2002(平成14)年 4月


1日■南海高野線でまた土砂崩れ 和歌山・高野町(朝日)
  ■循環バス、きょう発車 京田辺松井−八幡欽明台北結ぶ(京都)
  ■こりゃ速い最高時速350` 韓国新幹線(朝日)
  ■列車が追突 3人死亡 スペイン、90人負傷(朝日)
  ■京都市交通局人事 2チーム発足で規制緩和対応 市交通局(京都)
  ■踏切で衝突 男性が重体 電車と軽トラック 奈良(朝日)
2日■嵐山直通便、運行へ 京福電鉄(京都)
  ■羽束師橋仮橋撤去へ 20日から通行止め 市バス ルートも一部変更 羽東師橋1階部分車道橋の拡幅終了で(京都)
  ■京都市の人事異動 課長級・課長補佐級・係長級(抜粋)(京都)
  ■京都市人事異動 ペイオフ対策に専門員 系長級以上1240人 重点配置や改編(抜粋)(朝日)
  ■連勝猛虎、孝行息子や 阪神電鉄株もイケイケ(朝日)
  ■「出雲」が故障、停止 JR福知山駅(京都)
3日■市バスに微粒子除去装置 ディーゼル汚染軽減へ 京都市、まず8台(京都)
  ■ホームから転落 すき間で助かる 大阪で女性、電車通過(京都)
  ■”軌跡”生んだ32a 線路転落の女性助かる 大阪市営地下鉄(朝日)
  ■信号トラブル 地下鉄遅れる 大阪、3000人に影響(朝日)
  ■金剛バス スト突入(朝日)
4日■余部鉄橋 架け替え 沿線市町JR案受諾 暴風の壁付き 強風運休削減(京都)
  ■強風で一時運転見合わせ JR湖西線(京都)
  ■KTRも大幅乱れ(京都)
  ■市営千日前線 夕方にも異常 大阪・南巽駅の信号(朝日)
  ■関空駅でも24本が運休(朝日)
  ■速度出しすぎ快速緊急停止 JR京田辺駅(朝日)
5日■快速電車が急停車 JR片町線京田辺駅(京都)
  ■障害物検知機作動 JR阪和線 24本が運休(朝日)
6日■山科駅 信号に支障(京都)
  ■降りて歩いて 58 京福電鉄車折駅(京都市右京区嵯峨中又町) 鉄斎慕い文化人暮らす(京都)
7日■水たまりに落ち? 地下鉄作業員死亡 伏見の東西線延伸現場(京都)
  ■市バスが急停止 乗客の3人軽傷 左京(京都)
8日■声 「赤バス」試乗 車いすは危険 障害者支援センタースタッフ 柴辻 葉子(大阪市 51歳)(朝日)
9日■点図で結ぼう東西線 伏見の点訳サークル 駅構内を周査 周辺施設もしっかり明記(京都)
  ■小型バスにノンステップ 三菱自、国内初(京都)
  ■アムトラック、分割の危機(京都)
  ■市バス運転中気分悪いと降車 上京、客乗り換える(京都)
  ■らくらくおでかけ 京都駅など「三つ星」 国交省、駅調査 バリアフリー度 ネットで公開(京都)
10日■宝塚ファミリーランド−来年閉園 神戸ポートピアランド−経営撤退 阪急「事業継続は困難」 USJと客層重複(京都)
  ■朝鮮半島銃弾鉄道とシベリア鉄道 東西で連結を構想(京都)
  ■阪急、遊園地事業から撤退 引受先を模索 神戸ポートピアL ・宝塚ファミリーL 来年4月閉鎖 震災・USJ…低迷続き(朝日)
  ■阪急が遊園地事業撤退 明治来の集客術陰り 鉄道各社、投資重荷に(朝日)
  ■声 国労の解体にリストラの根 社会保険労務士 杉田 幸子(奈良県生駒市 44歳)(朝日)
  ■声 思いやりにも必要な想像力 主婦 塚本 久美子(広島市 47歳)(朝日)
11日■公共施設 交通機関 介助犬同伴OK 法案可決 公団など”同居”も(京都)
  ■公営地下鉄が赤字増(朝日)
12日■新幹線のボルト また1本折れる JR東海車両所に(朝日)
  ■どこへ行ったの? JR京都駅「1番のりば」 混乱防止へ「消えました」 「線」と「ホーム」新ビルでズレてた数字(朝日)
  ■ホームの先は非武装地帯 韓国(朝日)
  ■声 踏切に車いす あわやの救出 主婦 木村 政美(大阪市 65歳)(朝日)
13日■定時運行 専用レーン確保を 市バス・地下鉄モニター報告 マナー向上 標語公募の提案も(京都)
  ■信号故障で運休 JR玉水駅(京都)
  ■降りて歩いて 59 JR上夜久野駅( 夜久野町平野) 高原の自然と温泉満喫(京都)
  ■チビっ子 駅で預かります 送迎の便売り物 京阪・阪急が進出(朝日)
  ■阪急社長らを株主代表提訴 高架工事費処理巡り(朝日)
14日■花見帰りのホーム 女性転落して死亡 JR桜ノ宮駅(京都)
15日■信号故障で運休も JR京都駅(京都)
16日■電車誤進入3件続発 JR京都駅あわや重大事故 国交省調査開始(京都)
  ■SLファン集合 「B20形」の復元手伝って 市民ボランティア150人募る 部品磨きや塗装 5ヵ月かけ走行状態に 梅小路蒸気機関車館(京都)
  ■JR京都駅で操作ミス3件(朝日)
  ■米原貨物ターミナル アクセス道と一体化 国松知事表明 直結で物流効率化(京都)
  ■”銀河鉄道”時速36bで試運転(朝日)
17日■信号機故障で列車2本遅れ JR長岡京駅(京都)
  ■サッカーW杯 観客輸送は万全 近畿の鉄道各社計画出そろう 乗り継ぎも便利に 大阪・神戸の試合 増便・深夜も運行(京都)
  ■地方鉄道の改善へ検討会で指針作成 19日に国交省(京都)
  ■W杯 鼓動 JR西日本 期間中、臨時289本 終電延長、通訳も配置(朝日)
  ■阪急宝塚線故障 帰宅5万人影響(朝日)
  ■声 車内の様子に寂しくなった 大学生 橋口 綾子(東広島市 22歳)(朝日)
  ■南海、JR強風で一時運転見合わせ 関空連絡橋(京都)
  ■関空連絡橋が一時運行中止 強風、運休列車も(朝日)
18日■女性はねられ即死 JR円町駅、特急に(京都)
  ■ふるさと昭和史ビデオ 59 阪急電鉄地下延長線(大宮−河原町間)開通 京都市 昭和38(1963)年6月17日 都市機能担う市民の足(京都)
  ■ロッカーにえい児遺体 京阪淀屋橋駅(朝日)
  ■洛中洛外(京都)
  ■山手線車両に15インチモニター JR東日本、動画情報を充実(日本経済)
19日■新幹線栗東駅 県とJR、設置合意へ 地元、240億円負担 10年度開業目指す(京都)
  ■スルッとKANSAlカード IC化で多彩なサービス 2003年度以降 前・後払いやクレジット機能(京都)
  ■東京行き夜行 渋谷に停留所 京阪バス、学割も(京都)
  ■ふるさと昭和ビデオ 60 福知山鉄道管理局開所 福知山市天田 昭和25(1950)8月1日 市民らの誘致運動実る(京都)
  ■私鉄ICカード乗車券、JCBと提携 割引対象店、1万店超に(朝日)
  ■500人乗り旅客列車横転 米フロリダ 6人死亡、170人重軽傷(京都)
  ■脱線し転覆 5人が死亡 米の長距離列車(朝日)
20日■在来線の予約低調 JR西のGW期間(京都)
  ■降りて歩いて 60 バス停 心と体の癒しの森(園部町大河内) ツヅジの名所散策を(京都)
21日■アルペンルート全通(朝日)
22日■日本に2両しかないSL B20形 復元開始へ式典 梅小路蒸気機関車館 構内で運転 秋には可能(京都)
  ■電車にはねられ男性が大けが JR大阪駅(朝日)
  ■新快速が故障 JR山陽線(京都)
  ■阪急電鉄社長宅に銃弾(京都)
  ■東証などに爆破予告 職員ら800人一時避難(京都)
  ■阪急社長宅に発砲 芦屋(朝日)
  ■近畿警察局職員 痴漢容疑で逮捕 JR車内で(朝日)
  ■山陽新幹線、グレー”一色” JR西「こだま」も化粧直し(朝日)
  ■新快速が故障 4時間乱れる JR東海道・山陽線(朝日)
  ■路線バスに大型車追突 神戸、数人が軽傷(朝日)
23日■地下鉄東西線西進など承認 京都市都計審(京都)
  ■走り去る男を目撃 阪急社長宅発砲音直後(朝日)
  ■求ム SL復元「手伝い人」 梅小路蒸気機関車館 希少なB20形、分解修理へ(朝日)
  ■阪急故障194本遅れ 京都線 乗客 400人、20分缶詰め(京都)
  ■職場休憩所の分煙化求め提訴 JR西日本車掌ら(京都)
  ■阪急また止まる 今度は京都線で(朝日)
24日■新幹線栗東駅 1日1万人利用 地元設置促進協が予測(京都)
  ■地方バス路線維持支援など提案へ 府市長会春季定例会(京都)
  ■電車、バスで「おこしやす」京の協議会 パンフ配布 関西主要駅でPR(京都)
  ■米で電車衝突 2人が死亡 260人が重軽傷(朝日)
25日■新幹線「びわこ栗東駅」決定 10年開業 きょう協定書調印(京都)
  ■負担割合 調整が焦点 新幹線栗東駅建設合意 県・市町、財政厳しく 合併問題、影落とす(京都)
  ■岩場に男性の遺体 ホームから転落? 保津峡駅近く(京都)
  ■10年春めど 栗東・新幹線駅 こだま1時間 上下4本程度 JR東海(朝日)
  ■声 車いす大歓迎 NYの市バス 高校教員 横本 勝(京都市 61歳)(朝日)
  ■新幹線「びわこ栗東駅」設置協定 県、市とJRが協議(京都)
  ■コンクリ片落下 山口の山陽新幹線高架(京都)
  ■大津地検の事務官痴漢 JR東海道線の車内(京都)
  ■爆破予告騒ぎ 特急24分遅れる JR湖西線(京都)
  ■特急「雷鳥」に爆破予告電話 敦賀駅、いたずらか(朝日)
  ■機長、鉄路をゴトゴト 青森の廃線でディーゼルカー借り、運転同好会 嶋 望海(日本経済)
26日■ドア故障で運休 2000人に影響 JR西大津駅(京都)
  ■近鉄無配、500人削減(京都)
  ■近鉄、初の無配転落(朝日)
  ■地下鉄東西線石田駅工区 大量出水で工事中断 開業、工費に影響も(京都)
  ■国労問題 与党、4党合意破棄も 労使紛争、再び紛糾か(朝日)
27日■建設費膨張を懸念 地下鉄東西線延伸地下水噴出 工事中断 深刻な影響 開業時期に遅れも 公表遅れ批判集中(京都)
  ■トラの快走横目にひっそり 阪神パーク来春閉園 ショッピングセンター計画(京都)
  ■車内で女子中生の体触った男を逮捕 容疑で桂署(京都)
  ■降りて歩いて 61 近鉄寺田駅(城陽市寺田) 住民に優しい街目指す(京都)
  ■列車の遅れ一目で(朝日)
28日■親子の歓声 湖北路走る GW初日、SLに人気(京都)
29日■見納め紀行 2 南海電鉄和歌山港〜水軒 02年5月26日廃線 地元自治会にも見放され…(朝日)
30日■全国鉄道利用者会議が総会 路面電車のあり方など討論 左京(京都)
  ■社説 びわこ栗東駅 調和のある発展の礎に(京都)
  ■女性飛び込み電車6本運休 JR小倉駅、8500人影響(京都)
  ■「乗り入れ」増えて あれれっ大阪非環状線 「一周」激減、全体の半分 私鉄と競争、ネットワーク強化で 「乗り間違えた」観光客ら苦情も(朝日)



1日■南海高野線でまた土砂崩れ 和歌山・高野町
 31日午後5時45分ごろ、和歌山県高野町、南海電鉄高野線の紀伊神谷−紀伊細川駅の間で、線路わきの山肌から土砂が崩れ落ちているのを南海電鉄の係員が発見。高野下−極楽橋駅間の運転を見合わせた。後続の列車は難波−高野下駅で折り返し運転し、不通区間は、バスで振り替え輸送している。
 土砂は線路上に幅2b、長さ7bにわたって、高さ1.6b積もっており、同電鉄は復旧を急いでいる。現場は28日に土砂崩れが起きて急行が脱線した個所。(朝日新聞)
■循環バス、きょう発車 京田辺松井−八幡欽明台北結ぶ
 京阪宇治交通(本社・枚方市)は1日から、京田辺市山手中央のJR片町線松井山手駅前−八幡市欽明台北の新興住宅街を循環する新路線バス「京阪東ローズタウンコミュニティバス」を運行する。
 新路線は、松井山手駅前を出発して、八幡市欽明台西、欽明台北地域の住宅街を循環する1周約3`(所要時間約11分)で、停留所数は両地域内の5ヵ所。平日は55本、土日曜・祝日は33本を運行する。運賃は160円(小学生以下80円)。
 使用される車両は、低床型(高さ約50a)のマイクロバス(定員42人)で、車いすの乗客にも脱着式スロープ板で対応する。京阪宇治交通では「お年寄りや障害者、子ども連れの乗客が気軽に利用できるバスを目ざす」としている。(京都新聞)
■こりゃ速い最高時速350` 韓国新幹線
 【ソウル31日=石神和美】韓国の建設交通省と鉄道技術研究院が、最高時速速350`の高速鉄道車両の自主開発に成功した。4月末ごろ試験走行を始め、05年の実用化を目指す。鉄道技術研究院は「技術の国産化率は87%。日本、フランス、ドイツに次ぐ開発例だ」としている。
 研究開発には同研究院のはか、約70の企業・機関が参加。車体は流線形で空気抵抗と騒音を抑えた。開発費は計2100億ウォン(約210億円)。05年にソウル−木浦(韓国南部)を結ぶ在来線、08年にはソウル−釜山に新設される韓国版新幹線「京釜高速鉄道」に投入される予定だ。(朝日新聞)
■列車が追突 3人死亡 スペイン、90人負傷
 【マドリード30日=AP】スペイン当局者によると、同国東部バルセロナの南西約90`の地中海沿いの町トレデンバラの駅で30日夜、ローカル急行列車が別の長距離列車に追突し、少なくとも3人が死亡、90人が負傷した。ラジオ報道によるとさらに1人が行方不明。
 スペインは、旅行者が多い復活祭の休暇中。双方の列車には計約600人が乗車していた。長距離列車はバレンシア発バルセロナ行きで、衝撃で後部5両が大破した。救急隊員らが生存者の救出に当たった。
 事故原因は調査中。(朝日新聞)
■京都市交通局人事 2チーム発足で規制緩和対応 市交通局
 京都市交通局は1日、局長級1人、部長級4人、課長級13人、課長補佐級7人、係長級34人の計59人の人事異動を発令した。
 乗り合いバス事業の規制緩和などに部署を越えて対応するため、乗客増加対策に取り組む「営業推進」と、運転計画の見直しに向けて利用実態調査などを行う「バス運行調査・検討」の2つのプロジェクトチームを発足させる。
 部長級以上の異動は次の通り。
 【局長級】局次長(保健福祉局社会部長)西村京三
 【部長級】自動車部長(自動車部担当部長)水口重忠▽同担当部長(高速鉄道部運輸課長)村上廣一▽高速鉄道部長(伏見区副区長)北條和仁▽建設室長(建設室担当課長)久保田敏和
 ◇退職
 【部長級】企画総務部担当部長 山川和彦▽高速鉄道部長 大槻雅弘▽建設室長 中川嘉博(京都新聞 夕刊)
■踏切で衝突 男性が重体 電車と軽トラック 奈良
 1日午前9時ごろ、奈良市畑中町のJR関西線畠中踏切で、奈良発京都行きの普通電車(4両)と軽トラックが衝突した。トラックを運転していた男性が全身を強く打って意識不明の重体。電車は約40分間現場に停車し、約5200人に影響があった。奈良署の調べでは、遮断機が下りた踏切内で、軽トラックが動けなくなっていたという。(朝日新聞 夕刊)
2日■嵐山直通便、運行へ 京福電鉄
 京福電気鉄道は、行楽シーズンに合わせて4月6日−5月26日の土、日曜、祝日に嵐山線の北野白梅町−嵐山間で直通運行を行う。
 直通運行は時間限定で、北野白梅町発は午前9時36分から午後4時36分まで、嵐山発は午前9時31分から午後4時31分まで。
 直通運行で帷子ノ辻での乗り換えがなくなるため、金閣寺、龍安寺方面から嵐山、天龍寺方面への行き来が便利になる。(京都新聞)
■羽束師橋仮橋撤去へ 20日から通行止め 市バス ルートも一部変更 羽東師橋1階部分車道橋の拡幅終了で
 桂川を挟み、京都市伏見区の羽東師地区と横大路地区を結ぶ羽東師橋仮橋の撤去が20日から始まる。全国的にも珍しい2階建て構造の羽東師橋の1階部分にあたる歩道橋を、車道橋に拡幅する工事が終了するための措置。撤去に伴い、仮橋を通っていた市バスのルートも一部変更される。
 仮橋は幅8b、延長約250b。羽東師橋から上流約150bに架かり、1991年3月に設置。97年の羽東師橋完成後も生活に必要な橋として住民要望を受け、残されてきた。しかし耐久性の問題などがあり、河川管理者の国土交通省から指導を何度も受け、撤去することに。これに伴い、羽東師橋の歩道橋を幅4bから6bに拡幅し、バイク専用道を設けるため工事をしてきた。
 バイク通行が可能となる20日に仮橋も通行止めとなり、撤去作業が始まる。これまで仮橋を通っていた市バス22号系統は羽東師橋を通行することになり、古川町、志水口、羽東師の3ヵ所のバス停が廃止される。
 廃止に伴い、自動車運転免許試験場−中書島車庫間に1日1往復のバスを新設する。(京都新聞)
■京都市の人事異動 課長級・課長補佐級・係長級(抜粋)
 ◇交通局◇
 【課長級】企画総務部職員課担当課長・労務係長(企画総務部職員課長補佐)堀池雅彦▽自動車部営業課長(産業観光局観光部観光企画課長)佐伯康介▽同運輸課長(自動車部九条営業所長)伊東明夫▽同九条営業所長(同営業課長)前田文男▽同副所長(同九条営業所長補佐)岩永幸輝▽同洛西営業所長(同運輸課長補佐)池澤強司
 高速鉄道部営業課担当課長・市交通事業振興公社派遣(建設室担当課長)近藤茂利夫▽同・京都高速鉄道株式会社派遣(高速鉄道部営業課担当課長補佐)西村正明▽同運輸課長(同運輸課長補佐)松浦敬昭▽同烏丸線運輸事務所長(企画総務部財務課長補佐)中村賢二▽同電気課長(高速鉄道部電気課長補佐)川田正文
 建設室担当課長・高速鉄道部電気課担当課長(同課長)近江恒夫▽同・同施設課担当課長(同営業課担当課長)中嶌慎治
 ◇退職 自動車部運輸課長 伊藤正彦▽同九条営業所副所長 岡本敏彦▽同洛西営業所長 高家孚▽高速鉄道部烏丸線運輸事務所長 武田芳彦▽建設室担当課長 西本光良▽同 両角雅彦
 【課長補佐級】企画総務部研修所担当課長補佐(自動車部梅津営業所長補佐)寺腰三郎▽自動車部運輸課長補佐・安全対策係長(企画総務部研修所担当課長補佐)箕浦勝春▽同担当課長補佐(自動車部運輸課長補佐)山□雅直▽同梅津営業所長補佐・運転係長(高速鉄道部営業課長補佐)吉村忠行▽同洛西営業所長補佐・運転係長(自動車部洛西営業所運転係長)田中明▽高速鉄道部営業課担当課長補佐・市交通事業振興公社派遣(高速鉄道部営業課担当係長)安藤輝雄▽同運輸課長補佐・運輸係長(企画総務部財務課担当係長)田村正弘
 ◇退職 企画総務部研修所担当課長補佐 月本賢一▽自動車部西賀茂営業所長補佐亀井嘉信▽同烏丸営業所長補佐 塩見出▽同梅津営業所長補佐 山口安民▽高速鉄道部営業課担当課長補佐 中井幹雄▽同電気課長補佐 伊豆蔵清
 【係長級】企画総務部総務課事業推進係長(企画総務部財務課主計第二係長)西窪一▽同広告係長(同総務課担当係長)武田徹▽同担当係長・市交通局協力会関連事業部派遣(高速鉄道部東西線運輸事務所担当係長)長谷川博一▽同職員課人事係長(企画総務部職員課担当係長)福田敏男▽同担当係長(建設局)伊藤誠司▽同財務課主計第二係長(都市計画局)東小路義雄▽同管財契約係長(高速鉄道部電気課担当係長)河田雅昭▽同担当係長(自動車部営業課担当係長)宮田進一朗
 自動車部営業課担当係長(同営業係長)加藤譲▽同・市交通局協力会関連事業部派遣(企画総務部総務課担当係長)坂本雅美▽同運輸課計画係長(自動車部運輸課担当係長)山岡昭弘▽同西賀茂営業所運転係長(同西賀茂営業所担当係長)広瀬一昭▽同担当係長(同烏丸営業所)湯川修三▽同烏丸営業所運転係長(同担当係長)武川敏和▽同担当係長(同洛西営業所整備係長)小倉義清▽同(同烏丸営業所)福田功史▽同(同洛西営業所)佐々木正行▽同九条営業所庶務係長(環境局)水本誠二▽同担当係長(自動車部九条営業所)太田秀敏▽同梅津営業所庶務係長(企画総務部財務課)青野泰三▽同担当係長(自動車部梅津営業所)梅地政夫▽同洛西営業所整備係長(同技術課)飯原京二
 高速鉄道部営業課担当係長(企画総務部総務課)児玉宜治▽同・市交通事業振興公社派遣(建設室担当係長)小西正明▽同・京都高速鉄道株式会社派遣(高速鉄道部施設課)宮田弘▽同烏丸線運輸事務所担当係長(同運輸課)小林正明▽同(同烏丸線運輸事務所)桃谷征二▽同東西線運輸事務所担当係長(同営業課)足立公弘▽同施設課軌道係長(同施設課)堀田剛▽同電気課電力係長(同電気課姉小路電力区長)山本昇▽同信号保安係長(建設室)藤原俊彦▽同担当係長(高速鉄道部営業課担当係長)佐々木富子▽同姉小路電力区長(同電気課)宮木健次
 建設室担当係長・高速鉄道部電気課担当係長(企画総務部総務課担当係長)中山誠昇
 ◇退職 自動車部烏丸営業所担当係長 服部正男▽同横田義一▽同九条営業所担当係長 長谷川宗克▽同梅津営業所担当係長 樋口康次▽高速鉄道部営業課担当係長 奥田勉▽同烏丸線運輸事務所担当係長 辻井裕美▽同 宮川康博▽自動車部営業課付 中野信人(京都新聞)
■京都市人事異動 ペイオフ対策に専門員 系長級以上1240人 重点配置や改編(抜粋)
 京都市は、係長級以上の人事異動と組織改編を1日付で発令した。異動者数は、市長部局911 人、消防局156 人、交通局59人、上下水道局114人の計1240人。勧奨退職者が多く、それに伴い昨年より116人多くなった。財政再建をにらんだ整理統合を進め、重点施策に人材を厚く配分した、と説明している。
 組織は、市長部局で部相当が1増、課相当が4減。係相当は54減となった。3月末で同和対策事業が終了したのに伴い、同和対策課は廃止された。新たに設置した「人権文化推進課」が一般施策として、人権啓発を引き継ぐ。
 産学官で新産業を創出する「スーパーテクノシティ構想」の実現のため、3年間限定で「推進室」を設置。ペイオフ対策では、金融機関の経営状況を分析したり、資金運用を担当したりする「金融専門員」を導入。民間シンクタンクから人材を招く。
交通局
 【局長級】次長(保健福祉局社会部長)西村京三
 【部長級】自動車部長(自動車部担当部長)水口重忠▽同担当部長(高速鉄道部運輸課長)村上廣一▽高速鉄道部長(伏見区副区長)北條和仁▽建設室長(建設室担当課長)久保田敏和
 【課長級】企画総務部職員課担当課長(企画総務部職員課課長補佐)堀池雅彦▽自動車部営業課長(産業観光局観光部観光企画課良)佐伯康介▽同道輸課長(自動車部九条営業所長)伊東明夫▽同担当課長(兼同営業課担当課長)角田敏昭▽同九条営業所長(同営業課長)前田文男▽同副所長(同九条営業所所長補佐)岩永幸輝▽同洛西営業所長(同運輸課課長補佐)池澤強司▽高速鉄道部営業課担当課長(建設室担当課長)近藤茂利夫▽同(高速鉄道部営業課担当課長補佐)西村正明▽同運輸課長(同運輸課課長補佐)松浦敬昭▽同烏丸線運輸事務所長(企画総務部財務課課長補佐)中村賢一▽同電気課長(高速鉄道部電気課課長補佐)川田正文▽建設室担当課長(同電気課長)近江恒夫▽同(同営業課担当課長)中嶌慎治
退職
 【交通局】山川和彦(企画総務部担当部長)▽大槻雅弘(高速鉄道部長)▽中川嘉博(建設室長)▽伊藤正彦(運輸課長)岡本敏彦(九条営業所副所長)▽高家孚(洛西営業所長)▽武田芳彦(烏丸線運輸事務所長)▽西本光良(建設室担当課長)▽両角雅彦(同)(朝日新聞)
■連勝猛虎、孝行息子や 阪神電鉄株もイケイケ
 23年ぶりに開幕2連勝したプロ野球阪神タイガースの親会社、阪神電気鉄道の株価が上向きだ。1日の東京市場では、午前の取引で99年10月以来の349円をつけ、終値も前週末より11円高い342円。星野仙一・新監督への期待やオープン戦「優勝」の実績も手伝い、投資家の間では「今年はほんまもん」との期待が高まっている。
 球団経営は阪神電鉄グループの1部門だが、タイガースが強いシーズンは沿線の甲子園球場の動員力が高まり、運賃収入も増える。
 年明け後、300円〜310円の水準(終値)だった阪神株は、オープン戦で白星を重ねるごとに上昇、8割超の勝率で12球団のトップに立つと340円台に乗せた。これに宿敵・巨人戦の連勝が弾みをつけた。(朝日新聞)
■「出雲」が故障、停止 JR福知山駅
 2日午前5時20分ごろ、JR山陰線の福知山駅構内で、寝台特急「出雲」の下り列車がエンジンの故障で運転できなくなった。乗客約130人は後続の普通列車に乗車し、出雲市方面に向かった。後続列車などに影響はなかった。(京都新聞 夕刊)
3日■市バスに微粒子除去装置 ディーゼル汚染軽減へ 京都市、まず8台
 大型ディーゼル車から出る排ガス対策として、京都市はこのほど、市バス8台にディーゼル排気微粒子除去装置を初めて導入した。今後も導入台数を順次、増やしていく。
 ディーゼルエンジンは燃費や耐久性に優れている一方で、排ガスに含まれる窒素酸化物や粒子状物質の量が多く、大気汚染の原因にもなっている。東京都は排出基準に満たない車の通行を禁止する条例を制定しており、国も昨年、排出規制を強化する法改正を行った。
 導入した装置は、マフラーと一体となっており、排出口に装着する。排ガスに含まれる粒子状物質などをフィルターに集めて燃焼させる方法で取り除く。粒子状物質は70−80%、窒素酸化物は一部が除去できるという。
 市バス全759台のうち、粒子状物質排出量の多いディーゼルエンジンは654台で、今回はうち8台に導入した。1台205万円で、市は環境省から半額補助を受ける。2002年度末には導入台数を計16台とする計画。(京都新聞)
■ホームから転落 すき間で助かる 大阪で女性、電車通過
 2日午後4時半ごろ、大阪市東成区大今里の同市営地下鉄千日前線今里駅で、近くの主婦(62)がめまいを起こし、ホームから転落した。直後に野田阪神発南巽行きの電車が入ってきたが、主婦はレールの間に倒れ込んだため、車両と接触せずに助かった。
 東成署などによると、電車は急ブレーキをかけたが止まりきれず、1両目が主婦の真上を通り過ぎたところで停止した。レール幅は約1b40aで、地面と車両とのすき間は30−40aだった。主婦は車両の下から助け出された。転落したときに腰を打ったが軽傷という。
 駅員は「助け出された時には意識もあって『痛い痛い』と言っていた」と話している。(京都新聞)
■”軌跡”生んだ32a 線路転落の女性助かる 大阪市営地下鉄
 2日午後4時半ごろ、大阪市東成区大今里3丁目の同市営地下鉄千日前線今里駅で、近くの女性(62)がホームから線路へ転落した。直後に野田阪神発南巽駅行き下り電車(4両編成)がホームに入ってきたが、女性は2本のレールの間にすっぽりはまりこんで倒れ込んだため、奇跡的に助かった。
 大阪市交通局によると、女性は幅約140aのレールとレールの間に倒れた。倒れたときはうつぶせの状態で、直後に自分で仰向けになった。その数秒後、同駅で停車する電車がホームに入ってきた。急ブレーキをかけたが、止まり切れず、1両目が女性の真上を通り過ぎ、2両目との連結付近で停車した。車両と地面の空間は約32aだった。ホームにいた乗客は少なかったという。
 東成署などによると、女性はめまいを覚えてホームへ降りる階段でよろめき、線路上に転落したという。
 車両の下から駅員に助け出された女性は、担架の上で「大丈夫です」と答えたという。駅員は「線路の間に落ちたのは奇跡としか言いようがない。助かって本当によかった」と話していた。(朝日新聞)
■信号トラブル 地下鉄遅れる 大阪、3000人に影響
 3日午前9時半ごろ、大阪市生野区巽東2丁目の市営地下鉄千日前線の南巽駅で、信号が赤から青に切り替わらなくなるトラブルがあった。信号と連動した自動式ポイントも動かなくなっため、同駅を始発とする野田阪神行き上り電車(4両編成)が発車できなくなったほか、同線の上下8本が最寄り駅で待機した。市交通局の職員がポイントを手動で作動させ、18分後に全電車が運転を再開した。このトラブルで乗客計3000人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
■金剛バス スト突入
 臨時給などをめぐり経営側と交渉していた金剛自動車(本社・大阪府富田林市)のバス労組は、3日始発から路線バスの24時間ストライキに突入した。近畿運輸局によると、正午までに富田林市一帯でバス239本が運休し、3840人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
4日■余部鉄橋 架け替え 沿線市町JR案受諾 暴風の壁付き 強風運休削減
 1986年12月、列車転落事故のあったJR山陰線・余部鉄橋(兵庫県香住町)を、強風時も運行可能な新橋に架け替えることが、このほど決まった。事故後、強風による運行規制が度重なり、沿線市町などでつくる余部鉄橋対策協議会(会長=井戸敏三県知事)がJRの提案を受け入れた。今後、工費約30億円について、兵庫県や鳥取県、沿線市町で負担割合を詰め、JRにも負担を求める意向。
 JR案は、現在の橋の約6b北側に防風壁を設けたコンクリート製の橋を新設する。完成すれば運休本数は、現在の年間約100本から20本程度に減る見通し。
 現在の鉄橋は、高さ41b、長さ309bの橋脚式で、12年に完成した。86年の事故は、回送中の列車が強風にあおられて転落し、直下のカニ加工工場で働いていた12人が死傷した。
 事故後、JRは風速20b以上で運行をやめ、運休が相次いでいた。
 同協議会は、橋に防風壁を設置するようJRと交渉したが、JR側は、橋への加重で耐久性が損なわれるとして、昨年、代替案として新橋設置を提案していた。
 同協議会は構成33団体へのアンケートで、約半数が賛成したことから受け入れを決めた。景観上貴重な現鉄橋を残すかどうかは地元の意見を尊重して決めたいとしている。(京都新聞)
■強風で一時運転見合わせ JR湖西線
 3日午後4時55分ごろ、滋賀県志賀町、JR湖西線の2ヵ所の風速計が風速25bを記録、JR西日本は堅田−近今津駅間の電車の運転を見合わせた。同6時34分に運転を再開した。
 JRは、両駅間で代行バスを走らせたほか、電車を両駅から、それぞれ折り返し運転。特急列車は米原経由で運転した。
 運転見合わせに伴い、新快速1本を含む17本運休。特急10本など計15本が最大3時間遅れ、約9500人に影響が出た。
 彦根地方気象台によると、この日は寒冷前線の通過に伴い強風が吹き、滋賀県内では甲賀地方を除き強風注意報が出ていた。(京都新聞)
■KTRも大幅乱れ
 3日午後1時50分ごろ、北近畿タンゴ鉄道(KTR)由良川橋りょう(宮津市由良−舞鶴市神崎間)の風速計が毎秒20bを超えたため、午後4時20分まで断続的に運転を見合わせた。
 この影響で、京都行き特急「タンゴディスカバリー4号」など計6本が運休または部分運休したほか、久美浜行き特急「タンゴディスカバリー1号」など計6本に最高1時間40分の遅れが出て、計約200人に影響が出た。(京都新聞)
■市営千日前線 夕方にも異常 大阪・南巽駅の信号
 3日午後4時10分ごろ、大阪市生野区巽東2丁目の市営地下鉄千日前線南巽駅で、信号とポイントが切り替わらなくなった。10分後に手動で復旧させたが、このトラブルで同線の上下10本が最大で10分遅れ約2000人に影響した。同日午前9時半にも同じ場所で同じトラブルがあり約3000人に影響が出ていた。(朝日新聞)
■関空駅でも24本が運休
 3日午後2時55分ごろ、大阪府田尻町の関西空港駅構内で、信号機が赤のまま変わらないトラブルがあり、同駅とりんくうタウン駅間の電車の運行がストップした。約1時間後に信号機は正常に作動するようになり、JR西日本と南海電鉄は運転を再開した。
 この影響で、両社合わせて上下24本が運休し、後続電車に最大47分の遅れが出た。(朝日新聞)
■速度出しすぎ快速緊急停止 JR京田辺駅
 4日午前7時39分ごろ、京都府京田辺市のJR片町線京田辺駅で、駅に入ろうとした木津発篠山口行きの快速電車(4両編成)の非常ブレーキが作動し、緊急停止した。6分後に運転を再開したが、後続の2本が運休し、5本が6〜2分遅れ、通勤客ら約3500人に影響が出た。
 JR西日本によると、運転士が誤って時速15`の制限速度を超えて運転したため、自動列車停止装置(ATS)が作動したという。(朝日新聞 夕刊)
5日■快速電車が急停車 JR片町線京田辺駅
 4日午前7時40分ごろ、京田辺市田辺久戸のJR片町線京田辺駅で、篠山口行きの快速電車が連結作業中に、列車自動停止装置(ATS)の非常ブレーキが作動し、急停車した。電車に異常はなく、6分遅れで運転を再開した。
 このため、京田辺−木津駅間で快速電車上下計2本が運休したほか、上下計5本が2−6分遅れ、約3500人の足に影響が出た。JR西日本では、停車中の車両との連結作業の際、同電車が制限速度(時速15`)を2`超え、構内へ進入したためATSが作動したとみている。(京都新聞)
■障害物検知機作動 JR阪和線 24本が運休
 4日午後3時10分ごろ、大阪府岸和田市下松町、JR阪和線の小土野踏切(警報機、遮断機付き)で、非常ボタンが押され、踏切内の障害物を検知する特殊信号発光機が作動した。天王寺発和歌山行きの普通電車(4両編成、乗客約150人)が踏切の手前で停止したが、踏切内に異状はなく、8分後に運転を再開した。JR西日本はいたずらとみている。
 この影響で上下計24本が運休、41本が8分から28分遅れ、約2万3000人に影響が出た。(朝日新聞)
6日■山科駅 信号に支障
 5日午後4時18分ごろ、京都市山科区のJR東海道線・山科駅で、百済(大阪市)行き貨物列車(18両編成)が通過する際、信号機が赤のまま変わらず、約7分間停車した。このため、下り列車10本が19分から5分遅れ、乗客約8000人に影響した。(京都新聞)
■降りて歩いて 58 京福電鉄車折駅(京都市右京区嵯峨中又町) 鉄斎慕い文化人暮らす
 駅のホームを南に降りると、「車折神社」と刻んだ社標が立つ。かつて宮司を務めた日本画家、富岡鉄斎の書が目に飛び込んでくる。
 桜が美しい境内を歩くと、各所に大小の石が並んでいる。神社の神石を持ち帰り、願いがかなうと、お礼の石を奉納する習わしがあり、参拝客が石が持ち込むのだ。人の背丈を越える巨岩もトラックで運ばれ、中門の近くに鎮座する。
 「昔は、線路をはさんだ神社の向かい側に『嵐山劇場』があったんですよ」。同神社権宮司の渡部敬さん(75)は懐かしそうに目を細める。映画館を営んでいた経営者が、宝塚歌劇場を目指して1932年に開設した。モルタル2階建てで、ラインダンスなどを楽しむ材木業者や農家でにぎわったが、戦況の悪化とともに閉館し、今は民家が立ち並ぶだけだ。往時の劇場をしのばせるものは残っていない。
 車折駅の近くに一時期寄宿した作家の坂口安吾もエッセーの中で嵐山劇場に触れ、「100名足らずの寒々とした見物人」と記し、芸人の出し物の様子を紹介している。渡部さんは「当時は戦争が激しくなり、歌舞音曲が禁止された時代。文化の息吹が失われたのは寂しい限りです」と話す。
 境内を三条通に向かって進むと、境内神社の一つ、芸能神社がある。俳優や華道、茶道の家元、流行のアイドルまで、芸能に携わる人の名前を書いた朱の玉垣が2000枚以上も並ぶ姿がひときわ目を引く。
 三条通を渡り、桂川に向かうと、途中で京都嵯峨芸術大のキャンパスに出る。春は入学の季節、芸術家の卵たちの華やかなファッションが、鉄斎を慕い多くの文人墨客が暮らしたまちを彩る。(京都新聞)
7日■水たまりに落ち? 地下鉄作業員死亡 伏見の東西線延伸現場
 6日午後3時10分ごろ、京都市伏見区石田森東町、市営地下鉄東西線延伸工事現場で、地下で作業中だった伏見区下鳥羽円面田町、建設会社社員樋口信博さん(30)が、作業場の約2b下にある水たまり(深さ約2.5b)に沈んでいるのを同僚が見つけ、119番通報した。樋口さんはすでに死亡していた。
 山科署の調べでは、樋口さんは同日朝から同僚5人とともに地下約20bで工事用の鉄製足場を組み立てる作業をしていた。昼すぎから姿が見えなかったため、同僚が探していたという。遺体に目立った外傷はなく、同署は樋口さんが作業中に転落した可能性があるとみて調べている。(京都新聞)
■市バスが急停止 乗客の3人軽傷 左京
 6日午後1時すぎ、京都市左京区東大路三条上ルで、平安神宮行きの市バスが急停止した。通路に立っていた東大阪市の無職女性(64)が頭を打つなど、乗客計3人が手や首に軽傷を負った。
 川端署によると、バスの運転手(41)は「前の車に気づくのが遅れ、急ブレーキを踏んだ」と話しており、同署は運転手が前をよく見ていなかったとみて調べている。(京都新聞)
8日■声 「赤バス」試乗 車いすは危険 障害者支援センタースタッフ 柴辻 葉子(大阪市 51歳)
 私は慢性関節リウマチで、外出には電動車いすを使っています。最近、「赤バス」に乗ってみました。大阪市が地域密着型のコミュニティーバスとして走らせているバスです。低床で、お年寄りや車いすの人が利用しやすいという触れ込みで、市の広報紙に紹介されていたので、一度乗ってみたいと思っていました。
 利用して、車いすでは二度と乗りたくないと思いました。小型のバスだから仕方がないのかもしれませんが、乗るときに運転手さんが引き出すスロープの幅が狭く、短いので、傾斜がものすごくきついのです。電動でも、後ろから押してもらわないと上がれません。
 手動の車いすなら、女性の介助者1人では大変だと思いました。降りるときも、スペースが狭いため、車いすの向きをまっすぐにできず、スロープを斜めに降りなければならず、とても怖かったです。車いすで利用しやすいなんて言わないでほしいと思いました。
 小回りが利いて、狭い道でも入れるので、一般の人や足腰の弱っている方には、確かに便利です。でも、車いすの人にはやはり危険です。(朝日新聞)
9日■点図で結ぼう東西線 伏見の点訳サークル 駅構内を周査 周辺施設もしっかり明記
 山科区などで活動している「点訳サークル・秋桜」(伏見区醍醐)が視覚障害者向けに、地下鉄東西線全線の各駅構内と周辺の地図(点図)づくりを進めている。自宅などで施設が確認できるよう冊子にする予定で、現在、第1弾として醍醐−御陵駅間の点図に取り組んでいる。
 各駅の改札口近くに点字板はあるが、実際に利用する人は少ない。時間に余裕がある時に点図を見て、外出の際に役立ててもらおうと考え、3年前ほどから、主な活動地域である伏見、山科両区にまたがる醍醐−御陵駅聞から作業を始めた。
 点図はB5判よりも少し大きな特殊な用紙を使う。同区間で2冊(1冊は6、70枚)になる見込み。盛り込むのは各駅のコンコースと地上出入り口付近の地図。改札口や階段、エレベーター、バス停、公共施設などの位置を見開きで記している。
 作製には、各駅の設計図を参考にすると同時に、実地調査も実施。同サークルの大向久子代表(50)は「なるべく正確を期したい」と意気込んでいる。
 醍醐−御陵駅間の点図ができれば、冊子に編む計画。5月末の完成を目指している。将来は、二条駅(中京区)まで、点図作りを伸ばす予定だが、冊子にする費用がかさむことから、視覚障害者が安く入手できるためにも、資金的な協力をしてくれる団体・個人を募っている。問い合わせは大向代表TEL(571)6362へ。(京都新聞)
■小型バスにノンステップ 三菱自、国内初
 三菱自動車工業は8日、小型ノンステップバス「エアロミディME」を23日、国内で初めて発売すると発表した。バスの利用者が減って路線バスの需要が落ち込む中、増加傾向にある小型バスを強化するのが狙い。希望小売価格(東京地区)は前乗り単区間タイプが1291万円など。年間200台の販売を見込んでいる。エアロミデMEの大きさは幅2b、高さ3b、長さ7bで、定員35人。乗降口の地面からの高さは前部の扉が29.5a、中央部の扉は33.5a。停車時にオプションの装置を使うと、さらに5a下げることができる。小型バスは、繁華街と住宅地区を結ぶコミュニティーバスや、過疎地域などで使用され、10年間で需要は3倍に増えている。(京都新聞)
■アムトラック、分割の危機
 【ニューヨーク8日共同】米大陸横断鉄道などで知られる全米鉄道旅客公社(アムトラック)が、分割・民営化の危機に直面している。2001年の営業損失は約11億ドル(約1450億円)に上り、競争原理を導入して政府の補助金漬け体質から脱却すべきだという圧力が、連邦議会などで強まっている。
 アムトラックは、連邦政府を株主に1970年に設立。主に貨物鉄道会社の鉄道を借りて旅客列車を運行している。営業路線は3万5000`に及ぶが、自前で保有する鉄道はワシントン−ボストン間だけ。
 米国版の新幹線「アセラ」を導入するなど、利便牲の向上にも取り組んでいるが、飛行機や自動車との競争に負け、これまで一度も黒字になったことがない。赤字を埋めるため、連邦政府は毎年巨額の補助金をつぎ込んできた。(京都新聞)
■市バス運転中気分悪いと降車 上京、客乗り換える
 9日午前8時半ごろ、京都市上京区の市バス「上七軒」停留所で、10号系統の市バスの運転手(53)が突然、乗客に「気分が悪くなった。乗り換えてくれ」と言い残し、降車した。約30人の乗客はやむなく、後続のバスに乗り換えた。
 市交通局によると、運転手は降車後、公衆電話から近くの市バス営業所に「降車する」と伝えてきたという。運転手はふだんから血圧が高めといい、交通局の事情聴取に「乗客からジロジロ見られている気がして気分が悪くなった」などと話しているという。同局自動車部は「乗客にご迷惑をかけて申し訳ない。言葉遣いも対応も良くなく、懲戒委員会で何らかの処分を行う」としている。(京都新聞 夕刊)
■らくらくおでかけ 京都駅など「三つ星」 国交省、駅調査 バリアフリー度 ネットで公開
 国土交通省は9日、全国で1日5000人以上が利用する鉄道駅3361駅を対象に、バリアフリー度を3段階で評価した情報をインターネットで公開した。一番「らくらくおでかけ度」が高い三つ星の駅は、JR西日本の京都駅など全国で1199ある。
 国交省は「ランクだけでなく、駅ごとに身障者用トイレの設置や車いすでの利用のしやすさ、地図などの情報を満載している。ネットで検索してどんどん出掛けてください」と話している。
 三つ星は車いすの人が一人でも出入り口からすべてのプラットホームまで水平に移動したリエレベーターで行くことができる駅。二つ星は一部で介助が必要な駅で、営団地下鉄丸ノ内線の池袋駅など526、段差が残っている一つ屋の駅は名古屋市交通局の栄駅など1636となっている。
 ランキングの一覧表は、国土交通省のホームページ(アドレスはhttp://www.mlit.go.jp )で。
 駅ごとのバリアフリー度は、交通エコロジー・モビリティ財団のホームページ(アドレスはhttp://www.ecomo.or.jp)で検索できる。(京都新聞 夕刊)
10日■宝塚ファミリーランド−来年閉園 神戸ポートピアランド−経営撤退 阪急「事業継続は困難」 USJと客層重複
 阪急電鉄は9日、「宝塚ファミリーランド」(兵庫県宝塚市)を来年8月末までに閉園するとともに、「神戸ポートピアランド」(神戸市)の経営からも来年3月31日で手を引き、遊園地事業から撤退すると発表した。
 両遊園地は少子化や不況の影響で入場者数が低迷し、少なくとも1996年度以降毎年20億−30億円の赤字が続いている。さらに大阪市にユニハーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が開業、競争が一段と激化したため、「事業継続は困難」(大橋太朗社長)と判断した。
 宝塚ファミリーランドは、1911年開業で面積は11万5000平方b。乗り物や動物園などで人気を集め、ピーク時の74年度は年間約252万人が訪れたが、01年度は111万人にとどまった。来年4月から順次施設を閉鎖、ショッピングセンターや庭園などとして再開発する。81年開業の神戸ポートピアランドは、95年の阪神大震災後に入場者数が激減、01年度はピーク時の3分の1以下まで落ち込んだ。大橋社長は「若者がターゲットで、USJと客層が重複した」ことを不振の理由に挙げた。(京都新聞)
■朝鮮半島銃弾鉄道とシベリア鉄道 東西で連結を構想
 【北京9日共同】韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は金大中大統領の特使として林東源・外交安保統一特別補佐役の訪朝で南北関係を修復したが、南北を縦断する鉄道とシベリア鉄道の連結を、東西2ルートで推進する構想が浮上している。
 林特使は8日夜の韓国テレビとのインタビューで、東部の日本海沿いの東海線連結は金正日総書記が韓国側に提案したものであることを明らかにした。
 林特使は「京義線(ソウル−新義州)は中国と連結し、東海線はシベリア横断鉄道とじかに連結し欧州までつなげ、韓半島(朝鮮半島)を物流の中心地にしよう」との構想を示した。
 金総書記は、昨年夏のロシア訪問でプーチン大統領と南北の鉄道とシベリア鉄道の連結で合意した。しかし、これまでの南北間の合意は、ソウルから朝鮮半島の西側を通じて新義州へ至る「京義線」の復旧だけで、シベリア鉄道との直接の連結は不可能だった。
 今回の合意で韓国側の江陵−軍事境界線までの 127`と北朝鮮側の軍事境界線から高城までの18`の計145`を修復すれば、将来的には釜山から朝鮮半島の東海岸を通りロシア極東部を経て欧州に至る鉄道ルートが可能になる。
 しかし、軌道の幅の違いや北朝鮮国内の鉄道の老朽化など困難な課題が多いのも事実だ。(京都新聞)
■阪急、遊園地事業から撤退 引受先を模索 神戸ポートピアL ・宝塚ファミリーL 来年4月閉鎖 震災・USJ…低迷続き
 阪急電鉄は9日、遊園地事業から完全撤退すると発表した。約90年続いた宝塚ファミリーランドは来年4月に閉園し、跡地に商業施設や公園、マンションなどを建設。神戸ポートピアランドの運営も来年3月末で撤退するが、地主の神戸市が存続を希望しており、引受先を探す。二つの遊園地で年間20億〜30億円の赤字体質が続き、昨年3月のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)開業でさらに客が奪われ、将来の事業好転は見込めないと判断した。
 同社の遊園地事業は、創業者の故小林一三氏が沿線開発に百貨店や遊園地などを組み合わせ、その後、電鉄会社の共通のビジネスモデルとなった。
 ファミリーランドは、その先鞭をつける形で1911年に「宝塚新温泉」として開業。敷地内に動物園や植物園を併設し、隣にある宝塚歌劇とともに事業展開を進め、ピーク時の74年は約252万人が訪れた。来年4月7日に閉園、ジェットコースターなど一部施設は8月末まで営業する。
 ポートピアランドは、神戸ポートアイランド博覧会が開幕した81年に開園。22種類の遊戯施設があり、ピークの91年には年間約163万人の入場者があった。
 しかし、阪神大震災のあった95年以降、入場者数が激減。そこにUSJの開業が重なり、特にポートピアランドの主な客層だった中高生と団体客が奪われ、「経営改普の努力を続けても赤字体質から脱却できない」(大橋太朗社長)と判断した。
 ポートピアランドの敷地約5万平方bを所有する神戸市は、ポートアイランドに活気がなくなるとの理由から存続の手段を探る。(朝日新聞)
■阪急が遊園地事業撤退 明治来の集客術陰り 鉄道各社、投資重荷に
 鉄道に宅地開発と百貨店、遊園地を絡めて集客する−。明治時代からこうしたビジネスモデルをつくってきた阪急電鉄が、遊園地事業から完全に手を引くことになった。ここ数年、小田急電鉄の向ヶ丘遊園(川崎市)など全国で遊園地の閉園が相次いでいるうえ、現存する遊園地の大半も入場者が前年を下回っており、電鉄各社の「集客方程式」が岐路を迎えている。
 阪急が、宝塚ファミリーランドと神戸ポートピアランドの経営から撤退することについて、大橋太朗社長は、「経営努力を続けても、もはや黒字に転換するのが不可能になったため」と説明する。
 ファミリーランドは、ピーク時(74年度)に01年度の倍以上、10年前がピークのポートピアランドに至っては昨年度の3倍以上の客を集め、それに伴い鉄道の運賃収入も伸びるという好循環ができあがっていた。
 しかし、継続的に遊園地に人を引きつけるためには、新たなアトラクションの導入が必要だ。コースターなどの人気施設を導入するには最低5、6億円は必要とされるうえ、「利用者の飽きが来るのは早く、追加投資してもお客の欲求に追いつかない」(同社関係者)状態になっていた。
 さらに現在のテーマパーク業界は、東京デイズニーリゾートとユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「2強時代」。3月に向ヶ丘遊園が閉園、今年2月には横浜ドリームランドも38年の歴史に幕を閉じた。
 今も営業中の近畿日本鉄道の「志摩スペイン村」や、京阪電気鉄道の「ひらかたパーク」も01年度の入場者は前年から大幅に減らしている。
 こうした逆風に加え、遊園地の売上単価も下落している。過去6年間の阪急の遊園地事業の赤字額は20億〜30億円にのぼり、バブル後の清算の一環として事業の再編成を進めている阪急にとっては、重荷になっていた。こうした事情は鉄道各社に共通だ。
 阪急は、約50億円かけてファミリーランドの遊戯施設を撤去。新たに商業施設やマンションなどを建設し、より収益の高い事業に転換する方針。ポートピアランドについては、神戸市が来年3月末までに存続の方法を探る。しかし、大橋社長は「引受先はないと思う」としており、阪急はすでに撤去費約20億円を見積もっている。(朝日新聞)
■声 国労の解体にリストラの根 社会保険労務士 杉田 幸子(奈良県生駒市 44歳)
 涙があふれて止まらない映画だった。「人らしく生きよう−国労冬物語」。国労組合員と、その家族の15年を描いたドキュメンタリーである。
 国鉄の分割民営化の後、JRに採用されたが、売店にたらい回しされたあげくに「隔離職場」に追いやられた人。運転士をはずされ、「人材活用センター」に入れられた人。解雇され、ホタテの行商を始めた人もいた。
 いま猛威をふるうリストラの原風景を見る思いだった。国労つぶしは、総評の力を削ぎ取る狙いと指摘されたが、現代リストラの原点でもあったのだ。
 まじめに汗して働く人たちを、不当に差別し解雇する状況は今日に続いている。ある政治家は「国鉄という字は、国が金を失うと書くのでよくない。JRは『銭アール』と聞こえる」と発言したという。JRに不採用になった国労組合員の痛みが分からないから、そういうことが言えるのだろう。
 家族会の妻が、国労大会で壇上に駆け上がり、必死の訴えをするところも圧巻だった。どんな政治家の演説よりも胸を熱くさせられた。リストラの世の中に勇気と希望を与えてくれる映画だった。(朝日新聞)
■声 思いやりにも必要な想像力 主婦 塚本 久美子(広島市 47歳)
 4日の「譲った座席にむなしさ残る」を読ませていただきました。私は、席を譲った若い女性の申し出に対して、声をかけられた少し足の不自由な男性が、礼も言わずに断った一件を、むなしいこととは思いません。
 この男性は、すぐに下車する様子だったらしいことから、立ったり座ったりが大変と思われたのでしよう。勧められた席まで松葉つえで行き、さらに降車口まで戻るのが、難しかったのではないでしようか。
 投稿者の方は優しい方で、「女性がこのことに懲り、勇気と行動力を失わないよう」と書いておられますが、私も同感です。
 ただ、もう一つ付け加えたいのです。それは「想像力も持ってください」ということです。声をかける相手側にも、様々な状況や事情があるかも知れない、と想像することです。
 この場合、「すぐ降りる」と言われており、そこから想像力を働かせるのも、思いやりではないでしようか。
 それが出来れば、きっとまた、どこかで、「どうぞ座ってください」と声をかけることができると思います。(朝日新聞)
11日■公共施設 交通機関 介助犬同伴OK 法案可決 公団など”同居”も
 身体障害者が盲導犬や聴導犬、介助犬を連れたまま公共の施設や交通機関を利用できる「身体障害者補助犬法案」が10日、衆院厚生労働委員会で可決された。4月中に成立する運びで、10月から施行される。合わせて、厚生労働省は聴導犬と介助犬にも訓練の公費助成枠を拡充して来年度にも実施、身障者の自立と社会参加を促す。
 同法案では公共施設・交通機関のほか、身障者が公団・公営住宅で介助犬などと暮らせるようになり、2003年10月からは不特定多数の人が利用するホテルやスーパー、レストランなどでも同伴が可能となる。民間の事業所や賃貸住宅については努力目標として盛り込んだ。
 訓練の公費助成は、国が指定した社会福祉法人や民法法人に対し、国と都道府県が1匹当たり計150万円程度の補助金を交付する。盲導犬に比べ、聴導犬と介助犬は歴史が浅く、民間団体が寄付などを募って訓練しており、それぞれ30匹にも満たないのが現状。公費助成で普及を図るとともに、厚労省は訓練を行っている既存団体のために社会福祉法人の設立要件の緩和も検討している。
 同法案は超党派の議員連盟が昨年末、臨時国会に提出していた。(京都新聞)
■公営地下鉄が赤字増
 東京都と8つの政令指定都市が経営する公営地下鉄の累積赤字が総計2兆3454億円(00年度決算)に達することが10日、総務省の委託研究会が出した報告書でわかった。
 調査対象は東京都営と札幌、仙台、横浜、名古屋、大阪、京都、神戸、福岡の8市営地下鉄。これら9事業体の累積赤字は92年度に1兆円、99年度に2兆円を突破、その後も増え続けている。(朝日新聞)
12日■新幹線のボルト また1本折れる JR東海車両所に
 11日午後2時30分ごろ、東京都品川区のJR東海東京第一車両所で、おもに東海道・山陽新幹線のひかりに使われる300系車両のブレーキディスク用ボルト1本が、ねじ部分で折れているのが見つかった。
 JR東海によると、車輪とブレーキディスクを固定する12本のボルトのうちの1本。(朝日新聞)
■どこへ行ったの? JR京都駅「1番のりば」 混乱防止へ「消えました」 「線」と「ホーム」新ビルでズレてた数字
 「JR京都駅の1番のりばが、0番のりばに名称変更されました。どういう理由なのでしようか。1番のりばはどこに行ったんでしょうか?」
 北区の会社員男性(45)にこんな指摘を受けました。調べてみると、確かに、京都駅の1番ホームは3月23日のダイヤ改定時に廃止されていました。0番、2番はあるけど1番はない。京都駅のプラットホームの謎に迫ってみました。(角)
 新「0番」ホームは、京都駅の中央口(烏丸口)の改札を抜けてすぐ。北陸方面に向かう列車の乗り場だ。
 「結論から言えば、1番ホームは存在しなくなりました」と、JR西日本京都支社(南区)は説明する。
 ダイヤ改定で、ホームと線路の名称は、図のように変更された。0番ホームと、向かいの2番ホームに面した線路はそれぞれ0番線、2番線。2本の線路の間を走る通過列車用の線路は1番線だ。
 改定前は、中央口側から1番ホーム、2、3、4番線、2番ホームの順だった。1番ホームから2番線に乗る−。不思議な感じがするが、京都駅単独でポイントの切り替えや列車案内を操作していたので、それでも支障はなかった。しかし、そうした運行管理を新大阪駅から遠隔操作する方針が決まった。
 ホームと線路の「数字」を一致させた方が管理がスムーズになる。しかし、変更による客の混乱は少しでも抑えたい。折衷案のかたちで、「0番」のアイデアが生まれた。
 ただ、JRのこうした説明を聞くうち、ある事実に気ついた。そもそも、2つのホームの間にはなぜ、「1番線」がなかったのかだ。
 いまの京都駅が完成したのは97年7月。その前の旧駅の見取り図では、1、2番ホームの間には4本の線路があり、1番ホームに沿って1番線が走っている。
 1番線は、新しい駅ビルの建設に伴って構内が拡張された際、撤去された。仮にそのまま残されていたら、どうなっていたのか。ひょっとしたら、今回の欠番は「2番」の方だったのかもしれない。
 京都駅は10番ホームまでが在来線、11〜14番が新幹線のホームとなっている。しかし開空特急「はるか」が発着するホームは30番、山陰線は31番以降だ。15〜29番は存在しない。
 以前は「山陰1番のりば」などと呼んでいた。94年のはるか運行を機に、山陰線の「山」が数字の「3」に通じることから、30番台に変えたという。
 鉄道総合技術研究所(東京都国分寺市)によると、乗り場の名前は、駅舎に近い方から順番に番号が振られる。
 しかし、例外もある。東京駅には在来線の1番線、2番線のほかに「地下1番線」、千葉に向かう「京葉地下1番線」などがある。
 私鉄名線にも変わった名称がある。
 阪急京都線の桂駅(西京区)には「C号線」がある。以前は、車庫内線路だったが、旅客用に転換させた。A号線、B号線は現在も、車庫用とし使われている。
 人気小説「ハリー・ポッター」シリーズで、主人公たちが魔法魔術学校に行く列車は93/4 ホームから発車する。JRによると、分数や小数、マイナスのホームはないそうだ。(朝日新聞)
■ホームの先は非武装地帯 韓国
 【都羅山(韓国北部)11日=小菅幸一】ソウルと中朝国境の新義州を結ぶ鉄道・京義線の南北朝鮮間連結事業で韓国側最北端に新設された都羅山駅までの列車の定期運行が11日始まった。臨津江を渡り、一般の人たちの立ち入りが厳しく規制される民間人統制区域内に駅はあり、ホーム端から約300b先には、南北を分ける非武装地帯(DMZ)の鉄条網が立つ。
 4`手前の臨津閣駅で身元確認などの手続きが必要だ。韓国鉄道庁は都羅山駅までの列車を当面1日2往復走らせ、サッカー・ワールドカップ(W杯)開催前に5〜9往復に増やす考えだ。(朝日新聞)
■声 踏切に車いす あわやの救出 主婦 木村 政美(大阪市 65歳)
 91歳の伯母に桜を見せてやりたくて、車いすに乗せ、入院先の病院を出ました。途中、小さな踏切があり、半分はど渡ったところで警報機が鳴り出しました。慌てたせいか、前輪をレールのあるくばみに引っかけ、弾みで伯母が車いすから落ちてしまいました。
 もう頭は真っ白。夢中で伯母を抱きかかえ、脱出。次は車いすを、と振り返る横をバイクで通り過ぎた男性が引き返して来て、車いすを踏切の外へ出してくださいました。そして言葉をかける間もなく、走り去られました。下りた遮断機の前では、中年の男女が待っていて、伯母を乗せる手伝いをしてくださいました。
 私一人だったら、どうなっていただろうかと思うと、恐ろしさでぞっとします。
 今月1日、大阪のJR学研都市線放出駅にほど近い踏切でお世話くださいました方々、本当にありがとうございました。皆様の温かいお心に触れ、一人涙している私です。皆様が教えてくださった、人様に手を貸せる人間を心掛けていきたいと思っています。(朝日新聞)
13日■定時運行 専用レーン確保を 市バス・地下鉄モニター報告 マナー向上 標語公募の提案も
 京都市交通局はこのほど、安全輸送とサービス充実に利用者の声を生かすために設けた「市バス・地下鉄モニター」の報告書をまとめた。定時運行や接客マナーなどの課題について、モニターからは「バスレーンを目立たせる」「乗務員が意見を出してアナウンスのマニュアルをつくる」などの提案が出された。
 同モニターは、公募で集まった市民30人がメンバーとなって昨年7月に発足した。今年3月末まで、交通局職員も交えた意見交換会やリポートの提出に取り組んだ。
 その結果、重点課題として「定時運行」「接客マナー」「安全運転」「効率的な運行」「ホームなどの防犯・非常時対策の充実」の五項目が挙げられた。
 課題と指摘した人が最も多かった「定時運行」では、バスレーンの確保とPRのほか、遅れの実態に合ったダイヤ改正、違法駐車の対策強化などが必要との意見が出た。また、利用者のマナー向上の標語を公募する、との提案もあった。
 市交通局は「報告書は職員研修に活用する。規制緩和を受けて秋までにまとめる新たな経営計画にも生かし、サービスを充実させたい」としている。(京都新聞)
■信号故障で運休 JR玉水駅
 12日午後9時40分ごろ、京都府井手町井手のJR奈良線「玉水」駅で、構内の信号機が赤のまま変わらなくなり、約45分後に復旧した。
 このため、京都行き快速電車が同駅で約50分間立ち往生したほか、後続の上下計4本が運休。上下計3本が50分−20分遅れ、計約940人の乗客に影響が出た。JR西日本は、信号を自動的に切り替える電気システムが何らかの理由で作動しなかったのが原因とみて、詳しく調べている。(京都新聞)
■降りて歩いて 59 JR上夜久野駅( 夜久野町平野) 高原の自然と温泉満喫
 JR福知山駅を過ぎて20分ほど西へ進むと、山あいにたたずむ無人駅が姿を現す。あと一つトンネルを抜けたらそこはもう兵庫県、府内西端の駅になる。ホームに降り立つと、野鳥の鳴き声と夜久野高原のさわやかな風が出迎えてくれる。
 夜久野町と兵庫県和田山町、山東町にかけて広がる夜久野高原は、府内唯一の火山「宝山」の噴火で形成された。良質の黒土はダイコンなどの根菜栽培に適し、古くから畑作が盛んだったという。近年、その高原は「農匠の郷やくの」として再開発され、温泉施設「ほっこり館」を中心にレストランや茶室、物産館などが建ち並ぶ一大観光スポットとして生まれ変わった。
 「農匠の郷」までは駅から徒歩約15分。町づくりグループ「ときめき会」のメンバーで、駅のすぐそばに住む夜久昭広さん(51)は「20年ほど前に無人駅になって少し寂しかったけれど農匠の郷ができてからは、駅から高原に向かう人の姿を見かけるようになった。これから夏にかけては散策にぴったりの季節。ゆっくり歩いて夜久野の良さを肌で感じてもらえたら」と誘った。
 歩き疲れた体は、高原を一望できるガラス張りの大浴場を備えた温泉でリフレッシュ。月に一度は訪れるという和田山町の主婦(61)は「広々としてゆったりくつろげる」と、お気に入りのよう。
 少し足をのばせば、府の自然百選(地質学部門)にも選ばれた「玄武岩公園」や、88体の石仏が安置された「宝山」など、散策スポットがいっぱい。都会の忙しさを忘れて、一日かけてゆっくり歩き回るのも良いかもしれない。(京都新聞)
■チビっ子 駅で預かります 送迎の便売り物 京阪・阪急が進出
 京阪電気鉄道は、駅の利便性を生かした育児施設事業に進出し、7月上旬に守口市駅(大阪府守口市)に第1号店「京阪キッズワールド守口」(仮称)をオープンさせる。今後3年間で5駅程度に開設する考えだ。阪電鉄も6月に池田駅(大阪府池田市)に同種の施設を開く予定で、通勤途中に送り迎えしやすいことを売り物にした「駅育児」が、関西でも広がろうとしている。
 京阪守口市駅の育児施設は、隣のビル内の事務所跡の約160平方bを改装。保育士2人と補助スタッフ1人が常駐する幼児教室となる。運営は育児専門会社に委託する。1歳〜小学校低学年向けに、外国人と遊びながら学ぶ「英語クラス」も開く。営業時間は午前9時から午後6時。
 私鉄による駅での育児施設経営は、関西では北大阪急行が昨年9月、緑地公園駅(大阪府豊中市)構内に開設している。(朝日新聞)
■阪急社長らを株主代表提訴 高架工事費処理巡り
 阪急電鉄(本社・大阪市)が昨年3月期の決算で、線路の高架工事に関して自治体から受け取った工事負担金(補助金)378億円を会計慣行に反して利益に計上し、不当に株主配当したとして、同社の株主が12日、大橋太朗社長ら役員6人に8億円の賠償を求める株主代表訴訟を大阪地裁に起こした。また、「工事負担金が阪急側の不当利得になった」として同日、負担金返還を求めるよう府に対し住民監査請求をした。(朝日新聞)
14日■花見帰りのホーム 女性転落して死亡 JR桜ノ宮駅
 13日午後4時55分ごろ、大阪市都島区中野町五丁目のJR大阪環状線桜ノ宮駅で、大阪府堺市浜寺船尾町西、主婦岡本精子さん(52)がホームから転落、普通電車にひかれて即死した。
 都島署の調べでは、岡本さんは、姉と妹とともに財務省造幣局(大阪市北区)の「桜の通り抜け」で花見をした後、飲酒し、帰宅途中だったという。(京都新聞)
15日■信号故障で運休も JR京都駅
 14日午前6時45分ごろ、京都市下京区のJR京都駅で、一部の信号機が約10分間、赤のままとなった。
 このため、東海道線などの電車計25本が最大13分遅れ、山陰線で2本が運休や部分運休、約6000人に影響が出た。JR西日本によると、設備改良工事の遅れが原因という。(京都新聞 夕刊)
16日■電車誤進入3件続発 JR京都駅あわや重大事故 国交省調査開始
 JR京都駅(京都市下京区)で13日深夜から14日未明に、電車が誤進入するトラブルが3件発生し、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は15日、重大なインシデント(事故の兆候)に当たるとして、調査を始めた。
 京都駅では当時、信号とポイントの連動装置の改良工事をしており、JR西日本の職員が電源を切って手信号を操作するなどした。
 国交省やJR西日本によると、13日午後10時30分ごろ、東海道線でポイントを正しく切り替えていなかったため、姫路発米原行き快速電車が誤って進入し、ポイントを破損した。
 また、同35分ごろと14日午前1時ごろには、ホームに停車中の電車に後続電車が約240−350bの距離まで接近するトラブルがあった。いずれも、けが人はなかった。
 同社は、ポイント破損は京都駅職員が手動となっていたポイントを切り替えていなかったことなどが、後続電車の進入は職員がホームの電車の入線状況などを十分に確認せず、手信号を青に切り替えたことが原因とみている。(京都新聞)
■SLファン集合 「B20形」の復元手伝って 市民ボランティア150人募る 部品磨きや塗装 5ヵ月かけ走行状態に 梅小路蒸気機関車館
 蒸気機関車(SL)をあなたの手でよみがえらせませんか−。下京区の梅小路蒸気機関車館は、SL「B20形」の復元を手伝う同館初の市民ボランティアを募集している。部品磨きなどが親子で体験できる鉄道ファンにとって楽しい企画で「ファンのすそ野を広げたい」と話している。
 B20形は全長7b、工場や機関区の作業用として戦時中に15両だけ生産された。同館所蔵の10号機は全国で2両しか現存しない貴重なSL。復元は、同館の創設30周年記念事業の一環で、市民の手を借りて走行できる状態に戻し、来館者向けに博物館敷地内の線路で走らせる。
 復元作業は4月下旬から5ヵ月間実施。保管中のB20形を一度分解し、ボイラー室や配管の腐食と損傷を点検、補修、洗浄、再塗装し、組み立てる。(市民ボランティアは延べ150人募集。5月12日から9月8日まで30人ずつ、5回に分けて参加し、整備員の指導を受けながら部品磨きや塗装などの作業を1回約4時間手伝う。
 作業内容は回によって異なり、定員各30人。無料。往復はがきで〒600-8835 下京区観喜寺町、梅小路蒸気機関車館TEL(314)2996へ。初回締め切りは26日(消印有効)。(京都新聞)
■JR京都駅で操作ミス3件
 京都市下京区のJR京都駅で13日夜から14日未明にかけ、電車の追突につながる信号の操作ミスなど3件の作業ミスが起こっていたことがわかり、国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会が15日、調査を始めた。原因がわかり次第、同省はJR西日本を指導する。(朝日新聞)
■米原貨物ターミナル アクセス道と一体化 国松知事表明 直結で物流効率化
 滋賀県の国松善次知事は16日の定例会見で、国土交通省と県、JR貨物が、東海道線の米原駅構内に建設する「米原貨物ターミナル」の計画概要を明らかにした。鉄道貨物駅とアクセス道路を計画段階から一体的に整備するのは全国で初めて。長距離輸送に適した鉄道輸送とトラック輸送を直結することで、物流の効率化が図られるという。
 ターミナルは、米原駅南側約200bの貨物ヤード跡地など面積約 3.5fのJR貨物社有地。今後、関係者間で完成時期などを検討する。
 並行する国道8号と県道彦根米原線から延長約700bの連絡道路(2車線)を貨物駅構内に引き込み、トラックの荷物を貨車に直接、移し替えられるようにしているのが特徴となっている。
 滋賀県は多くの工業団地が立地する内陸工業県でありながらコンテナを扱う鉄道貨物駅が県内になく、京都府や岐阜県の近隣駅までトラックによる輸送を余儀なくされてきた。しかし、同ターミナルは名神高速道路と北陸自動車道が交わる米原ジャンクションにも近く、県内産業全体への波及効果が期待されている。(京都新聞 夕刊)
■”銀河鉄道”時速36bで試運転
 【ワシントン15日=大牟田透】「銀河鉄道」ならぬ初めての「宇宙鉄道」が、地球周回軌道上の国際宇宙ステーションに敷設され、15日、全長約2.7bの貨車が試運転に成功した。
 新たに設置された全長約13bのけた構造の中を走るもので、米航空宇宙局(NASA)によると、建造費は1億9000万j(約250億円)。貨車は、ステーションの増設工事や修理の際に資材を運ぶのに使われる。将来、けたは100b以上に延びる予定で、効率的な運搬手段として期待されている。
 試運転は秒速0.5a(時速18b)という起低速で始まり、同1a(同36b)まで加速。5bほど進んだところで止まったが、NASAは手動運転に切り替えて無事終了させた。貨車の最高速度は時速90b。今回の停止は、地上だと1dもある貨車が、宇宙空間のレールから1万分の5_ほど浮き、コンピューターに事故情報が送られたためとみられている。(朝日新聞 夕刊)
17日■信号機故障で列車2本遅れ JR長岡京駅
 16日午後2時15分ごろ、長岡京市神足二丁目のJR東海道線長岡京駅構内で、吹田信号揚から向日町操車場に向かう回送電車の運転士が、赤のまま変わらない信号機異常に気付き、電車を停止した。復旧作業の後、回送電車は17分後に運転を再開した。
 この故障で上り新快速電車と特急はるか26号(京都行き)の計2本が20−22分遅れ、約700人に影響が出た。
 JR西日本によると、信号機異常の原因は、保守用車両を本線から保守作業線に移動させる装置の電気回路が故障したため、という。(京都新聞)
■サッカーW杯 観客輸送は万全 近畿の鉄道各社計画出そろう 乗り継ぎも便利に 大阪・神戸の試合 増便・深夜も運行
 サッカーのワールドカップ(W杯)開催に伴う近畿の鉄道会社の輸送計画が16日、出そろった。大阪、神戸の試合日にJR西日本が年末年始輸送の3分の1程度まで増便するほか、私鉄各社も試合延長に備えて深夜運行列車を用意する。
 近畿のW杯は、大阪市の長居陸上競技場と神戸市の神戸ウイングスタジアムの2会場で、各3試合ある。特に6月17日の神戸と同22日の長居は、午後8時半の試合開始、延長の場合は終了時間が午後11時半になるため、各社は深夜運行などの対策を決めた。
 JR西日本は6日間で計285本を増発、「W杯の観客輸送に万全を期す」(運輸部)方針。長居の22日の試合終了後は、東海道線で大阪駅から翌日午前2時20分ごろまでほぼ15分間隔で運行、一部は草津駅まで接続する。片町線も、同2時10分ごろまで京橋発松井山手行きをほぼ30分間隔で運行する。
 また、近鉄や阪急、京阪など私鉄各社も、22日の長居の試合開催で大阪市営地下鉄と連携、乗り継ぎの利便性を高める。阪急は京都線で翌日午前零時25分発の正雀行き普通列車を河原町行きに変え、延長の場合はさらに2本増発する。
 京阪も、22日は淀屋橋発列車を翌日午前零時40分−1時2分、出町柳行きなど計4本増やす。延長の場合は同2時12分に淀屋橋発萱島行き普通を運行する。(京都新聞)
■地方鉄道の改善へ検討会で指針作成 19日に国交省
 国土交通省は16日、廃線や経営破たんなどが相次いでいる地方の中小民間会社や第三セクターによる鉄道経営を改善するための指針を作成する学識者らによる「地方鉄道問題に関する検討会」の初会合を19日に開くと発表した。検討会は各鉄道の問題点を分析した上で、ダイヤ改正、新駅設置といった経営好転に有効な事例や、住民と地方自治体の協力態勢などを議論。鉄道業者の経営努力、国と自治体の役割、安全対策の在り方などを本年度中に地方鉄道復活の指針としてまとめる。
 検討の対象は、地方で路線1`当たりの乗客が1日1万5000人未満の中小56社と、三セク38社。うち黒字経営(2000年度実績)は、民間が半数の28社、三セクは7社だけだった。(京都新聞)
■W杯 鼓動 JR西日本 期間中、臨時289本 終電延長、通訳も配置
 JR西日本は16日、サッカー・ワールドカップ(W杯)期間中に289本の臨時電車を走らせると発表した。終電の発車を大幅に遅らせ、最も遅くて午前2時50分ごろに出発させる。会場最寄り駅に出場国の母国語の通訳も配置して、混乱を防ぐ。
 関西の会場は、長居陸上競技場(大阪市)と神戸ウイングスタジアム(神戸市)。大阪が6月12、14、22日、神戸が6月5、7、17日に試合がある。JRの最寄り駅は、大阪が阪和線長居、鶴ケ丘、神戸は山陽線兵庫駅。
 試合当日は、東海道・山陽線と阪和線で計150本の臨時電車を運転。兵庫駅に新快速の一部を止める。さらに決勝トーナメントの6月17、22日には、大阪環状線や関西線など主要路線で計135本の臨時電車も運転する。また新潟会場での試合日には、大阪−新潟間に臨時の夜行電車も走らせる。最終は、午前2時50分ごろに出る阪和線や関西線の普通電車となる。
 神戸会場の北側を走る和田岬線は、試合日に最大14本が運休。JRは地元住民のため、バス輸送を検討している。
 一方、東海道新幹線は静岡、横浜会場の試合日の6月11日など6日間、最大で午前2時前まで臨時電車が走る。名古屋以西は運転されないが、午前0時以降の運転は70年の大阪万博以来。上越新幹線は新潟会場で試合がある6月15日に15本の臨時電車が運転される。(朝日新聞)
■阪急宝塚線故障 帰宅5万人影響
 16日午後5時58分ごろ、大阪市北区中津3丁目の阪急宝塚線中津駅で、梅田発雲雀丘花屋敷行きの普通電車(8両編成)が故障して動かなくなった。約600人の乗客は中津駅で下車。故障車両を宝塚線曽根駅の引き込み線まで運んだあと、同線は1時間10分後に運転を再開した。夕方のラッシュ時に重なり、約5万1000人に影響が出た。
 阪急はこの間、宝塚線は十三−宝塚間で折り返し運転したほか、梅田駅にあふれた利用者にはJR西日本に乗ってもらうよう求めた。阪急によると、故障車は中津駅に入るまでは異常はなかったという。電気系統は壊れておらず、モーターなど駆動部分が故障した可能性があるという。(朝日新聞)
■声 車内の様子に寂しくなった 大学生 橋口 綾子(東広島市 22歳)
 私の乗っていた電車が急停車した。乗客は不安の表情を浮かべたが、約10分後に動き出した。「線路上で子供たちが遊んでいました」との車内放送が流れると同時に、乗客の舌打ちや、ため息が聞こえた。ほんの10分はどの停車だったのに「何やってんだ」と、いら立つ人もいた。
 先を急ぐ気持ちは分からないでもないが、無事でよかった、事故が起きなくてよかったという、子供を温かく見守る気持ちが車内の雰囲気から伝わってこないように感じた。
 今、子供に「ゆとり」の必要性が叫ばれている。だが、学校や制度を変えるだけでは「ゆとり」は出来ないと思う。大人が「ゆとり」を持ってこそ、子供にもそれが生まれるだろう。
 この様子を見て、はっとする余裕さえないのだろうか、と寂しくなった。来年、私も社会人になる。時間や情報に追われる「大人」になっても、子供を見守る「ゆとり」を忘れたくない、そして、忘れてはいけないと思った。(朝日新聞)
■南海、JR強風で一時運転見合わせ 関空連絡橋
 17日午前、関西空港と対岸を結ぶ連絡橋の風速計が、規制値の毎秒26bを上回る強風を観測、JRと南海電鉄は、連絡橋での運転を一時見合わせた。
 JR西日本によると特急と快速上下計12本が運休し約2000人に影響、南海によると特急と急行上下計9本が運休し、約650人に影響した。(京都新聞 夕刊)
■関空連絡橋が一時運行中止 強風、運休列車も
 17日午前9時46分ごろ、大阪府田尻町の関西空港駅にある風速計が規制値(毎秒26b)を超える強い風を観測したため、JR西日本と南海電鉄は、関西空港連絡橋を通る電車の運行を上下線とも約50分間にわたって見合わせた。このためJRの特急「はるか」や南海「ラピート」など計21本が運休か部分運休し、計約2650人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
18日■女性はねられ即死 JR円町駅、特急に
 17日午後7時32分ごろ、京都市中京区西ノ京円町のJR山陰線円町駅で、福知山行きの下り特急電車に女性がはねられ、即死した。西陣署は自殺とみて女性の身元の確認を急いでいる。
 電車は、現場で約12分停車。後続電車2本も最大9分遅れ、約900人に影響が出た。(京都新聞)
■ふるさと昭和史ビデオ 59 阪急電鉄地下延長線(大宮−河原町間)開通 京都市 昭和38(1963)年6月17日 都市機能担う市民の足
 紅白の幕が張られた真新しい阪急河原町駅。祝賀列車の出発を待ちわびた人々が、早朝のホームを埋め尽くした。午前5時すぎ、拍手に包まれながら大阪行きの電車がゆっくりと出発した。京都一の繁華街が、大阪、神戸と一本の線路で結ばれた。
 阪急電鉄の社史「75年のあゆみ」によると、河原町への乗り入れは、1926(大正15)年からすでに計画されていた。まず、西院−大宮間が31(昭和6)年に開通。続いて大宮−河原町間(約1.8`)の延長工事が行われるはずだったが、資金不足や太平洋戦争などで事業は凍結された。延長線が日の目を見たのは計画策定から約30年後、日本がめざましい高度経済成長を遂げるようになってからだった。
 全面開通に向けて動き出したものの、多くの困難が待ち受けていた。その一つが、友禅など京都の染色業界にとって貴重な井戸水対策だった。工事による井戸水の汚染や枯渇防止のため、市内6000ヵ所の井戸を調査。新たに上水道を設けて、共同給水用水源を確保した。その対策費は3億6000万円にものぼった。
 さらに、地元商店街の大反発にも見舞われた。当時、青年会役員として阪急電鉄と交渉にあたった四条繁栄会商店街振興組合の高橋亮太郎理事長(71)は「烏丸−河原町間の地下通路に店舗ができ、大阪資本が流れ込むとのうわさが流れた。工事のために商店街のアーケードも壊されることになり、徹夜で話し合ったこともあった」と振り返る。
 最大の難関は、着工から約1年後の祇園祭山鉾巡行だった。京を彩る山鉾巡行が無事行えるよう、四条通に強度の高い鋼鉄板を敷き、地元の協力で深夜に実際に鉾を出してもらってテストを重ねた。しかし、巡行のために工事が遅れる可能性がでてきたため、山鉾連合会は「必ず翌夏までに工事を終えること」を条件に巡行を中止。約束通り、翌年の6月に延長線が無事完成した。
 今ではすっかり、市民の足として、また京都を訪れる観光客の移動手段として定着した。高橋理事長は「ダイヤ改正で大宮駅に昼間特急が停車しなくなるなど変化はあるが、大切な都市機能を担っている」と話している。(社会報道部 石田真由美)(京都新聞)
■ロッカーにえい児遺体 京阪淀屋橋駅
 17日午後3時35分ごろ、大阪市中央区北浜3丁目の京阪電鉄淀屋橋駅の駅員から「コインロッカーから不審なものが見つかった」と110番通報があった。東署員が現場に駆けつけ、白い紙袋を調べたところ、さらに2重に重ねた黒いポリ袋の中から女の子のえい児の遺体が見つかった。同署は死体遺棄事件とみて、捜査を始めた。
 同署やコインロッカーの管理会社によると、同日午後3時ごろ、管理会社員が、定期点検のため、駅構内のコインロッカーを開け、紙袋が見つかった。使用期間が5日を超えた荷物を集めて保管するロッカーで、紙袋は3月19日に別のロッカーから移され、保管されていたという。(朝日新聞)
■洛中洛外
 ◇…京阪電鉄は、使用済みの乗車切符を炭化させた冷蔵庫の脱臭剤「切符炭」を作った。京阪の特急電車をデザインした箱に入れ、かわいらしいと人気だ。
 ◇…切符のリサイクル品と して、京都市中京区の紙加工会社「鈴木松風堂」が製造した。「冷蔵庫ゆき」と書かれたシールをめくると、約4ヵ月使える。使用後は保水牲を良くする土壌改良材としても活用できる。
 ◇…1万個限定で、3000円以上の乗車カード購入者に贈っているが、好評ですでになくなった駅も。現在は三条駅と四条駅事務所にあり、なくなり次第プレゼントは終了する、という。(京都新聞 夕刊)
■山手線車両に15インチモニター JR東日本、動画情報を充実
 東日本旅客鉄道(JR東日本)は17日、東京の山手線に21日登場する新型車両を公開した。現行より広い車体にしたほか、車両内に15インチの液晶モニターを2面取り付け、映画予告などの動画情報を充実させる。
 新型車両は左右幅で150_広げ1車両で8人、1編成当たりで計88人の定員増。混雑率が現在最も高い上野−御徒町間(233%)で約10%緩和されるという。
 ドア上部に備える液晶モニターでは、一面で行き先、乗り換え案内、他路線の事故情報などを表示。もう一面では英会話のワンポイントレッスンやサッカーワールドカップ情報など動画番組(無音声)、文字ニュースを流す。スポンサーは6社でスタートする。
 まず三編成を投入、2005年度初めまでに山手線全編成を新型車両に置き換える予定。(日本経済新聞)
19日■新幹線栗東駅 県とJR、設置合意へ 地元、240億円負担 10年度開業目指す
 滋賀県や栗東市などが誘致している東海道新幹線の新駅「びわこ栗東駅」(仮称)について、滋賀県は18日、県庁で記者会見し、「協議は大詰めで、JR東海との基本合意は間近だと思う」と発表、2010年度の開業を目指していることを明らかにした。合意の協定は来週末になる見通し。新駅の事業費約240億円は、全額が地元負担となるが、県、関係市町の問で調整する負担割合は難航も予想される。
 びわこ栗東駅は、県や湖南地域の市町、経済団体が1988年から、東海道新幹線とJR草津線が交差する栗東市下鈎に誘致を進めている。県とJR東海は、昨年12月から正式協議を始め、JR東海側は「できるだけ早く、設置の可否を判断する」としていた。
 この日の会見で県交通政策課の山本良助課長は「協議は大詰めの段階で、前向きに進んでいる。開業時期も協議しているが、2010年度という時期が妄当」と述べた。近く国松善次知事とJR東海の葛西敬之社長が協定書を交わせるよう、調整を進めているという。
 新駅は、周辺整備を除く本体だけで事業費約240億円が見込まれ、地元負担の大きさが課題だが、県や栗東市など4市10町などでつくる「新駅設置促進協議会」は、地元で全額負担する内容を盛り込んだ請願駅設置の協定書づくりを進めている。しかし、4市10町の中には、財政難から負担に慎重な立場を示している自治体もある。
 栗東市の高田徳次助役は「負担をめぐる合意に向け、関係自治体に理解を求めているが、現段階では、まだ合意に至っていない」と話している。(京都新聞)
■スルッとKANSAlカード IC化で多彩なサービス 2003年度以降 前・後払いやクレジット機能
 関西の私鉄や地下鉄、バスなどの共通乗車システムを運用する「スルッとKANSAI協議会」(大阪市)は18日、2003年度以降に導入するIC(集積回路)カード化事業の概要を発表した。自動改札機との非接触方式による運賃後払いサービスを初めて採用、交通機関だけでなく加盟店舗でも幅広く利用できる新しいカード事業を展開する。
 新たに導入するカードは、チップ状の記憶・演算装置を内蔵。改札機を通る際、読みとり装置にかざすだけで認証できる。前払い方式とともに運賃を毎月一回精算する後払い方式も国内交通機関では初めて実施する。
 残高が一定額を下回ると自動的に積み増す機能や、カード加盟施設で1回1−2万円の買い物に使えるクレジットカード機能なども持たせ、利用実績に応じた運賃割引制度も用意する。現行の磁気カードも残す。
 同協議会はデータ管理や代金回収などシステム運用でJCBと日立製作所と業務提携した。今後、都市部の店舗など約1万ヵ所にICカード対応の決済端末を設置する。カード発行は08年度で500万枚を見込む。
 ICカード化は、すでに阪急電鉄と京阪電鉄が03年度中の導入を表明、京都市交通局なども検討を始めている。未加盟のJR西日本も03年度中にICカード化に踏み切り、鉄道事業分野で同協議会と相互利用を目指す。
 交通機関のICカードは、JR東日本が昨年からサービスを開始した先払い方式の「スイカ」がある。JCBによると、香港や韓国、欧州の一部ですでに普及している。(京都新聞)
■東京行き夜行 渋谷に停留所 京阪バス、学割も
 京阪バス(京都市南区)は、22日に実施する東京・新宿方面行きの夜行高速バス路線のダイヤ改正で、東京・渋谷に停留所を新設、往復料金に新たに学生割引を導入して若者客の利用増を図る。
 同路線は、枚方車庫からJR京都駅経由とJR宇治駅経由で1日各1往復を運行しているが、新たに東京都内の集客スポット・渋谷マークシティに停留所を開設する。関西側の停留所も、宇治経由便は近鉄新田辺駅から京阪樟葉駅に停留所を変更する。
 運賃面は、中心客層の学生を対象に往復料金の2割引きとなる学生割引を導入、JR京都駅発着の往復料金は現行より1900円安い1万2500円とする。(京都新聞)
■ふるさと昭和ビデオ 60 福知山鉄道管理局開所 福知山市天田 昭和25(1950)8月1日 市民らの誘致運動実る
 府北部初の鉄道「阪鶴鉄道」が、1899(明治32)年に大阪と福知山を結んで以来、福知山市は鉄道を核にまちづくりを進めてきた。周辺の町村から買い物客が鉄道を利用して集まり、商業が発展、北近畿の中核都市として位置づけられた。
 「鉄道のまち」に危機が訪れたのは、1949年8月。国鉄が「管理部を廃止し、全国主要個所に鉄道管理局を設置する」と発表した。当時、全国に9管理局と福知山を含む48ヵ所の管理部があったが、27の管理局に再編成する内容だった。市民は驚いた。管理部が廃止されると、約5000人の職員が減り、税収が落ち、市内の関連企業への影響も計り知れない。
 福知山市は必死の誘致運動を展開した。京都府、兵庫県、福井県の238市町村長に働きかけ、管理局設置期成同盟会を結成する一方、署名運動や陳情などを繰り返し、全市あげて猛運動を行った。だが、「姫路管理部が昇格し、福知山はだめらしい」など、暗いうわさばかりが飛び交った。当時、管理部総務課にいた藤原薫さん(80)=兵庫県香寺町=は「最後まで、望みは薄いという情報で、誘致にあたっていた人たちは不安と焦燥で、毎日暗い顔をしていた」と振り返る。
 「管理局設置決定」。1950年6月、この朗報が流れると、市民の喜びは爆発した。2ヵ月後の開庁の日には、期成同盟会主催の盛大な祝賀会が市公会堂で開かれ、夜は市民らによる提灯行列が続いた。駅前通り商店街で時計店を経営する近藤修二さん(76)は「戦後間もない苦しい時期だったので、町の人はみんな本当に明るい表情になった」と思いをはせた。
 福知山はその後、大きな輸送力を持った鉄道とともに発展を続けた。現在は、長年線路で南北に分断された市街地を一体化するための大がかりな連続立体交差事業が進められ、「鉄道のまち」としてのまちづくりが脈々と続いている。(北部総局 藤松奈美)(京都新聞)
■私鉄ICカード乗車券、JCBと提携 割引対象店、1万店超に
 関西の私鉄グループは18日、共通利用できるICカード乗車券を03年度に導入するにあたり、クレジットカード国内最大手のジェーシービー(JCB)と提携すると発表した。JCB加盟店で買い物すると電車やバスの運賃が割引されるサービスが目玉。まず阪急電鉄が03年度からこのサービスを導入、京阪電気鉄道も追随する構えだ。
 関西の私鉄と公営交通39社・局は「スルッとKANSAI協議会」を設け、ICカードを使った共通乗車券の発行を決めている。
 買い物に伴う運賃割引の対象店舗については、系列の百貨店や駅売店のほかにJCB加盟店に広げることを決定。JCB加盟店のうち、運賃割引の対象になるのは関西圏内の約1万店で、1万〜2万円程度までの買い物に限る方針だ。割引率は未定ながら1万円の買い物なら100円程度、運賃が安くなる見通しだ。(朝日新聞)
■500人乗り旅客列車横転 米フロリダ 6人死亡、170人重軽傷
 【ニューヨーク18日共同】米フロリダ州北東部のクレセントシティー郊外で18日午後(日本時間19日早朝)、全米鉄道旅客公社(アムトラック)の旅客列車(乗客乗員約500人)が脱線、多くの車両が横転した。米CNN テレビによると、少なくとも6人が死亡し、約20人が重傷。約150人が軽傷を負い、病院で手当てを受けた。
 米国では、1999年にイリノイ州でアムトラックが脱線、13人が死亡して以来の惨事となった。
 列車は客車16両と乗客らの自家用車を積んだ貨車23両で編成。ウオルト・ディズニー・ワールドがある同州中部オーランドの郊外から、見学を終えた家族連れなどを乗せてバージニア州に向かっていた。
 横転した車両に閉じこめられていた数十人は全員、窓などから脱出。日本人が事故に巻き込まれたとの情報はないが、在マイアミ日本総領事館が確認に当たっている。(京都新聞 夕刊)
■脱線し転覆 5人が死亡 米の長距離列車
 【ニューヨーク18日=山中季広】米フロリダ州北東部ジャクソンビル近郊で18日夕、全米鉄道旅客公社(アムトラック)の長距離列車が脱線し、転覆した。乗客少なくとも5人が死亡、150人以上が重軽傷を負った。
 同州サンフォード発バージニア州ロートン行きの旅客列車。客車16両と乗客の自家用車を載せた貨車23両とで編成され、乗員乗客483人が乗っていた。始発駅から約70`の地点で、客車16両のうち11両が脱線し、折り重なった。原因は不明。(朝日新聞 夕刊)
20日■在来線の予約低調 JR西のGW期間
 JR西日本は19日、ゴールデンウイーク期間(4月26日−5月6日)の新幹線、在来線の指定席予約状況をまとめた。同社は期間中、新幹線、在来線を計330本増発する予定だが、18日現在の予約率は34%、予約席数は約73万席で、昨年に比べ4%減。うち在来線は約20万1000席で、昨年より10%減少した。
 同社は「今年は間に3日平日があり、休みが分散化しているためだが、近距離旅行は直前に決める傾向があり、今後の予約増に期待したい」と話している。
 予約のピークは関西地区から各方面への下りが5月3日(予約率56%)、上りが5日(同53%)という。(京都新聞)
■降りて歩いて 60 バス停 心と体の癒しの森(園部町大河内) ツヅジの名所散策を
 JR園部駅から、幼稚園の送迎バスを思わせる楽しいデザインの小型バスに揺られて約半時間。園部町内の各集落や新緑のまぶしい山間の道を縫うように走り、終点の「心と身体の癒しの森」に到着した。
 「心と身体の癒しの森」は、今春、るり渓高原にオープンした町の温泉施設。開業に合わせ、日替わりコースで町内を循環する路線バス「癒しの森線」も運行を始めた。
 るり渓周辺は、昔から文人らに愛され、詩歌や絵画の舞台になるなど、名勝として知られる。「鳴瀑」に代表される美しい風景や、オオサンショウウオやカワセミが生息する豊かな自然。天気のいい日には、近隣から多くのハイカーが訪れ、散策を楽しむ。
 心と身体の癒しの森ができたるり渓高原は、町のフラワーガーデンや府の少年自然の家など観光・宿泊施設が点在し、家族連れらに人気のスポットになっている。
 「この辺りは、春になると通天湖周辺や高原を覆うようにミツバツツジが咲くんです。近畿地方屈指の名所といわれ、例年、満開のころにはカメラの列ができますよ」と、町の施設を管理する町振興公社の奥村泰之常務が教えてくれた。
 通天湖近くを歩いていると地元の森林組合の車を見つけた。るり渓周辺の山では、積もった古葉を取り除き、水が地下浸透し、マツタケが採れる環境を取り戻そうと、再生計画が進んでいる。
 歩き疲れたら、最後はやっぱり温泉。「涅槃の館」と名付けられた遠赤外線を利用したころ寝ゾーンもある。ほてった体に高原の風が心地いい。身も心もリフレッシュ。(京都新聞)
21日■アルペンルート全通
 富山県立山町と長野県大町市を結ぶ立山黒部アルペンルート(全長約37.4`)が20日、冬季休業を終え、約4ヵ月半ぶりに全線開通した。
 また、富山県宇奈月町の黒部峡谷を走るトロッコ電車も宇奈月−出平間が部分開通した。欅平(けやきだいら)までの全線開通は5月1日の予定。(朝日新聞)
22日■日本に2両しかないSL B20形 復元開始へ式典 梅小路蒸気機関車館 構内で運転 秋には可能
 京都市下京区の梅小路蒸気機関車館で21日、日本に2両しかない蒸気機関車(SL)「B20形」の復元開始を記念する式典が開かれた。
 B20形は全長7b、高さ3.3b。工場や機関区の作業用として戦時中、15両だけ生産されたが、同館所蔵の10号機を含め現在、全国に2両しか存在しない。今回の復元は、同館の開館30周年事業の一環として行われるもので、一般市民らの協力も得て、構内で運転できる状態に戻す。
 式典には、同館の平野直樹館長やJR西日本の関係者約20人が出席。復元作業スタートを記念して、平野館長らがスパナを使って、赤地に金色の文字で「B2010」と書かれたナンバープレートを車両から外すと、出席者から拍手が起こった。
 今月下旬から復元作業を始め、9月上旬の完成を目指す。B20形を分解した後、ボイラー室や配管の損傷などを検査した後、補修や再塗装をして組み立てる。車体磨きなどには、一般の市民ボランティアを募る。同館TEL075(314)2996。(京都新聞)
■電車にはねられ男性が大けが JR大阪駅
 21日午後9時半ごろ、大阪市北区梅田3丁目のJR大阪駅に入ってきた姫路発米原行きの上り快速電車(6両編成)に、男性がはねられた。市消防局によると、男性は左腕の骨が折れるなどの重傷。この事故で同電車を含め、上り計4本が5〜12分遅れ、約1000人に影響した。男性が電車へ飛び込んだとの目撃情報もあり、曽根崎署がくわしい原因と身元を調べている。(朝日新聞)
■新快速が故障 JR山陽線
 22日午前6時14分ごろ、兵庫県姫路市網干区のJR山陽線網干駅構内で、網干発米原行きの上り新快速電車を発車させようとしたところ、動かなかった。
 乗客約300人は後続の列車に乗り換えた。JR西日本が故障の原因を調べている。
 このため、山陽、東海道両線の上下16本が運休・部分運休し、上り35本が最大で約35分遅れ、乗客約3万5000人に影響が出た。(京都新聞 夕刊)
■阪急電鉄社長宅に銃弾
 22日午前9時ごろ、兵庫県芦屋市西山町、大橋太朗・阪急電鉄社長(62)が「未明に自宅で『パン、パン』という音を聞いた」と大阪府警を通じて兵庫県警芦屋署に通報した。
 同署が確認したところ、雨戸などに銃弾が撃ち込まれた跡が見つかった。
 大橋社長や家族にけがはなかった。芦屋署は銃刀法違反などの疑いで捜査を始め、大橋社長にトラブルがなかったかなどを調べている。調べでは、銃弾の跡が見つかったのは、2階の居間の雨戸など数ヵ所。(京都新聞 夕刊)
■東証などに爆破予告 職員ら800人一時避難
 22日午前7時15分ごろ、東京都中央区の東京消防庁日本橋消防署に、男の声で「本日、東京証券取引所と野村証券、JR東京駅の3ヵ所に爆弾を仕掛けた」と電話があった。
 東証は避難勧告を出し、職員ら約800人が一時、屋外に避難。警視庁中央署員らが建物内を点検したが不審な物は見つからず、午前9時半に勧告を解除し、通常通り取引を開始した。
 JR東京駅や野村証券でも職員や警備員が施設内を点検したが、爆弾などは発見されなかった。(京都新聞 夕刊)
■阪急社長宅に発砲 芦屋
 22日午前9時40分ごろ、大阪府警から兵庫県警に「芦屋市で発砲があつたらしい」と通報があった。県警が調べたところ、同県芦屋市西山町、阪急電鉄社長大橋太朗さん(62)宅の雨戸などに、銑弾が少なくとも3発撃ち込まれているのが見つかった。周辺住民の話などから、発砲があったのは同日午前2時半ごろとみられる。県警は、短銃が撃ち込まれたとみて銃刀法違反容疑で捜査している。
 大阪府警は昨年9月から、大橋社長の保護対策をしている。兵庫県警は株主総会をめぐるトラブルの可能性もあるとみて調べている。
 大橋社長宅への発砲の知らせを受けた大阪市北区芝田の阪急電鉄本社では、広報室員らがひっきりなしにかかる電話の対応に追われた。阪急によると、午前2時半ごろ、大橋社長と妻が芦屋市の自宅で寝ていたところ、外から「パン、パン」と爆竹のような音が聞こえたという。社長はそのまま寝ていたが、朝窓を開けたところ窓枠に銃弾の穴があいているのを発見。
 大橋社長は午前8時20分にそのまま出勤し、本社から電話をして警察に届けたという。
 中西達也広報室調査役は「信じられない。事件の概要などを今詳しく調べている。それしか言えない」と話した。(朝日新聞 夕刊)
■近畿警察局職員 痴漢容疑で逮捕 JR車内で
 22日午前7時20分ごろ、JR山陽線姫路発野洲行き快速電車内で、兵庫県明石市内の高校3年の女生徒(17)が男から下腹部を触られるなどした。同市の西明石駅に停車した際、女生徒が男の手をつかみ、付近の乗客らと一緒に取り押さえ、明石署員が、県迷惑防止条例違反(痴漢行為)の疑いで現行犯逮捕した。
 調べで、男は近畿管区警察局兵庫県通信部事務官小林敏夫容疑者(45)と分かった。小林容疑者は容疑を否認している。(朝日新聞 夕刊)
■山陽新幹線、グレー”一色” JR西「こだま」も化粧直し
 JR西日本は5月末から、山陽新幹線「こだま」に使われている車両のボディーを、白から灰色に塗り替える。主力の「ひかりレールスター」や「のぞみ(500系)」と同じ色にして、灰色を山陽新幹線のイメージにしたいという。
 対象は0系と100系車両の計156両。約1億円をかけ、2年間かけて塗り替える。レールスターと同じように、窓付近も現在の青から濃い灰色にかえる。
 塗り替えが終われば、山陽新幹線の車両は、東海道新幹線から乗り入れている白主体の車両を除き、約6割が灰色主体になる。
 山陽新幹線のこだまは毎日119本運転しているが、平均乗車率は30%以下に低迷。ひかりレールスターは指定席の「1列4人がけ座席」などが人気を呼び、80%以上の高い乗車率がある。JR西日本広報室は「レールスターの人気にあやかりたい。灰色には上品で穏やかなイメージがあると考えている。今後灰色を山陽新幹線の色としてPRしていく」と話している。(朝日新聞 夕刊)
■新快速が故障 4時間乱れる JR東海道・山陽線
 22日午前6時14分ごろ、兵庫県姫路市網干区のJR山陽線網干駅で、網干発米原行きの新快速電車の車両が故障。その後いったん動いたが、次の英賀保駅で運転を取りやめた。このため東海道・山陽線は約4時間にわたってダイヤが乱れ、上下計16本が運休か部分運休し、35本が最大35分遅れるなど通勤客ら約3万5000人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
■路線バスに大型車追突 神戸、数人が軽傷
 22日午前7時15分ごろ、神戸市西区平野町西戸田の国道175 号で、神姫バスの「西戸田上バス停」に停車中の路線バスに、兵庫県三木市別所町、「神和商事」の大型トレーラ−=木下昌久運転手(41)=が追突した。乗客19人のうち、バスに乗ろうとしていた近くの会社員(54)が転び、頭などを打って軽傷を負った。ほかに数人が軽い打撲を負った。会社員は病院で手当てを受け、残る18人の乗客は後続のバスに乗り換えた。(朝日新聞 夕刊)
23日■地下鉄東西線西進など承認 京都市都計審
 京都市部市計画審議会(会長・川崎清立命館大教授)が22日、上京区で開かれ、地下鉄東西線の二条−天神川間の西伸や同区間の環境影響評価書、東西線の天神川駅周辺の市街地再開発事業計画など8件を原案通り承認した。
 地下鉄東西線の二条−天神川間(2.4`)は来年度に着工し、2007年度の完成を目指している。また、それに伴う天神川駅周辺の再開発事業は、約7000平方bの敷地に公共施設や住宅約60戸などを建設する。
 また、都計審では天神川駅周辺の再開発事業のために、周辺の用途地域を工業地域から近隣商業地域に、建物の高さ規制を20b以下から31b以下に変更することも承認した。(京都新聞)
■走り去る男を目撃 阪急社長宅発砲音直後
 兵庫県芦屋市の阪急電鉄社長大橋太朗さん(62)宅が22日未明に銃撃された事件で、発砲音の直後に現場付近から走り去る男を近くの住民が目撃していたことが同日、県警の調べでわかった。同社が複数の総会屋とのトラブルを抱えていたとの情報もあり、県警は目撃された男と事件との関係などを調べている。(朝日新聞)
■求ム SL復元「手伝い人」 梅小路蒸気機関車館 希少なB20形、分解修理へ
 下京区の梅小路蒸気機関車館は、所有する蒸気機関車「B20形」の復元作業を始めた。9月の完成を目指し、車体磨きなどの簡単な作業を手伝ってもらうボランティアを募集している。
 B20形は戦中から戦後にかけて製造された国産の小型SL。鹿児島県内で使われていたものを同館が購入した。現在、2両しか残っていない珍しい車両だという。同館の職員らが車体を分解修理し走行できる状態にする。
 ボランティアは分解した部品や組み上げ後の車体塗装、磨き上げ作業をする。作業は5月12日、6月23日、7月28日、8月18日、9月8日の計5回。定員は毎回30人。
 往復はがきに住所、名前、職業、年齢、性別、電話番号を記入し、〒530・0001 大阪市北区梅田2の5の2、ジエイアール西日本コミュニケーションズ「B20ボランティア募集係」に申し込む。問い合わせは同館(075・314・2996)へ。(朝日新聞)
■阪急故障194本遅れ 京都線 乗客 400人、20分缶詰め
 23日午前6時40分ごろ、大阪市東淀川区、阪急電鉄京都線相川駅を出発した河原町発梅田行き普通電車が加速中に突然停止し、動かなくなった。乗客400人が後続電車との連結運転で上新庄駅に到着するまで約20分閉じ込められた。午前10時15分に正常ダイヤに復旧するまで上下線で運休24本を含む計194本が最大40分遅れ、通勤客ら約8万8000人に影響が出た。
 阪急電鉄広報室によると、動力系の電圧が急に降下し、制御装置に故障が発生したといい、詳しい原因を調べている。
 阪急電鉄は、JR京都−大阪間や京阪三条−淀屋橋間などに振り替え輸送を実施したほか、梅田駅への入構待ちの車両が続出したため、十三駅で宝塚線への乗り換えを求めるなど混乱が続いた。
 阪急電鉄は4月16日夕にも宝塚線でダイヤの乱れが生じ、約5万1000人に影響が出ている。(京都新聞 夕刊)
■職場休憩所の分煙化求め提訴 JR西日本車掌ら
 職場の休憩所が分煙化されていないため、たばこの煙にさらされ健康を害し、精神的苦痛を受けたとして、JR西日本の車掌の日高裕司さん(47)=兵庫県明石市=ら2人が23日、同社に体憩所計12ヵ所の分煙化と、慰謝料など計約1100万円を求めた訴訟を大阪地裁に起こした。
 訴状によると、日高さんは1976年12月、旧国鉄に入社し、81年から明石車掌区で勤務。東海道線や山陽線の電車に乗務しているが、米原駅や網干駅など各地の駅で利用する乗務員用の休憩所が分煙化されておらず、しだいに目の充血やせきなどの症状が出るようになったという。(京都新聞 夕刊)
■阪急また止まる 今度は京都線で
 23日午前6時40分ごろ、大阪市東淀川区相川1丁目の阪急電鉄京都線で、相川駅を出発した直後の河原町発梅田行き普通電車(7両編成)が突然停止し、動かなくなった。阪急は、後続の普通電車と連結して次の上新庄駅まで移動させ、約20分後に乗客約400人を降ろした。(朝日新聞 夕刊)
24日■新幹線栗東駅 1日1万人利用 地元設置促進協が予測
 東海道新幹線の新駅「びわこ栗東駅」(仮称)の2010年度開業を目指し、滋賀県と栗東市をはじめ大津、湖南、甲賀地域の4市10町で組織する新駅設置促進協議会は23日までに、新駅整備の波及効果について調査報告の概要案をまとめた。案では、新駅は1日約1万人の利用客と、20年度時点で年間約800万人の観光客の増加を見込んでいることが分かった。
 調査は昨年度、8年ぶりに実施した。時間短縮効果と新駅との距離に応じて、栗東、草津など5市町の「直接影響圏」から、大津市と志賀町の「3次圏」までの4段階を設定。各市町の人口予測や総合計画、企業約600社へのアンケートをもとに試算した。
 新駅設置による1日あたりの利用客は、ビジネス3400人、通勤通学3100人、観光2900人などを見込んでいる。経済波及効果では、建設事業費が20年度まで累計で約7000億円。これに伴い地方税収は計190億円伸びるとしている。
 また、20年度までに増える人口約19万人のうち、約4万9000人は新駅効果によると予測している。
 新駅設置については、駅舎建設費だけで約240億円が見込まれている。24日の関係自治体による会議で全額地元負担に最終合意すれば、県と各市町の負担割合が課題になる。
 しかし、促進協の自治体関係者からは、調査結果について、京都、米原両駅との競合をどう見るかの考えの違いから「経済情勢を反映していない甘い試算」との声も出ている。(京都新聞)
■地方バス路線維持支援など提案へ 府市長会春季定例会
 京都府内の全12市でつくる府市長会の春季定例会が23日、城陽市の文化パルク城陽で開かれた。5月24日に彦根市で開催される近畿市長会総会への提出議案や、2002年度の役員などを決めた。
 近畿市長会総会への提出議案には▽第二名神高速道路、第二京阪道路などの早期建設▽地方バス路線の運行維持に対する支援制度▽合併処理浄化槽の設置事業の拡大・充実−など計17項目を盛り込んだ。
 役員改選では、会長の今井良雄・長岡京市長を再任、副会長には江守光起・舞鶴市長、監事には岡崎誠之・向日市長を新しく選んだ。任期は1年。(京都新聞)
■電車、バスで「おこしやす」京の協議会 パンフ配布 関西主要駅でPR
 京都市と鉄道、バス会社などでつくる「公共交通機関でおこしやす・京都市協議会」は、電車やバスを利用した京都観光をすすめようと、23日から関西の主要駅でパンフレットや絵はがきを配るキャンペーン活動を始めた。
 同協議会は、毎年5月と11月を「公的輸送機関利用促進月間」と定め、観光客誘致と公共交通の利用を働きかけている。今年も、電車やバスの一日乗車券、観光タクシーや貸し切りバスの申し込み先、主なバス路線などを紹介したパンフレットと、金閣寺や嵯峨野の竹林の写真入り絵はがきを作成した。
 初日は、兵庫県西宮市の阪急西宮北口駅と奈良市の近鉄奈良駅の2ヵ所でパンフレット、絵はがき、アンケート用紙を配布した。24日は、京都市下京区のJR京都駅と大阪市の京阪京橋駅で「京都観光は公共交通機関で」と呼びかける。(京都新聞)
■米で電車衝突 2人が死亡 260人が重軽傷
 【ロサンゼルス23日=伊藤千尋】米ロサンゼルス近郊のカリフォルニア州オレンジ郡で23日午前8時過ぎ(日本時間24日未明)、通勤電車と貨物列車が正面衝突した。この事故で2人が死亡、少なくとも260人が重軽傷を負った。
 朝のラッシュアワーとあって2階建ての通勤電車はほぼ満員で、約350人が乗っていたとみられる。前方から来る貨物列車に気づいた通勤電車の運転士が電車を止めた直後に衝突した。通勤電車の先頭2両は衝撃で脱線し、乗客は車内に投げ出された。(朝日新聞 夕刊)
25日■新幹線「びわこ栗東駅」決定 10年開業 きょう協定書調印
 JR東海は24日、滋賀県や栗東市などが誘致を進めてきた東海道新幹線の新駅「びわこ栗東駅(仮称)」の設置を正式に決定した、と発表した。25日に、同社と県、栗東市、同市を含む周辺4市10町などで構成する新駅設置促進協議会の4者で、基本協定書に調印する。
 完成すれば、来秋に開業予定の品川駅に次ぐ18番目の駅となる。葛西敬之社長は記者会見で、「観光需要の増加が見込める」など決定の理由を述べた。
 新駅は、2010年3月の開業を目指し、東海道新幹線とJR草津線が交差する栗東市下鈎に設置。京都駅から24.3`、米原駅からは43.8`。1時間に上下各2本の停車を予定、1日1万人の乗降客を見込む。
 駅は、16両対応で2つのプラットホームと5本の線路を敷設する。建設費240億円は全額地元負担だが、一部本線に転用する工事用仮線工事はJR側が質担する。国松善次知事は「県経済の活性化につながることを期待する」と述べた。
 建設費用を県と関係市町でどう分担するかが最大の焦点。だが、負担に難色を示している自治体もあり、調整は難航が予相される。(京都新聞)
■負担割合 調整が焦点 新幹線栗東駅建設合意 県・市町、財政厳しく 合併問題、影落とす
 草津市のホテルに24日午前、新幹線の新駅「びわこ栗東駅(仮称)」の関係4市10町の首長や助役らが集まった。だが、その表情はさまざまだった。駅の設置は決まったが、建設費240億円がのしかかる。県と栗東市、関係市町がそれぞれいくら負担するのか。協議はこれからだ。新駅への距離感だけでなく、市町合併問題も影を落とす。財政が厳しい中、負担割合の協議は、容易に着地点が見えそうにない。(新幹線新駅取材班)
 ◆栗東市◆
 「長年の悲願がかなった」。新駅の設置が決まった24日、栗東市役所で記者会見した同市の猪飼峯隆市長は満面に笑みをたたえた。
 同市(当時は栗東町)は69年9月、町議会に「新幹線新駅誘致特別委員会」を発足させ、JR東海への新駅設置を要望してきた。
 同市は、市役所や中央公民館に「祝 新駅設置正式決定」の横断幕を掲げた。猪飼市長は「新駅の周辺地域への波及効果は計り知れない」と手放しで喜び、駅建設のための地元負担割合についても同市の高田徳次助役は「期限までに必ず調整する」と明言した。
 ◆周辺市町◆
 しかし、財政難や新駅設置による経済効果が明確でないことから、水口町の西川勝彦町長は「負担については現段階ではまったくの白紙」と慎重な姿勢。
 さらに栗東市が昨年10月、単独市制に移行し、結果的に湖南地域の合併が断念に追い込まれたことも微妙に絡み、草津市の古川研二市長は「市民に負担を理解してもらえるほどの調査結果が出されておらず、議会や関係市町と協議をして決めたい」という。守山市の甲斐道清市長も「設置費用の負担ありき、という考え方には違和感がある」としており、今後、曲折が予想される。
 湖西線沿線や京都駅に近い大津市、志賀町はより慎重な姿勢だ。
 大津市の佐藤賢助役は、24日の関係市町村長会議で、県に対して「受益と負担、公平公正の観点から協議するべき」と、念押しした。志賀町の北村正二町長は「合理的理由がなければ支出は難しい」と話す。
 ◆県庁◆
 県庁で記者会見した国松善次知事は、県がいくら負担するのか、との質問に「今までの例の3分の1ずつ負担が参考となる」と述べた。過去の「請願駅」では、県、駅の地元自治体、促進協議会で建設費のおよそ3分の1ずつを負担してきたことを、基本的に踏襲したい、との意味だ。
 県は今後遅くとも2年間以内に、負担割合の調整をまとめ上げるつもりだ。負担割合の決定と駅周辺の区画整理事業は、JR側から出された宿題で、負担割合調整の遅れは「2010年新駅開業」のずれ込みにつながる。
 負担を渋る声について国松知事は「県も市町村も財政状況が厳しいから、よく分かる。だが、お互いのために必要な事業。まだ時間はある」と話した。だが、県はこの日は経済効果の試算を公表しなかった。また、新幹線新駅に乗り換えるため、JR草津線に新駅が必要だが、この建設費も地元が負担しなくてはならない。受益が見えない中、「三者が80億円ずつ」で負担総額が収まらないとの懸念が、さらに負担割合の交渉を難しくしそうだ。(京都新聞)
■岩場に男性の遺体 ホームから転落? 保津峡駅近く
 24日午後4時20分ごろ、亀岡市保津町の保津川沿いの岩場で、男性があおむけに倒れて死んでいるのをJR保津峡駅のホームから大学生が見つけ、亀岡署に通報した。
 調べでは、男性は身長160a。中肉で25歳から45歳ぐらいとみられ、スポーツ刈り。青色のウインドブレーカーを着て、黒い登山用の革靴をはいていた。下りホームのフェンス(高さ1.7b)上部に触れたような跡があり、同ホームから落ちたとみて、原因を調べるとともに、身元確認を急いでいる。
 現場は、JR保津峡駅から約30b下の保津川左岸。(京都新聞)
■10年春めど 栗東・新幹線駅 こだま1時間 上下4本程度 JR東海
 JR東海は24日、滋賀県栗東市の東海道新幹線の米原−京都68.1`の間に、2010年春をめどに新駅を設置すると発表した。琵琶湖への観光客の誘致などが目的。同線の新駅は、03年秋に開業する品川駅(東京都)に次ぐ。
 予定地は、栗東市下鈎のJR草津線と新幹線が交差する付近。約410bのホーム2面を設ける。工事費は245億円で、地元自治体が240億円を負担。名称は「びわこ栗東駅」が候補にある。こだまが1時間に上下計4本程度止まり、所要時間は京都、米原へそれぞれ15分としている。(朝日新聞)
■声 車いす大歓迎 NYの市バス 高校教員 横本 勝(京都市 61歳)
 この春、ニューヨークを訪ねた時、ブロードウェーでミュージカルを見た後、小雨の中を1`近く車いすで移動してバス停にたどりついた。夜の11時過ぎなのに、市バスが15分間隔で走っていることに驚く。
 車いすで市バスに乗るにはラッシュ時を避けるくらいの気遣いは必要だが、市バスならすべてのバスに乗れるのがうれしい。幅1bくらいの後部出入り口からリフトが出てきて介助者とともに車内に入れるのだ。
 そのリフトが突然故障し、男性乗客が運転手を手伝って手動で操作し、乗せてくれたこともあった。乗客が多いところに車いすが乗り込んでも、ほかの乗客はいやな顔もせず辛抱強く待っていてくれる。3人分座れる長いすを運転手がたたんだ後に車いす1台が入り、バスが出発する。
 ある時、私のほかに体の大きい車いす利用者が乗ってきた。体が重いため車いすがリフト上で滑るので、他の乗客が車いすをつかんであげていた。結局、長いすに座っていた6人が立たされたわけだが、にこにこと自然体で迎えてくれている感じがうれしく、私は「サンキュー・エブリワン!」と、その人たちにお礼を言った。(朝日新聞)
■新幹線「びわこ栗東駅」設置協定 県、市とJRが協議
 東海道新幹線の新駅「びわこ栗東駅(仮称)」の設置に関する基本協定書の調印式が25日午前、名古屋市内のホテルで行われた。JR東海の葛西敬之社長と国松善次滋賀県知事、猪飼峯隆栗東市長の3人が、工事費の負担や新駅開業までの取り組みの内容などをまとめた協定書にそれぞれ署名した。
 24日に県、栗東市、同市を含む4市10町が建設費用を地元負担することなどで合意したのを受けて、JR東海が新駅設置を決定。この日の調印式を迎えた。
 協定書は、新駅の工事概要や費用、開業までに地元が取り組む内容など13の項目。
 式では、国松知事、猪飼市長、葛西社長の順にそれぞれ署名欄にサインし、この後、3人ががっちりと手を握りあった。
 調印式後に会見したJR東海の葛西社長は、「湖南地域は発展が著しく、観光資源にも恵まれている。今後の発展に貢献できることを期待したい」と述べ、国松知事は「新駅はたくましい経済県をめざす滋賀にとって極めて重要なプロジェクト。一日も早い実現をめざし地元として努力する」と話した。
 栗東新駅は2010年3月の開業を目指し、東海道新幹線とJR草津線が交差する栗東市下鈎に設置。1時間に上下各2本の停車を予定、1日1万人の乗降客を見込む。(京都新聞 夕刊)
■コンクリ片落下 山口の山陽新幹線高架
 25日午前7時ごろ、山口県熊毛町のJR山陽新幹線新岩国−徳山間にある橋の下の道路にコンクリート片が落下しているのを通勤途中のJR西日本の社員が見つけた。けが人はなく、新幹線の運行にも支障はないという。
 同社によると、コンクリート片は複数落ちていた。大きさは最大で長さ30a幅10a、厚さ15a。新幹線の高架から落下したとみられ、同社は原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
■大津地検の事務官痴漢 JR東海道線の車内
 草津署は25日、通勤途中の電車内で女性に痴漢行為をしたとして大津地検の検察事務官谷登陽士容疑者(31)=滋賀県浅井町北野=を県暴力的不良行為防止条例違反の疑いで現行犯逮捕した。
 同署の調べによると、谷容疑者は同日午前8時ごろJR東海道線野洲−草津駅間の新快速電車内で、八日市市内の女子大生(20)の体を触るなどした疑い。女子大生が車内にいた乗客らに助けを求めたところ、谷容疑者は草津駅で下車、乗客らが追いかけて谷容疑者を捕まえ県警鉄道警察隊に引き渡した。谷容疑者は、容疑を認めている、という。(京都新聞 夕刊)
■爆破予告騒ぎ 特急24分遅れる JR湖西線
 25日午前7時35分ごろ、福井県敦賀市のJR敦賀駅に、男の声で「特急雷鳥に爆発物をしかけた、スピードを出すと爆発する」と電話があった。JR西日本は滋賀県今津町の湖西線JR近江今津駅で、該当すると見られる大阪行き特急雷鳥4号を24分間停車させ、今津署員らが車内外を点検したが、異常はなかった。同列車には約400人が乗っていた。後続列車への影響などはなかった。(京都新聞 夕刊)
■特急「雷鳥」に爆破予告電話 敦賀駅、いたずらか
 25日午前7時37分ごろ、福井県敦賀市のJR敦賀駅に男の声で「一定の速度が出たら、『雷鳥』を爆破する」という電話があった。電話を受けた駅員が上司へ報告するなどしている間に、金沢発大阪行き特急「雷鳥4号」(9両編成、乗客約400 人)が時刻表通り、7時40分に敦賀駅に到着し、同41分に発車した。通報を受けた福井県警は滋賀県警へ連絡し、同8時5分に滋賀県今津町のJR近江今津駅に定刻通り到着した雷鳥4号を今津署員らが点検したが、異状は見当たらなかった。悪質ないたずらとみて、敦賀署が威力業務防害の疑いで調べている。(朝日新聞 夕刊)
■機長、鉄路をゴトゴト 青森の廃線でディーゼルカー借り、運転同好会 嶋 望海
 私はジェット機の機長。しかし月に1回、ディーゼルカーの運転席にも座る。本州最北の鉄路として昨年3月まで活躍した青森県の下北交通大畑線の車両を動く状態で保存する、いわゆる動態保存をしているのだ。
・ローカル線の代表車両
 車両はキハ85型。国鉄時代はキハ22型と呼ばれたが、1985年に下北交通に払い下げられてから85型に変わった。昭和30−40年代に盛んに作られた、青い布張りのボックス型のシートや木張りの床を備えたローカル線を代表する車両だ。30代以上なら誰しもお世話になったはずだが、今や姿を消しつつある。
 幼いころから鉄道が好きだった。生まれ育った大阪府枚方市では小学生のころ、近くの旧国鉄片町線(現在のJR学研都市線)にSLが走っていた。初めて乗った飛行機で夜景に感動して以来、航空機も好きになり、就職先はそちらになったが、鉄道への思いは消えたことがない。
 特に好きなのは、仕事で最高時速1200`の超高速で飛んでいる反動か、コトコトとのんびり走るローカル線。電車ではなく、自らのエンジンで走る古いディーゼルカーが好みだ。どちらも国鉄民営化など合理化の波の中で減少した。だから、いつか保存活動にかかわりたいと思っていた。
 同じ趣味を持つ日本エアシステムの同僚と職場で鉄道談議に花を咲かせていた昨年5月、大畑線が同年3月に廃線になったことを知った。キハ22型が現役で走る希少な路線廃止は黙って見過ごせない。無理を承知で下北半島へ飛び、下北交通の社長に車両の買い取りを申し入れた。車両だけならば、数十万円くらいだと聞いていたからだ。しかし、既に自治体と共に旧駅舎などを利用した鉄道公園を作る構想があるため売却は無理とのこと。結局レンタルということで話は落ち着いた。
・ブレーキ操作に共通点
 借りたのは車両1両と青森県大畑町の車両庫、線路を約300b、加えて旧ホームの一部だ。下北交通に固定資産税の負担をかけない程度の賃借料をお支払いしている。レンタルによる鉄道の動態保存は日本で初めてと思う。国土交通省東北運輸局からも「営業活動でなければ問題ない」と許可をいただいた。
 昨年10月1日、この活動を期に正式に結成した「JAS鉄道愛好会」の7人が大畑入りし、試運転をした。7人中5人が現役のジェット機長である。まず下北交通の方々に指導を受けながら保守点検や車内清掃。あこがれの車両だから油まみれの機材に触れるだけで楽しくてたまらない。
 そしていよいよ運転席へ。ガクンという軽い衝撃と共に動き出す。わずか300bと線路が短いため時速5`が精一杯だが、ディーゼルエンジンの「カランカラン」という低速のアイドリング音が波の音のように私を和ませる。まさに桃源郷、そんな思いだった。
 何度か運転の練習をした。ジェット機とディーゼルカーはスピードが全く違うが、ブレーキ操作には通じるものがある。どちらも勘が必要な職人芸の世界だ。ジェット機は自動操縦の部分が多いが、着陸には経験がものをいう。キハ85型も古いがゆえに、操作から実際にブレーキがかかるまでに微妙な間がある。操作のタイミングには天候から運転手の体調まで影響する。よく遊ぶ電車運転シミュレーションゲームとは雲海の差。ゲームの方がはるかに簡単だ。
 ジェット機のコックピットにいると、成層圏ならではの雄大な自然が楽しめる。夜の闇が丸く迫ってきたり、月が高速で上ったり。真横で流れ星が消えると周囲がエメラルドグリーンに輝く。しかし、超高速ゆえのストレスもある。鉄道は人間本来のテンポに合った乗り物なのが魅力だ。
・現役の運転士も入会
 今年4月から本格的な運行を開始した。会の名称も「大畑線キハ85動態保存会」と変えた。車両を私たちで独占せず、誰でも入会できるようにした。JR東日本の現役運転士も入会し、運転の指導をしてくれている。4−11月は毎月第3日曜に、1日9回運行する。会費として200円払っていただければ、誰でも客席に乗車できる。
 次の夢は「直結」。自動車でいうとギアをトップまで入れることだが、わずか300bの今の線路上ではとても無理。7人の会員の月1万円の会費では線路を延ばす資金まではねん出できない。会員はいつでも募集している。(しま・もちみ=日本エアシステム運航本部A300乗員部機長)(日本経済新聞)
26日■ドア故障で運休 2000人に影響 JR西大津駅
 25日午後8時半ごろ、大津市皇子が丘二丁目のJR湖西線西大津駅で、近江舞子行き普通電車の一部ドアが閉まらなくなった。点検したが原因が分からなかったため、運転を取りやめた。車両8両に約500人が乗っており、約20分後の近江今津行き普通電車に乗り換えた。故障した電車を含む2本が運休し、下り電車4本が最大で12分遅れ、約2000人に影響が出た、という。(京都新聞)
■近鉄無配、500人削減
 近畿日本鉄道は25日、希望退職の募集などで社員約 500人を削減する方針を明らかにした。同社は過去3年間で約1700人を削減するなどリストラを進めてきたが、土地の評価損が拡大し特別損失が予想を上回るなど業績が悪化したため、新たな人員削減に踏み切る。
 2002年3月末時点の社員数は約9170人。同社は雇用形態の多様化などによる固定費削減も検討しており、6月の株主総会後に具体案や削減時期を発表する。
 また、02年3月期の期末配当を見送り無配とした上で、4月から役員報酬の削減率を10%上積みし、最大35%カットするとした。
 同社は不振の「志摩スペイン村」(三重県磯部町)についても、株主総会後に経営改善策を発表する方針。ただ辻井昭雄社長は「すぐ閉鎖する考えはない」と話しており、規模縮小や経営合理化で対応するとみられる。(京都新聞)
■近鉄、初の無配転落
 近畿日本鉄道は先日、02年3月期決算で期末配当を見送り、49年の上場以来初めて通期で無配とすると発表した。近鉄不動産の合併による不動産の含み損処理で特別拐失が予想以上に膨らみ、当期損失(単体)が1月時点の予想の186億円から210億円に拡大する見通しとなったため。同社は00年度から02年度までの3年間で従業員を約1700人減らす計画を進めているが、今後数年で約500人を追加削減する方針だ。
 近鉄が無配を決めたことで、02年3月期は関西民鉄5社のうち京阪電気鉄道、南海電気鉄道を合わせた3社が無配。(朝日新聞)
■地下鉄東西線石田駅工区 大量出水で工事中断 開業、工費に影響も
 京都市が醍醐(伏見区)−六地蔵(宇治市)間で進めている地下鉄東西線の延伸工事現場で今年1月、大量の地下水が噴出し、工事の一部が中断したままになっていることが、26日分かった。現在も出水を止める工事を行っており、建設費の増加や、当初予定していた2004年秋の開通が遅れる可能性も出ている。
 同日の市議会交通水道委員会で市交通局が明らかにした。
 交通局によると、地下水が噴出したのは伏見区石田の「石田駅工区」。同工区では駅施設用の空間を設けるため、南北延長161bにわたって、地上から深さ40bのセメント状の壁を取り付けている。今年1月12日、壁の内側を地下21bまで掘り下げたところ、毎分400リットルの地下水が噴出したという。
 ボーリング調査の結果、工区の北側約20bにわたって、セメントの壁が地下水の下にある粘土層まで達していなかった。このため、地下水の帯を遮断できない個所が生じ、そこから水が噴出したことが、3月下旬に判明した。
 直後からセメント壁の下に遮水壁を継ぎ足す作業を始めた。現在、出水は収まっており、近くポンプによる地下水の汲み上げに取りかかる。止水工事は5月末までかかる見込みで、今春から始める予定だった石田駅から醍醐駅にかけてトンネルを掘る工事の着手も、早くて今秋にずれ込むという。
 この日の委員会で市交通局は「事前調査では出水の原因となる地質の変化を発見できていなかった」としたうえで、「工期延長や建設費の増加がないようあらゆる方策を検討する」と説明した。
 地下鉄東西線では、1997年10月に開業した二条−醍醐間で建設費が当初計画の2倍に膨張し、開業時期も大幅に遅れた。今回の出水が与える影響について、市交通局は6月中にまとめる方針だが、止水工事の経費は「数億円」(市交通局)とされ、工期も、すでに5ヵ月の遅れが出ている。
 委員会では総額712億円を見込む建設費の増加や、開通の遅れを懸念する声が相次いだ。(京都新聞 夕刊)
■国労問題 与党、4党合意破棄も 労使紛争、再び紛糾か
 与党3党と社民党が、国労組合員らのJR不採用問題について国労側に示した政治的解決の枠組み(4党合意)について、与党は期限を定めた上で、国労側の対応次第では合意を破棄する方針を固めた。26日午前、3党で協議し、社民党に伝える。87年の国鉄分割・民営化以来続く労使紛争が再び紛糾する可能性が出てきた。
 自民党の山崎拓幹事長は同日午前の記者会見で、「国労内部が同意しない。随分長くやっている。これ以上、調整の余地がない」と語った。また、与党幹部の一人は25日夜、「4党合意から丸2年がたち、我々は国労の延命のために使われているのではないかという感じになってきた」と語った。(朝日新聞 夕刊)
27日■建設費膨張を懸念 地下鉄東西線延伸地下水噴出 工事中断 深刻な影響 開業時期に遅れも 公表遅れ批判集中
 京都市の地下鉄東西線延伸区間の「石田駅工区」(伏見区石田)で、大量の地下水が噴出して工事が中断していることが26日、明らかになり、開業の遅れと建設費の増加への懸念が強まっている。醍醐−二条間で建設費が大幅に膨張した過去があるだけに、市交通局は「二度と同じことは繰り返さない」としているが、待ち受けている現実は厳しそうだ。(社会報道部 沢田亮英)
 「事前調査で出水は把握できなかったのか」「工事費の膨張もあり得るのか」。同日開かれた市議会交通水道委員会では、議員から工事中断に対して厳しい意見が相次いだ。
 石田駅工区では、地上からの「開削工法」で、京都市の地下鉄では最も深いレベルとなる地下28bまで掘削する予定だったが、今年1月、21bの地点で地下水が噴出。原因は、地下の粘土層に予想外のくぼみがあったため、駅施設の「外枠」となるセメント壁の長さが足りず、地下水が遮断できない個所が生じたためだった。
 市交通局は、石田駅工区での事前のボーリング調査を、軌道部分では150−200b間隔で行うのに対し、50b間隔に狭めて実施した。すでに開通している醍醐以北の駅区間でも「同様の間隔で調査し、問題がなく、今回の事態は予想できなかった」(建設室)。
 原因究明には、出水個所を中心にした49ヵ所のボーリング調査などで2ヵ月余りかかった。市交通局は「地盤が崩れる危険性もあり、調査が難航した。原因が分かるまで報告できなかった」(建設室)とするが、今月6日には出水現場で作業員の水死事故が起きていることもあり、市議会の委員会では、対応の遅れや出水から公表まで3ヵ月余りかかったことについて批判が集まった。
 止水工事が五月末まで続くため、石田駅工区の工事は一部で5ヵ月遅れる見通しだ。同工区は醍醐方面へトンネルを掘るスタート地点で「最も急ぐべきだった場所」(建設室)でもあるため、延伸事業全体への影響は避けられない。
 市交通局は6月中に開業時期についての見通しを明らかにする予定で、久保田敏和建設室長は「醍醐−二条間を教訓に、二度と繰り返さない」と強い決意を示す。
 トンネル掘削や半年を要する試運転などの期間短縮を検討中だが、「スケジュールに余裕があるわけではない」(久保田室長)ため、至難の業となりそうだ。
 また、増加が懸念される建設費では、止水工事の関連だけで数億円かかる見込みだ。交通局は「今後、コスト削減に取り組み、総額712億円の予算内に納めたい」としているが、工期の圧縮などで人件費が増えれば膨張を抑えるのは苦しくなる。
 地下鉄工事では「地下の構造は掘ってみないと分からない」「水が出るのは仕方ない」とも言われる。だが、市財政が危機に直面し、地下鉄事業も巨額の累積赤字を抱える中、利用客として運賃を支払い、税金を納める市民の目は厳しい。六地蔵−醍醐の延伸、2007年度の完成を目指す天神川への西伸事業とも、もはや「甘え」は許されない状況だ。(京都新聞)
■トラの快走横目にひっそり 阪神パーク来春閉園 ショッピングセンター計画
 阪神電気鉄道は26日、遊園地と住宅展示場などからなる「阪神パーク甲子園住宅遊園」(兵庫県西宮市)を、来年3月末で閉園すると発表した。
 跡地は三井不動産に賃貸、同社がショッピングセンターの建設を計画している。
 甲子園球場に隣接、動物園も含め面積は12万5000平方b。1929年に遊園地として開業、ピーク時の73年度には約135万人が訪れた。
 しかし、阪神大震災で園内の大半が液状化するなど大きな被害を受けて休園し、一部の乗り物などを撤去。再開後も客足が戻らず、97年から入園料を無料とし、一部を住宅展示場に変更して運営していた。
 乗り物などの利用料と住宅展示場の賃貸料が主な収入源だが、慢性的な赤字経営の上、大阪市にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がオープンするなど競争も激化して黒字転換が見込めなくなり、閉園に踏み切った。
 同社は閉園に伴う施設撤去などで生じる損失を、約16億円と見込んでいる。(京都新聞)
■車内で女子中生の体触った男を逮捕 容疑で桂署
 電車内で女子中学生の体を触ったとして、桂署は26日、府迷惑行為防止条例違反(卑わい行為)の疑いで京都市南区吉祥院西ノ庄渕ノ西町、アルバイト杉浦健司容疑者(32)を逮捕した。調べでは、杉浦容疑者は同日午後3時半ごろ、長岡京市天神一丁目の阪急長岡天神駅を発車直後の特急電車内で、座席の隣に座った大阪府内の女子中学生(13)の体を触った疑い。同容疑者は容疑を認めている、という。(京都新聞)
■降りて歩いて 61 近鉄寺田駅(城陽市寺田) 住民に優しい街目指す
 近鉄京都駅から普通電車で約30分。朝夕は京都や大阪方面への通勤、通学の人で混雑する。城陽市は1965年ごろから京都、大阪のベッドタウンとして急激に宅地開発が進んだ。寺田駅はその中心的な位置にあり、年間利用者数が238万2000人(2000年度)で市内のJR、近鉄計6駅の中で最も多い。
 駅舎は84年に改札口が地下化されて以降、大きな改築は行われず、市の中心にあるわりには地味な印象。駅東側は古い塀や蔵のある民家が軒を連ね、商店はコンビニや書店などがあるだけ。西側の商店街も最盛期に比べ加盟店が半減、現在は飲食店や洋品店など10軒ほどしかない。
 50年以上、駅前で自転車店を営む奥田スミコさん(78)=同市寺田=は「60年ごろまでは、2両編成の緑色の電車が走っていた。乗客が少ないのでみんな『カラ電』と呼んでいた」とのどかな様子を振り返る。
 市史によれば、28年11月に奈良電鉄の駅として開設された。当時の寺田村は「線路をもっと東側にしてほしい」と強く要望していたというが、願いはかなわず「田辺町(現・京田辺市)に電車の車庫を取られ結局、寺田駅に急行が止まらないようになった」という話が、今でも地元の古老らの話題になる。
 駅周辺の再開発計画は、84年に市が整備案を出したが、地元の反対や景気の冷え込みなどで現在も棚上げ状態が続いている。98年から住民によるまちづくり活動をしている「近鉄寺田駅前まちづくり協議会」の満田忠雄会長代行(64)は「住民にやさしいまちを目指して、住民の知恵を集めたい」と話す。(京都新聞)
■列車の遅れ一目で
 JR西日本は、列車の遅れをわかりやすく表示する「運行情報板」を導入する。5月8日から福知山線宝塚駅で試験的に設け、評判が良ければほかの駅にも拡大する。
 情報板は縦72a、横120aで、改札そばに置く予定。直近の列車3本の到着ホームや到着予定時刻、遅延時間、運休の有無などを列車の運行を集中管理している同社のホストコンピューターから自動的に取り出し、表示する。設置費は約2億円。(朝日新聞 夕刊)
28日■親子の歓声 湖北路走る GW初日、SLに人気
 行楽日和に恵まれたゴールデンウイーク初日の27日、滋賀県北部のJR北陸線米原−木ノ本駅間(22.4`)で、蒸気機関車(SL)が快走した。多くの家族連れらが乗車を楽しんだほか、白煙をあげて走る姿に沿線住民らも目を細めて眺めていた。
 恒例となったJR西日本の「SL北びわこ号」の季節運転。この日は、「ポニー」の愛称で知られるC56形(1939年初運行)が客車5両を引いて、さわやかに晴れあがった湖北路を走った。
 午後2時過ぎ、JR木ノ本駅(木之本町)では警笛を高らかに鳴らしたSLが到着。ホームに降りた親子連れらが記念撮影に収まる姿が目立った。
 運転は29日と5月3、5の両日も行われる。運行は米原発が午前と午後に各1回、木ノ本発は午後1回。運賃のほかに指定席料金が必要。(京都新聞)
29日■見納め紀行 2 南海電鉄和歌山港〜水軒 02年5月26日廃線 地元自治会にも見放され…
 大阪・難波から南海電車の四国連絡特急「サザン」で約1時間。終点の和歌山港駅に着いた。数人の乗客が徳島行きフェリーへ向かう。駅前には乗船手続き中のトラックが数台。うら寂しい終着駅の雰囲気気だが、線路はまだ南へ伸びている。
 大阪府東大阪市のフリーター中島友孝さん(30)がホームで電車を待っていた。和歌山市駅発の普通電車が1日に2本だけ、2.6`先の水軒駅まで走る。その区間が5月光日で廃止されると知って乗りに来たという。ほかにも時刻表を持った男性が2人。
 到着した2両編成の電車には、すでに10人ほどが乗り込んでいた。鉄道ファンの歓声を包んで、電車は終点を目指す。
 車窓には雑木林と倉庫や資材置き場が続き、人家は見あたらない。なぜ、こんなところに鉄道が…。
 この路線が着工されたのは66年。和歌山県が木材輸送を目的に工事を始めた。しかし、71年に完成してみると、木材輸送の主役はトラックに代わっていた。それでも線路を使わないわけには行かず、南海電鉄に頼んで1日2回、客用電車を走らせてきた。
 午前9時台と午後3時台。通勤にも使えないダイヤで30年以上運行したが、「交差点の拡幅に邪魔」と地元自治会からも見放された。
 南海によると、1日の乗客は平均9人。ゼロの便も珍しくなかったという。だが、2月に廃止が発表されて以来、平日で十数人、土曜、日曜には20人以上のファンでにぎわっている。
 約4分で水軒駅に到着。中島さんらは大急ぎで駅を出て、電車の写真を振りまくる。9分後に折り返し運転となるからだ。
 ホームの鉄製駅名板は、盗難を避けるためプラスチックに取り換えられていた。5月25日の最終日などイベントの日には、本物を取り付けるという。(朝日新聞)
30日■全国鉄道利用者会議が総会 路面電車のあり方など討論 左京
 鉄道利用者の立場から公共交通機関について考える市民グループ「全国鉄道利用者会議」は29日、左京区の市勧業館で2002年度総会とシンポジウムを開いた。全国各地から会員約40人が出席し、環境に配慮した交通手段などについて意見を交換した。
 同会議は、国鉄民営化10周年の1997年に発足。環境保全の視点から鉄道の良さを見直してもらおうと、11支部に分かれて活動している。
 この日は、総会で各支部の活動報告や本年度の計画などを決めたあと、「環境と交通を考えるシンポジウム」を開催。京都に事務局がある環境団体「気候ネットワーク」や奈良LRT導入委員会などのメンバー5人が講師となり、路面電車のあり方や交通と地球温暖化の関係などについて話した。
 気候ネットの田浦健朗事務局長は、世界的に二酸化炭素の発生割合が、運輸部門で増えている現状などを報告。「行政が環境にやさしい施策を考えても、市民にとって便利でないと続かない。持続可能な社会の実現には、公共交通機関の普及が必要になるだろう」と考えを述べた。(京都新聞)
■社説 びわこ栗東駅 調和のある発展の礎に
 滋賀県が誘致を進めていた東海道新幹線「びわこ栗東駅(仮称)」が、地元請願駅として設置されることに決まった。地元が名乗りをあげて、33年目の正式決定だけに、まずは喜びたい。
 新駅の設置は滋賀の念願だった。と言うのも、京都−米原駅間が68.1`と東海道・山陽新幹線のなかで最も距離が長く、利便性や経済効果などで新幹線の恩恵が比較的少なかったからだ。他県に新駅が誕生する度に、地元経済人や行政関係者は、ほぞをかむ思いだったに違いない。
 栗東市(当時は町)は1969年9月、いち早く町議会に「新駅誘致特別委員会」を設置、誘致に名乗りをあげた。その後、近江八幡市も誘致に乗り出すが、県が新駅候補地を栗東市に一本化、88年に大津、草津市など4市10町で促進協議会を設立して強力な誘致活動を展開し、やっとJR東海との基本協定合意にこぎ着けた。
 国内航空との競争に直面するJR側にとっては、2003年秋の品川駅(東京都)開業で、輸送力に余裕が生じることから、将来、「のぞみ」を増発させ、「ひかり」「こだま」の待避駅の機能を栗東新駅に期待する思惑もありそうだ。
 今回の合意で、新駅は2010年春の開業をめざして大きく動き出すが、実現までには課題も多い。その最大のものは、駅建設費約240億円をほぼ全額地元負担しなければならない問題だ。財政難の中で、県や関係の4市10町がどのように負担割合を決めるか、難航が予想されている。負担金は税金である。公平、公正で住民が納得できるものでなければならない。
 住民の理解を得るためには、新駅の及ぼす経済効果や利便性、地域発展の可能性などを明確に示す必要がある。県などがまとめた波及効果に関する調査報告によると、1日の利用客を1万人と見込み、駅開業10年後の経済波及効果を1兆円超と試算している。
 しかし、これらの数字は、高度経済成長からバブル期に誕生した新駅の先例などを基に弾き出しており、長期不況からデフレスパイラルの危機に立つ現在とは様相が異なる。現実の経済動向を見据えたうえで、地域経済発展の将来性を示してほしいものだ。
 さらに開発一辺倒で良いのか、という疑問も残る。新駅予定地を取り巻く湖南地域は、京阪神から移転してきた住民が多く、県内で最も人口増加率が高い。新住民の多くは、ビルや工場・事業所に取り囲まれた環境を求めてきたわけではない。琵琶湖や里山の緑に憩いを求めて移り住んだはずだ。
 新駅を核とした新しいまちづくりが期待されるが、今後、行政には、住民の意思を十分くみ取り、調和のとれた都市づくりを望みたい。(京都新聞)
■女性飛び込み電車6本運休 JR小倉駅、8500人影響
 30日午前7時40分ごろ、宇治市小倉町中畑のJR奈良線小倉駅上りホームで、入って来た奈良発京都行きの普通電車に乗客が飛び込んだ。
 宇治署の調べでは、同市内の無職の女性(50)で腹部や頭を負傷しているが、命に別条はないという。電車の乗客にもけがはなかった。
 この影響で、後続の電車上下6本が運休したほか、現場ホームに停車した普通電車を含む計9本が26−3分遅れ、通勤通学の乗客約8500人の足が乱れた。(京都新聞 夕刊)
■「乗り入れ」増えて あれれっ大阪非環状線 「一周」激減、全体の半分 私鉄と競争、ネットワーク強化で 「乗り間違えた」観光客ら苦情も
 環状線なのに1周しないのはなぜ? 大阪市内をぐるりと回るJR大阪環状線で、路線を1周する電車が大幅に減り、代わりに同線の一部を通って奈良や和歌山などへ向かう「乗り入れ電車」が増えている。「1周電車」は現在、全体の約5割。私鉄との熾烈な競争に勝つため、JR西日本が近郊路線とのネットワークを強化しているためだが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)ができて遠方からの利用者も増え、「乗り間違えた」「『環状線』なら1周すべきだ」といった声も上がっている。
 大阪環状線は1周約21.7`。大阪、京橋、天王寺など19の駅を回る。1895年にまず天王寺−玉造が開通。1961年に最後の西九条−天王寺ができて「環」が完成、今の名称になった。
 60年代には、1日に内回り・外回り計約340本の電車が走り、そのほぼすべてが1周電車だった。70〜80年代には1日計400〜500本に増えたが、乗り入れ電車は休日などに天王寺から関西線へ入る電車があった程度だった。
 だが87年、国鉄の分割民営化で発足したJR西日本は、私鉄との本格的な競争に乗り出し、近郊都市へ直通電車を走らせるなどして、同環状線のターミナル駅から私鉄へ乗り換えていた客を、自社の電車で運ぶ方針を打ち出した。
 同環状線を1周した後、天王寺から王寺、奈良方面へ向かう「大和路快速」を89年に導入。94年には堺、関西空港方面へ向かう「関空快速」、99年には和歌山へ向かう「紀州路快速」をつくった。昨年からは、同環状線からUSJ方面へ向かう直通電車も導入。今夏からは、USJ客のため、京都と南紀を結ぶ特急「くろしお」の一部を、西九条にも止める計画だ。
 同環状線を走る電車は現在1日計653本。うち乗り入れ電車は322本で、ほぼ半分を占める。今後も乗り入れ電車が増え、1周電車は3〜2割に減りそうという。同環状線の駅すべてを合わせた1日の利用者は約120万人で、JR西日本全体の約24%を占める。乗り入れ電車の導入などで、利用客は約10%増えているという。
 JRは駅の放送や、案内板、時刻表の表示を工夫して、乗り間違いのないよう求めているが、最近苦情が増えている。USJ人気などによって遠方からの観光客が多いこともあり、「環状線と思って乗ったのに、途中で別の路線へ入ってしまい、驚いた」「環状線は周回が基本のはず。名前を変えるべきだ」といった、数年前まではほとんどなかった声が、駅などへ寄せられるようになったという。
 JR西日本広報室は「ネットワーク化を進めたことで、乗客の利便性は高まっている。案内を徹底させることで、乗り間違いを防ぎたい。大阪環状線の名前を変える予定は今のところ、ない」としている。(朝日新聞 夕刊)