2003(平成15)年 1月


1日■上海世界初の実用リニア 9月に複線化 年末に正式開業(京都)
  ■上海リニア 中独首相乗せ試運転(朝日)
4日■待ち望んだ交番開設へ JR松井山手駅前(京都)
  ■ちょっと込んでターン JR、道路ラッシュ始まる(京都)
  ■味わい多彩 駅弁新見聞記(京都)
  ■特急指定席満員 Uターン本格化 府北部(朝日)
  ■事故で85分間 乗客「缶詰め」 神戸の山陽線 男性死亡(朝日)
  ■架線凍結JR混乱 東北・高崎線 車内に3000人取り残し(京都)
  ■京に路面電車網再び パーク&ライド絡め利便性向上 高速道建設凍結も 若手弁護士が未来の交通提言(京都)
  ■私鉄、特に急ぎません 速さはJR西 停車増で集客(朝日)
  ■Uターン寒波とともに(朝日)
  ■JR東 架線凍結99本運休 東北・高崎・川越・両毛 約2300人立ち往生(朝日)
5日■乗車率170%も 駅や道路混雑 Uターンがピーク(朝日)
6日■無事Uターン続々 JR京都駅(京都)
  ■みやこちゃんの京都一番探し 深く 地下鉄の駅 山ぎわで28bの「蹴上げ」(京都)
  ■Uターン客 寒波もお供 西日本この冬一番 新幹線・高速乱れ(朝日)
  ■山陰線など故障で乱れ JR(京都)
  ■夜通し11時間 乗客立ち往生 JR信越線(京都)
  ■雪でドア閉まらず JR湖西線(京都)
  ■新幹線にも遅れ(京都)
  ■新幹線が徐行(朝日)
  ■11時間立ち往生 JR信越線乗客280人(朝日)
  ■モーター故障 1万人超影響 JR山陽線・神戸駅(朝日)
7日■JR西日本 関西私鉄5社 利用伸び悩み軒並み減 年末年始大型9連休が裏目?(京都)
  ■キャッスルランド 跡地に京都市 運動公園整備(朝日)
  ■JR利相客は1%増(朝日)
  ■声 「携帯追放」の車両つくつて 主婦 殿最眞弓(大阪府阪南市 42歳)(朝日)
  ■くらし ちょっとまてよA バリアフリー 本当に進んでる? 点から面 試行錯誤 渋谷駅は「車いす泣かせ」(朝日)
  ■京阪の線路にひび 通勤客ら4万人影響(京都)
  ■京阪レールひび 朝4万人に影響 京都(朝日)
  ■市バス、歩行者はねる 大阪(朝日)
  ■トラックと列車 衝突し1人死亡 ロス、32人けが(朝日)
8日■新幹線カフェテリア 廃止へ 山陽・東海道 時間短縮客離れ(朝日)
  ■山陽新幹線鉄板裂ける トンネル内で異音(朝日)
  ■JR快速電車の窓ガラス割れる 永原発、後続遅れ(京都)
  ■電車の窓にひび 1万9000人に影響(朝日)
9日■トヨタ・JR東海・中部電力 中高一貫で人材育成 男子全寮制、愛知で設立へ(京都)
  ■トヨタ・中部電力・JRが男子校 中高一貫、愛知に05年にも(朝日)
  ■西鉄バス乗っ取り 元運転手にPTSD 佐賀労基署 後遺症補償を認定(京都)
10日■遺族側の勝訴確定 信楽鉄道事故訴訟(京都)
  ■旅客輸送8%滅 KTR、年末年始実績まとめ(京都)
  ■貨物列車走行中パンタグラフ破損 JR山陽線に遅れ(京都)
  ■洛中洛外(京都)
  ■信楽鉄道事故訴訟 双方上告せず 高裁判決確定(朝日)
  ■声 新幹線ホーム 上るのも大変 養護学校教員 藤嶋具治(大阪府吹田市 56歳)(朝日)
  ■パンタグラフ落ち列車停止 JR山陽線(朝日)
11日■また自殺?2件相次ぎ 運休171本30万人影響 兵庫のJR(京都)
  ■降りて歩いて 94 京阪中書島駅(京都市伏見区葭島矢倉町) 歴史的建物や景観残る(京都)
  ■手袋取りに線路へ、そこへ列車 中3女子ひかれ死亡 愛知のJR駅(京都)
  ■人身事故2件 ダイヤに乱れ JR東海道・山陽線(朝日)
12日■通行禁止踏切に宇治署員の車 電車と衝突、2人けが 栗東のJR(京都)
  ■電車に女性 はねられ死亡 姫路のJR線路内(京都)
  ■男性飛び込み?死亡 尼崎の阪急電車(京都)
  ■京都府警警官の車と電車が衝突 滋賀、通行禁止の踏切(朝日)
  ■冬の京都にようおこし 舞妓さん出迎え JR京都駅(朝日)
14日■改造RV車が暴走 階段を駆け上がる JR山形駅(京都)
  ■中国大陸、走るか新幹線 高速鉄道計画、リニアより優位? 建設コストに大差(朝日)
  ■山形駅に車の20男を逮捕 建造物損壊容疑(朝日)
  ■車掌が寝妨 JR遅れる(朝日)
15日■JR山陰線八木川橋りょう ボルト落下、男性けが 福知山・八鹿駅 駅員、通報を放置(京都)
  ■桂坂−JR向日町 路線バスが開通 沿線住民らが出発祝う(京都)
  ■2`のボルト落下 男性けが 兵庫・八鹿 JRが通報放置(朝日)
16日■関空までの4駅に停車 南海のラピート(京都)
  ■南海も女性専用車両(朝日)
  ■阪急電鉄 大阪府から購入「鉄道関連用地」 承認なしで売却契約(朝日)
  ■市長選・市議選迫る亀岡市 公共の整備 阻む財政難(朝日)
  ■店長刺殺に懲役15年 地裁判決(京都)
  ■プリペイドカード150万円相当盗難 JR三ノ宮駅(京都)
  ■東京駅店長刺殺 被告に懲役15年 地裁判決 確定的殺意を認定(朝日)
17日■3月8日 小浜線の電化記念 京都−敦賀間往復(京都)
  ■環状線で事故 15万人に影響(朝日)
  ■神鉄鵯越駅男性転落死 車掌を書類送検へ(朝日)
18日■踏切内ではねられ車いすの女性死亡 東大阪の近鉄(京都)
  ■列島あれこれ(京都)
  ■降りて歩いて 95 京都交通・池尻(亀岡市馬路町) 平の沢池 渡り鳥の楽園(京都)
  ■車いす女性 踏切事故死 検知装置作動せず くぼみで転倒か 近鉄・東大阪(朝日)
  ■南北鉄道協議22日から 赤十字・閣僚級と並行(朝日)
19日■瀬戸大橋フィッシャーマンズワーフ 3月末に閉鎖へ 香川県に京阪通告(朝日)
20日■伏見桃山城キャッスルランド閉園へ 天守閣どう活用 市に無償譲渡 施設跡地は運動公園(京都)
  ■JR舞子駅 転落女性、客らが救助 ラッシュ 電車進入直前(朝日)
21日■落雷、信号消え13万人影響 JR甲子園口(京都)
  ■JR太秦駅前 駐輪場を建設 あふれる放置自転車一掃へ 京都市整備公団が3月着工 外観和風周 3階建て(京都)
  ■ふるさと昭和史ビデオ 昭和32(1957)年10月1日 快適運行で地域に貢献 旧国鉄北陸線田村−敦賀駅間の電化開業 長浜市など(京都)
  ■銃20丁保管容疑 札幌の組長手配 寝台特急密売事件(朝日)
  ■JR座席メッタ刺し ドミニカ人男を逮捕 向日町署(京都)
  ■JR名古屋−大阪間、乗車券はくれぐれも「名古屋−大阪で」 「新」の一字で160円損 追加料金発生 仕組み複雑買い方注意(朝日)
22日■万引見つかり逃走 電車にはねられ死亡 川崎の中3男子(京都)
23日■線路立ち入り、困ってます 自殺防止策に本腰 JR西日本 大阪−芦屋間 防護さく増設など(京都)
  ■自殺防止策でさくなど増設 JR西日本、強化へ(朝日)
  ■声 バスのブザー 位置の統一を 高校生 高橋寛子(岡山市 16歳)(朝日)
  ■来れ「ガード下ベンチャー」 JR西が募集、支援も(朝日)
  ■地下鉄駅にATM設置 大和銀、31日から(朝日)
  ■西日本荒れ模様 新幹線に遅れも(朝日)
24日■電車と車衝突2人が死亡 千葉、京成線踏切(京都)
  ■京都交通 吉川線亀岡市区間 ジェイアールバス高雄・京北線京北町内区間 2路線廃止を承認 交通対策地域協議会(京都)
  ■新幹線など うるささ実感反映 環境省 騒音新測定法導入へ(京都)
  ■日本企業連合 台湾新幹線の大半受注 総額5400億円 中国進出に弾み(京都)
  ■観光バス2社 南海が譲渡 京都市の会社に(京都)
  ■窓 バス運転手の心遣いに感動 上京区・平田由紀子(会社員・55)(京都)
  ■日本7社連合が2工区追加受注 台湾新幹線(朝日)
  ■電車と衝突 車の2人死亡(朝日)
  ■奈良線の歴史 4年かけ本に JR長池駅・川島さん(朝日)
  ■声 飛び込む前に考え直して! 会社員 貴田珠緒(大阪府堺市 37歳)(朝日)
  ■雪で新幹線遅れる(朝日)
  ■JR特急台車に傷(朝日)
25日■阪急洛西口開業に合わせ 洛西ニュータウン、京大桂キャンパスに利便 市バス路線を新設、変更 京都市交通局(京都)
  ■五条営業所を廃止 梅津営業所に統合 京都市バス(京都)
  ■降りて歩いて 96 JR長池駅(城陽市長池) 縄文から続く憩いの場(京都)
  ■車いす事故現場 近鉄が改修開始 国は安全対策を通達(朝日)
  ■汽笛一声131年 旧新橋駅舎、汐留で復元進行(朝日)
  ■近鉄系3ホテル 経営撤退や移管(朝日)
  ■V向け発車オーライ キャンプ地安芸「トラ列車」運行(京都)
  ■サヨウナラ 京福・越前線(朝日)
26日■ロンドンの地下鉄脱線 火災、十数人が軽傷(京都)
  ■窓 運転手さんの一言に心和む 右京区・矢倉久美子(無職・72)(京都)
  ■金大統領在任中鉄道連結は困難 南北、日程合意ならず(朝日)
27日■地下鉄天神川駅 右京の顔へ知恵結集 市と住民、学識者 周辺整備向け検討委(京都)
  ■地下鉄脱線負傷者29人 ロンドン(京都)
28日■信号機故障し電車7本遅れる JR東海道線(京都)
  ■キリンビール京都工場跡地 新たな都市拠点に 京都市「地区計画」提案へ(京都)
  ■京日記(京都)
  ■レールに亀裂 JR東海道信号機故障 東山トンネル 金属疲労か腐食?(京都)
  ■JRレールに亀裂(朝日)
29日■トレーラー横断 踏切の架線切断 兵庫・篠山のJR(朝日)
  ■愛称開始15年 定着も JR西の路線名 曲折経て11路線 表示・放送統一(朝日)
  ■中川被告に厳刑求刑へ オウム・サリン事件
  ■阪急交通社元社長に実刑 1億着服で岡山地裁(京都)
  ■全国で強風 西日本も雪 JRや私鉄に乱れ(京都)
  ■東京駅店長刺殺 検察側が控訴(朝日)
30日■寒さ今冬一番 JRや道路に乱れ 丹後平野部で積雪30a(京都)
  ■名鉄が「びわ湖バレイ」から撤退(京都)
  ■窓 バスの中でも 一言おねがい 北区・杉野芳江(高校生・18)(京都)
  ■交通寸断 スリップ多発 雪・強風 休校・停電も 生活混乱(朝日)
  ■中川被告に死刑を求刑 オウム11事件(朝日)
  ■つらら、新幹線止める 大津で電線切断 4万8000人影響(京都)
  ■在来線も遅れる(京都)
  ■地下鉄でスプレー噴射 名古屋・男取り押さえ 乗客ら4人軽症(京都)
  ■駅天井からふたが落下 USJ最寄り駅(京都)
31日■電車脱線、9人死亡 シドニー郊外 猛暑でレール膨張?(京都)
  ■ゴム板が燃え列車5本運休 JR東海道線(朝日)
  ■東武鉄道の元社長は50億円(朝日)
  ■豪で電車脱線 乗客9人死亡(朝日)



1日■上海世界初の実用リニア 9月に複線化 年末に正式開業
 【上海31日共同】世界初の実用リニアモーターカー線の開通式典が中国上海市で31日開かれ、技術を提供したドイツのシュレーダー首相と中国の朱鎔基首相らがテープカットの後に試乗して最高時速430`を体験、リニアの実用性をアピールした。朱首相は試乗後のあいさつで「リニアは速い上に環境への影響もなく、非常に安全」とした上で「リニアは中国では広い前途がある」と積極推進を強調。また上海テレビによると、朱首相は、「もう一本リニアをつくるか」との中国人記者の質問に「きっとつくる」と述べた。
・朱首相ら 時速430`体験
 中国が計画中の北京上海間(約1300`)高速鉄道にリニアを採用するか日本などが推す新幹線方式にするかは、上海リニアのデータをみて決めると中国当局が既に明らかにしており、今後行われる試験運行の状況が注目される。
 運行する上海リニア交通発展公司によると、この日開通したのは単線だけ。元日から2月初めの旧正月まで有料で市民らに試乗させた後、試運転を重ねてデータを蓄積。2003年9月には複線化し、同年末にも正式営業を始める予定。
 浦東国際空港と市中心部への地下鉄の駅がある竜陽路間の約30`を約8分で結び、最高時速は430`。ドイツの鉄鋼大手ティツセンクルップや電機大手シーメンスなどが同公司と契約して01年3月に着工したもので、総工費は約89億元(約1335億円)としている。
 北京−上海間高速鉄道は、08年北京オリンピックに向け、第10期5ヵ年計画(01−05年)中の建設を規定している。
・上海−杭州間は「理想的な路線」 リニア公司社長
 【上海31日共同】上海リニア交通発展公司の呉祥明社長は31日、上海リニア線の開通を受けて記者会見し、上海−浙江省杭州間(約170`)のリニアは「理想的な路線だ」と述べ、資金調達などが可能なら建設したいとの意向を示した。
 呉社長は「技術的には十分に可能で、(現路線の)浦東空港と結べば、上海と浙江省を結び付けるのに有利」と述べた。(京都新聞)
■上海リニア 中独首相乗せ試運転
 上海で建設されていた磁気浮上式リニアモーターカー線の試験運行の開通式が31日、朱鎔基首相と技術を提供したドイツのシュレーダー首相が出席して行われた。世界初の実用化で、両首脳が試乗して、安全性をアピールした。(朝日新聞)
4日■待ち望んだ交番開設へ JR松井山手駅前
 京田辺市のJR松井山手駅前に今春、交番が開設される。同駅周辺は、ここ数年で急速に都市化が進み、「車上荒らしや、ひったくりが多い」として、地元自治会が府や市に交番の設置を要望していた。
 交番は、同駅南東の同市山手東一丁目に建てられ、鉄筋コンクリート平屋建て造り(面積約63平方b)。市が昨年12月初旬から建物の整備を始め、今年3月に完成予定。総事業費は約3000万円。
 交番をめぐっては、地元自治会の要望を受け、市が1993年から府警に要望。昨年は地域住民が3000戸分の署名を集め、市に提出していた。
 また、田辺署は犯罪予防のため、昨年8月から「駅前セキュリティー作戦」の名で毎週金曜の夜、同駅周辺に移動交番を設置。署員4人でパトロールを強化していた。(京都新聞)
■ちょっと込んでターン JR、道路ラッシュ始まる
 年末年始を故郷や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが3日から始まった。JR京都駅は手荷物を抱えた帰省客らでごったがえし、名神高速道路でも渋滞が見られた。
 JR京都駅の新幹線ホームはお土産を持った家族連れらで混雑し、午後からの新幹線では、上りで乗車率100%を超える列車が多く、「ひかり」は最高150%の列車も。広島県に帰郷していた京都市内の会社員男性(26)は、「帰省の分散化ですいていると思っていたが、結構込んでいた。残りの休日は京都でゆっくり過ごします」と家路を急いでいた。
 在来線も、特急「雷鳥」が午後から上りで100%を超え、最高200%になるなど混雑した。JR各社では4日が帰省ラッシュのピークになると見ている。
 一方、名神高速道路では、上りが大津市の蝉丸トンネルを先頭に最高29`渋滞した。京都府警によると4日も名神高速道路上りで大津インターを先頭に30`の渋滞が見込まれるという。(京都新聞)
■味わい多彩 駅弁新見聞記
・根強いファンに支えられ タコつぼ形は年30万食も 創業100年迎える老舗・淡路屋
 ひもをとく瞬間のときめきと、はしを置いて浸る満足感。鉄路の旅の友「駅弁」。海、山、川の幸に食欲をそそられる。その土地ならではの逸品であれば、なおのこと食いしん坊にはたまらない。列車はスピードアップし、窓が開くのも少なくなった。ホームでの立ち売りもごくわずか。コンビニに行けば、弁当はいくらでもある。時代は変わった。だけど、どことなく漂う懐かしさ、ぬくもり。もともとは「にぎり飯とたくあん」が始まり。一世紀以上の歴史を経た今では、伝統を誇るこだわりもあれば、アイデアをこらした新たな味わいと多彩だ。これからどこで、どんな「おいしさ」に巡り合うのだろうか。
 タコつぼ形の「ひっぱりだこ飯」にタイ形の「めでっ鯛飯」、ワインの小瓶とステーキ入りのぜいたくな「神戸ワイン弁当」。アイデアを凝らした陶器や彩り鮮やかなパッケージが、新幹線・新神戸駅のホーム売店に所狭しと並ぶ。
 1月5日が創業100年の老舗、淡路屋。最も人気が高いのはひっばりだこ飯で、販売量は年間約30万食に上る。1998年4月の明石海峡大橋オープンに合わせ、誕生させた。
駅弁の歴史
1872(明治5年)新橋−横浜間に全国初の鉄道が開業
85(明治18年)宇都宮駅で駅弁(にぎり飯とたくあん)が売られ始めたとされる
92(明治25年)神奈川県・大船駅で初の駅弁サンドイッチ発売
1912(大正10年)北九州市・折尾駅で「かしわめし」発売
41(昭和16年)北海道・森駅で「いかめし」発売
58(昭和33年)群馬県・横川駅で「峠の釜めし」発売
84(昭和59年)「神戸ワイン弁当」発売
93(平成5年)社団法人日本鉄道構内営業中央会が4月10日を「駅弁の日」と定める
99(平成11年)鳥取駅で、地中で自然分解される素材を容器に採用した「山陰鳥取かにめし」発売
 「明石といえば、タコだが。どうしようか」。社内で議論する中で、容器をタコつぼ形の陶器にすることにした。包みを外すと、大きなタコの煮物。食べ進むと炊き込みご飯だけとなる。「それだけでは物足りない。もっと喜んでもらおう」。たこ焼き風のさつまあげを、ご飯の下に潜り込ませた。
 大きな牛肉をドンと載せた売れ筋の「肉めし」では、カバーに何げなく描いた牛に実は6種類の表情がある。サングラス、ウインク。ちゃめっ気に感づいて問い合わせてきた客は「全部集めます」と宣言した。
 かつては、手違いも経験している。84年8月、神戸ワイン弁当の出荷初日。弁当に詰めるワインが届いたが、コルク栓であることを忘れていた。慌ててオープナーをたくさん買い入れ、間に合わせた。
 田中毅企画室長は「お客さまに飽きられないように常に新しい商品を考えている。自分たちが納得して楽しめる商品なら、お客さまにも楽しんでもらえるのではないか」と語った。
・東筑軒の名物「かしわめし」の立ち売り JR折尾駅の山口和利さん
 「学生が多い駅なので、ヤングパワーに負けんように。それだけをモットーにしています」。北九州市のJR折尾駅。東筑軒の山口和刺さんは、全国でも数少ない立ち売りを続けている。
 元経理マンで1995年12月に再就職した。58歳。赤のジャンパーに、ベルトで肩から下げた大きな木箱。「はじめはホームに立つのも私ずかしかった」と打ち明けた。
 「べんと、べんとお−。かしわめし」−
 朝から夕方まで一人で歩き回り、電車の到着を待って、軽やかな声を何度も響かせる。
 「まじめで深々とおじきする。車掌さんたちからも一目着かれているんです」(上司の竹井洋三取締役)。
 「かしわめし」は、スープで炊いたご飯に鶏肉、綿糸卵、のりを三色にまぶした名物。21(大正10)年の販売開始以来、第二次大戦中を除き絶やしたことがなく、立ち売りは、店の「のれん」となっている。
・駅からデパート 海外にも進出 北海道・森駅「いかめし」
 北海道・森駅の「いかめし」は、今や幅広く売り出ごれている。いかめし阿部商店の今井俊治社長は「われわれはノスタルジア(郷愁)を提供している。品質本意で取り組み、今後も皆さんに食べてもらえるようにしたい」と話す。
 各地のデパートで開かれる駅弁大会などへの出店は、年250−280回に上り、売上高も同社全体の95%以上を占める。
 海外にも進出。米ロサンゼルスやハワイなどで、ほかの駅弁業者とともに催し物に参加している。
 なぜ人気があるのか。今井社長は三つの要因を挙げた。「まず500円でお釣りが出る価格の低さ。次いで親しみがあるイカを使っているのと、日本人が好きな甘辛いしょうゆ昧である点」。「ファストフードのように手軽に食べることができる」というのもメリットだ。(京都新聞)
■特急指定席満員 Uターン本格化 府北部
 年末や正月をふるさとですごした人たちが首都圏や京阪神に戻る帰省Uターンが3日、本格化し、府北部から京都、大阪行きのJR特急は、家族連れらで混雑した。
 JR西舞鶴駅によると、この日、途中の乗り換えも含めた京都駅行きの特急は、いずれも指定席が売り切れ。自由席も午前10時28分発のタンゴディスカバリー2号が乗車率130%となるなど一部を除いて各列車とも110〜130%の混雑だった。(朝日新聞)
■事故で85分間 乗客「缶詰め」 神戸の山陽線 男性死亡
 3日午後7時ごろ、神戸市須磨区松風町4丁目のJR山陽線の山ケ坪一踏切(遮断機・警報機あり)で、線路上にいた同市長田区の無職男性(43)が、網干発長浜行き新快速電車(8両)にはねられ即死した。現場検証や復旧作業で、同電車は乗客約300人を乗せたまま立ち往生した。JRは警察と消防の安全確認をとった上で、約1時間25分後に運転を再開した。
 JR西日本によると、この事故で、上下線合わせて41本が運休。特急電車の約2時間の遅れを最高に上下線計58本が遅れ、約3万6000人に影響が出た。事故のあった線路と並行して走る上下3線は、事故の約45分後に運転を再開した。(朝日新聞)
■架線凍結JR混乱 東北・高崎線 車内に3000人取り残し
 埼玉県や栃木県内のJR線で架線凍結のため電車に電力が供給されず、東北線や高崎線、川越線が3日午後10時半すぎから4日午前9時すぎにかけ、全線で運転を見合わせた。東北線と高崎線では計11本が埼玉県内の駅などで停車し、乗客約3000人が足止め、全線で計約4万7900人が影響を受けた。
 JR東日本によると、低温のため架線に付いた水滴が凍って放電現象が起き、電圧が低下。一部では火花も飛んだ。平野部では珍しいトラブルという。
 東北線は3日午後10時ごろ、栃木県野木町丸林の野木駅近くを走っていた宇都宮発上野行き上り普通電車(10両編成)の速度が上がらなくなった。
 社員が調べたところ、蓮田−野木間の複数個所で、電車に電気を送る架線が凍結しているのが見つかり、上下32本が運休。駅間で停車した5本の電車の乗客約1300人が、一時車内に取り残された。
 高崎線は3日午後11時10分ごろ、下り普通電車のモーターに架線凍結が原因とみられる異常が見つかり、上下40本が運休。
 下り電車6本が埼玉県内の吹上−宮原間の6つの駅で停車し、乗客約2000人が車内で運転再開を待った。帰宅手段のなかった約1000人が列車ホテルで夜を明かし、同社が弁当などを配った。
 また、川越線は4日午前4時20分ごろ、埼玉県川越市の西川越駅で川越発高麗川行き下り回送電車が架線凍結のため動かなくなり、上下線20本が運休。
 両毛線も4日午前5時20分ごろ、桐生駅で、同駅始発の下り普通電車が架線の凍結で出発できず、伊勢崎−小山間で7本が運休した。(京都新聞 夕刊)
■京に路面電車網再び パーク&ライド絡め利便性向上 高速道建設凍結も 若手弁護士が未来の交通提言
 京都弁護士会の若手弁護士10人が、京都市近辺の未来の交通体系を提言する「京都都市圏交通マップ」をまとめた。LRT(次世代型路面電車)のネットワーク網整備や京都市南部地域でのパーク・アンド・ライドの実施を提案している。さらに、建設が進む京都高速道路の凍結を盛り込んだのが特徴だ。
 日弁連は、各地で公害訴訟が起きた1970年代から、車公害を人権問題と位置付け、自動車交通抑制を訴えている。京都弁護士会も公害対策・環境保全委員会の若手弁護士が、シンガポールや金沢市など、交通施策の先進都市で現地調査を実施し、約2年半をかけてマップを作製した。
 LRTの整備では、京都市内の幹線道路にLRT網を張り巡らし、さらに左京区岩倉や八幡市、久御山町と京都市内中心部を結ぶネットワーク網を構築する。LRTをJR、阪急などの鉄道駅と結び、公共交通の利便性を向上させる。
 パーク・アンド・ライドは、京都南インター付近と伏見区久我の2ヵ所に駐車場を設置し、車を降りた観光客をLRTで京都市内に運ぶ。烏丸通、河原町通など繁華街の道路では、車の乗り入れを規制しLRTだけが通行できる「トランジットモール」化を進め、歩行者優先の道を目指す。
 京都高速道路は、環境や景観の問題から、着工分も含めて全面的に凍結し、地域交通計画の達成度に合わせて、建設の必要性を再検討することを提案した。さらに、京都市東部地域でのコミュニティーバスの運行を盛り込んだ。マップ作製の中心になった吉田誠司弁護士は、「公害防止の観点にとどまらない、循環型の新しく楽しい交通施策を考えた。交通問題の議論を深めるきっかけにしたい」と話している。(京都新聞 夕刊)
■私鉄、特に急ぎません 速さはJR西 停車増で集客
 関西の私鉄が、特急の停車駅を徐々に増やしている。1970年代より所要時間が延びた特急も出てきた。JR西日本とのスピード競争には見切りを付け、乗客の減少を少しでも食い止めたいとの狙いがにじむ。利用者からは「速いからこそ特急のはずなのに」と戸惑う声もある。
 近畿日本鉄道は3月のダイヤ改定で、大阪線の特急電車を奈良県の大和高田(大和高田市)と榛原(榛原町)に停車させる。地元の要望に応じた形で、自治体が特急券の自動販売機の設置費など一部の経費を負担する。
 大阪線の特急停車駅が増えるのは13年ぶり。大阪と三重県伊勢・志摩地方を結ぶ上下40本(平日)が止まる予定だ。所要時間は3分程度延びるが、近鉄は「周辺は大阪への通勤客が多く、増収が見込める」と期待する。
 京阪電鉄は00年7月から、京都市伏見区の中書島、丹波橋の両駅にすべての特急を止めている。中書島駅で連絡している宇治線の各駅では、大阪方面への普通乗車券の売り上げが3割、定期券は1割増えたという。
 京阪特急は50年の運転開始以来、大阪・京橋−京都・七条間のノンストップが売り物だった。しかし、カーブが多いこともあって、大阪−京都間を最短29分で結ぶJRの新快速にスピード面で水をあけられていた。
 停車駅の増加で所要時間は2分延びたが、担当者は「大阪−京都の直通客はJRを選びがち。中間の乗客を増やすほうが得策だ」と割り切る。朝ラッシュ時だけ特急を止めている枚方市駅(大阪府枚方市)についても、時間帯拡大を検討中だ。
 阪急電鉄は今年秋に京都線に投入する新型特急車両を通勤型電車と同じ片側3扉にする。従来の特急は2扉だったが、同社は「途中に止まる駅が増えた現状を考えると、扉が多い方が乗り降りしやすい」と説明する。
 梅田−河原町間の特急停車駅は3駅だったのが、97年に高槻市、01年に茨木市などが加わり、現在は6駅。所要時間も30年前に比べて4分延びた。
 同社には「止まる駅が多すぎる」との苦情も寄せられているが、担当者は「スピードでJRに追いつくのは難しい。途中駅からでも特急を利用しやすいダイヤで対抗していくしかない」と話す。
原点に戻った
 斎藤峻彦・近畿大教授(交通経済学)の話 戦前の私鉄はスピードアップより、沿線の乗客を丹念に電車に乗せることで成長してきた。乗客の減少が続く今、再び原点に戻ってきたともいえる。もともと長距離輸送向けに路線が作られているJR西日本と比べ、私鉄に施設を改善できる余地は乏しい。試行錯誤が今後も続くだろう。(朝日新聞 夕刊)
■Uターン寒波とともに
 お正月をふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが4日、ピークを迎えた。
 JR西日本によると、新幹線は、全車指定の「のぞみ」がほぼ満席。山陽新幹線「ひかり」の自由席の乗車率は、午前8時45分の博多発新大阪行きが130%だったのをはじめ、同10時半までに始発駅を出た14本のうち8本で100%を超えた。在来線特急でも同6時57分の新宮発京都行き「オーシヤンアロー」が160%、同6時32分の倉吉発京都行き「スーパーはくと」が130%だったほか、和歌山や山陰方面から大阪に向かう特急で混雑した。午後、本格的なラッシュを迎える。
 日本道路公団関西支社によると、同11時現在、名神高速道路上りで京都南インター付近から約3`の渋滞。夕方にかけて渋滞はピークを迎えるという。同インター付近は同3時ごろまで渋滞しており、同支社は、「天気予報で4日の寒波到来を知り、3日のうちにUターンした人が多かったのでは、4日のUターンラッシュは例年よりラッシュの時間帯は短いかもしれない」とみている。(朝日新聞 夕刊)
■JR東 架線凍結99本運休 東北・高崎・川越・両毛 約2300人立ち往生
 3日夜から4日朝にかけ、関東地方のJR東北、高崎、川越、両毛の4線で架線が凍結、運転見合わせが相次ぎ、99本が運休、90本に遅れが出て、約4万8000人に影響した。高崎線ではさいたま市の宮原駅など6駅の構内で電車が立ち往生し、東北線では5本が途中で止まった。この結果、乗客約2300人が車内で夜明かししたり、最寄り駅まで歩いたりした。架線凍結による運休は東武伊勢崎、東武日光線などにも広がったが、4日午前9時すぎまでに、いずれも運行を再開した。
 3日午後10時ごろ、東北線の蓮田(埼玉県)−野木(栃木県)駅間の複数個所で架線が凍結した。電車への電力供給が十分にできなくなり、上野−宇都宮間で上下線とも運転を見合わせた。埼玉県内の新白岡−久喜駅間など、5本が駅と駅の間で止まり、約1300人が最寄り駅まで歩いた。このほか17本が駅で立ち往生した。運転見合わせ区間は、一時上野−黒磯(栃木)間に広がった。
 高崎線でも架線が凍結、同日午後11時15分ごろから上野−吹上(埼玉)駅間の下りで運転を見合わせた。6本が駅で止まり、約1000人が車内で長時間過ごした。JRは未明、乗客にジュースなどを配った。
・「雨氷現象」か
 JR東北線や高崎線、川越線などで3日夜から4日にかけ電車がストップした原因は、急激に冷やされた雨滴が氷になって強く架線を包み込む「雨氷現象」が計65`余りにわたって起きたため、とみられる。雨氷現象がこれほど広範囲に発生したのは、98年4月のJR中央線以来。
 JR東日本などによると、雨氷現象は上空は暖かいが、地表は零度以下に急激に冷え込むという特殊な気象環境下で発生する。気象庁によると、3日は関東地方付近を低気圧が通過したため、朝から雪や雨が続いたが、夜になって冬型の気圧配置が強まり、地上の気温が低くなっていた。
 雨が架線に触れた瞬間に凍って、氷が丸く包み込むため、電車は上部のパンタグラフを通して架線から電気を取りにくくなる。空気中の水分が凍る通常の氷は、架線に付着しても、パンタグラフにこすられて落ちるが、「雨氷」は密度が高く、付着も強力ではがれ落ちないという。今回は架線(直径12〜13_)の周りに、1〜2aの厚さで氷結した。(朝日新聞 夕刊)
5日■乗車率170%も 駅や道路混雑 Uターンがピーク
 年末年始を故郷や行楽地などで過ごした人たちのUターンラッシュが4日、ピークを迎えた。府内でもJR京都駅などで混雑、名神高速道路などの主要道路でも長い車の列が続いた。
 この日、JR京都駅のホームは、大きな荷物やおみやげを抱えた家族連れらでこみあった。
 JR東海によると、東海道新幹線は午後3時前後に京都駅に発着する「ひかり」で乗車率が170%に達した。
以降も乗車率140〜150%程度と、混雑が続いた。
 家族で京都市内の実家に帰省していたという栃木県の会社員(43)は「指定席は1ヵ月前に予約した。思っていたよりはホームがすいていたのでよかった」と話していた。
 一方、名神高速道路では上り、下りとも午後3時半ごろから混難が目立ち始め、山科バス停付近を先頭に15〜20`の渋滞が夜まで続いた。(朝日新聞)
6日■無事Uターン続々 JR京都駅
 年末年始をふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュは連休最終日の5日も続き、新幹線や在来線の特急は軒並み満席状態になった。JR京都駅や関西空港でも土産を手にした乗客たちでごった返した。
 JR京都駅では、到着する新幹線や在来線特急で乗車率が100%を超える列車が相次ぎ、夕方ごろに北陸方面からの特急が乗車率200%を超えるなど、午後になって混雑が一時、激しくなった。
 北陸地方の降雪で「雷鳥」などの北陸方面発着の特急が午前中から夜にかけて20−40分ほど遅れたほか、新幹線も中国地方の雪で夕方まで数分間遅れ、多くのUターン客が影響を受けた。
 福井方面から帰ってきた宇治市内の男性(72)は「雪で遅れたが、予想以上にすいていて助かった。正月休みも今日で終わりなので明日から頑張りたい」と帰路を急いだ。
 帰国ラッシュがピークを迎えた関空でも、家族連れや出迎えの人で混雑。大阪入国管理局関西空港支局によると、5日だけで約2万人が関空に帰国。テロの影響で出入国者数が減った01−02年間時期より全体で8.4%増える見通し。(京都新聞)
■みやこちゃんの京都一番探し 深く 地下鉄の駅 山ぎわで28bの「蹴上げ」
 みやこ 初詣での参拝客で平安神宮は大にぎわいだったね。ねえお父さん、蹴上駅から地下鉄に乗って帰ろうよ。
 父 知ってるかい。この蹴上駅はね、深さが28bもあって、普通に行ける所では市内で最も深いんだ。
 みやこ えっ、そうなの? 28bってどれくらいかなあ。
 父 ん−、高さで言うと、京都高島屋が31bだけど…。
 みやこ わあー、お父さん見て、エスカレーターがすごく長いよ。
 父 本当だね。ホームに降りるまでの時間を計ってみようか。どれどれ…。改札までが1分半、もう1回ホームへのエスカレーターに乗って、と。だいたい4分かな。
 みやこ 急いでる人は大変だあ。これだけ深いと駅の中が空気不足になったりしないの。
 父 駅構内にある換気ポンプで地上の空気を送っているから、駅と駅の間の電車が走る部分も空気があるんだ。地下水の圧力もすごいから壁も厚くしてある。普通の駅は6、70aだけど、蹴上駅は90aもあるそうだよ。
 みやこ どうして蹴上駅が一番なの。地下鉄が交差する駅の方が深い気がするけど。
 父 それは地形の問題なんだ。蹴上駅の場合、地上が山ぎわで高くなっているんだよ。鴨川をくぐって地下鉄と京阪電鉄が交差している三条京阪駅は、地下25bほどで2番目に深いんだ。ついでに言うと、この春に完成して京都一の高層ビルになる日本電産本社は高さが100bで、地下2階での深さは15b。出町柳の地下駐車場は5層構造で深さ22bらしい。だから、井戸などを除けば蹴上駅が一番深いことになる。
 みやこ お父さんって地下に詳しいんだね。
 父 お父さんは「京都地下探究倶楽部」の会員だから…。まあ、それはいいとして、地下鉄が路面電車に取って代わったのは車社会の発達に合わせる面が強かった。都会の象徴とも考えられていたのかな。延伸が期待されているけど、地下を掘るには膨大な費用が要る。東西線も、いま走っている部分だけで約4500億円もかかっているんだ。LRT(次世代路面電車)などの代案も検討されているが、どっちがいいのかなあ。(京都新聞)
■Uターン客 寒波もお供 西日本この冬一番 新幹線・高速乱れ
 西日本は5日、上空に強い寒気が入り込み、各地でこの冬一番の寒さを観測した。積雪と強風も加わって交通機関が乱れ、帰省先から戻る人たちに影響が出た。6日も強い冬型の気圧配置が続き、寒い一日になりそうだ。
 大阪管区気象台によると、5日の最低気温は大阪市が零下0.2度、京都市が同1.7度、神戸市が同1.0度、松江市が同3.2度、高知市が同2.2度など。いずれもこの冬の最低となった。
 24時間の積雪は兵庫県豊岡市7a、福井市6a、金沢市2a。大阪市で午前11時すぎに最大瞬間風速20.1bを記録するなど強風も各地で観測された。
 悪天候の影響でJR山陽新幹線の広島−新下関間は徐行運転を実施。中国や四国の高速道路の一部区間は雪のために一時通行止めになった。関西空港の連絡橋は強風のため、最高速度が40`に規制された。(朝日新聞)
■山陰線など故障で乱れ JR
 6日午前7時10分ごろ、亀岡市大井町かすみケ丘のJR山陰線並河駅構内で、上り普通電車が突然動かなくなった。約110分後に回送電車として発車したが、亀岡駅で再び動かなくなった。乗客約600人は後続の快速電車に乗り換えた。同電車と後続上下の計11本が運沐、上下33本が最大で27分遅れ、約1万6000人に影響が出た。
 JR西日本によるとモーターが起動しない状態で、原因を調べている。
 また午前8時20分ごろ、兵庫県八鹿町八鹿のJR山陰線八鹿駅を発車した城崎発福知山行き上り普通電車が、直後に制御機器の故障のため自動停車した。同電車を含む普通電車3本が最大45分遅れ、約200人に影響が出た。
 JR西日本福知山支社によると、ブレーキ機器の空気漏れが原因とみて調べている。
 一方、JR東海道線神戸駅でも同日午前8時10分ごろ下り安土発網干行き快速電車(11両、乗客約1000人)が発車できなくなり、同時に下りの神戸−須磨間が停電した。
 JR西日本の調べで、電車に3ヵ所あるモーターの制御装置の一つが故障したため送電が自動停止したことが分かり、JRは故障した装置を使わない措置を取った上で送電を再開。電車は20分遅れで発車した。
 後続の新快速など7本が最高21分遅れ、上下計8本が部分運休、通勤客ら1万2000人に影響が出た。(京都新聞 夕刊)
■夜通し11時間 乗客立ち往生 JR信越線
 新潟、長野両県を結ぶJR信越線妙高高原−黒姫間で5日午後5時10分ごろ、直江津発長野行き普通電車(3両)が積雪のため立ち往生した。乗客約280人が順次、代替輸送のバスに乗り換えたが、6日未明まで8−11時間近く車内に閉じ込められた。
 この間、乗客4人が不調を訴え救急車で運ばれた。
 JR東日本新潟支社によると、現場は雪が吹きだまりとなって積もり電車が突っ込んだ形で停車。その後、車両のブレーキ部分が凍結して故障、修理に手間取った。
 このため乗客は6日午前1時から午前3時35分ごろに順次降車、長野方面へのバス4台に分乗するまで車中に泊まった。(京都新聞 夕刊)
■雪でドア閉まらず JR湖西線
 6日午前7時15分ごろ、大津市真野一丁目のJR湖西線堅田駅で、大阪行き快速電車のドア2枚が閉まらなくなった。
 JR西日本によると、ドアのレールに雪が付着し凍結したためで、運転士と車掌が融雪剤で溶かし、12分後に発車した。この影響で、後続の普通電車1本が約4分遅れた。(京都新聞 夕刊)
■新幹線にも遅れ
 東海道新幹線は6日、東海・近畿地方の雪のため始発から浜松−新大阪間で速度を落として運転。新大阪発のぞみ42号が東京に48分遅れて到着するなど早朝の各列車に40分程度の遅れが出た。
 その後、速度規制は段階的に緩められたが、午前中の各列車は10−30分程度の遅れが続き、約4万人に影響。ダイヤの乱れはこの冬最大となった。(京都新聞 夕刊)
■新幹線が徐行
 東海道新幹線は積雪のため、6日の始発から新大阪−浜松間の上下線で時速120〜230`の徐行運転を実施した。この区間を通過する列車に30分前後の遅れが出た。(朝日新聞 夕刊)
■11時間立ち往生 JR信越線乗客280人
 5日午後5時ごろ、長野県信濃町のJR信越線で、直江津発長野行き上り普通列車(3両編成)が、車輪と車体の間に雪が入り込んだため立ち往生した。復旧作業に時間がかかり、乗客280人全員が列車から降りたのは6日午前4時すぎ。多くの乗客は約11時間にわたって車内に足止めされた。乗客のうち気分が悪くなった4人が、救急車で病院に運ばれた。このうち1人が入院したが、症状は軽いという。(朝日新聞 夕刊)
■モーター故障 1万人超影響 JR山陽線・神戸駅
 6日午前8時10分ごろ、神戸市中央区のJR山陽線神戸駅に停車していた安土発網干行き快速電車(11両編成、乗客約1000人)で、3台あるモーターのうち1台が故障し、発車できなくなった。約20分後に復旧したが、上下8本が運休、7本が21〜3分遅れ、約1万2000人に影響した。(朝日新聞 夕刊)
7日■JR西日本 関西私鉄5社 利用伸び悩み軒並み減 年末年始大型9連休が裏目?
 JR西日本と関西大手私鉄5社が6日に発表した年末年始の利用状況によると、比較的天候に恵まれた正月三が日は、初詣でなどで利用客数が前年を上回るところが多かった。しかし、期間全体ではJR、私鉄とも前年実績を割り込んだ。
 JR西日本の12月27日−1月5日の10日間の利用客数は、新幹線が前年同期比3%減の124万6000人だった。在来線は、特急を増発した北陸線や福知山線、湖西線、昨年は米同時多発テロの影響で減少した関西空港線で利用客数が前年を上回ったが、全体では同1%減の100万4000人だった。
 京阪神地区における近距離切符の一日平均発売枚数は、京都駅で4万8000枚と前年並みだったが、全体では同2%減の98万9400枚にとどまった。
 私鉄5社の調査は12月28日−1月5日の9日間で、定期券外利用客が対象。近畿日本鉄道は同2.3%減の693万8000人、阪急電鉄が同7%減の492万5000人、京阪電気鉄道が同4.5%減の297万2000人だった。
 各社は4、5日に厳しい寒波に見舞われたことや最大9連休となる曜日配列で海外旅行客が増加した反動で全体的に鉄道利用が落ち込んだとみている。(京都新聞)
■キャッスルランド 跡地に京都市 運動公園整備
 1月末に閉鎖される京都市伏見区の遊園地「伏見桃山城キャッスルランド」について、同市は6日、閉園後の敷地を借り受け、運動公園として整備する方針を明らかにした。撤去される予定だった園内の天守閣も残す。同ランド運営会社の親会社である近畿日本鉄道と大筋で合意した。
 合意によると、近鉄側が園内の遊具を撤去し、天守閣は市に無償で提供する。市は跡地を固定資産税相当の額で賃借し、グラウンドなどを整備。天守閣の具体的な活用計画はこれから決める。(朝日新聞)
■JR利相客は1%増
 JR旅客6社は6日、年末年始(昨年12月27日〜1月5日)の新幹線、特急、急行の主要50区間の乗客数を発表した。前年を上回ったのはJR東日本と九州だけ。総乗客数は1029万人で、前年比6万人(1%)増にとどまった。
 JR北海道と東海はともに1%減、JR西日本と四国は3%減だった。
 一方、関西の大手私鉄5社の利用者は1852万2000人で、前年より4.4%減った。(朝日新聞)
■声 「携帯追放」の車両つくつて 主婦 殿最眞弓(大阪府阪南市 42歳)
 最近、女性専用車両が増えてきて、良いことだと思います。鉄道関係者の方にお願いします。ぜひ、携帯電話の電磁波が嫌な人や電車内での携帯電話使用に不満を持っている人たち専用の車両も検討して下さい。
 現在、電車内では「携帯電話のご使用は、迷惑になりますので、電源を切って下さい」などのアナウンスが流れています。すると、車内の人は、それぞれ携帯を取り出したのまではいいのですが、メールをチェックし始めるのです。あのアナウンスは逆効果になっていると思いました。
 私たちは、電車内で携帯電話から音楽を聴いている人や、メールを打っている人、暇つぶしに携帯電話を使っている人たちに注意することができません。車両内の大半がそんな人たちなのですから、「携帯電話の電源を切っている人専用の車両」をつくってほしいと願います。(朝日新聞)
■くらし ちょっとまてよA バリアフリー 本当に進んでる? 点から面 試行錯誤 渋谷駅は「車いす泣かせ」
 あちこちの駅でエレベーターの設置工事を見かけるようになった。鉄道会社は熱心にバリアフリーに取り組み、国も後押ししている。車いすを利用する人たちは前より便利になっただろうと思っていたら、意外にそうでもないという。調べるうち、トータルなバリアフリーをだれが考えるのか、という問題が浮かんできた。
 「都営地下鉄浅草線の浅草駅では隣接ビル内のエレベーターを使うと便利です。でないと、長い階段を駅員さんに担いでもらわないと地上に出られません」
 東京都東久留米市の今福義明さん(44)は電動車いすを操って駅やその周辺を回り、ルートを探す。新駅ができると必ず出かける。情報を仕入れるたびに、約30人の仲間に電子メールを送る。
 お年寄りや障害者が交通機関を利用しやすくすることを目指した交通バリアフリー法が、00年11月に施行された。前年から国の補助制度も本格化していて、施行を契機に鉄道会社や自治体による駅のエレベーター設置や段差解消などが進んだ。エレベーターが設置されている駅は全国で、98年度の約700から01年度には1057に増えた。
 だが、「数字はど便利さを実感できない」と今福さんは言う。異なる鉄道への乗り換えなど、設置や運営主体が違う施設を結ぶバリアフリーがなかなか進まないからだ。車いすのための利用情報も少なく、自分でルートを見つけるしかない。
 「車いす泣かせ」といわれる東京・渋谷駅。JR山手線と地下駅の東急田園都市線をつなぐエレベーターがないため、今福さんは乗り換える時、駅員に頼んで回送電車に乗せてもらい、いったん隣駅まで行く。苦労して開拓したルートだが、デパートのエレベーターに頼っているため、店休日や閉店時間は利用できない。
多い当事者 区は知要請断念… 都が参画、前進例も
 点ではなく、面のバリアフリーをだれが考えるのか。国土交通省は「自治体の責任」という。バリアフリー法は市区町村が基本構想を作り、推進すると定めている。「歩道の傾斜や電柱の位置などは市区町村でなければわからない。法律上も国は口を出せないことになっている」と説明する。
 渋谷駅と周辺は公用地や鉄道会社、デパートなどの敷地が複雑に入り組んでいるため、渋谷区は「国や都、鉄道各社、民間ビルなどを調整しなければならない。区の指導で『わかりました』と言ってくれるかどうか」と自信なげだ。同法の担当課は決まっておらず、基本構想作りも手つかずの状態だ。
 東京・新宿駅も土地の権利関係が複雑で、エレベーターの設置用地すら確保するのが難しい状態だった。仮に用地が確保できても、設置や維持補修の費用をだれが負担するかという問題もある。新宿区は動くことができず、代わって東京都が解決に乗り出した。
 都は、01年に国や区、鉄道・バス会社、隣接のビルオーナーらに呼びかけて、検討会を作った。以後、区の役割をこの検討会が担い、駅西口の乗り換えの障害をなくすことに取り組んだ。「区が主体的に動くのは難しい。乗り換えの障害解消に対する障害者団体の期待も大きかった」と都の担当者。
 1年にわたる協議の結果、国と企業が合わせて1億5000万円を出し合い、03年3月までに都有地を利用してエレベーター3機を設置することなどが決まった。維持補修の費用分担も決めた。
 しかし、西口と東口や南口をどう結ぶかなど駅全体のバリアフリーはこれからだ。都の担当者は「これは緊急対策。面整備は今後の課題」と話す。
利用者の視点大切に
 「こんなところに出るのか」。新宿、渋谷両駅を今福さんと歩き、何度も驚かされました。「エレベーターがどこにあるか、表示してくれるだけで障害者は随分助かる」と今福さん。エレベーターの設置数をみて、バリアフリーが進んでいると思っていたことを反省しました。
 利用者の視点が欠けていては、いくら金を投入しても実効性は上がらない。バリアフリー対策はその典型でした。(秋山惣一郎)(朝日新聞)
■京阪の線路にひび 通勤客ら4万人影響
 7日午前7時50分ごろ、京都市東山区の京阪電鉄七条駅構内の上り線路で赤信号となり、出町柳行き普通電車が同駅ホーム手前で停車した。約1時間20分後に復旧したが、上下合わせて75本が最大30分の遅れとなり、通勤、通学客ら約4万人が影響を受けた。
 京阪電鉄によると、周囲の線路を確認したところ、上り方面の線路に長さ4−5_のひびが入っているのが見つかった。同社では7日の営業終了後、詳しく原因を調べるという。(京都新聞 夕刊)
■京阪レールひび 朝4万人に影響 京都
 7日午前7時50分ごろ、京都市東山区の京阪電鉄本線七条駅構内で、上り線ホーム手前の信号が赤のまま変わらなくなったため、淀発出町柳行き普通電車(5両編成)が到着できず、立ち往生した。京阪が調べたところ、近くのレールに幅約5_のひびが入っているのが見つかった。
 ひびを溶接し、約30分後に運転を再開したが、上下75本が最大30分遅れ、約4万人に影響した。(朝日新聞 夕刊)
■市バス、歩行者はねる 大阪
 7日午前6時15分ごろ、大阪市住吉区万代東3丁目の府道交差点で、横断歩道を渡っていた同区上住吉1丁目、無職余部米子さん(69)が、市交通局の住吉車庫発あべの橋行き路線バスにはねられた。余部さんは頭を強く打ち意識不明の重体。住吉署は、バス運転手の小倉隆司容疑者(44)=大阪府岸和田市小松里町=を業務上過失致傷の疑いで現行犯逮捕した。
 調べでは、バスが交差点を右折する際に余部さんをはねたらしい。余部さんは近くの病院に行く途中だったという。(朝日新聞 夕刊)
■トラックと列車 衝突し1人死亡 ロス、32人けが
 【ロサンゼルス=伊藤千尋】米ロサンゼルス郊外の踏切で6日午前9時半(日本時間7日午前2時半)ごろ、トラックに通勤列車が衝突し先頭の2両が横転、トラックは炎上した。トラックの運転手は死亡、58人いた列車の乗客のうち12人が重傷、20人が軽いけがをした。
 現場はロサンゼルス中心部から北西約16`。列車はサンタクラリータ発ロサンゼルス中心部行き。
 警察当局によると、トラックが赤信号で遮断機が下りた踏切に無理に進入したのが原因という。米運輸安全委員会(NTSB)も調査を始めた。(朝日新聞 夕刊)
8日■新幹線カフェテリア 廃止へ 山陽・東海道 時間短縮客離れ
 東海道・山陽新幹線の車内で、総菜や弁当などを販売している「カフェテリア」が今秋、廃止される。高速化が進み、所要時間が短くなるにつれ、座席を離れて買い物に出向く煩わしさが敬遠され、売り上げが減ったためだ。車内はワゴン販売や一部の車両に設置された自動販売機が中心になる。
 カフェテリアは88年、「100系」ひかり(16両)の真ん中、8号車に登場した。狙いは「スーパー並みに、食べ物を選ぶ楽しさを、車内でも味わってもらう」で、2階建ての1階客室部分のほとんどが売り場になった。最盛期は92年。100系ひかり上下約100本で営業されるようになった。その一方で、食堂車は00年3月、25年半の歴史に幕を閉じた。
 食堂車にとって代わったカフェテリアだが、その人気も長くは続かなかった。東京、大阪、名古屋など、主要駅のホームにはカフェテリアと同じような売店が設けられ、駅構内のコンビニエンス店も急増した。駅近くの百貨店が車内持ち込み用に、弁当の販売に力を入れだしたのも響いた。
 また、カフェテリアの8号車に行くためには、最前後部の車両からだと往復300〜400bも揺れる車内を歩かねばならず、敬遠される一因になった。
 JR東海は今秋のダイヤ改定で、100系ひかりを全廃する。山陽新幹線では、カフェテリアは設けない方針だ。
 JR東日本管内の新幹線でもカフェテリアの廃止が進み、昨年12月のダイヤ改定で、東北新幹線の東京−仙台、盛岡間の上下計4本だけ。
 JR東海系列の車内販売サービス会社課長、清水千尋さん(40)は「カフェテリア廃止にはちょっと哀愁を感じる。でも、今のお客様は席を立たなくて済むサービスを求めているのだと思う」と話した。(朝日新聞)
■山陽新幹線鉄板裂ける トンネル内で異音
 7日午後6時すぎ、JR山陽新幹線の博多発新大阪行き「ひかり384号」(8両編成)が広島県の東広島−三原間の頼兼トンネル(全長1.3`)を走行中、先頭車両の底に何かが当たったような音がしたため、運転士が非常ブレーキをかけて三原駅に停車した。乗客約400人にけがはなかった。ひかりは約40分間停車した後、岡山駅で運転を取りやめた。乗客は後続列車に乗り換えた。
 JR西日本によると、先頭から3両目の車輪わきの鉄板が長さ約30aにわたって裂けていた。さらに先頭車両の下部にくばみ傷があったほか、3両の側面にも擦り傷が確認されたという。同社によると、トンネルの手前にある照明配線を収めた鉄箱のふた(重さ23`)がはずれて線路脇に落ちており、これが車両にぶつかったらしい。(朝日新聞)
■JR快速電車の窓ガラス割れる 永原発、後続遅れ
 8日午前7時50分ごろ、京都市下京区のJR京都駅で、到着した米原発大阪行き快速電車の窓ガラスが割れているのを乗客が見つけた。運転士が調べたところ、前から2両目の窓ガラス1枚がクモの巣状に割れていたた。ガラスを割り落とす処置をした後、20分遅れで同駅を発車した。後続の下り18本が最大18分遅れ、約1万9000人に影響が出た。JR西日本が原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
■電車の窓にひび 1万9000人に影響
 8日午前7時50分ごろ、京都市下京区のJR東海道線京都駅で、米原発大阪行き快速電車(12両編成、乗客約1500人)の2両目の窓ガラス1枚にひびが入ったと乗客が運転士に連絡した。JR西日本は係員を同乗させ、約20分後に運転を再開した。東海道線は19本が20〜3分遅れ、約1万9000人に影響した。(朝日新聞 夕刊)
9日■トヨタ・JR東海・中部電力 中高一貫で人材育成 男子全寮制、愛知で設立へ
 トヨタ自動車、JR東海、中部電力の3社は8日、愛知県に中学生と高校生を一貫して教育する中・高一貫校を設立すると発表した。進学一辺倒で知識を詰め込む教育ではなく、独創的な人材を育成することを目標にした学校にする考えだ。
 JR東海の名古屋駅ビル内に設立準備事務局を15日に設け、具体的な計画をつくる。設立の時期は未定。英国のパブリックスクールの名門校イートンを理想としており、男子だけの全寮制とし、1学年100人以下の少人数教育を目指す。将来は小学校の併設や女子を受け入れることも検討するという。
 トヨタなど3社は学校の設立趣旨に賛同してもらえる企業に参加を呼び掛ける。株式会社ではなく学校法人の形で運営する。
 名古屋市で記者会見したトヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長は「最も大事なものは教育問題だ。物まねではなく独創性のある人材を育てたい」と抱負を語った。
 トヨタの奥田碩会長ら経済人や知事らでつくる「地方分権研究会」は昨年、国際社会に通用する人材の育成を目指した株式会社による学校の設立を盛り込んだ提言を発表。経済界には教育問題に対する関心が高まっている。(京都新聞)
■トヨタ・中部電力・JRが男子校 中高一貫、愛知に05年にも
 トヨタ自動車の豊田孝一郎名誉会長と中部電力の太田宏次会長、JR東海の葛西敬之社長の3人は8日、名古屋市内で記者会見し、この3社が愛知県内に中高一貫の私立男子校を設立することで合意したと発表した。日本の国際競争力を強め、将来を支える人材を育成するためには、早期の教育が必要との考えで一致した。早ければ05年4月にも開校する意向だ。
 3社が設立するのは全寮制の中学校と高校。1学年100人以下で比較的小規模とする考え。当初は男子校としてスタートするが、将来は男女共学への移行や小学校の設立も検討する。現行制度では各社が寄付をして学校法人をつくる形になるが、今後の政府の規制緩和で株式会社の学校経営参入が認められる可能性もあり、新しい運営形態も検討する。(朝日新聞)
■西鉄バス乗っ取り 元運転手にPTSD 佐賀労基署 後遺症補償を認定
 乗客1人が殺害された2000年5月の西鉄高速バス乗っ取り事件で、バスを運転していた元運転手の男性(60)に対し、佐賀労働基準監督署は9日までに、心に深い傷を負った時に生じる心的外傷後ストレス障害(PTSD)の後遺症補償の労災を認定した。
 西日本鉄道(福岡市)によると、男性は事件後、体調を崩し、約1年4ヵ月間休職。01年9月からは同社の関連会社で窓口業務に就いているが、現在も精神的な苦痛があり、通院しているという。
 男性は、2000年5月3日、佐賀発福岡行きの高速バスを運転中、刃物を持った佐賀市の少年=当時(17)、京都医療少年院に送致=に乗っ取られた。翌4日未明に広島県警の捜査員が車内に突入し、少年を逮捕するまでの約15時間半、「子どもだけでもいいから降ろさせてくれ」と、少年を説得するなどしていた。
 男性は01年7月、治療費と休業補償を求め、労災認定を申請し、同10月に認定されたが、PTSDも昨年1月、後遺症補償を求めて申請し、障害給付が認められた。(京都新聞 夕刊)
10日■遺族側の勝訴確定 信楽鉄道事故訴訟
 1991年滋賀県信楽町で起きた信楽高原鉄道(SKR)事故をめぐり、遺族がJR西日本に損害賠償を求めた訴訟は10日、遺族とJR双方とも上告せず、遺族側勝訴の昨年12月26日の大阪高裁判決が確定した。
 遺族側は93年10月、JRとSKRを相手に約11億3600万円の損害賠償を求めて提訴。99年3月の一審大阪地裁判決は両社に計約5億円の賠償を命じ、JRが控訴したが、高裁もJRの過失を認定し賠償額を約1000万円増額した。JRは昨年12月30日、「遺族の心情を思うと、これ以上争うのは適切でないと判断した」と上告断念を発表していた。(京都新聞)
■旅客輸送8%滅 KTR、年末年始実績まとめ
 北近畿タンゴ鉄道(KTR)は、このほど年末年始(昨年12月27日−1月5日)の旅客輸送実績をまとめた。天候の大きな崩れはなかったが、景気の低迷で節約する人が多かったためか、乗車数は3万9740人と前年同期に比べ8%下回った。
 帰省(下り)のピークは昨年12月31日で、Uターン(上り)は1月4日。下りの乗車率では、12月29日の久美浜行き特急「タンゴ・エクスプローラー1号」の118%を最高に、期間中の計6本(前年同期9本)が100%を超え、上りでは1月5日の京都行き特急「タンゴ・ディスカバリー2号」の141%を最高に、計7本(同14本)が100%を超えた。
 天橋立駅の入り込みは6800人で、前年同期比2.7%多かった。(京都新聞)
■貨物列車走行中パンタグラフ破損 JR山陽線に遅れ
 10日午前零時20分ごろ、兵庫県姫路市のJR山陽線姫路−英賀保間を走行中の梅小路発福岡貨物ターミナル行き貨物列車(22両編成)の運転士が架線から火花が出たため、緊急停車させた。運転士が調べたところ、機関車の上に2つあるパンタグラフ(長さ1.7b、高さ0.4b)のうち1つが破損し、上半分が欠けているのが見つかった。
 貨物列車は約2時間後、別の機関車に連結して運転を再開した。
 JR西日本によると、運転士が火花に気付いたのは姫路より手前の御着駅を通過後で、砕けたパンタグラフの一部は機関車の屋根の上にあった。もう1つのパンクグラフも電気が通らない状態になっていたという。同社とJR貨物が原因を調べている。
 山陽線下りは計9本が最大3時間44分遅れ、約1100人に影響した。(京都新聞 夕刊)
■洛中洛外
 日本に鉄道が開通した明治時代の英国の鉄道について紹介する写真展「イギリスの鉄道風景1830〜1910」が京都市下京区の梅小路蒸気機関車館で開かれている。
 英国の鉄道開業は、1825年。日本(1872年)より40年以上前。展示写真は四つ切りサイズのモノクロ40点で、姉妹提携している英国ヨーク国立鉄道博物館から初めて借り受けた。
 写真は、開業前に炭鉱で馬車鉄道に代わり使われた1813年製SLや豪華な食堂車、駅舎など。日本の鉄道開業に貢献した鉄道先進国の当時の鉄道事情がうかがえる。有料。3月31日まで。(京都新聞 夕刊)
■信楽鉄道事故訴訟 双方上告せず 高裁判決確定
 91年に滋賀県信楽町の信楽高原鉄道(SKR)で起きた列車衝突事故で、死亡した乗客の遺族らがJR西日本に損害賠償を求めた民事訴訟で、JR西に賠償を命じた大阪高裁判決に対し、上告期限の9日までにJR西と遺族の双方から上告の手続きはなかった。このため、JR西の過失責任を認めた昨年12月の高裁判決が確定した。(朝日新聞)
■声 新幹線ホーム 上るのも大変 養護学校教員 藤嶋具治(大阪府吹田市 56歳)
 先日、東京方面に修学旅行の下見に行きました。そこで改めて思い知らされたのは、車いすの障害者が旅行することの大変さです。
 新大阪駅に集合するのですが、新幹線ホームに上がる乗客専用のエレベーターがないことにびっくりしました。業務用のエレベーターしかなく、JR職員の付き添いなしには自由に乗れません。
 新幹線の車内には車いす用のスペースもありましたが、東京駅に着くと、また大変でした。ここにも業務用のエレベーターしかないのです。
 在来線に至っては「エレベーターはありません」と当たり前みたいに話すJR職員もおられました。大方の職員さんは「私たちも要求しているんですがねえ」と遠慮がちに答えておられました。
 障害者が誰にも気兼ねなく旅行できる日が一日も早く来ることを願っています。ノーマライゼーションの理念を何の制限もつけることなく実現し、障害者、老人、妊婦ら、配慮を必要とする人たちが、自由に社会参加できる街づくりが求められていると思います。(朝日新聞)
■パンタグラフ落ち列車停止 JR山陽線
 10日午前0時25分ごろ、兵庫県姫路市のJR山陽線姫路−英賀保間で、京都・梅小路発福岡貨物ターミナル行き貨物列車(22両編成)先頭の電気機関車のパンタグラフ1台がなくなっているのに運転士が気付き、緊急停車した。後続の快速、新快速各1本が姫路駅手前で立ち往生したほか、快速2本も西明石、加古川両駅で止まったため、JR西日本はタクシーで代行輸送を実施し、計約430人を目的地の駅まで運んだ。貨物列車は別の機関車を付け替え、約2時間10分後に運転を再開した。(朝日新聞 夕刊)
11日■また自殺?2件相次ぎ 運休171本30万人影響 兵庫のJR
 10日午後1時55分ごろ、神戸市灘区のJR東海道線灘駅で、ホームから線路に入り込んでいた若い女性が、通過中の貨物列車にはねられ、即死した。
 さらに午後4時半ごろ、同市長田区の同山陽線新長田駅のホームから中年男性が線路に飛び降り、野洲発網干行き快速列車にはねられ、即死した。
 JR西日本は、灘駅の事故で東海道、山陽両線の米原−姫路間で約25分間運転を見合わせ、また、新長田駅の事故では両線の尼崎−西明石間の普通列車と、米原−播州赤穂間の快速列車の運行を約1時間25分にわたって見合わせた。
 両事故のため、上下計171本が運休、同計296本が最大で約2時間43分遅れ、通勤や通学の帰宅客ら計約30万人に影響が出た。
 灘署と長田署はいずれも自殺の可能性が高いとして、それぞれの身元を調べている。(京都新聞)
■降りて歩いて 94 京阪中書島駅(京都市伏見区葭島矢倉町) 歴史的建物や景観残る
 京都の中心街から南下してきた京阪本線は、中書島駅で宇治川の流れに沿うように大きく西へと進路を変える。駅からは宇治へ向かう路線も延び、特に朝夕のホームは、乗り換えの通勤・通学客でにぎわう。
 駅名に採用されている「中書島」は、現在の住所表記には出てこない。豊臣秀吉が伏見の城下町を整備した時、今の駅舎辺りに「中書さん」と呼ばれた脇坂中務少輔の屋敷が置かれたことから、この名が地域の俗称として残っている。
 「島」という言葉が示すとおり、当時は宇治川と伏見城の外堀に囲まれた場所で、都へ向かう南の玄関口として港が築かれた。中書島界わいには遊郭が整備され、宇治川を行き交う舟客たちでにぎわった。
 駅近くで理髪店を営む新谷浩和さん(55)は「昔はこのあたりにも歌舞練場があって、芸者さんがよく通りを行き交っていた」と幼いころを振り返る。遊郭は一九五八年に廃止されるが、今も付近には、遊郭を改装した民家が残る。
 駅前の通りを北に上がると、柳の並木が美しい宇治川派流にあたる。川沿いには、洒どころ・伏見を象徴する板張りの酒蔵や坂本龍馬ゆかりの寺田屋などがあり、観光客に人気だ。街並みのスケッチをしていた永見智恵さん(53)=宇治市=は「眺めているだけでも落ち着くし、絵を描いていてもすぐに時間が過ぎます」と魅力を話した。
 かつて伏見港があった駅の南東では今、3月の世界水フォーラム京都開催に向けて、宇治川と濠川の水量調節を行った三栖閘門の保存整備工事が進んでいる。歴史的な建物が残る地に、新しい観光スポットが生まれようとしている。(京都新聞)
■手袋取りに線路へ、そこへ列車 中3女子ひかれ死亡 愛知のJR駅
 11日午前3時45分ごろ、愛知県幸田町のJR幸田駅で、線路に入っていた蒲郡市内の公立中学に通う中学3年の女子生徒(15)が貨物列車にひかれ、死亡した。
 岡崎署の調べでは、少女は同級生の女子生徒(15)や別の中学に通う男子生徒(15)、無職少年(17)と計4人で線路にいた。4人は通過のために入ってきた貨物列車に気付きホームに上がろうとしたが、1人だけ逃げ遅れた。3人がホームから引っ張りあげようとしたが、間に合わなかったという。
 同級生らは調べに対し、近くの道路で手袋を丸めボールのようにして投げて遊んでいたが、手袋が線路内に入ったため駅の西側にある約4bの土手を乗り越え、構内に入って捜していたと話している。
 当時、宿直の駅員がいたが4人の進入に気付かなかった。線路は複線だった。
 貨物列車は約1時間後に運転を再開。事故の影響で東京発大垣行きの快速「ムーンライトながら」が50分遅れるなど計2本の夜行列車が遅れ、約500人に影響が出た。(京都新聞 夕刊)
■人身事故2件 ダイヤに乱れ JR東海道・山陽線
 10日午後1時55分ごろ、神戸市灘区岩屋北町7丁目のJR東海道線灘駅で、福岡貨物ターミナル行きの貨物列車(25両編成)が線路にいた女性をはねた。女性は即死、上下線とも約25分間、電車の運行がストップした。さらに同日午後4時半ごろ、同駅から約9`西の同市長田区松野通1丁目の山陽線新長田駅でも、野洲発網干行きの下り快速電車(12両編成)が線路にいた男性をはね、男性は即死。乗客約700人にけがはなかったが、後続電車の運行が再びストップ。約1時間半後に運行を再開したが、ダイヤは終日乱れた。
 JR西日本によると、新快速や快速など上下計171本が運休するなど約29万6000人に影響が出た。(朝日新聞)
12日■通行禁止踏切に宇治署員の車 電車と衝突、2人けが 栗東のJR
 11日午後1時半ごろ、栗東市伊勢落のJR草津線四ツ橋踏切で、滋賀県水口町山、宇治署地域課の原隆二警部補(41)の軽乗用車が柘植行き普通電車(4両)と衝突した。原警部補は首の骨を折り重傷、同乗の妻えい子さん(41)は軽傷。電車の乗客200人にけがはなかった。同電車は現場に約1時間10分停車。後続の電車8本が運休したほか、5本が最大で1時間15分遅れた。
 草津署の調べでは、同踏切は幅約1.5bで警報機、遮断機がなく、農業用車両以外の通行が禁止されていた。原警部補は休日で、買い物に行く途中だった、という。
 同署は原警部補の回復を待って道交法違反の疑いなどで事情を聴く。(京都新聞)
■電車に女性 はねられ死亡 姫路のJR線路内
 11日午前11時半ごろ、兵庫県姫路市花田町一本松のJR山陽線姫路−御着間で、姫路発長浜行きの新快速電車が線路にいた女性をはね、女性は即死した。乗客らにけがはなかった。姫路署の調べで、死亡したのは同市内の無職女性(39)。
 上下計18本が運休し、上下計17本が最大で約1時間遅れ、約7800人に影響が出た。(京都新聞)
■男性飛び込み?死亡 尼崎の阪急電車
 11日午後2時20分ごろ、兵庫県尼崎市塚口本町の阪急電鉄神戸線塚口駅で、通過中の新開地発梅田行き特急電車に男性がはねられ即死した。尼崎北署の調べでは、死亡したのは同県伊丹市の無職男性(75)。通過する電車に飛び込んだとの目撃情報がある。
 上下計10本が最大約15分遅れ、約6200人に影響が出た。(京都新聞)
■京都府警警官の車と電車が衝突 滋賀、通行禁止の踏切
 11日午後1時半ごろ、滋賀県栗東市伊勢落のJR草津線四ツ橋踏切(警報機、遮断機なし)で、同県水口町山、京都府警宇治署地域課の原陸二警部補(41)運転の軽乗用車と、草津発柘植行きの上り普通電車(4両編成)が衝突した。車は大破し、原警部補が首に重傷を負ったほか、同乗の妻(41)も全身に軽いけがをした。電車の乗客約180人にけがはなかった。
 草津署の調べでは、軽乗用車が踏切を渡りきる直前、電車と衝突したらしい。踏切は幅約1.5bで、車の通行が禁止されている。原警部補の回復を待って、同署は道交法違反(通行禁止)の疑いで調べる。この事故で、電車が現場に約1時間10分停車したはか、上下計8本が運休し、約1000人が影響を受けた。(朝日新聞)
■冬の京都にようおこし 舞妓さん出迎え JR京都駅
 冬の京都におこしやす−。JR京都駅(下京区)で11日、舞妓さん2人が京舞を舞い、観光客を迎える催しが始まった。京都の情緒を多くの人に味わってもらおうと、JR東海が主催した。13日まで。
 新幹線の改札内のコンコースに畳の舞台が設けられた。五花街の一つ、宮川町の菊乃さんと菊つるさんが舞うと、大きな拍手が起きた。舞は1日3回で、舞妓さんと一緒に写真を撮る時間もある。
 米国人の友人2人を連れてきた千葉県の大学生(22)は「日本と言えは京都。滞在中にお寺や神社を回りたい」と話し、友人(22)も「京舞を初めて見ましたが、とてもすてき」と喜んでいた。(朝日新聞)
14日■改造RV車が暴走 階段を駆け上がる JR山形駅
 13日午後6時ごろ、山形市香澄町のJR山形駅東口の2階改札口につながる階段を車高を高く改造したRVが駆け上がり、通路を横切り、そのまま正面の階段を1階に下って逃走した。
 山形署の調べでは、南側から侵入した車は約20bの階段を上り、北側の階段中央にある金属製の手すりをなぎ倒しながら下りて逃げた。山形署員が付近を捜索し、約1時間半後、約500b離れた公園で前部がつぶれた黒っぽい山形ナンバーのRVが見つかった。(京都新聞)
■中国大陸、走るか新幹線 高速鉄道計画、リニアより優位? 建設コストに大差
 【北京=村上太輝夫】北京から上海まで1300`、中国を南北に貫く新たな高速鉄道を中国政府が計画している。経済発展とともにパンク寸前の輸送力を補強するためだ。一時はドイツの技術による磁気浮上式リニアモーターカーの導入が優勢とみられていたが、終盤に来て日本の新幹線方式に大きく傾きつつある模様だ。とはいえ、「のぞみ」や「ひかり」が大陸を疾駆するという単純な話でもない。中国政府は今春の新体制発足後に結論を下す。
 昨年のおおみそか、朱鎔基首相がシュレーダー独首相と連れだって上海のリニア線に試乗した。車内の朱首相は険しい表情に見えたが、予定通り430`の最高時速を体験、下車後の両首脳は上機嫌だった。
 中独政府が磁気浮上式リニアモーターカーの建設計画に調印したのが01年1月。推進役だった朱首相の任期は今年3月までだ。それに間に合わせる突貰工事だった。シュレーダー首相も「高速鉄道絡みの目的としか考えられない」(独紙)、年の瀬の訪中だった。
 しかし、リニア線完成で弾みがつくはずだった、新高速鉄道へのリニア方式導入計画は逆にしぼむ形となった。独首相の訪中時に、北京−上海間とは別に、上海−杭州(浙江省)間にリニア線を採用する計画が浮上。大陸縦貫はやはり、新幹線方式との見方が強まったからだ。
 中国の鉄道省は、リニア技術が成熟していないことを理由に、既存の鉄道方式を一貫して支持、しかも「大半は日本の新幹線で意見が固まっている」(日本の業界関係者)。朱首相の花道は短い別路線にし、北京−上海間は本命の新幹線方式で、との流れを作りつつある。
 リニア対新幹線の最大の差は、建設費だ。日本側の試算では、従来の鉄道方式が1`当たり8000万元(1元=14.5円)、リニアは2億元。全線では日本円換算でそれぞれ1兆5000億円、3兆8000億円となる。リニアは時速450`で北京−上海を3時間半で結ぶが、新幹線でも時速350`なら4時間半だ。
 もっとも、新幹線方式といっても、高速鉄道の技術を誇るのは日本だけではない。フランスにはTGV、ドイツにもICEという看板高速列車がある。
・技術導入し自主開発か
 中国自身の鉄道技術も決して低くはない。昨年末、実験で時速321.5`を記録した。「中華之星」と名付けられた国産の流線形列車だった。
 もともと、中国は外国の先端技術を導入しつつ、国産にもこだわる傾向が強い。
 日立製作所は昨年11月、重慶市で建設中のモノレールの車両を受注したが、21編成中、日立が納めるのは2編成だけ。残りは技術供与で、製造元は長春軌道客車という国内車両メーカーだ。「相手方に国産化方針があって、こういう形でないと受注が難しかった」(同社電力・電機グループ)という。
 いずれにせよ、鉄道方式なら中国による自主開発を基本に据え、日本の新幹線や欧州から必要な技術を導入するのが現実的なシナリオとみられる。とすれば、新幹線を「日中友好の象徴に」といっても、ごく地味な協力に落ち着くことになる。
 中国が日本に最も期待するのは資金面とみられる。@高速鉄道事業の合弁企業をつくる場合は、中国政府の保証を得たうえで日本から出資するA技術供与の場合は日本企業の受注を前提に円借款を出す−などの選択肢が考えられる。
・上海リニアを体験 騒音・震動…長旅には不向き
 上海の磁気浮上式リニアモーターカーは、浦東地区の地下鉄竜陽路駅と浦東国際空港の間30`を結ぶ。まだ試運転中だが、週末だけ一般に開放しているというので乗ってみた。3両編成の車体は端正な流線形だ。白が基調の車体色は遠目には美しいが、近づくと赤い斑点がこびりついている。これまでにないスピードに、鳥か虫がぶつかった血痕のようだ。
 午前11時10分、竜陽路駅をほぼ定刻に発車。かすかに揺れ、まず車体が浮いたのを感じる。わずか1分30秒で時速200`に。滑らかな加速だ。時速250`を超すと横揺れがやや大きくなる。時速380`を過ぎて揺れはさらに強まったが、立っていられないはどではない。コップに8分目まで入れた水もかなり揺れたが、こぼれなかった。
 発車後4分で最高時速の430`に達し、車内で拍手が起きた。車窓に建物が少ないせいか、超高速の実感がわかない。20秒ほど持続し、減速に入った。所要時間7分30秒で空港駅に到着した。
 ゴーという騒音と床から足裏に伝わる振動が大きく、長旅には厳しそうだ。往復乗車券は普通席150元で、バスの5倍。運営会社はいまのところ、観光用と位置づけており、駅周辺にはダフ屋がたむろしている。(上海=村上太輝夫)(朝日新聞)
■山形駅に車の20男を逮捕 建造物損壊容疑
 山形市のJR山形駅東口で13日、2階改札口につながる歩行者用階段を四輪駆動車が上り下りした事件で、山形署は同日深夜、車を運転していた同市山家町2丁目、無職斉藤雅文容疑者(20)を建造物損壊の疑いで緊急逮捕した。(朝日新聞 夕刊)
■車掌が寝妨 JR遅れる
 14日午前7時半ごろ、兵庫県姫路市のJR山陽線姫路駅で、同駅始発の草津行き新快速電車(12両編成、乗客約700人)に、車掌(20)が乗っていないのに運転士が気付いた。新快速は別の車掌を乗せ、9分遅れで出発したが、後続6本も数分ずつ遅れ、約4600人に影響した。
 JR西日本によると、車掌は13日夜、駅近くの姫路列車区で宿泊。起床時刻の前にいったん起きたが、また寝てしまったという。(朝日新聞 夕刊)
15日■JR山陰線八木川橋りょう ボルト落下、男性けが 福知山・八鹿駅 駅員、通報を放置
 兵庫県八鹿町のJR山陰線養父−八鹿間の八木川避溢橋りょうで今月5日、重さ約2`の鋼鉄製のボルトが落下し、下を歩いていた同町内の男性(69)に当たる事故のあったことが分かり、JR西日本福知山支社が14日、公表した。
 男性は頭部に3aのすり傷を負っており、翌日に福知山駅などに知らせたが、駅早らは放置していた。
 同支社によると、落下したのは、枕木と橋げたを固定しているL字型のボルト(縦35a、横20a、直径2.5a)の下部で、中央部分が折れていた。
 5日午前7時ごろ、男性が橋りょう下を歩いていた時に電車が通過、3.3bの高さからボルトが落ち、頭に当たった。男性は翌日、八鹿駅や福知山駅などに電話。駅員は「後ほど連絡する」と答えたが、1週間たっても連絡がなかったため、13日、近くのJRの関連会社に届け、同支社は初めて知ったという。
 ボルトは、昨年8月に交換したばかりで、同型のボルトは、列車の振動でナットが緩むことはあっても、折れることはこれまでなかったといい、事故の原因とともに、連絡体制に不備があったとして事実関係を調べている。
 同支社は、管内にある同種のボルトが敷設されている橋りょう33ヵ所の緊急点検を開始した。
 下が通路になっている7ヵ所については15日までに打音検査し、残りも24日までに終える予定。(京都新聞)
■桂坂−JR向日町 路線バスが開通 沿線住民らが出発祝う
 新たに乗り合いバス事業に参入したヤサカバスの出発式が14日、京都市西京区のホテルで行われた。沿線住民らが出席、桂坂(西京区)−JR向日町駅(向日市)間を約40分で結ぶ路線の開通を祝った。
 昨年2月の道路運送法の改正以降、近畿運輸局管内で路線バス事業への参入は初めて。出発式で、ヤサカバスの粂田晃稔社長は「将来的には路線拡大や高速バス事業なども考えている。今日がその一歩ととらえ、しっかり成功させたい」とあいさつ、バス事業への本格参入にも意欲を示した。
 JRへの乗り継ぎをスムーズにするための連絡定期券の発売もこの日始まり、午前6時すぎに桂坂を出発した70人乗りのバスは、通勤通学客やJR京都駅への買い物客らの利用があってまずまずの滑り出しだった。(京都新聞)
■2`のボルト落下 男性けが 兵庫・八鹿 JRが通報放置
 兵庫県八鹿町で5日、JR山陰線の鉄橋からボルトが折れて落ち、下を歩いていた男性(69)が頭に軽いけがをしていたことが14日、わかった。男性は事故の翌日、近くの駅に通報したが、JR西日本福知山支社や本社には報告が上がらず、JRが調べたのは13日になってからだった。
 同支社によると、5日午前7時ごろ、同町下網場の水路にかかる鉄橋(長さ約30b)から、列車が通過した際にL 字形のボルト(全長55a、直径2.5a)の一部(重さ約2`)が落下。約3b下を歩いていた男性の頭をかすめ、軽い擦り傷を負った。
 枕木を鉄橋の橋げたに固定するためのボルトで、上部は枕木に開けた穴に残っていた。ボルトは昨年8月に交換しており、折れた原因は不明という。この鉄橋の他のボルトに異常はなかった。
 同支社哲内では の鉄橋で同型のボルト計802本が使われており、下を人が通れる7ヵ所については15日までに、残りのボルトも24日までに点検を終える予定。同支社以外では別の型のボルトを使っでいるという。
 一方、けがをした男性は6日に八鹿駅に事故を通報したが「豊岡駅に連絡してほしい」と言われ、豊岡駅などでも「後で連絡する」とされた。返答がなかったため13日、同支社豊岡鉄道部(同県豊岡市)に連絡。やっと鉄道部職員が男性に会って事故の状況を聞いたという。対応が遅れたことについて同支社は「誰が応対したか調査中だが、駅員が放置したとすれば誠に申し訳ない」と話している。(朝日新聞)
16日■関空までの4駅に停車 南海のラピート
 南海電鉄は15日、大阪市内と関西空港を結ぶ特急「ラピート」について、難波−関西空港駅間のノンストップ運行を2月22日のダイヤ改正で取りやめると発表した。
 ラピートのノンストップ列車は現在1日上下13本走り、29分で両駅を接続しているが、乗客の減少に歯止めがかからないため、途中の天下茶屋(大阪市)や泉佐野(大阪府泉佐野市)など4駅に停車するように改め、利用増を目指す。所要時間は3−4分増える。
 ラピートは1994年の関空開港時には60−70%の乗車率だったが、年々利用が減少し、最近は乗車率30%程度に低迷している。
 また同電鉄は、2月24日から南海本線の平日朝の上り急行電車8本に女性専用車両を導入することを決めた。関西の鉄道では、JR西日本や阪急、京阪両電鉄などが既に女性専用車両を導入している。(京都新聞)
■南海も女性専用車両
 南海電鉄は15日、2月22日に実施するダイヤ改定の概要を発表した。平日朝の和歌山市・関西空港発難波行き急行電車に女性専用車両を導入するほか、難波−関西空港間の特急の停車駅を増やし、てこ入れを図る。
 平日午前7時20分〜同8時半の間に天下茶屋駅(大阪市)に着く8両編成の急行計8本で、前から4両目を女性専用にする(2月24日から)。河内長野方面と結ぶ高野線での導入は見送った。(朝日新聞)
■阪急電鉄 大阪府から購入「鉄道関連用地」 承認なしで売却契約
 阪急電鉄(本社・大阪市北区)が、大阪府から27年前に鉄道関連施設用の土地として売却された同府吹田市の土地を、不動産会社に売却する契約を交わしていたことがわかった。府は「鉄道関連施設以外に使う場合は承認が必要だ」として、阪急電鉄に手続きを求めている。阪急電鉄は府の指摘を受け、府との協議が終わるまで売却しないという。
 府企業局によると、土地は千里ニュータウン内の吹田市古山台4丁目にある約5000平方b。阪急千里線北千里駅の北約500bにある。76年9月、随意契約で「鉄道およびその関連施設の用に供する」という条件つきで、約2億7500万円で売却された。特別な事情があると府企業局が認めた場合に限り用途変更を認めることになっている。
 阪急電鉄は、千里線の延伸などを検討していたが状況の変化から断念。昨年12月18日、東京都に本社のある不動産会社に売却する契約を交わしたが、府に承認申請をしていなかった。契約金額は公表していない。
 阪急電鉄広報室によると、昨年12月に「売却したい」と府に申し出たことで、十分と判断したという。「府との間で意思疎通が図れていない面があった。府との協議に応じ、終わるまで売却しない」と話している。(朝日新聞)
■市長選・市議選迫る亀岡市 公共の整備 阻む財政難
 12日に告示された亀岡市長選と同市議選(定数28)。市長選には現職と新顔の2人が、市議選には36人が立候補し、選挙戦を展開している。大阪市とほぼ同じ約225平方`メートルに、大阪市の人口の約4%の約9万5000人が暮らす亀岡市。同市が抱える様々な課題を探った。
 ●JR複線化
 亀岡市内を通るJR山陰線。79年に同線の京都−園部駅間の複線電化工事が認可され、00年までに全線が電化、二条−花園間、嵯峨嵐山−馬堀間が複線になった。しかし、同市の玄関口の亀岡駅付近は単線のままだ。
 この間、同市の人口は約7万人から約9万5000人に増加。運行本数の増加を望む声は年々高まり、市では市内の沿線の複線化を府やJR西日本などに訴えた。
 01年2月、当時の荒巻禎一知事が記者会見で「京都−園部駅間の全線複線化のめどがついた」と発言。これを受ける形で、市は大型事業推進室の鉄道担当部門を「鉄道事業課」として独立させ、駅周辺の道路整備調査などに乗り出した。
 しかし、JR西日本が残りの区間の複線化を同時期に行いたいとする一方、京都市が踏切などの整備も同時に行うとして着工時期を決めておらず、複線化の具体的な時期は決まってはいない。
 また、JR亀岡駅舎は1935年の完成以来、何度か補修はされたが、規模は当時のまま。市は複線化と同時に駅舎などを改修したいとしているが、市に多額の負担が求められることも予想される。
 ●市立病院  88年の市の調査で61.8%の市民が公的施設の要望の第1位に「総合病院」を挙げたことなどを受け、市立病院が04年6月の開院を目指して02年9月に着工された。
 現在認可されているのは9診療科目で85床。市の当初の目標は、18診療科目で210床だったが、97年3月に府から示されたのは65床。市は府に見直しを求め、現在認可の病床数になったが、市では100床を目指して交渉を続けている。
 建設費や医療機器の購入など開院にかかる費用は約68億円。医療機器を病院外の医師に開放するなどして国の補助を受けられるようにしても5%程度の”節減”にしかならないという。
 ●厳しい財政
 同市の「借金」である市債の残高は01年度末で約414億円。一方、税収は02年度見込みで約95億円で、01年度決算と比べて約5億円減っている。98年度以降、単年度の実質収支の赤字も続いていることなどから、市は02年度から5年間の財政健全化計画を実施している。
 計画では今後5年間は約280億〜290億円の歳入総額に対し、市立病院の開院、市債の償還額がピークに達するなどで歳出は約300億〜330億円に達し、5年間で約160億円の収支不足が出ると予測している。
 市は不足分のうち120億円を職員数の削減や給与カット、公共工事のコスト削減などでまかない、残りは01年度末で約44億円ある財政調整基金を取り崩して充てるとしている。
 しかし、長引く不況もあって市税や地方交付税が今後伸びる見込みはなく、不安は尽きない。(朝日新聞)
■店長刺殺に懲役15年 地裁判決
 昨年7月、JR東京駅構内のコンビニで万引し、取り押さえようとした店長の桶田順彦さん=当時(33)、千葉県松戸市=を刺殺したとして、強盗殺人などの罪に問われた無職大森秀一被告(34)に対し、東京地裁は16日、懲役15年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。山崎学裁判長は判決理由で「逮捕を免れるため、他人の尊い命を一顧だにしない自己保身の極みの犯行」と厳しく指摘。「1日100万人以上の乗降客がある東京駅での凶行は社会に不安と衝撃を与えた」と述べた。
 大森被告は公判で殺意を否認していたが、山崎裁判長は「確定的な殺意を持って力いっぱい刺した」と認定した。(京都新聞 夕刊)
■プリペイドカード150万円相当盗難 JR三ノ宮駅
 15日午後9時40分ごろ、神戸市中央区布引町、JR三ノ宮駅の中央みどりの窓口で、カウンター内側の机に置いていたプリペイドカード「Jスルーカード」約520枚(約150万円相当)がなくなっているのに駅員が気付いた。兵庫県警葺合署は窃盗事件として捜査している。
 調べでは、当時、窓口には駅員2人がおり、1人が接客中で、もう1人が接客を終えて売上金を事務所に運んでいた数分間に、カウンターから約2b奥にある机の上にあったカードの入った箱が盗まれたという。
 みどりの窓口は午後11時まで開いており、この男性客も接客していた駅員も不審者には気付かなかったらしい。(京都新聞 夕刊)
■東京駅店長刺殺 被告に懲役15年 地裁判決 確定的殺意を認定
 JR東京駅構内で昨年7月、コンビニエンスストア店長の桶田順彦さん(当時33)を刺殺したとして強盗殺人罪に問われた無職大森秀一被告(34)に対する判決が16日、東京地裁であった。山崎学裁判長は「被告は窃盗罪で執行猶予中の身であり、再び逮捕されれば刑務所行きになると考えて殺害に及んだ。他人の尊い命を一顧だにしない自己保身の極みというべきだ」と述べたが、自首を認めて懲役15年(求刑無期懲役)を言い渡した。
 山崎裁判長は被害者の桶田さんが万引きした大森被告を取り押さえて被害に遭ったことについて、「見て見ないふりをする現在のあしき風潮にもかかわらず、誠に勇敢な行為に及び、かえって理不尽にも命を奪われた。その怒りと無念さに思いを致すと語るべき言葉もない」と述べた。
 この裁判では、殺意があったかどうかと、自首が認められるかどうかが争点だった。
 公判で大森被告は「頭の中が真っ白になって刺してしまった」と殺意を否認した。しかし、判決は「逃げるにはナイフで刺すしかないと思い、桶田さんの腹部を狙っている」とし、確定的な殺意があったと認定した。
 一方、自首が成立するかどうかについては「被告人が自首しなくとも早晩、犯人を特定できた」と捜査当局の見方を肯定しつつも、「事件発生から3日目という早期に自首し、捜査に貢献した」と指摘。量刑としては無期徴役が妥当と判断したが、自首による減軽を行った。
 判決によると、大森被告は昨年7月21日午前6時50分ごろ、東京駅構内にあるコンビニエンスストアで、パンなどを万引きして逃走。追いかけた桶田さんに取り押さえられたため、ナイフで刺し殺した。
 大森被告は同月23日に親族に付き添われて警視庁立川署に出頭した。犯行当時、別の窃盗罪で有罪判決を受けており、執行猶予期間中だった。(朝日新聞 夕刊)
17日■3月8日 小浜線の電化記念 京都−敦賀間往復
 JR西日本は3月8日、小浜線の電化開業を記念し、4年前に廃止した気動車急行「わかさ」を1日だけ復活運転する。山陰・舞鶴・小浜線の京都−敦賀間で1往復運転し、敦賀駅で車両展示会も合わせて開催する。
 わかさは、1961年に西舞鶴−金沢間で準急列車として運転を開始し、1999年10月に舞鶴線の電化開業に伴って廃止された。
 復活運転は、下りが午前7時23分京都発、午後零時3分敦賀着。上りが午後3時3分敦賀発、午後8時6分京都着。全席指定で乗車券と急行・座席指定券が必要。定員は上下各504人で、2月8日の午前10時から主な駅、旅行会社で発売する。
 当日は、一定区間を乗車した乗客に記念乗車証をプレゼントする。また記念特製弁当やオリジナル鉄道グッズの車内販売し、3月1日から記念オレンジカード(2枚1組2000円)を主要駅で限定1万組発売する。問い合わせはJR西日本鉄道本部営業企画TEL06(6376)6069へ。(京都新聞)
■環状線で事故 15万人に影響
 16日午後6時50分ごろ、大阪市天王寺区茶臼山町のJR大阪環状・関西線一ツ家踏切(警報機、遮断機付き)内で、自転車に乗っていた男性がJR難波発王寺行き普通電車にはねられた。男性はまもなく死亡した。電車は天王寺署などの実況見分終了後の午後7時50分に運転を再開した。大阪環状、関西、阪和などの各線で計296本が運休したり遅れたりして、約15万人に影響した。(朝日新聞)
■神鉄鵯越駅男性転落死 車掌を書類送検へ
 神戸市兵庫区の神戸電鉄鵯越(ひよどりごえ)駅で昨年12月、普通電車から下車しようとした男性(74)が線路に転落、電車とホームに挟まれて死亡した事故で、兵庫県警は16日、出発時のホームの安全確認が不十分だったとして、事故電車の車掌(31)を業務上過失致死容疑で書類送検する方針を固めた。近く容疑者として取り調べを始める。
 調べでは、車掌はホームに設けられたモニター画面でドア付近の安全確認をしなければならないのに、男性がドアに服をはさまれたのを見落とし、運転手に出発の合図を送った疑い。県警は、事故当時にモニター画面が正常に作動していたことなどを確認。同社は規定で、車掌は発車時に「旅客の乗り降りが完了したのを確認し、発車するまでホーム上の旅客を監視する」と定めている。(朝日新聞 夕刊)
18日■踏切内ではねられ車いすの女性死亡 東大阪の近鉄
 17日午後零時50分ごろ、大阪府東大阪市横沼町一丁目の近鉄大阪線長瀬−俊徳道駅間の踏切で、名古屋発難波行き特急電車が、車いすで横断中だった大阪市西成区の無職女性(38)をはねた。女性は頭を強く打ち、病院に運ばれたが既に死亡していた。
 布施署の調べでは、女性が踏切内で車いすごと倒れ、あおむけになっているのを通り掛かった男性3人が発見。直後に接近した電車と女性の頭部が接触したという。踏切には高さ75aの位置に、赤外線で異物を感知するセンサーがあり、運転士に警報などで知らせるシステムだが、車いすが転倒したため感知できなかったとみられる。(京都新聞)
■列島あれこれ
・「はやて」の記念弁当
 日本レストランエンタプライズは東北新幹線八戸開業を記念して、アルミニウム製の弁当箱にはやての車両と「月光仮面」を描いた記念弁当を発売した。1600円(税込み)で限定2万個。月光仮面の主題歌に「はやて」の歌詞があることにちなんだもので、当時多くの子どもが使用した弁当箱を復活させた。紙箱のはやて弁当(1050円、税込み)は通年販売する。
・りんこジュースも
 青森県農村工業農業協同組合連合会は昨年12月1日の東北新幹線八戸駅開業を記念して缶に新幹線はやてをデザインしたりんごジュースを発売した。
 新幹線の青森県乗り入れと県特産品のりんごジュースをPRするのが狙い。1本130円。青森県内のデパートや東北地区のJR駅売店などで販売、新幹線の車内販売についても交渉を進めている。(京都新聞)
■降りて歩いて 95 京都交通・池尻(亀岡市馬路町) 平の沢池 渡り鳥の楽園
 JR亀岡駅から京都交通馬路線のバスに乗り込む。保津川を渡り、のどかな田園地帯を20分ほど。亀岡市馬路町の「池尻」バス停につく。
 バス停がある交差点から、東側の山のほうに歩いていくと、「平の沢池」の下池が見えてくる。堤防の北側が中池、さらに小高い丘の北に上池がある。
 池沿いの歩道を中池に向かって散策した。かすかに鳥の鳴き声が聞こえてくる。真冬のこの時季には、マガモやコガモなどの渡り鳥が数多く集まるスポットだ。
 冷え込みが厳しい日には、池の大部分が凍結することもある。水面が狭くなって水鳥が岸近くに集まり、観察しやすいこともあって、双眼鏡や望遠レンズ付きのカメラをかまえたバードウォッチャーらでにぎわう。
 池沿いには歩道のほかに、水面に張り出したデッキやあずまや、ベンチ、駐車場などもある。亀岡市が近くを通る市道を新設した際に整備したもので、「水鳥のみち」の名で市民に親しまれている。
 水鳥以上に「平の沢池」を有名にしているのが「オニバス」。スイレン科の1年草で、府内ではこの池にだけ自生し、府レッドデータブックでは絶滅寸前種に分類されている。とげが密生した直径一bにもなる大きな葉と、「古代紫」と呼ばれる紫色の花が特徴だ。
 オニバスは2000年から2年連続で開花しなかったが、昨年は一転して7月上旬から9月にかけ、多数の花が確認された。
 オニバスの観察を続けている「オニバスを守る会」の林隆三会長(67)は「昨年は春の気温が高かった。根が抜けるような強い風も吹かず、花が咲きやすい環境だった」と説明する。
 オニバスの種は現在、冷たい水底に沈んでいるが、ゴールデンウイークごろには発芽するという。今年の夏も、鮮やかな紫色の花が池を彩ることを期待したい。(京都新聞)
■車いす女性 踏切事故死 検知装置作動せず くぼみで転倒か 近鉄・東大阪
 17日午後0時45分ごろ、大阪府東大阪市横沼町1丁目の近鉄大阪線俊徳道3号踏切(警報機、遮断機付き)で、線路に女性が倒れているのを名古屋発近鉄難波行き特急電車(4両編成)の運転士が見つけた。急ブレーキをかけたが間に合わず、女性ははねられて頭を強く打ち、まもなく死亡した。女性は両足が不自由で車いすに乗っており、近くの病院の帰りだった。電車の乗客約120人にけがはなかった。
 布施署の調べでは、大阪市西成区の無職の女性(38)。踏切内に倒れていた女性を、男性2、3人で外に引っ張り出そうとしたが間に合わなかったという。踏切の端に深さ約20aで台形のくぼんだ部分があり、同署は車いすの車輪がくばみに落ちて転倒した可能性もあるとみている。
 近鉄によると、現場の踏切には、5本の赤外線を張り巡らし、高さ75a以上の障害物で赤外線が遮断された場合には列車を止める検知装置が付いていたが、今回は作動しなかった。正常だったといい、同社は「赤外線の範囲外だった可能性があるが、原因は分からない」としている。非常報知ボタンも付いていたが、誰も押していなかった。(朝日新聞)
■南北鉄道協議22日から 赤十字・閣僚級と並行
 【ソウル=箱田哲也】韓国政府は17日、鉄道・道路連結に向けた実務協議を22日から4日間、平壌で開こうという北朝鮮側の提案の受け入れを決め、北朝鮮側に伝えた。南北間では、20〜22日まで北朝鮮・金剛山で赤十字実務協議が、21〜24日まではソウルで第9回閣僚級会談の開催がそれぞれ決まっている。
 これまで南北間で三つの対話が同時並行で進められたことはない。韓国の金大中政権の来月の任期切れ直前に韓国との対話に乗り出すことで、北朝鮮は今後も南北対話を続ける意思を明らかにするとともに、対決姿勢を強める米国に対し、同胞同士の連帯を強調する狙いとみられる。
 22日からの実務協議は、断絶されたままの京義線と東海線鉄道、それらに並行する道路の連結問題を話し合う。京義線は昨年末までに断絶区間を復旧することで合意していたが、非武装地帯(DMZ)内の管轄権をめぐり、北朝鮮側と国連軍側の意見が対立しているため、開通は遅れている。(朝日新聞)
19日■瀬戸大橋フィッシャーマンズワーフ 3月末に閉鎖へ 香川県に京阪通告
 京阪電鉄が香川県坂出市の与島にあるレジャー施設「京阪フィッシャーマンズ・ワーフ」を3月末に閉鎖する方針を固め、同県に伝えたことが18日明らかになった。瀬戸大橋が開通した88年に開業したが、景気低迷や高い橋の通行料金が響いて入場者数が伸び悩み、売却先を探していた。
 京阪が35億円を投じて建設。子会社が遊覧船クルーズや鮮魚市場、レストランを運営していた。入場者は1年目500万人に達したが、昨年4与9月は前年同期より10%少ない37万3000人。売上高も11.1%少ない6億4000万円で、8600万円の営業赤字だった。
 京阪本社も、不動産事業の不振や子会社の整理などで02年3月期決算は247億円の当期赤字を出し、50年の株式上場以来、初めて配当ゼロになった。沿線事業に集中し、不採算部門から撤退する方針を掲げ、希望退職募集や賃金カットを実施。フィッシャーマンズ・ワーフも「業績回復が望めない」と判断、自社での運営を断念していた。
 一方、地元の坂出商工会議所や県は、事業継続を要請。京阪は上場企業などに施設の売却を持ちかけていたが、採算面の問題から交渉は暗礁に乗り上げた。施設はいったん閉鎖するが、他に希望する会社があれば交渉に応じる、という。
 電鉄会社のレジャー施設は、最近の消費不況で各社とも重荷となり、京阪の場合は沿線外のため、さらに厳しかった。阪急電鉄は兵庫県宝塚市の宝塚ファミリーランドを4月に閉鎖。阪神電鉄は同県西宮市の「阪神パーク」を3月末に閉じる。(朝日新聞)
20日■伏見桃山城キャッスルランド閉園へ 天守閣どう活用 市に無償譲渡 施設跡地は運動公園
 市内最大の遊園地として長年親しまれてきた伏見区の「伏見桃山城キャツスルランド」が、あと10日余りで39年の歴史に幕を下ろす。地元を中心に存続を求める声が強かった天守閣は、市に無償譲渡されることになったが、その利用方法はまだ決まっていない。「伏見のシンボル」として定着している城だけに、その行方に内外から熱い注目が集まっている。(社会報道部 西川邦臣)
 伏見区の会社員、中西隆二さんへ(35)は閉園の報を聞いて、良男の大志ちゃん(5つ)と一緒にキャッスルランドを訪れた。「私がこの子ぐらいの時には、両親によく連れて来てもらって、遊具に乗った。学校からお城の絵を描きに来たこともある」と振り返り、「丘の上に立つお城は、伏見の象徴のような存在だった。子どもに見せられるのは最後かと思っていたけれど、取り壊されずに済んでよかった」と話し、青空にそびえる五層の天守閣を見上げた。
 運営会社の「桃山城」が、経営不振から遊園地の閉鎖を決めたのは昨年10月。当初は、10万平方bの敷地内にある遊戯施設をはじめ、天守閣も解体、撤去する方針が示されていた。しかし、地元の天守閣存続を求める強い声を受けて、市は昨年末に桃山城の親会社の近鉄から天守閣を無償で譲り受けることを決めた。
 存続を求める声をいち早く取りまとめたのは、伏見観光協会と、まちづくり会社の「伏見夢工房」だった。伏見観光協会は、閉園の発表後すぐに会員に天守閣の存否を問う緊急アンケートを実施し、伏見夢工房も地元の商店街連盟や地域女性会連合会などに呼びかけて「伏見桃山城を存続させる会」を結成し、存続を求める署名を集めた。
 天守閣の存続が決定した今、両組織とも「市のパートナーとして、城の活用法を考えていきたい」としている。ただ、自分たちが天守閣の運営にかかわることには「消極的にならざるを得ない」と口をそろえる。
 伏見夢工房が「存続させる会」を立ち上げる時、賛同者からは「存続を求めるだけでなく、運営に主導的に加わるような会にしよう」という意見もあった。しかし、あるメンバーは「運営にかかわってしまえば、天守閣を維持するだけでも年に数千万から億単位の費用がかかる。そんな資金はとても出せない。結局、一歩引いた形にならざるを得なかった」と漏らす。なくしてはいけない施設だが、資金がない。関係者のそんな苦悩が見え隠れする。
 キャッスルランドの閉園後、3月初旬からは遊戯施設の撤収作業が始まり、6月中には天守閣を除くすべての施設が撤去される予定だ。跡地は、運動公園として整備される方針も決まった。
 閉園の決定直後から近鉄などと跡地問題を協議してきた市政策推進室は「運動公園も天守閣も、立地条件や周囲の環境の良さを生かし、地元と十分に協議して市民のためになる利用法を見つけていきたい」と話す。
 市民の思いが集まり、晴れて存続が決まった天守閣。だが有効に活用されるようになるまでには、もう少し時間がかかりそうだ。(京都新聞)
■JR舞子駅 転落女性、客らが救助 ラッシュ 電車進入直前
 20日午前7時55分ごろ、神戸市垂水区東舞子町のJR山陽線舞子駅の構内で、加古川発高槻行き普通電車(7両編成)がホームに入る直前、女子高校生が線路上に落ちた。近くにいた利用客数人が線路に飛び降りてホームに抱え上げ、救助した。電車は転落場所から約50b手前で停止。女子高生は足に軽いすり傷を負っただけだった。
 JR西日本によると、女子高生は友人と一緒に電車を待っていた際に気分が悪くなり、ひざから崩れるようにホームに転落したという。
 利用客が、ホームの柱にある非常ボタンを押し、運転士は舞子駅の手前で非常報知灯が点灯しているのに気づき、停車した。
 通勤・通学ラッシュの時間帯だったため、ホームは一時騒然となった。電車は約5分間停車した後に運転を再開。上下計13本が最高8分遅れ、約1万3000人に影響した。(朝日新聞 夕刊)
21日■落雷、信号消え13万人影響 JR甲子園口
 20日午後8時半ごろ、兵庫県西宮市のJR東海道線甲子園口駅で、網干発柘植行き快速電車が通過しようとしたところ、出発信号が消えているのに気付き緊急停車。JR西日本が調べると、同駅の信号がすべて消えていた。同社は上下線の列車の運転を全面的に一時見合わせた。
 東海道・山陽線は京都付近から西明石付近までの広範囲でダイヤが大幅に乱れた。約12万8000人が影響を受け、計176本の列車に運休または遅れが出る見込みという。
 甲子園口駅の信号やポイントを制御する機械が燃えており、JR西日本は落雷が原因としている。JR西日本では午後9時15分から手信号で一部の列車の運転を再開する一方、私鉄などで振り替え輸送などをした。当時、甲子園口駅周辺は雷が鳴っていたという。
 JR京都駅でも帰宅途中のサラリーマンらに影響が出た。JR西日本では、午後9時半から京都市営地下鉄や京阪、阪急などへの乗客の振り替え輸送をするなどの対応に追われた。(京都新聞)
■JR太秦駅前 駐輪場を建設 あふれる放置自転車一掃へ 京都市整備公団が3月着工 外観和風周 3階建て
 放置自転車によって周辺の交通環境が悪化していた京都市右京区のJR太秦駅前に、自転車とバイク計970台を収容できる有料駐輪場が整備されることになった。市が計画し、市駐車場整備公社が建設、管理する。3月に着工し、10月から利用を始める予定で、市は完成後、周辺の放置自転車の撤去を強化していく。
 市放置車両対策課によると、有料駐輪場は鉄骨3階建て、延べ床面積約1150平方bで、自転車900台、原動機付き自転車70台を収容できる。周辺の景観に配慮するため外観は和風をイメージし、落ち着いた配色とする。利用料は未定。
 太秦駅前には現在、市が設置した無料自転車置き場(480台収容)があるが、昨年5月の市の調査では自転車置き場の自転車以外に約870台が周囲の歩道を埋めるなど、放置自転車問題が深刻化。特に高齢者や車いす利用者の駅利用の障害となっており、市が2000年に策定した「市自転車総合計画」でも整備の必要性が指摘されていた。
 無料自転車置き場の敷地上に建設するため、3月の着工から同置き場は使えなくなる。
 市は周辺に仮設置き場を整備するなど駐輪場完成までの対応策を検討している。
 同課は「地元住民がボランティアで駐輪指導するなど長年の懸案だった。完成後は撤去を強化し、放置自転車の解消に努めたい」としている。(京都新聞)
■ふるさと昭和史ビデオ 昭和32(1957)年10月1日 快適運行で地域に貢献 旧国鉄北陸線田村−敦賀駅間の電化開業 長浜市など
 電気機関車がけん引する祝賀列車が、旧国鉄北陸線長浜駅(長浜市北船町)に滑り込む。ホームに詰めかけた地元の児童ら約1000人から一斉に歓声が上がった。蒸気機関車(SL)と違って煙が出ず、音も静かな機関車を眺めて市民らは「地域発展のシンボルだ」と喜んだ。
 北陸線のトップを切って田村(同市田村町)−敦賀駅(福井県敦賀市)間(41.2`)の電化が完成、この日から営業運転が始まった。電化方式は、建設コストが少ない交流が採用された。
 当時、北陸方面に赴くため同線を利用することが多かった大沢勝夫さん(74)=長浜市八幡中山町=は「電化でスピードアップし、運行本数も増えた。SLのように客車に煙が充満することがなくなったし、揺れが減って、乗り心地が良くなった」と振り返る。
 完成により、東海道線電化の関係で一時、停車しなくなっていた特急が長浜駅に再び止まるようになった。県最北部の区間は西浅井村(現・西浅井町)を通るルートに付け替えられ、駅がなかった同村に近江塩津駅が新設された。
 電化方式が東海道線(直流)と異なっていたため、同線と接する米原−田村駅間が電化されないというネックがあったものの、東海道線との接続も向上した。当時、京都方面に通勤していた元国鉄職員の中川芳蔵さん(78)=長浜市朝日町=は「電化前、午前5時前の始発に乗っていたが、6時半ごろで間に合うようになった」と回想する。1962年に交直両用の電気機関車が登場すると、さらに便利になり、湖北から県南部への通勤・通学客も増えていった。
 とはいえ、東海道線との電化方式の違いは利便性向上の点から改善せざるを得ず、91年には、米原−長浜駅間が直流化された。2006年度にはさらに敦賀駅まで延伸する予定。
 祝賀列車を引いた電気機関車「ED70形」の一号機は現在、敦賀駅に保存されている。今夏からは、長浜駅隣の長浜鉄道文化館に完成する北陸線電化記念舘(仮称)で展示される計画だ。(長浜支局 斎藤英之)(京都新聞)
■銃20丁保管容疑 札幌の組長手配 寝台特急密売事件
 JRの寝台特急「トワイライトエクスプレス」を使ったロシア製拳銃の密売事件で、大阪府警捜査4課は20日、稲川会系暴力団組長の高橋和利率疑者(56)=札幌市中央区界川2丁目=を、銃刀法違反(加重所持)容疑で指名手配した、と発表した。
 調べでは、高橋容疑者は01年1月26日午前2時ごろ、札幌市内の組事務所で、山口組系暴力団組長晴山直彦被告(66)=銃刀法違反の罪で起訴=らから、ロシア製の自動式拳銃「マカロフ」20丁と実弾300発を預かり、保管した疑い。
 20丁のうち、同31日にJR大阪駅に着いた札幌発のトワイライトエクスプレスの客室から10丁が見つかったほか、大阪府吹田市のコインロッカーなどから3丁が見つかり、計13人が同法違反容疑で逮捕されている。(朝日新聞)
■JR座席メッタ刺し ドミニカ人男を逮捕 向日町署
 21日午前零時45分ごろ、京都府大山崎町のJR東海道線山崎駅構内に停車中の網干行き新快速電車の運転士から「男が刃物を振り回している」と110番通報があり、駆けつけた向日町署員らが切り出しナイフを持っていた男を見つけ、器物損壊の疑いで現行犯逮捕した。乗客約20人にけがはなかった。
 同署の調べで、男はドミニカ共和国国籍の大阪市西成区千本北二丁目、職業不詳ラダメス・ベレン・ピメンテル容疑者(33)。兵庫県西宮市のJR東海道線甲子園口駅で起きた信号機事故で、電車が京都市東山区の山科駅と京都駅の間で止まった20日午後11時40分ごろと、山崎駅構内で停車していた間、ラダメス容疑者は掛けていた座席をナイフで約10ヵ所突き刺した疑い。ラダメス容疑者は犯行を否認している。
 ダイヤの乱れと、この事件で電車は現場に約80分停車した。(京都新聞 夕刊)
■JR名古屋−大阪間、乗車券はくれぐれも「名古屋−大阪で」 「新」の一字で160円損 追加料金発生 仕組み複雑買い方注意
 名古屋から新幹線を使って大阪にやって来た乗客が、JR大阪駅の改札口で足止めされるトラブルが相次いでいる。名古屋−大阪間と、名古屋−新大阪間の運賃が同じというのが混乱の原因。新大阪駅までの乗車券を買って、大阪駅で降りると、さらに160円追加請求されてしまうのだ。JRの複雑な運賃制度が背景にある。
 名古屋−新大阪間(187`)と、名古屋−大阪間(191`)は、JRの規定では同じ181〜200`の運賃区分(3260円)に該当する。名古屋−新大阪の新幹線の自由席特急料金は2410円。つまり合計5670円を支払えば、名古屋から新幹線で新大阪へ出て、在来線で大阪駅まで行くことができる。
 ところが、「名古屋−新大阪」の乗車券を購入した場合、大阪駅で自動改札機に入れると、乗客は足止めされ、新大阪駅から大阪駅までの運賃160円を徴収される。
 「運賃が同じなのになぜ追加料金を払わないといけないのか」との苦情が相次ぐが、駅員は「制度がややこしく、なかなか納得してもらえない」と苦笑する。
 同様のトラブルは、名古屋側の在来線の金山駅(名古屋市中区)でも起きている。
 JR東海と西日本によると、大阪−名古屋間の「微妙な距離」がトラブルの原因という。
 JRの制度では、大都市を発着する場合、中心駅間の距離が201`以上なら、市区内のどこで降りても中心駅同士で運賃を計算する特例がある。このため、新大阪駅で東京駅(距離553`)までの乗車券を買うと、自動的に「東京都区内」行きとなり、23区のどの駅でも差額なしで降りることができる。だが、大阪駅−名古屋駅間は距離が足りず、この特例は適用されない。
 他方、100`以内の短距離乗車券は目的地の駅名表示はなく、出発駅からの運賃が同じならどの駅で降りてもかまわない。大阪−名古屋間はこのルールも対象外だ。
 従来の新幹線用券売機は、新幹線の停車駅までしか切符が買えないようになっており、混乱に拍車をかけていた。JR東海と西日本は在来線の駅まで買える新型券売機を増やしている。名古屋駅では46台配備したが、新幹線を降りる駅をいったん選んでから、在来線の駅をもう一度選ぶという複雑な操作が必要で、買い間違える乗客は後を絶たない。
 両社は「最終日的地までの切符を買うよう心がけてほしい」と話している。(朝日新聞 夕刊)
22日■万引見つかり逃走 電車にはねられ死亡 川崎の中3男子
 21日午後4時20分ごろ、川崎市川崎区池田一丁目の書店で、同区内の市立中学3年生の男子生徒(15)が、漫画の古本6冊(計1750円相当)を万引したのを店員が発見、110番した。
 川崎署員4人が駆け付け任意同行を求めると、生徒は持っていたリュックサックを投げ捨て逃走。約50b離れた京浜急行の踏切に遮断機をくぐり抜けて入り、青砥発三崎口行き下り快速特急にはねられ、死亡した。
 調べでは、生徒は任意同行を求められた際、当初は「自転車で来たので、鍵を掛けさせてほしい」と話していたが、署員のすきを見て突然、逃走したという。
 現場は京浜急行八丁畷駅のすぐ近く。事故で下り電車2本が最大9分遅れ、約1100人に影響した。(京都新聞)
23日■線路立ち入り、困ってます 自殺防止策に本腰 JR西日本 大阪−芦屋間 防護さく増設など
 人身事故によるダイヤの乱れが相次いでいるJR西日本は22日、「自殺志願」を中心とした線路への人の立ち入りを防ぐため、駅の照明を明るくしたり線路防護さくを増設するなど、対策に乗り出すことを決めた。約6000万円を投入して、利用客の多い東海道線大阪−芦屋間で2月上旬までに対策を実施する。
 同社管内での人身事故は2001年度は185件で、うち6割強が自殺。
 同社は自殺防止の心理的効果を考慮、ホームや踏切の照明を現在より明るくするほか、京阪神の主要駅に「いのちの電話」のポスターを張り出す。さらにホームから線路への侵入を防ぐため、7駅でホームの端の計38ヵ所に人を感知すると点灯するセンサー付き照明器具を新たに設置する。
 駅間では線路脇に防護さく(高さ1.2−1.5b)を延べ約1.2`にわたり増設する。(京都新聞)
■自殺防止策でさくなど増設 JR西日本、強化へ
 JR西日本は22日、駅の照明を強化し、線路脇のさくを増やすなどの自殺を含めた人身事故防止対策を発表した。ダイヤが大幅に乱れる事故が相次いでいるためで、経費は約6000万円。管内最多の1日約1200本の電車が走る東海道線の大阪−芦屋間(約19`)で2月上旬までにまず実施し、大阪−高槻間などに順次拡大する。
 照明を強化するのは、塚本、尼崎など6駅。暗い場所を中心に、各ホームで蛍光灯を5〜10本程度増やすほか、人が接近すると自動的に点灯する照明灯(高さ約4b)をホームの両端に立てる。
 また、近畿の276駅に、悩み相談に応じている「いのちの電話」の番号を記したポスター約1100枚を掲示する。
 線路への立ち入りを防ぐため、大阪−芦屋間の線路沿いで、さくがなかった延べ約1.2`の区間を、高さ約1.5bのさくですべてふさぐ。(朝日新聞)
■声 バスのブザー 位置の統一を 高校生 高橋寛子(岡山市 16歳)
 先日、父とバスに乗っている時、目の不自由な男性が乗ってこられた。その時、座席は空いていたが、彼はどこが空席か分からないようであった。そばに座つていた乗客の一人が手を貸して、その男性は私たちの二つ前の席に座った。
 少ししてから、男性が窓の方へ手を伸ばした。窓のあちこちに手をやっている。彼は振り向くと、「どなたかブザーを押してもらえませんか」と言った。
 父がブザーを押した。男性は降りていった。小さな出来事だが、これは私には衝撃的だった。バスのブザーで、こんなに困ることがあるとは思ってもいなかった。
 どうもブザーの位置は、車両によって違うらしい。バスのブザーの位置は、どんな人もすぐ押せるように、座席の背もたれのうしろの所にするなど、統一した方がよいと思う。
 バリアフリーに取り組んでも、実際に使ってみなければわからない落とし穴があるものだと思った。(朝日新聞)
■来れ「ガード下ベンチャー」 JR西が募集、支援も
 JR西日本の南谷昌二郎社長は22日の記者会見で、関西のベンチャー・中小企業を対象に「新規事業を提案してもらい、共同で立ち上げたい」と呼びかけた。JR側は事業の拠点として駅や列車などを提供。人材や資金も出す考えを示した。
 駅の構内やガード下、列車など施設や空間を活用する発想が条件で、「鉄道利用者の新たなニーズを掘り起こしてほしい。どんなことでも良い」としている。駅のテナントは除外する。
 ベンチャー企業などを支援している大阪産業創造館(大阪市中央区)と手を組み、2日19日午後1時から同館で募集説明会を開く。3月20日まで提案を受け付ける。問い合わせは電話06・6264・9898へ。(朝日新聞)
■地下鉄駅にATM設置 大和銀、31日から
 大和銀行は、大阪市営地下鉄御堂筋線の梅田、本町、なんば各駅構内に、現金自動預入払出機(ATM)を2台ずつ設置する。いずれも改札口の外側で、31日から利用できる。
 現金の引き出し、残高照会は他の都銀や郵便局などのキャッシュカードも利用できる。近畿圏では、池田銀行が00年秋から阪急電鉄の41駅の構内に70台の店舗外ATMを置き、利用者が年々増加している。(朝日新聞)
■西日本荒れ模様 新幹線に遅れも
 西日本は23日、低気圧の通過に伴い各地で雨や雪が降り、新幹線の遅れや電車のトラブルが発生するなど交通機関に影響が出た。
 大阪管区気象台によると、近畿地方は22日深夜から、南部を中心に広い範囲で雨が降り始めた。23日午前10時現在で和歌山県白浜町で46_、同県古座川町で43_を記録したほか、大阪市で13_、京都市で20_、神戸市で11_降った。
 東海道新幹線は岐阜県・関ケ原付近の雪のため、始発から名古屋−米原間で時速170〜230`の徐行運転をし、通過する「のぞみ」に1分程度の遅れが出ている。
 また、午前5時44分ごろ、大阪府四条畷市のJR片町線四条畷−河内磐船間を走っていた尼崎発松井山手行き普通電車(7両編成)の速度が突然上がりにくくなった。後続の電車にも同様のトラブルがあり、計33本が10〜2分遅れ、約2万3000人に影響した。JR西日本は、レールが雨にぬれ、車輪が空転したとみている。(朝日新聞 夕刊)
24日■電車と車衝突2人が死亡 千葉、京成線踏切
 23日午後7時半ごろ、千葉県習志野市実籾の京成電鉄の踏切で、京成上野発芝山千代田行き普通電車(6両編成)とワゴン車が衝突。先頭車両の一部車輪が脱線した。習志野署の調べでは、ワゴン車の男性2人が死亡、電車の乗客11人が軽いけが。電車には乗客約600人が乗っており、京成実籾駅の駅員らに誘導され、線路近くを歩いて同駅まで避耕した。
 同署によると、車は警報機が鳴っている踏切に遮断機を壊して進入し、電車と衝突したという。(京都新聞)
■京都交通 吉川線亀岡市区間 ジェイアールバス高雄・京北線京北町内区間 2路線廃止を承認 交通対策地域協議会
 丹波地域の赤字バス路線の再編を検討している京都府交通対策地域協議会の中部ブロック協議会が23日、京都市中京区のホテルで開かれ、京都交通(本社・亀岡市)の吉川線亀岡市区間と西日本ジェイアールバス(同・大阪市)の高雄・京北線の京北町内区間の路線廃止をそれぞれ了承した。
 改正道路運送法が昨年2月に施行されたのを受け、近畿運輸局や府、バス事業者、亀岡市、京北町で同協議会を設置、赤字バス路線の再編を検討してきた。
 吉川線は、亀岡市本梅町発着で、兵庫県川西市などを経由、大阪府豊能町までを結ぶ路線で、亀岡市区間は延長1.8`。京都交通が昨年10月、同協議会に今年3月末の廃止を申し入れていた。この日の会合では、亀岡市が「市内区間での一日利用客が数人のため、廃止による大きな影響はない」として了承。ただ、沿線の大阪府の要望で、廃止は6月末に延期することになった。
 高雄・京北線(延長約30`)は、JR京都駅を発着し、京北町の「府研修施設ゼミナールハウス」と「鳥谷」を終点とする2系統。うち周山−鳥谷(同6.4`)間、周山−ゼミナールハウス(同3`)間は、町営バスが重複して運行しているため、協議の結果、同社の区間を廃止し、町営バスに一本化することを決めた。(京都新聞)
■新幹線など うるささ実感反映 環境省 騒音新測定法導入へ
 環境省は2003年度に、新幹線と航空機の騒音の測定方法について、周辺住民がうるさいと感じる実感を正確に表せるよう、騒音をエネルギーに換算して示す「等価騒音レベル」の導入に向けた検討を始める。
 現行の方法は、新幹線などの通過時に測った複数データのピーク値の平均を取っているが、列車本数や飛行機の便数の増加を数値に反映できない欠点がある。
 航空機は1973年、新幹線では75年から、こうした評価方法を採用しているが、その後の測定機器の発達で、一定時間の音の総エネルギー量を算出し、平均値を出す等価騒音レベル方法を導入できるようになったという。
 騒音軽減策の研究や測定機器の開発も同時に進め、5年後をめどに変更する。軽減策としては、列車の車体やレール構造の工夫でどの程度可能かを検証。騒音の環境基準も、評価手法の変更に合わせ見直す方針だ。
 等価騒音レベルは、大阪と神戸を結ぶ国道43号の沿道住民の騒音被害について、国の責任を認めた「国道43号訴訟」最高裁判決(95年)で採用。99年から自動車の騒音測定のため、住宅地や道路に面した場所などで実施されている。(京都新聞)
■日本企業連合 台湾新幹線の大半受注 総額5400億円 中国進出に弾み
 2005年10月の開業を目指す台湾高速鉄道(台湾新幹線)事業で、三菱重工業、川崎重工業、三井物産などでつくる日本企業連合は北部の約150`の区間の軌道建設を受注、23日に都内で正式調印した。今回の受注額は約1000億円だが、受注総額5400億円近くの大型プロジェクトとなる。
 日本連合はこれまでに約180`の南部区間や車両などの中核システムも受注。今回の受注で台湾新幹線事業の大半を手掛けることになり、ライバルの欧州などの企業連合に「圧勝」した形だ。
 関係者は「今後の対外進出に弾みとしたい」と2008年の北京五輪をにらんだ中国の高速鉄道受注に向け、働き掛けを強める構え。
 台湾新幹線は台北−高雄間の約345`を最高時速300`、90分で結ぶ計画で、総工費は土地を除き約1兆6000億円。日本の新幹線が初めて海外輸出されるケースとなる。新幹線の海外輸出では、日本は韓国の高速鉄道を後発のフランス・TGVに取られるなど出遅れている。それだけに、中国の高速鉄道受注は次の焦点で、日本側は「長年無事故の(新幹線)技術を評価してほしい」(青山俊樹国土交通省事務次官)と実績を強調していく方針だ。
 中国の高速鉄道は、北京−上海の1300`を鉄道の場合時速350`で結ぶ計画で、事業費は約1兆5000億円。
 中国政府は鉄道にするかリニアモーターカーにするか、まだ決めておらず、決定は今春の新指導部発足以降になるとみられる。ただ、鉄道に決まっても、巻き返しを図るフランスなどとの競争が再び始まる。
 中国は台湾と異なり、合弁での車両製造を求めており、日本企業の間には中核技術を流出させることに懸念の声もある。(京都新聞)
■観光バス2社 南海が譲渡 京都市の会社に
 南海電気鉄道は23日、子会社の南海観光バス(大阪市)と和歌山南海観光バス(和歌山市)の全株式を、人材派遣業のクリスタル(京都市)に売却すると発表した。売却価格は公表していない。
 南海は不採算事業の整理を進めており、バス業界の規制緩和による競争激化などで収支が低迷している子会社を譲渡することにした。クリスタルは買収により業務内容の拡大を図る。
 観光バス2社の従業員計148人は引き続き雇用される予定。(京都新聞)
■窓 バス運転手の心遣いに感動 上京区・平田由紀子(会社員・55)
 正月休み明け出勤の日、思いがけないアイスバーンに、車はノロノロ運転の状態であった。待っているバスはだいぶ遅れ、吐く息が一層白く感じられた。やっとバスが停留所に入ってきた。十分も走らないうちに交差点の南東角で、1台のバイクが滑って曲がりきれず、バイクから女性がポーンと後方へ放り出された。私の乗ったバスは後ろを追っていたから、「ああー、事故か?」と一瞬ヒヤリとした。
 しかし若い運転手さんだったが、ちゃんと安全間隔を守り、バスは滑りもせず、ちょっと手前で停止した。信号はもう変わりかけており、バスは曲がり角で止まったまま。バイクの女性は腰を打ったか、手足にけがをしたか、うまくバイクを道路わきへ寄せられないでいるらしい。
 バスの運転手さんは乗客の了解を得て、すぐ道へ降り、倒れたバイクを起こし、女性を助け安全な場所へ引いていった。
 南行する信号がすでに青になっていたが、警笛を鳴らす人もなく、すぐに運転手さんは戻り、バスは何事もなかったかのように走りだした。
 このすばやい行動力と安全運転の実行力、責任感を尊敬したい。自分の仕事に確かな技術と心遣いを持つ人と持たない人との違いは、危ない瞬間に差が出るのだと思う。二重事故にならなくて本当によかった。心が温かくなった光景だった。(京都新聞)
■日本7社連合が2工区追加受注 台湾新幹線
 日本の新幹線を初めて輸出する台湾新幹線(台北−高雄、345`)プロジェクトで、三菱重工業や三井物産など日本の7社連合は23日、軌道敷設工事で2工区分(計153`分)を新たに受注したと発表した。受注額は1000億円。これで5工区すべての受注が決まり、日本連合は計4工区を受注した。車両や信号など運行システムも合わせ、台湾新幹線システムの大部分の受注に成功。受注総額は計5370億円に達した。
 7社はほかに東芝、川崎重工業、三菱商事、丸紅、住友商事。(朝日新聞)
■電車と衝突 車の2人死亡
 23日午後7時半ごろ、千葉県習志野市実籾町2丁目の京成電鉄の京成大久保−実籾間の大久保5号踏切(遮断機、警報機付き)で、京成上野発芝山千代田行きの下り普通電車(6両編成)が、踏切に進入してきたワゴン車と衝突した。電車の1両目が脱線し、ワゴン車の男性2人が死亡、乗客11人が軽いけがをした。習志野署などの調べでは、電車は踏切内にいたワゴン車を巻き込んだまま約200b引きずり、脱線して止まった。踏切の幅は約20bで、事故当時、道路は渋滞していたという。(朝日新聞)
■奈良線の歴史 4年かけ本に JR長池駅・川島さん
 JR奈良線・長池駅(城陽市)に勤務する川島秀夫さん(64)=宇治市五ケ庄福角=が今春定年退職するのを機に、冊子「JR奈良線の歴史を訪ねて」を自費出版した。各駅名の由来や日本の鉄道の歩みも書き、資料的にも貴重な内容だ。
 川島さんは57年に当時の国鉄に就職。車掌の仕事に携わり、98年に定年となった。その後長池駅で嘱託職員を勤め、この3月末で65歳の2回目の定年になる。奈良線が01年のダイヤ改定と部分複線化で新たな画期を迎えたこともあり、4年がかりで資料収集・執筆に取り組んできた。
 奈良線は1896年、奈良鉄道によって京都−奈良間42`が全通した。冊子では、開業からの歴史に併せ、各駅の開業日、駅舎の写真を掲載。宇治市名木自選の木2本がある新田駅、鉄道唱歌の歌碑がある稲荷駅など駅のエピソードも紹介している。(朝日新聞)
■声 飛び込む前に考え直して! 会社員 貴田珠緒(大阪府堺市 37歳)
 私はJR線を使って通勤しています。また人身事故の余波で、すし詰めの車内に30分近く閉じ込められました。人身事故が起きるたび、私たちの通勤の足は乱されてしまいます。
 人身事故のほとんどが飛び込み自殺と報道されるたび、この不況でそうせざるを得ない方の苦しみももっともだとは思います。しかし、列車の運行を防げることによって発生する「賠償金」についてご存じないのではと思います。
 運行を停止させると、代行輸送や振り替え輸送にかかる費用や、払い戻し分、さらに物損があればその修理費を請求されることがあります。その支払いは遺族にまで及び、ひどい場合は数百万円という金額になると聞きます。
 遺族の方は愛する身内を失う打撃の上に、多額の金額を背負うのです。死ぬほどの絶望を味わう気持ちは本人にしか分からないかもしれませんが、愛するご家族をそれ以上に苦しめることはやめて下さい。自分で自分を死に追いやるほどの勇気がおありなら、もう10分、もう1時間考え直してみて下さい。
 そして、あなたの人身事故で何万人という人々が、見も知らぬあなたを恨むということも忘れないで下さい。その人身事故がなかったら、別の人の命が救われることもあるのです。(朝日新聞)
■雪で新幹線遅れる
 近畿地方は24日、冬型の気圧配置が強まり、山間部などで雪となった。
 積雪は、同日午前9時現在で、兵庫県村岡町21a、滋賀県余呉町6aなど。大阪管区気象台によると、冬型の気圧配置は、25日にはゆるむ見込み。
 滋賀県の米原付近で降った雪のため、東海道新幹線は始発から京都−米原間を中心に上下線で一時170〜230`の徐行運転をしている。(朝日新聞 夕刊)
■JR特急台車に傷
 JR西日本は24日、吹田工場(大阪府吹田市)で解体検査を受けていた北陸線特急「しらさぎ」用の車両で、台車に傷が見つかったと発表した。同社は29日までに、同型の台車がある車両76両を一斉に点検する。
 同社によると、傷は台車枠の鉄板(厚さ約9_)にあり、長さ約11a、幅約0.2_。23日午後、台車の塗装をはがしていて見つけた。(朝日新聞 夕刊)
25日■阪急洛西口開業に合わせ 洛西ニュータウン、京大桂キャンパスに利便 市バス路線を新設、変更 京都市交通局
 京都市交通局は24日、3月16日の阪急洛西口駅の開業に合わせた市バス路線の見直し内容を発表した。洛西ニュータウンから同駅へ向かう路線を1系統新設するほか、京都大桂キャンパスから桂駅への路線も確保する。洛西口駅へは民間バス会社にも新設計画があり、規制緩和を受けた競合が見込まれる。
 洛西口駅は西京区川島の桂−東向日駅間に開業する。桂駅の利用客の一部が洛西口駅へと流れる一方、4月の桂キャンパス開設で桂駅を利用する学生や職員らが増えることから市バス路線を見直した。
 新設される1系統は、洛西ニュータウンの洛西バスターミナルから洛西口駅へ走る「西4号」系統で、向日市内の区間にもバス停を置く方針。南区の久世地域からも既存の42号系統のルートを変更し、洛西口駅に乗り入れる。
 桂キャンパスへの足となるのは西6号系統。従来の経路の一部を変更し、桂駅西口からキャンパスを経由して桂坂地域へ入る。西5号系統も一部変更し、桂坂地域を周回してから桂駅西口へ向かう路線にする。
 これにより、変更した路線と重複する西7号、桂坂と洛西バスターミナルの間を車両の回送目的に運行していた特西6、特西7号を廃止する。
 運賃は洛西バスターミナルから洛西口駅が230円、桂坂中央から桂駅西口は現行通り250円の予定。路線の新設などは昨年12月に近畿運輸局に申請している。
 一方、民間では京都交通が桂坂地域から、阪急バスが洛西ニュータウンから洛西口駅への路線を新設する計画。ヤサカバスも14日から洛西地域で営業を始めている。洛西口駅行きが利用できるバス停では1日最大で約130本が通り、業者間の競争が予想される。(京都新聞)
■五条営業所を廃止 梅津営業所に統合 京都市バス
 京都市交通局は24日、敷地を企業に売却していた市バス五条営業所(右京区西京極)を廃止し、海津営業所(同区西院)に統合した。
 市交通局は2000年3月、市バスの経営健全化策として五条営業所の敷地をロームに売却し、その後は賃借していた。当初は01年末までに統合先となる海津営業所と周辺で新たな整備揚や駐車場が完成する予定だったが、関連する工事が遅れていた。
 新たな海津営業所は在籍する車両が171台となり、市内最大規模となる。五条営業所の敷地は3月末にロームへ引き渡す予定。今回の統廃合による路線やダイヤの変更はない。
 また、市交通局は24日付で、今回の統廃合に伴う異動を発令した。
 【課長級】自動車部梅津営業所副所長(自動車部五条営業所長)山崎伸清
 【係長級】自動車部営業課担当係長(自動車部五条営業所庶務係長)池田敬三▽同(同運転係長)山下勇▽同(同整備係長)片岡満▽同(同担当係長)井藤嘉夫▽同(同)斎藤浩一(京都新聞)
■降りて歩いて 96 JR長池駅(城陽市長池) 縄文から続く憩いの場
 城陽市の東部に広がる丘陵地のふもとに、長池駅はある。駅の西側には大型スーパーが建ち、土日ともなれば店と駅との間を通る国道24号は、買い物客の車が列をなすこともしばしばだ。
 東に回ると、西側のにぎわいとは一転して、丘陵地のすそ野が広がり、1970年代半ばから始まった宅地開発で建設された住宅が並んでいる。
 かつては、あちこちできれいな水が湧き、大きな池がいくつも点在していた長池地区も、住宅地開発や丘陵地の山砂利採取などで池が埋め立てられ、湧き水も枯れた。豊かな水に恵まれていた昔の面影は、ほとんど残っていない。
 駅から東へ100bほど歩くと、住宅地の中に200平方bほどの公園がある。宅地造成工事中に発見された森山遺跡の一部だ。
 森山遺跡からは、縄文時代から古墳時代にかけての竪穴住居や土器類、鉄器類が出土している。とりわけ、古墳時代後期の竪穴住居跡(直径約4−10b)は10棟ほど出土しているが、古墳時代の集落跡でこれだけまとまった遺跡は、近畿地方にはない。
 また、弥生時代後期の竪穴住居跡も2棟、見つかっているが、城陽市内の遺跡で弥生時代の集落跡が見つかったのは、森山遺跡だけだ。
 市教委などの調査が終わった後、遺跡の大部分には住宅が建ち並んだが、市は子どもたちや近隣の住民に遺跡に親しんでもらおうと、一部を公園に整備した。
 公園内は発掘調査時のトレンチを残し、芝生が一面に生い茂っている。子どもたちはトレンチの傾斜で寝転がったり、滑ったりして遊んでいる。
 公園の片隅には、竪穴住居をモチーフに丸太を組んで作ったすべり台やブランコなどの遊具が設置されており、子どもたちが遠い古代へ思いをはせながら遊べる憩いの場になっている。(京都新聞)
■車いす事故現場 近鉄が改修開始 国は安全対策を通達
 大阪府東大阪市の近鉄大阪線の俊徳道3号踏切で、車いすの女性が転倒して電車にはねられ死亡した事故で、近鉄は転倒の原因になったとされる踏切内の段差を解消する工事を先日から始める。今後、同じ構造を持つ他の踏切でも改修を検討する。
 一方、国土交通省は24日付で、各地方運輸局に対し、鉄道事業者に同様の事故の再発防止のため一層の安全対策を指導するよう文書で通達した。(朝日新聞)
■汽笛一声131年 旧新橋駅舎、汐留で復元進行
 東京都港区の超高層ビル街「汐留シオサイト」の一角で、鉄道発祥の地「旧新橋停車場」の駅舎を復元する工事が続いている。「駅舎」は、国の史跡である同停車場跡の真上に、1872(明治5)年に開業した当時の外観で建設中で、4月上旬にも完成する予定。
 汐留貨物駅跡の再開発に伴い発掘された停車場跡の旧駅舎基礎石や、当時の写真などから「東日本鉄道文化財団」が寸法を割り出し、設計した。中には展示室やレストランが設けられ、埋め戻し保存されている旧駅舎基礎石やプラットホームの一部も見学できるようにする計画だ。(朝日新聞)
■近鉄系3ホテル 経営撤退や移管
 近畿日本鉄道は24日、名古屋鉄道との折半出資会社が経営する「岐阜ルネッサンスホテル」(岐阜市)について、両社が債務超過分などを損失処理したのち、近鉄のホテル子会社に経営移管すると発表した。名鉄は経営から撤退する。また、近鉄グループの「長良川ホテル」(同)は一部レストランを除き4月末に閉鎖、「ホテル池の浦荘」(三重県二見町)も3月末で営業を終了する。
 ルネッサンスは、95年の開業当初から利用客が伸び悩み、巨額の償却負担も響いて30億円超の債務超過に陥っていた。再編策では、現在の簿価で106億円ある資産を近鉄ホテルシステムズが15億円で買い取り、営業を継続。その差額と債務超過額などを、近鉄本体と名鉄がそれぞれ48億円、03年3月期に特別損失として計上する。(朝日新聞)
■V向け発車オーライ キャンプ地安芸「トラ列車」運行
 プロ野球・阪神タイガースのキャンプ地の高知県安芸市を走るトラ模様の「タイガース列車」が25日完成し、26日から運行を開始する。1年間の予定で、2月のキャンプ期間中は会場の安芸市営球場を訪れるファンを楽しませてくれそうだ。
 タイガース列車が走るのは土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線。阪神は1965年から安芸市で春季キャンプを続けてきたが、今年は前半が沖縄県に移り、後半だけ。タイガース列車は応援する気持ちとともに、引き留め策の一つでもある。
 23日から、地元の看板業者らが安芸駅の車庫に集まり、列車1両を黄色と黒の縦じまに塗り替え、4ヵ所にタイガースのロゴを付けた。側面には「Vへまっしぐら!がんばれ!」のメッセージを書き込んだ。計画を進めてきた安芸市内の若手経営者グループ「安芸は元気かい」の小松計夫会長(45)は「派手で楽しそうな列車に仕上がった」と話していた。(京都新聞 夕刊)
■サヨウナラ 京福・越前線
 福井県内で2度の正面衝突事故を起こし、第三セクターに鉄道事業を譲渡する京福電鉄の「越前線お別れ会」が25日、福井市の福井口車庫で始まった。線路上には歴代の車両10編成が並び、警笛を一斉に鳴らした。26日まで。
 会場では記念入場券や職員用の列車運行表、車両の図面集などを販売。20年製造で実際に走れる電気機関車では国内最古とされる「テキ6形6号」も展示されている。
 京福電鉄は14年、同県内での運行を始めた。廃線となった永平寺町内の1路線を除く2路線は第三セクターの「えちぜん鉄道」が引き受け、7月初旬をめどに一部区間で運行が再開される。(朝日新聞 夕刊)
26日■ロンドンの地下鉄脱線 火災、十数人が軽傷
 【ロンドン25日共同】英テレビ、スカイニュースによると、ロンドン市内の地下鉄駅チャンセリーレイン付近で25日午後、地下鉄の電車が脱線してトンネルの壁に衝突し火災が発生した。AP通信は16人が軽傷を負ったと伝えた。
 目撃者によると、駅から煙が出ており、救急隊がヘリコプターや救急車で現場に急行、負傷者は路上で救急治療を受けている。救急当局はけがは切り傷が主で、命に別条のある乗客はいないと話している。乗客の一人は同テレビに、衝突の際、電車の扉が大破して車内は真っ暗になり、パニックに陥ったと語った。(京都新聞)
■窓 運転手さんの一言に心和む 右京区・矢倉久美子(無職・72)
 バスが停留所にさしかかると、待っていた人たちが車道に降りてきた。「バスをお待ちの皆さん、わざわざのお出迎えありがとう。こちらからお迎えにあがりますので歩道の上でお待ちください」。運転手さんの一言でバスの中も外も大笑い。それ以来、バスに乗った時は、運転手さんの言葉に耳を傾けるようになった。
 よろけながら出口へ急ぐお年寄りに「おばあちゃん、あわてんでいいで。気いつけてな。若いもんかて、いずれ年寄りになるんや。遠慮はいらん」。話し声や笑い声のにぎやかな女性のグループが敬老パスで下りた後、思わずのつぶやき。「元気なのはおばさんばっかりや」。「動きます。しっかりつかまっていてください。次は○○です。お降りの方はバスが止まってから立ち上がってください」「忘れ物はありませんか。ご自分の荷物だけ持って降りてください」「ありがとう。はいありがとう。足元に気をつけて」
 親切な言葉、ユーモラスな言葉、優しい人柄に会うと心が温かくなり、このバスに乗り合わせたことを感謝する。ことばの力をつくづく思い、人に対して私も心優しい言葉を使っているかと反省している。(京都新聞)
■金大統領在任中鉄道連結は困難 南北、日程合意ならず
 【ソウル=小菅幸一】韓国と北朝鮮は25日まで平壌で開いた鉄道・並走道路の南北間連結に関する実務協議で、連結日程などについて具体的な合意に至らず、事業を積極的に推進してきた金大中韓国大統領の1ヵ月後の任期終了までに鉄路をつなげるのは事実上困難になってきた。
 韓国メディアの同行取材団によると、鉄道・京義線と東海線について、南北は軍事境界線からそれぞれ自分側に向けて工事を進めると確認した。(朝日新聞)
27日■地下鉄天神川駅 右京の顔へ知恵結集 市と住民、学識者 周辺整備向け検討委
 京都市は、右京区で進めている地下鉄天神川駅周辺の整備事業に合わせて、地元住民と学識経験者、市の三者が町並みづくりについて意見交換する「まちなみ形成等検討委員会」を発足させる。29日に中京区内で初会合を開く。
 同委員会は、地下鉄東西線延伸に合わせて整備する天神川駅周辺を右京区の顔にふさわしい町並みにするため、市が設立を提唱した。
 メンバーは京都工芸繊維大の河邊聡名誉教授ら3人の学識経験者と地元住民2人、市職員5人の計10人。
 委員会では、整備事業で建設する再開発ビルの構成や駅前広場などの統一デザインの方向性を考えたり、御池通に植える街路樹の種類や歩道の色などについて検討する。
 今年6月までに数回の委員会を開き、整備の指針となる「まちなみ形成計画」や「再開発ビルの基本計画」をまとめる。
 市拠点整備課は「市民や学識経験者の知恵を施策に結びつけたい」としている。
 天神川駅周辺整備では、2008年度までに土地区画整理事業と、右京区総合庁舎や地域体育館などが入る再開発ビルを建設する市街地再開発事業を行う。総事業費は2事業合わせて約161億円。(京都新聞)
■地下鉄脱線負傷者29人 ロンドン
 【ロンドン25日共同】ロンドン中心部の地下鉄セントラル線チャンセリーレイン駅付近で25日午後、8両編成の地下鉄の後部車両3両が脱線して側壁に衝突した。英テレビ、スカイニュースによると、同駅は火災によるとみられる煙が立ち込め、運転士、乗客少なくとも29人が切り傷、骨折などのけがをし、病院に運ばれた。当局は、今のところ命に別条のある負傷者はない、としている。
 現場には消防車や救急車、救急用ヘリコプターなどが急行。付近の交通を遮断し路上で負傷者に応急処置を施した。(京都新聞)
28日■信号機故障し電車7本遅れる JR東海道線
 27日午後9時半ごろ、京都市東山区のJR東海道線上り京都−山科間で信号機が赤のまま変わらなくなった。このため青森・八戸行き団体臨時電車が現場付近で徐行運転し、28分遅れで山科駅を通過した。
 JR西日本によると、約1時間にわたってダイヤが乱れ、後続の特急、新快速など上り計6本が5分から7分遅れた。
 通勤客ら約2600人に影響した。(京都新聞)
■キリンビール京都工場跡地 新たな都市拠点に 京都市「地区計画」提案へ
 京都市と向日市にまたがるキリンビール京都工場跡地について、京都市は2月5日に開く市都市計画審議会に、市の方針を定めた「地区計画」を提案する。阪急の新駅開設などを踏まえ、商業や居住、文化など複合機能を持った都市拠点と位置づける一方、建築物には景観に配慮を求める内容となっている。
 審議会で承認されれば、この地区計画を前提にキリンビール側が具体的な土地利用を検討していくことになる。
 キリンビール跡地を含む「京都久世高田・向日寺戸地域」(28f)は昨年10月、容積率の緩和などが認められる政府の都市再生緊急整備地域に指定されている。
 市が今回提案するのは、跡地のうち市域内の12fが対象。計画案は、阪急「洛西口駅」の3月開業、JRの新駅構想など交通網が充実する環境を生かして、複合的な機能を高めることを目標とした。特に商業・文化施設などの建築物については、周辺の山並みに配慮した外観とすることや、環境負荷の低減、高齢者や障害者も利用しやすいユニバーサルデザインの導入を求めている。
 この提案を含め市は市都計審に計9議案を提出する。下京区と中京区の都心部の「田の字地域」を対象に、高層マンションの1階部分に店舗の設置を義務付ける「特別用途地区」などの決定や、お茶屋が集まる東山区の祇園町南側で風情を残した建て替えを可能にするため伝統的景観保全地区に指定する議案など。
 会場は上京区の平安会館で午後1時半から始まる。市民の傍聴受け付けは午後1時から。(京都新聞)
■京日記
 京都市交通局は、市営地下鉄に親しんでもらおうと、模型車両がパズル上のレルを走るおもちゃ「スルッとKANSAIパズルッと」を発売した。
 パズルは4枚1組で、清水寺や二条城など京都の観光名所がイラストで描かれている。ゼンマイ仕掛けの地下鉄車両が、線路の溝に沿って走る仕組み。
 市バス・地下鉄案内所などで販売中。スルッとKANSAI加盟の他社も同様のおもちゃを発売しており、パズルを自由に組み合わせることができる。1セット700円。問い合わせは市交通局協力会TEL075(841)7960。(京都新聞)
■レールに亀裂 JR東海道信号機故障 東山トンネル 金属疲労か腐食?
 27日夜、京都市東山区のJR東海道線上り線の京都−山科間で信号機が故障した事故で、JR西日本が調べた結果、東山トンネル内の外側線のレールに亀裂が入ったことが分かった。28日朝に南区のJR西日本京都支社でこのレールを公開した。
 レールは1992年10月に製造され、93年4月に現場に敷設した。亀裂は幅約3_あり、レールの垂直方向に走り、レールが2つに折れた状態だった。今月15日に係員が付近を歩いて検査をした際には異常はなかったという。
 JR西日本は、亀裂が入った原因として寒さによる金属疲労か腐食が考えられるとし、レールを詳しく分析し亀裂が入った原因を調べる。JRは今後、東山トンネル内(全長約1.8`)のすべてのレールも順次、点検する。
 信号機の故障は27日午後9時半ごろに起きた。信号が赤のまま変わらなくなり、約1時間にわたってダイヤが乱れ、通勤客約2600人に影響した。レールには常時、微電流を流してあり、レールが折れた場合は赤信号が出る仕組みになっている。(京都新聞 夕刊)
■JRレールに亀裂
 京都市のJR東海道線京都駅−山科駅間の上り線で27日午後9時半ごろ、信号が赤のまま変わらなくなった。JR西日本京都支社が調べたところ、同市東山区の東山トンネル内でレールに幅約3_の亀裂ができており、電気が流れなくなったのが原因と28日わかった。同支社はレールを交換し、他のトンネルのレールも点検する。この事故では電車7本が最高28分遅れ、2600人に影した。(朝日新聞 夕刊)
29日■トレーラー横断 踏切の架線切断 兵庫・篠山のJR
 28日午後3時55分ごろ、兵庫県篠山市波賀野の市道で、JR福知山線の波賀野踏切を渡ろうとした大型トレーラーが、下り線の架線を引っかけて切断した。この事故で、新三田−篠山口間が不通となり、特急電車や快速電車など計24本が運休したほか、特急電車など30本に最高3時間20分の遅れが出るなど、約7500人に影響が出た。(朝日新聞)
■愛称開始15年 定着も JR西の路線名 曲折経て11路線 表示・放送統一
 JR西日本が管内の主要路線を愛称で呼び始めて、この3月でまる15年になる。正式名より有名になった愛称がある一方で、定着度がいまひとつのものもある。その違いはどこにあるのだろう。(社会部・加戸靖史)
 1日約86万人が乗降するJR大阪駅。ホームや通路の案内表示は、神戸線、京都線、宝塚線、大和路線と、すべて愛称で表示されている。神戸・京都線は正式には東海道・山陽線。宝塚線は東海道・福知山線、大和路線は関西線だが正式名ははとんど見あたらない。
 JR西日本は、会社発足直後の87年8月、大阪近郊各線のイメージアップを図ろうと、8路線の愛称を公募した。 応募総数9412通。東海道線の米原−大阪間は湖東線、大阪−姫路間は白鷺線、福知山線の大阪−新三田閏は北阪神線が1位だった。だが、採用したのはそれぞれ京都線、神戸線、宝塚線。沿線の代表的な都市名から採った。
 一方、片町線の学研都市線、関西線の大和路線、山陰線の嵯峨野線は、いずれも1位のものがそのまま愛称に。阪和線、大阪環状線も同時に公募したが、「『だんじり線』など、一部地域にしか通用しないアイデアが多かったのと、環状線以上にいいものがない」との理由で、採用は見送られた。
 JRの発表後、滋賀県などが「沿線住民の心情」を理由に京都線に反発。JR側は京都線を京都までとし、京都−米原間(後に長浜まで延長)を琵琶湖線と改めた。宝塚線も、地元自治体の要請で、篠山口まで延長された。
 JR西日本は翌88年春から愛称を使い始め、その年に瀬戸大橋線を愛称に加えた。89年に紀勢線にきのくに線、95年には越美北線に九頭竜線の愛称を付けた。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが開業した01年には、桜島線(大阪環状線西九条−桜島間)を公募でゆめ咲線とし、愛称は11路線にまで増えた。
 同社は表示や放送を愛称で統一。最近は乗客の問い合わせもほとんどが愛称を使うという。
 首都圏には、正式名よりはるかに有名になっている愛称もある。
 埼玉、東京、神奈川の3都県約80`を結ぶ京浜東北線。青色の電車で親しまれているが、正式には京浜東北線はない。東京を1周する山手線も正式に山手線なのは品川−新宿−田端間だけ。あとは東海道、東北線だ。
 「愛称が定着するかどうかは、お客様次第」とJR西日本広報室の担当者は言う。だが、命名のセンスや定着への努力は欠かせない。JR東日本が87年、「国電」のイメージを変えるために大々的に公募して選んだ「E電」は不評で、数年で自然消滅。西日本の「きのくに線」「九頭竜線」なども定着とは言い難い。
 JR東海は「東海道線があくまで正式」と、新幹線の車内放送でも愛称を使っておらず、西日本側はことあるごとに要請を繰り返している。
 一方、97年に片町駅が廃止され、正式名の片町線の影が薄くなって愛称の定着が進んだ学研都市線のような例もある。
 JR西日本は「愛着のある人もいる」と正式名を変える考えはない。国土交通省への届け出などの手続きが煩雑という事情もあるようだ。広報室は「愛称を付けた区間を独立した電車が走っていると定着しやすい」とみている。
お知らせ
 JR西日本の各路線について、朝日新聞はこれまで正式名表記を原則としてきました。しかし、@主要路線で愛称が定着し、駅の表示や車内放送のほとんどが愛称使用になっているA市販の地図も愛称表記に変わりつつある−などの点を考慮し、すでに使用している瀬戸大橋線のほか、2月1日付紙面から次の路線について愛称表記を原則とします。
 JR神戸線(東海道線大阪−神戸と山陽線神戸−姫路)▽JR京都線(東海道線大阪−京都)▽琵琶湖線(東海道線京都−米原と北陸線米原−長浜)▽JR宝塚線(東海道線大阪−尼崎と福知山線尼崎−篠山口)▽学研都市線(片町線京橋−木津)▽大和路線(関西線JR難波−加茂)▽JRゆめ咲線(桜島線西九条−桜島)(朝日新聞)
■中川被告に厳刑求刑へ オウム・サリン事件
 地下鉄・松本両サリン事件や坂本堤弁護士一家殺害事件など計11事件に関与したとして、殺人などの罪に問われているオウム真理教の元幹部・中川智正被告(40)の公判が29日午前10時から東京地裁であり、検察側が論告の読み上げを始めた。朗読は午後まで続き、夕方には極めて厳しい刑が求刑される見通しだ。
 中川被告は、89年に起きた弁護士一家殺害事件の実行行為にかかわったことを公判で認めたものの、松本サリン事件については「殺意はなく、傷害致死の幇助の限度で責任を負う」と抗弁。さらに地下鉄サリン事件では無罪を主張したため審理が長引いていた。
 午前中の公判では、中川被告が地下鉄事件で使われたサリンについて「地下鉄で使われると知らずに製造した」と主張していることに対し、検察側が「被告は前年の松本事件でサリンの致死的効果を知っており、殺意があったことは明らかだ」と改めて主張した。
■阪急交通社元社長に実刑 1億着服で岡山地裁
 阪急電鉄子会社のゴルフ場会社役員当時、預託金など約1億3500万円を着服したとして、業務上横領の罪に問われた元阪急交通社社長高田靖彦被告(64)に対し、岡山地裁は29日、懲役3年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。
 西田真基裁判官は「長期間、多数回にわたって犯行に及んだ。工事代金を支払うとの名目で出金して着服し、取引先に領収書を作成させて偽装した手口も巧妙、悪質。被害は極めて多額に上り、阪急電鉄の信用を傷つけ、結果も重大」と判決理由を述べた。(京都新聞 夕刊)
■全国で強風 西日本も雪 JRや私鉄に乱れ
 気象庁によると、29日は冬型の気圧配置が強まり、本州上空に氷点下40度以下の強い寒気が流れ込んで全国的に風が強く、日本海側各地や山沿いのほか、四国や九州でも雪が降った。
 近畿から九州にかけて同日早朝、雪や強風の影響でJRや私鉄に運休や遅れが相次いだ。
 JR山陽新幹線は午前6時から、雪のため、西明石−博多間の一部区間で最高速度約170`の徐行運転。のぞみに30分程度の遅れが出た。(京都新聞 夕刊)
■東京駅店長刺殺 検察側が控訴
 JR東京駅のコンビニエンスストア店長刺殺事件で、東京地検は28日、強盗殺人の罪に問われた無職大森秀一被告(34)に懲役15年(求刑無期懲役)を言い渡した東京地裁判決を不服として、東京高裁に控訴した。
 検察側は控訴理由について「仮に自首が成立したとしても減刑される事案ではない」としている。(朝日新聞 夕刊)
30日■寒さ今冬一番 JRや道路に乱れ 丹後平野部で積雪30a
 強い冬型の気圧配置に覆われた29日、京都市内では最高気温が平年比6度余り低い2.2度までにしか上がらない厳しい寒さとなった。京滋とも夕方からは各地で相次いで氷点下の冷え込みとなった。京都市左京区大原では、山のわき水が凍り付いたつららが出現、通りがかりの人を震え上がらせた。
 この寒波の影響で西日本では、JRや高速道路など交通機関に運休や速度規制などの影響が出た。
 山陽新幹線は始発から姫路(兵庫県)−新下関(山口県)間の一部区間で最高速度約230`の徐行運転。午後3時半すぎには東広島駅(広島県)で降雪によるポイント故障が発生するなど、上下計96本が最大52分遅れ、約2万5000人に影響が出た。山陽新幹線の遅れは、東海道新幹線にも影響した。
 奈良県大和郡山市のJR関西線踏切では積雪のため異常信号が作動、上下計41本が運休し約6万8000人に影響した。近鉄大阪線や奈良線も雪のため遅れた。また、規制値の秒速26bを超える強風で、JR関西空港線と南海電鉄が、りんくうタウン−関西空港間などで一時運転を見合わせた。
 滋賀県では、名神高速道路が午前8時から全線で80`規制、北陸自動車道も午後4時半過ぎから全線で50`規制とたった。また北陸自動車消の木之本インターチェンジ以北と大津市伊香立の国道367号、余呉町の同365号で、それぞれチェーン規制が実施されている。
 京都地方気象台と舞鶴海洋気象台によると、府南部は全般的に曇り、北部の沿岸部で雪模様の天気となった。丹後地区の平野部の多いところで30aの積雪となった。彦根気象台によると、滋彗県でも氷点下の厳しい冷え込みで山間部などで雪となった。
 この寒さは3、4日続く見込みで、30日朝には今冬一番の冷え込みが予想されている。(京都新聞)
■名鉄が「びわ湖バレイ」から撤退
 名古屋鉄道は29日、スキー場「びわ湖バレイ」(滋賀県志賀町)の事業から3年以内に撤退することを明らかにした。今シーズンの営業は続ける。
 スキー客の減少で売上高が落ち込んで赤字が続いている上、老朽化している設備を一新するための資金数十億円を負担できないため。
 「びわ湖バレイ」は琵琶湖を一望でき、京阪神や名古屋から近いため人気があった。4月から始まる3ヵ年の中期経営計画で、整理・再編するグループ会社、40−50社のうちの一つ。(京都新聞)
■窓 バスの中でも 一言おねがい 北区・杉野芳江(高校生・18)
 私はバス通学をはじめ、普段からよくバスを利用する。込んでいるときも多く、そんなときはつり革や手すりを持ちながらバスに揺られる。
 ある日バスが込んでいたので立っていたら私の前の席が空いた。座ろうと思い足を前に出した途端、突然おばさんが割り込んできて席に座った。特に何もなかったような顔で座っている。あっけにとられた私だが、やはり嫌な気分がした。
 それは席を取られたからというより、急に割り込まれたことに対してだ。確かに若者が年配の方に席を譲るのは当然かもしれないが、そのような寂しくて心の狭いことをされると悲しくなる。一言「ここ、いい?」などと聞かれれば快く席を譲るだろう。
 今の時代、人とコミュニケーションをとることを面倒くさがったり嫌がったりする人もいるけど、人間士が気持ちを理解し合う上で、コミュニケーションを取り合うということを大切にすべきではないか。(京都新聞)
■交通寸断 スリップ多発 雪・強風 休校・停電も 生活混乱
 雪や強風で大荒れとなった29日、西日本各地の交通機関の乱れは終日続き、停電や小中学校の休校など生活も混乱した。
 JR山陽新幹線は広島、山口県内の一部区間で終日徐行し、200本が最大63分遅れ、約5万4000人に影響した。JR東海道新幹線も、滋賀県米原町付近の降雪で午後8時40分から徐行した。
 在来線では、北陸線で運休が相次ぎ、大阪−函館を結ぶ特急「日本海」などの夜行列車計10本も運休した。奈良県内のJR関西線では、雪による踏切の障害物検知装置の誤作動が8ヵ所で発生、136本に運休や遅れが出て、約6万8000人に影響した。
 大阪府内の関西空港線は、規制値(秒速26b)を超える強風で昼前から約7時間半にわたって運転を見合わせ、JR・南海で計112本が運休した。
 道路では、阪和自動車道、中国自動車道、山陽自動車道などの一部が通行止めに。路面の凍結や雪によるスリップ事故も相次ぎ、奈良県では約300件で、計25人が軽いけがをした。兵庫県三日月町では午後3時ごろ、雪でスリップした乗用車が下校途中の小学4年の児童2人をはね、1人が1週間のけが。
 岡山市では午後3時20分ごろ、児島湾大橋(高さ30b)を走っていたトラックが強風にあおられ、荷台のユニットハウス(重さ680`)が海に落ちる事故もあった。
 空の便は、広島空港で計26便欠航したのをはじめ、各空港で欠航があり、島根県の出雲空港は、午後2時に滑走路を閉鎖した。
 広島県内の小中高校などで公立・私立合わせて44校が休校になったほか、和歌山県でも小学校2校が午後の授業を打ち切った。
 全県で一時、暴風雪波浪警報が出ていた島根県では、強風や落雷などで12市町村の計約2400世帯が最長5時間半停電。鳥取県境港市でも約2100世帯が停電した。(朝日新聞)
■中川被告に死刑を求刑 オウム11事件
 地下鉄・松本両サリンや坂本堤弁護士一家殺害事件など計11事件に関与したとして、殺人などの罪に問われたオウム真理教の元幹部・中川智正被告(40)の公判が29日、東京地裁であり、検察側は死刑を求刑した。論告では、起訴事実の大半を否認した公判での姿勢について「ウソの山を築き、裁判官の判断を誤らせようと腐心している」と批判。「凶悪犯罪に積極的に関与し続けており、極刑をもって臨む以外にあり得ない」と述べた。(朝日新聞)
■つらら、新幹線止める 大津で電線切断 4万8000人影響
 JR東海道新幹線は30日午前5時半ごろ、大津市の音羽山トンネル出口付近にある送電線が切れたため、京都−米原間の上り線で停電が発生。上り線は始発から運転を見合わせた。下り線も2時間後、復旧作業の影響で運転を見合わせた。午前8時半までに上下線の運転が再開したが、博多行きひかり号1本が運休、上下約65本が最大約2時間半遅れ、約4万8000人に影響が出た。
 JR東海の調べによると、現場は名神高速道路との立体交差地点で、新幹線を囲むトンネル状のコンクリート構造物の天井から垂れた水滴が厳しい冷え込みで65aのつららとなり、送電線に触れてショートし、断線したとみている。こうした事故は新幹線では初めてという。
 また、滋賀県の米原から岐阜県境付近の積雪のため、京都−名古屋間で徐行運転、30分程度の遅れが出ている。新幹線のダイヤが正常に戻るのは午後になる見通し。
 JR京都駅新幹線ホームでは、出張の会社員や旅行客らが「いつごろ発車するのか」と、駅員に問い合わせ、携帯電話で得意先などに遅れを連絡する姿が目立った。
 東京に出張する京都市西京区の会社員の男性(55)は「1時間半以上遅れ、仕事に影響が出るが、仕方ない」とあきらめ顔。東京へ観光に向かう左京区の通所授産施設「テンダーハウス」の一行60人も1時間近く遅れ、永田清秀施設長は「途中でどれだけ遅れるか予想がつかない」と不安そうに話していた。(京都新聞 夕刊)
■在来線も遅れる
 京滋のJR在来線は30日午前、故障が相次ぎ、雪の影響と重なり、通勤・通学客の足が大きく乱れた。
 東海道線は午前5時20分ごろ、滋賀県野洲町にある基地構内で青信号が出ない故障があり、長浜−京都間で上下14本が運休、19本が遅れ、約1万6000人に影響した。山陰線では午前7時ごろ、京都市西京区の保津峡駅を出発した京都行き普通電車で電気系統のトラブルが発生、上下線各1本が運休するなど約1800人に影響があった。福知山線でも、JR福知山駅で午前8時40分ごろ、新大阪行き特急「タンゴエクスプローラー2号」が、ブレーキの圧力が上がらず、発車できなくなった。約40分後に発車したが、後続の特急など計5本が5−10分遅れた。(京都新聞 夕刊)
■地下鉄でスプレー噴射 名古屋・男取り押さえ 乗客ら4人軽症
 30日午前10時40分ごろ、名古屋市昭和区を走っていた市営地下鉄鶴舞線の上小田井発−赤池行きの電車内で男が催涙スプレーのようなものを吹き付け、女性乗客1人と駅員の計4人が病院に運ばれた。目やのどの痛みを訴えているが、いずれも軽症のもよう。
 男は停車したいりなか駅で駅員に取り押さえられ、昭和署に引き渡された。同署が男の身元などを調べている。
 市交通局によると、男は電車が走行中、女性客にいきなリスプレーを吹き付けた。いりなか駅で取り押さえられる際に再度スプレーを噴射したという。(京都新聞 夕刊)
■駅天井からふたが落下 USJ最寄り駅
 30日午前8時半ごろ、大阪市此花区の米映画テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに隣接するJR桜島線ユニバーサルシティ駅2階のコインロッカー室にある天井点検口のふたがなくなっている、と関連会社の社員からJR西日本に通報があった。
 駅係員が付近を探したところ、ふたは約10b離れた1階上リホーム横の空き地に落ちていているのが見つかった。
 JR西日本によると、ふたは円形で直径約52.5a、厚さ4.5a、重さ約2.4`の石こうボード製。ふたを留めていた金具が破断し、駅建物と隣接する歩行者デッキの間にある約70aのすき間から落下したらしい。これまでのところ、利用客からけがの届け出などはないという。(京都新聞 夕刊)
31日■電車脱線、9人死亡 シドニー郊外 猛暑でレール膨張?
 【シドニー31日共同】オーストラサアのシドニー南部郊外で31日午前7時半(日本時間午前5時半)ごろ、4両編成の近郊電車が脱線し、ニューサウスウェールズ州警察によると、運転士を含む9人が死亡、39人が負傷した。
 事故があったのはシドニーの南西約40`のウォーターフォール駅付近。緩い右カーブの地点で脱線し、先頭車両は進行方向左側のがけに激突して大破、2両目までが横転した。脱線の原因は不明だか、乗客の1人は地元テレビに対し「事故の直前、列車のスピードが急に上がった」と証言した。
 電車はシドニー発ポートケンブラ行き。乗客数は約80人とみられ、多くは通学中の大学生だった。日本のシドニー総領事館によると、日本人がこの事故に巻き込まれたとの報告はないという。(京都新聞 夕刊)
■ゴム板が燃え列車5本運休 JR東海道線
 31日午前8時10分ごろ、大阪市北区大淀北2丁目のJR東海道線で、淀川に架かる下淀川橋梁(きょうりよう)(全長787b)中央付近から煙が上がっているのを、上り普通電車(7両)の運転士が見つけ新大阪総合指令所に通報した。連絡を受けた後続の普通電車(同)の運転士が、橋の鉄骨とレールの間にある絶縁用のゴム板(縦32a、横27a、厚さ4a)が燃えているのを見つけ、消化器で消し止めた。
 JR西日本によると、この影響で、上下線で計5本が運休、計15本が最大で19分遅れるなど約1万人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
■東武鉄道の元社長は50億円
 東武グループを率い、昨年2月に88歳で亡くなった根津嘉一郎・元東武鉄道社長の課税対象となる遺産総額が約50億円にのぼることが、東京・麻布税務署の公示でわかった。
 公示などによると、遺産は良男で東武百貨店社長の公一氏や、次男で東武鉄道社長の嘉澄氏ら親族5人で相続する。遺産の大半は東武鉄道の株式で、そのほかに預貯金などもあるという。
 故根津氏は、創業者の父から東武鉄道を引き継ぎ、社長を50年以上務め、百貨店、レジャー事業など多角化を進めた。(朝日新聞 夕刊)
■豪で電車脱線 乗客9人死亡
 【シドニー=大野拓司】オーストラリアのシドニー南部近郊で31日午前7時半(日本時間同5時半)ごろ、4両編成の通勤電車が脱線、一部車両が横転した。救助当局は、少なくとも乗客9人の死亡を確認した。けが人も多数おり、うち15人が重傷。まだ十数人が車内に閉じこめられているという。いまのところ、犠牲者に日本人が含まれているという情報はない。(朝日新聞 夕刊)