2002(平成14)年 7月


1日■乗り降りゆっくりでもスピードアップ 大江戸線六本木駅なら約1分短縮 エスカレーター 世界初の「変速」 三菱電機、製品化めざす(朝日)
  ■ネズミ悪さ? JR快速停止 京都、ATS断線(朝日)
  ■JR西環状線など 朝の通勤全国初 痴漢防止対策で(京都)
  ■旧国鉄計画の新線「阿佐線」が開業 高知(京都)
  ■朝の女性専用車 JR大阪環状線と片町線(朝日)
2日■Kをハン球体シンボルに 京阪電鉄(京都)
  ■3セクの2再開発会社 合併し新会社に(朝日)
  ■声 遠距離介護に割引制度望む 団体職員 深井和子(東大阪市 51歳)(朝日)
3日■市バスが追突 乗客ら5人けが(京都)
  ■窓 京都修学旅行特別乗車券を 長岡京市・石原重良(会社員・47)(京都)
  ■停車の乗用車に市バスが追突 上京、乗客ら5人けが(朝日)
  ■信号機異常で乱れ 大阪地下鉄(京都)
  ■大雨で北陸線遅れ(京都)
  ■信号の異常で千日前線運休 約7000人に影響(朝日)
4日■ふるさと昭和史ビデオ 昭和44(1969)年11月1日 江若鉄道廃線 惜しむ住民 涙で見送り(京都)
  ■100`の電車からホームに”途中下車” JR住吉駅 若い男外にしがみつく(京都)
  ■新快速から男飛び降り 時速100`、立ち去る(朝日)
5日■紛らわしい!? 駅名 地下鉄鞍馬口駅 降りたら、そこは… 町の真ん中だった 車内放送、貼り紙など 観光客らに注意は喚起されているが(京都)
  ■JR東海社長が上下分離案批判 「関空問題薄めるにめ」(朝日)
6日■男性はねられ即死 八幡の京阪踏切(京都)
  ■降りて歩いて 70 JR山家駅(綾部市上原町) 山水の美 今も変わらず(京都)
  ■JR、京阪神に3新駅 西大路−向日町/山崎−高槻/鷹取−須磨 地元と協議 並行私鉄に対抗(朝日)
7日■スルット提携 資材調達でも 関西の電鉄会社 共同化で経費節減 レールやまくら木、定期券紙…(京都)
  ■トロッコ列車でご対面 右京・若竹保育園 亀岡・亀岡幼稚園 嵯峨駅 元気に七夕の歌合唱(京都)
  ■園児160人招待 七夕列車走る 嵯峨野トロッコ列車(朝日)
  ■地下鉄・私鉄も興味津々 乗客マナーや利用度に注目(朝日)
8日■ジェイアール東海 飲酒、高速バスを運転 容疑の社員書類送検へ 出発直前に焼酎(京都)
  ■高速バス酒気帯び事故 中央道SAで運転手に容疑 「出発前飲んだ」(朝日)
  ■ニュートラム 停止で7分遅れ 大阪、カラスと接触?(朝日)
9日■梅田北側再開発 国際コンペで(京都)
  ■関空シャトル 3000円に値下げ 来月から弥栄自動車(京都)
  ■千日詣など臨時便 京都バス(京都)
  ■純損益29億円の赤字 近鉄9月連結下方修正(京都)
  ■電車落書き被告に実刑 「猶予中、悪質」 和歌山地裁(朝日)
10日■台風6号 京滋り交通機関に乱れ 今夜、本州に上陸か(京都)
  ■台風6号接近 新幹線運休いらだつ人 京都駅 延着、清算長い列 府北部では床下浸水も(京都)
  ■ベア見送り案に反対 私鉄総連が連合に要求(京都)
  ■パリ地下鉄「動く歩道」閉鎖 世界最速も4日で失速(朝日)
11日■交通、夜まで乱れる 台風6号 近畿地方(朝日)
  ■電車にひかれ死亡 JR南草津駅で男性(京都)
  ■列車ホテル 1500人が仮眠 新大阪駅など(朝日)
12日■近鉄特急に新型車両 難波−名古屋間 来春登場(京都)
  ■祝園駅で信号故障(京都)
  ■新幹線のボルト また1本折れる JR東海(朝日)
  ■700系B編成のチョロQ(京都)
  ■運転手、飲酒1リットル JR東海高速バス 喫煙でにおい隠す?(朝日)
13日■三セク鉄道 赤字最大、タンゴ鉄道 01年度全国で黒字4社だけ(京都)
  ■地下水噴出の東西線延伸現場 京都市議ら視察(京都)
  ■醍醐にコミュニティーバス 市民の手で来春発車へ 活動グループ 運行計画案まとめる 20日にフォーラム 地域の意見採用も(京都)
  ■飲酒量計1.5リットル 運転手が供述 JR東海バス事故(京都)
  ■降りて歩いて 71 和束町営バス・仏生(和束町仏生) 名峰、清流…自然豊かに(京都)
  ■JTB新社長「200億円目標」 05年度連結経常利益(朝日)
  ■酒気検知器導入 JR東海バス 運転前点呼に使用(朝日)
  ■声 駅員さん奮闘 千円札戻った 大学生 江戸浩子(大阪市 24歳)(朝日)
  ■トロッコ列車 乗客800万人 京の留学生に花束贈呈(京都)
  ■路面電車、粋な新顔 低床や低騒音(朝日)
16日■身障者が転落、高まる声 近鉄向島 エレベーター早期設置を 車いす利用者多く 市の重点整備地区 要望書提出も計画(京都)
  ■満鉄「あじあ号」60年ぶり力走へ 中国・瀋陽にSL博物館 30`の観光線計画(朝日)
  ■車衝突、行灯傾き地下鉄一時止まる 大阪・御堂筋線(京都)
17日■亀岡で竜巻、JR乱れる(京都)
  ■JR奈良線乱れる(京都)
  ■鉄道ファンのお宝市 20日、大阪で(朝日)
  ■検証 動物避けろJR作戦 芸備線警笛鳴らし20−25`に減速 「遅れ覚悟」でも効果薄く(朝日)
  ■落雷、倒木ダイヤ乱れ 近鉄線、山陰線など 口丹波では停電(京都)
  ■阪急嵐山線遅れる(京都)
  ■梅田北ヤード巡り国際コンペ 「最期の一等地」開発どうなる 貨物駅移転、まだ不透明(朝日)
  ■日航・新幹線 山陽←→東京 夏の陣 前日購入で1万円・「のぞみ」早朝割引(朝日)
  ■倒木、快速に衝突 JR福知山線 乗客けがなし(朝日)
  ■近畿で雷雨 鉄道乱れる(朝日)
18日■遅れ情報など 掲載は4割 鉄道各社のHP(京都)
  ■京の公共交通を考えるフォーラム 27日から6回(京都)
  ■USJ効果薄れる JRの駅利用3割減4〜6月 ホテル稼働率4割減も 前年比(朝日)
  ■ひととき 走れ!被爆電車 広島市西区 上田知子 主婦・49歳(朝日)
19日■京都駅 消えた1番ホームどこへいったの(京都)
  ■線路に車 列車と10a 酒気帯びの会社員逮捕 加古川のJR山陽線(京都)
  ■JR東海元運転手 近く書類送検(京都)
20日■快速にはねられ女子大生が即死 JR瀬田駅(京都)
  ■降りて歩いて 72 京福電鉄・山ノ内駅(京都市右京区山ノ内宮前町)(京都)
21日■お仕事拝見 34 電車運転士 樋口敏美さん(56)(山科区) 出発進行、圧力よし 乗務はや24年目 お客さんを安全快適に(京都)
  ■元運転手を書類送検へ JR東海バス事故(朝日)
22日■JR東京駅構内 店長、刺され死亡 コンビニ 万引き男を追跡中(京都)
  ■新幹線ボルト1本が折れる 岡山で検査、発見(朝日)
  ■東京駅構内 店長を刺殺 万引きとがめられ コンビニ、男逃走(朝日)
  ■防犯ビデオ画像を公開 東京駅のコンビニ強殺(京都)
  ■大阪モノレール 乗車2億人達成 開業12年2ヵ月(京都)
  ■現場に眼鏡・たばこ 東京駅内店長刺殺(朝日)
23日■カメ 電車止める 信号ポイントはさまり JR奈良線上狛駅(京都)
  ■京都駅前緑化 米学生提案 バス乗り場を地下化/広場にタワー、周囲に木々 妙心寺塔頭でオレゴン大の24人 研究発表し討論(京都)
  ■声 乗客の助けに感謝をしたい 主婦 二好恵子(大阪府茨木市 48歳)(朝日)
  ■女性が挟まり新幹線非常停止 新神戸駅ホーム(京都)
  ■車掌とトラブル 新幹線15本影響(朝日)
24日■28年ぶり新型特急 阪急・京都線 来秋から登場(京都)
  ■駅バリアフリー 山科、桂を本年度整備 市推進連絡会議が方針 14地区、10年度までに(京都)
  ■東京駅殺人 男を逮捕 容疑で警視庁 34歳、立川で出頭(朝日)
  ■阪急京都線 窓が大きく 来秋デビュー(朝日)
  ■飲酒運転バス路線 75日間の運行停止 中部運輸局が処分(京都)
  ■同じ店で万引2、3回した 東京駅事件容疑者(京都)
  ■倒木、快速に衝突 JR福知山線 乗客けがなし(朝日)
  ■近畿で雷雨 鉄道乱れる(朝日)
  ■JRバス、路線停止 酒気帯び事故 名古屋〜新宿75日(朝日)
  ■「ゆりかもめ」駅構内で爆発 東京、現場に乾電池(朝日)
25日■JR長岡京西口再開発や桂川右岸下水道など変更 府都計審が7議案を可決(京都)
  ■「停車忘れた」 260b行き過ぎ JR学研都市・忍ヶ丘(朝日)
  ■新型リニアは”カモノハシ” 傾斜部分2.5倍(朝日)
26日■プラハのオーケストラ公演 10月に大覚寺観月コンサート JR東海 1150組招待(京都)
  ■取材ノートから 社会報道部 猪口健司 鉄道各社 流通事業で再び攻勢(京都)
  ■黒部峡谷 トロッコで行く「高熱隧道」 鼻突く硫黄、水蒸気 坑内は今も40度近くも 6.5`を30分かけ「黒四」へ(京都)
  ■いだ天トリオ 余生は米原で(朝日)
27日■福知山−大阪 特急4本増発 10月のダイヤ改正(京都)
  ■新幹線試験車両 引退300X第二の人生 米原で保存、一般公開(京都)
  ■降りて歩いて 73 京阪三室戸駅(宇治市莵道)(京都)
  ■ゆりかもめ駅爆発事件 高2、友人に仕掛け見せる?(朝日)
29日■醍醐地域にコミュニティーバスを 市民の会 住民主導で「足」確保 赤字出さぬ運行に主眼 来春発車めざし 綿密なプランづくり(京都)
  ■職質避け闘争の車 特急と衝突 2人死亡 彦根のJR踏切 東海道線24本運休(京都)
  ■スプレー噴射 7人を搬送 JR岡山駅の喫茶店(京都)
  ■ひかり急停車 トビが衝突? 兵庫・加古川(朝日)
  ■職質避け逃走 特急と衝突死 2人、滋賀の踏切(朝日)
  ■新幹線ボルト折損 JR昨夏からの対策不発 この1年で4本も 沿線に危険も(京都)
  ■草津−西明石間で新システムを導入 JR西日本(京都)
  ■素早く伝えイライラ滅 列車表示を自動変換 JR東海道・山陽線(朝日)
30日■子供が遊び回れる「アンパンマン号」 JR四国が運行へ(京都)
  ■二条シネコン事業 影響を調査 京都市(京都)
  ■米で客車11両転覆 乗客97人重軽傷 ワシントン郊外(京都)
  ■架線を引っかけ JR紀勢線運休 有田でクレーン車(朝日)
  ■列車脱線90人けが 米アムトラック(朝日)
31日■長岡京市交通バリアフリー 基本構想を策定 府道伏見高槻線 一方通行化を検討(京都)
  ■「京の玄関」80年… 屋根復元 大阪の博物館(朝日)



1日■乗り降りゆっくりでもスピードアップ 大江戸線六本木駅なら約1分短縮 エスカレーター 世界初の「変速」 三菱電機、製品化めざす
 昇り始めたらスピードアップ−。三菱電機が世界初の「変速」エスカレーターの基礎技術を開発し、製品化をめざしている。踏み段の形を現行のものから変えて、傾斜部に入ると踏み段の間隔が広がり、加速する仕組み。乗り降りは安全なように、傾斜部だけが1.5倍に速くなる。
 エスカレーターの踏み段の垂直部分の傾きを、従来の奥向き型から外向き型に変更する。このことで、傾斜部の速度を上げられる一方で、踏み段の間隔にすき間ができないようにする効果がある。これにより乗降口が現在のエスカレーターの平均の毎分30bなら、傾斜部だけ同45bになる。
 国内の地下鉄で最も深い地点にある都営大江戸線の六本木駅だと、最深部のホームから地上までエスカレーター4基(82b)に乗っている時間だけで約2.7分。これが約1.8分に短縮できる計算。
 乗り降りの安全確保のため全区間を高速にはできず、傾斜部だけを速めた。
 同社は「2〜3年後には製品化したい」という。(朝日新聞)
■ネズミ悪さ? JR快速停止 京都、ATS断線
 30日正午ごろ、京都府木津町のJR関西線木津−加茂間で、線路内の自動列車停止装置(ATS)が作動し、天王寺発加茂行きの快速電車(6両編成)が非常停止した。線路に異状がなく16分後に運転を再開したが、後続4本が運休した。
 JR西日本の調べで、ATSのケーブル線にネズミがかじったような跡が見つかった。断線して誤った信号が出たらしい。(朝日新聞)
■JR西環状線など 朝の通勤全国初 痴漢防止対策で
 JR西日本は1日、通勤、通学時の痴漢防止策として、関西では初めて大坂環状線と片町線の下り線に女性専用車を設け、試験運用を始めた。
 JR西日本によると、女性専用車は、JR東日本と京王電鉄が夜間に導入しているが、朝の時間帯に設けるのは全国初。JR西日本管内では痴漢の7割が午前中に発生していることから、平日朝の実施を決めた。
 専用車は1両で、平日の始発電車から午前9時まで運行される電車に導入。環状線は中央部、片町線は最後尾に連結、車両の外側とホームの乗車口に「女性専用」を示すステッカーを張る。
 両線は朝のラッシュ時の乗車率が160%を超え、混雑度は同社の路線の中で環状線が1位、片町線が2位という。
 初日は、女性専用と知らずに乗った男性客が、駅員の指示で慌てて隣の車両に移動する姿も見られた。大阪府枚方市の会社員村西桂子さん(28)は「一回でも痴撲に遭うと、満員電車は怖いと思ってしまう。女性専用車は絶対いいと思います」と話した。(京都新聞 夕刊)
■旧国鉄計画の新線「阿佐線」が開業 高知
 高知県中部の南国市と東部の奈半利町の間に1日、第三セクターの土佐くろしお鉄道が運営する新線「阿佐線」(愛称=ごめん・なはり線)が開業した。
 着工から37年が経過し、旧国鉄時代に計画されたローカル線の開業はこれが最後。各地の三セク鉄道が経営難にさらされる中、車窓に広がる太平洋の眺望と、車体に同県出身の漫画家やなせたかしさん作のキャラクターをあしらった「漫画列車」を売り物に、利用客の確保を狙う。(京都新聞 夕刊)
■朝の女性専用車 JR大阪環状線と片町線
 痴漢の被害を防ごうと、JR大阪環状線と片町線に1日朝、「女性専用車」が登場した。首都圏の京王電鉄とJR東日本の埼京線で深夜帯に限って運行しており、旧国鉄時代には中央線に「婦人・子供専用車」が走ったこともあるが、朝のラッシュ時の導入は全国初。JR西日本は約3ヵ月間試行し、他路線への拡大を検討する。
 女性専用車は、平日の始発から午前9時まで。大阪環状線では1周運転するオレンジ色の電車の4両目か5両目、片町線では京橋方面行きの最後部車両。
 JR大阪駅などではこの日朝、ホームに設けられた専用の乗車口から、通勤通学の女性客らが乗り込んだ。目立った混乱はなかったが、初日とあって間違えて専用車に乗る男性もいた。
 出勤途中に大阪環状線を利用した大阪市都島区の会社員清水昭子さん(29)は「環状線は混雑するのでこれで安心。導入の時間帯をもっと広げて欲しい」という。会社員の男性(40)は「ちゃんと確認しないと間違えて乗りそう。でも、痴漢被害が多い以上、男性から文句は言えませんね」。(朝日新聞 夕刊)
2日■Kをハン球体シンボルに 京阪電鉄
 京阪電気鉄道は1日、京阪グループにとって初めてのシンボルマークを発表した。本年度から本格化したグループ経営計画の目的などを示したデザインで、宣伝物や名刺、封筒などに使用し、グループ約70社の新しいイメージを発信する。沿線にある芸術系大学の学生や社員ら201人の応募作品390点の中から京都精華大芸術学部3年、山川千穂さん(22)=寝屋川市国松町=と京阪電鉄社員の作品2点を組み合わせた。
 京阪の英字表記の頭文字「K」をだ円の半球体に見えるよう立体化し、黄緑の港淡を着色した。右側に「街をつなぐ、心をむすぶ」などと記した。グループ会社や社員、沿線地域それぞれの強い団結力などを表現し、同日付の機構改革に合わせて制定した。(京都新聞)
■3セクの2再開発会社 合併し新会社に
 京都市などが出資する第三セクター「京都駅南口再開発」と「山科駅前再開発」が合併、新会社「京都シティ開発」が1日に発足した。資本金は5億円で、このうち同市が45%の2億2500万円を出資する。新会社は山科駅前の「ラクト」や京都駅前の「アバンテイ」の管理・運営や、直営駐車場の経営などにあたる。(朝日新聞)
■声 遠距離介護に割引制度望む 団体職員 深井和子(東大阪市 51歳)
 遠く離れた親の元に通って介護にあたっている人の数は年々増えていると思います。私もその一人です。3年前に父親が亡くなってから、82歳の母親が一人で住むにはいろいろな障害が起き、私は毎週、大阪と浜松を往復しています。
 交通費の膨大な出費はサラリーマン家庭にはとても重い負担です。新幹線に乗るたびに思うことは、介護を目的に脇目も振らず行ったり来たりしている人たちのために、なぜ割引制度がないのだろうか、ということです。
 JRには、特定の年齢層には観光目的でも割引制度があるのに、必死で介護に携わっている者に対してはなんの措置もなく、遠距離を高い交通費を支払って通っているのです。高速道路代、航空運賃(一部の会社は実施済みのようですが)にも割引制度があっていいのではないでしようか?
 在宅介護を叫びながら、目に触れない部分での対応が大変遅れていると痛感します。関係機関の温かい理解と、一日も早い具体的な対応を切にお願いします。(朝日新聞)
3日■市バスが追突 乗客ら5人けが
 2日午後2時10分ごろ、京都市上京区千本通上長者町下ルで、山越行きの市バス=橋本末好運転手(45)=が、上京区左馬松町、畳店従業員長谷川秀太郎さん(25)のワゴン車に追突した。長谷川さんと同乗の女性(29)のほか、バスに乗っていた北区の会社員(25)ら乗客3人の計5人が顔や首などに軽傷。
 西陣署によると、現場は渋滞中で、橋本運転手が前をよく見ていなかったとみて原因を調べている。乗客約30人は後続のバスに乗り換えるなどした。(京都新聞)
■窓 京都修学旅行特別乗車券を 長岡京市・石原重良(会社員・47)
 今年も多くの修学旅行の中学・高校生が京都の町をまわっている。そんな生徒たちを見ていて気付いたことがある。
 最近はグループ行動でバスを利用する生徒が多い。ただ、乗り慣れないためか、降車時になかなか運賃220円を払えない姿を目にする。運転手さん、ため息をついてにらんでないで、市バス一日乗車券を勧めたらどうですか。「3回乗れば得だよ」と交通局は旅行会社に、もっと一日乗車券をアピールしてもらいたいと思う。
 また、この一日乗車券を持っていても泣きべそをかく生徒もいる。市バスと間違え、京都バスなどに乗ってしまった生徒や京福電車の改札口でとまどう生徒だ。最近の市バスの車体は塗装がいろいろで、私たち京都の者でも間違うことがある。また、嵐電や叡電の沿線にも名所・旧跡が数多くあり、足を延ばしたいのはよくわかる。そこで提案、他社のバスや電車にも乗れる修学旅行用特別一日乗車券を作ってはどうだろうか。
 修学旅行に京都を選んでもらえるのはうれしいことだ。実際、歴史・文化都市京都は修学旅行にふさわしい町である。せっかくの機会を十分にいかし、そして楽しい思い出を残してもらいたい。(京都新聞)
■停車の乗用車に市バスが追突 上京、乗客ら5人けが
 2日午後2時10分ごろ、上京区革堂前之町の府道で、渋滞のため停車していた乗用車に、三条京阪前発宇多野行きの市バス=橋本末好運転手(45)=が追突。はずみで、乗客約30人のうち3人が、座席で顔を打つなどして軽いけが、追突された乗用車に乗っていた男女2人も首に軽いけがを負った。
 西陣署の調べによると、橋本運転手が信号に気を取られて乗用車に気つくのが遅れたのではないかとみている。(朝日新聞)
■信号機異常で乱れ 大阪地下鉄
 3日午前9時26分ごろ、大阪市営地下鉄千日前線新深江−南巽間の13ヵ所の信号機すべてが赤になる異常が起こった。
 大阪市交通局は、同線の運行を見合わせ、現場を点検。午前9時58分から手前の今里駅までで折り返し運転、運行停止区間ではバスなどで振り替え輸送した。信号機が復旧し、午前10時20分、全区間で運行を再開した。この影響で上下線で9本が遅れ、約7000人に影響が出た。(京都新聞 夕刊)
■大雨で北陸線遅れ
 3日午前8時40分ごろ、石川県津幡町のJR津幡駅で1時間に40_以上の雨を計測したため、JR北陸線は森本(金沢市)−福岡(富山県福岡町)間で約2時間徐行運転をした。このため特急計4本が約20−40分、普通電車2本が約1時間遅れた。
 JR七尾線も津幡(石川県津幡町)−宇ノ気(同県宇ノ気町)間で約1時間40分、運転を見合わせ、普通電車3本が運休、1本が部分運休した。(京都新聞 夕刊)
■信号の異常で千日前線運休 約7000人に影響
 3日午前9時25分ごろ、大阪市営地下鉄千日前線下り線の新深江- 南巽間にある13ヵ所すべての信号が青に切り替わらなくなった。このため同線は上下全線で運転を見合わせた。約30分後に野田阪神−今里間で、約1時間後に全線で運転を再開したが、上下計12本が運休、計9本が最大32分遅れ、約7000人が影響を受けた。市交通局によると、南巽駅にある信号装置のブレーカーが落ちていたのが原因という。(朝日新聞 夕刊)
4日■ふるさと昭和史ビデオ 昭和44(1969)年11月1日 江若鉄道廃線 惜しむ住民 涙で見送り
 廃線を惜しむ沿線住民や鉄道ファンがプラットホームにずらりと並んだ。「蛍の光」の合唱のなか、さよなら列車が近江今津駅を出発。親しまれた単線列車が、遠くに消えていった。
 同駅でのセレモニーで、長女が駅長に花束を渡したという滋賀県今津町、旅館女将藤野圭子さん(63)は振り返る。「娘があんじょうよう花を渡すかどうかが心配だったのを覚えているっ役場の人たちが、飾り付けた列車を囲み、名残惜しそうにしていた」。利用者数の減少が廃線理由の一つだっただけに、最後のにぎわいが、いっそう寂しさを増した。
 「今津町史」によると、当初は、福井県若狭地方まで廷伸する計画だった。昭和6(1931)年に今津まで延伸した江若鉄道は、浜大津−近江今津間(営業51`)を約1時間40分で結び、駅間の平均距離が2.4`。日本で初めてディーゼルカーを導入、車内照明に蛍光灯を使ったのも最初だった。
 廃線当時、蓬莱駅(志賀町)の助役だった今津町、石田留次さん(72)は、鉄道マンであることに誇りを持っていたという。「廃線の日、涙が止まらなかった。官庁、高校、自衛隊駐屯地が今津にあり、江若鉄道はにぎわった。戦車も線路で運んでいた。それが…。列車がなくなる寂しさと、職を奪われる悲しさが重なった」と、今も持ち歩いている当時の写真を眺め、静かに振り返る。
 廃線から5年後、現在のJR湖西線が開通した。高架になって踏み切りがなくなった。駅数も減り、速度も上がった。時代の流れが速くなるとともに、比良山の涼風を受けて、ゆったりと湖岸を駆けた列車が、姿を消していった。(湖西支局 箕浦成克)(京都新聞)
■100`の電車からホームに”途中下車” JR住吉駅 若い男外にしがみつく
 神戸市東灘区のJR住吉駅で2日、時速100`以上のスピードで通過する新快速電車から若い男がホームに飛び降り、立ち去っていたことが4日、分かった。男は、電車の連結部分の外側にしがみついていたとみられ、兵庫県警鉄道警察隊などは、乗客用スペース以外の場所に乗ることを禁じた鉄道営業法違反にあたるとみて男を捜している。
 駅員は「ホームを狙って”途中下車”したのかもしれないが、よく助かったものだ」と驚いていた。
 JR西日本によると、男は2日午前10時45分ごろ、同駅を通過した近江今津発姫路行きの新快速電車から飛び降りた。ホーム端の鉄製フェンスに激突したが、何事もなかったように立ち上がり、改札の方へ歩いて行ったという。
 乗客の通報によると、男は学生風で黒いリュックを背負っていた。連結部分の外側にしがみついていたが、ドンという音とともに見えなくなったという。ホームのフェンスはへこんでいた。
 鉄道警察隊などが直後に周辺を捜索、住吉駅周辺の病院なども捜したが、手当てを受けた男はいなかった。(京都新聞 夕刊)
■新快速から男飛び降り 時速100`、立ち去る
 神戸市東灘区のJR東海道線住吉駅で2日午前10時45分ごろ、時速約100`で通過中の下り新快速電車(8両編成)の連結部分にしがみついていた若い男がホームに飛び降りた。男はホーム先端の転落防止用の金網に激突したが、そのまま立ち去ったという。県警は、乗用部分以外に乗ることを禁じた鉄道営業法に違反する疑いがあるとして捜査中だが、「金網がクッションにならなければ、大けがをしたはず。何でこんなことを」と理由をはかりかねている。
 調べによると、飛び降りたのは赤いシャツを着て黒っぽいリュックを背負った20代の学生風の男。新快速が同駅から約5`手前の芦屋駅に停車した後、乗客が3両目と4両目の連結部分で男の手足を目撃しており、同駅で連結部分にしがみついたとみられる。
 男が激突した住吉駅の金網は線路への転落防止のためホーム西端に設置されており、高さ約1b。(朝日新聞 夕刊)
5日■紛らわしい!? 駅名 地下鉄鞍馬口駅 降りたら、そこは… 町の真ん中だった 車内放送、貼り紙など 観光客らに注意は喚起されているが
 先日、鞍馬寺へ行こうとして地下鉄烏丸線の鞍馬口駅で降りたら、町の真ん中に出ました。後で注意を促す車内放送があったことを知りました。なぜ、このような名前がついたのですか? (京都府大山崎町、20歳・女性)
・東西の通り名を
 京都市交通局高速鉄道部運輸課によると、駅の真上を通る鞍馬口通から駅名がつけられました。烏丸線の駅名は基本的に四条や御池など東西の通り名がつけられています。市民で間違える人はほとんどいないそうですが、市外からの観光客に勘違いする人が多いといいます。
 こうした間違いを防ぐため、国際会館駅行きの車内放送で「貴船・鞍馬方面は東西線三条京阪駅経由が便利です」(四条−烏丸御池間)「貴船・鞍馬方面は終点国際会館駅で叡山電鉄をご利用ください」(今出川−鞍馬口間)と注意を促していました。今年4月からは今出川駅到着の前に「貴船・鞍馬方面へは…市バスで出町柳駅前までご乗車のうえ、叡山電鉄にお乗り換えください」とアナウンスしています。
 こうした車内放送の工夫にもかかわらず、鞍馬口駅では、いったん駅の改札から出てしまった乗客が、地上に出て降り間違いに気づき、トラブルになるケースが今もあるといいます。同課は「駅構内に注意を促す張り紙もあり、改札を出るまでに気づいてもらうしかない」と話します。乗り過ごした乗客のために、終点の国際会館駅では叡山電鉄岩倉駅までの地図も配っています。
・各所でトラブル
 駅名にまつわる同様のトラブルは、京都市内の各所で起きていました。近鉄伏見駅では、伏見稲荷に近いと思って下車する旅行客や修学旅行生がおり、多い日は10人近いといいます。
 また近くには近鉄桃山御陵前、京阪伏見桃山、JR桃山など似たような名前の駅が多く、区役所や桃山域キャツスルランドヘ向かう乗客が、降車駅を間違うことがよくあるそうです。
 慣れない土地の名前は紛らわしいもの。駅や車内で困っている観光客を見かけたとき、一声かける勇気をもつのも、立派な「おもてなし」でしょう。(京都新聞)
■JR東海社長が上下分離案批判 「関空問題薄めるにめ」
 成田、関西、中部の3空港の経営形態を見直す方法として国土交通省が示した「上下分離案」について、JR東海の葛西敬之社長は4日、「(1兆円超の有利子負債を抱える)関西空港の問題を薄めるために三つを一緒にしたともとれる」と批判した。JR東海は中部国際空港会社の主要株主。大阪市内での会見で語った。
 国交省は、空港ごとの損得勘定ではなく、3空港一体で国際空港の整備を進めていく方針を示している。これに対し、同社長は民間色の強い中部が損をする仕組みになった場合、「(JR東海の)株主に説明できない」と述べた。(朝日新聞)
6日■男性はねられ即死 八幡の京阪踏切
 5日午前11時ごろ、八幡市八幡大谷の京阪本線の常昌院踏切で、淀屋橋行き特急電車に男性がはねられ、即死した。八幡署が、男性の身元確認を急いでいる。
 電車は現場で約14分停車。後続の下りのみ、7本の電車が最大13分遅れ、約1300人に影響が出た。(京都新聞)
■降りて歩いて 70 JR山家駅(綾部市上原町) 山水の美 今も変わらず
 JR綾部駅から、京都方面に向かう電車に揺られる。由良川に沿って走り、7分ほどで山家駅に着く。深緑の田畑と山々が広がり、小鳥のさえずりも聞こえる。
 駅前を進み、手作りの舟などで由良川の激流に挑む恒例イベントの出発点の山家橋を渡る。ほどなく国道27号の交差点に出る。すぐ近くに、庭園が名勝に指定されている照福寺がある。和久弘昭住職(74)は「由良川や周辺の山々は、まさに山水の美です。今は写生に来る人も少なくなりましたが、豊かな自然は変わりません」と話す。
 交差点から国道沿いを東に歩く。由良川と上林川の合流付近の肥後橋のたもとから、水力発電所を左に、由良川を右に見ながら坂道を上って行くと、山家城址公園に突き当たる。1万6000石の山家藩の陣屋跡を整備した公園で、藩主だった谷氏の系譜などを展示する「山家城址館」がある。園内には、サクラやモミジなどが植えられており、周囲の自然林とともに、四季を通じて市民に親しまれている。
 山家はかつて、舞鶴から京都に向かう交通の要衝だった。宿場町として栄え、旅館や商店が軒を連ねた。しかし、マイカーが普及し、買い物客が綾部の市街地や福知山に流れるにつれて、往時の面影は薄れていった。
 地元の由良川では毎年9月、アユの観光やな漁が開かれ、市内外から大勢の人が詰めかける。「とったアユを、すぐに河原で食べられるという特色を生かし、綾部の目玉行事として残していけるように、きばらなあかん」。やな漁保存会の小林安大会長(70)は、このイベントに小さな城下町の活性化を託している。(京都新聞)
■JR、京阪神に3新駅 西大路−向日町/山崎−高槻/鷹取−須磨 地元と協議 並行私鉄に対抗
 JR西日本は、京阪神の東海道・山陽線に新たに3駅を設ける方針を固めた。西大路−向日町駅間の京都市内、山崎−高槻駅間の大阪府島本町内、鷹取−須磨駅間の神戸市内の3区域で、地元自治体などと協議に入っている。予定地周辺には、私鉄路線が並行しており、ドル箱の京阪神間を巡る乗客獲得競争がますます激しくなりそうだ。
 3駅の予定地は、駅と駅との距離が7.5〜2.2`と、私鉄より長いのが特徴。いずれも住宅開発や都市再開発の計画があり、新駅の必要性が高まっていた。
 新駅は、長さ約170b、幅5〜10bのホームを1基設け、普通電車を止める予定。開業まで5年前後かかる見込みだが、現在のダイヤに当てはめると1日300本以上が止まる。駅舎やホーム、線路の整備に10億〜20億円の費用がいるが、同社は地元自治体や企業と負担割合を交渉する。
 長引く不況や少子化の影響で、JR西日本の在来線の輸送人員は、96年度の約18億4000万人をピークに毎年減っており、01年度は17億7000万人だつた。ドル箱の大阪周辺も減り続けており、同社は比較的営業効果を得やすい新駅設置を急ぐ方針をこのはど決めた。
 3駅とも、予定地周辺には阪急電鉄や京阪電鉄などの私鉄路線が並行しており、乗客獲得競争を展開中。特に西大路−向日町駅間付近は、03年3月をめどに、阪急も京都線に新駅を造る予定。(朝日新聞 夕刊)
7日■スルット提携 資材調達でも 関西の電鉄会社 共同化で経費節減 レールやまくら木、定期券紙…
 関西の電鉄会社が幅広い分野で連携を深めている。大手私鉄5社など鉄道やバス会社を中心につくる「スルッとKANSAI協議会」(大阪市)を通じて、従来の共通乗車券の企画・販売だけでなく、資材調達や価格交渉の共同化など経費節減のための取り組みにも協力範囲を広げている。
 同協議会は1996年の設立以降、前払いのプリペイドカードによる共通乗車システムの普及を図ってきた。現在、加盟社・局の鉄道路線総延長が1000`を超えるネットワーク力を生かし、他社路線間でも一定期間乗り放題の企画乗車券などの販売や各沿線観光情報などをまとめた情報誌の発行などを主力事業として手がけてきた。
 鉄道各社が経費削減をより重視するようになったのに合わせて、同協議会は昨年度、加盟会社の資材調達担当の課長クラスで構成する「資材部会」を開設した。まくら木やレール、乗車券販売機部品など資機材の共同購入事業を本格的に立ち上げた。
 2001年度に同協議会がとりまとめた契約で、近畿日本鉄道や阪急電鉄など加盟10社が共同購入したまくら木は3億円前後に上った。レールも8社で計2億円以上を買い取った結果、それぞれ1割以上の単価減につながった、とみている。定期券紙も京阪などすでに10社が参画し、企業別でみた経費の削減率は最大5割に達する、という。
 同協議会は「鉄道の資機材は市場が寡占状態のため割高だったが、共同購入の動きで少しずつ価格が下がり始めた」(堀川健課長)と、会社の枠を超えた共同作戦の効果を強調している。(京都新聞)
■トロッコ列車でご対面 右京・若竹保育園 亀岡・亀岡幼稚園 嵯峨駅 元気に七夕の歌合唱
 七夕を前にした6日、右京区の若竹保育園と亀岡市の亀岡幼稚園の園児たちが、ひこ星と織姫役になり同区のトロッコ嵯峨駅で対面、一緒に合唱したり、大型紙芝居を見たり、楽しいひとときを過ごした。
 子どもや地域のお年寄りが一緒になって交通安全の願いを七夕に託す「三世代交流会」が6日、右京区の西院小で行われ、児童らの願いがこもった短冊が、ササいっぱいに飾り付けられた。
 地域の住民でつくる西院第一交通安全推進会が初めて企画した。西院小の5年生16人をはじめ、保護者やお年寄りら約40人が校内の文化ホールで、世代別に地域の交通事情について意見交換。太秦署員が「西院小学区は大きな道路に面しており、交通事故が管内で一番多い」と注意を呼び掛けた。
 嵯峨野観光鉄道が七夕のイベントとして初めて企画。列車が結ぶ両地域の園児を招いた。
 亀岡市からトロッコ列車に乗ってやってきた亀岡幼椎園の園児約100人を、若竹保育園の園児約60人が迎えた。子どもたちは駅コンコースで、主婦たちのボランティアによる大型紙芝居を鑑賞したり、七夕にちなんだ歌を全員で元気いっぱいに合唱した。
 また、園児たちは、手作りのササ飾りを駅員にプレゼント。お礼にお菓子や折り紙をもらった。
 この後、両園の園児たちはトロッコ列車に乗り込み、トロッコ亀岡駅まで約7`の車中の旅をともに楽しんだ。
 アズキをはしでつかむゲームで交流を深めたあと、ササに飾る短冊や折りづるを作った。児童や保護者らは「交通事故に遭いませんように」など、交通安全への願いを短冊に書くと、校庭に置かれた長さ約4bのササに飾り付けた。(京都新聞)
■園児160人招待 七夕列車走る 嵯峨野トロッコ列車
 嵯峨野トロッコ列車を運行する嵯峨野観光鉄道は6日、七夕にちなんで「七夕列車」を走らせた。子どもたち約160人が招待され、トロッコ嵯峨駅(右京区)では紙芝居などの記念イベントがあった。
 招待されたのは始発のトロッコ嵯峨駅の地元「若竹保育園」の園児60人と、終点のトロッコ亀岡駅の地元の「亀岡幼稚園」の園児98人。それぞれを彦星と織姫に見立て、トロツコ嵯峨駅で出会うという想定。同駅で園児らは手をつなぎ合って列車に乗り込み、トロッコ亀岡駅までの約7`の旅を楽しんだ。(朝日新聞)
■地下鉄・私鉄も興味津々 乗客マナーや利用度に注目
 JR西日本の動向には他社も注目している。
 沿線にある女子校の要請を受け、かつて「女学生専用列車」を走らせ、今も朝1本の電車に「女学生・児童優先車両」を設けている京阪電鉄は「検討中。状況を見守りたい」という。近鉄は「乗客の声を集め、地域性も考えて実施するか決めたい」と言い、可能性を探る方針だ。
 阪急は「改札に近い所に乗りたい女性もおり、事情はさまざま。状況を見て考えたい」。阪神は「実施の予定はまだない」という。
 大阪市は5月市議会で、市営地下鉄に女性専用車の導入を検討していることを表明した。だが、ホームが狭いうえ、駆け込みが多いなど乗客のマナーに問題もあるため、「ラッシュ時に危険を伴わないかどうか、慎重に考えたい」と説明。「専用車だけがすくようなら、不満が出ることも考えられる。JRの状況を見ながら、可能なら秋ごろに実施したい」としている。
 女性専用車は、京王電鉄が試行を経て昨年3月から、JR東日本が埼京線で同7月から導入した。しかし、ともに深夜の痴漢や酔客対策で、平日の午後11時以降。関東と関西では混雑の度合いが違うことから、両社とも、朝夕のラッシュ時の導入は難しいという。
 京王電鉄広報部の田中恵理さん(38)は1日、JR西日本の専用車に乗ってみた。「東京では、朝は改札に少しでも近い車両に乗客が集中します。専用車が離れていたら、あまり利用されないかもしれません」(朝日新聞)
8日■ジェイアール東海 飲酒、高速バスを運転 容疑の社員書類送検へ 出発直前に焼酎
 7日午後5時40分ごろ、山梨県上野原町大野の中央自動車道上り線談合坂サービスエリアで、ジェイアール東海バスが駐車中の乗用車と接触事故を起こした。バスの長岡清運転手(50)から酒のにおいがしたため、山梨県警高速隊が道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで調べ、近く書類送検する。
・「怖い」客らメール
 事故を起こした「中央ライナー4号」は7日午後零時半に名古屋駅から新宿駅へ向け出発した。同高速隊の調べでは長岡運転手は出発直前の7日正午ごろ、営業所から名古屋駅に向かってバスを回送中、缶入り焼酎500_リットルを飲んだという。同運転手の呼気1リットル中から0.35_cのアルコールが検出された。
 走行中のバスからは、乗客が「飲酒運転をしているようだ」「路肩に乗り上げた」などとメールを送り、心配した家族らから午後5時半ごろ、同社に問い合わせがあった。名古屋営業所が約20分後連絡を取ると、運転手は「事故を起こした。体調が悪くて運転できない」などと話したという。
 また、別の乗客は車内で運転手に「路肩の方に寄っているが大丈夫か」などと声をかけたが、「後で説明するので、座ってください」といわれたという。
 乗客は別の路線バスで新宿に向かった。
 JR東海バス名古屋営業所は「信頼を裏切ってしまい、大変申し訳ない。今後はこのようなことがないよう管理を徹底したい」としている。
 同社によると、長岡運転手は約27年のバス運転歴があり、昨年までの2年間は指導役となる「筆頭運転手」。昨年夏に乗客のいないバスを運転中に無人の車に接触する事故を起こしたほかは、大きな事故歴はないという。(京都新聞 夕刊)
■高速バス酒気帯び事故 中央道SAで運転手に容疑 「出発前飲んだ」
 7日午後5時40分ごろ、山梨県上野原町の中央自動車道・談合坂サービスエリア(SA)で、JR名古屋駅発新宿駅新南口行きのJR東海バスの長距離高速バスが、乗用車と接触する事故を起こした。山梨県警高速隊が調べたところ、運転手(50)から呼気1 リットル当たり0.35_グラムのアルコールが検出された。同隊は運転手を道交法違反(酒気帯び運転)容疑で検挙した。近く書類送検する。
 運転手は調べに対し、「正午から30分ほどの間に、営業所から名古屋駅に行くまでに、バスを運転しながら缶酎ハイ1本(500_リットル)を飲んだ」などと話しているという。
 調べによると、高速バスは7日午後0時半に名高屋駅を出発した「中央ライナー4号」。乗客は22人乗っていた。けがはなく、名古屋から約290`の談合坂SAで富士急行の高速バスに乗り換え、新宿駅に向かった。
 JR東海バスによると、乗客が家族や知人らに「運転手が飲酒運転しているようだ。怖い」「路肩に乗り上げた」などと車内からメールを送り、心配した家族らが同社などに「岐阜県中津川インター付近で路肩に乗り上げそうになったらしい」などと問い合わせをしてきたという。
 そこで同社の名古屋営業所が自動車電話で運転手に連絡を取ると、すでに談合坂SAで物損事故を起こした後で、「体調が悪く、運転ができない」と話したという。
 同社は「お客様及び(接触事故を起こした)乗用車を運転されていた方に大変迷惑をおかけいたしましたことを心よりおむび申し上げるとともに、今後、このような事故の再発防止に努めます」とのコメントを出した。(朝日新聞 夕刊)
■ニュートラム 停止で7分遅れ 大阪、カラスと接触?
 8日午前9時25分ごろ、大阪市住之江区南港東2丁目の市営ニュートラム南港ポートタウン線で、無人運転中のコスモスクエア発住之江公園行きの下り電車(4両編成、乗客約50人)が障害物を検知し、非常停止した。このため同線の全電車が運転を一時見合わせ、上下12本が最大7分遅れて約300人が影響を受けた。
 同市交通局によると、現場はフェリーターミナル駅と南港東駅の間。現場近くで死んだカラスが見つかっており、このカラスとの接触が非常停止の原因らしい。(朝日新聞 夕刊)
9日■梅田北側再開発 国際コンペで
 経済団体などでつくる「大阪駅地区都市再生懇談会」(座長・秋山喜久関西経済連合会会長)は8日、JR大阪駅(大阪市北区)北側の再開発地域「梅田北ヤード地区」の一体的な開発のため、アイデアを国内外から募る「国際コンセプトコンペ」の実施を決めた。
 所有者の日本鉄道建設公団など6者で実行委員会をつくり、まちづくりの理念や施設、デザインなど全体的なアイデアを募る。ことし9月から登録を受け付け、来年3月に審査結果を発表予定。(京都新聞)
■関空シャトル 3000円に値下げ 来月から弥栄自動車
 タクシー会社の弥栄自動車(京都市下京区)は、8月5日から京都市内の利用者の自宅と関西国際空港を直結して運行しているシャトル便の運賃を、従来の1人3500円から同3000円に値下げする。
 エムケイ(北区)が京都市域3500円から3000円に値下げしたのを追随、対抗する。7人乗りジャンボタクシー15台を関空着午前7時から関空発午後9時の時間帯で運行。荷物は2個目から1個につき1000円を加算、同社が発行しているポイントカードも利用できる。
 同社は、値下げで現行の月間2000人の利用を同3000人に引き上げられる、と見込んでいる。(京都新聞)
■千日詣など臨時便 京都バス
 京都バスは、7月31日深夜から8月1日未明にかけて行われる愛宕神社(京都市右京区)千日詣の参拝客向けに臨時バスを運行する。
 臨時ダイヤは、京福嵐山駅と愛宕山登り口の清滝の間を運行する。往路の嵐山駅発は7月31日午後6時から翌午前零時10分まで10分間隔、復路の清滝発は午前5時半−8時半に20分間隔で参拝客を輸送する。運賃は大人200円、子供100円。
 また、火の祭りで知られる8月15日の花背松上げ(左京区)、同24日の広河原松上げ(同)の往復鑑賞バスを運行する。両日とも午後5時に京阪出町柳駅に集合、11時10分ごろに同駅に帰着する。
 運賃は花背往復が大人2000円、子供1000円、広河原往復が大人2300円、子供1150円。事前予約制で、それぞれ先着300人を募集する。申し込みは運輸部営業課TEL075(871)7521へ。(京都新聞)
■純損益29億円の赤字 近鉄9月連結下方修正
 近畿日本鉄道は8日、今年9月中間連結決算の当期純損益を、当初予想の1億円の黒字から29億円の赤字に下方修正した。
 関連会社の大日本土木が民事再生法適用を申請したため、同社に対する出資金の評価損約30億円を計上する。
 これに伴い、来年3月期の当期純損益の予想も300億円の赤字から330億円の赤字に修正した。(京都新聞)
■電車落書き被告に実刑 「猶予中、悪質」 和歌山地裁
 和歌山県粉河町のJR粉河駅で昨年8月と10月に始発電車がスプレー塗料で落書きされた事件で器物損壊と威力業務妨害罪に問われた住所不定、元美術専門学校生今村建亮被告(22)に対する判決公判が8日、和歌山地裁であり、小川育央裁判官は懲役1年6ヵ月(求刑懲役2年6ヵ月)を言い渡した。
 今村被告は店舗に落書きしたとして、昨年2月執行猶予付きの有罪判決を受けており、小川裁判官は「執行猶予中にもかかわらず、1ヵ月後には建造物などに落書きを再開した」と指摘。「各列車の運行を中止せざるを得なくなるなど、悪質な犯罪行為である」と断じた。(朝日新聞)
10日■台風6号 京滋り交通機関に乱れ 今夜、本州に上陸か
 台風6号が紀伊半島に接近した10日午前、京滋の各地で新幹線や在来線ダイヤの乱れや高速道路の閉鎖が相次いだ。降り始めからの総雨量が京滋各地で100_以上を記録し、府北部などで100校を超す小、中学校や高校で休校や自宅待機の措置が取られた。東海道新幹線は米原(滋賀県)−岐阜羽島間、JR東海道線の柏原(滋賀県)−大垣間が始発からほぼ運休し、国道1号も滋賀県土山町−三重県関町間が午前11時半から通行止めになっている。京都地方気象台や彦根地方気象台の観測では、この日正午までの総雨量は府北部の福知山市で141_、峰山町で105_となった。滋賀県では多賀町の185_、山東町で184_、土山町161_、彦根市156_、蒲生町134_などの雨量を記録した。
 台風6号は10日午前、紀伊半島の南海上を時速約30`で北北東に進んだ。進路をやや東寄りに変えて北上しており、10日夜に東海から関東の南岸に接近し、11日未明にかけて上陸する恐れが強まった。接近に伴い太平洋岸などが暴風域に入り、非常に激しい雨が予想される。
 岐阜県の大垣市など4市町村では、土砂災害の恐れがあるとして住民約1万人以上に避難勧告が出された。岐阜市内の長良川では男性2人が救助中に流され、うち1人が行方不明になった。石川、福井両県でも避難勧告や住民の避難が相次いだ。
 台風の雨雲と活発化した梅雨前線が広い範囲で大雨を降らせており、東海地方では、多いところで総雨量が600_を超える見込みで、土砂災害の危険性が高まった。海上は波の高さが10b前後の大しけとなる見込み。大潮とも重なるため伊勢湾や東京湾などでは高潮にも注意が必要だ。
 気象庁の観測によると、10日午前11時現在の位置は、和歌山県・潮岬の南南西約290`。中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30bで、半径110`以内は風速25b以上の暴風域になっている。
 西日本では10日の日中、東日本では同日午後、北日本では11日から風が強まる恐れがある。11日昼までの予想雨量は東海地方で250−300_、近畿南部で150−100_。(京都新聞 夕刊)
■台風6号接近 新幹線運休いらだつ人 京都駅 延着、清算長い列 府北部では床下浸水も
 台風6号の接近に伴う激しい雨で、京滋各地でも10日午前、市民生活に影響が出始めた。東海道新幹線が一部の区間で運転を見合わせるなど、交通の動脈が大きく乱れたほか、京都府北部を中心に小、中学校や高校で自宅待機や始業時間の繰り下げ、休校の措置が取られた。府北部では床下浸水の被害も出ている。直撃は免れたものの、空梅雨の気配が漂うなかでの大型台風の接近に、市民の災害への警戒が一挙に高まった。
 東海道新幹線が10日朝の始発から岐阜羽島−米原間で運転を見合わせたため、京都市下京区のJR京都駅は早朝から出張に出掛けるサラリーマンや旅行客で混雑、一時はダイヤの回復を待つ人であふれた。
 新幹線の改札口では、運転再開の見通しを聞いたり、切符の精算をする乗客数百人が列をつくった。午前8時半前、いったん運転を再開したものの、すぐに「運転見合わせ」との構内放送が流され、いらだちを募らせる人も多かった。
 高槻市の公認会計士(34)は「何としても、きょう中に東京に行かなければならない。こういう日に限って台風とは、ついていない」とあきらめ顔で座り込んだ。
 2泊3日の予定で静岡県熱海方面に旅行する京都大留学生たち約50人も、改札口で立ち往生した。カナダ人のプレトホルツ・マイケルさんは(22)は「みんなすごく楽しみにしていたのに。日本ではこういうこともあるんですね」と残念そうに話していた。昼前には、ダイヤ復旧のめどが立たないため、列車を待つ乗客は減り、ホームは閑散とした。
 台風6号接近に伴い、京都府北部には一時、大雨、洪水警報が出された。福知山市や宮津市などで休校や児童生徒を自宅待機させる小、中学校、高校があった。弥栄町などでは民家など計7戸が床下浸水した。
 舞鶴漁港では、この日朝、漁船を普段の係留場所より波の静かな防波堤の内側へ移動する人の姿が見られた。乗組員は船が岸に打ち付けられないよう、岸壁との間隔を気にしながら慎重にロープで係留していた。
・小中高の125校 臨時休校など
 京都府教委によると、府内の小中高校は、府北部を中心に125校が臨時休校や自宅待機となり、8校が始業時間を遅らせた。
 京都市を除く府内では公立小学校79校、中学校31校、高校12校が休校や自宅待機の措置が取られ、盲・ろう・養護学校は、中丹養護など3校が休校した。丹後教育局管内の小中学校は40校すべてが自宅待機となっている。
 京都市内の学校は、午前中は通常通り授業を行ったが、北区の府立盲学校が午後からの授業を取りやめた。
・彦根−関ケ原 名神通行止め
 台風6号の通過に伴う基準雨量超過の恐れがあるため、名神高速の彦根−関ケ原インター間の上下線と、北陸自動車道の米原ジャンクションから米原インターまでの上り線が午前5時50分、通行止めになった。国道1号も、午前11時半に土山町−三重県関町間が通行止めになった。伊吹山ドライブウェイも午前8時から通行止めになっている。
 琵琶湖の交通も、琵琶湖汽船(大津市)の遊覧船全18便、オーミマリン(彦根市)の観光船全12便が欠航した。(京都新聞 夕刊)
■ベア見送り案に反対 私鉄総連が連合に要求
 私鉄総連(坪根真委員長、14万5000人)は10日、静岡県伊東市で定期大会を開き、連合が来春闘以降、傘下労組の要求基準となる統一的ベースアップ要求を見送る方針に反対し、今後も要求を掲げるよう求めることを提案した。主要産業別労組が大会の場で、反対を表明するのは初めて。
 私鉄総連は提案の中で、ベア要求断念やゼロ回答が相次いだ今春闘について「経営側が本格的に賃下げ攻撃を仕掛けてきた。労働側も総掛かりで春闘の再構築を目指さなければならない」と指摘。
 企業ごとの賃金交渉の色彩が強まる中では、各産業別労組に要求づくりを任せるだけでなく「ナショナルセンターの社会的使命として統一的な要求額基準の設定が欠かせない」と連合方針に異議を唱えている。
 私鉄総連など陸上交通・運輸関係の四産別労組が、現行の連合への個別加盟から四産別合同での加盟に変える方針については、年内に準備委員会を発足させ、来年中に加盟申請するとしている。
 大会は12日までで、最終日に山野俊次書記長を新委員長に選出する。(京都新聞 夕刊)
■パリ地下鉄「動く歩道」閉鎖 世界最速も4日で失速
 【パリ10日=国末憲人】コンコルドやTGVの開発で「世界で最速」に熱心なフランスが、自称「世界で最も速い動く歩道」をつくった。通常の約4倍の時速11`。朝夕を急ぐビジネスマンの便を図ろうと、パリ市交通公団(RATP)が地下鉄の通路に設置した。ところが、転倒者が続出し、4日目であえなく閉鎖。一刻を争う通勤に慣れている日本と違って、マイペースのパリ市民はせっかちさについていけなかったようだ。
 設置されたのは、TGVも発着するパリ・モンパルナス駅の国鉄−地下鉄の乗り換え通路。開通数時間で転ぶ人が相次ぎ、けが人も出た。被害者の多くはハイヒールの女性。(朝日新聞 夕刊)
11日■交通、夜まで乱れる 台風6号 近畿地方
 台風6号による影響で、近畿地方では交通の乱れが10日夜まで続いた。高知県では、男性2人が高波にさらわれて沖に流され、ヘリで救助される事故もあった。
 東海道新幹線は岐阜県や静岡県内で断続的に運転を見合わせ、計150本が運休。新大阪発東京行きの「ひかり202号」が約11時間遅れるなど186本が遅れた。山陽新幹線も終日、新大阪駅で折り返し運転した。JR東海は新大阪、東京の両駅に、車内で一夜を明かしてもらう「列車ホテル」を用意した。
 高知県芸西村の海岸では同日午後2時半ごろ、波打ち際で水遊びをしていた男性2人が高波にさらわれた。同県の防災ヘリが約30分後、海岸に戻れず約100b沖合で泳いでいた2人を救助。2人にけがはなかった。当時、海岸には5b前後の激しい波がうち寄せていたという。
 一方、東海地方では被害が岐阜具に集中。住宅の浸水や土砂崩れなどが多発し、大勢の住民が公共施設などに避難した。同県大垣市では一時、腰までつかるほど道路が冠水し、住民らを乗せたボートが盛んに行き来した。(朝日新聞)
■電車にひかれ死亡 JR南草津駅で男性
 11日午前8時40分ごろ、草津市野路町のJR南草津駅構内で、20歳前後の男性がプラットホームから転落、上り電車にはねられ、全身を強く打って死亡した。この事故で、同電車が現場で約10分停車したほか、後続電車9本が最大約20分遅れ、通勤客ら約3700人に影響が出た。
 草津署は、男性の身元や原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
■列車ホテル 1500人が仮眠 新大阪駅など
 東海道新幹線は、11日未明まで前日の列車の遅れが続き、新大阪駅には午前2時45分、最終の「のぞみ95号」が約3時間遅れで到着した。帰れなくなった乗客のためにJR東海が、新大阪、名古屋、東京の3駅に「列車ホテル」を用意。乗客約1500人が一夜を明かした。
 新大阪駅では11日午前0時すぎ、23番線に1編成が用意され、7本の列車に乗った男性126人、女性65人の計191人が別々の車両にわかれて乗車した。(朝日新聞 夕刊)
12日■近鉄特急に新型車両 難波−名古屋間 来春登場
 近畿日本鉄道は来春、難波−名古屋間の特急「アーバンライナー」に全席禁煙の新型車両を投入する。同社の特急専用の新型車両は1993年以来10年ぶり。低価格を武器に好調な名阪特急の室内快適性を高め、スピードで圧倒的優位に立つ東海道新幹線に対抗する。
 来年3月のダイヤ改正で、6両固定の2編成を投入する。建造費は2編成で24億円。設計最高速度は現行を10`上回る時速130`。外見は現行車両とほぼ同じ形状だが、正面は流線型の傾斜を強くし、色調も従来の白から黒をベースにする。
 室内には、沿線情報やニュースを提供する大型液晶画面をはじめ、女性専用トイレを設けるほか、「デラックスカー」1両には3列の電動式シートを採用する。
 アーバンライナーは現在11編成あり、来春以降も順次、車両室内を同様に改装する方針。
 近鉄の2001年度の名阪間輸送人員は217万人で、過去最高を記録した1990年度の247万人に比べて減っているが、99年度以降は再び増加に転じた。室内改装でビジネス需要を伸ばしたい考えだ。(京都新聞)
■祝園駅で信号故障
 11日午後10時45分ごろ、京都府精華町のJR片町線の祝園駅で、下り快速電車の到着時に構内の信号機が赤のまま変わらなくなった。
 信号機は約25分後に正常な状態に戻ったが、快速電車が28分遅れたのを最高に、上下線の計5本が遅れ、2本が部分運休、約400人に影響が出た。JR西日本で原因を調べている。(京都新聞)
■新幹線のボルト また1本折れる JR東海
 11日午前6時半ごろ、東京都品川区のJR東海車両基地で、新幹線車両のブレーキディスクを取り付けるボルトが1本折れているのを検査中の係員が見つけた。ナット部分は発見されなかった。
 JR東海によると、折損防止対策を施したもので、9日の走行後の検査では異常なかったという。この車両は、10日に名古屋−東京、東京−新大阪間を走り、その後で東京に回送されていた。(朝日新聞)
■700系B編成のチョロQ
 タカラは、新幹線700系B編成をモデルにしたミニカー「チョロQ」を25日発売する。これでアヒル似の正面車両が特長の同700系計3編成がチョロQシリーズですべて出そろう。白地に青ラインで行き先表示や編成番号の記載や正面車両の曲線などを細かく再現。2両連結−で、幅3.8a、高さ3a、長さ21a。価格は1400円。京都、大阪など主要駅売店やジェイアール京都に伊勢丹などで販売する。(京都新聞)
■運転手、飲酒1リットル JR東海高速バス 喫煙でにおい隠す?
 JR東海バスの長岡清運転手(50)が酒を飲んで中央自動車道を走るバスを運転した事件で、同運転手は計約1リットルの酎ハイなどを飲んでいたことが分かった。同社は出勤後と出発前に2回点呼しながら飲酒を見逃しており、山梨県警は会社の安全運転管理者について道路交通法違反容疑も視野に入れている。
 長岡運転手はこれまで、出勤前の午前5時半ごろに焼酎をコップ1杯飲み、通勤途中に酒を購入、うち500_リットル入りの缶酎ハイを、名古屋営業所での車両点検時と、営業所から出発地のJR名古屋駅に向かうまでの車中で、2回に分けて飲んだと供述していた。ところが、県警高速隊がJR東海バス本社や長岡運転手から話を聞いたところ、名古屋駅で乗客を乗せる前に、350_リットルの缶酎ハイも飲んでいたことが分かったという。
 また、長岡運転手は当日の出勤前点呼の際、たばこを吸いながら事務所に来た。喫煙で酒のにおいを隠そうとしていた可能性もあるという。(朝日新聞 夕刊)
13日■三セク鉄道 赤字最大、タンゴ鉄道 01年度全国で黒字4社だけ
 国土交通省は12日、2001年度の第三セクター鉄道37社の経営成績(速報値)を発表した。経常収支が黒字の会社はこれまでで最も少ない4社だけで、残る33社は赤字だった。赤字会社の経常損失の総額は計約35億8700万円で、前年より約3%増加した。
 赤字会社のうち20社は前年より赤字額が増えており、今後も厳しい経営が続くとみられ、国交省は地元自治体を中心とした財政支援を求めている。
 01年度の単年度収支で黒字だったのは前年度より3社少ない4社で、北越急行(新潟)のほか、鹿島臨海鉄道(茨城)、伊勢鉄道(三重)、智頭急行(兵庫、岡山、鳥取)。特急列車の利用が好調な北越急行(9億9200万円)と智頭急行(5億4000万円)の2社の黒字幅が目立った。鹿島臨海鉄道は貨物の取り扱い増加で黒字に転じた。
 一方、赤字額が大きかったのは北近畿タンゴ鉄道(京都、兵庫)の5億4700万円、次いで北海道ちほく高原鉄道(北海道)の3億8200万円。2社は前年より赤字を圧縮しているが、旅客の減少で厳しい経営が続いている。
 また信楽高原鉄道(滋賀)は4800万円の赤字だった。(京都新聞)
■地下水噴出の東西線延伸現場 京都市議ら視察
 京都市議会の交通水道委員会は12日、地下水噴出のため工事が一時中断した地下鉄東西線延伸区間の石田駅工区(伏見区石田)を視察し、再開した建設工事の様子と今後の工程の見通しを確認した。
 委員らは、地下10−15b地点の通路から現場を視察した。出水個所付近では地下水のくみ上げ以外の止水工事を終え、底面をコンクリートで固める作業など駅施設の建設が進んでいる。
 市交通局は石田駅から醍醐駅へのトンネル掘削の準備作業を九月から始められると説明した。また、醍醐−六地蔵駅間の延伸区間全体(2.4`)の工事の進ちょく率は57.1%と報告した。
 石田駅工区では、止水対策として新たに約5億円が必要になったうえ、完成が当初計画より2ヵ月遅れて2004年12月末になることが明らかになっている。(京都新聞)
■醍醐にコミュニティーバス 市民の手で来春発車へ 活動グループ 運行計画案まとめる 20日にフォーラム 地域の意見採用も
 生活に根ざし、環境に優しい公共交通を市民の手で作ろうと、京都市伏見区の「醍醐地域にコミュニティバスを走らせる市民の会」はこのほど、地域内を巡るバスのルートや車種、運賃などの運行計画案をまとめた。20日に開く市民フォーラムで披露し、地域住民の意見を採り入れて最終的な計画をまとめる。来春にも画期的な「市民バス」が走り出しそうだ。
 案によると、運行ルートは地下鉄醍醐駅と武田総合病院(同区石田)をターミナルとし、小栗栖方面、上ノ山団地方面、日野方面、醍醐北団地方面を結ぶ計四路線。彌榮自動車(本社・下京区)が運行する。住宅地を回るため、車両はマイクロバスかワゴンタイプの車を使い、運賃は1回200円、1日900−1000人の利用を目指す。赤字が出た場合はエリア内の企業や病院、寺院から財政支援を受ける。
 計画案作りに携わった中川大・京都大大学院工学研究科助教授(交通計画)は「高齢者の活動機会が増え、商店街が活性化するなど、コミュニティーバスは地域の潤滑油になる。大切なのは住民の盛り上がり。住民が発案し、醍醐のように住民がつくるバスは公共交通のあり方に大きな一石を投じる」と高く評価する。
 市民の会の若井義男事務局長(58)も「計画案はあくまで一例で、地域の皆さんに『自分たちのバス』と感じてもらうきっかけ。多様な意見を取り入れ、よりよい計画を作りたい」と意気込む。
 市民フォーラムは20日午後6時からパセオダイゴロー内の市醍醐交流会館で開かれ、計画案の説明や討論がある。入場無料。
 市民の会は地下鉄東西線開業(1997年)に伴う市バス路線の廃止をきっかけに、環境に優しい地域の足を確保しようと醍醐地区の自治町内会連合会や地域女性会が昨年9月に結成。環境問題に取り組む市民組織「京のアジェンダ21フォーラム」や彌榮自動車と協力し、先進地視察や地域調査をしてきた。(京都新聞)
■飲酒量計1.5リットル 運転手が供述 JR東海バス事故
 JR東海バス(名古屋市中村区)の運転手が7日、焼酎を飲んで高速道路を運転した事件で、山梨県警高速隊の12日までの調べに対し、長岡清運転手(50)は発覚直後に供述していたのとは別に、350_リットル入り缶入り酎ハイ1本などを飲んだと供述、飲酒量は計約1.5リットルに及ぶことが分かった。(京都新聞)
■降りて歩いて 71 和束町営バス・仏生(和束町仏生) 名峰、清流…自然豊かに
 山沿いの府道舞鶴和知線をのんびり走る。隣接して流れる上和知川をながめていると、やがて府道の行き止まりにたどり着いた。木造小屋のバス停で降りて周りを見渡すと、自然豊かな同町のシンボルとして親しまれる長老ケ岳(標高917b)が眼前にそびえ立っていた。丹波地方の最高峰だ。
 和知町最北端のバス停で、町役場や和知病院などの町中心部と仏主地区とを結ぶ路線バスの折り返し地点。地元では病院へ通うお年寄りや、通学の中学生らの足となっている。
 中高年の登山客に人気の高い長老ケ岳では、山中を流れる権現の滝や、カツラの木にフジやケヤキなど6種類が寄生する「七色の木」、秋の早朝に広がる雲海などがみられ、季節ごとに趣を変える。昨秋には高山植物の観賞と森林浴が楽しめる約41fの「長老山森林公園」がオープンし、観光地として整備が進む。
 一帯は「あまごの里」としても知られる。清流の上和知川にアマゴの釣り場などがあり、京阪神から釣り客らが訪れる。アマゴの養殖や放流に取り組む地元の三嶋清澄さん(77)は「この辺りは和知町でもっとも川の上流であり、山も深い。自然の豊かさを生かして観光客に来てもらい、地域の活性化につなげたい」と期待を込める。
 今月から始まった府内の「京都の自然200選」のうち14ヵ所を回る府主催のスタンプラリーで、長老ケ岳の権現の滝もポイントの一つになった。ラリーのテーマは来年3月に府内などで開催される「世界水フォーラム」にちなみ、「水探訪」。すがすがしい清流に涼がある。(京都新聞)
■JTB新社長「200億円目標」 05年度連結経常利益
 6月28日に就任したJTB の佐々木陸社長は12日、就任後初の記者会見を開き、「05年度には連結経常利益200億円を確保したい」と目標を語った。同社の01年度の経常利益は、昨年のテロ事件の影響から前期比77.7%減の46億円だった。
 旅行業界では、航空券やホテル・旅館などを旅行会社を通さず直接敗売する動きが広がっている。佐々木社長は「この10年はJTBの成長が止まった」と語ったうえで、目標達成のため、店舗の統廃合、支店間接部門の合理化、システム更新、セールスマンの能力強化の4つの課題を掲げた。
 ただ、同社の見通しでは、今年の夏休みに海外旅行に出かける日本人は昨年より6.6%少ない248万人。テロの後遺症から抜け切れていないためで、「回復は秋以降」(佐々木社長)になりそうだ。(朝日新聞)
■酒気検知器導入 JR東海バス 運転前点呼に使用
 JR東海バスの長岡清運転手(50)が高速バスを酒気帯び運転して中央自動車道で物損事故を起こした問題で、同社(本社・名古屋市)は12日までに、アルコール検知器を導入する方針を決めた。運転前の点呼の際などに使う予定で、導入時期は今後検討する。
 今回の問題で、同社は、長岡運転手が出勤した際と、車両点検を終えて名古屋駅へ出発する際の2回、名古屋営業所で点呼を行ったが、同運転手の飲酒を見逃していた。このため同社は、点呼の際に運転手が立つ位置を決め、事故前は1b以上あった営業所の担当者との距離を、1b未満に縮める措置をとった。さらに検知器を設置することで、運転手の飲酒を見つけやすくする考えだ。
 バス会社がアルコール検知器を導入した例としては、98年2月に路線バスの運転手が酒を飲んで当て逃げ事故を起こした大分交通(本社・大分市)が、全4営業所にアルコール検知器を設置しているケースがある。(朝日新聞)
■声 駅員さん奮闘 千円札戻った 大学生 江戸浩子(大阪市 24歳)
 地下鉄心斎橋駅のホームでのことです。ふとした瞬間に、私のかばんから千円札を1枚ホームに落とし、姿が見えなくなりました。
 半分あきらめかけたものの、車掌さんに伝えると、すぐさま駅員さんに連絡し、1人の駅員さんが長いホームを端から端まで捜してくれました。間もなくもう1人の駅員さんが線路で千円札を見つけ、拾いに行こうとした矢先、ホームに電車が入ってきました。
 電車が行った後、千円札はまたどこかに飛ばされ、見えなくなりました。それでも2人の駅員さんは、ホームを行ったり来たりしながら線路をのぞき込んでくれました。線路に下りて捜したところ、ホームの先端近くで「あった!」の叫び声がしました。
 千円札が見つかった喜びよりも、危険覚悟で根気良く親切に捜していただいた駅員さんの優しさにに感謝感激です。本当にありがとうございました。(朝日新聞)
■トロッコ列車 乗客800万人 京の留学生に花束贈呈
 保津川沿いを走る「嵯峨野トロッコ列車」の乗客が13日、開業以来800万人を突破し、京都市右京区のトロッコ嵯峨野駅で達成を祝う記念式典が行われた。
 トロッコ列車は、嵯峨野観光鉄道が1991年4月、旧JR山陰線・嵯峨(右京区)−馬掘(亀岡市)間で開業した。毎年3月から12月まで営業し、峡谷を縫うようにして走る列車から、迫力ある急流や四季折々の山並みが楽しめる。
 800万人目の乗客は、韓国から留学中の京都橘女子大2年生金銀河(キムウンハ)さん(26)=京都市山科区=。友だちと2人で観光にきたという。
 式典では、800個の風船が舞い上がる中、職員から花束や記念品が贈られた。金さんは「本当にうれしい。列車から見る景色もきれいだと聞いているので楽しみ」と喜んでいた。(京都新聞 夕刊)
■路面電車、粋な新顔 低床や低騒音
 車社会の中で、廃止や路線を縮小した路面電車。しかし今年に入って、各地で新型車両の導入が相次いでいる。
 鹿児島市交通局、伊予鉄道(松山市)、土佐電気鉄道(高知市)、函館市交通局に続き、5日から岡山電気軌道(岡山市)の「MOMO」が営業運転を開始した。いずれも振動や騒音が少なく、高齢者や障害者も乗り降りしやすい低床構造が特徴だ。
 欧米でも路面電車が見直されている。LRT(ライト・レール・トランジツト)と呼ばれる街づくりも含めた新しい交通システムだ。新型車両を走らせるだけでなく、軌道への自動車の進入を禁止する。バス停や駐車場を電停と共有する。都心ではこまめに停車し、郊外では高速運転する。
 国内でも、省エネルギーで大気汚染がない路面電車の特徴を生かした街づくりへの提言が、市民の側から出始めた。「MOMO」の導入費用の一部には市民の募金があてられている。西田裕樹(朝日新聞 夕刊)
16日■身障者が転落、高まる声 近鉄向島 エレベーター早期設置を 車いす利用者多く 市の重点整備地区 要望書提出も計画
 伏見区の近鉄向島駅で今月2日、身障者が車いすごとエスカレーターから転落する事故があったのをきっかけに、エレベーターの設置を求める声が住民の間で高まっている。2年前に交通バリアフリー法が施行され、市も本格的な整備に乗り出している。施設の早期改善を求め、地元の住民団体や福祉施設も、市にあらためて要望書提出を計画している。(社会報道部 寺内繭)
 向島駅は橋上駅だが、エレベーターはない。車いす利用者は東出口に1基だけあるエスカレーターを上り、下りに使い分けたうえ、駅員が車いすの後ろを支え、地上と駅2階の改札口間を移動している。
 ところが今月2日、電動車いすを支えていた駅員がバランスを崩し、伏見区内の男性(18)が駅員とともに転落した。男性は近くの愛隣デイサービスセンターに向かう途中で、両足を骨折した。電動車いすだけで7、80`の重さがあり、駅員1人だけで支えることの難しさを示した。
 地元住民でつくる「住みよい向島ニュータウンをつくる会」代表の内林善継さん(68)は「恐れていたことが起きた。向島駅周辺には身障者住宅や身障者のデイサービスもある。車いすの駅利用度は高い」と指摘する。
 向島駅へのエレベーター設置は、十数年前から多くの地元団体が訴えてきた。愛隣デイサービスセンターでも、車いす利用者から不安の声が出ており、近く要望書を市に提出する予定だ。
 男性の母親(42)は「自立したいと一人で通い始め1ヵ月半目の事故だった。息子は恐怖心で再びエスカレーターに乗れないかもしれない。駅員さんは親切で対応も慣れていると聞いているが、エスカレーターを改良したり、エレベーターを設置するなど、目に見える形の安全策を」と話す。
 車いすを利用する岡田芳枝さん(53)=山科区=も「私たちにとって階段とエスカレーターしかない駅を利用するのは、すごく勇気がいる。とくに下りるときが恐い。階段を踏み外す視覚障害者もいる。障害者や高齢者にとって、駅にエレベーターは必要」と訴える。
 2000年11月の交通バリアフリー法施行を受け、各自治体は駅を中心に「重点整備地区」を指定し、エレベーターや身障者用トイレの設置を進めようとしている。市は鉄道事業者や警察、市民、識者による「交通バリアフリー推進連絡協議会」を設け、市内120の駅と二つのバスターミナルの実態調査をした。このほど25の駅を含む14重点地区を選定すべきとの意見をまとめ、重点地区には向島地区も含まれ、近鉄側も施設整備の構想を持っている。
 向島駅だけでなく、JR山科駅や近鉄桃山御陵前駅もエレベーター設置を求める声が上がっている。スロープや点字案内、身障者用トイレの整備が必要な駅も多い。
 市交通政策課は「重点整備地区以外でも、できる限リバリアフリーを進めたい」とする。ただ、これまで自治体も鉄道会社も財政難を理由に、膨大な費用がかかるエレベーター設置を先送りしてきた経緯がある。新法は2010年までの時限立法だ。それまでに、施設改善を切望する人たちの思いはどれだけ実現されるのか見守りたい。(京都新聞)
■満鉄「あじあ号」60年ぶり力走へ 中国・瀋陽にSL博物館 30`の観光線計画
 旧南満州鉄道(満鉄)の特急「あじあ号」を牽引した蒸気機関車「パシナ」などを展示する瀋陽蒸気機関車博物館の建設が中国の瀋陽市で始まった。観光客を乗せて走る1周30`の路線建設も計画されていて、実現すれば鉄道ファン待望の「幻のSL」が約60年ぶりに復活することになる。(瀋陽〈中国遼寧省〉=堀江義人)
 パシナを含む戦前の8ヵ国のSL15台は現在、市郊外の蘇家屯機関区に保存されているが、風雨にさらされ、傷みが激しい。特に青い車体のパシナは色あせ、塗料がはげ落ちて見る影もない。
 敷地2万2000平方b、建築面積1万1000平方bの博物館は貴重なSLを保存するだけでなく、旅行ブームを迎えた中国で魅力ある観光資源として活用するねらいがある。
 テーマパーク構想の一環として計画されている観光線の目玉があじあ号の運行だ。当時、世界で最も先進的といわれたパシナを整備して、7両の客車に観光客を乗せて、牽引する。
 あじあ号は85年、日本人向けに瀋陽から大連間の試乗会が計画されたが、「侵略の先兵を観光に利用するのはおかしい」と見送られた経緯がある。瀋陽鉄路蒸気機関車陳列館の王平さんは「当時は改革・開放政策が始まったばかりで政治的に微妙な時期だった。今は資金集めに頭を痛めている」と時代の変化を強調した。(朝日新聞)
■車衝突、行灯傾き地下鉄一時止まる 大阪・御堂筋線
 16日午前11時15分ごろ、大阪市淀川区の国道423号(新御堂筋)南行き車線で、コンクリートミキサー車が街灯に衝突。街灯は、並走する大阪市営地下鉄御堂筋線の線路側に傾いた。
 このため同線は一時、全区間で運転を見合わせたが、約四十分後に運転を再開した。けが人はなかった。
 現場は西中島南方駅−中津駅間で、御堂筋線は地上部分を走っている。(京都新聞 夕刊)
17日■亀岡で竜巻、JR乱れる
 16日午後4時40分ごろ、亀岡市千代川町小林一帯で竜巻とみられる突風が吹いた。近くの漬物製造業「丹波」本社工場の屋根に張ってあったブリキ板約70枚が飛ばされた。1枚(長さ4.2b、幅30a)が約50b離れたJR山陰線の架線にひっかかった。
 同工場の従業員が近くの踏切にある非常停止ボタンを押し、現場近くで東舞鶴行きの特急「まいづる5号」が停車した。午後6時ごろ、ブリキ板が取り除かれ、運転を再開した。乗客約100人にけがはなかった。
 山陰線は上下15本(うち特急2本)が運休、上下6本が最大1時間15分遅れ、約5500人に影響が出た。
 京都府南部には、16日午後4時20分に大雨雷注意報が発令中。京都地方気象台によると「台風の影響で暖かい湿った空気に寒気が入り込み、積乱雲が発生するなど大気が不安定で、突風、竜巻が発生しやすい気象条件だった」と説明している。(京都新聞)
■JR奈良線乱れる
 16日午後5時15分ごろ、宇治市莵道田中のJR奈良線で、京都行き快速電車の運転士が、踏切の異常を知らせる特殊信号が点滅しているのを見つけ、緊急停止した。
 運転士が調べたところ、宇治駅と黄檗駅間にある踏切の非常ボタンが押されていたが、踏切内に異常はなく、12分後に運転を再開した。
 この事故で、上下合わせて電車四本が運休、上り3本が最大17分遅れ、乗客約3500人に影響があった。(京都新聞)
■鉄道ファンのお宝市 20日、大阪で
 大阪の鉄道ファンらでつくる大阪交通資料研究会(毛利安孝会長)は20日、大阪市北区錦町の国労大阪会館3階で、70年に開かれた大阪万博の資料展と、古い鉄道切符などを売るフリーマーケットを開催する。
 万博入場券やパビリオン入場券、旧国鉄などの記念切符、万博輸送列車の写真パネル約80点などを展示。万博に向けて延長された大阪市営地下鉄新大阪〜江坂間の開業式の写真をプレゼントする。
 フリーマーケットには会員約20人が出品する。午前9時から午後3時まで。問い合わせは同会(06・6967・6136)へ。(朝日新聞)
■検証 動物避けろJR作戦 芸備線警笛鳴らし20−25`に減速 「遅れ覚悟」でも効果薄く
 動物と列車の衝突事故に悩むJR西日本が、今春から中国地方の芸備線で、列車の速度をぐんと落とし警笛を鳴らしながら走る作戦を展開している。おかげで列車は頻繁に遅れており、定時運転と引き換えにした苦肉の策だ。増え続ける動物との衝突事故を避けるため、これまでもあの手この手を打ってきたものの効果はいまひとつ。動物が活発に活動する季節を迎え、新たな作戦が注目されている。(社会部 能登智彦)
 作戦を展開しているのは、広島県を走る芸備線の向原−狩留家の22.4`区間。線路が山間部を縫うように走り、シカなどが頻繁に姿を現すため運転士の間では「動物銀座」と呼ばれている。01年度はこの区間を中心に芸備線では115件の衝突が発生した。
 同社はこのため、3月から、動物を見たり、動物が出そうな場合、通常の運転速度70〜50`を20〜15`に減速し、同時に警笛を鳴らし続けるようにした。衝突の多い午後9時以降に限っている。
 列車は2、3日に1回は5〜3分遅れる。同線は単線のため、上下線ともダイヤが乱れる。そのたびに同社は車内放送で「衝突防止のため徐行運転中です。列車が遅れたことをおわび申し上げます」などと謝り、乗客に理解を求めている。
 そこまでするのは、動物との衝突は、列車の故障や大幅な遅れにつながるからだ。芸備線では昨年8月の夜、シカをはねた急行列車のブレーキ管が裂けて空気が漏れ、列車は35分遅れた。列車の底部の配線が切れるような故障も多い。
4年で3倍、金網・薬品も
 一方で、増加する衝突への有効な対策は見いだせていない。
 同社管内の衝突事故は、昨年度783件起こり、4年前に比べると3倍になった。多くはシカで、イノシシやサル、クマもあった。
 福知山線では兵庫県内で5年前、シカが嫌うとされる高周波の音が出る笛(長さ約10a)を車両に付けたことがある。しかし、シカがすぐ音に慣れて失敗。播但線では高さ1bの金網を動物が頻繁に姿を現す約300bに張ったが、次第に別の区間から侵入し始めた。費用がかかるため、金網を全区間にはることは無理という。
 また和歌山県の紀勢線では昨年11月、刺激臭のある薬品を塗ったくいを約11`の線路際に立てたが、頻繁に薬品を補充しなければならないうえ、効果はいまひとつだという。
 JR西日本が衝突が増えた原因を専門家に分析してもらったところ、@温暖化で雪が少なくなり、えさがあるため頭数が減らなくなったA栄養価が高い農作物を食べる習慣ができたB山林開発で山里に下りてきたC「けもの道」が線路を横切っている−などが増加の理由として考えられるという結論だった。
 衝突事故の増加傾向は全国的だ。JR東海では昨年度、3年前の3倍近い213件発生した。JR九州やJR北海道管内でもこの2、3年増える傾向という。東海道・山陽新幹線ではこれまで、毎年20〜30件起こっていたが、さくなどを設ける集中工事を実施した結果、昨年末ごろから減っているという。
 しかし、新幹線ほど経費をかけられないローカル線が悩みの種だ。実は「減速と警笛」の作戦は、4〜5月の2ヵ月間を見る限り、期待された効果は出ていない。衝突事故は今年が10件、昨年の同期は11件だった。
 JR西日本広報室は「警笛が鳴ると、近寄らなくなるように動物の側が学習してくれれば、効果は上がるはず。何とか共生できれば」と今後に期待している。
 朝日稔・兵庫医科大名誉教授(動物生態学)の語「警笛が聞こえれば危険」と果たしてどこまで動物が認識できるか、難しい面もある。だが、じっくりと取り組んで欲しい。「人間第一」の発想で動物をしめ出すやり方には無理があり、動物に学習してもらおうとの試みは注目できる。(朝日新聞)
■落雷、倒木ダイヤ乱れ 近鉄線、山陰線など 口丹波では停電
 京都府内で17日朝、雷を伴った強い雨が降り、落雷による停電など一部で影響が出た。京都地方気象台などによると、京都市内では午前8時から1時間で14_の雨量を観測。舞鶴市でも未明から朝にかけて雷雨となった。
 午前4時20分ごろ、亀岡市の大井町並河と余部町の計約150世帯が停電となった。また瑞穂町全域と丹波町豊田の計約1500世帯が停電。関西電力によると、いずれも高圧線が落雷で断線したのが原因で、約2時間半後にほぼ復旧した。
 園部町船阪では午前6時ごろ、摩気神社御旅所境内の高さ約20bのカシの木が落雷で倒れているのを住民が発見した。
 園部町のJR山陰線船岡駅で午前4時5分ごろ、信号機が故障し出雲行き寝台特急「出雲」が約75分間停車、乗客約80人に影響が出た。落雷による故障らしい。
 JR福知山線の丹波大山−下滝間(兵庫県篠山市)でも、倒木3本が線路をふさぎ、大阪行き快速電車が衝突。乗客にけがはなかった。
 久美浜町奥馬地の北近畿タンゴ鉄道(KTR)では、強風で大木(直径60a、長さ20b)が倒れ、天橋立行き特急が急停車。後続2本が運休するなど約500人に影響が出た。
 宇治市の近鉄京都線向島−小倉間で午前8時18分ごろ、落雷で保安装置が故障。電車は徐行運転し、正午現在で上下計89本が遅れ、約1万5000人に影響が出た。
 滋賀県内の名神高速道路と北陸自動車道では、未明から時速80`の速度規制となった。(京都新聞 夕刊)
■阪急嵐山線遅れる
 17日午前10時35分ごろ、京都市西京区嵐山宮ノ前町の阪急嵐山線嵐山−松尾間で、桂行き普通電車が、踏切の障害物検知装置が作動したため停車した。異常はなく20分後に運転再開したが、上下4本が最大19分遅れ、乗客700人に影響が出た。(京都新聞 夕刊)
■梅田北ヤード巡り国際コンペ 「最期の一等地」開発どうなる 貨物駅移転、まだ不透明
 大阪の中心部に残る最後の一等地、JR大阪駅北側の梅田北ヤード(梅田貨物駅敷地、22b)。開発の青写真を募る国際コンペが行われることが決まり、8月には募集要項がつくられる。「関西の都市再生を引っ張る中核拠点」(大阪市の当局者)との期待を背負うが、事業主体になろうという動きはなく、なお先行きは不透明だ。(社会部・森鴨俊陪 経済部・奥寺浮)
 コンペ実施を発表したのは、市や関西財界などでつくる大阪駅地区都市再生懇談会(座長・秋山喜久関経連会長)。資料には「国際的企業の集積拠点の形成を目指す」「知恵知識を持つ人材を国内外から広く呼び込む」といった言葉が並ぶ。
 大阪市の担当者も「大阪にこんな土地があることを世界にPRしたい」。08年五輪招致に失敗した大阪市にとって、22fもの大規模プロジェクトは、海外に「オオサカ」をアピールする好機と映っているようだ。コンペは12月から作品を受け付け、来年3月に審査結果を発表する予定だ。
 ただ、今回の国際コンペは、通常の大規模プロジェクトでよく行われる、開発業者や進出企業を決める「事業コンペ」ではない。構想だけを募る「コンセプトコンペ」だ。なぜか。
 貨物駅の移転と跡地の売却は、国鉄清算事業団が87年に決めた。だが、全面移転先とされた吹田操車場跡地(大阪府吹田、摂津両市)の地元調整が難航。現在も吹田につくる新貨物駅の建設に向けた環境影響評価の手続き中だ。順調に進めば移転が完了するのは07年度の見込みというが、はっきりしない。
 一方、清算事業団から土地を引き継いだ日本鉄道建設公団国鉄清算事業本部西日本支社は、当時の閣議決定を根拠に、「可能な限り03年度までに売却するのが使命だ」という。このため、貨物駅の一部の約6fを先行売却する方針だ。
 全体の開発構想だけを募るのは、開発の機運を盛り上げるとともに、先行売却の前に全体構想を示さなければ、統一感のある街づくりが難しくな(朝日新聞 夕刊)
■日航・新幹線 山陽←→東京 夏の陣 前日購入で1万円・「のぞみ」早朝割引
 夏休みを前に、航空機と新幹線が山陽道を舞台に、東京方面に行き来する旅客の獲得合戦を繰り広げている。日本航空、全日空の2社は今月、「需要を掘りおこす余地がある」とみて、羽田空港で拡大された発着枠13往復のうち7往複を山陽道沿いに振り向け、運賃も値下げした。対するJR西日本は、「過去最大の思い切った値下げ幅」という新幹線往復切符を売り出した。いずれも帰省やレジャー客らにアピールすることで、固定客を広げようという作戦だ。
 山陽3県で東京線が飛ぶ岡山、広島、山口宇部の3空港。01年度は岡山=61万2000人、広島=236万4000人、山口宇部=71万2000人の計約369万人が利用し、この5年で約93万人増えた。新幹線とのシェア争いは、98年度に広島で航空機が逆転し、山口同様に約6割を占める。
 今夏の主戦場は岡山。新幹線が東京間の客の約7割を占めるが、航空機の東京便は全日空が1往復増、日本航空が新たに3往復参入し、5往復から9往復に増えた。
 同時に日本航空は今月1日、東京間の通常運賃片道2万5500円を前日までに購入すれば1万円に値下げ。全日空も1万〜1万2000円に下げ、両社は8月以降も1万2000〜1万3000円の水準を保つという。また、夏休みに旅行や帰省をする家族、グループ向けの割引サービスも全国で用意し、旅客の取り込みを狙う。搭乗率が8割を超え出足好調の日本航空は「まず乗ってもらって、安さ、便利さを知ってもらいたい」と話す。
 山口も日本航空の新規2往復が加わり、東京便は5から7に。最も安い割引運賃を1万2000円に設定している。
 一方の新幹線も今月から、午前6時台に出発する朝一番の「のぞみ」で東京か新横浜に行く日帰り客向けに、往復の「のぞみ朝割きっぷ」を売り出した。発売は8月30日までだが、岡山からの往復が2万5000円、広島からの往復が3万円と通常より8340〜7080円も安く、これまでにない値下げ幅だという。
 また、岡山だけの限定サービスとして、岡山・新倉敷から東京・新横浜への片道を1ポイントとし、10ポイントで「ひかり」を「のぞみ」に、20ポイントで普通車をグリーン車にグレードアップでき、30ポイントで大阪か神戸への往復切符がもらえるポイント制も6月1日から導入。JR西日本の高橋司岡山支社長は「リピーターのビジネス客を固定したい。価格だけでなく、ダイヤ設定なども含めて競争していく」と話した。(朝日新聞 夕刊)
■倒木、快速に衝突 JR福知山線 乗客けがなし
 17日午前5時40分ごろ、兵庫県篠山市大山下のJR福知山線下滝−丹波大山間で、線路わきの高さ約15〜20bの木3本が倒れ、福知山発大阪行き上り快速電車(4両編成)の先頭車両に衝突、パンタグラフが壊れた。電車は約2時間半、現場に停車。乗客と乗務員約20人にけがはなかった。この事故で上り急行など上下線で計13本が運休した。福知山発新大阪行き上り特急北近畿2号も約1時間50分遅れるなど後続の電車が軒並み遅れ、同日午前9時半現在で約3800人に影響が出た。
 神戸海洋気象台によると、同日早朝から兵庫県上空に冷たい空気が流れ込んで大気が不安定な状態になり、篠山市内では午前4時ごろ、1時間に7.5_の強い雨が降った。木はこの雨と強風で倒れたらしい。
 事故の影響で、同市郡家の県立篠山産業高校(生徒数約880人)の生徒約340人が登校できなくなり、同校は1時間目の授業で打ち切り、生徒を下校させた。(朝日新聞 夕刊)
■近畿で雷雨 鉄道乱れる
 兵庫県のJR加古川線、京都府の近鉄京都線でも17日午前、落雷の影響でダイヤが乱れた。大阪管区気象台によると、上空の寒気の影響で大気が不安定になり雷雲が発生したためで、午前中、近畿2府4県全域で雷注意報が発令された。
 17日午前7時12分ごろ、兵庫県加古川市のJR加古川線日岡−粟生間の運行施設に落雷があり、信号機が動かなくなった。このため同区間で上下線とも約2時間40分間にわたり不通になり、上下計16本が運休した。JR西日本はバスで代行輸送したが、約4500人に影響が出た。
 また午前8時18分ごろ、京都府宇治市の近鉄京都線向島−小倉間にも落雷があり、保安装置が故障した。約2時間20分後に復旧したが、午前中の列車は徐行運転で約30分の遅れが出るなど、約1万人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
18日■遅れ情報など 掲載は4割 鉄道各社のHP
 国土交通省は17日、JRや私鉄など31主要鉄道事業者の情報提供状況を初めてまとめた。2001年度はインターネットのホームページ(HP)で全社がダイヤ、運賃の情報を出しているが、運休、遅延などの運行状況が検索できるのは約4割にとどまっている。
 国交省は昨年秋に作った情報提供の指針に基づいて、JR旅客6社と大手私鉄15社、公営・営団地下鉄10社のHPやポスター、広報誌、窓口対応などを調査した。
 指針で「随時提供する」とした運行状況をHPで伝えている事業者は、JRが北海道、東日本、東海、西日本の4社、私鉄が東武、西武、京王、小田急、東急、相模鉄道、名鉄、近鉄の8社(02年度実施の社を含む)と営団地下鉄だけで、公営地下鉄はゼロだった。
 また、利用者が苦情などを寄せる意見ポストをHPに設けている事業者は全体の約7割。経営状況、事故情報と安全性向上への取り組み、駅・車両設備情報などは、ほぼ全社が広報誌やHPに載せていた。(京都新聞)
■京の公共交通を考えるフォーラム 27日から6回
 行政と市民でつくる「京のアジェンダ21フォーラム」などは「京都の公共交通の未来を創る市民フォーラム」を27日から6回、京都市内で開く。
 日程と内容は▽27日「みんなが主役!・公共交通」▽8月31日「京都のクルマと公共交通の競合と共存」▽9月28日「よみがえるバスと進化するタクシー」▽10月19日「LRT(次世代型路面電車)の可能性」▽11月30日「公共交通のネットワーク化を考える」▽2003年1月18日「公共交通は誰が支えるのか」。
 参加費各500円。定員100人。会場は、27日が中京区河原町通竹屋町東入ルの「職員会館かもがわ」で以降は未定。時間はいずれも午後1時半−同5時。問い合わせは同フォーラムTEL075(647)3535。(京都新聞)
■USJ効果薄れる JRの駅利用3割減4〜6月 ホテル稼働率4割減も 前年比
 関西経済活性化の推進力と期待されたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の開業効果が、2年目に入って薄れてきている。6月の入場者数は前年より1〜2割減り、4〜6月のJRユニバーサルシティ駅の利用者は、1日あたり約2万8000人と前年同期に比べ29%落ち込んだ。サッカーW杯人気で客足が鈍ったこともあり、USJの契約ホテルでは6月の客室稼働率が前年から4割近く落ち込むところもあった。
 JR西日本の南谷昌二郎社長は17日の会見で「貸し切りバスに客の一部を奪われている面もあるが、去年の開業ブームの勢いはない」と語った。W杯終了後も同駅利用は低調で、7月(16日までの速報値)は6月をさらに下回り、1日あたり2万1000人にとどまった。
 ホテルも深刻だ。USJの入場者が減ったことで稼働率は軒並み落ち、USJ契約ホテルは昨年の8〜9割台が、一般的な採算ラインの7割前後に下がっている。ただ、「W杯が終わってから急激に旅行の予約が入っている」(大手旅行会社)という動きもあり、今週末からの夏休みが正念場だ。(朝日新聞)
■ひととき 走れ!被爆電車 広島市西区 上田知子 主婦・49歳
 広島の中心地へ出かけた帰り、市役所前で路面電車を待っているとレトロな車両がやってきた。乗ってみて驚いた。内装が正真正銘の分厚い木。窓の木枠はピカピカに磨かれていて、全体はあたかも手入れの行き届いたしにせ旅館の超がある。
 広島の路面電車はほかの都市での使命を終え、第二の人生を送っているものも多いと聞く。「いつごろ、どこを走っていたのだろう」と思って運転台の傍らに行くと、被爆電車の1両である旨のプレートがあった。あの惨状をくぐり抜け、広島の街を50年以上も走り続けている。なんのてらいも気負いもなく、走ることが当たり前だというように。転勤で広島に来て4年。以前にも住んだことがあったが、被爆電車に乗り合わせたのは初めてだった。
 原爆資料館の展示物ももちろん胸を打つが、この電車は並べられたものにはない静かな迫力を持っていた。「あの時、広島を走っていたのか」と思ったとたん、8月の青空の下をそれぞれの人生を生きていた人々の顔が浮かんでくるような気がした。
 広島への修学旅行は減り、語り部の方々は高齢になられている。この電車にはできるだけ長く広島の街を走り続けてほしい。そして、私のようにたまたま乗り合わせた者にも、あの日のことを思うきっかけを与えてほしいと思う。(朝日新聞)
19日■京都駅 消えた1番ホームどこへいったの
 JR京都駅を久々に利用したら「1番乗り場(ホーム)」が「0番」に変わっていました。すぐ、向こう側のホームは2番で、1番ホームが見あたりません。どこに行ってしまったのですか。(京都市北区、33歳・会社員)
・ホームと線路番号同じに 今春、0番に呼称変更
 JR西日本京都支社に聞いてみました。「今年3月23日のダイヤ改正から、1番乗り場の呼称を0番に変えました。改正直後は、利用客から数件問い合わせがありました」(運輸課)といいます。
 ホームと線路には、それぞれ番号が付いています。京都駅の場合、ホームのない通過列車用の線路があり、これが0番ホーム出現の理由です。
 ダイヤ改正前、各ホームには中央改札(北口)側から「1」「2」「3」…と順に番号がふられていました。一方、線路の番号は「2」「3」「4」…と「2」から始まっていました。これは、1997年の駅ビル建設の際、1番線路をつぶしたためです。
 今回のダイヤ改正から、ホームと線路の番号を一致させることにしたそうですが、京都駅にはホームが18あり、すべての看板や案内板の番号表記を変えるのは大変な手間です。そこで「1番ホームの表記だけを変えれば済むよう」(運輸課)に、乗客が知らなくて良い線路番号を0番から順に付け直す一方、1番ホームを0番ホームと改称したのです。
 北陸方面への長距離列車が発着していた「1番ホーム」の呼称を懐しむ鉄道ファンもいるそうですが、乗客の乗り間違いは「電光掲示があちこちについており、まずありません」(同課)。JR西日本管内では、姫路駅にも「0番乗り場」があるそうです。機会があれば一度探してみてはいかがですか。(京都新聞)
■線路に車 列車と10a 酒気帯びの会社員逮捕 加古川のJR山陽線
 19日午前零時55分ごろ、兵庫県加古川市東神吉町西井ノロで、乗用車が丁字路を曲がりきれず直進、ガードレールを突き破ってJR山陽線加古川−宝殿間の線路の砂利の盛り土部分に突っ込んだ。
 名古屋ターミナル発福岡ターミナル行き貨物列車の運転士が約100b手前で気付いて急停止したが、貨車の車輪は乗用車の前部から約10aのところをかすめて通過。車がレールにかかっていれば衝突するところだった。
 加古川署は道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、乗用車を運転していた同県高砂市米田町米田、会社員北靖之容疑者(25)を現行犯逮捕、過失往来危険の疑いもあるとして調べている。北容疑者は居酒屋で洒を飲んだ後、知人宅に向かう途中だったという。
 JR西日本によると、この事故で京都発松山・下関行き臨時快速ムーンライト松山・山陽が約2時間遅れるなど下り10本が最大2時間18分遅れ、約500人に影響した。(京都新聞 夕刊)
■JR東海元運転手 近く書類送検
 JR東海バス(名古屋市中村区)の運転手が焼酎を飲んで高速道路を運転し、接触事故を起こした事件で、山梨県警高速隊の調べに対し、長岡清元運転手(50)=18日付で懲戒解雇=が「4、5年前から数回、酒を飲んでバスを運転した」と供述していることが19日分かった。
 高速隊は過去に飲酒運転をした時期や方法などを詳しく調べており、今月中にも長岡元運転手を道交法違反容疑(酒気帯び運転)で書類送検する方針。
 調べでは、長岡元運転手は7日早朝、自宅で焼酎を飲み、出勤途中にコンビニで缶入り焼酎飲料2本と瓶入り焼酎を購入。名古屋駅を出発するまでに缶入り2本を飲み干し、長野県の中央自動車道諏訪湖サービスエリアで瓶入りにも口を付けた。別のサービスエリアで接触事故を起こし、飲酒が発覚した。
 高速隊は元運転手が常習的に飲酒運転していた可能性が高いとみて追及していた。
 また、高速隊の調べで、同社の運転手数人が日常的にバスに洒を持ち込んでいる疑いがあることも分かった。宿泊勤務の際の寝酒用とみられるが、同社は宿泊先での飲酒も禁じている。(京都新聞 夕刊)
20日■快速にはねられ女子大生が即死 JR瀬田駅
 19日午後5時25分ごろ、大津市大萱一丁目、JR東海道線瀬田駅の下りホームで、大阪府枚方市内の女子大生(19)が線路に転落し、網干行き快速電車にはねられ、即死した。
 大津署の調べでは、大学生はホームにしゃがんで携帯電話のメールをしていたといい、電車に乗ろうと立ち上がろうとしたところ、足元が、ふらつき誤って転落したという。JR西日本によると、電車は約1時間後に運転を再開。後続の電車5本が3−10分遅れ、乗客約3300人に影響した。(京都新聞)
■降りて歩いて 72 京福電鉄・山ノ内駅(京都市右京区山ノ内宮前町)
 三条通の真ん中にある細いホーム。車と路面電車が行き交う通りを横切って少し東に進むと、水子供養の寺として知られる念佛寺がある。
 山ノ内は伝教大師・最澄の母、妙徳尼の出生地とされる。念佛寺には今も妙徳尼の持仏と伝わる鉄製の阿弥陀如来像や地蔵が安置されている。
 かつて最澄は母の死を弔うため、比叡山・延暦寺を模した寺院(普賢寺)をこの地に建てたと伝わる。京福OBで郷土史家の山谷和弥さん(72)=京都市右京区太秦=が著した「駅名ものがたり」によれば、山ノ内の地名は延暦寺の飛び地寺領、つまり「延暦寺の山門内にあった土地」に由来するという。
 念仏寺の脇の道を北に3分ほど歩けば、山王神社の石鳥居と、緑が夏の陽光に映えるクスノキが見えてくる。樹齢は七百年を超える。延暦寺の守護神「日吉の神」をまつっており、広大な敷地を誇った普賢寺との関係をしのばせる。
 境内西側には「足跡石」と「座石」がある。浄土真宗の開祖・親鸞の足と座った跡を残していると伝わる。ある昼下がり、神社を守る米川久さん(76)が、石の上で遊ぶ地元の子どもたちに、山ノ内の歴史を静かに語っていた。
 米川さんは「山ノ内は水が豊かで、田んぼばかりだった土地。農業用のため池もたくさんあった。戦後は縦横に流れる川の水を利用し、友禅工場が急激に増えた」と振り返る。
 地区の西端にある山ノ内浄水場は、今でこそ大通りの御池通に面しているが、かつてはため池だったといい、今、往時の面影はない。(京都新聞)
21日■お仕事拝見 34 電車運転士 樋口敏美さん(56)(山科区) 出発進行、圧力よし 乗務はや24年目 お客さんを安全快適に
 「出発進行、圧力よし」。乗務員室内に安全確認する樋口さんの声が響く。信号や計器、駅のホームに取り付けられたバックミラーを確認すると、全長15.7bのワンマンカーをゆっくりと発車させた。
 「やっぱり、お客さんの乗り降りのときが一番気を使いますね」。ホームや車内に、交互に何度も目を配る。お年寄りや子どもの乗降には特に注意を払う。
 叡山電車の運転士になって今年で24年目。九州の福岡市出身。高校を卒業後、就職のために大阪へ来た。新聞の社員募集広告を見て、電鉄会社に応募した。「高校生のときから運転士はあこがれだった」。
 どんなに安全に気を配っても、ヒヤリとすることがある。遮断機が下りているのに三輪車が入ってきたり、軌道内で子供が遊んでいたり、人がうずくまっていることもある。一番多いのが、動物との遭遇だ。
 深い山合いを走る同社鞍馬線の市原−鞍馬間では、イノシシやキツネ、タヌキ、ウサギなど山に住む動物たちが、しばしば線路上に居座ったり、目の前を横切ったりする。サルが20−30匹、線路の真ん中で群を作っていたり、夜にカーブの先に突然、シカが現れたこともある。警笛を鳴らし、ブレーキをかけて対応するが、間に合わず接触したこともある。
 ワンマンカーの乗務では運転以外にも、回数券の販売や、沿線観光に関する客の問い合わせに応じたりと、何役もこなす。顔なじみの乗客と言葉を交わしたり、乗降時にお年寄りの乳母車を持ってあげることもある。
 電車の無事故はもちろん、プライベートでの車の運転も無事故・無違反。7年前には公私両方の安全運転をたたえる「運転関係従事員近畿運輸局長表彰」を受けた。
 「お客さんを目的地まで安全・快適に運ぶこと。それが運転士の使命です」。気負いなく、実直に語った。(京都新聞)
■元運転手を書類送検へ JR東海バス事故
 JR東海バスの酒気帯び運転事故で、山梨県警高速隊は、同社の長岡清・元運転手(50)=18日に懲戒免職=を、公判請求が可能な書類送検とする方針を固めた。通常の交通違反の手続きを取ったが、その後の調べで、計約1リットルの飲酒や過去にも飲酒運転していたなど悪質性が認められたため、切り替えることにした。
 県警は、長岡元運転手が山梨県の中央自動車道談合坂サービスエリア(SA)で物損事故を起こした7日、交通切符(赤切符)を切った。後日、区検に「切符送致」する予定だった。
 一方、県警は、長岡元運転手の飲酒運転を見逃していた同社の管理態勢にも問題があるとして、安全運転責任者からも事情を聴いている。(朝日新聞)
22日■JR東京駅構内 店長、刺され死亡 コンビニ 万引き男を追跡中
 21日午前6時50分ごろ、東京都千代田区丸の内のJR東京駅構内で、コンビニエンスストア「サンディーヌ東京センター店」で万引をした男が、同店店長の桶田順彦さん(33)=千葉県松戸市松戸=の右腹を刃物で刺して逃走した。桶田さんは病院に運ばれたが同日午後零時半すぎ、死亡した。桶田さんは、元警視庁警察官の長男。
 警視庁捜査一課は強盗殺人事件として丸の内署に捜査本部を設置した。検視の結果、桶田さんの死因は腹部刺創による失皿性ショック死とみられることが判明。捜査本部で逃げた男の行方を追っている。
 調べでは、男がパンやおにぎりなど(計550円分)を万引したのを桶田さんが見つけ、同店裏側の事務所に連れていこうとしたところ男は逃走した。
 桶田さんと店員2人が追いかけ、約80b離れた同駅の新幹線乗り換え口付近で桶田さんが男ともみ合いになり、男が持っていた刃物で腹を刺した。桶田さんはさらに追跡したが、男は総武線乗り場がある地下通路の方向に逃げたという。
 男は長髪で30歳前後。身長は約170aで、眼鏡を掛け、灰色の半抽サマージャケットに黒いズボンをはいていた。万引する様子が同店の防犯ビデオに写っており、捜査本部で画像を解析している。
 同店では今年3月、桶田さんから万引を注意された女が逆恨みして店のパンに針を刺す事件があった。
・「正義感があだに…」
 万引男に刺された青年店長は、さらに男を追跡し力尽きた。21日早朝にJR東京駅構内で起きた強盗殺人事件。死亡したコンビニエンスストア「サンディーヌ東京センター店」の店長桶田順彦さん(33)は元警視庁警察官の長男。正義感にあふれ、今年3月には、桶田さんから万引を注意された女が、逆憎みして店のパンに針を刺す事件も。桶田さんの父親清順さん(59)は「小さい時から悪いことが嫌いだった」と話す。上司は「正義感があだになってしまった」と唇をかんだ。
 目撃者などによると、桶田さんはパンなどを万引した男を発見、事務所に連れて行こうとしたが、男は突然駆け出した。桶田さんは男に追いついたが、いきなり腹を刺された。さらに逃げ回る男を約百bも追跡した後、腹を押さえ、うめき声を上げて倒れたという。(京都新聞)
■新幹線ボルト1本が折れる 岡山で検査、発見
 岡山市北良瀬本町のJR西日本岡山新幹線運転所で20日午後8時ごろ、東海道・山陽新幹線の300系車両のブレーキディスクのボルト1本が折れているのを、検査中の係員が見つけた。
 JR東海によると、ボルトは直径2.7a、長さ17.4aで、車輪とブレーキディスクを固定する12本のうちの1本。(朝日新聞)
■東京駅構内 店長を刺殺 万引きとがめられ コンビニ、男逃走
 21午前6時55分ごろ、JR東京駅構内のコンビニエンスストア兼飲食店の副店長(31)から、「刃物をもった男が暴れ、けが人が出た」と110番通報があった。店長の桶田順彦さん(33)が構内の通路で倒れており、運ばれた病院で約5時間半後に死亡した。桶田さんは万引きした男を追いかけてもみ合いになり、下腹部を1ヵ所刺されたという。警視庁は丸の内署に捜査本部を設置、強盗殺人容疑で男の行方を追っている。
 事件があったのは「サンデイーヌエクスプレス東京センター店」。
 捜査本部の調べでは、桶田さんは男がパンとおにぎり、コーヒー牛乳(計550円相当)を代金を払わずに持ち出そうとしているのを発見。店の裏にある事務所に連れていこうとしたところ、男は裏口から走って逃げ出した。
 男を追いかけた桶田さんは二十数b離れた新幹線中央乗り換え口に通じる階段の手前で、包丁のような刃物で刺された。その後も追跡を続け、数分後に再び店の方向に戻ったが、地下に下りる階段付近の通路で倒れた。
 男ももみあった際に転倒したが、階段を使って地下に逃げたという。万引きしたとみられるパンなどは店の裏口近くの通路に落ちていた。
 男は30歳前後で身長約170aくらい。縁が黒っぽいメガネをかけ、灰色の半袖の上着の下に、紺のTシャツと黒いズボン姿だった。
 店の近くにいた会社員は「『逃げるんじやない』と大きな声で叫ぶのを聞いて、通路側に行ってみると、被害者が腹を押さえてうずくまっていた」と話した。
 現場は八重洲口と丸の内口をつなぐ中央通路の近く。日曜日の早朝とあって、利用客は少なかったという。(朝日新聞)
■防犯ビデオ画像を公開 東京駅のコンビニ強殺
 東京都千代田区のJR東京駅構内で万引の男を追跡したコンビニエンスストア「サンディーヌ東京センター店」の店長桶田順彦さん(33)=千葉県松戸市松戸=が刺殺された強盗殺人事件で、警視庁丸の内署捜査本部は22日、男が同店内で万引する様子を撮影した防犯ビデオの画像を公開した。
 この男が強盗殺人事件の犯人とみられ、捜査本部で行方を捜査している。
 画像には、長髪でひげを生やした30代ぐらいの男が映っており、捜査本部で情報提供を求めている。連絡先はTEL03(3201)9598。(京都新聞 夕刊)
■大阪モノレール 乗車2億人達成 開業12年2ヵ月
 大阪府北部を走る世界最長のモノレールとして知られる大阪モノレールが22日午前、開業から12年2ヵ月で乗車2億人を達成した。同府豊中市の千里中央駅コンコースで、2億人目となった豊中市の主婦木村裕美さん(34)に、認定証とホテルの宿泊券が贈られた。
 同モノレールは1990年6月、千里中央−南茨木駅間で開業、1997年までに西方向へは大阪空港駅、東方向は門真市駅まで路線を延ばした。この時点で営業距離は21.2`に達し、ギネスブックに載った。
 翌年、万博記念公園(同府吹田市)−阪大病院前(同府茨木市)駅間の国際文化公園都市線(愛称・彩都線)も部分開業し、総営業距離は23.8`となった。
 週に1、2回は利用するという木村さんは2人の子供を連れての乗車。「ベビーカーを乗せやすく助かっています」とほほ笑んだ。(京都新聞 夕刊)
■現場に眼鏡・たばこ 東京駅内店長刺殺
 JR東京駅構内でコンビニエンスストア兼飲食店店長の桶田順彦さん(33)が刺殺された事件で、現場に犯人の男のものとみられる眼鏡やたばこなどが落ちていたことがわかった。警視庁は遺留品から男の身元特定を進める。
 丸の内署捜査本部の調べでは、男は21日午前6時50分ごろ、「サンデイーヌエクスプレス東京センター店」でパンやおにぎりを盗んだ後、裏口から逃げ、追いかけてきた桶田さんを隠し持っていた包丁のような刃物で刺した。この現場近くにあった眼鏡はフレームが茶色でレンズ部分が横に長い。捜査本部は指紋を調べるとともに、メーカーの特定を急ぎ、販売経路を調べる。ほかに国産たばことライターもあり、ライターには東京都八王子市内にある飲食店の名があった。(朝日新聞 夕刊)
23日■カメ 電車止める 信号ポイントはさまり JR奈良線上狛駅
 22日午後7時35分ごろ、京都府山城町上狛のJR奈良線上狛駅構内で、出発信号が赤のまま変わらず、京都行き普通電車が発車できなくなった。
 運転士が出発信号に連動するポイントを点検したところ、体長約25aのカメが死んだ状態ではさまっていた。運転士がカメを取り除き、ポイントが正常に作動するのを確認し運転を再開した。
 奈良線は上下2本が運休、発車できなくなった電車の28分を最高に上下計6本が遅れ、約2300人に影響がでた。(京都新聞)
■京都駅前緑化 米学生提案 バス乗り場を地下化/広場にタワー、周囲に木々 妙心寺塔頭でオレゴン大の24人 研究発表し討論
 米国・オレゴン大の学生たちが22日、京都市右京区の妙心寺塔頭・大心院で、JR京都駅周辺(下京区)の緑化に関する研究の報告会を開いた。バス乗り場などを地下化して地上部分に緑を植えるプランなど、若者の視点から生まれた案を披露した。
 オレゴン大で造園と建築を専攻する学生は毎年、大心院に将在しながら「堀川の再生」など共通テーマをめぐって研究してきた。今年は先月下旬に、ロン・ロビンジャー教授と学生24人が来日し、「京都の玄関口に緑を」をテーマに、京都駅ビル周辺を緑あふれる空間に変えるプランの可能性を採った。
 報告会では、学生が2−4人の7グループに分かれて研究成果を発表した。図や模型を使って▽バスやタクシーの乗り場を地下化し、地上部分を緑化する▽駅前広場にモニュメントの光のタワーを建て、周辺に緑を配置する▽駅ビルの2階から1階をアーチ状のスロープにして周りに木を植える−などの案を説明。緑化とあわせて人が交流する場を設ける可能性についても、議論を交わした。
 エリック・ドリューさんは「京都は有名な庭園が多いが、京都駅に来るとまったくそういった印象を受けなかった。玄関口には古都の歴史や伝統をイメージできる空間が必要だ」と話していた。(京都新聞)
■声 乗客の助けに感謝をしたい 主婦 二好恵子(大阪府茨木市 48歳)
 大学生の娘が朝の満員電車で痴漢の被害に遭いました。電車を乗り換えても、しつこく追いかけてくるので、思い切って男性の手をとり、「やめて下さい」と声を上げたそうです。
 すると、「すみません」とつぶやいたので、娘は「次の駅で一緒に降りて下さい」と言ったところ、「殺すぞ」とすごんで小型ナイフを突きつけ、「謝れ」と言ったそうです。
 車内は騒然となりましたが、近くにいた父親ぐらいの男性が最初に助けて下さいました。周りの乗客も協力して取り押さえたそうです。最初に助けて下さった男性は、腕にけがをされていたそうです。後ほど警察に来られた奥様も、娘に優しい言葉をかけて下さったと聞きました。本当にありがとうございました。
 しかし、電車から降りる際、2人の娘さんが「あの人が黙っておけば、何も起こらなかったのに」と話しているのが聞こえ、その言葉に、娘はかなりショックを受けていました。でも、声を上げた娘は正しかったと信じています。(朝日新聞)
■女性が挟まり新幹線非常停止 新神戸駅ホーム
 23日午前9時前、神戸市中央区のJR山陽新幹線新神戸駅で、女性が下り線のホームに腰掛けるような格好で、新大阪発博多行きひかり361号(8両編成)との間に挟まった状態になっているのを運転士が気付き、周辺の列車を非常停止させた。
 女性は鉄道警察隊員らが保護し、けがはなかった。
 JR西日本によると、女性は列車が新神戸駅に到着する前、車内で暴れたため、車掌が同駅で降車させようとしていて、ホームと列車の間にはまったという。(京都新聞 夕刊)
■車掌とトラブル 新幹線15本影響
 23日午前8時54分ごろ、神戸市中央区の山陽新幹線新神戸駅で、新大阪発博多行きの「ひかり361号」に乗っていた40歳ぐらいの女性が車内で、車掌とトラブルになった。車掌が降ろそうとしたが女性はホームと列車のすき間(約15a)に足を入れて座り込んだ。駆け付けた駅員が女性を保護、同列車は約50分後に運転を再開したが、同新幹線は上下計15本が遅れるなど約7200人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
24日■28年ぶり新型特急 阪急・京都線 来秋から登場
 阪急電鉄は23日、河原町−梅田間を結ぶ京都線で来秋から新型特急を投入する、と発表した。京都線に新型特急が登場するのは1975年以来28年ぶり。車両室内の快適性を高め、スピードで優位のJR西日本に対抗する。
 新型車両は「9300系」で、現行の「6300系」の次世代モデルとなり、8両1編成を建造する。価格は未定。
 外観や塗装は、ほぼ現行のままだが、現在は片側2ヵ所の扉を3ヵ所にして乗降時の混雑を緩和するほか、車両間の貫通路の扉を自動化する。
 また、室内は天井を高め、窓を大型化した上で、身障者に扉の開閉を音と光で知らせる装置を扉上部に設ける。除湿効果が高い空調機器も採用する。
 同社は、資産流動化の一環で、京都線の車両は投機会社に譲渡しているため、同新型特急車両についてもリース使用を検討する。(京都新聞)
■駅バリアフリー 山科、桂を本年度整備 市推進連絡会議が方針 14地区、10年度までに
 駅の段差解消など京都市のバリアフリー政策について話し合う市交通バリアフリー推進連絡会議(議長・青山吉隆京都大工学研究科教授)は23日、第5回会合を下京区で開き、重点整備地区として14地区を選定し、本年度に山科(JR、京阪、地下鉄の各山科駅)、桂(阪急桂駅)の両地区の整備を行う方針をまとめた。また、2010年度までに駅の92%を段差解消するなどの数値目標を決めた。
 同推進会議は、有識者や鉄道事業者、府警など交通関連機関で構成。市がバリアフリー化を集中的に行う重点地区を絞る込むのに当たり、意見を求めるため設けた。
 重点地区は、段差の有無や利用客数を数値化して絞り込んだうえで、各旅客会社が重点地区の指定に同意した地域を選んだ。すべての事業完了を10年度として、本年度整備の山科、桂地区のほか、04年度までの前期に烏丸(阪急烏丸駅、地下鉄四条駅)、京都(JR、新幹線、近鉄、地下鉄)、向島(近鉄向島駅)など4地区、後期に桃山御陵(近鉄桃山御陵前駅、京阪伏見桃山駅)など8地区を整備する。
 また、数値目標では、利用者数5000人以上の駅について、段差解消を92%(01年度末で57%)、誘導・警告ブロック70%(同60%)、車いす対応型トイレ96%(同82%)などとしている。国の目標は同年度までにすべて100%だが、市は「事業者の意向や施設数の多さなど現実的に判断した」としている。
 市は、同会議の決定を受け、市民意見の公募を行った後、正式に方針を決定する。(京都新聞)
■東京駅殺人 男を逮捕 容疑で警視庁 34歳、立川で出頭
 JR東京駅構内で21日朝、コンビニエンスストア兼飲食店の店長桶田順彦さん(33)=千葉県松戸市=が万引きした男を取り押さえようとして刺殺された事件で、警視庁は23日午後11時、立川署管内に出頭してきた住所不定、無職の元水道配管工、大森秀一容疑者(34)を強盗殺人容疑で緊急逮捕した。「昨年10月28日に自動車窃盗で猶予刑をもらっていて、またつかまれば間違いなく刑務所に入ると思い、刺した」と供述しているという。
 凶器は刃渡り約10aの果物ナイフで、「逃げる際にゴミ箱に捨てた」と供述。23日夜、立川駅で家族と待ち合わせした上で出頭したという。
 丸の内署捜査本部の調べでは、大森容疑者は21日午前6時50分ごろ、駅構内の1階にある「サンデイーヌエクスプレス東京センター店」で、パンとおにぎり、コーヒー乳飲料(計550円相当)を万引きし、桶田さんに見つかったが、店の裏の事務所に連れて行かれる際に、店舗裏口から逃げ出した。桶田さんが追いかけてもみ合いになり、新幹線中央乗り換え口に通じる階段手前で、桶田さんの下腹部を刃物で刺し、出血性ショックで死亡させた疑い。
 大森容疑者は「きょう(23日)になって自分がやったことが気になり、胸騒ぎがして家族に電話をして『人を刺した』と話した。電話を受けた家族が『被害者が死んだ』と言ったのでびっくりした」と供述しているという。
 事件当時の店の様子は防犯ビデオで録画されていたほか、桶田さんが倒れていた現場近くに男の眼鏡やライター、たばこなどの万引きした商品が残されていた。
 捜査本部は22日、ビデオカメラの映像を公開し、情報提供を呼びかけると同時にチラシをもとに署員らが聞き込んでいた。(朝日新聞)
■阪急京都線 窓が大きく 来秋デビュー
 阪急電鉄は23日、来秋をめどに、京都線に特急の新型車両を導入すると発表した。座席の幅や間隔を広げ、窓も大きくしたという。JRや京阪と並行する京都線で激しい乗客獲得競争を展開中の同社は「新車で快適さをアピールしたい」という。
 新型車両は8両編成。これまでの特急車両より座席幅を横に6a拡大。座席間隔も5a広げた。窓も縦に18a大きくしたという。乗降時の混雑を緩和するため、1両の扉を2ヵ所から3ヵ所に増やした。(朝日新聞)
■飲酒運転バス路線 75日間の運行停止 中部運輸局が処分
 JR東海バス(名古屋市)運転手の酒気帯び運転による接触事故で、10日に同社の名古屋営業所を立ち入り監査した中部運輸局は24日、事故の起こった名古屋−新宿間のバス路線の運行を8月26日から75日間休止とする処分を発表した。
 また運輸局は同社が点呼の際、運転手の飲酒を確認できなかったことを重視。是正措置として点呼体制の強化を命じ、40日以内に改善報告を提出するよう求めた。
 運輸局によると、過去にバス運転手の酒気帯び運転による事故で、60日間の運行停止命令が出されたことはあるが、今回の処分は飲酒に厳しく対応する道交法改正後に起こった事故で、さらに重い措置を取ったという。(京都新聞 夕刊)
■同じ店で万引2、3回した 東京駅事件容疑者
 JR東京駅構内でコンビニ店店長の桶田順彦さん(33)が刺殺された事件で、強盗殺人容疑で逮捕された住所不定、元水道配管工大森秀一容疑者(34)が警視庁丸の内署捜査本部の調べに対し「あの店で過去に2、3回万引をした」などと供述していることが24日、分かった。
 大森容疑者は「凶器のナイフは逃げる途中で、衣類と一緒にごみ箱に捨てた」と話している。しかしこれまでの東京駅でのごみ箱の捜索からは見つかっていないことから、捜査本部はナイフは東京駅以外の場所で捨てた可能性が高いとみている。(京都新聞 夕刊)
■倒木、快速に衝突 JR福知山線 乗客けがなし
 17日午前5時40分ごろ、兵庫県篠山市大山下のJR福知山線下滝−丹波大山間で、線路わきの高さ約15〜20bの木3本が倒れ、福知山発大阪行き上り快速電車(4両編成)の先頭車両に衝突、パンタグラフが壊れた。電車は約2時間半、現場に停車。乗客と乗務員約20人にけがはなかった。この事故で上り急行など上下線で計13本が運休した。福知山発新大阪行き上り特急北近畿2号も約1時間50分遅れるなど後続の電車が軒並み遅れ、同日午前9時半現在で約3800人に影響が出た。
 神戸海洋気象台によると、同日早朝から兵庫県上空に冷たい空気が流れ込んで大気が不安定な状態になり、篠山市内では午前4時ごろ、1時間に7.5_の強い雨が降った。木はこの雨と強風で倒れたらしい。
 事故の影響で、同市郡家の県立篠山産業高校(生徒数約880人)の生徒約340人が登校できなくなり、同校は1時間目の授業で打ち切り、生徒を下校させた。(朝日新聞 夕刊)
■近畿で雷雨 鉄道乱れる
 兵庫県のJR加古川線、京都府の近鉄京都線でも17日午前、落雷の影響でダイヤが乱れた。大阪管区気象台によると、上空の寒気の影響で大気が不安定になり雷雲が発生したためで、午前中、近畿2府4県全域で雷注意報が発令された。
 17日午前7時12分ごろ、兵庫県加古川市のJR加古川線日岡−粟生間の運行施設に落雷があり、信号機が動かなくなった。このため同区間で上下線とも約2時間40分間にわたり不通になり、上下計16本が運休した。JR西日本はバスで代行輸送したが、約4500人に影響が出た。
 また午前8時18分ごろ、京都府宇治市の近鉄京都線向島−小倉間にも落雷があり、保安装置が故障した。約2時間20分後に復旧したが、午前中の列車は徐行運転で約30分の遅れが出るなど、約1万人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
■JRバス、路線停止 酒気帯び事故 名古屋〜新宿75日
 JR東海バス(本社・名古屋市)の酒気帯び運転事故で、国土交通省中部運輸局は24日、同社に対し、事故があった中央自動車道・名古屋駅−新宿駅新南口の高速バス路線を8月26日から75日間運行停止にする処分を出した。バス会社が路線停止の処分を受けるのは全国で初めて。同運輸局は「社会的な影響が大きい問題なので重い処分とした」としている。
 同社の長岡清・元運転手(50)=18日に懲戒免職=は今月7日、名古屋駅を出発する前や、途中の諏訪湖サービスエリアで焼酎などを1リットル以上飲み、山梨県内の談合坂サービスエリアで乗用車と接触したとされる。
 同運輸局は今月10日、同社の特別監査に入り、運転手や点呼の担当者に対する同社の指導、監督に不備があったと判断した。
 バス会社に対する処分では、85年に長野市でスキーバスが転落し25人が死亡する事故を起こした三重交通に対し、8台のバスを14日間使用停止にした例などがあるが、今回の処分はより重いものとなった。
 ただし、同路線の高速バスは約1ヵ月後まで予約が入っており、「乗客に迷惑をかけるべきではない」として、処分の開始を来月26日からにしたという。期間中は、共同運行していたJRバス関東が代替する予定。(朝日新聞 夕刊)
■「ゆりかもめ」駅構内で爆発 東京、現場に乾電池
 24日午前1時40分ごろ、東京都江東区有明3丁目の新交通システム「ゆりかもめ」の国際展示場正門前駅で、駅構内にある消火用ホースの格納箱が爆発した。けが人はなかった。現場から乾電池の破片やリード線などが見つかり、警視庁は何者かが爆発物を仕掛けたとみて爆発物取締罰則違反容疑で調べている。
 近くの東京国際展示場(東京ビッグサイト)を運営する東京国際見本市協会に昨年12月、「コミックマーケットを爆破するぞ」というはがきが届いており、警視庁が関連を捜査する。深川署の調ベでは、格納箱は金属製で、高さ約1b、幅約80a、奥行き約30a。内部の底の部分が壊れ、扉が約6b先まで吹き飛んでいた。駅と国際展示場などをつなぐ連絡通路の壁際に置かれていた。(朝日新聞 夕刊)
25日■JR長岡京西口再開発や桂川右岸下水道など変更 府都計審が7議案を可決
 京都府都市計画審議会は24日、京都市上京区のルビノ京都堀川で審議会を開き、京都都市計画道路の変更など7議案を原案通り可決した。太秦東部地区(右京区)土地区画整理事業の事業計画に対する意見書については採択しなかった。
 JR長岡京駅西口地区の第一種市街地再開発事業の変更は、大型スーパー撤退に伴い建築物の規模や配置を変更する。京都都市計画下水道の変更は、桂川右岸流域下水道で雨水南幹線を洛南浄化センター(伏見区)まで延伸し、雨天時に雨水を一部河川に排水できるようにする。
 綬喜都市計画用途地域の変更では、JRの高架化などが進む京田辺市三山木地区に商業地域などを新たに設けて、土地の高度利用を促進する。
 一方、太秦東部地区土地区画整理事業について、京福電鉄の新駅設置に伴う交通渋滞の懸念や近接する公園の規模拡大を求める意見書が出されていたが、「事業計画は適切」などとして採択されなかった。(京都新聞)
■「停車忘れた」 260b行き過ぎ JR学研都市・忍ヶ丘
 24日午後6時45分ごろ、大阪府四条畷市岡山東1丁目のJR学研都市線忍ヶ丘駅で、尼崎発京田辺行き上り区間快速電車(7両編成、乗客約600人)がホームの停止位置から約260b行き過ぎて止まった。新大阪総合指令所の指示で、電車を停止位置まで後退させ6分遅れで出発した。
 JR西日本によると、運転士は「停車駅であることを忘れた」と話しているという。同駅で約60人が乗降予定だった。(朝日新聞)
■新型リニアは”カモノハシ” 傾斜部分2.5倍
 山梨県の山梨リニア実験線で25日、新型のリニアモーターカー試験車の本格的な走行試験が始まった。空気抵抗を減らすため、全長28bの先頭車の5分の4が傾斜部分という、とがった形になった。
 傾斜部分を従来の2.5倍にして空気抵抗を減らしたことで、乗り心地が改善、車内騒音も低減できるという。最高時速更新ではなく、営業用車両の設計に生かすため、空気抵抗や車両特性の検証を続けていくという。
 この日は、新しく造られた先頭車と中間車各1両、従来の先頭車を加えた3両編成で走行した。(朝日新聞 夕刊)
26日■プラハのオーケストラ公演 10月に大覚寺観月コンサート JR東海 1150組招待
 JR東海は、今年も10月12日に京都市右京区の大覚寺で「大覚寺観月の夕べコンサート2002」を開催する。チェコから招請したプラハ室内オーケストラの特別公演で、抽選で計1150組を招待する。
 京都観光の振興を目的にした文化事業で、今年で12回目を迎える。大覚寺公演は午後5時半開演。同楽団がモーツァルトの交響曲を中心に披露する。京都市左京区の京都コンサートホールでも10月5日午後4時から公演する。
 官製はがきに住所、氏名、年齢、性別、電話番号、希望公演会場名を書き、9月9日(必着)までに〒530-8090 大阪中央郵便局留同社関西支社内事務局TEL06(6767)1136へ申し込む。(京都新聞)
■取材ノートから 社会報道部 猪口健司 鉄道各社 流通事業で再び攻勢
 鉄道会社の収益基盤が主力の運輸事業から流通事業にシフトする傾向が一段と鮮明になってきた。長引く不況や少子高齢化の進行で、主力の運輸収入が伸び悩む一方、駅周辺を中心に百貨店の拡充や各種小売店の積極出店などを進めているためだ。鉄道会社は将来のグループ経営の活路を駅の集客力に見いだそうとしている。
・貢献度も高く
 一日平均約32万人の乗降客があるJR京都駅。同駅ビル内でJR西日本の子会社が手がける百貨店、ジェイアール京都伊勢丹が今年6月まで33ヵ月連続で売上高が対前年比プラスを持続している。底堅さが特長の京の流通業界の中でもひときわ存在が目立つ。
 JR西日本の南谷昌二郎社長は「連結経営の中で流通事業のウエートが高まり、前期決算に大きく寄与した」と評価している。
 JR西日本の2002年3月期連結決算は、売上高が前期比0.4%減の1兆1906億円、営業利益が同5.2%増の1176億円だった。昨年度の運輸収入が7702億円と1996年度の8391億円を最高に減収が続いているため、運輸業の連結売上高は前期比1.3%減の8681億円にとどまった。不況が主因だが、少子化の進行やマイカーの定着など社会的変化もあり、今後の急速な回復は難しい。
 しかし同伊勢丹を中心とする前期の流通事業は同4%増の2276億円となり、連結売上高全体の2割に迫った。単純比較はできないが93年3月期の物販業の連結売上高は1241億円で、2倍近くに成長した。連結営業利益の増加分57億円のうち流通事業が約10億を占め、利益面での貢献度も高い。
 鉄道会社はもともと流通事業の比重が大きい。近鉄の流通業の売上高は02年3月期で、連結売上高全体の半分近い5548億円に上り、運輸業の4836億円を上回っている。
・他部門を圧倒
 連結対象の近鉄百貨店が旧京都近鉄百貨店との合併後初めて発表した02年2月期決算によると、連結売上高は3689億円、営業利益は49億円を確保した。主力の阿倍野店の改装や競合店の破たん、大阪近鉄バファローズの優勝などが重なり、堅調だった。近鉄の連結決算上では流通業の営業利益は36億円も増え、運輸など他部門を圧倒した。近鉄は旧京都近鉄百貨店の再編をめぐって店舗改装に約40億円を投じ、完成後の建物を約200億円でグループ会社に売却させるなど大なたを振るった。
 阪急は02年3月期で直営店が計134店に上り、書店、ブックファーストを中心に首都圏でも積極展開。戦後分社した阪急百貨店は連結対象ではないが「流通事業の重要性が増大した」(経理室)として02年3月期から流通事業を他部門と区分した。初公表した売上高は全体の約12%を占める506億円で、営業利益は15億円だった。
 京阪電鉄は、京橋駅で今秋、京阪百貨店を新装オープンするほか三条駅で来春、飲食店中心の商業施設を開業する。両駅とも「鉄道乗降客以外にも利用が見込める」(伊藤彰取締役流通事業部長)とみている。今期は丹波橋など4駅でコンビニを出店する計画で、連結売上高全体の3分の1の約860億円に上る流通業の売上高が近く運輸業を上回る可能性も出てきた。
 2000年の大手スーパー長崎屋や百貨店そごうグループ、昨年のマイカルなど大手の経営破たんが続く流通業界はなお再編の途上にある。鉄道会社は鉄道の路線やターミナルの集客力を切り札にして流通事業で再び攻勢に転じつつある。(京都新聞)
■黒部峡谷 トロッコで行く「高熱隧道」 鼻突く硫黄、水蒸気 坑内は今も40度近くも 6.5`を30分かけ「黒四」へ
 「その地点」に近づくにつれ、鼻を突く硫黄のにおいが徐々に強まってきた。狭い卜ンネルをバッテリーで動くトロッコ列車のガラス窓は、見る見るうちに水蒸気で真っ白になる。
100度超す高熱地帯
 富山県黒部峡谷の最深部。黒部川は谷々の水を集め、標高3000b近くから一気に日本海へ流れ落ちる。豊富な水量と落差のため、戦前から電源開発が進められてきた。
 だが、険しい地形と厳しい気候で、工事用の線路や道路を地上に建設することは難しく、大規模な地下トンネルが必要だった。
 難問が生じた。100度を超す高熱地帯が出現。ダイナマイトの自然発火で8人の死者を出す事故が起きた。吉村昭の小説「高熱隧道(ずいどう)」に詳しいが、作業員はホースで水を浴びて体を冷やしながら工事を続け、1940年6月貫通させた。坑内温度は今でも40度近くある。
 今回の旅の出発地は黒部峡谷鉄道の宇奈月駅。ヘルメットをかぶりトロッコ列車に乗り込む。多くの観光客が深山の風景を楽しんでいるが、本来は工事専用。一般客が乗降できない途中駅で、作業員たちが降り立ち現場へと向かって行く。
・車体の幅、わずか160a
 終点の欅平(けやきだいら)から先は地下になる。普段は関係者しか入れない。竪坑(たてこう)エレベーターで標高差200bを2分で上ると、いよいよ「高熱随道」だ。
 ここのトロッコ列車は、車体の幅、わずか160a。ひざをつき合わせて座るしかない。噴き出る硫黄が絶縁体を溶かすため電線を引けず、バッテリーで動かしている。レールの腐食も早く、毎年半分ずつ交換。冬季に行うが、作業員の長靴に汗がたまるという。
 6.5`を約30分かけて抜けると、黒四の名で知られる黒部川第四発電所。すべてが地下に建造された。発電機室は幅20b、長さ120b、高さ40b。全体の体積は東京ドームの約4割にもなる深山の巨大建造物だ。
 資材を運ぶ地下ケーブルカー「インクライン」、約10`の黒部トンネルを専用バスで抜けると、黒部ダムが出迎えてくれた。
 ここから先は通常の立山黒部アルペンルート。雪が残る北アルプスの山並みを楽しみながら、ロープウエー、トロリーバスなどを乗り継ぎ室堂へ。運が良ければ雷鳥と出会えるだろう。
メモ 黒部ルート見学会は11月までの水、木曜日に行われているが開催しない日もあり注意。小学校5年生以上を対象に1日60人を募集する。参加費は無料だが、現地までの交通費は自己負担。問い合わせ、申し込みは関西電力北陸支社内、黒部ルート見学公募委員会事務局TEL076(442)8263。(京都新聞 夕刊)
■いだ天トリオ 余生は米原で
 国内最高の時速443`を達成するなど新幹線の技術に貢献したJR東海の高速試験車「300X」が引退し、先頭車両が保存されることになり、保存場所の滋賀県米原町の米原駅に隣接する風洞技術センターで26日披露された。
 JR西日本の高速試験車「WIN350」と、JR東日本の「STAR21」の先頭車両もすぐ隣に保存されており、かつて本州3社が最高速を競った試験車が勢ぞろいした。
 300Xは95年1月に走り始め、96年7月にリニアモーターカーを除けば国内では今も破られていない443`を記録。試験で得られたデータによって、低騒音パンタグラフ、揺れを抑える油圧装置などが開発され、今後の東海道新幹線の主力車両となる700系に採用された。(朝日新聞 夕刊)
27日■福知山−大阪 特急4本増発 10月のダイヤ改正
 JR西日本は26日、10月5日のダイヤ改正を発表した。改装した山陽新幹線100系「こだま」を姫路−博多間で集中的に投入。特急「北近畿」を福知山−大阪間で上下2本ずつ増発し、ビジネス、観光両面での利用促進を図るとしている。
 福知山線にはこれまで、朝の通勤時間帯に1本、夕方に3本の特急があったが、ダイヤ改正で新たに福知山午前6時発と午前7時46分発、大阪午後9時42分発の計3本を増発する。
 また、観光客が利用しやすい大阪午後1時12分発の特急を1本増発する。(京都新聞)
■新幹線試験車両 引退300X第二の人生 米原で保存、一般公開
 滋賀県米原町梅ケ原の鉄道総合技術研究所風洞技術センターで26日、役目を終えて保存されることになった国内最速記録を持つ新幹線の試験車両「300X」が一般公開された。
 300Xは、騒音や振動を抑えた新幹線の高速化を目指して1995年に開発され、今年1月までに約30万`を試験走行した。
 96年7月26日には、東海道新幹線京都−米原間で、時速443`の国内最速を記録(リニアモーターカーを除く)した。先頭車両(全長27b)はカモのくちばしのような形をしており、高速化の技術は現在運行されている700系車両に生かされている。
 同センター屋外では、500系を生んだ高速試験車両「WIN350」や「STAR21」と並んで、300Xが保存されることになり、この日は関係者の披露セレモニーに続いて、初めて一般公開された。
 車内には、走行の歩みを紹介するパネル展示もあり、鉄道ファンらの関心を誘っていた。保存車両は、秋の鉄道イベントでも公開される予定。(京都新聞)
■降りて歩いて 73 京阪三室戸駅(宇治市莵道)
 商店や民家が片側に立ち並ぶ古い街道に沿って、線路が走る。途中に現れる京阪三室戸駅は小さな駅だが、すぐ近くに立命館宇治高があり、朝夕の通学ラッシュ時は生徒たちであふれる。
 家路につく制服の流れに逆らうように東に向かい、交通量の多い府道京都宇治線を渡る。「西国十番札所 三室戸寺」と書かれた巨大な石碑が目に飛び込んでくる。
 ここから先、三室戸寺の門前に続く道は、江戸時代には、巡礼が行き交う参道だった。江戸時代後期の「拾遺都名所図会」には、見渡す限り広がる茶畑の中に一本道が描かれている。巡礼たちは道標を頼りに寺を目指したが、徒歩での長旅に疲れ、行き倒れる人も少なくなかった、という。
 周囲は住宅地に様変わりした。しかし、門前の300b余りは、今でも車1台が通るのがやっとの細い道だ。明るい黄土色の石畳が敷き詰められ、かつての参道の面影をしのばせる。道端には、「右 ミむろみち」と刻まれた道標も残る。
 緩やかに曲がりくねった登り坂には、ほとんど人影がなく、時折、車が通り過ぎていく。駅から徒歩で三室戸寺を目指す人は、ごく少数だ。年間約10万人の参拝客のほとんどは、観光バスやマイカーなどで直接、門前へ乗り付ける。
 しかし、京都市伏見区の主婦松村洋子さん(55)は、必ず歩いて参道を登るという。「静かで趣のある道。お寺だけでなく、道すがらの風景も楽しみながらお参りできるのがうれしいんです」と、汗をぬぐった。(京都新聞)
■ゆりかもめ駅爆発事件 高2、友人に仕掛け見せる?
 東京都江東区の「ゆりかもめ」国際展示場正門駅の爆発事件で、爆発物取締罰則違反容疑で警視庁に逮捕された高校2年生の男子生徒(16)=群馬県高崎市=が爆発物を仕掛ける前、同級生に見せた疑いがあることがわかった。男子生徒はロケットや爆弾に強い関心を持っていたといい、調べに対し、同駅に仕掛けたのは「大きなニュースになり、目立つと思った」からだと話しているという。
 調べでは、男子生徒はロケット花火の火薬や台所用タイマーを使って時限式爆発物を製造。同駅の消火用ホース格納箱に仕掛けて24日午前1時40分ごろ爆発させた疑い。
 容疑を認め、「大変なことをしてしまった」と反省しているという。
 男子生徒が通っていた埼玉県深谷市の私立高校は27日記者会見した。学校側の説明によると、男子生徒は事件当日、同駅に近い東京国際展示場(東京ビッグサイト)で進路説明会が開かれた際、自分が製造した爆発物を同級生に見せたという。学校側は事件後にこの情報を得て、深谷署に通報した。
 男子生徒は理科部に所属し、ロケットに強い関心を持ち、雑誌やインターネットで情報を集めては研究していたという。
 ある級友は男子生徒について「家で作った爆発物を持ってよく登校し、昼休みに河原で爆発させていた。それを見に同級生が何人も集まった」と話した。(朝日新聞 夕刊)
29日■醍醐地域にコミュニティーバスを 市民の会 住民主導で「足」確保 赤字出さぬ運行に主眼 来春発車めざし 綿密なプランづくり
 住民の手で生活に根ざした公共交通を作ろうという新しい試みが、伏見区醍醐地域で始まっている。「醍醐地域にコミュニティバスを走らせる市民の会」は、来春の運行を目指し、綿密なプランづくりを進めている。行政に頼らず、市民主導で「自分たちの足」を確保しようとする動きは全国に例がなく、その取り組みに大きな注目が集まっている。(社会報道部 西川邦臣)
 コミュニティーバスは一般に小型の車両を使い、利用しやすいように運賃を低く抑えて、住宅地や商業地を巡るなどの特徴を持つバスとされている。金沢市や武蔵野市など多くの市町村ですでに運行され、地域の足として定着しているが、その大半は地方自治体が運行主体で、住民が走らせている例はない。
 コミュニティーバスがカバーする路線は、採算のとれにくい地域であることが多く、どうしても赤字が出やすい。このため、安定した経営を続けるには、赤字分を補える財源を持つ地方自治体の方が適している、とされている。
 昨年9月に発足した「市民の会」も当初、地域循環型のバス運行を市に求めていた。「市議会へ請願を出し、本会議でも採択されたが、今の市の財政状況では実現するか分からない。それなら、実際に交通手段がなくて困っている住民の手でバスを走らせようということになった」と市民の会の岩井義男事務局長(58)は思いを語る。
 財源を持たない市民の会がバス運行を続けるには極力、赤字を出さないことが必要になる。このため「多くの住民に乗ってもらえるよう、住民の声を取り入れた、利用しやすいバスをつくる」ことに主眼が置かれた。
 交通専門家として中川大・京都大大学院工学研究科助教授、事業者として彌榮自動車(本社・下京区)、さらにバスが大気汚染や渋滞の軽減につながることに着目し、環境分野から「京のアジェンダ21フォーラム」の協力も得て、費用や運行ルート、使用車両などを研究した。
 特にルートでは、病院へのアクセスや坂道の多い地形などを考慮した。地下鉄醍醐駅と武田総合病院をターミナルとし、住宅地を走る運行ルート案が完成した。
 案が披露された今月20日の市民フォーラムでは、参加者から「障害者の利用は無料にできないか」「もうすこし坂の上まで走らせて」などの意見が出たものの、住民の手でバスを走らせる計画そのものは好意的に受け入れられた。岩井事務局長は「『自分たちのバス』という意識がもっと広がれば必ず成功する。より住民の声を取り入れた最終プランをつくりたい」と決意をにじませた。
 事業申請などの手続きのため、来着の運行に間に合わせるには、遅くても12月初旬までに最終プランをまとめなければならない。「陳情するだけのバス保護運動から脱却する取り組みの先駆け」(中川助教授)となる「市民バス」の成否は、住民の熱意にかかっている。(京都新聞)
■職質避け闘争の車 特急と衝突 2人死亡 彦根のJR踏切 東海道線24本運休
 28日午前5時47分ごろ、彦根市芹川町のJR東海道線高宮街道踏切で、滋賀県警機動捜査隊の捜査車両に追跡されたワゴン車が、東京行き寝台特急はやぶささくら号と衝突、ワゴン車を運転していた豊中市小曽根三丁目、職業不詳豊田信幸さん(20)と、同乗の箕面市今宮四丁目、無職田中祐輔さん(19)が頭などを強く打ち即死した。特急の乗客約170人にけがはなかった。
 彦根署によると、同日午前5時37分ごろ、巡視中の県警機動捜査隊彦根分駐隊員2人が、彦根市西沼波町の駐車場で、エンジンをかけたままワゴン車に乗っていた2人を職務質問しようとしたところ、ワゴン車が逃走、約4.9`追跡したが、事故現場から500bほど離れたところで見失った、という。
 同署は、遮断機が壊れていることから、豊田さんが強引に踏切に侵入して事故に遭ったとみている。豊田さんは無免許運転だったという。
 同署によると、ワゴン車は、26日午前4時半ごろ、現場から約2.5`離れた彦根市高宮町の駐車場などに、エンジンをかけたまま停車しているのを住民に目撃されており、不審車両として通報を受けていた。
 追跡中の事故について、西川信行彦根署長は「正当な職務執行だった」としている。
 この事故で、米原−安土間が約3時間不通となり、上下線24本が運休。後続の臨時快速電車など22本が最高2時間34分遅れ、約8000人に影響が出た。(京都新聞)
■スプレー噴射 7人を搬送 JR岡山駅の喫茶店
 28日午前11時10分ごろ、JR岡山駅構内にある喫茶店「ネスパ岡山」で、男の客2人のうち1人が催涙スプレーのようなものを噴射。4ヵ月から2歳の乳幼児3人を含む客7人がのどの痛みなどを訴えて病院に運ばれた。いずれも軽症。
 岡山西署は傷害の容疑で捜査。2人のうち中年の男から事情を聴く一方、20代とみられるもう1人の男の行方を追っている。(京都新聞)
■ひかり急停車 トビが衝突? 兵庫・加古川
 28日午前11時15分ごろ、兵庫県加古川市尾上町今福の山陽新幹線西明石−姫路間で、東京発岡山行きの「ひかり143号」(16両編成)の運転士が、1号車の床下付近で「ドン」という音がしたのに気つき、列車を急停止させた。異常がなかったため約10分後に運転を再開、上下計5本が最大で12分遅れ、約2500人に影響がでた。付近でトビの死骸が見つかり、JR西日本は鳥が衝突したためとみている。(朝日新聞)
■職質避け逃走 特急と衝突死 2人、滋賀の踏切
 28日午前5時50分ごろ、滋賀県彦根市芹川町のJR東海道線高宮街道踏切で、進入したワゴン車と熊本・長崎発東京行き寝台特急「はやぶさ・さくら号」(13両編成)が衝突した。ワゴン車は大破し、乗っていた男性2人が脳挫傷で死亡した。乗員乗客約50人にけがはなかった。
 彦根署によると、死亡したのはワゴン車を運転していた大阪府豊中市小曽根3丁目、無職豊田信幸さん(20)と同乗していた同府箕面市の無職少年(19)。同踏切は警報機、遮断機付きで、車は下りていた遮断機を突き破って進入したらしい。
 車故の約10分前、県警機動捜査隊員が現場から約800b離れた駐車場に止まっていた車の豊田さんらに職務質問しようとしたところ、車は急発進。捜査隊員は約5`追跡し、踏切の約500b手前で車を見失った直後に事故が起きたという。(朝日新聞)
■新幹線ボルト折損 JR昨夏からの対策不発 この1年で4本も 沿線に危険も
 新幹線のブレーキディスクボルトの相次ぐ折損で、JR東海は昨年7月からナットの変更など対策を取ったのに、その後の1年間で新たにボルト4本が折れていたことが29日までに分かった。ボルト1本が折れても運転に影響はないが、飛ぶと沿線住民に危険を及ぼす恐れがある。JR東海は「折れたのはボルト固有の原因」として、品質管理の徹底を図る方針だ。
 JR東海とは別にJR東日本は、今年2月に同社の車両で折損が見つかったことからボルトを2_太くする対策を開始。JR東海も「より品質の高いものを目指す努力は必要」としている。
 問題の4本は、1本が製造不良、もう1本は取り扱い時の不注意でさびを防ぐ塗膜がはがれたのが原因。残り2本は調査中。
 JR各社によると、ボルトは1つの車輪に12本。長さ約17a、軸部分の太さは3a弱。折損はこれまでJR各社の新幹線で発生、防止対策を重ねてきた。
 特にJR東海が昨年7月に始めたナットや座金の変更は社内で「恒久対策」と呼ばれ、その後折損はなくなるはずだった。
 ところが今年3月と4月にボルト各1本、7月に2本が折れた。うち2本は取り付けから半年もたたない“短命”だった。
 国土交通省は「絶対に折れないものにすることはできなくても、限りなく100パーセント安全に近づけることは必要。JR各社を指導し、なるべく早く結果を出させたい」と話している。
 ボルトは沿線に飛ぶと人などに当たる危険があり、昨年5月には静岡県で折れたボルトが沿線の民家の雨戸に当たった。(京都新聞 夕刊)
■草津−西明石間で新システムを導入 JR西日本
 JR西日本は29日、新大阪総合指令所のコンピューターで、草津(草津市)−西明石(兵庫県明石市)間の列車運行を、集中制御するシステムの運用を始めた。
 信号機やポイント切り替えなどもコンピューターで制御。駅と指令所が電話連絡を取り合って決めていた事故発生時の運行時間調整も、指合所のコンピューターが決めるため、安全性と情報伝達のスピードがアップ。事故対応も速くなるという。導入費用は約80億円。
 新システム導入で、列車の遅れ時間などを、駅のホームなどの電光指示板で表示するサービスもスタートした。(京都新聞 夕刊)
■素早く伝えイライラ滅 列車表示を自動変換 JR東海道・山陽線
 JR西日本は29日、近畿圏の東海道・山陽線(草津−西明石、約120`)の列車の運行をすべてコンピューターで制御する「運行管理システム」を導入した。同線の信号やポイント、駅の案内表示をすべて自動で変え、駅員らが電話や無線で情報をやり取りしてきた手間を省く。同社は「ダイヤが乱れても復旧が早まり、利用者への情報伝達も良くなる。少しはいらいらを解消してもらえるはず」と話している。
 新しいシステムは、新大阪駅そばの指令所にホストコンピューターを設け、それぞれの駅に置いたコンピューターと駅員が持つ携帯端末をネットワーク化。指令所員が全列車の運行状況を示す大型モニターを見ながらダイヤ変更などを指示し、信号などが自動的に変わる仕組みだ。(朝日新聞 夕刊)
30日■子供が遊び回れる「アンパンマン号」 JR四国が運行へ
 JR四国は29日、人気アニメキャラクターのアンパンマンをテーマにした車両で、子供が自由に遊べる特急「新アンパンマン列車」を10月6日から、高松−徳島、徳島−阿波池田間で運行すると発表した。
 3両編成で、うち1両の前半分の座席を取り払い、子供が自由に動ける子供ルームを作る。転んでもけがをしないよう壁や床に柔らかい素材を採用。利用は、同じ車両の指定券が必要。土日や冬休み期間中に1日5本を運行、団体客向けとして平日も走らせる予定。(京都新聞)
■二条シネコン事業 影響を調査 京都市
 「京都プラザ」が会社更生法を申請されたことを受け、同社の前社長が経営する会社と、京都市中京区の二条駅地区のシネマコンプレックス(複合型映画舘)などの施設整備を計画している京都市は29日、市役所で記者会見し、事業への影響について調査していることを明らかにした。
 この施設は、市が第三セクターを通して土地を賃貸する「二条プラザ」が建設。英国ヴァージングループの日本法人が経営する複合型映画舘を核テナントに飲食店などが入る。これまでに二条プラザの資金繰り方法などを市が調査中で、着工が大幅に遅れている。
 市によると、二条プラザは、京都プラザの前社長の梅村安氏が社長を務めている。資本金1000万円は梅村社長個人が出資し、京都プラザから資金提供は受けていない、という。市都市整備部の古川幸隆部長は「二条プラザと京都プラザは資本関係はなく、直接の影響はないが、間接的に影響がないか、確実に事業が行えるかどうか調査している」と述べた。(京都新聞)
■米で客車11両転覆 乗客97人重軽傷 ワシントン郊外
 【ワシントン29日共同】ワシントンに隣接する米メリーランド州ケンジントンで29日午後1時45分(日本時間30日午前2時45分)ごろ、全米鉄道旅客公社(アムトラック)のシカゴ発ワシントン行き旅客列車(14両編成)が脱線、11両が転覆したり、大きく傾いたりした。
 AP通信によると、乗客173人のうち97人が負傷、うち6人が重傷を負った。同州モンゴメリー郡警察は6人が重傷、約60人が軽傷としており、乗客数や負傷者数については情報が錯綜(さくそう)している。
 同通信によると、6人が列車内に閉じ込められたが、全員1時間以内に救出された。
 ワシントンの日本大使館は「今のところ、日本人の負傷者はいない」としているが、乗客の中に日本人がいたかどうかは不明。
 米運輸安全委員会(NTSB)や地元警察が事故原因を調べている。29日は気温が30度を超える猛暑で、熱でレールが曲がった可能性も指摘されている。(京都新聞 夕刊)
■架線を引っかけ JR紀勢線運休 有田でクレーン車
 30日午前8時40分ごろ、和歌山県有田市初島町浜のJR紀勢線踏切付近で、高さ約5bの所にある架線が約50bにわたって緩み、垂れ下がっているのを、下り普通列車の運転士が見つけて前の駅に戻った。この影響で、同線の特急列車のうち、運行中の上下2本が途中の駅で約2時間停車し、別の特急上下2本が運休。普通列車は下りは箕島駅、上りは海南駅で折り返し運転し、乗客をバスで代行輸送した。上下線とも午前11時20分までに復旧した。
 有田署の調べでは、踏切を通過しようとしたクレーン車が架線を引っかけたらしい。(朝日新聞 夕刊)
■列車脱線90人けが 米アムトラック
 【ニューヨーク29日=福島申二】米メリーランド州で29日午後1時55分(日本時間30日午前2時55分)ごろ、シカゴから首都ワシントンDCに向かっていた全米鉄道旅客公社(アムトラック)の長距離列車が脱線、転覆した。現地の消防当局などによれば、乗客乗員約90人が重軽傷を負った。経営難に陥っている同公社の列車は今年4月にも、フロリダ州で6人死亡、100人以上が負傷する事故を起こしている。
 14両のうち11両が脱線した。約200人が乗っており、何人かが車内に閉じこめられたが救出された。米国家運輸安全委員会(NTSB)によれば、猛暑のためにレールが膨張してゆがんだのが原因ではないかと見られている。現場付近の気温は約35度に達していた。
 アムトラックは全米規模で旅客鉄道を運営する唯一の組織だが、慢性的な赤字で存続の危機に陥っている。在ニューヨーク日本総領事館によると、けが人の中に日本人はいない模様だ。(朝日新聞 夕刊)
31日■長岡京市交通バリアフリー 基本構想を策定 府道伏見高槻線 一方通行化を検討
 長岡京市は、2010年までの市の交通バリアフリー政策を示す「市交通バリアフリー基本構想」をこのほど策定した。JR長岡京、阪急長岡天神両駅を中心に重点整備地区を設定し、中心市街地で人優先の道づくりを進める。基本構想の策定は府内で初めて。
 交通バリアフリー法に基づき、昨年9月に識者や公共交通事業者、障害者、高齢者らで構成する検討委員会(会長・青山吉隆京大教授、20人)を設置。駅や道路の実態を調査するなど、交通弱者の意見を聞いてきた。
 構想は、両駅を中心に市役所や公民館、医療、福祉関係の主要施設を含む約250fを重点整備地区に設定した。地区内の駅やバス停の段差解消、道路の歩道拡幅を進め、だれもが安心して移動できる環境を目指す。
 具体策として▽本年度中に両駅へエレベーターなどを完備し、車いすで移動可能なコースを確保する▽再開発事業により、JR駅西口広場をユニバーサルデザインに配慮して整備する▽歩道設置が難しい道路に対して歩行者優先の交通規制を検討する、などとした。
 長期的対応として、阪急駅前広場の新規整備や、市役所前で歩行者の通行が特に多い府道伏見高槻線の一方通行化を検討し、社会実験を進めることをうたっている。
 基本構想をまとめた冊子(A4判43ページ)は1000部制作。市民情報課で無料配布する。(京都新聞)
■「京の玄関」80年… 屋根復元 大阪の博物館
 京都駅で大正時代に設けられ、約80年間使われた1番線東海道線ホーム上の屋根が、大阪市港区波除3丁目の「交通科学博物館」で復元され、一般公開が始まった。
 屋根は長さ65b、幅12b、高さ8.6bの大きさ。強い雨風にも耐えられるよう、骨組みの鉄骨を縦、横、斜めに組んで強度を増しているのが特徴。外観は当時と同じように外側はクリーム色、内側はグレーに塗られた。
 屋根の下には、関西を中心に活躍し、廃車になった蒸気機関車や特急車両、食堂車など9両を展示。当時のホームの時計やベンチ、電灯なども配し雰囲気を再現している。
 京都駅は50年に駅舎が燃える火事があったが、屋根の部分は奇跡的に焼け残った。93年の駅舎建て替えにともなって解体、保管されていた。
 交通科学博物館は62年、大阪環状線の開通を記念して建てられ、01年度の入館者は約26万人。復元工事は約2億2000万円をかけ、3月から実施されていた。入館料は高校生以上400円、4歳以上100円。問い合わせは同館(06・6581・5771)へ。(朝日新聞)