車18両を展示、うち7両は動きます。蒸気機関車の歴史などについての資料展示もあります。
 ◆問い合わせ 梅小路蒸気機関車館 075・314・2996(京都支局・角谷陽子)(朝日新聞)
14日■声 青春きっぷで点から線へと 主婦 中山喜美子(神戸市 55歳)
 私は「青春18きっぷ」を使って旅をするのが好きだ。この切符は学生の長期休暇に合わせて春、夏、冬に売り出される。JR全線の快速、普通列車は乗り放題で、値段も1日当たり2300円ほど。時刻表とにらめっこで、乗り継ぎを考えながら旅の計画を立てるのも楽しい。東京や博多までも十分行ける。
 値段の安さが、とにかくいい。そして、ゆったりとした各駅停車の旅が、また格別だ。特急待ちの停車時間を利用して見知らぬ小さな駅に降りてみると、昔の懐かしい光景がそこにあったりする。中高年の利用が増えているのもうなずける。
 旅の楽しみを、目的地だけの「点」としてではなく、プロセスも含めた「線」だと考える人には、好適な切符である。難点は利用できる期間。体力のある若者はいいが、夏と冬は我々には動きづらい。観光のベストシーズンとまででなくても、もっと活動できる時期に発売していただけたらと思う。高齢化社会に向けてぜひお願いしたい。
 ただし、その切符に中高年を意味するネーミングだけは、ゆめゆめなさいませんよう。あくまでも「青春」で旅したいのだから。(朝日新聞)
■「花の駅」見納め JR可部線・安野
 「花の駅」として親しまれている広島県加計町のJR可部線安野駅で、サクラ、モモ、レンギョウの花が咲き、人々の目を楽しませている。
 同線の可部−三段峡間は今年の11月末で廃線となるため、花と列車を同時に見られるのは今春が最後。観光客や鉄道ファンがカメラを片手に訪れ、別れを惜しんでいた。(朝日新聞 夕刊)
■惜別 宮脇俊三さん 鉄道紀行の第一人者 のんびりゆっくり旅の妙
 戒名は「鉄道院周遊俊妙居士」。「鉄道院周遊」は本人の遺志。名前と性格を入れこむことになって、次女の理子さんが「妙な人だったよね」。妙は「優れて巧みなこと」の意味にも通じることからつけることにした。
 戦前の代議士、宮脇長吉氏の三男。父親は38(昭和13)年の衆院委員会で越権発言をする旧陸軍幹部を制止し、「黙れ」と言わしめた人物だ。「父親のおかげでいろいろなところに旅行できたのも鉄道好きになった理由なのでしよう。穏やかな半面、言い出したら聞かない性格は父親譲りだったのでは」と妻のまちさんは話す。
 東大を卒業後、中央公論社に就職。編集局長、常務を歴任して78年に退社、文筆業に専念した。「時刻表2万キロ」などで知られる鉄道紀行の第一人者になった。
 新幹線の取材で同行した時も「ビュッフェに速度計があるから見にいきましよう」と子どものように目を輝かせて誘ってくれた。のんびり、ゆっくりと車窓を楽しむことが至上の喜びだっただけに高速化でますます便利になることには苦言も呈した。「逆に人間にゆとりがなくなるものです」
 「どくとるマンボウ航海記」の出版を担当した縁で、作家の北杜夫さんとは、隣人で親友だった。北さんは「飲んで、死んだ後のことをよく話した。2人とも通夜や葬式はしないという結論になった。他人に迷惑をかけたくないから。彼はその通りに実行した」。
 昨秋に悪性リンパ腫が発覚。肺炎を併発して危篤になった時に、まちさんが耳元で「幸せをくれてありがとう」とささやいた。
 机の引き出しから20年前、政情不安定なフィリピンに向かう前に書いた遺書が見つかった。姉妹が仲良く、早く結婚するように、できれば全集を出したい、などとつづってあった。長女の灯子さんは「ほとんど実現していた。だから、あんなに穏やかな顔で逝ったのでしよう」。 (斉藤勝寿)
みやわき・しゆんぞう 2月26日死去(肺炎)76歳(朝日新聞 夕刊)
15日■電車に男女2人飛び込み死亡 近鉄狛田駅
 14日午後5時ごろ、京都府精華町下狛の近鉄京都線狛田駅構内で、通過中の京都行き急行電車に、ホーム中央付近から男女2人が飛び込み死亡した。乗客約400人にけがはなかった。
 急行電車は現場に約20分停車。この事故で上下計4本が運休、60本が最大20分程度遅れ、乗客約1万5000人に影響した。
 木津署は2人の身元確認を急いでいる。(京都新聞)
■踏切で立ち往生 車に電車が衝突 山城のJR線
 14日午後1時20分ごろ、京都府山城町平尾のJR奈良線棚倉駅北側約200bの踏切で、遮断機が下りたため立ち往生した同町平尾、会社員松本武子さん(62)の乗用車と、奈良行き快速電車増井宏充運転士(49)=が衝突した。松本さんは車を離れており、電車の乗客約100人にもけがはなかった。
 この事故で上下合わせて13本が運休、最大約1時間15分遅れ、乗客約2000人に影響が出た。(京都新聞)
■踏切の車に快速が衝突 山城・JR奈良線
 14日午後1時20分ごろ、山城町平尾のJR奈良線で、京都発奈良行きの快速電車(4両編成)の運転士(49)が、踏切内で止まっている乗用車を見つけ、急ブレーキをかけたが間に合わず衝突した。乗用車を運転していた同町内の女性会社員(62)は、逃げ出して無事。電車は約1時間10分現場に停車したが、乗客ら約100人にけがはなかった。
 木津署の調べでは、乗用車が踏切内を通過中、遮断機が降りて立ち往生したところで衝突したという。この事故のため、部分運休を含め上下線計13本が運休し、同3本に最大74分の遅れが出た。約2000人が影響を受け、近鉄などによる振り替え輸送で対応した。(朝日新聞)
■山陽新幹線 架線が停電 「ひかり」車両に原因か
 14日午前11時40分ごろ、兵庫、岡山両県の山陽新幹線西明石−岡山間で、架線への通電が0.5秒程度途絶える現象が2回起きた。JR西日本と東海は、同区間を走行中だった広島発東京行き「ひかり118号」(16両編成)の車両に原因があるとみて、新大阪駅で運転を打ち切った。乗客約500人は別の車両に乗りかえ、24分遅れで同駅を出発した。後続の列車数本にも遅れが出た。(朝日新聞)
■近鉄駅ホーム 2人飛び込み 京都・精華、心中か
 14日午後5時5分ごろ、京都府精華町下狛の近鉄京都線狛田駅を通過しようとした天理発京都行きの急行電車(6両編成)の運転士が、ホームから飛び降りた成人の男女2人を見つけ、急ブレーキをかけたが、2人ははねられて即死した。乗客400人にけがはなかった。電車は現場に17分間、停車。事故の影響で同線は上下4本が運休、60本が最大で21分遅れ、1万5000人に影響が出た。
 木津署などの調べでは、2人は電車が通過する直前にほぼ一緒に飛び降りたといい、同署は心中したのではないかとみている。(朝日新聞)
16日■京阪が鉄道版マイレージ
 京阪電気鉄道は15日、集積回路(IC)カードを利用して電車に乗るとポイントがたまり、京阪グループ共通の商品券と交換できる「レイルウェイマイレージ」を来年3月までに始めると発表した。同社によると大手鉄道会社のマイレージ制度導入は極めて珍しい。
 10月に新たなグループカード「E-Kenet カード」を発行し、百貨店、スーパーなどこれまでグループ各社で別々だったポイントサービスを一元化。その後、来年3月までに予定しているICカードシステムの導入に合わせ、鉄道運賃でもポイントが加算されるようにするという。グループカードは、5年後の会員数35万人、取扱高300億円を目指す。(京都新聞)
■宇治線の運行本数増便など 京阪ダイヤ改正
 京阪電気鉄道は15日、今年9月のダイヤ改正で、宇治線で昼間時間帯の運転を15分間隔から10分間隔に短縮して増便することや枚方市駅での特急停車を増やすことなどを発表した。
 今回のダイヤ改正で、土曜ダイヤと日曜ダイヤを統合。宇治線は午前10時から午後5時の時間帯に増便する。枚方市駅の特急停車は、現在の平日朝ラッシュ時の下り線8本に加えて、上下線とも平日昼間時間帯と土日の終日に停車させる。(京都新聞)
■事故3件 11万5000人影響 大阪環状などJRの3線 2人死亡、運休も
 大阪市や大阪府八尾市などのJR関西、阪和、大阪環状の3線で15日夕から夜にかけて、人身事故などが3件相次ぎ、2人が死亡した。各線で運休や遅れが出て計約11万5000人に影響した。
 八尾、都島両署やJR西日本によると、午後5時55分ごろ、八尾市安中町の関西線志紀−八尾間で、府立養護学校の女子生徒(14)が下り普通電車にはねられ、死亡した。八尾署は現場の東約150bの踏切から線路内に入り、誤ってはねられたとみている。
 また午後9時50分ごろ、大阪市城東区の大阪環状線京橋駅で、60歳ぐらいの男性が内回りの普通電車にはねられ即死した。都島署はホームから飛び込んだとみて身元の確認を急いでいる。
 午後6時50分ごろには、大阪府高石市の阪和線富木−北信太間で回送電車が「ドン」という音がしたため停止したが、異常はなく、約15分後に運転を再開した。同社は動物がぶつかった可能性もあるとみている。(京都新聞)
■枚方市駅に特急増
 京阪電鉄は15日、今年9月に予定するダイヤ改定の概要を発表した。大阪−京都間の特急を、平日の夕方以降を除いてほとんど枚方市駅(大阪府枚方市)に止め、昼間の運転本数を1.5倍に増やす。府北部で競合するJR学研都市線からの乗客の奪回がねらいだ。
 枚方市駅には現在、朝の大阪方面行きだけ特急が止まる。新ダイヤでは、平日午前10時−午後4時台と、土曜・休日にも停車させる。15分おきだった昼間の特急の運転間隔は、10分おきにする。枚方市駅−京橋駅(大阪市)間の所要時間は5分程度短くなる見込み。
 枚方市駅−私市駅(大阪府交野市)間の往復のみの交野線では、朝夕のラッシュ時に大阪市内と直通する列車を計9本新設する。(朝日新聞)
■人身事故など11万人に影響 大阪・八尾のJR
 15日午後5時55分ごろ、大阪府八尾市安中町9丁目のJR大和路線志紀駅−八尾駅間で、線路内にいた女性が、王寺発JR難波行き普通電車(4両編成、乗客約300人)にはねられ、即死した。同6時50分ごろには、同府高石市のJR阪和線で、回送電車が床下で「ドン」という音がしたため、約15分間緊急停車した。さらに同9時50分ごろには、大阪市都島区のJR大阪環状線京橋駅構内で男性が普通電車にはねられ、即死した。この3件のトラブルで計233本が運休したり遅れたりして、約11万5000人に影響した。
 八尾署によると、大和路線で死亡した女性は八尾市内の養護学校生(14)とみられる。(朝日新聞)
■JR西日本が7億申告漏れ 駅改修の経理処理で
 JR西日本(大阪市北区)が大阪国税局の税務調査を受け、2000年3月期までの2年間で7億円余の申告漏れを指摘されていたことが16日、分かった。
 同国税局は過少申告加算税を含め、約2億5000万円を追徴課税(更正処分)したもようだ。
 関係者によると、同社は駅などの改修工事をした際、修繕費を経費として計上した。
 しかし、同国税局は「改修に伴って駅などの使用可能期間が延びており、資産価値が増加している」などとし、資産の価値を高める「資本的支出」に当たると認定。減価償却資産として計上すべきだと指摘したという。(京都新聞 夕刊)
■JR西 7億円深刻漏れ 2億円余追徴課税 修繕費処理誤る
 JR西日本(大阪市北区)が大阪国税局の税務調査で、駅舎などの修繕費の税務処理に問題があったとして、7億数千万円の申告漏れを指摘されていたことがわかった。同社は過少申告加算税を含め、2億数千万円を追徴課税(更正処分)された。
 関係者によると、申告漏れを指摘されたのは00年3月期までの2年間。
 JR西日本は、老朽化した駅舎の壁や屋根などの補修や、信号機のケーブルの取りかえなどにかかった費用を「修繕費」として一括して損金計上していた。
 税務上、駅舎などの固定資産を改良して使用期間を延長させるなど価値を高めるためにかかった費用は、資産の性能を高める「資本的支出」とみなされ、固定資産ごとの耐用年数に応じて分割して損金計上しなければならない。国税局は税務調査の過程で、同社が計上した修繕費について「資本的支出」に当たると判断。減価償却資産として分割して計上すべきだと指摘した。
 JR西日本の話 指摘内容は、資本的支出と修繕費についての税法解釈をめぐる見解の相違によるものだが、指摘に従い、追徴額については01年度中に納付した。(朝日新聞 夕刊)
■朝のJR乱れ 約4万人影響 神戸線・琵琶湖線
 16日早朝、滋賀県南部で濃い霧が発生したため、JR琵琶湖線は午前6時半から同8時20分にかけ、南彦根−能登川間を徐行した。新快速電車など20本が最大18分遅れ、約3万1000人に影響した。
 また、16日午前8時半ごろ、神戸市中央区のJR神戸線三ノ宮駅に入った四条畷発西明石行き普通電車(7両編成)が、何かと接触したような音があったため急停車した。乗客がホームで倒れている男性を目撃したが、立ち去ったという。電車は同駅で約8分停車。2本が部分運休、7本が最大9分遅れ、約5600人に影響した。(朝日新聞 夕刊)
17日■男児はねられ死亡 亀岡のJR 山陰線線路内
 16日午後5時半ごろ、亀岡市千代川町今津二丁目のJR山陰線で、近くの会社員山脇達也さん(30)の三男涼ちゃん(2つ)が、京都行きの特急電車にはねられ即死した。
 亀岡署によると、涼ちゃんは二男の兄(4つ)、友人(3つ)と3人で線路上にいて、特急電車の運転士が約100b手前で気づき急ブレーキをかけたが、間に合わず涼ちゃんに接触。他の2人は逃げてけがはなかったという。
 現場はJRの敷地沿いに民家が立ち並び、民家のすき間(約1b)に幼児用の自転車が置かれていた。同署は3人がすき間を通り、高さ約1.5bの法面を上って線路内に入ったとみて調べている。すき間からJRの敷地に入る部分にさくはなかった。
 電車の急ブレーキ音に気づいた近所の人が110番通報したという。近所の男性(60)は「線路沿いには他にもさくがない部分があり、危険だと思っていた」と話した。
 現場は千代川駅の北約350b。
 この事故で、上下12本が運休12、12本が遅れ、約6600人に影響した。(京都新聞)
■中国客誘致へ上海に事務所 JR西日本、年内に
 JR西日本の垣内剛社長は16日の記者会見で、中国からの観光客誘致のため、子会社の日本旅行(東京)と共同で年内に上海事務所を設けると明らかにした。設置時期は中国南部での新型肺炎・SARSの広がりを見ながら最終的に決める。事務所では、中国人観光客が日本で行きたい観光地や受けたいサービスなどを調べ、旅行プランを提案する。事前調査では、温泉や家電製品の買い物などへの関心が高いという。
 JR西日本は、観光コースに自社の鉄道路線やグループのホテルを組み込む方針。下半期で数千人を誘致し、数億円の売り上げ増を目標にしている。JRグループで観光客誘致のための海外事務所は初めてという。(朝日新聞)
■近鉄線沿い長屋が全焼 大阪・影響6万人
 16日午後5時前、大阪府相原市法善寺4丁目の飲食店「潤」=田中治男さん(56)経営=付近から出火、同店を含む4戸が棟続きの木造2階建て長屋延べ約300平方bが全焼した。現場は近鉄大阪線から数bしか離れておらず、立ちこめる煙や消火活動の影響で、上下線とも約35分間運転を見合わせた。運転再開後も深夜までダイヤが乱れ、上下約180本、約6万人に影響した。(朝日新聞)
■特急にはねられ 2歳男児が死亡 京郡・亀岡のJR
 16日午後5時半すぎ、京都府亀岡市千代川町今津2丁目のJR山陰線千代川駅付近で、近くの会社員山脇達也さん(30)の三男涼ちゃん(2) が、東舞鶴発京都行き特急「まいづる6号」(6両編成、乗客約150人)にはねられ、頭などを打って死亡した。山陰線は亀岡−園部間で約50分にわたって運転を見合わせ、約6600人に影響が出た。(朝日新聞)
■台湾車両市場へ日本走る 新幹線(台北−高雄) 05年開業 合弁会社で思惑一致
 700系新幹線「のぞみ」などをつくる日本車両製造(本社・名古屋市)と現地企業などとが合弁でつくった台湾唯一の鉄道車両メーカー「台湾車両」が、操業を始めて約半年がたった。車両のほとんどが輸入品だった台湾では、05年に「台湾新幹線」が開業するなど、鉄道網が全国的に整備される。日本市場だけでは先細りの日本車両と、車両の自主生産を悲願にする台湾側との思惑が一致した「日台連合」。関係者が寄せる期待は大きい。(古屋聡一)
●技術を伝授
 台湾の北部、ハイテク産業が集積する新竹県にある台湾車両の本社工場。会社を設立してからの新規受注はないため、唐栄鉄工時代に引き継いだディーゼル機関車と客車を製造している。しかし、生産ラインはすでに日本車両の方式に変わり、車両の量産体制も整いつつある。
 設計担当者たちは、日本車両が派遣した技術者から最先端技術の研修を受けている。鉄道車両をドイツや韓国などからの輸入に頼ってきたので、複雑な配線や安全システムを搭載した「電車」を設計・製造できる技術者がいないためだ。沈松寿・総経理(社長)は「技術のレベルアップを図り、多くの車両を受注できる体制にしたい」と話す。
●1両1億円
 台湾では主要な高速道路の建設は終了し、今後は鉄道網の整備が進む。
 特に、05年10月に日本の新幹線を採用した「台湾新幹線」が開業し、特急で約4時間半かかった台北−高雄間は時速300`、約1時間半で結ばれる。開業に伴い、沿線の本数増発や高雄市周辺の地下鉄網の整備が見こまれる。
 業界には台湾の乗客輸送用の鉄道車両は現在の2500両から、10年後には4000両に増える、との試算もある。1両当たり約1億円規模のビッグビジネスだ。
 日本と同じように台湾の製造業界でも、人件費の安い中国に工場を移転する「空洞化」が起きている。台湾車両に出資している住友商事の幹部は「台湾当局は国内産業の育成で空洞化を食い止めようとしているだけに、台湾車両に期待している」と見る。
●国内は低迷
 一方、日本の鉄道車両の需要は冷え込んでいる。01年度の国内向けの生産実績は約1940両とピークの89年度に比べて約800両少ない。景気低迷や少子高齢化などの影響で乗客数が伸び悩み、鉄道路線の新設や既存路線での増発の必要がなくなっているためだ。
 さらに、少ない需要の多くは、古い車両のアルミ・ステンレス製への買い替え。腐食しにくくなるため、今後は買い替え需要も減りそうだ。
 日本車両の木内公専務は「車両メーカーも国際競争力をつけないと生き残れない。日本の工場より生産コストの安い台湾車両から東南アジアに輸出することを視野に入れている」と話している。
 台湾車両 鉄道やバス車両の生産・修理などをする台湾当局経営の唐栄鉄工が車両部門を民営化するため、昨年10月設立された。資本金は6億台湾j(約21億円)で、出資比率は日本車両と住友商事が各14.9%、唐栄鉄工が43.5%、鉄鋼業の中国鋼鉄が26.7%。従業員は50人で、3年後に売上高70億円を目指す。日本車両は99年に唐栄鉄工に技術指導を行い、台湾鉄道当局に車両を納入したことがある。(朝日新聞)
■駅前で砲弾800発 横浜の工事現場 旧日本軍製か
 17日午前1時ごろ、横浜市緑区長津田、東急・JR長津田駅北側の工事現場で、作業員が砲弾約30発を発見。神奈川県警や自衛隊不発弾処理隊が調べた結果、午前10時半までに土中から砲弾計803発と手りゅう弾1発が見つかった。信管はなく爆発の危険性はなかった。陸上自衛隊の朝霞駐屯地に運ばれた。
 県警の調べや付近の住民の話では、現場の北約3`に戦時中、旧日本軍の弾薬庫があり、砲弾などは長津田駅から鉄道で運ばれていた。(京都新聞 夕刊)
■地下鉄火災で義援金
 韓国・大邱(テグ)市の地下鉄火災事件を受け、在日韓国・朝鮮人の多い大阪市生野区の「コリアタウン」で集まった義援金が17日、駐大阪韓国総領事館に届けられた。
 在日の若手経営者らでつくる「コリアタウン推進委員会」委員長の李容柱(リ・ヨンジュ)さん(40)が火災翌日の2月19日から店先に募金箱を置き、買い物客や商店主らが約20万円を寄せた。(朝日新聞 夕刊)
18日■指定席予約は3連休に集中 GW、JR旅客6社
 JR旅客6社は17日、ゴールデンウイーク期間(25日−5月5日)の指定席予約状況が前年同期比17%減の約206万席になっていると発表した。曜日配列が悪く予約は上下とも5月3日からの3連休に集中、2−3日の短期型旅行が大半を占めそうだ。
 桜の見ごろと重なりそうな東北方面は堅調で、東北新幹線は前年に比べ20%、秋田新幹線は45%それぞれ増えたが、そのほかの新幹線は13−27%減。
 東海道・山陽新幹線の「ひかり」「こだま」は3日午前の下りと5日午後がほぼ満席。料金が高い「のぞみ」は新大阪発着の列車を中心に空席があり、利用者の節約志向を示している。
 全車指定席の東北新幹線「はやて」と秋田新幹線「こまち」は5日午後の上りがほぼ満席、3日の下りも残り席はわずかだ。(京都新聞)
■ブリタニカの出版事業買収 阪急電鉄
 阪急電鉄は17日、雑誌「ニューズウィーク日本版」などを発行するティビーエス・ブリタニカ(東京)の出版事業を買収することで、親会社のサントリーと合意したと正式に発表した。買収価格は約20億円。
 ブリタニカは首都圏に基盤を持ち、知名度の高い出版物を扱っていることから、出版事業を中核事業の一つとして強化したい阪急が買収を決めた。サントリーも「本業と業種が全く違い、相乗効果を出しにくい」と売却先を探していたという。(京都新聞)
■くらしの経済 ネットサービス花盛り 関西の各社がアイデア 乗客増へ利便性競う チケットレス/予約/無線LAN…
 関西の鉄道会社やバス会社が、インターネットを使った多様なサービスに取り組んでいる。従来のチケット予約購入サービスに加え、携帯電話画面をチケット代わりに使うチケットレスサービスや無線LANで駅構内のインターネット接続サービスを始めている。各社とも利用者の利便性を高めることで、乗客数の増加や駅構内の商業施設の利用促進を図りたい考えだ。(社会報道部・経済 石田真由美)
 近畿日本鉄道は、2月27日から関西で初めて大阪阿倍野橋−吉野間で特急券のチケットレスサービスを開始した。従来はインターネットで予約しても発券は駅窓口などの受け取りだったが、チケットレスだとパソコンや携帯電話からチケッ卜を予約し、乗車区間や日時、座席番号や予約番号などが表示された画面を保存し提示すれば、チケット代わりになる。
 6月からは全線に特急券のチケットレスサービスを拡大する予定。いまのところ、クレジットカードで決済するインターネット会員の事前登録が必要で、乗車券は券売機などで購入しなければならないが、同社は「今後は乗車券などのチケットレス化も検討したい」(鉄道事業本部業務局)としている。
 西日本ジェイアールバス(大阪市)も、3月31日からバス業界初の高速バスモバイルチケットサービスを始めた。携帯電話でチケットを予約、クレジットカードで決済すると、携帯電話にバスチケット画面が送信される。乗車する時には、乗務員にそのチケット画面を提示する仕組み。
 現在は大阪−徳島間の路線だけだが、今後、問題点などを検証しながら他の路線にも広げる予定。同社は「乗客数が多い大阪−徳島路線で、他社との競合も激しい。チケットレスでお客の利便性を高め、利用増につなげたい」(営業部営業グループ)という。
 阪急バス(豊中市)も、同様のモバイルチケットサービスを今月21日から高速バスの大阪−池袋間で開始する。
 一方、JR東海は今月中にも新大阪駅で、新幹線の駅構内に無線LAN 設置し、乗降客を対象にインターネット接続サービス実験を始める。新幹線のホームや待合室などで、パソコンを持っている乗降客は自分の契約しているプロパイダーのID、パスワードを使ってインターネットに接続できる。
 当面は無料だが、事前にプロパイダーを通じてモニター登録が必要になる見込み。7月中旬には京都駅などにサービスを拡大するとともに有料化する予定だ。同社は「東海道新幹線はビジネスの利用客が多く、駅でもブロードバンドを使いたいという要望に対応した」(関西広報室)と話す。
 近鉄グループも昨年11月から上本町、鶴橋、大和西大寺などの主要10駅の営業所やカフェなど13ヵ所で、同様にインターネット接続サービスの無料の実証実験を始めている。多いところでは1日約30件のアクセス件数があるといい、5月の実験終了後も「場所の条件などを見直し、さらに継続して、無線LAN によるIP電話などにも実験を広げていきたい」(経営企画室)としている。(京都新聞)
19日■東京駅丸の内本屋 赤れんが駅舎重文に 文化審が8件答申
 文化庁の文化審議会(高階秀爾会長)は18日、赤れんがの駅舎で知られる東京駅丸ノ内本屋(東京都千代田区)や、岩手県平泉町の中尊寺境内にある白山神社能舞台など8件の建造物を、重要文化財に指定するよう遠山敦子文部科学相に答申した。これにより建造物の国宝・重要文化財は2238件となる。
 東京駅丸ノ内本屋は1914年に完成。現在は2階建てだが、当初はドームのある3階建てだった。中央棟の南北に両翼を延ばした形で、全長約335bとれんがを主体とする建造物では最大規模。明治・大正期を代表する建物の一つとされる。
 このほか重要文化財指定を答申された建造物は次の通り(かっこ内は所在地)。
 誠之堂(埼玉県深谷市)▽美濃橋(岐阜県美濃市)▽春日神社能舞台(兵庫県篠山市)▽桜井家住宅主屋ほか8棟(島根県仁多町)▽旧広瀬家住宅主屋ほか6棟(愛媛県新居浜市)▽旧筑後川橋りょう(筑後川昇開橋、福岡県大川市・佐賀県諸富町)(京都新聞)
■東京駅が重文に 文化審が8件答申
 文化審議会(高階秀爾会長)は18日、東京駅丸ノ内本屋など8件の建造物を新たに重要文化財に指定するよう遠山文部科学相に答申した。
 答申内容は次の通り。
 【重要文化財】白山神社能舞台(岩手県平泉町)▽誠之堂(埼玉県深谷市)▽東京駅丸ノ内本屋(東京都千代田区)▽美濃橋(岐阜県美濃市)▽春日神社能舞台(兵庫県篠山市)▽櫻井家住宅(島根県仁多町)▽旧広瀬家住宅(愛媛県新居浜市)▽旧筑後川橋梁=筑後川昇開橋(福岡県大川市・佐賀県諸富町)(朝日新聞)
■ゆめ咲線車両デザイン一新 21日から運行
 JR西日本は、大阪市のJRゆめ咲線(西九条−桜島)で運行しているシャトル電車の塗装を一新し、18日、報道陣に公開した。沿線のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が、26日から新しいアトラクションを導入するのに合わせた。
 車体には新アトラクションのキャラクターが、鮮やかなピンクや黄色で描かれている。20日午後1時半からJR大阪駅の3番ホームで一般公開され、21日から運行される。
 JRはUSJの開業時に4編成(1編成6両)すべてを塗装。今回初めて「衣替え」した。(朝日新聞)
■青鉛筆
 山梨県都留市のリニアモーターカー実験線で18日、営業目標と同じ最高時速500`での走行が報道関係者らに公開された。6月から一般試乗会も始まる。
 空気抵抗を抑えるため、先頭部を長さ23bもの流線形にしてある最新車両だ。磁力で地上10aに浮き上がり、走行開始から80秒ほどで、時速500`に到達した。
 研究開始から41年たち、「実用化はもう目の前」とJR東海。だが、東京−大阪を1時間で結ぶリニア新幹線計画は休眠状態のまま。「浮上」のめどは立たない。(朝日新聞)
■新型リニアで時速500`体験 試乗会参加を募集
 JR東海などは山梨県都留市の山梨リニア実験線で、最新型のリニアモーターカーを使い6月20、21日に実施する一般試乗会の参加者1200人を募集している。
 新型車両は先端の鋭角部分が約23bで、細長い鼻のように見えるのが特徴。外壁と内壁の間に緩衝材を入れて振動を抑え、防音材を使い車内環境を向上させている。
 時速500`に加速する車内は飛行機の離陸時と似た感覚。約10aの浮上走行では、空気抵抗による低い音と多少の振動が伝わってくる。
 一般試乗会の問い合わせは、インフォメーションダイヤル(0180)9935520 (京都新聞 夕刊)
■小郡→新山口 10月駅名変更 「のぞみ」停車
 JR山陽新幹線の小郡駅(山口県小郡町)が10月のダイヤ改定で「新山口駅」と名前を変え、「のぞみ」が止まるようになる見通しだ。のぞみを止めてほしいという地元の長年の要望に、JR西日本が駅名変更を提案したという。
 小郡町の岩城精二町長が18日の記者会見で明らかにした。のぞみの停車駅はJR東海との協議で決まるが、知名度の低い小郡駅より山口県の玄関口を示すような駅名の方が有利だと今月初め、県を通じてJR西日本側から打診があったという。
 山口駅はすでにあるため、「新」をつけることにした。山口県内で「のぞみ」が止まるのは初めて。(朝日新聞 夕刊)
20日■新幹線線路の壁 男性乗り越え転落 新大阪駅
 19日午後1時50分ごろ、大阪市淀川区のJR新大阪駅の東海道新幹線上りホームを巡回中の駅員が、ホーム端から約90b西の線路脇に男性がいるのを発見、列車防護スイッチを作動させ、同駅構内への新幹線の進入を一時停止させた。
 男性は、高架線路北側の高さ約1.2bの防音壁を乗り越え、約13b下の路上に飛び降りた。頭や脚を強く打ち病院で手当てを受けた。
 淀川署やJR東海などによると、男性は自称東京都在住の26歳。東海道・山陽新幹線の上下計5本が最高17分遅れた。(京都新聞)
21日■男性はねられ死亡 右京のJR踏切
 20日午前5時55分ごろ、京都市右京区嵯峨苅分町のJR山陰線有楢川踏切で、男性が園部行き普通電車にはねられ、死亡した。この事故で電車は現場に約30分間停車したほか、上下6本が運休、8本に最大37分の遅れが生じた。
 太秦署によると、男性は60歳ぐらいで、遮断機をくぐって線路内に入った、という。(京都新聞)
■踏切で死亡事故 ダイヤ乱れる JR山陰線
 20日午前5時55分ごろ、右京区嵯峨苅分町のJR山陰線の踏切で、男性が京都発園部行き普通列車(4両編成、乗客43人)にはねられ、死亡した。
 太秦署などによると、男性は60〜70歳くらい。運転士が踏切の約20b手前で、横たわっている男性に気づき、ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。この事故で上下6本が運休、9本が最大37分遅れ、約2500人に影響した。(朝日新聞)
22日■叡電の環境列車廃止へ 解説浸画など展示 11日にラストラン
 カエルや新緑など洛北の自然を車体に描き、車内展示で環境問題をアピールしてきた叡山電鉄のメッセージ列車「エコモーション」が5月11日で廃止される。最終企画としてNPO法人(特定非営利活動法人)の「環境市民」が自然の大切さを訴える漫画などを車内展示している。
 エコロジー(環境)やロコモーション(列車)などの造語から名付けられた「エコモーション」は、環境市民の提案で1995年4月に運行を始めた。米国の著名なデザイナー、アレックス・ボーイズの作品を車体に描き込み、車内は無料ギャラリーとして、環境問題を訴える市民の作品を定期的に展示してきた。
 廃止は、車両の定期検査に入るため決まった。現在、ラストラン・キャンペーンとして出町柳−鞍馬駅間を毎日8往復している。車内には、京都大環境保全センターの高月紘教授が描いた環境問題を解説する漫画や、環境にやさしい暮らしを選択形式で答える「どちらがエコロジー」などを展示している。
 同電鉄は「エコモーションとは違う形になるが、新たに環境問題をアピールできるような車両を夏ごろまでには復活できるよう検討している」(営業課)としている。(京都新聞)
■愛知万博で時速580`体感 JR東海のリニア館
 JR東海は21日、2005年日本国際博覧会(愛知万博)に出展するパビリオンの基本構想を発表した。実用化を目指しているリニアモーターカーをアピールするもので、「時速580`」を体感する映像などを提供する。
 名称は「JR東海リニア館」で、事業費約30億円。スピードや急発進を体感する三次元の映像は高さ10b、幅18bの大画面で演出。山梨リニア実験線で世界最速の時速552`を記録した実際の車両も展示、車内を公開する。
 葛西敬之社長は「リニアの完成度の高さを知ってもらう絶好のチャンス」と語り、同社は期間中に300万人の入場者を見込んでいる。(京都新聞)
■男性はねられ死亡 城陽のJR奈良線
 21日午後10時15分ごろ、城陽市長池里開、JR奈良線の長池踏切で、京都行き快速電車に男性がはねられて死亡した。電車は現場に約1時間停車。JR西日本は宇治−木津間で運転を見合わせたため、上下線合わせて4本が運休、7本に67−14分の遅れが出て、約1400人に影響した。
 城陽署によると、男性は40−50歳代で、身元確認を急いでいる。男性は遮断機を越えて踏切に入ったという。(京都新聞)
■使用済み回数券 職員が4500枚着服 JR西、懲戒解雇に
 JR西日本は21日、約95万円分の使用済み回数券を着服したとして、JR神戸線垂水駅(神戸市)の男性係長(45)を19日付で懲戒解雇したと発表した。全額返済の意思を示しているため、刑事告訴はしないという。
 同社によると、係長は01年12月ごろから、神戸市内の「元町−垂水」の使用済み回数券(定価は11枚で2100円)を中心に計約4500枚を着服した。券は知人女性が金券店に売ったという。(朝日新聞)
■青鉛筆
 JR大阪駅の構内に大型モニター8台が設置された。ふだんは旅行商品の宣伝などに使われているが、事故が起きた場合には、最新の運転情報が表示される。
 京阪神では昨秋から、人身事故のたびにダイヤが大きく混乱。利用者から「電車の運転状況がよくわからない」などの苦情が絶えなかった。
 事故の一報が入ると、「大阪駅からの重要なお知らせです」と男性の声が大音量で流れる。JR西日本は「声の出番はなるべく少なくしたいのですが…」。(朝日新聞)
■関東私鉄10社 全駅を禁煙へ 来月から
 関東私鉄の大手など10社は21日、5月1日から全730駅を一斉に禁煙にすると発表した。これまで構内に設けていた喫煙コーナーや灰皿を撤廃する。他人のたばこの煙を吸わされる「受動喫煙」の防止が盛り込まれた健康増進法が5月に施行されることや、乗客からの要望が高いためと説明している。
 禁煙化するのは、東武(202駅)▽西武(91駅)▽京成(64駅)▽京王(69駅)▽小田急(69駅)▽東急(100駅)▽京急(71駅)▽相模鉄道(25駅)▽新京成(24駅)▽北総開発鉄道(15駅)。(朝日新聞 夕刊)
23日■京都市バス 2年以内にモデルを 市交通事業審 利用促進で市長に提言
 路線バス事業の規制緩和を受け、京都市バスの在り方を検討していた市交通事業審議会は22日、桝本頼兼市長に提言を出した。利用促進のモデルとなる対策に2年以内に取り組むなど、計画的に改善策を実行するよう求めている。
 同審議会は昨年6月に発足し、学識経験者や市民の代表を交えて議論を重ねてきた。
 提言では、運賃や系統の見直しなどサービスの充実に加え、コストを削減しても赤字となる生活路線への財政支援など抜本的な改革が必要とし、目標年次を定めた実施計画を策定するよう求めている。特に、定時性の確保などは2年以内にモデルとなる対策の実行を提案している。
 この日、京都市役所で提言を手渡した同審議会長の飯田恭敬京都大教授は「都市交通全体をどのようなシステムにするかという視点で、対策に取り組んでほしい」と述べ、桝本市長は「規制緩和を好機ととらえ、積極的な対策を打ち出したい」とこたえた。(京都新聞)
■阪急電鉄社長に角氏 若返り図る 大橋氏は会長に
 阪急電鉄は22日、大橋太朗社長が代表取締役会長となり、角和夫常務が社長に昇格する人事を発表した。小林公平取締役会長と菅井基裕取締役相談役はそれぞれ相談役に退き、経営陣の若返りを図る。6月の株主総会後の取蹄役会で正式決定する。
 大橋社長は、1999年社長に就任し、阪急不動産や第一ホテルの完全子会社化、西宮スタジアムの営業終了や宝塚ファミリーランドの閉園など、大幅なグループ再編を進めた。角常務は、入社から20年間鉄道事業を経験。その後、経営政策室調査役時代に今年4月からの全駅業務の子会社移管を企画し、子会社社長として鉄道業界初の葬祭業の立ち上げにもかかわった。
 記者会見で角常務は「ICカードを強力な武器として導入し、2007年の創業百周年に向けてグループ再編の総仕上げを進めたい」と述べた。
 角 和夫氏(すみ・かずお)早稲田大政経学部卒。73年阪急電鉄入社、流通本部流通統括室長、鉄道事業本部鉄道計画室長を経て、2000年取締役鉄道事業本部長、02年6月から現職。兵庫県出身。54歳。(京都新聞)
■窓 落書き悲しいホームの木 右京区・中川 栄(主婦・30)
 JR嵯峨嵐山駅のホームで悲しいものを見つけました。それは、ホームの木の落書きです。木の幹に何かで引っかいたような跡がたくさんあり、見るも無残な姿になっていました。人の名前や、どこから観光に来たかなどがびっしりと書かれているのです。まるで伝言板のようです。どう見ても子供の落書きではないのは一目瞭然(りょうぜん)なのです。
 観光地であるため、この地には四季を問わず大勢の方が訪れます。週末ともなればホームにはあふれんばかりの人です。きっと電車の待ち時間に書いたのでしょう。それでも、木は新芽を出し一生懸命に生きているのです。私はそんな木がとてもかわいそうに思うと同時に素晴らしい生命力に驚かされました。人間は、こんなに醜いことをしているのに植物は何てけなげなのでしょう。
 最近では、樹木医という仕事があるのだと以前新聞で知りました。木も人間の手で、枯れかけた命を取り戻すことができるのです。なのに一方では、こんなひどいことを平気でする人もいます。とても悲しいことです。
 人間にしても、最近よく耳にする通り魔殺人のニュース、戦争で奪われていく命。とても心が痛みます。せめて一人ひとりが命の尊さを感じ思いやる心さえあれば、このようなこともなくなるのに、とやるせない気持ちでいっぱいです。
 近ごろは、緑を取り戻そうという運動も推進されて街に緑が増えたような気もします。緑が増えることで空気もきれいになります。私たち人間にとっても過ごしやすくなるのです。どうか、緑を大切にしてほしいと願っています。そして、もっと緑あふれる地球になりますように。(京都新聞)
■阪急電鉄 社長に54歳・角氏 小林会長は相談役に
 阪急電鉄は22日、大橋太朗社長(63)が代表取締役会長に就任し、角和夫常務(54)が社長に昇格する人事を内定した。小林公平取締役会長は相談役に退き、創業一族が経営陣から外れる。菅井基裕取締役相談役も相談役に退く。いずれも6月末に開かれる株主総会後の取締役会で正式決定する。
 大橋氏は99年6月に社長に就任し、破綻した第一ホテルの支援やバブル期に取得した開発用土地の含み損処理などを進めた。社長交代の理由について「経営改革に一つの区切りがつき、事業再編によって大幅な赤字になることへのけじめをつける」と話した。
 角氏は、鉄道や流通などのコア事業に集中する大橋路線を引き継ぐとしたうえで、「不動産事業や開発案件にも経営資源を投入したい」と語った。
 角 和夫氏(すみ・かずお)早大政経卒、73年阪急電鉄に入り、02年6月から常務。(朝日新聞)
■阪急首脳交代 脱開発路線を反映 過剰投資にけじめ
 阪急電鉄が22日に首脳人事を発表したのは、6月の株主総会を前に、同社の屋台骨を揺るがしたバブル期の過剰投資の責任を明確にする意味がありそうだ。新社長に就任する角和夫常務は鉄道部門が長く、開発部門とは関係が薄い。当時、開発案件を指揮した小林公平会長や菅井基裕取締役相談役が取締役を退くことから、脱「開発」を意識した、事実上の「けじめ人事」といえる。
 小林、菅井両氏が社長時代の80年代から90年代初頭にかけて、阪急は関係会社などを通じ、淡路、十三地区などの開発用地の取得を進めた。梅田地区の0.3fだけで約840億円、西淀川区の中島地区の21fには1070億円をつぎこんだ。
 その直後にバブルは崩壊。新線や大規模商業施設の計画はことごとく頓挫した。地価は急激に下落し、01年3月期に約3400億円もの土地の含み損を計上。03年3月期には開発用土地の損失処理を含め連結で1800億円の特別損失を計上する見込みとなった。長く安定株だった阪急は無配に転落し、名門ブランドは著しく傷ついた。
 だが、これまで阪急の経営陣はこうした損失の責任を取っておらず、「6月の株主総会で責任問題が出るのは間違いない状況だった」(同社関係者)。大手都銀幹部は「長期債格付けが『投資不的確』とされたのは、一流上場会社にとっては法的破綻と同等に責任が重い。人心を一新しないと株主総会が乗り切れなかった」と指摘する。
 開発部門とのかかわりが少ない人を選んだのか−。記者会見でこう問われ、大橋太朗社長は「(角氏の)実力が一番だが、そういう見方をされても仕方がない」と語った。財務畑の専務や不動産担当常務が複数いるなか、角氏に白羽の矢がたったゆえんだ。
 しかし、同社の抱える開発案件は宝塚ファミリーランド跡地、西宮北口、梅田周辺などいぜん多い。国際文化公園都市(彩都)の宅地分譲や開発用地の有効利用を進めないと資金の回収は進まず、角新体制は重い課題を背負っているといえる。(朝日新聞)
■2003新社長 阪急電鉄 角 和夫氏 ブランドの回復目指す
 「今や、社長業は50代でないと務まらない」。大橋太朗社長のこうした強い志向にこたえた。
 主に運輸畑を歩き、取締役に就任したのが3年前。昨年6月に常務に昇格し、今月、54歳になったばかり。専務2人を飛び越え、社長が2代続けて10歳若返る。
 創業者・小林一三が築いた名門・阪急はいま、バブル期の過大投資の清算にあえぎ、03年3月期は過去最大の892億円の当期赤字となる見通しだ。長期債格付けも「投機的」にまで下げられた。
 沿線開発に百貨店、レジャーを組み合わせて集客する創業者の経営モデルは「難しい時代に入った」と認める。だが、ホテル、不動産事業などの負の遺産処理が一息ついたいま、流通などの非鉄道部門を強化し、「04年度には黒字回復を成し遂げたい」と意気込む。
 強い期待をかけるのが今年度中にも実用化されるICカード乗車券。定期券や買い物、各種割引機能が1枚にまとまる。「白物家電やマイカーのように戦後のライフスタイルを変えるカードにしたい」
 好きな言葉は「流水先を争わず」。奇策なく、自然体で阪急ブランドの失地回復を目指す。(奥寺淳)
すみ・かずお 社員からは「こわい」と言われるがバランス感覚には定評がある。大学時代に始めた囲碁は五段。(朝日新聞)
■居眠り運転士 軽度のSAS 福岡、3月に駅通過
 JR九州は22日、3月に福岡県宗像市のJR鹿児島線で列車運転中に居眠りをして教育大前駅を通り過ぎた運転士が、軽度の睡眠時無呼吸症候群(SAS)だったと発表した。山陽新幹線の居眠り運転を受け、運転士や車掌ら全乗務員1600人に書面調査した結果、ほかに約10人がSASの疑いがあると分かり、検査する予定だ。今後は幹部が全乗務員に面接をして健康状態を確認する。
 運転士は「駅を通過した際、一瞬うとうとした」と話したため、病院で詳しい検査を受けた。現在は治療中で、運転業務から外れている。SASは肥満の人に多いといわれるが、石原進JR九州社長は「運転士はあまり太っていなかった。やせているから大丈夫とはいえない」と述べた。(朝日新聞)
■声 老いた男性と「女性専用車」 無職 岩橋美智代(大阪市 76歳)
 久しぶりに息子宅に向かった。神戸・三宮から地下鉄に。いつものように後方4両目ぐらいの所に立ち、ふと見ると「女性専用」と書かれていた。ああ、ここにも女性専用車ができたんだと思いながら腰掛けた。
 発車間際になって小柄な老夫婦が大きな荷物を持って乗り込み、「よっこらしょつ」と私の隣に腰掛けた。向かいの席の女の人から「○○さん」と声がかかり、3人はお知り合いらしく、楽しそうに話していた。しばらくしておじいちゃんの方が「女性専用」の文字に気づいた。
 「こりやいかん。次の駅で乗り換えます」と、奥さんを促し降りる支度を始めた。向かいのご婦人が「いいじゃないですか。がらがらなのに」と止めても、おじいちゃんはいかにも悪いことをしたといった様子だった。
 大きな荷物を持って、そそくさと前の方に移っていく姿を見て、お気の毒な気持ちでいっぱいになった。一握りの変質者のために、電鉄も乗客も窮屈な思いをしなければならない。いやな世の中になったものだ。
 あのお二人は、前の車両でも腰掛けることができたのだろうか。(朝日新聞)
■連休はトロッコ列車でGO!
 目にまぶしい新緑の中、初夏の風をいっぱいに受けてのんびりゴトゴト揺られるのはいかが−。富山県の黒部峡谷鉄道で「トロッコ列車」が走り始めて、今年でちょうど50年。自然を満喫できるローカル線を中心に全国に広がっており、4月から5月にかけては20を超える路線で運転される予定だ。
のんびりゴトゴト新線満喫
 「ぼちぼちと発車でございます」。車掌のアナウンスとともに、ディーゼル機関車に押されて、客車5両の「ロマンチックトレイン嵯峨野」がゆっくりと走り出した。ゴトンゴトンという響きが、木製のいすからじかに伝わってくる。
 始発駅は、京都市右京区のJR山陰線嵯峨嵐山駅に隣接するトロッコ嵯峨駅。保津川下りの観光舟やゴムボートを見ながら、終点トロッコ亀岡までの約7`を約25分かけて走る。途中、駅でもない鉄橋の上に止まり、真下の急流をじっくり見せるサービスもある。
 複線電化に伴って新線が建設された山陰線の廃線区間を利用し、91年に運転が始まった。運営は新たに設立された嵯峨野観光鉄道。乗客数は順調に伸び、今では京都観光のルートにも入っている。台湾や韓国など海外からの観光客にも人気が高い。大型連休中の前売り券はほぼ完売状態だが、窓ガラスのない客車の座席を当日に先着順で発売するほか、立ち席もある。
潮風吹かれ海上散歩
 JR四国は、瀬大橋開通15周年を記念して3月下旬から、岡山−琴平(香川県)に臨時列車「瀬戸大橋トロッコ号」を走らせている。トロッコ車両に乗車できるのは大橋の両端の児島(岡山県)−宇多津(香川県)間だけだが、潮風に吹かれながら、多島美の瀬戸内海を見下ろす”海上散歩”が約20分楽しめる。
 26日から5月5日までの連休期間中と、6月1日までの土・日曜に2往復運転される。予約が殺到し、休日はほとんどが満席状態。20日に乗った岡山市の会社員庵谷和紀さん(24)は4回目に団体客のキャンセルでやっと切符を手にしたという。「瀬戸大橋線の電車は何度も乗ったけど、トロッコはやはり違う。潮のにおいが気持ちよかった」
 JR四国は「初めてなので珍しさもあるだろうが、人気は上々」と、今後の運転も検討している。
自然残る地方線に広がる
 観光用トロッコ列車は1953(昭和28)年、富山県の黒部峡谷を走っていた電源開発工事の資材運搬用トロッコに旅客営業の免許がおり、一般客を乗せるようになったのが最初とされる。次いで59年、静岡県の大井川鉄道が南アルプスを眺められる井川線で営業を始めた。
 旧国鉄路線では、分割民営化前の84年、高知県と愛媛県を結ぶ予土線の「清流しまんと号」が最初。”最後の清流”として四万十川が脚光を浴びたこともあり、全国から鉄道ファンや観光客が集まった。90年代になると、JR九州やJR北海道、国鉄から切り離された第3セクターの鉄道会社などが競って導入した。
 最近は専用車両も出ているが、一般的には古い貨車を改造するだけ。費用が少なくて済み、手つかずの自然が残るローカル路線の増収にもつながることから広がったようだ。
 97年には全国トロッコ列車協議会も発足し、年に一度、「全国トロッコ列車サミット」も開かれる。今年は5月末に愛知県豊橋市である。路線によって人気にかなり差があり、嵯峨野観光鉄道のように、平日でも満席になることが多い路線はごく一部のようだ。
【この春、注目のトロッコ列車】
●奥出雲おろち号(JR西日本・木次〜備後落合)
 途中で列車の向きが変わるスイッチバック体験が楽しみ。出雲坂根駅では「延命水」というわき水も味わえる。1日1往復。連休期間中は松江までの延長運転も。
●清流しまんと号(JR四国・予土線)
 新緑が美しい四万十川流域を、幌(ほろ)をかけたオープン型車両で楽しむ。清流の眺めは約30分。1日1本ずつ土佐大正〜江川崎間(宇和島行き)、十川〜土佐大正間(窪川行き)で連結。
●トロQ列車(JR九州・南由布〜由布院)
 南由布〜由布院間を1日5往復(自由席)。テント張りトロッコ3両を2両のディーゼルカーではさんで運転。ほかに大分〜由布院間1往復。
●黒部峡谷鉄道(富山県・宇奈月〜欅平)
 新緑と残雪が楽しめる。険しい峡谷沿いの線路を走る。車両は鎖があるだけの屋根なしからパノラマ客車まで様々。現在は途中駅折り返し。
トロッコ列車ではないけれど
●土佐くろしお鉄道オープンデッキ車(高知県・JR高知〜後免〜奈半利)
 海岸側に窓のないオープンデッキの通路を備えたディーゼルカー。昨年開業した高架線上では速度を下げて運転、雄大な太平洋を見渡せる。
ほかには…(4〜5月運転予定分)
●JR北海道
 「くしろ湿原ノロッコ号」(釧路〜塘路)
 「増毛GWノロッコ号」(旭川〜増毛)
 「塩狩峠さくらノロッコ号」(旭川〜名寄)
●JR東日本
 「風っこ会津只見号」(会津若松〜只見)
 「奥久慈風っこ号」(水戸〜常陸大子)
●会津鉄道(会津若松〜会津田島)
●わたらせ渓谷鉄道(大間々〜足尾)
●銚子電鉄(銚子〜外川)
●JR東海「トロッコファミリー」(豊橋〜中部天竜、トロッコ乗車は豊川から)
●大井川鉄道井川線(千頭〜井川)
●天竜浜名湖鉄道(遠州森〜三ケ日)
●長良川鉄道(美濃市〜郡上八幡)
●島原鉄道(島原〜深江)
●南阿蘇鉄道(立野〜高森)
●高千穂鉄道(延岡〜高千穂)(朝日新聞)
■大きな砂時計 JR大阪駅構内に
 JR大阪駅(大阪市北区)の中央コンコース南側に巨大な「砂時計」が設置され、23日、除幕式があった。午前10時の時報でガラスケースの中に入った砂時計(高さ3.3b)が180度回転し、約60`の砂が60分の時を刻み始めた。1時間ごとに回転する。
 大丸梅田店やホテルがある駅ビル「アクティ大阪」の開業20周年を記念し、ビルを経営するJR西日本の関連会社が約6000万円をかけてつくった。JR側は「駅の新名物に」と期待している。アクティ大阪は5月6日まで、砂時計の愛称を募集中。詳しくはホームページ(http://www.acty-osaka.co.jp)へ。(朝日新聞 夕刊)
24日■19世紀を楽しもう 右京に展示館完成 モネの複製並ぶ SLゾーンに4両
 19世紀に花開いた科学技術や芸術の象徴を紹介する展示舘「19世紀ホール」が京都市右京区のトロッコ嵯峨駅南隣に完成、27日開館する。蒸気機関車(SL)のD51や、デジタルアーカイブ技術で再現した印象派の巨匠モネの絵画などを演出豊かに展示し、大型連休の行楽客を呼び込む。
 嵯峨野観光鉄道が昨年7月に着工。鉄筋コンクリート一部2階建て延べ約1200平方bで、SL、グランドピアノ、ギャラリーの3ゾーン。
 19世紀初頭に英国で発明されたSLを紹介するゾーンには、C58など4両を展示。この中でD51は1975年、国鉄室蘭線で最後に運転され、貴重という。ギャラリーゾーンにはモネの「睡蓮」「ルーアン大聖堂」など30数点の複製絵画を並べる。
 ピアノは「19世紀に西洋楽器の王座の地位を占めた」として、ベーゼンドルファ社の最高級モデルを展示、演奏もある。
 同社の明石稔鉄道担当部長は「19世紀は新時代を切り開いた創造と発展の世紀で、私たちにも大きな示唆を与えてくれる」と話している。
 27日に開館記念コンサートを開き、一般営業は28日から。午前9時−午後6時。有料。同社総務課TEL075(861)8511。(京都新聞)
■松本被告に今夕、死刑求刑 オウム13件で検札論告 「犯行を首謀、指示」 東京地裁
 地下鉄、松本両サリンや坂本堤弁護士一家殺害など27人が犠牲になった計13事件で、殺人罪などに問われたオウム真理教松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃=の論告求刑公判が24日、東京地裁(小川正持裁判長)であり、検察側は「被告が殺人をも肯定する危険な教義を説いて事件の指示をしたのは明らか。指示を否定する主張は虚偽だ」と述べた。検察側は、松本被告が一連の事件の首謀者であることは十分立証できたとしており、夕方には死刑を求刑する。日本中を震撼(しんかん)させた無差別大量殺人をめぐる「教祖」の一審は、1996年4月24日の初公判からちょうど7年で最終段階を迎えた。
 諭告で検察側は、いずれの事件についても実行犯の元幹部らが松本被告から指示があったことを法廷で供述している、と指摘。地下鉄事件については「事前の謀議で無差別大量殺りくテロを決意し、重要な指示を村井秀夫元幹部(故人)らに逐次出した」とし、松本事件についても「一般市民に対する確定的殺意があった」と述べた。
 また坂本事件では「被告から言い出して坂本弁護士の殺害を実行することになったのは明らかで、『殺害を止めようとしたが弟子たちが勝手に実行した』とする主張は虚偽」とした。
 これまでの審理で弁護側は「弟子の元幹部が教義を誤解して暴走し、事件を起こした。被告の関与はない」と、殺人未遂1件を除き無罪を主張。
 捜査段階の元幹部らの供述調書の大半について証拠採用に同意しなかったため検察側証人は163人に上り、弁護側が長時間、詳細に反対尋問をしたことから審理が長期化した。
 松本被告は17事件で起訴されたが、検察側は審理を迅速化するため、97年12月に地下鉄、松本両サリン事件の訴因(起訴事実)を変更し重軽症者を約4000人から18人に絞り込んだほか、2000年10月に薬物密造4事件の起訴を取り下げた。東京地裁も特別な態勢を組み、初公判から裁判官を1人増やして4人態勢で審理した。
 松本被告は当初は冗舌で、1年後の意見陳述で初めて認否をしたが、2000年ごろからは法廷で裁判長らが呼び掛けても反応しなくなった。今年3月と4月に行われた被告人質問でも、松本被告は何も語らなかった。(京都新聞 夕刊)
■車が脱輪立ち往生 JR草津線遅れる
 24日午前7時40分ごろ、栗東市林のJR草津線林踏切で、軽ワゴン車が脱輪して立ち往生しているのを下り普通電車の運転士が見つけ」現場手前で停止した。軽ワゴン車は通行人らの協力で踏切の外に出され、同電車は間もなく運転を再開した。このため、同電車を含む上下8本が22−10分遅れ、約3500人に影響が出た。
 軽ワゴン車はそのまま立ち去った。草津署は過失往来危険罪の疑いで調べている。(京都新聞 夕刊)
■オウム松本被告 死刑求刑へ 地下鉄サリンなど13事件 検察 「共犯者に犯行指示」
 地下鉄サリンなど13事件で計27人を死亡させたとして殺人罪などに問われたオウム真理教元代表・松本智津夫(麻原彰晃)被告(48)の第254回公判が24日、東京地裁(小川正持裁判長)であり、検察側が論告の読み上げを始めた。検察側は松本被告を「教団による一連の事件の首謀者」と位置つけ、夕方に死刑を求刑する見通しだ。
 検察側による論告の朗読は、午前10時から始まった。初めに、事件の背景となった教団の武装化の経緯や、殺人をも正当化する危険な教義について説明。「被告が共犯者に犯行の指示を与えていたことは、教義や教団の組織からすれば当然の帰結だ」と指摘した。
 この後は、松本被告が各事件で具体的に指示していたことを指摘。当時教団を批判していた坂本堤弁護士については「今、ポアしなければならない人物は坂本弁護士だ」と命じ、当日も「家族も一緒にやるしかないだろう」と一家殺害を電話で弟子たちに指示した。
 松本サリン事件でも、「オウムの裁判をしている松本の裁判所にサリンをまけ」と指示。地下鉄サリン事件では、近づく警察の強制捜査を阻止するため、無差別大量殺害を指示していたことを詳述した。
 論告はA4判で300n近くに及ぶ。午後は被害者感情などの情状面が中心。量刑については「刑事責任は共犯被告の中で最も重く、被害者の処罰感情は極めて強い」と述べ死刑判決を求める。
 初公判は、ちょうど7年前の96年4月24日に開かれた。松本被告は97年4月、起訴された17事件(4事件はのちに公訴取り消し)すべてについて意見陳述し、うち16事件で無罪を主張した。弁護側も「弟子たちが勝手にやったことだ」としてきた。10月30、31日に弁護側が最終弁論を行って結審する。判決は年明けになる公算が大きい。
 死刑が求刑されれば、一連のオウム事件の公判では13人目となる。このうち9人が一審で死刑判決を受け、いずれも控訴・上告中。(朝日新聞 夕刊)
25日■オウム松本被告に死刑求刑 「犯罪史上最も凶悪」 10月結審 年明け判決 東京地裁
 地下鉄、松本両サリンや坂本堤弁護士一家殺害など13事件で、殺人罪などに問われたオウム真理教松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃=の東京地裁(小川正持裁判長)での論告求刑公判で、検察側は24日、死刑を求刑した。検察側は、一連の事件で死者は計27人に上り「全事件の首謀者で、わが国犯罪史上最も凶悪な犯罪者。弟子に責任を転嫁するなど一片の改しゅんの情も認められず、いかなる観点から検討しても極刑以外にあり得ない」と述べた。
 「教祖の一審」は初公判からちょうど7年で大きなヤマを越え、弁護側が10月30、31日の2日間で最終弁論をして結審する。判決は年明けになる見通し。
 松本被告の犯行指示を否定し「弟子の元教団幹部が教義を誤解して暴走、事件を起こした」とする弁護側の無罪主張に対し、論告で検察側は「自己の権威を守るためだけに幹部に指示して犯行を実行させた。指示を否定する主張は虚偽」と断じた。
 地下鉄事件については「多数の人命を奪うことに何の躇躇(ちゅうちょ)もなく一般市民へのテロを実行しており、わが国犯罪史上、最も凶悪な犯行」と糾弾。
 「被害者や遺族に対する慰謝の措置は取られておらず、速やかな被害救済も見込めない。日本の治安に対する信頼を大きく失墜させ、社会的影響も重大」と指摘した。
 松本事件は「被告の指示で万全の態勢を整えた上での犯行で、身の毛もよだつ悪魔の所業」と表現。坂本事件についても「『ポア』の名の下、教団の敵対者とみなした坂本弁護士を家族もろとも殺害するよう命じており、卑劣極まりない」と非難した。さらに法廷で不規則発言を繰り返したり、被告人質問を無言で通したりした態度も「裁判制度を愚弄(ぐろう)するもので、最悪で見苦しい限り」と批判し「一連の事件では人間性を完全に喪失しており、被害者らが極刑を求めるのは至極当然」とした。
・苦しみは終わらず 被害者遺族ら会見
 初公判から7年の長期裁判に、やり切れない表情を見せる被害者ら。「まだ通過点」「被害者の苦しみに終わりはない」…。24日、オウム真理教松本智津夫被告(48)に死刑が求刑された後、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、口々に訴えた。
 「心も体も弁償してもらえない被害者の現状を知ってほしい」。地下鉄サリン事件で父を失った中越真紀さん(32)は、この日の会見で初めて実名の公表を決意した。
 強い口調で「死刑求刑は当然。被害者の思いを松本被告の胸の奥底に届けたい」と話したのは、同様に事件で夫を失った高橋シズエさん(56)。「地下鉄サリン事件被害対策弁護団」の中村裕二事務局長は「遺族の悲しみや後遺症の苦しみには終わりがない」と訴えた。
・「指示」立証に自信
 オウム真理教松本智津夫被告(48)=教祖名麻原彰晃=による「教祖の犯罪」を立証する上で、最も重要なのは「実行犯との共謀」の証明だ。松本被告に直接の実行行為はないためで、検察側もこれを最大の争点と位置付けてきた。
 弁護団は元教団幹部が事件を起こしたこと自体は争っておらず、証人調べで元幹部らから松本被告の「指示」や「謀議」に関する証言を得た検察側に分があるように見える。検察側は立証に絶対の自信を持っており、24日の死刑求刑は当然の結論と言えよう。
 実行行為に加わらず、背後で実行犯を操る「共謀共同正犯」は厳格な証明が必要とされる。
 検察側はこれまでの証人尋問で、元幹部らから「(事件は)完ぺきに麻原の指示と理解した」などの証言を引き出したほか、地下鉄サリン事件の事前謀議の場面を再現させることにも成功。弁護側証人の一部からも「麻原の指示以外にあり得ない」などの証言を得た。
 論告では、指示の存在を否定する松本被告や弁護側の主張を「刑事責任を免れるための虚偽」と断じた。一方で、松本被告の指示の多くは刺殺された村井秀夫元幹部=当時(36)=を通じて実行犯に伝えられたとされており、「松本被告からの直接の指示を示す証拠が少ないのが弱点」との指摘があるのも事実。
 弁護団もこの点を突き、「村井元幹部ら一部幹部が暴走したのが事件の真相」という主張が反証の軸となった。死刑求刑に対し、弁護団がいかに説得力ある反論を準備できるか。十月末の最終弁論が次の焦点となる。(解説)(京都新聞)
■のぞみ指定席値下げ 10月実施へJR申請 増発、自由席も導入
 JR東海とJR西日本は24日、新幹線「のぞみ」の指定席を平均10.4%値下げする料金改定の認可を国土交通省に申請した。
 10月1日のダイヤ改正に合わせて実施したい考え。
 認可されれば東京−新大阪、新大阪−博多間は現行より670円安く、それぞれ運賃と合わせ1万4050円と1万4890円(ともに通常期)になる。「ひかり」「こだま」の料金は据え置く。
 現在「のぞみ」は「ひかり」より東京−新大阪間で970円、東京博多間で1840円高いが、それぞれ300円と600円の差に縮まる。東京−名古屋間や新大阪−広島間も560円引き下げ。
 10月のダイヤ改正で「のぞみ」が増える一方「ひかり」が大幅に減るため、現在指定席しかない「のぞみ」に自由席を導入。料金は「ひかり」自由席と同額となる。
・京都−東京間円安く
 JR京都駅を起点とした「のぞみ」の指定席特急料金も値下げされる。京都−東京間は現行より670円値下げし、運賃と合わせると現在の1万4190円が1万3520円となる。京都−品川間も同じ。京都−博多間は780円値下げし、同じく現在の1万6390円が1万5610円となる。
 のぞみの自由席特急料金は現在の「ひかり」「こだま」の自由席特急料金と同じとなる。京都−品川間は京都−東京間と同じ。(京都新聞)
■はるか米原まで延長 6月から
 JR西日本は24日、6月1日のダイヤ改正で関西空港までのはるかを1日2往復計4本、滋賀県米原駅まで延長運転すると発表した。滋賀県内と関空を結ぶ便はこれまで草津駅を早朝に発つ1本しかなく、県内からの利便性が高まる。
 米原発は午前6時50分(土・日祝日は午前7時1分)と午前8時1分、関空発は午後7時18分、午後8時18分で、両駅を121−153分で結ぶ。京都以遠は大津、石山、草津、守山、近江八幡、彦根の各駅にも停車する。
 合わせて、はるか往復割引きっぷにも石山、草津、近江八幡、米原発着分を設け、5月1日から発売する。米原発着分の往復料金は、通常の往複料金より1360円安い1万160円、石山発着分は同1040円安い7740円。(京都新聞)
■電車、バスでおこしやす 京都市協議会 京観光で街頭活動
 京都観光に公共交通機関の利用を呼びかける街頭キャンペーンが24日から、京都市下京区の阪急河原町駅など主要ターミナル周辺で始まった。今年から、名神高速道路京都南インターチェンジも、絵はがきの配布先に加え、電車やバスを利用した京都観光をアピールした。
 京都市と鉄道、バス会社などでつくる「公共交通機関でおこしやす・京都市協議会」が、公共交通を利用し、観光地の交通渋滞緩和につなげようと、毎年春と秋の観光シーズンにキャンペーンを行っている。
 この日は、JR京都駅、大阪市の京阪京橋駅など計3ヵ所で、同協議会の会員が、主なバス路線などを案内したパンフレットと、交通機関の利用アンケート入り絵はがきを手渡し「京都観光は公共交通機関で」と呼びかけた。(京都新聞)
■のぞみ料金、値下げ申請
 JR東海と西日本は24日、10月1日の東京・品川駅開業に伴う東海道・山陽新幹線の料金改定案を国土交通省に申請した。「のぞみ」の指定席特急料金が東京−新大阪間で10.8%安くなるなど、64年の新幹線開業以来最大規模の値下げになる。山陽区間では、山口県の小郡、徳山両駅にものぞみが停車する。
 申請によると、のぞみの指定席特急料金が平均8%程度値下げされ、東京−新大阪や新大阪−博多間が現行より670円安い5540円になる。品川駅発着の場合も料金は変わらない。
 のぞみに新たに3両設けられる自由席は、「ひかり」「こだま」と同額になる。ひかりやこだまの料金は据え置く。
 東海道・山陽新幹線では、70年10月に隣接駅間の特急料金が値下げされ、89年4月には新大阪−博多間に限って特急料金が値下げされた。しかし、全区間を対象にした値下げは初めて。
 山陽新幹線では10月から、徳山、小郡、福山(広島県)、姫路(兵庫県)にも一部の「のぞみ」が止まる。停車本数は「7月ごろまでに固まるダイヤで決める」(JR西日本)としている。(朝日新聞)
【区 間】【10月1日以降】
 (値下げ額)
東 京−京 都13520円(670円)
東 京−新大阪14050円(670円)
東 京−岡 山16860円(830円)
名古屋−新大阪6380円(260円)
新大阪−広 島10150円(560円)
新大阪−博 多14890円(670円)
広 島−博 多8900円(410円)
※運賃含む料金、いずれも通常期
■社説 死刑求刑 教祖への憤りと虚しさ
 オウム真理教教祖の松本智津夫被告に死刑が求刑された。
 法廷での被告は、セミの抜け殻のように見えた。麻原彰晃を名乗り、「真理のためには殺人も許される」という独善的な教義で、若者たちを狂気の行動に駆り立てた人物とはとても思えなかった。
 オウム真理教は生物化学兵器の開発に走り、(地下鉄にサリンをまくなどして多数の市民を殺傷した。坂本弁護士事件もある。生き残った被害者は今も後遺症に苦しみ、遺族の心の傷は癒えていない。
 まさに無差別テロであり、日本の歴史に類のない衝撃的な事件だった。
 初公判からすでに7年がたち、犯行に加わった弟子たちには次々と死刑判決が言い渡されている。
 検察当局とすれば、死刑を求める以外の選択はありえなかった。被告に対して、改めて深い憤りを覚える。
 それにしても、このもどかしさ、厳しさを、どうしたらいいのだろう。
 事件の核心について、松本被告は一度たりともまともに語ろうとしなかった。被害者や遺族への謝罪の言葉もなかった。
 法廷では最初のうち意味不明なことを冗舌に話していたが、かつての弟子に「教祖の犯罪」を厳しく批判されてからは、沈黙の殻に閉じこもってしまった。
 いまや卑屈な小心者にしか見えない被告は、何者なのか。
 不遇のうちに育った被告が、挫折を繰り返すなかで社会への憎しみを募らせ、国家権力を打倒し、祭政一致の疑似国家を作ろうとした。そんな妄想を弟子たちも共有していった。弟子たちの証言からは、そんな教祖と教団像が浮かび上がった。
 地下鉄にサリンをまいた弟子は「荒唐無稽なオウムの考えの根本に麻原の自己愛的な人格障害があった」とも言った。
 そういう弟子たちも、教祖が金や権力に執着する俗物だったと気づいたのは警察に逮捕された後だ。それまでは深く考えもせず、このいかがわしい人物に自分の人生をそっくり預けていたのだ。
 それでも、弟子たちの多くは曲がりなりにもみずからの過去と向き合い、犯した行為を自分の言葉で語ってきた。
 松本被告だけが現実から逃げ続けた。
 心のなかは、はっきりとはわからない。しかし、少なくとも、もともと自分の責任を引き受けるつもりなどない、からっぽな人間だったということだろう。
 事件の後も教団は残った。被告の教えを信じ、新たに入信する若者がいる。
 信徒たちには、この抜け穀のような教祖の姿をしっかりと見てほしい。
 被告を信じて貴重な青春を失い、死刑を待つしかない実行犯たちの悲痛な声にも耳をすませてもらいたい。
 被告の薄汚れた惨めな姿から、信徒たちが自分を取り戻すことを望む。(朝日新聞)
■60b手前停車 3人が乗れず JR新大阪駅で快速
 25日午前6時半ごろ、大阪市淀川区のJR京都線新大阪駅で、大阪発米原行き快速電車(6両編成、乗客約400人)が、所定の停止位置より約60b手前で止まった。ホームからはみ出してはいなかったため、電車はその場でドアを開けたが、出発後、ホームにいた3人から「乗れなかった」と同駅に苦情があった。駅員が口頭で謝罪し、後続の電車に案内したという。
 JR西日本広報室によると、新大阪駅でこの電車は、「9両編成」の停止位置表示に合わせて止めることになっている。しかし同じ線路には、特急専用の「6両編成」の表示もあり、運転士が見誤ったらしい。(朝日新聞 夕刊)
26日■トーマスのカード
 名古屋鉄道は、日本モンキーパーク(愛知県犬山市)で6月30日まで開催中のイベント「きかんしやトーマスソドー島カーニバル」を記念して、トーマスをデザインしたバスカードを発売した。
 イベントは英国の人気キャラクターで日本にもファンの多いトーマスの世界を遊びながら体験できる。カードは2枚1組2000円で5000セット限定。(京都新聞)
■高架橋から石が車に落下 神戸の新幹線
 25日午後5時10分ごろ、神戸市西区伊川谷町潤和の山陽新幹線の高架橋から枕木の下に敷くバラストと呼ばれる石が、約7b下の県道交差点で右折待ちをしていた近くの会社員(57)の乗用車のフロントガラスに落下した。フロントガラスなどに傷が付いたが、会社員にけがはなかった。
 JR西日本などによると、石は縦約5a、横約8a、厚さ約2.5a、重さ約130c。高架橋のコンクリート間の約40aのすき間をふさぐ銅板が、振動などでずれて縦約32a、横約5aのすき間ができていた。そこから漏れた石が県道に落下したとみられる。(京都新聞 夕刊)
■女性警官に痴漢 高校教師を逮捕 JR山陽線、容疑で
 25日午後10時35分ごろ、JR山陽線の神戸−明石間を走行中の長浜発網干行き新快速電車で、男が帰宅途中の明右署刑事一課の女性巡査長(28)=兵庫県姫路市=の尻を触った。巡査長は男の手をつかんで明石駅で下車させ、県迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕した。調べでは、男は姫路市飯田、同市立飾磨高校教師、辰己順一郎容疑者(52)。電車は満員で、ドア近くで体を密着させ、左手で何度も尻を触った疑い。「尻に手は当たったが触っていない」と否認しているという。
 辰己容疑者は神戸市内で洒を飲んで帰宅途中だったという。(京都新聞 夕刊)
■運転士 案内もお任せ 「快適な列車の旅を」「ただいま時速300`」 JR西、異例サービス
 「運転士よりご案内いたします」−。JR西日本の新幹線や特急で、こんな車内放送が流れている。出発案内のほか、事故時には状況の説明がある。本来、車内放送は車掌の仕事で、運転士がするのは鉄道業界では異例のことだ。JR西日本は「運転士のサービス意識を強めるため」と説明している。
 同社運輸部によると、運転士がマイクを握るのは、特急の発車前▽新幹線の最高速到達時▽事故発生時−など。2月、約4370人いる運転士に実施を指示した。
 発車前は「○時○分定刻に発車予定です。どうぞ快適な列車の旅をお楽しみください」と話し、所属運転区と名前を告げる。山陽新幹線の「500系のぞみ」では、国内最高速の時速300`で安定走行している時に案内する。
 事故で非常停止した場合は、止まった理由や運転再開の見通しを運転士が適時放送する。
 運輸部は「運転士は前方がよく見えるほか、運行を統括する指令所と直接交信するため、より的確な情報を乗客に伝えられる」とメリットを強調する。
 旧国鉄では「技術系」の運転士と「営業系」の車掌の職務は完全に分けられており、ワンマン運転を除けば運転士が放送をすることはなかった。
 だが、87年のJR発足後に入社した若手を中心に、車掌や駅員で放送した経験を持つ運転士が増え、「放送もしたい」という声があった。JR西日本の一部の支社で試行したところ、乗客に好評で、運転業務にも支障はないことから、全社に拡大することにした。
 旅客機ではパイロットによる放送があるのが普通だが、JR東日本やJR東海では、運転士が放送することはない。国土交通省鉄道局も「聞いたことがない」という。
 JR西日本では、山陽新幹線の居眠り事故やオーバーランなど、運転士のミスが相次いでいる。同社幹部は「放送を通じて乗客を強く意識することで、プロの運転士としての自覚も高まるのでは」と期待している。(朝日新聞 夕刊)
■警官に痴漢容疑 高校教諭を逮捕 JR車内、容疑否認
 兵庫県警明石署は、JR山陽線の新快速電車内で痴漢行為をしたとして、同県姫路市飯田3丁目、高校教諭辰己順一郎容疑者(52)を県迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕したと溺日発表した。帰宅途中だった明石署刑事1課の女性巡査長(28)が尻を触られ、取り押さえた。辰己容疑者は「手が当たっただけで触るつもりはなかった」と容疑を否認しているという。
 調べでは、辰己容疑者は25日午後10時35分ごろ、神戸−明石間を走行中の車内で巡査長に体を密着させ、左手で約6分間にわたり尻を触った疑い。神戸市内で酒を飲んで帰宅途中だったという。車内はほぼ満員で、巡査長は同容疑者の手をつかんで明石駅で下車した。
 巡査長は柔道初段。昨年5月にもJR山陽線神戸−明石間の電車内で痴漢に遭い、会社員を同条例違反容疑で現行犯逮捕している。(朝日新聞 夕刊)
■高架のバラスト落下し、車に傷 神戸の山陽新幹線
 神戸市西区伊川谷町潤和のJR山陽新幹線神明架道構で25日午後6時5分ごろ、バラスト1個が落下し、高架下の県道で止まっていた乗用車のフロントガラスにぶつかった。JR西日本神戸支社によると、バラストは縦約5a、横約8a、厚さ2.5aで、重さは約130c。乗っていた男性にけがはなかった。
 同支社によると、同架道橋は橋げたの上に鉄板を敷き、さらにその上に枕木やバラストが乗っている構造。しかし、列車の震動などで鉄板がずれてすき間ができ、架道橋上に敷き詰めてあったバラストが、橋げたのすぐ下に取り付けてある排水樋に落ちて積もり、その一つが落ちたらしい。同支社は鉄板のすき間に新たな鉄板を溶接し、落下しないよう修繕した。(朝日新聞 夕刊)
27日■運転士の操作ミス 快速電車が駅通過 山口のJR山陽線
 26日午前11時20分ごろ、山口県岩国市通津のJR山陽線通津駅で、白市発徳山行き快速がホームを約20b行き過ぎて止まった。運転士の操作ミスが原因で居眠りではないという。
 JR西日本によると、快速は後続の貨物列車が近づいていたため、そのまま運転を再開した。通津駅で降りる予定の客4人は次の由宇駅からタクシーに乗り、通津駅で快速を待っていた客6人は、次の電車に乗った。後続に影響はなかった。(京都新聞)
■東海道新幹線 輸送40億人 夏にも突破 10月 大幅ダイヤ改正
 東京、名古屋、大阪の三大都市圏を結ぶ国内輸送の大動脈、東海道新幹線。年間輸送人員は日本の総人口とほぼ同じ1億3000万人に上り、今年夏ごろには累積輸送人員が40億人を突破する見通しだ。
 開業40周年を来年に控え、今年10月1日には品川駅が開業。これに合わせて東海道・山陽新幹線では「開業以来最大」(葛西敬之JR東海社長)というダイヤ改正を行い、航空輸送に対する競争力を高めて利用客増を目指す。
 JR東海は、品川開業に向けて100系車両から最新鋭の700系への切り替えを進めてきた。10月の改正で、最高時速220`の100系は東海道から姿を消し、「こだま」も含め全列車が最高時速270`で走行。
 1985年に登場した2階建ての車両は、東海道・山陽区間の定期列車から外れる。
 一方、山陽新幹線では初代0系が健在だ。東海道からは99年に引退したが、「山陽はダイヤ密度が低く、まだ活躍できる余地がある」(南谷昌二郎JR西日本会長)。
 78年1月製造で、JRグループの新幹線では現役最古の車両も。この車両はこれまでに地球−月間約13往復に相当する991万`を走った。
 JR西日本はこだまのイメージアップのため0系、100系車両の4列シート化や、グレーを基調とした外装への「お色直し」を進めており、「元気な間は使い続ける」(同)という。(京都新聞)
■「19世紀の薫り」 アート館が完成 嵯峨野観光鉄道
 「嵯峨野トロッコ列車」を運行する嵯峨野観光鉄道が、右京区のトロッコ嵯峨駅の隣に建設していた「19th CENTURY HALL」(19世紀ホール)が完成した。28日午前9時から営業を始める。
 「19世紀の文化のかおりのする癒やしのアート館」を目指して、D51型、C56型などの蒸気機関車4両を展示する「SLゾーン」、世界的な名器とされるピアノなどを展示する「ピアノゾーン」、印象派の巨匠クロード・モネの作品をテーマにした「ギャラリーゾーン」の3つのゾーンがある。
 営業時間は午前9時〜午後6時、入場料は大人300円(トロッコ列車に乗車した人は200円)、小学生以下は150円(同100円)。原則として水曜日休館だが、ゴールデンウイークや、夏休み期間中は営業する。(朝日新聞)
■青鉛筆
 JR西日本は26日から10日間の日程で、鉄腕アトムのグッズが当たるスタンプラリーを京阪神地区で始めた。
 主要駅でスタンプを押し、大阪、京都、三ノ宮、宝塚の4駅に「ゴール」した全員にキーホルダーを進呈。抽選で人形も当たる。
 ゴールデンウイークの列車の予約はふるわないが、JR側はスタンプラリーに3万人の参加を見込む。「親にも子にも愛されるアトムの力に期待します」と担当者。(朝日新聞)
28日■GW 自然と遊ぼう(抜粋)
高知県東部 走れ”漫画列車”
 ナスビ、ミカン、そしてお遍路−。高知県東部の後免(南国市)−奈半利(奈半利町)間の42.7`を走る第三セクター鉄道・阿佐線(ごめん・なはり線)で、沿線の名物などをキャラクター化して車体に描いた「漫画列車」が人気だ。
 作者はアンパンマンで知られる高知出身の漫画家やなせたかしさん。キャラクターは全20駅分を考案した。たとえば四国霊場八十八ヵ所の一つがある安田町の唐浜駅は「とうのはまへんろ君」、ナス産地の安芸市の穴内駅は「あなないなすびさん」といった具合。バッジや菓子など関連商品もある。
 阿佐線は旧国鉄時代に計画された最後の地方路線として02年7月に開業。赤字必至といわれたが、キャラクター人気などで初年度は約600万円の黒字の見込みだ。
 高知市のJR高知駅へは1日16本が乗り入れる。太平洋が一望できる展望デッキ付き列車も1日4本ある。問い合わせは土佐くろしお鉄道安芸駅(0887・34・8800)へ。(朝日新聞)
■鉄道リサイクル@ 車両解体
 30年近く走り続けた車両から、床下機器が次々と外されていく。横浜市緑区にある東京急行電鉄(本社・東京都渋谷区)の長津田検車区の一角。解体された車両はステンレスや電気部品などに分別され、中国に輸出される。同社によると、01年度に14両、02年度は18両を再資源化した。鉄道廃棄物はどう生かされているのか。行方を追った。(朝日新聞)
■故郷むすぶ銀河 プラネタリウム列車 新潟・北越急行 6月まで運行
 JR上越線と信越線を結ぶ北越急行「ほくほく線」(新潟県・六日町−犀潟間、59.5`)に、動く星座をプラネタリウムのように天井に映す新型の映像電車「ゆめぞら号」が登場した。大型連休中は来月5日まで毎日上下3本、それ以降は6月末まで土、日曜に運行される。
 ほくほく線は全線の67%がトンネル。昨年8月から、天井に星座を浮かび上がらせる「ほしぞら号」を走らせ、好評を得ていた。「ゆめぞら号」は装置がDVD化され、星座が動くようになった。(朝日新聞 夕刊)
■SARS、北京で庶民の足直撃 地下鉄、がら空きに
 【北京=山値祐作】都市化が進む北京で、庶民にとって心強い足となっていた地下鉄が、新型肺炎の重症急性呼吸器症候群(SARS)の影響で、ラッシュアワーでさえガラガラという状態が続いている。混雑し密閉された車内でのSARS感染を恐れ、「乗りたくても乗れない」という市民が大半だ。
 28日朝、通勤時に最も混雑する駅の一つ、市中心部にある朝陽区の国貿駅。
 ふだんの朝なら、それぞれ20人以上の行列ができる三つの切符売り場の窓口は、人影がまばらだった。厚いマスクと手袋をした駅員が手持ちぶさたに座っていた。
 長いホームには6両編成の電車が約3分おきに入ってくるが、1両に乗っているのは10人前後。なるべくはかの乗客と距離を置くようにイスの両端苅に座っている。
 車内で、SARS関連の新聞記事を読んでいた銀行員の男性(32)は、友人宅に宿泊したため、この日はたまたま地下鉄に乗った。「怖いからできれば乗りたくないが、出勤しないわけにもいかない」と不安げに話した。(朝日新聞 夕刊)
29日■神戸の酒気帯び死亡事故 元市バス運転手に有罪
 酒気帯びで路線バスを運転、死亡事故を起こしたとして、業務上過失致死と道交法違反の罪に問われた元神戸市交通局運転手浜口力三被告(54)=懲戒免職=に対し、神戸地裁は28日、懲役1年4月、執行猶予4年(求刑懲役1年4月)の有罪判決を言い渡した。
 判決理由で杉森研二裁判長は「職業運転手として慎重さが求められるのに、前夜に深酒して運転し、安全確認を怠った過失は大きい。しかし、飲酒が直接の事故原因とはいえず、本人も反省している」と述べた。
 弁護側は「酒気帯びの故意はなかった」と主張したが、杉森裁判長は「小便のにおいなどから酒気帯び状態を認識していた」とした。(京都新聞)
■踏切に子 救助の母も 福岡 快速にはねられ死亡
 28日午後4時45分ごろ、福岡県福間町のJR鹿児島線・舟橋踏切(遮断機、警報機付き)で、同町東福間1丁目、飲料販売員吉崎直子さん(37)と長男太一ちゃん(1) が荒木発門司港行き上り快速列車(6両)にはねられ、死亡した。太一ちゃんが踏切内に入ったため、吉崎さんが助けに行って巻き込まれたらしい。
 調べでは、踏切から約20b離れた町道わきに吉崎さんが勤める飲料販売センターがある。太一ちゃんの姿が見えないのに気づき、外に出ると、太一ちゃんが踏切内を歩いていた。
 吉崎さんは走って地上90aの遮断棹をたぐり上げて踏切内に入り、太一ちゃんを抱き上げた瞬間、はねられたという。
 太一ちゃんはセンター横の託児所にいたが、午後3時に閉まり、以降は吉崎さんがセンターに連れてきて仕事を続けていた。(朝日新聞)
■鉄道リサイクルA 資源ごみ
 ベルトコンベヤーを流れる大量の資源ごみから、ペットボトルが抜き取られていく。JR東日本の子会社「東日本環境アクセス」(東京都台東区)が運営する「大宮リサイクルセンター」(さいたま市)。埼玉県内の駅舎で回収された資源ごみを分別する。その重量は1日当たり約6d。再資源化のために、缶は機機で素材別に分別されるが、ペットボトルの仕分けには人間の手が欠かせない。(朝日新聞)
30日■信号機故障で31本が運休 JR阪和線
 29日午後5時10分ごろ、大阪府泉佐野市長滝のJR阪和線長滝駅構内で、信号が赤のまま切り替わらなくなり、中央制御から駅単独の操作に信号を切り替えた。和歌山発天王寺行きの上り普通電車が駅手前で約30分間運転を見合わせたため上下線31本が運休、計69本が3〜35分遅れ、約1万9000人に影響した。(朝日新聞)
■陸橋から転落 二輪の男性重傷 下京、JRに乱れ
 30日午前4時50分ごろ、京都市下京区大宮通木津屋橋下ルの大宮陸橋で、南区西九条東柳ノ内町、会社員松本昌久さん(31)のバイクが、側壁に接触。松本さんは高さ約8.5bの陸橋から、JR東海道線と山陰線の間の敷地に転落し、首の骨を折るなど重傷を負った。
 JR西日本によると、救助活動の影響で午前5時20分ごろから、東海道線、山陰線、奈良線で、上下計6本が部分運休するなどダイヤが乱れ、約2300人に影響が出た。(京都新聞 夕刊)
■大雨の影響 JRに遅れ 阪和・和歌山線
 30日午前5時40分ごろ、大阪府泉南市内のJR阪和線和泉砂川駅の雨量が規制値(1時間当たり30_)を記録したため、約2時間にわたり、周辺区間で徐行運転をした。上下線計18本が最大で8分遅れ、乗客1万人に影響が出た。
 和歌山県内の和歌山線、紀勢線でもこの日朝、強い雨のため、一部区間で徐行運転をした。和歌山線では計10本が最大16分遅れ、約2500人に影響。紀勢線では、新宮発京都行き特急スーパーくろしお4号が46分遅れたのをはじめ、計20本が遅れ、約5000人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
■阪神、阪急遅れ 山陽電鉄は運休
 30日午前7時40分ごろ、神戸市中央区の神戸高速鉄道高速神戸駅の構内で、乗り入れている山陽電鉄の同駅発姫路行き普通電車(3両編成)が、ギアの故障で発車できなくなった。この電車が運休したほか、後続の山陽電鉄の下りの特急や普通電車計17本が最大約10分遅れ、約1万3000人に影響が出た。同駅に乗り入れている阪急、阪神両電鉄の上下線でも、約3時間にわたり、特急や急行など計63本に最大約10分の遅れが出て、計約8万3000人に影響した。(朝日新聞 夕刊)