2001(平成13)年 8月


1日■7日の亀岡花火を「トロッコ」で往復 JRが参加者募る(京都)
  ■「シアター1200」リニューアル 京都駅ビル 起爆剤は「劇団四季」 激減の観客呼び戻しへ 「京都劇場」新年オープン 音響など改良 カギは演目(朝日)
2日■大津・山科駅80周年を記念(京都)
  ■市バス・地下鉄累積赤字膨らむ 京都市 公営企業2000年度決算槻要 乗客伸び悩み 人件費は削減(京都)
  ■ひと 立ちばなし 駅の魅力は乗客との接触に(京都)
  ■緊急時新幹線 初の停車訓練 JR西日本(朝日)
  ■大脱線 米アイオワ州(朝日)
3日■三宮(阪神)−奈良(近鉄)に直通急行 京阪中之島新線 特急など30分間隔出発 08年度開通(京都)
  ■こまど 北近畿鉄道に乗って 白数 美知子(京都)
  ■新幹線を間近で観察しよう(京都)
4日■東福寺駅に快速停車 琵琶湖線も新快速増発 JR西 ダイヤ改正(京都)
  ■お盆の予約率 2ポイント滅の43% JR、やや分散傾向(京都)
  ■降りて歩いて 28 JR西大路駅(京都市南区唐橋) まちには史跡が点在(京都)
  ■JR西 ホテル経営を統合へ グランヴィア京都など 効率化で今秋にも(京都)
  ■落雷で830戸停電 奈良線も乱れる 宇治(朝日)
  ■ブレーキ故障で快速発車できず JR京都駅山陰本線(京都)
  ■落雷の影響で信号故障、18本が運休 JR奈良線(京都)
  ■被爆電車であの日語る(朝日)
  ■死の泰緬鉄道からエベレストへ 人生明暗語り継ぐ 今は和解を祈る日々 英国人元捕虜・ワイリーさん(朝日)
5日■農業用運搬車と普通電車が接触 山城のJR奈良線(京都)
6日■白地に緑帯の新幹線消える 東北・上越の「初代」(朝日)
  ■ロ朝鉄道、連結多難 資金・京義線めど立たず(朝日)
7日■JR嵯峨嵐山駅前 1000台超す不法駐車 「観光気分台無し」 地元商店街困惑 バスなど旋回できず(京都)
  ■JRが高速貨物電車 世界初 03年めど、東京−大阪間 特急並み130キロ目標 トラック便に対抗(京都)
  ■過密「新快速」遅れて不快 JR西日本の”稼ぎ頭” 昨安秋から、1分以上が3割 ドア急開閉 挟まれる客(朝日)
8日■落雷で信号機故障 JR山陰線に乱れ(京都)
9日■同型2両走らせ 警察が実況見分 福井・京福電鉄事故(京都)
  ■走るか「中台鉄道」 温州−アモイ間 台湾の投資に期待(朝日)
  ■大群衆に備え駅で警備訓練 宇治川花火大会(朝日)
  ■電車走らせて実況見分実施 京福正面衝突事故(京都)
11日■車内に絵画40点 ギャラリー電車 京阪石坂線で発車(京都)
  ■整備新幹線(京都)
  ■降りて歩いて 29 近鉄新田辺駅(京田辺市河原) 東西で異なる街の表情(京都)
  ■優先走行でも出すやに遅れ 北大路BT−西大路四条間 市バスの信号制御 3分短縮したが…(京都)
12日■信号、車両故障で7本運休4000人影響 JR奈良線(京都)
14日■湖西線大幅遅れ 堅田駅で信号異常(京都)
  ■iモードから通勤定期予約 近鉄、関西で初めて(京都)
  ■視覚障害者らの転落防げ 駅ホームに可動式さく 国土交通省 設置を促進(京都)
15日■地下空間の水害に対応 国土交通省モデル設置 危機管理態勢を検討へ(京都)
  ■金総書記特別列車 関連列車が人身事故 男性はねられ即死(京都)
  ■解放記念日は特別列車内で 金総書記(京都)
  ■列車内に爆弾 13人が死傷 インド・過激派テロか(京都)
16日■踏切内に車 JRに遅れ 加古川の山陽線(朝日)
  ■40年間走り続けて… 近鉄 900系、1400系引退へ(京都)
  ■窓 児童の絵展示 心地よいバス 北区・土岐 省子(事務員・31)(京都)
  ■ハネムーンバス復活 宮崎(京都)
17日■規制から地域連携型に 国交省 運輸局の業務見直し(京都)
  ■優先3路線決定 東西線の延伸含まれず 建設補助(京都)
  ■バス急ブレーキ 乗客3人が軽傷 上京区(朝日)
18日■関西のバスを展示 来月、大阪でまつり(京都)
  ■列島あれこれ キャラクター駅弁(京都)
  ■駅に保育所併設に補助 国交省、概算要求へ(京都)
  ■降りて歩いて 30 KTR天橋立駅(宮津市文殊) 温泉も開湯、魅力アップ(京都)
19日■JR高速バス タイヤ破裂40キロも走行 名神竜王−京都駅前(京都)
20日■金ではなく鉄として 中坊公平 鈍行列車 尾行ノートの威力、形勢逆転(朝日)
21日■沿線情報サイト 京阪が開設へ(京都)
  ■JR利用者 2%減少 西日本まとめ 近郊区間は伸び(京都)
  ■夏休みのJR西利用 6年続き減の643万人(朝日)
  ■台風11号 JR、126本運休 空、海も 相次ぐ 紀勢線、始発から(京都)
22日■岡山−博多間に光ケーブル JR西、山陽新幹線に敷設 電光表示も充実(京都)
  ■KTR今夏の旅客輸送実績 USJに客流れ 5年連続前年下回る(京都)
  ■台風11号 死者2人 けが19人 串本上陸 関空2000人足止め(朝日)
  ■のろのろ台風 被害拡大 和歌山上陸(抜粋)(朝日)
  ■電線確認中に触れて感電死 三重で近鉄社員(朝日)
  ■新幹線61本が運休(京都)
  ■愛知川増水で運休 近江鉄道(京都)
24日■秋の臨時列車778 本を増発 JR西日本(京都)
  ■交通局「スルッとKANSAl都」 京都映画祭を記念、新カード(京都)
  ■大阪駅構内にネットカフェ 来月、JR西日本初(京都)
  ■窓 優しい”駅へ 弱者に配慮を 左京区・芦田 順治(無職・66)(京都)
  ■USJへ夜行快速で(朝日)
  ■快速、故障で運休 JR米原駅(京都)
  ■電車内ですり 6年半で200件 高槻、容疑の男逮捕(京都)
  ■日本旅行社長に金井JR西副社長(京都)
25日■「旅行業統合の力に」 JR西社長 日本旅行人事で期待(京都)
  ■降りて歩いて 31 JR長岡京駅(長岡京市神足2丁目) 懐かしい神足駅の看板(京都)
  ■中高年だって青春18きっぷ 安く、の〜んびりいいね 50歳以上3分の1、19歳以下は減少(朝日)
26日■京都で深夜震度4 震源は府南部 交通が一時混乱(京都)
  ■週末夜の地震に驚き 乗降客 揺れにとまどい JR京都駅(京都)
  ■列車チョロQ快調 開業記念・PR目的 鉄道会社など販売 京都市地下鉄は1万個完売(京都)
  ■大阪・京都・滋賀で震度4 JRなど一時ストップ 2人けが(朝日)
  ■夜の街グラリ・ヒヤリ 震度4(朝日)
27日■社説 赤字路線バス 納得いかぬ補助見直し(京都)
28日■近鉄がADSL事業 今秋から府南部で 沿線の光通信網活用(京都)
  ■最安のADSL 近鉄系10月から(朝日)
29日■台風被害の関西線 8日ぶりに復旧(京都)
  ■窓 環境の視点で鉄道見直して 伏見区・藤井 節子(主婦・59)(京都)
30日■二条−天神川・六地裁−醍醐 市地下鉄東西線に補助金(京都)
  ■京都市が”新兵器” 大型シールドマシン 石川の工場で完成(京都)
  ■JR西日本が駅業務部新設 サービス向上へ(京都)
  ■JR西日本 系列7ホテル 経営を統合 資産など一元化(京都)
  ■電車やバスで高速ネットを NTT系企業(京都)
  ■信楽焼の「福寿キップ」を発売 3日から高原鉄道(京都)
31日■短い系統、発着点を統廃合 丹海バス 補助拡大へ路線再編 あすから新ダイヤ 「44から30」に(京都)
  ■「外出る元気ない」 新幹線と特急の利用 JR発足後、最低 関空、京観光は潤う(京都)



1日■7日の亀岡花火を「トロッコ」で往復 JRが参加者募る
 JR京都駅は、亀岡市で7日にある花火大会に合わせ、トロッコ列車で京都市右京区の嵯峨野と亀岡を往復する「納涼嵯峨野トロッコ列車と花火見物」の参加者を募集している。
 当日は、JR嵯峨嵐山駅に隣接するトロッコ嵯峨駅を午後7時に臨時トロッコ列車で出発し、亀岡駅に到着。花火を見物したあと、9時15分に亀岡駅を出て、再びトロッコ嵯峨駅まで戻る。
 定員は300人で、参加費は1人5500円。弁当、飲み物などがつき、抽選会もある。申し込みはJR京都駅TEL075(352)5420。(京都新聞)
■「シアター1200」リニューアル 京都駅ビル 起爆剤は「劇団四季」 激減の観客呼び戻しへ 「京都劇場」新年オープン 音響など改良 カギは演目
 JR京都駅ビルの劇場「シアター1200」(下京区)が改装をへて生まれ変わり、来年1月に「京都劇場」としてオープンすることになった。こけら落としをするのは劇団四季で、半年間「オペラ座の怪人」を公演する。シアター1200ではジャニーズJrなどの人気タレントが公演し、一時は修学旅行生の名所にもなったが、構造上の問題もあり、客離れをくい止められなかった。地方の長期公演に乗り出した劇団四季の力で、客を呼び戻せるかどうか。
 シアター1200は97年8月、JR京都駅ビルの開業とともに開館。ジャニーズ事務所や吉本興業、ホリプロが公演を手がけ、1年目は約5ヵ月間で約16億円の営業収益をあげた。だが、ジャニーズなどの撤退後は集客が激減。昨年の営業収益は約1億1000万円まで落ち込んだ。
 一部の座席が見えにくく、壁面に大理石を使っているために音響が悪い、と指摘する声もあった。改装後はどの席からも舞台がよく見えるようにし、壁に吸音材を使って音響効果をあげるという。座席数も18席増やして943席にし、改装費用はしめて約10億円。
 運営する京都駅ビル開発の内田重行専務取締役は「立地条件はこのうえなく、日本でも有数の劇場になるだろう」と話す。
目標13万人
 「文化の東京一極集中を防ぎたい」という浅利慶太代表の考えで、劇団四季は今春から、地方都市での長期公演に力を入れている。
 「オペラ座の怪人」は、パリのオペラ座に住む怪人と女性歌手の恋を描いた有名な劇で、88年から東京、大阪、札幌、名古屋、福岡で上演。天井からシャンデリアが落ちるなど、舞台装置を生かした見せ場も多い。
 4月の仙台を皮切りに、長期公演の場を5大都市以外に広げ、仙台では期間中に11万3000人が入場。8月から広島、10月から静岡で公演を予定している。
 浅利代表は「京都は大津、奈良などからも近く、半年で約13万人の観客動員が目標だ」と意欲を見せる。
後が続くか
 しかし、不況も重なり、演劇全体の観客数は減少ぎみ。客席数426の府立文化芸術会館(上京区)は「人気俳優が出演し、全国的に話題になる舞台なら満席になるが、後が続かない」という。演劇鑑賞組織の京都労演は昨年、会員数の減少で例会を年12回から8回に減らした。
 京都の演劇関係者は「京都の客は好みがうるさく、ほんとうにいいと思うものしか見ない。問題はいかに魅力のある演目を出すか。劇団四季の名前やオペラ座の怪人の題名が、京都でどこまでアピールできるか、とても興味がある」と話した。(朝日新聞)
2日■大津・山科駅80周年を記念
 JR西日本は、現在の大津、山科両駅の開業80周年を記念し、JR全線で利用できる自動精算カード「Jスルーカード」をそれぞれ1日から限定発売した。開業当時の駅舎の写真をデザインした2種類の記念カードで、大津駅のカードは記念入場券付きで1140円。山科駅のカードは1000円。(京都新聞)
■市バス・地下鉄累積赤字膨らむ 京都市 公営企業2000年度決算槻要 乗客伸び悩み 人件費は削減
 京都市は1日、市バスと地下鉄、上下水道、市立病院の各公営企業の2000年度決算概要をまとめた。市バスと地下鉄は乗客の伸び悩みで累積赤字が増えたが、人件費の削減など経営健全化策の効果もみられた。上下水道は使用量の減少が続き、2年連続の赤字となった。市立病院は、前年度より事業規模が約2億円少ない140億3600万円で、収支が均衡した。
 【市バス】 1日当たりの乗客は、8000人減の33万6000人。収入は225億1000万円で、市一般会計からの補助の減額が響いて前年度から約38億円減った。支出は早期退職や横大路営業所の民間委託で人件費を削減し、277億5700万円だった。
 早期退職者の退職金などを計上したため、経常赤字は前年度から30億円余り増え、52億4700万円となった。累積赤字は87億5700万円に拡大した。
 【地下鉄】 1日当たりの乗客は激増の30万5000人で、収入も約1億円増の207億8900万円となった。支出は人員削減や烏丸線駅務の外部委託で人件費が減り、前年度比約15億減の480億7300万円。
 この結果、経常赤字は前年度から26億円余り改善して276億7900万円となった。累積赤字は1679億円に膨らんだ。
 【上水道】 節水などの影響で、収入は4億円余り減って324億9900万円。経常赤字は前年度の2600万円から4億8500万円に拡大した。世帯の細分化で使用者数は約8000件増えたが、使用量(年間有収水量)は0.7%減り、給水原価が水道料金を2円24銭上回った。
 【下水道】 上水道の使用量に連動して処理量(年間有収汚水量)が前年度比で0.4%減ったため、収入は約23億円減の551億1000万円。経常赤字は前年度から14億円余り増えて20億8600万円になった。汚水処理1トン当たりの赤字が7円近く拡大して9円68銭になった。(京都新聞)
■ひと 立ちばなし 駅の魅力は乗客との接触に
 「明るく、利用しやすい駅をつくっていきたい」と岐阜駅首席助役の堀田昌子さん(31)。駅長に次ぐ地位で、JR東海では女性として初めて7月に就任した。
 「駅は直接お客さんに接することができるのが魅力。ラッシュ時間帯を過ぎたら、お客さんの声を積極的に聞いていきたい」と、東京駅以来3年ぶりの駅勤務に意欲を示す。
 「地域の人に喜ばれる公共的な仕事をしたい」と思ったのが入社の動機。人事課、監査室などを経て、直前は広報部。
 女性第1号と何かと注目されるが「女性がもっと増えて、女性だからと注目される時代が終わればうれしい」と、後輩の進出にも期待する。(京都新聞 夕刊)
■緊急時新幹線 初の停車訓練 JR西日本
 2本の新幹線を同じホームに停車させる「駅ホーム2編成留置訓練」が1日夜から2日未明にかけて、山口県小郡町のJR小郡駅山陽新幹線下りホームであった。地震や大雨の際に駅と駅の間に立ち往生した新幹線を最寄り駅まで動かし、乗客を車外に助け出すのが目的で、JR西日本では初めての訓練。(朝日新聞 夕刊)
■大脱線 米アイオワ州
 【ニューヨーク1日=山中季広】米アイオワ州デモイン近郊で31日、貨物列車が脱線し、31両が軌道沿いにジグザグ模様を措いて転がった。86両編成で、トウモロコシや大豆油をカンザスシティーまで運ぶ途中だった。けが人はなかった。(朝日新聞 夕刊)
3日■三宮(阪神)−奈良(近鉄)に直通急行 京阪中之島新線 特急など30分間隔出発 08年度開通
 阪神電気鉄道と京阪電気鉄道は2日、2008年度開通予定で、大阪市中心部を東西に横切る2新線の運用計画を明らかにした。
 阪神の子会社「西大阪高速鉄道」が尼崎(兵庫県)−西九条(大阪市)間の西大阪線を、近畿日本鉄道の近鉄難波まで約3.4キロ延伸。阪神と近鉄は、近鉄難波経由で阪神本線の三宮(神戸市)から近鉄奈良(奈良市)まで快速急行、急行を直通運転する予定。西九条−近鉄難波間には、大阪市営地下鉄と接続する九条、岩崎橋、汐見橋の3つの地下駅を設ける。
 一万、京阪の子会社「中之島高速鉄道」は、京阪本線の天満橋(大阪市)から分岐、玉江橋(同)まで約2.9キロの地下に中之島新線を建設。途中に新北浜、大江橋、渡辺橋の3駅を設ける。京阪は、玉江橋から特急、急行を昼の時間帯に30分おきに出発させ、新線内のすべての駅に停車させる計画。
 両子会社は新線建設の事業主体として、7月に設立されており、近く大阪府や大阪市などから出資を受けて第三セクター会社になる。(京都新聞)
■こまど 北近畿鉄道に乗って 白数 美知子
 近くに住む2歳半の孫が私の所へ遊びにくるたび、自転車に乗せて汽車の通過を見に連れて行く。北近畿鉄道の急行があっという間に走り去り、暗いトンネルに消えていく。1日に何度足を運ぶだろうか。
 その孫が汽車に乗りたいと連発するようになった。その夢を叶えてやるのが私の役目。野田川駅まで自転車で行く。汽車に乗るなんて数10年ぶり、切符の買い方もわからない有様である。
 普通列車に乗った。車内は涼しく快適である。最前列の席に座った。車掌の対応も丁寧である。車窓から眺める海あり山ありの移り変わりに孫は歓声を上げて喜んでいる。いつも走っている遊歩道も遠のいていく。由良を過ぎて海の上の鉄橋を渡る。美しい風景である。終点の西舞鶴まで1時間、数本のカラフルな列車が点在する。
 孫のおかげで汽車に乗る機会に恵まれ、貴重な体験をさせてもらった。孫とならどこへでも行ける。長い一日が終わり息子が夕方迎えに来た。手を振って帰った後の静けさが心にしみる。(京都府岩滝町弓木・59歳・織物関係勤務)(京都新聞)
■新幹線を間近で観察しよう
 JR東海は新幹線車両を整備している静岡県浜松市の浜松工場を8月4、5日の両日、「新幹線なるほど発見デー」として一般の見学に開放する。夏休みの子供向け企画で、盛りだくさんのイベントも予定されている。 当日は新幹線の各種車両の展示、運転台見学、整備作業の実演などのほか、ミニSL試乗会、運転士の制服を着る記念撮影、新幹線グッズ販売なども行われる。
 参加無料。実施は午前10時から午後3時まで、JR浜松駅から無料シャトルバスを運行する(駐車場はなし)。問い合わせは、JR東海テレホンセンター06(6452)3730。(京都新聞 夕刊)
4日■東福寺駅に快速停車 琵琶湖線も新快速増発 JR西 ダイヤ改正
 JR西日本は3日、琵琶湖線の草津−野洲間の新快速増発や奈良線東福寺駅の快速停車などを盛り込んだ今秋のダイヤ改正を発表した。10月1日から実施する。
 琵琶湖線では、午前10時から午後4時までの間に京都−草津駅間を折り返し運行している新快速を野洲駅まで伸ばす。上下線ともほぼ1時間に1本、計15本増発する。
 改正後、野洲駅での接続が便利になり、京都駅から安土、南彦根駅などへの到着時間は5−6分短縮できる。
 奈良線は、朝夕のラッシュ時を中心に京阪電車と接続している東福寺駅に快速と区間快速計19本を停車させる。
 停車するのは、朝8本(京都方面行き6本、奈良方面行き2本)、夕11本(同3本、同8本)。宇治−東福寺の乗車時間が7分縮まり、快速への乗り換えが必要だったJR小倉や新田、城陽から東福寺駅までは11分それぞれ短縮できる。(京都新聞)
■お盆の予約率 2ポイント滅の43% JR、やや分散傾向
 JR西日本は3日、お盆期間中(8月9日−19日)の指定席の予約状況をまとめた。2日現在で、指定席数234万席に対し、予約席数は100万席で、予約率は43%と前年に比べ2ポイント低くなっている。
 山陽新幹線の予約率は46%、在来線は36%だった。関西地区から各方面への下りのピークは11日で、予約率は76%。各方面からの上りは15日が58%と予約率が最も高いが、16日56%、18日51%など、分散傾向が見られる。
 新幹線の「のぞみ」「ひかリレールスター」「ひかり」は、下りの11、12日、上りの15、16日が、それぞれ昼間の時間帯でほぼ満席の状態。
 在来線は、北陸や九州方面と関西地区を結ぶ夜行列車の一部などが満席になっている。(京都新聞)
■降りて歩いて 28 JR西大路駅(京都市南区唐橋) まちには史跡が点在
 JR京都駅から列車に揺られて3分。プラットホームからは「ワコール」や「日本電池」の本社と、昔ながらの民家、商店が広がる職住近接の町並みを臨むことができる。
 駅前は、数年前まで放置自転車に悩まされていた。パン屋の店主は「ガード下は、自転車がじゃまで歩けなかった」と話すが、現在はめっきり減った。地元住民と企業、行政が一体となり、自転車整理を進め、駐輪場を建設した成果だ。
 駅前の公開空地「YouYouパーク西大路」は、ワコール本社ビルの建て替えに伴い整備した。三者一体のまちづくりのシンボルは、道行く人にしばしの憩いを提供し、地元の小学生が飾った花々がまちに潤いを添える。
 駅から東に歩いて5分。今では珍しくなったセリ田を横目に進むと、西寺跡が現れる。東寺と対称に造営された大寺院も、今は講堂跡が土壇として残るのみ。西寺跡の北東には、かまなどの製造成就を祈願した鎌達稲荷神社が、静かにたたずむ。
 西寺跡から南東に進み九条通に出ると、矢取地蔵がある。地蔵は、雨ごい合戦で空海に敗れた守敏が、空海を狙って放った失を身代わりになって受けたと伝わる。矢取地蔵保存会の村上弥一郎会長(85)は「数十年前の補修では、背に矢の傷があったと聞いている。しかし、今は裏の壁で見えず、知っている人はいないんですよ」と話す。
 失取地蔵のすぐ奥には、羅城門跡碑。朱雀大路の南端、平安京の正面玄関にあたる門をしのぶ碑は、公園内にひっそりと立つ。地元の唐橋学区自治連合会の木浦正雄会長(73)は「平安京の正門をしのぶ碑としては寂しいんですが|」と残念そうに話す。(京都新聞)
■JR西 ホテル経営を統合へ グランヴィア京都など 効率化で今秋にも
 JR西日本は3日、ホテルグランヴィア大阪(大阪市)などグループ各社が手掛けるホテル経営を、今秋にもホテルグランヴィア京都を経営する子会社、ジェイアール西日本ホテル開発(京都市)に経営統合する方針を固めたことを明らかにした。経営の効率化が狙いで、近く正式に決める。
 統合対象となるホテルは、ほかにホテルグランヴィア岡山(岡山市)、ホテルグランヴィア広島(広島市)、和歌山ターミナルホテル(和歌山市)、三宮ターミナルホテル(神戸市)、ホテル倉敷(岡山県倉敷市)。
 都ホテル(京都市)と折半出資の奈良ホテル(奈良市)は対象から除く。
 運営は引き続きグループ各社が手掛ける方針だが、「資材調達もグループホテルが共同で行い、人事交流も進めたい」(JR西日本首脳)という。(京都新聞)
■落雷で830戸停電 奈良線も乱れる 宇治
 3日午後4時半ごろ、宇治市木幡花揃、五ケ庄、六地蔵地区の計約830軒が停電した。約1時間後に復旧した。関西電力伏見支店によると、落雷で電柱の変圧器が故障したり、高圧線が断線したりしたためという。
 また、午後4時50分ごろ、伏見区六地蔵のJR六地蔵駅近くの信号機が赤のままになり、JR西日本は奈良線宇治−京都駅間で上下線の列車の運転を約40分にわたって見合わせた。この影響で18本が運休、9本が47分から最大で84分遅れ、約6500人に影響があった。JR西日本によると、落雷で電気回路の一部が故障したためという。(朝日新聞)
■ブレーキ故障で快速発車できず JR京都駅山陰本線
 4日午前10時ごろ、JR京都駅山陰本線で、停車中の同駅発園部行き快速電車が、ブレーキ故障で発車できなくなった。乗客250人は後続の列車に乗り換えた。このため京都−園部間で上下各1本が運休した。(京都新聞 夕刊)
■落雷の影響で信号故障、18本が運休 JR奈良線
 3日午後4時25分ごろ、宇治市六地蔵、JR奈良線の六地蔵駅で、奈良行きの普通電車が構内に進入しようとしたところ、信号機が赤のまま変わらず同駅手前で停止した。
 このため同線の京都−木津駅間で電車が運転を見合わせた。約1時間10分後に再開したが、上下計18本が運休、9本が最大84分遅れた。
 JR西日本によると、六地蔵駅近くで起きた落雷が信号系統に影響したのではないかとみている。(京都新聞 夕刊)
■被爆電車であの日語る
 広島で56年前、被爆時に走っていた路面電車に乗り、被爆体験を聞く会が4日朝、広島市内であった。
 小中学生や保護者ら約80人が2両の電車に分乗。爆心地から約700メートルの車内で被爆した全国原爆被爆教職員の会会長石田明さん(73)は「電車の外も焼けただれた遺体で埋め尽くされていた。まさに地獄そのものでした」と静かな口調で語りかけた。(朝日新聞 夕刊)
■死の泰緬鉄道からエベレストへ 人生明暗語り継ぐ 今は和解を祈る日々 英国人元捕虜・ワイリーさん
 映画「戦場にかける橋」で知られる泰緬鉄道の建設に日本軍の捕虜として働き、戦後、エベレスト初登頂を果たした英国隊に参加したイギリス人が、半世紀以上の歳月を経て自らの体験を語り始めた。初登頂の喜びも「死の鉄道」の苦役で受けた心の傷を癒さなかったこと、今は旧敵と互いの理解を願っていること−。明暗分かれる人生の軌跡を後世まで語り伝えようと、体験記をつつる日々だ。(文・写真 バンコク=宇佐波雄策)
 英国・ハンプシヤー州に住む英軍退役中佐、チャールズ・ワイリーさん(81)を訪ねた。英領インド生まれで、英軍グルカ旅団の大尉だった。太平洋戦争の開戦直後、タイ国境で日本軍に遭遇、密林を敗走して約1ヵ月後、ゴム園の中で知人の将兵と一緒に捕虜になった。戦友のグルカ兵は収容所から脱走に失敗、日本刀で首をはねられた。
 泰緬鉄道の重労働について、「私はレールの取り付け作業だったのでまだましだったが、土を掘らされた連中には地獄だった」と振り返る。コレラやマラリアで死者が続出。自分もアメーバ赤痢で苦しんだ。日本兵に殴られ鼻の骨を折った。今も、工事をせかす「スピード(急げ)」と「キヲツケ」「コラッ」の日本語を覚えている。
 ある英国人司教のことが忘れられない。司教は日本軍憲兵隊にスパイ容疑で4日間拷問を受けたが、「神よ。憲兵隊員をお許しください」と祈った。憲兵隊のひとりが戦後、司教のもとを訪れ、許しをこい、キリスト教徒に改宗したという。
 ワイリーさんは日本兵の残虐行為を「決して忘れまいとつとめてきた」。でも「許したいという気持ちもある」。いま一番望むのは、「旧敵同士の理解と和解」だという。
 53年、世界初登頂に挑んだハント隊長率いるエベレスト隊に参加。組織と装備を取り仕切り、流ちょうなネパール語でシェルパやポーターのまとめ役も果たした。
 エベレスト隊への参加は、ワイリーさんに大きな自信と名誉を与えた。しかし、「エベレストと死の鉄道とはまったく異なる世界のこと。エベレストでの素晴らしい体験によって捕虜時代の心の傷が癒されたわけではない」と話す。
 世界初登頂の直前に年まれた次男イアンさん(48)も現在、2児の父親。いま、4人の子と8人の孫がいる。やがてひ孫も生まれる。
 ワイリーさんは「あれから約60年。時間は偉大な癒し役だ。孫たちの若い世代のために自分の体験を後世まで語り伝えかい」と話す。
泰緬鉄道 タイのノンプラドクとビルマのタンビュザヤを結ぶ計415キロの鉄道。42年から1年3ヵ月の突貰工事で英、米、豪など約6万人の連合軍捕虜と数十万人のアジア人労働者を使って建設。食糧、薬品も不足する劣悪な作業現場での重労働、伝染病などのため捕虜約1万2000人が死亡した。(朝日新聞 夕刊)
5日■農業用運搬車と普通電車が接触 山城のJR奈良線
 4日午後5時半ごろ、京都府山城町綺田のJR奈良線の綺田踏切内で、京都行き普通電車と、同町綺田、農業古川正夫さん(78)の農作業用運搬車が接触。電車は約20分後に運転を再開した。古川さんは車から離れており、けがはなかった。
 この事故で、上下合わせて2本が運休、8本が5−20分遅れ、約850人が影響を受けた。(京都新聞)
6日■白地に緑帯の新幹線消える 東北・上越の「初代」
 東北、上越新幹線を象徴する「白地に緑ライン」のデザインが姿を消すことになった。車両更新で、82年の開業時から走り続けてきた「200系」車両が引退するためだ。後輩車両は型式ごとに別々のデザインで、新幹線も個性で売り込む時代になってきた。
 両新幹線に残る初代200系は約340両。雪国での20年近い走行のため、ボディーを中心に老朽化が目立ってきた。毎月10両前後のペースで取り壊されており、4年後には温水洗浄機能付きトイレなどを備えた新「E2系」にすべて換わる予定だ。
 200系の内外装を一新した「リニューアル200系」120両も現在東北、上越新幹線で走っているが、すでに伝統色を捨て白と青のツートンカラーになっている。(朝日新聞)
■ロ朝鉄道、連結多難 資金・京義線めど立たず
 【モスクワ5日=箱田哲也】4日のロ朝首脳会談で出されたモスクワ宣言には、シベリア鉄道と南北朝鮮を結ぶ鉄道の連結事業が盛り込まれた。しかし、実現には巨額の資金が必要な上、南北が合意済みの京義線の復旧事業も滞っている状況で、実現までには多難な道のりが続きそうだ。
 モスクワ宣言でロ朝首脳は「朝鮮とロシアの鉄道連結事業が本格的な実現段階に入ることを宣言した」とうたった。鉄道連結問題はロシア側が強い関心を寄せてきた。現在は船舶を利用するしかない韓国と欧州の物流を列車で安く早く運び、収益を得ようと期待しているからだ。
 京義線の断絶区間が復旧されれば、線路はソウルからシベリア鉄道につながることになる。しかし、復旧工事は、北朝鮮側が作業を完全に止めたままで再開のめどは立っていない。(朝日新聞)
7日■JR嵯峨嵐山駅前 1000台超す不法駐車 「観光気分台無し」 地元商店街困惑 バスなど旋回できず
 京都市右京区のJR嵯峨嵐山駅前の不法駐輪が1000台以上に達し、タクシーやホテルの送迎バスが通行できない状態に陥っている。駅前に手軽な駐輪場所がないのが原因で、嵐山の玄関口だけに地元商店街はイメージダウンを心配している。
 駅前広場は広さ約1200平方メートル。トロッコ嵯峨駅が西側にあり、多くの観光客が乗降する。駅前の嵯峨商店街によると、5年ほど前から何日間も駅前に止めたままの自転車が目立ち始め、今では1000台を超えている。
 自転車は広場の東と南に密集している。タクシーや送迎バスが使うロータリーが広場にあるが、自転車が路上にはみ出すため車が旋回できない。運転手がその都度自転車を積み上げ、道路を空けている。広場を管理するJR西日本は年数回、半年以上放置されている自転車を毎回200台以上撤去している。しかし、不法駐輪の数は減らず、イタチごっこが続いている。駅前は民間の有料駐輪場が1ヵ所あるのみで公設駐輪場はない。
 京都市とJR西日本は現在、不法駐輪対策について協議中だが、駐輪場を整備するメドは立っていない。嵯峨商店街の山本芳男会長は「駅を降りたら自転車の山ではせっかくの観光気分も台無し。一刻も早い対策を」と話している。(京都新聞)
■JRが高速貨物電車 世界初 03年めど、東京−大阪間 特急並み130キロ目標 トラック便に対抗
 JR貨物は、電車方式の高速貨物列車を2003年度をめどに開発、東海道線の東京−大阪間に走行させることを6日までに決めた。同社によると、機関車を使わない電車方式の貨物列車の運行は世界で初。在来線の特急と同じ最高速度約130キロでの走行を目指す。
 実現すると、同区間は現在の7時間から約1時間短縮される。
 東京−大阪間の貨物輸送は、道路網の整備と宅配便の普及で、トラック便がシェアの9割以上を占める圧倒的な強さ。かつて輸送の王者だった貨物列車は、電車の合間を縫っての運行を強いられるなど機動力やスピード面で後れを取り、太刀打ちできない状況にある。
 さらにJR貨物は8期連続の経常赤字と苦しい経営が続いている。
 それでも「サービスで最も大切なのはスピード。厳しい競争を勝ち抜くために魅力ある貨物列車が必要」(同社)と開発に乗り出すことにした。
 貨物列車の機関車は現在電気とディーゼルタイプの2種類ある。機関車1、2両が最大26両の貨車をけん引して、最高速度110キロで走行している。新型貨物列車は1編成を16両と短くするが、先頭車両と最後尾車両など複数の車両にモーターを取り付ける。
 機関車タイプよリスピードアップにつながるほか、ブレーキ制御が円滑になるなどの利点があるという。1両で大型トラック2台分の荷物を運ぶ計画。
 貨物列車の機関車は1台3、4億円する。新型貨物列車の価格は不明だが、開発費には十数億円かかる見込み。
 同社は「速く走行するために重い物は運べないが、その分軽くて荷主が急いでいる荷物を多く運びたい」と話している。(京都新聞)
■過密「新快速」遅れて不快 JR西日本の”稼ぎ頭” 昨安秋から、1分以上が3割 ドア急開閉 挟まれる客
 JR東海道・山陽線の「新快速」の遅れが、昨秋から慢性化している。3〜6本に1本が遅れ、これを解消しようとドアの開閉を急ぐため、乗客の体やカバンを挟むトラブルが増えている。JR西日本は「電車への飛び込み自殺など、予測できない事故が増えているため」として、ダイヤの見直しには消極的だが、乗客争奪で私鉄に負けられないという営業上の理由が背景にありそうだ。
 新快速は70年、東海道・山陽線の京都−西明石(兵庫県)間約99キロに導入され、・現在は長浜(滋賀県)−播州赤穂(兵庫県)の約240キロまで延びた。上下線で1日140本走る。ラッシュ時の乗車率が150%ある「稼ぎ頭」だ。
 JR西日本によると、遅れが目立つのは、乗降客の多い高槻(大阪府)−三ノ宮(神戸市)。大阪駅に1分以上遅れて着いた新快速は、昨年9月まで全体のほぼ10〜20%だったが10月以降、30%前後に急増した。2〜3分遅れの電車が多いが、5分以上遅れるのも少なくない。
 同社はドアの開閉を急いだり、比較的混雑しないホームの先端に乗客を誘導したりして、遅れを取り戻そうとしている。「無理な乗車があって遅れた」などと、乗客に理解と協力を求める車内放送も始めた。
 昨年10月以降、「ドアに体を挟まれた」「乗ろうとしたら目の前でドアを閉められた」などという乗客からの苦情が、毎月10件以上寄せられるようになった。昨年9月までの2倍以上だ。
 同社によると、新快速の遅れの原因となった飛び込み自殺などは、昨年10月〜今年6月の9ヵ月で計72件発生しており、月平均8件。昨年平均を1.9件上回っている。
 だが遅れの原因として、ダイヤの過密化、複雑化の影響があるという声も。
 87年の国鉄民営化後、東海道・山陽線の電車は上下線で約30本増え、1日計約850本。新快速も約50本増え、昨春からは速度も10キロ上がった。曜日によって停車駅が変わるなど、ダイヤが複雑化している。
 最近の10年で、利用者数はライバルの京阪が22%、阪急が17%、阪神が26%、それぞれ減少しているが、JR西日本だけは8%増えている。
 JR西日本広報室は「新快速の人気は高い。遅れて、ご迷惑をおかけしているがダイヤを見直す考えはない。むだをなくし、定刻運転につとめる」としている。
ダイヤの検証を
 交通評論家の角本良平さんの話 関西では昔から、私鉄とJRが1分でも早いダイヤを組もうと競っており、無理も生じている。ゆとりが必要だが競争上そうもいかない。JRは電車が遅れて感じる客の不快感をもっと認識すべきだ。ホームの是非やダイヤを詳しく検証する必要がある。(朝日新聞 夕刊)
8日■落雷で信号機故障 JR山陰線に乱れ
 京都府と兵庫県北部一帯で7日午後、断続的に激しい雷雨があり、JR山陰線の養父−和田山間(兵庫県)の信号機が落雷で故障。同区間の運行ができなくなり、天橋立行き特急「はしだて5号」と、京都行き特急「きのさき6号」が福知山−京都間で部分運休したほか、計15本の列車が1時間15分から10分遅れ、約650人に影響が出た。(京都新聞)
9日■同型2両走らせ 警察が実況見分 福井・京福電鉄事故
 福井県勝山市の京福電鉄越前本線で6月に起きた正面衝突事故で、勝山署捜査本部は8日、事故後初めて現場付近で実際に電車を走らせる大掛かりな実況見分をした。見分結果を基に、事故原因の究明を進めるのが狙い。
 50人体制で、事故車両と同型の2両を使用。事故状況を詳しく再現するために、下り電車には事故当時の運転士、上り電車にも当時の乗客1人が同乗した。上下が擦れ違うはずだった発坂駅や現場近くの信号に異常があったかどうかを確認した後、2両が衝突した地点までゆっくりと移動した。その後、下りを当時と同じスピードで走行させて急ブレーキによる制動距離も測った。
 9日は昨年12月に起きた松岡町での正面衝突・事故について、松岡署捜査本部が実況見分、無線に異常があったかどうかなどを中心に調べる。(京都新聞)
■走るか「中台鉄道」 温州−アモイ間 台湾の投資に期待
 海峡をはさんで台湾と対峙する中国福建省の海岸沿いに約600キロの鉄道が建設される。台湾企業が建設費を投資する商談が進み、実現すれば初の大型インフラ投資として中台経済協力に象徴的な意味を持つ。
 鉄道計画によると、浙江省温州−福建省福州間(単線)360キロを05年までに、福州−アモイ間(複線)280キロを遅くとも、10年までに建設する。
 福建省地方鉄路建設開発総公司は、福州−アモイ間の建設費約140億元(約2000億円)を外資調達する。台湾を中心に日本などの西側企業とも商談を進め、台湾の大企業とは十数回も話し合ったという。
 中台緊張の最前線にある福建省は鉄道建設が遅れていたが、最近は経済発展志向が強まりつつある。先月、東山島で大規模演習を行うなど和戦両様の構えは崩さないが、中台の経済協力を進め、統一をめざす姿勢が顕著になってきた。
 投資実現の壁は台湾側の大型投資規制。同公司の張明煬総経理は「台湾企業は非常に熱心だ。両岸は戦火を交えないとの判断がある。我々も戦火を避けて山中にレールを走らせるようなことはしない。陳水扁(総統)の姿勢次第だが自信がある」と話す。
 福州−アモイ間の鉄道建設は90年代はじめ、日本企業が新幹線導入を持ちかけたが、立ち消えになっていた。(福州〈中国福建省〉=堀江 義人)(朝日新聞)
■大群衆に備え駅で警備訓練 宇治川花火大会
 宇治市の宇治川河畔で10日に開かれる第41回宇治川花火大会(宇治市観光協会など主催)に備えた雑踏警備訓練が8日、JR宇治駅であった。見物客が殺到することが予想される駅舎を担当する宇治署員やJR社員、市職員ら約30人が参加。兵庫県明石市の花火大会で多数の死傷者が出た事故を教訓に乗降客の誘導方法などを確認した。(朝日新聞)
■電車走らせて実況見分実施 京福正面衝突事故
 福井県松岡町の京福電鉄越前本線で昨年12月に起きた正面衝突事故で、松岡署捜査本部は9日、事故当時の無線や非常警報装置に異常がなかったかなどを確認するため、同線と永平寺線で電車を走らせて実況見分した。
 今回の見分では、永平寺線の車両から非常警報を出し、越前本線を走る車両に正常に伝わるかなどを調べる。(京都新聞 夕刊)
11日■車内に絵画40点 ギャラリー電車 京阪石坂線で発車
 子どもたちが滋賀県大津市の風景を描いた作品40点を展示した「ギャラリー電車」が10日、京阪電車石坂線で運行を始めた。16日まで坂本駅から石山駅を1日十数往復する。(京都新聞)
■整備新幹線
 公共事業の削減や金融機関の不良債権処理など小泉改革が本格化する中、各地で整備新幹線計画が進んでいる。疲弊する地方経済の活性化の起爆剤として、新幹線の延伸や新路線の開業に期待が高まる一方、並行在来線会社への出資を渋る金融機関など新たな動きも出ている。北陸と九州の現状を探った。
■北陸 延伸へ期待膨らむ 小泉改革で予算増 並行在来線問題身近に
 「ようやく北陸までレールがつながることになった。今後は一日も早い富山以西への延伸を石川県の最重要課題と位置付け、2年後の見直しに向け一層の努力をしたい」。今月5日、金沢市で開かれた北陸新幹線建設促進総会で、谷本正憲石川県知事は約900人の出席者を前に力を込め、あいさつした。
 北陸新幹線は上越−富山(110キロ)のフル規格の着工が今年4月、認可された。石川県内では既にスーパー特急方式で石動(富山)−金沢の高架橋工事が進んでいるが、地元は「フル規格」による延伸を求め、富山、金沢の同時開業を目指す。
 富山以西は昨年末の政府・与党整備新幹線検討委員会の決定で「2年後に検討」とされ、先送りされる形となった。
 「総理という重職にいたので遠慮しないといけなかった」(宮太郎・石川商工会議所連合会会頭)。決定当時は、石川県出身の森喜朗首相だったため”我田引鉄”の批判を避けたいとの判断があったというのが地元で一致した見方だ。
 その森前首相は参院選応援などで「道路特定財源を回せば、南越と言わず敦賀まで早期に同時開業できる」と建設のスピードアップを訴えた。小泉純一郎首相が掲げる「聖域なき構造改革」で道路特定財源の一般財源化が実現したら、新幹線の予算増を狙う考えだ。
 「大震災が発生した時の東海道新幹線の代替ルート機能を持たせられる」と福井県関係者は小泉改革をてこに、福井から大阪までの整備も期待する。本年度から始まった福井駅の機能高度化事業を「新幹線が福井に来る担保」(同県担当者)ととらえる。
 新幹線が伸びるにつれ、身近な課題に追っているのが第三セクター化される「地元の足」、並行在来線問題だ。三セク化はフル規格との交換条件。富山県は、鉄道資産を借り受けても、新潟県境−富山は開業後10年は年間約4億7000万円の赤字が出ると試算する。
 「赤字は各県で差が出るが、他県の赤字まで負担する余裕はない」と富山県は既に三セク運営に頭を痛めている。
 富山県では、富山駅以外は新駅となるため既存の商店街の地盤沈下など地元経済への影響を危ぐする声もある。富山県魚津市の浜岡弥次兵衛魚津商工会議所会頭は「孫の代まで借金漬けで、赤字の三セク在来線を抱えれば、経済効果どころか、富山県は衰退してしまう」と不安そうに話した。
■九州 ストロー現象懸念 福岡の「東京化」へ バス会社は共存を探る
 九州新幹線鹿児島ルートが予定通り2013年末に完成すれば、博多(福岡市)−西鹿児島(鹿児島市)約250キロは現行の特急より2時間半以上短縮され1時間5分で結ばれる。これにより福岡市の商圏が拡大、他都市の客を奪う「ストロー現象」が一層広がるのではないかという懸念が早くも出ている。
 その一方、高速バス網が発達している九州では、客層の二極分化が起きて、相乗効果が期待できるとの観測もある。
 休日夕方の福岡市。JR博多駅や中央区天神のバスターミナルからは、買い物袋を持った大勢の若い女性を乗せた特急列車や、ほぼ満席の高速バスが九州の鹿児島、熊本市などへ次々に出発していく。
 福岡市と九州の主要都市間の高速バス、JR特急列車の所要時間は、ほぼ同じ。料金はJRがやや高いが大きな差はない。
 鹿児島ルート全体の工事の進ちょく率は約40%。新八代(熊本県)−西鹿児島の126キロは先行して工事が進んでおり、03年末の完成、04年度初めの運転開始を目指している。
 新幹線の影響について高速バス各社は、まだ現実感、切迫感が薄いが、新幹線に客を奪われないようにするには現行運賃の見直しなどサービスの充実を迫られそうだ。バス各社は「新幹線は運賃次第ではかなりの驚異になる」(鹿児島市の南国交通)とみている。
 バス運賃の安さに魅力を感じている客層を維持、拡大し「ビジネス客は新幹線、遊びや買い物に行く人たちはバスというすみ分け」(福岡市の九州急行バス)を実現、共存共栄の道を採りたいところだ。
 商業施設の面積が約2.6倍になるなど福岡市の商圏は、この10年で大きく拡大し、既にストロー現象は現実化しているが、それが助長される可能性は大きい。
 肥後銀行(熊本市)系のシンクタンクは7月、各県庁所在地の女性の3人に1人が、過去1年間に1回は福岡市の天神地区に買い物に行ったという結果をまとめ、新幹線がより広い客層を掘り起こす可能性を指摘。福岡の「九州の東京化」傾向はより進むと予想する。
 鹿児島市でブティックを経営する男性は「新幹線が開通したら、福岡以外では商売できなくなる店が多くなるのでは」と不安を口にした。(京都新聞)
■降りて歩いて 29 近鉄新田辺駅(京田辺市河原) 東西で異なる街の表情
 1日平均約2万8000人が利用する京田辺市の玄関口。駅を挟んで東西二つの「駅前」がある。部屋でたとえれば、西側が華やかな「洋風」なら、東側は落ち着いた「和風」の趣を持つ。そこには新旧二つの異なる表情があった。
 高架上の改札口から西側へ降りると、ちょっとした「若者街」。市内にある同志社大、同志社女子大の京田辺キャンパスの大学生たちをターゲットにしたコンビニやボウリング場、ファストフード店、ゲームセンターなどが軒を連ねる。若者たちは、道ばたでギターを手に歌ったり、友人と待ち合わせたり。深夜までにぎやかだ。
 この一帯は、もともとは水田や湿地が広がっていたが、市の土地区画整理に伴う1990年代半ばの建設ラッシュで風景が一変した。市区画整理室職員は「不景気知らずで、次々に高層学生マンションや店舗が立ち並んだ」と振り返る。
 一方、市民の生活と密接につながっているのが東側の商店街だ。70年代に開発され、スーパーや精肉店、八百屋、薬局、飲食店などあらゆる店舗が並ぶ。夕方には主婦たちが買い物袋を下げて行き交い、西側に劣らぬにぎやかさだ。
 新田辺東商店街事業協同組合は、お年寄りや障害者を対象に、買い物注文のファクス受注・共同宅配システムを開発している。「各店の集団の力でこのシステムでの年商1000万円を目指す」と村口博組合長(54)。地元生活者のニーズにこたえようと意気盛んだ。
 駅周辺を離れれば、一休禅師が晩年を過ごした酬恩庵一休寺や国宝の十一面観音を所蔵する観音寺がある。市民と若者の活気を吸収した後は、歴史スポットでのんびり散策するのもいい。(京都新聞)
■優先走行でも出すやに遅れ 北大路BT−西大路四条間 市バスの信号制御 3分短縮したが…
 京都市内の市バス運行をスムーズにするため、北区の北大路バスターミナルと右京区の西大路四条間(約6.5キロ)に信号制御で優先走行させるシステムを今年4月に導入した結果、28分台だった平均所要時間が25分台に短縮したことが、府警と市交通局の調査で分かった。約3分早まった計算だが、ダイヤから1分以上まだ遅れており、優先しても定時走行が困難な路線バスの厳しい現状が浮かび上がった。
 205号を中心に循環系バスを対象に3月下旬と4月中旬の各3日間、交通量が少ない昼すぎとピークの夕方の2時間を調べた。
 府警によると、北行と南行の平均所要時間は28分35秒だったが、システム導入後は25分42秒になった。信号停止の回数も1−3回減少した。短縮幅は最大が南行の4分42秒、最小は北行の51秒だった。
 市交通局が時刻表で定める同区間の所要時間は24分。他区間の遅れを調整するため23分台で走ったバスもあったが、ダイヤ通りの24分台で走ったバスは少なく、ほとんどが25分以上かかった。
 一方、信号制御による交差道路への影響については「目立った支障はなかった」としている。
 優先システムは、ダイヤの遅れが常態化している市バスの定時制を確保し、乗客増につなげるのが目的。通信機を搭載した市バスが、交差点付近に設置した光センサーに反応すると、バス通過の情報が交通管制センターに送られて信号制御する仕組みで、今回初めて導入された。
 府警と市交通局は「一定の効果は出た。来年3月までに西大路四条から九条車庫まで区間を南へ拡大したい」としている。(京都新聞 夕刊)
12日■信号、車両故障で7本運休4000人影響 JR奈良線
 11日午後6時ごろ、城陽市観音堂東浦のJR奈良線の長池踏切で、障害物などの異常を知らせる信号が作動しているのを、奈良発京都行きの快速電車が気づき停車した。同電車の運転士が確認したが、踏切内に異常はなく10分後に発車した。この停車で上下線2本が運休、約2430人に影響が出た。
 また、同日午後6時19分ごろ、JR京都駅構内の奈良線ホームで、発車間際の奈良行き快速電車がブレーキ故障を起こした。この電車が運休したほか、後続の快速のうち上下計4本も運休。乗客約1650人に影響があった。普通電車は運行しており、大きな混乱はなかった。(京都新聞)
14日■湖西線大幅遅れ 堅田駅で信号異常
 13日午後7時ごろ、大津市真野のJR湖西線堅田駅で、信号が赤表示のまま変わらなくなった。このため、京都行き普通電車が1時間半遅れたほか、普通電車上下各1本が運休し、約1000人に影響が出た。
 JR西日本は、線路を切り替えるポイントに異物がはさまったのが原因とみて、調べている。(京都新聞)
■iモードから通勤定期予約 近鉄、関西で初めて
 近畿日本鉄道は、21日からインターネットやNTTドコモのネット接続サービス「iモード」から定期券の発券予約ができるサービスを始める。
 携帯電話から予約できるのは関西では同社が初めて。
 予約の対象は、近鉄線内の駅を発着とする大人用の通勤定期で、事前に会員登録が必要になる。同社ホームページ上で利用区間や開始日、期間を入力し、駅窓口で予約番号などを申し出れば受け取れる。
 新規の定期は7日前、継続は14日前から予約できる。受付時間は午前6時−午後11時(駅窓口の営業時間は午前7時−午後8時)に延長している。(京都新聞)
■視覚障害者らの転落防げ 駅ホームに可動式さく 国土交通省 設置を促進
 国土交通省は14日、首都圏などの混雑した駅ホームで、視覚障害者や高齢者、酒に酔った人らが線路に転落するのを防ごうと、電車のドア部分に合わせて自動開閉(可動式)するさくのホーム設置に向けた促進策を検討する方針を決めた。2002年度予算の概算要求に調査費を盛り込む。
 転落防止さくは可動式のほか、電車のドア部分を除いて設置する固定式がある。国交省はより安全性が高い可動さくの設置を鉄道事業者に促すための技術的な課題などを探る。
 さくの設置には 1)人の流れが滞る 2)乗客が電車に乗ったかどうかを車掌が確認するのに手間取り、運行ダイヤが遅れる 3)ホームに十分なスペースがない−などの課題がある。
 このため、鉄道総合技術研究所などが混雑状況を再現した模擬ホームなどで、可動さくを付けた場合に乗客がどの程度の時間でホームを移動したり電車を乗り降りするかを調べ、ダイヤに与える影響や、どのくらいの設置スペースが必要かを検証する。
 混雑したホームでは、他の乗降客に邪魔されて点字ブロックが認識できず、ホームの構造を勘違いし転落する視覚障害者らが多く、視覚障害者らが鉄道各社や国交省に可動さく設置を訴えている。
 また1月にはJR山手線の新大久保駅で、酒に酔って転落した男の人を助けようとした男性2人の計3人が電車にはねられ死亡する事故があった。
 可動さくは、すでに都営地下鉄三田線に設置されており、JR東日本や東京モノレールなど5社が設置を検討している。(京都新聞 夕刊)
15日■地下空間の水害に対応 国土交通省モデル設置 危機管理態勢を検討へ
 国土交通省は14日、大規模洪水で地下街や地下鉄などの地下空間が浸水する都市型水害を想定した情報収集・伝達システム、防災組織体制づくりに乗り出すことを決めた。
 荒川をモデルケースに「荒川流域地下空間浸水危機管理連絡会」を24日に全国で初めて設置、本年度内に報告をまとめる予定だ。
 荒川下流の右岸(都心側)が破堤した場合、地下鉄や地下街など97ヵ所の大規模な地下空間が被害を受ける恐れがある。荒川に近い地下鉄北千住駅(東京都足立区)が浸水すれば、線路を通って約2時間で同大手町駅(同千代田区)まで浸水すると国交省は予想している。
 このため、連絡会には同省のほか警視庁、消防庁、東京都、JR東日本、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)、NTT、東京電力などが参加。 1)地下鉄や地下街にどのように情報を確実に伝達し浸水対策を実施するか 2)利用者にどれだけスムーズに情報を伝え、的確な避難ルートを確保するか 3)利用者にいかに危機意識を持ってもらうか−などを検討する。
 最近増えている都市部の集中豪雨で、1999年6月には福岡市博多駅周辺が浸水しビルの地下室で逃げ遅れた人が死亡したり、昨年9月の東海豪雨では地下鉄が不通になっており対応は急務。
 今年7月に改正した水防法は、地下街などへの伝達方法を定めるよう求めている。(京都新聞)
■金総書記特別列車 関連列車が人身事故 男性はねられ即死
 【モスクワ14日共同】ロシア通信によると、モスクワからシベリア鉄道で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への帰途に就いた金正日総書記の特別列車の関連車両が13日深夜(日本時間同)、シベリア・イルクーツクの手前30キロのメゲト駅で線路を横断中の地元男性(52)をはね、男性は即死した。
 男性をはねたのは総書記の列車の後を走行していた操車用機関車で、総書記の列車の運行に支障はなかった。
 総書記の列車はイルクーツクで定期車両点検のため短時間停車。14日朝にもブリャート共和国の首都ウランウデで同様の点検を行い、東進を続けている。
 ロシア政府筋は14日、総書記が当初予定通り17日にハバロフスクで下車、地元行政当局幹部との会合に臨み、国境の駅ハサンでも18日に短時間下車、送別式典に臨むことを明らかにした。(京都新聞)
■解放記念日は特別列車内で 金総書記
 【北京14日共同】ロシア訪問中の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記は日本の植民地支配からの解放56周年の15日をシベリア鉄道の特別列車内で迎えることになる。北朝鮮の最高指導者が解放記念日に国内で不在となるのは初めて。
 金総書記を乗せた特別列車は15日にはシベリアのブリャート共和国などを通過し、同日夜にはアムール州に入るとみられる。タス通信などによると、金総書記は列車の中で記念行事を行う予定。
 北朝鮮では15日には海外同胞代表らも参加して「2001年民族統一大祭典」が行われるなどさまざまな記念行事がある。
 しかし金総書記は例年、平壌での記念行事には出席していない。(京都新聞)
■列車内に爆弾 13人が死傷 インド・過激派テロか
 【ニューデリー14日共同】インドの首都ニューデリー郊外のガジアバード付近で14日、ヒンズー教の巡礼地ハリドワルからニューデリーに向かっていた普通列車内で爆弾が爆発した。PTI通信によると、乗客1人が死亡、12人が負傷した。爆発は先頭から2両目の客車の座席の下で起きた。
 インドは15日が独立記念日。犯行声明などは出ていないが、治安当局は独立記念日に合わせたイスラム過激派などのテロの可能性が強いとみて、捜査している。(京都新聞)
16日■踏切内に車 JRに遅れ 加古川の山陽線
 15日午後5時10分ごろ、兵庫県加古川市加古川町のJR山陽線下横田踏切(遮断機、警報機付き)に、同市のとび職の男性(33)と、同市の板金業の男性(25)がそれぞれ運転する乗用車2台が入り、うち1台が線路上で止まった。約3分後、姫路発長浜行き新快速電車(8両編成)が差しかかったが、警報装置が作動し、踏切の手前で停車した。同電車は約35分間、現場付近に停車し、上下16本が運休、19本が最大55分遅れ、約1万3000人に影響した。(朝日新聞)
■40年間走り続けて… 近鉄 900系、1400系引退へ
 近畿日本鉄道(大阪市)は15日、高度成長期に主要路線を駆け抜けた電車「1400系」を来年2月に、また「900系」を来年秋ごろに、それぞれ老朽化に伴い廃車とすることを明らかにした。
 1400系は1961年から大阪線で運用されたが、現在は3両編成が1編成残るのみ。三重県の漁港にあがった魚介類を、行商人が奈良県や大阪府へ運ぶための貸し切り車両「鮮魚列車」に使われている。
 一方、900系は全長20メートルの大型車両で、奈良線の通勤輸送増強を目的にやはり61年に投入された。40年後の今は2両編成が4編成あるだけで、うち2編成はデビュー当時のべ一ジュに紺の線の塗色に復元され、ことし3月から奈良線や京都線などで運行中。
 近鉄では、スナックコーナー付き特急用車両「12000系」も昨年8月に引退しており、鉄道愛好家らから惜しむ声も聞こえてきそうだ。(京都新聞)
■窓 児童の絵展示 心地よいバス 北区・土岐 省子(事務員・31)
 このバスは何だか優しい雰囲気が漂っているなあと思って見上げると、京都市内の児童の図画や習字が展示してある。時々、そんな市バスに乗りあわせることがある。気分がめいっているときなどは、作品の奥で子どもたちが「ファイト」と言ってくれている気がする。
 なかでも1年生や2年生くらいの伸び伸びとした絵が心地よい。自分たちの大好きな世界を思いきり表現したのだろう。いろいろな動物や植物、乗り物が描かれている。私があのような絵をかいてから、もう何年もの月日が流れ、世界は目まぐるしく変化したのに、子どもたちの視線が変わっていないことにうれしくなる。
 また、この猛暑の中、真っ白い半紙に墨で力強く書かれた字は、目に涼しくてホッとする。めったに乗りあわせないので、このようなバスが増えてくれたらありがたいのだが。
 先日「美メール」の欄で紹介されていた京都在住の孫雅由さんの絵画も好きだ。過去最大の回顧展とのこと、さっそく福岡の知人に頼んでパンフレットを送ってもらった。余白の美を重んずる東洋文化に気持ちの落ち着きを感じる。
 学校の授業では「塗りつぶしなさい」と指導を受けたが、そのような教育から解放されている今、私は伸び伸びと絵を楽しんでいる。(京都新聞)
■ハネムーンバス復活 宮崎
 宮崎県が新婚旅行ブームに沸いた1970年代に全国から押し寄せたカップルを乗せて日南海岸を走った観光バスを、宮崎交通(宮崎市)が復活させた。同社は「かつて宮崎を訪れた熟年夫婦に、新婚気分を思い出してもらえれば」と話している。
 バス事業の増収を狙い、約200万円を投じて80年式バスを改造。車体は当時と同じ、南国を思わせる鮮やかな青と白のツートンカラー。座席などの内装やヘッドライト、サイドミラーまで複元した。車内には、海岸沿いの観光地「青島」や「こどものくに」を巡る70年代のカップルの写真も展示した。
 宮崎県の観光は80年代以降、海外に新婚旅行客を奪われ、低迷が続いている。9月2日まで「納涼号」として、当時と同じルートを走るハネムーンバスが救世主となるか。関係者は期待を寄せている。(京都新聞 夕刊)
17日■規制から地域連携型に 国交省 運輸局の業務見直し
 国土交通省は16日、全国9ヵ所にある運輸局について 1)バスや鉄道の事業者らを対象にした規制中心から地方自治体や地方整備局と連携した交通・観光政策の推進に転換するため業務内容の大幅な見直し 2)管轄地域を整備局と同じにするなど組織再編−を進める方針を固めた。
 バリアフリーや環境問題などの課題にも地方の実情を考慮して対応できるようにするのが狙い。本省からの業務移譲も進め2002年度の実施を目指す。
 具体的には、地域交通企画や物流、観光分野を所管している企画部の機能を各運輸局で強化。公共交通機関の利用促進や、まちづくりと一体となった観光プログラムの作成などに当たる。交通施設のバリアフリー、渋滞解消や幹線道路の大気汚染への対策、情報技術(IT)化などに対応する部門も新設する。
 さらに、規制緩和の流れを受け鉄道や自動車、整備の各部機能は事後的なチェックを中心にし、安全と環境の対策などにシフト。海運分野の運航、船舶、船員の各部は海事振興と安全環境のセクションに再編する。
 再編では道路整備などを担当する地方整備局との連携強化のため、秋田、山形両県は新潟から東北、富山、石川両県は中部から新潟の各運輸局へ、それぞれ編入し管轄地域を整備局と同じにする。
 全国52ヵ所ある陸運支局と67ヵ所ある海運支局は、原則的に都道府県で「運輸支局」のような一つの組織(北海道は7組織程度)に統合する。
 住民の利便性や施設整備上の理由から、現在の支局庁舎は統合後も引き続き出先機関などに活用する。(京都新聞)
■優先3路線決定 東西線の延伸含まれず 建設補助
 国土交通音は16日、地下鉄などの建設・計画を補助している17路線のうち、東京都の営団地下鉄11号線(水天宮前−押上)など3路線を優先して完成させる方針を明らかにした。京都市の地下鉄東西線の延伸は優先3路線には含まれなかった。
 2002年度政府予算の概算要求基準では、公共事業について前年度より10%削減することが決まっており、優先する事業を選ぶ必要があったという。
 補助を最優先するのは、03年春に完成する営団11号線のほか、02年度に完成する愛知県の上飯田連絡線(味鋺−平安通)、05年に開港予定の中部国際空港へのアクセス鉄道(愛知県、常滑−中部国際空港)。02年度予算の概算要求で重点配分する。
 残る14路線には、京都市の地下鉄東西線の延伸区間(醍醐−六地蔵、二条−天神川)などが含まれている。一部で完成予定時期を延期することも検討されているが、延期個所や期間について、同省は「公共事業のカットは地下鉄建設にも影響するだろうが、具体的には何も決まっていない」(鉄道局)としている。(京都新聞)
■バス急ブレーキ 乗客3人が軽傷 上京区
 16日午後0時9分ごろ、上京区今小路通御前東入ルの今出川通で、三条京阪発山越行きの市バス=大谷正憲運転手=が、前の乗用車への追突を避けようとして急ブレーキをかけたところ、右京区の無職男性(77)ら乗客3人が転倒して顔などに軽いけがをした。
 西陣署の調べでは、前の乗用車が急ブレーキをかけたらしい。バスには約20人が乗っていた。(朝日新聞)
18日■関西のバスを展示 来月、大阪でまつり
 関西の私鉄や地下鉄、バス会社などでつくる「スルッとKANSAI協議会」は9月15日、大阪市西区九条南の市交通局九条営業所跡地(大阪ドーム横)で「スルッとKANSAIバスまつり」を開く。
 9日20日の「バスの日」に合わせて開催する。京都市交通局や京阪バス、大阪市交通局など同協議会に加盟する15社・局のバスを展示するほか、電車やバスのペーパークラフト教室、オリジナルグッズ販売などがある。入場無料。(京都新聞)
■列島あれこれ キャラクター駅弁
 神奈川県小田原市の駅弁のしにせ東華軒が8月から、子供や女性に人気のあるキャラクターをデザインした「はろうきてぃ鯛(たい)めし」を1日限定800個(1個930円)で売り出した。同社は「鯛めし」は90年以上作り続けている。新幹線の小田原駅などで販売、連日売り切れになっているという。(京都新聞)
■駅に保育所併設に補助 国交省、概算要求へ
 共働き世帯の子育て支援や都心居住を促進しようと国土交通省は17日、駅に保育所、介護施設、生活文化施設などの併設を誘導するため、駅と保育所などが共用するエレベーターやエスカレーターを補助の対象に追加することを決めた。
 併せて1)駅と一体整備する場合、保育所などに充てる部分の容積率上乗せを促進する2)都心部で交通の便が良い場所にある中高層住居専用地域などで高度利用が可能な区域の容積率を緩和し職住近接を図る−考え。
 駅への併設を支援し、「保育所待機児童ゼロ」に貢献するのも狙い。補助制度の創設を2002年度予算の概算要求に盛り込む方針だ。(京都新聞)
■降りて歩いて 30 KTR天橋立駅(宮津市文殊) 温泉も開湯、魅力アップ
 日本三景の一つ、天橋立へはわずか5分というおひざ元。KTR天橋立駅は京都、大阪方面から到着するJRの特急列車の終着駅。年間利用客約50万人のうち、9割以上が観光客と、まさに「丹後観光の玄関駅」になっている。
 列車を降りるとまず目を引くのが駅の雰囲気。駅前広場を彩る床の白色と植樹は、天橋立の松並木の「白砂青松」を表し、駅舎は伊根町の名物「舟屋」をイメージして設計されたという。2年前の夏から駅舎内にヨーヨー釣りや、射的などの模擬店を出し、駅を一つの「観光資源」として活用しているのも特徴。丹後の観光をうまくPRした駅舎は、昨秋「近畿の駅百選」(近畿運輸局など実行委選定)にも選ばれた。
 お盆シーズンに合わせて提灯が飾られた駅前広場から足を運ぶと、「三人寄れば文殊の知恵」で有名な智恩寺に出られる。参道を抜ければ船が通るたびに、橋を回転させる「廻旋橋」に出合う。続いて、松並木のトンネルが待ち構えている。
 両岸を宮津湾と阿蘇海に挟まれ、最も狭い所では幅約20メートル、全長約3.6キロに5000本以上の松が自生する天橋立。「最近は観光客に自然志向が高まり、松並木を歩く人が多くなった」と天橋立観光協会文珠支部の山本大八朗支部長(53)。カップルや水着姿の若者、年配の夫婦…。さまざまな人が語り合いながら行き交う。
 1999年12月に開湯した「天橋立温泉」効果で文珠地区は昨年、観光客が73万人と前年比で約1割増えた。魅力いっぱいの地である。(京都新聞)
19日■JR高速バス タイヤ破裂40キロも走行 名神竜王−京都駅前
 東京から京都へ向かうJRバスの高速バスが18日早朝、後部タイヤの一つが破裂したまま約40キロを走っていたことが分かった。
 バスは17日夜、JR東京駅八重洲南口を出発した西日本JRバスの「ドリーム号」。
 西日本JRバス大阪高速管理所によると、18日朝、名神高速道路の竜王インター付近を走行中、右後部のタイヤ3つのうち1つが破裂(バースト)した。バスはそのまま走り続け、約30キロ先の京都東インターを経由し、午前6時半ごろ、終点のJR京都駅正面に到着した。31人いた乗客にけがはなかった。
 同管理所は「後輪は片側に3つずつあり、低速時なら問題ないが、時速100キロ以上の走行は危険。運行を止めるべきで、あってはならないこと。運転手から詳しい事情を聴き、厳しく指導する」とし、バーストの原因を調べている。
 JR京都駅で別のバスを待っていた乗客は「バスが右に傾きながら走ってきて、驚いた。降りてきた乗客が『走行中、ドーンという音がした』と話していた。安全性はどうなっているのか」と憤っていた。(京都新聞)
20日■金ではなく鉄として 中坊公平 鈍行列車 尾行ノートの威力、形勢逆転
 小売市場の人たちが2ヵ月余りの間つづってきた尾行ノートを手に、検事は「ようやらはった。後はこっちで調べるさかい」と、私を帰した。
 この1962年秋、新幹線の用地買収に絡んで東京、大阪、横浜にまたがり汚職の摘発が進行中だった。新幹線の建設では前年にも、また翌年にも、業者への便宜供与などをめぐって捜査のメスが入った。この巨大な事業にたかろうとするムシが、国鉄の内外にうごめいていた。
 広域プロジェクトだけに、あるところに調べが入ると、糸がたぐられて別のところで火を噴く、ということもあり、各捜査機関は、端緒をつかむ機会を眈々と狙っていた。
 あの小売市場の件で、検察は国鉄に対して1枚のカードを握った。それが、以後の汚職捜査に役立つことがあったか無かったか、私にはわからない。検察からは以後、そのことについて何の説明もなかった。逆に、市場の人たちへの聴取も起訴もなかった。
 検察が、手中のカードを国鉄・家主側に示したことは疑いない。私が検事に呼ばれて10日ばかりで、市場の人たちがあれだけ奮戦しながら一歩一歩追い詰められてきた情勢が、突如、逆転したからだ。
 にわかに家主側が、今後は市場の店が国鉄と直接交渉するのを防げない、と宣言した。国鉄も、「誠意をもって交渉に応じる」と言ってきた。
 ようやく直接の補償交渉が始まると、国鉄の譲歩は驚くほどで、はれ物に触るような扱いだった。検察に手を突っ込まれるのは何としても避けたかったのだろう。私たちが嗅いだ腐臭の向こうに、当時の国鉄に巣くった暗部の気配がしたように思うが、錯覚だったろうか。
 ともかくも、市場の人たちはようやく手にできた補償金で代わりの店舗を求めるなどして散って行き、63年2月、こうして小売市場「丸和百貨」は幕を閉じた。
 そして、春。
 私は勇んで集合場所の京都駅に向かった。ひとまず身を落ち着けた市場の人たちに誘われて、いざ慰安旅行へ。
 駅に着いてみたら、列車は特急でも急行でもなく、なんと鈍行。行き先は、はるか石川県の山中温泉でっせ。
 案内された車両に乗り込むと、客室の入り口に、もう目にすることはないと思っていた「丸和百貨」の旗が、暖簾みたいに架けてある。ご丁寧に前後の入り口ともだ。それで皆がガヤガヤ乗っとんのやから、ほかのお客さんはギョッとして、誰も乗って来まへんがな。指定席でもないのに実質1両貸し切りで出発や。
 そして、みんなが我が店の売りモンを持ち寄ってる。お酒飲んで、スルメ裂いて、てんぷらにハシを伸ばし、お菓子つまんでミカンむいて、お手ふき用にチリ紙の束まで。毎度まいど用意周到な方々や。
 歌は出るわ、八百屋のおかみさんが乾物屋の若い店員と、狭い通路で器用にダンスして喝采あびるわ。何せ鈍行だから、肝心の目的地に着く前に、もうみんなヘベレケ。
 庶民に宿るこの明るさ、このバイタリティーあってこそ、ショベルカーの下に身を投じ、逮捕覚悟で警察に出頭し、泥臭い素人探偵もやって、瀬戸際の日々を共どもにくぐって来られたんやねえ。
 多少酒の香を振りまきながら、列車は北陸の春の陽光の中に溶け込んで行った。各駅停車でな。(朝日新聞)
21日■沿線情報サイト 京阪が開設へ
 若手女優を起用し「京阪のる人、おけいはん。」キャンペーンを実施中の京阪電気鉄道(大阪市)は20日、沿線情報を紹介するサイト「おけいはん・ねっと」を11月上旬開設すると発表した。
 利用者参加型が特徴で、オリジナルゲームや沿線名所の映像をリアルタイムで楽しめる。
 将来は京阪グループが立ち上げる予定の電子商取引(EC)とも連動させる予定。アドレスは、http://www.okeihan.net/ (京都新聞)
■JR利用者 2%減少 西日本まとめ 近郊区間は伸び
 JR西日本は20日、お盆期間(9−19日)の山陽新幹線と在来線の特急、急行の利用状況をまとめた。利用者数は前年比2%減の278万人で、JR発足以来2番目に少なかった。7月20日から8月19日までの夏期間全体では643万人と6年連続で減少し、JRになってから最少だった。
 JR西日本は「長引く景気の低迷に加え、海外旅行の価格引き下げなどが利用客減少につながっている」とみている。
 お盆期間中の山陽新幹線の利用客数は157万人(前年比1%減)、在来線は120万人(同2%減)だった。京阪神近郊区間は伸び、夏期間全体の近距離券発売枚数は前年比2%増。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の最寄り駅は、1日平均4万3000人の利用だった。
・府北部は2%増 福知山支社
 JR西日本福知山支社が20日まとめた今夏(7月20日−8月19日)の利用状況は、管内の3線区(山陰、福知山、播但)を合わせた利用客は585万人で、昨年比2%増だった。
 特急・急行の利用客は「北近畿の高速道路網の整備が進んだ」(同支社)こともあり、昨年比3%減の36万人だったが、普通が同2%増の548万人と好調だったため、全体の利用も昨年を上回った。
 お盆期間で利用の多かった列車は、下りでは11日の「はしだて5号」(京都−天橋立)で乗車率137%、上りでは16日の「タンゴディスカバリー2号」(久美浜・東舞鶴−京都)で同124%だった。(京都新聞)
■夏休みのJR西利用 6年続き減の643万人
 JR西日本は20日、夏休み繁忙期問(7月20日〜8月19日)の鉄道利用状況をまとめた。山陽新幹線と在来線の利用者は計643万人(前年比99%)と、6年連続で前年を下回り、87年の民営化後最低だった。同社は「長引く不況や、海外旅行に客を奪われたため」としている。
 内訳は、山陽新幹線360万人(前年比99%)、在来線283万人(前年比98%)。(朝日新聞)
■台風11号 JR、126本運休 空、海も 相次ぐ 紀勢線、始発から
 大型の台風11号による強風や大雨の影響で、交通機関は21日、空の便が西日本を中心に約70便の運航を取りやめた。鉄道も運休が相次ぎ、JR西日本のまとめでは計126本が運休、約1万9400人に影響が出る見通し。今後の台風の進路によっては交通機関の混乱が広がる恐れが出ている。全日空は、宮崎発大阪行き502便など7便、日本エアシステム(JAS)も徳島発羽田行き172便など14便が欠航。エアーニッポンは5便、日本エアコミューターも九州、四国を結ぶ路線を中心に41便が運航を取りやめた。
 関西空港線では午前8時56分に風速計が秒速26メートルを超えたため、南海電鉄も含め運転を見合わせている。
 紀勢線は、特急の「くろしお」「オーシャンアロー」「スーパーくろしお」の上下計31本が始発から運休。新宮駅−紀伊田辺駅間では、普通列車の運転を始発から休止している。
 夜行列車は、「はやぶさ」「出雲」「トワイライトエクスプレス」「日本海」など、東京や北陸、北海道、東北方面を結ぶ計30本が運休する。
 20日夕に運休を決めた「なは」「ムーンライ卜高知」など近畿と九州、四国、中国方面を結ぶ存行列車上下18本は、台風が東にそれたため運行することを決めた。
・京でも風速19メートル 行楽客に影響も
 台風11号の接近で京滋各地でも21日朝から風雨が強まった。JRの特急や琵琶湖の遊覧船が運休するなどし、夏休みの行楽客に影響がでた。
 京都市内では、昼前から風雨が強くなり、午前11時46分、最大瞬間風速が19.0メートルを記録した。繁華街を歩く人も、傘を横倒しにし、肩や足元をびしょぬれにしながら、足早にターミナルへ急いでいた。JR京都駅では、通勤ラッシュはふだんどおりだったが、台風接近で旅行を控える行楽客が多く、長距離の特急が発着するホームは閑散としていた。(京都新聞 夕刊)
22日■岡山−博多間に光ケーブル JR西、山陽新幹線に敷設 電光表示も充実
 JR西日本の南谷昌二郎社長は21日の定例会見で、山陽新幹線の岡山−博多間に光ケーブルを敷設、2004年春から利用する計画を明らかにした。既に東海道新幹線と山陽新幹線の新大阪−岡山間には敷設済み。
 光ケーブルなどの整備で車内公衆電話の回線数が倍増するほか、車内の電光表示板向け文字ニュースの常時更新が可能になる。
 また、在来線の光ケーブルも78キロ増やして計448キロに拡充する。これに合わせ列車の運行管理システムを東海道・山陽線の草津−西明石間に2002年導入。ポイント切り替えを自動制御し、列車名や行き先、遅延時刻などを駅の電光表示板に自動的に書き込み、自動放送できるようにする。
 さらに、JR西日本の本社と支社などの間で人事や財務、輸送関係などのデータを交換するシステムを再構築する。
 これらの情報通信整備の総投資額は、現段階で計約375億円としている。(京都新聞)
■KTR今夏の旅客輸送実績 USJに客流れ 5年連続前年下回る
 北近畿タンゴ鉄道(KTR)は21日、今夏の海水浴・お盆シーズン(7月20日−8月19日)の旅客輸送実績をまとめた。期間中に参院選があり、人の動きが少なかった上、今春開業のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)に観光客が流れるなど総乗車人員は13万900人(対前年比4%減)と5年連続、前年を下回った。
 乗車率で込み合ったのは、下りが13日の久美浜行き特急「タンゴ・ディスカバリー1号」の107%を最高に5本の特急列車で100%以上となった。上りは16日の京都行き特急「タンゴ・ディスカバリー2号」の118%を最高に8本の特急が100%を超えた。ピークは下りが12日、上りは16日だったが、帰省の分散乗車が進み大きな混雑はなかった。
 また海水浴客の乗降が多い天橋立駅では、降車客が1万9000人で対前年比5%減。「宮津燈篭流し花火大会」(8月16日)で宮津駅に降りた客は、2630人(同17%減)だった。(京都新聞)
■台風11号 死者2人 けが19人 串本上陸 関空2000人足止め
 台風11号は21日午後7時すぎ、紀伊半島南部の和歌山県串本町付近に上陸した。大阪管区気象台によると、台風は東海地方を通って、22日には首都圏が風速25メートル以上の暴風域に入る恐れがあり、同日夕には仙台市付近まで北上する見込四国東部や近畿地方は21日昼ごろから次々に暴風域に入った。河川のはんらんや土砂災害への警戒を呼びかけている。大阪府の関西空港では空港島と対岸を結ぶ道路が高潮で冠水し、約2000人の乗客らが島内で足止めとなった。
・首都圏・東北へ進路
 台風が日本本土に上陸したのは99年9月、熊本県などに大きな被害を出した台風18号以来、2年ぶり。近畿地方への上陸は同月、九州などを通って兵庫県明石市に再上陸した台風16号以来。
 同気象台によると、台風11号は21日午後10時現在、中心気圧は970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は メートルとなっている。東日本の太平洋高気圧の西端に沿う形で、北東に進むとみている。潮岬では21日午後0時30分、最大瞬間風速38.2メートルを記録した。
 台風11号は1時間に15キロ程度とゆっくり進んでおり、大雨や強風が同じ地域で長い時間続く。20日午前0時の降り始めから21日午後11時までの降水量は、奈良県上北山村で880ミリ、和歌山県那智勝浦町で797ミリなどを記録した。
 三重県上野市の近鉄伊賀線で電線を確認していた近鉄社員(28)が誤って電線に触れて感電死するなど、台風11号の影響で愛知、三重県で計2人が死亡した。警察庁が21日午後10時現在でまとめたところ、被害は近畿地方を中心に14府県に及んだ。大阪、兵庫、神奈川など6府県で19人が重軽傷を負い、愛媛県を中心に146棟が床上・床下浸水したり、一部損壊したりした。
 川の増水などによる住民の避難も21日午後から広がった。台風が上陸した和歌山県では那智勝浦町や古座川町、すさみ町などで河川が増水し、約3300世帯、約7500人に避難勧告が出た。奈良県大台ケ原では20日午前0時から21日午後8時までに787ミリの雨量を記録。下流の吉野川が増水し、川上村が出した避難勧告に従って1世帯2人が避難した。神戸市須磨区でも1世帯2人が自主的に避難した。
 午後6時45分ごろ、兵庫県山南町のJR福知山線で直径約30センチのマツが架線に倒れかかっていたため、大阪発福知山行き快速電車が非常ブレーキをかけたが、間に合わず衝突した。乗客75人にけがはなく、約2時間後、代替バスに乗り換えた。
 倒木による電線の切断なども相次ぎ、停電は計2万7000世帯に上った。徳島県内で約1万世帯が停電するなど四国各地や岡山県倉敷市、京都、滋賀、兵庫県淡路島などで、倒木による断線が相次いだ。
・運休・徐行で新幹線混乱
 台風11号の影響で東海道新幹線は21日午後2時24分、静岡−浜松間で約80分間運転を見合わせたのを始め、上下線とも断続的にストップした。運転再開後も近畿、東海地方の広い範囲で徐行運転が続き、東京−新大阪間の「のぞみ」6本、「ひかり」12本が運休。計113本に遅れが出て、約7万8000人に影響した。
 正午前に一時運転を見合わせた山陽新幹線は、午後7時10分ごろまで岡山県内の強い雨が降りやまず、岡山−相生間の徐行運転が続いた。上下計91本が最大44分遅れ、約4万8000人に影響した。JR西日本は新大阪駅で乗客があふれたため、午後4時半と午後7時半の2回、博多行きの臨時「のぞみ」を運行した。同駅には深夜到着の乗客のため、「列車ホテル」が用意された。(朝日新聞)
■のろのろ台風 被害拡大 和歌山上陸(抜粋)
 2年ぶりに日本に上陸した台風11号は、予想以上に遅い足取りで、紀伊半島を中心に激しい南と風をもたらした。21日昼から夜にかけて、西日本の各地で強風にあおられて転倒、けがする人が相次ぎ、河川の増水による住民の避難が時間とともに増えた。交通の乱れは都市部の帰宅の足を直撃した。
●断続的に運休
 列車のダイヤの乱れで、JR新大阪駅などは仕事帰りや観光の乗客らでごった返した。
 東海道新幹線は雨のため断続的に運転が見合わせられた。午後8時すぎ、新大阪駅に来た北九州市の男性会社役員(67)は、博多行き最終となる午後9時28分発のぞみの切符を手に「どれくらい遅れるか分かりませんが、出発時刻まで待ちます。万が一帰れないようならば大阪に泊まるしかありません」とあきらめ顔で話した。 大阪府南部や和歌山方面に向かう電車が発着する南海難波駅(大阪市中央区)では午後5時前から、帰宅を急ぐ会社員の姿が目立った。
●空の便も乱れ
 関西空港では、ソウル行き大韓航空726便など計39便(貨物便13便を含む)が欠航した。同空港と対岸を結ぶJRと南海電鉄の空港線は午前9時ごろから運休しバスで代行輸送となり、午後8時半には空港連絡橋の道路も対岸に向かう上り線が通行止めとなった。
 大阪空港では、九州、四国などを結ぶ計43便が欠航。強風のため福島発大阪行き日本航空832便(乗員・乗客138人)が着陸できず、目的地を羽田空港に変更。ほかに7機が着陸をやり直すなどで、発着便に2時間の遅れが出た。
 高速道路は、近畿、中国を走るほば全線で、速度が50キロに制限された。琵琶湖の水位は21日午後6時現在マイナス51センチ、前日の同じ時間より6センチ回復した。(朝日新聞)
■電線確認中に触れて感電死 三重で近鉄社員
 21日午後1時55分ごろ、三重県上野市上林の近鉄伊賀線で、電線の状況を確認していた奈良県橿原市上品寺町の近鉄社員北村康雄さん(28)が誤って電線に触れ、感電して死亡した。(朝日新聞)
■新幹線61本が運休
 台風11号の風雨で22日朝、交通機関は大きく乱れた。東海道新幹線はすべての「のぞみ」と「ひかり」の一部の合わせて上下61本が運休し、本数を通常の3分の1程度に減らして運転した。「ひかり」は各駅停車に切り替えた。東海道新幹線の影響で山陽新幹線も運休や遅れが出た。
 JR東日本管内の在来線では首都圏は東海道線、横須賀線、中央線など17路線は通常の3−8割の運転。JR東海管内では紀勢線で「ワイドビュー南紀」など特急6本、関西線の急行2本が運休した。
・信号機故障 1800人に影響 JR福知山線
 JR福知山線では22日午前4時ごろ、黒井−柏原間(兵庫県氷上郡内)の信号機が故障、始発から運転を見合わせた。約2時間半後に復旧。福知山行き普通電車など3本が運休、大阪行き急行「だいせん」など8本が2時間遅れ、計約1800人に影響が出た。配電設備の故障とみられる。
 またJR舞鶴線の西舞鶴駅では午前4時50分ごろ、東舞鶴行きの回送電車が動かなくなり後続の電車3本が運休、約150人に影響が出た。(京都新聞 夕刊)
■愛知川増水で運休 近江鉄道
 近江鉄道(本社・彦根市)は、台風の影響で愛知川が増水し危険水位に達したため、22日始発から愛知川駅−八日市駅間の運転を見合わせた。
 正午現在で上下計26本が運休した。米原駅−愛知川駅間と、八日市駅−貴生川駅・近江八幡駅間で折り返し運転し、運休区間はバスで代替輸送を行っている。(京都新聞 夕刊)
24日■秋の臨時列車778 本を増発 JR西日本
 JR西日本は23日、秋(10、11月の2ヵ月間)の臨時列車運行計画を発表した。新幹線と在来線を合わせて778本増発する。
 山陽新幹線は「ひかりレールスター」を1日最大51本(うち臨時列車3本)運行。在来線では北陸方面へ「サンダーバード」を1日最大36本(同6本)走らせる。11月の週末には「東京ディズニーリゾート」と「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」への旅行用に、大阪−上野間(北陸、上越線経由)で「東京夢物語号」と「京都・大阪夢物語号」を運行。フランス料理や懐石料理を提供する食堂車、ラウンジカー、スイートルーム車両などを組み込んで運転する。
 また、紅葉シーズンや「高山祭り」に合わせて急行「くろよん」(大阪−信濃森上間)、特急「ひだ」(大阪−高山間)を運行。10月末と11月上旬の週末には「SL北びわこ号」(米原−木ノ本間)を走らせる。
・福知山支社も計画
 JR西日本福知山支社は23日、行楽シーズンに向けて、秋の臨時列車(10月1日−11月30日)の運行計画を発表した。
 臨時列車は山陰線、福知山線、播但線合わせて36本で昨年より3本減。区間を延長させて走らせる列車は117本(前年比43本増)。山陰線では、11月3日の「京都丹波高原ロードレース」に向けて、京都−胡麻(開催地最寄り駅)間に臨時電車を運転。福知山マラソン(11月23日)の参加者には、「福知山マラソン京都号」(京都−福知山)と同「大阪号」(大阪−福知山)を用意する。
 また、11月24、25の両日、鳥取市などで開かれる「全国人権・同和教育研究大会」に伴い、大阪−鳥取間に臨時列車を13本運転する。(京都新聞)
■交通局「スルッとKANSAl都」 京都映画祭を記念、新カード
 第3回京都映画祭が9月に開催されることを記念して、京都市交通局は23日、映画祭で初公開される作品「アイ・ラヴ・フレンズ」のワンシーンをデザインした乗車券「スルッとKANSAI都カード」の販売を始めた。
 京都映画祭は、9月23日から30日まで、京都市内の映画館や文化施設などを会場に、作品上映や関連イベントが繰り広げられる。「アイ・ラヴ・フレンズ」は、市が製作費を助成する「京都シネメセナ」の第2回作品として上映される。
 記念カードには、主演女優の忍足亜希子さんがカメラを手にするシーンをあしらった。1000円、2000円、3000円、5000円の4種類あり、計2万枚を限定販売する。券売機や市バス・地下鉄案内所などで購入できる。問い合わせは市交通局TEL075(822)9140へ。(京都新聞)
■大阪駅構内にネットカフェ 来月、JR西日本初
 JR西日本の連結子会社、ジェイアール西日本デイリーサービスネット(大阪市)は23日、大阪駅構内にインターネットや漫画本、雑誌を楽しめる複合カフェ「X-TIME」を9月10日に開業すると発表した。
 大阪駅の利便性向上を目指す試みで、駅構内の複合カフェはJR西日本グループ初の試み。
 書店だった駅中央部2階の約200平方メートルの店舗を改装。65席設け、うち18席で1秒当たり100メガビットの超高速ブロードバンドでインターネットを楽しめる。また、漫画本やコミック雑誌、ファッション雑誌など約2万冊を用意。
 料金は30分250円で、紙コップ入りのコーヒーやジュース類を100−120円で買える自動販売機を置いている。近くのカフェからコーヒーや軽食を取り寄せることもできる。
 これに先立ち8月31日には大阪駅近くのJR京都線高架下に商業施設「チェルシーマーケット」が開業する。ブランド衣料品・雑貨店、がん具「レゴ」を扱った店舗、ダイニング・カフェの3店が入居する。(京都新聞)
■窓 優しい”駅へ 弱者に配慮を 左京区・芦田 順治(無職・66)
 京都市内のJR・私鉄の各駅は、高齢者、障害者にとって、優しい駅ではない。第一は待合室があまりなく、腰掛け、ベンチが極めて少ない。かつては国鉄各駅には立派な待合室があり、ゆったり発車を待てたが、それも少なくなって、ホームに少しいすがあるだけ。立って待つのは障害者や高齢者にはつらい。私鉄も含め、適当な数のいすは置いてほしい。
 次に、ちょっと荷物を置く台を設置してもらいたい。なぜなら、小物やお金、切符などを探すのに、立ったまま、あるいはしゃがんでするのは、これも弱者には酷であろう。喫煙コーナーくらいのスペースがあれば、設置は可能と思う。さらにトイレだが、最近は乗車しない人の使用を拒否するがごとく、ほとんど改札の内側にある。これも体の具合の悪い人に親切ではない。鉄道利用者も、行き先を決め、切符を買う前に使用したいときもある。同行者と外で待ち合わせる場合もある。乗客へのサービスが大切な現在、各社に交通弱者への配慮を要望する。(京都新聞)
■USJへ夜行快速で
 JR西日本は23日、10〜11月、秋の臨時列車778本を増発すると発表した。3連休や週末に、新大阪−博多間などに山陽新幹線「ひかりレールスター」を1日1往復、北陸への特急「サンダーバード」を1日3往復増やす。またユニバーサル・スタジオ・ジャパンに向かう乗客のため、大阪と九州、四国を結ぶ夜行快速も運転。JR東海も、東京−新大阪間に「のぞみ」を1日最大13本増やす。(朝日新聞)
■快速、故障で運休 JR米原駅
 24日午前7時ごろ、滋賀県米原町のJR米原駅で、東海道線下り西明石行きの快速電車が発車しようとしたところ、ドアが閉まったことを示す運転台のランプが点灯しないため、運転を取りやめた。乗客約40人が後続電車に乗り換えたほか、後続の3本が3−7分遅れ、約2500人に影響が出た。
 JR西日本は、電気系統のトラブルではないかとみて原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
■電車内ですり 6年半で200件 高槻、容疑の男逮捕
 通勤電車ですりをしたとして、大阪府警高槻署は24日までに、常習窃盗の疑いで大阪府高槻市今城町、会社員渡辺務容疑者(45)を逮捕、すりなど54件について送検した。
 渡辺容疑者は、同じ時間帯に阪急京都線などを乗り継ぎ出勤。最後尾の車両で女性ばかりを狙い、6年半に計約200件のすりをしたといい、「最後尾は混雑していてやりやすく、見つかっても女性なら逃げられると思った」と供述。被害総額は約400万円に上る。
 盗んだ財布などに運転免許証とキャッシュカードが入っていると、途中下車して金融機関に直行。生年月日で暗証番号を入れ、約30回は引き出しに成功していたという。
 調べでは、渡辺容疑者は3月9日朝、地下鉄御堂筋線の車両で、女性2人から現金や定期入れ計約9万円相当を盗むなどした疑い。
 渡辺容疑者は同日夜、大阪府高槻市の居酒屋で女性のバッグから財布を抜き取ったとして逮捕され、女性名義の複数の定期券などを持っていたため、一連の犯行が発覚した。(京都新聞 夕刊)
■日本旅行社長に金井JR西副社長
 日本旅行(東京)は23日、筆頭株主であるJR西日本の金井耿副社長(56)を次期社長に迎え入れるトップ人事を固めた。荘司胱夫社長(64)は相談役に退く。就任は10月1日。
 JR西日本は同日付で旅行業部門「Tis本部」の営業権を日本旅行に譲渡して経営統合することになっており、金井氏はTis本部長で日本旅行非常勤取締役も務める。
 JR西日本の副社長は垣内剛氏(57)だけとなり南谷昌二郎社長(60)の後任の有力候補となる。
 金井 耿氏(かない・あきら)東大卒。68(昭和43)年日本国有鉄道に入り、JR西日本取締役、常務、専務を経て2000年6月から副社長。群馬県出身。(京都新聞 夕刊)
25日■「旅行業統合の力に」 JR西社長 日本旅行人事で期待
 JR西日本の金井耿副社長が日本旅行の次期社長に就任することになり、南谷昌二郎JR西日本社長は24日、同社本社(大阪市)で記者会見した。
 10月1日に旅行部門のTis本部の営業権を日本旅行に譲渡して経営統合するのに伴う人事で、南谷社長は「当社にとっても貴重な人材だが、今後の旅行業の統合に向けて力を発揮してもらいたい」と説明した。
 今回の人事に伴い、JR西出身の南隆明日本旅行副社長は退任。新たに平田誠計Tis本部副本部長が常務に、坂田正行JR西常務が非常勤取締役に就任する。9月20日に開催する日本旅行の臨時株主総会で正式に決定する。また、ジェイアール西日本ホテル開発(京都市)の新社長に木部義人ホテルグランヴィア大阪社長が就任する人事も発表した。現社長の猪俣為久氏は兼務していた大阪ターミナルビル監査役に専念する。(京都新聞)
■降りて歩いて 31 JR長岡京駅(長岡京市神足2丁目) 懐かしい神足駅の看板
 JR長岡京駅西口から歩いて数分。旧西国街道沿いに「JR神足」と記された看板が立つ。長岡京駅は6年前、駅周辺の地名の「神足」駅から改称した。以前ホームにあった看板はJRから譲り受け、地元の神足区自治会が設置した。
 「神足の駅名に愛着を持っている人は多い。懐かしいとの声をよく聞きます」と同自治会の山本清美会長(72)は話す。住民が請願を繰り返し、1931(昭和6)年、ようやく開業した駅だけに思い入れは強い。
 1940−50年代、旧西国街道は夕方になると、買い物客でごった返す地元屈指の繁華街だった。しかし、阪急長岡天神駅周辺の開発が急速に進み、活気を奪われる。市の名称と同じ「長岡京」駅への変更は、まちの玄関口として復権を目指す願いが込められた。
 西口ではスーパーや高層住宅などを整備する駅前再開発事業が計画されている。核店舗に予定していた大手スーパーが昨秋に出店断念を表明、計画は1年近く停滞しているが、市は「広場などを設けて多くの市民が集える駅前に」とする。東口でも村田製作所の新本社建設が決まった。今春から地下鉄竹田駅(伏見区)からの京都市バスが乗り入れるなど、変ぼうをとげつつある。
 旧西国街道には、国の有形文化財の石田家住宅など江戸期の町家が点在する。細川ガラシャゆかりの勝竜寺城公園、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」五段目で知られる与市兵衛の墓など歴史資産も多い。街道の1キロは2002年までに御影石による石畳舗装に替えられ、情緒を増す。新旧のまち並みをいかに調和していくかが課題となっている。(京都新聞)
■中高年だって青春18きっぷ 安く、の〜んびりいいね 50歳以上3分の1、19歳以下は減少
 学生ら若者向けにJR6社が発売している「青春18きっぷ」が、50歳以上の中高年層に人気を集めている。特急や急行は利用できないものの、1日乗り放題2300円という安さが、子育ての終わった主婦や、定年を迎えた男性らの心をとらえているらしい。夫婦や友人同士が、比較的近郊へ1〜2日間の旅に出かけているといい、今夏も多くの利用があった。少子化、海外志向などで若者の普通電車による長距離旅行が減った分を、中高年が補っている格好だ。
 青春18きっぷは、1万1500円。切符に印を押す欄が5つあり、1人で5日間使ってもいいし、何人かで一緒に乗ってもいい。82年から春、夏、冬の年3回、主に長距離旅行をする若者向けに発売されているが、年齢制限はない。
 JRの普通、快速、新快速電車に乗車できる。大阪−姫路など約70キロ以上の区間を往復すれば、普通の切符を買うより割安。早朝に大阪を出れば、1日で熊本、秋田まで行くことも可能だ。
 販売本数は年間70万〜80万本とほぼ一定だが、90年代半ばごろから、購入者の年齢層に変化が表れ始めた。93年度には、19歳以下が全体の22%を占めていたが、99年度には約12.5%にまで減った。代わりに、93年度約29%だった50歳以上が35.8%まで伸びた。以前はほとんどなかった70歳以上の購入者も、99年度は4.6%あった。
 JR西日本は、ダイヤ改定も原因のひとつとみている。かつて東京−岐阜・大垣を毎夜1往復し、「大垣族」と呼ばれる学生らで込み合った電車があった。長距離普通電車の代表とされたが、ダイヤ改定でこうした電車が減少。代わりに比較的短い距離を走る快速、新快速の本数や運行路線が増え、座り心地もよくなっている。
 この夏、夫婦で福井県を旅した大阪府吹田市の会社員青木俊一さん(63)は「ローカル線にのんびり揺られてきました。切符の名称は気はずかしいですが、安さは魅力ですね」と話した。(朝日新聞 夕刊)
26日■京都で深夜震度4 震源は府南部 交通が一時混乱
 25日午後10時21分ごろ、京都市、大津市など、近畿地方の広い範囲で、震度4のやや強い地震が起きた。大阪管区気象台によると、震源地は京都府南部で、震源の深さは約10キロ。マグニチュード(M)は5.3と推定される。
 この地震で東海道・山陽新幹線は米原−新神戸間で運転を一時見合わせ、上下12本が最大1時間以上遅れた。在来線も深夜までダイヤが乱れた。京阪が全線で点検のため運転を一時取りやめたほか、近鉄、阪神など私鉄にも影響が出た。
 京都府警高速隊などによると、京滋バイパスの全線と京都縦貫道の亀岡−丹波間が一時通行止めとなったほか、名神高速道路も一時50キロ速度規制を行ったが解除された。
 京都府、京都府警、京都市消防局や、滋賀県、滋賀県警によると、26日午前零時現在、この地震による大きな被害の情報は入っていないが、京都市中京区で避難しようとした男性(38)が、自宅のガラス戸にぶつかり、手や頭に軽傷を負った。京都府八木町では民家3軒が一時停電した。
 各地の主な震度は次の通り。
 震度4=中京区、上京区(以上京都市)、亀岡市、京北町、八木町、久御山町、向日市、長岡京市、八幡市、大津市、箕面市、島本町▽震度3=宇治市、京田辺市、城陽市、宇治田原町、日吉町、井手町、美山町、精華町、山城町、丹波町、加茂町、木津町、大山崎町、園部町、草津市、栗東町、石部町、信楽町▽震度2=笠置町、加悦町、長浜市、西浅井町など▽震度1=舞鶴市、弥栄町、八日市市、木之本町など(京都新聞)
■週末夜の地震に驚き 乗降客 揺れにとまどい JR京都駅
 25日夜に発生した京都府南部を震源地とした地震で、東海道新幹線や私鉄など府内の公共交通機関が一時停止し、一部乗客らに影響が出た。また、京都市内のマンションなどで、エレベーターが一時故障したほか、京都市内への電話が通じにくくなり、各地で市民らが驚き、とまどう姿がみられた。
 JR京都駅では、午後10時24分発新大阪行きのひかり号が、ホームの半ばまで入ったところで、地震に対応して送電が自動停止した。車内は一時照明とエアコンが消えたが、すぐに復旧。点検などを終えて約45分後に発車した。
 名古屋駅から乗車し、京都駅で降りた中学生村上礼朱さん(14)=京都市左京区=は「突然、照明が消えてびっくりした。揺れは感じなかったので何で止まったのかと思ったけど、車内アナウンスで初めて地震と分かった。早く降りたかったのでしんどかった」とほっとした様子。
 また駅ホームで新幹線を待っていた会社員男性(40)=山科区=は「京都駅へ向かう電車内で揺れに気づいた。結構揺れたので不安でした」と話していた。
 エレベーターが停止したという京都市消防局への119番通報は、下京区柳馬場通四条南西の京都坪井ビルや、伏見区向島の向島ニュータウンの6街区2棟と9街区1棟などから、約10件あったが、閉じこめられた人はいない模様。
 大阪ガスによると、震度5以上の揺れで自動的にガスが止まる仕組みのマイコンメーターが作動するケースが京都市内を中心に発生。「ガスが止まった」との電話が京滋事業本部(下京区)などに地震直後から殺到し復旧方法の説明に追われた。(京都新聞)
■列車チョロQ快調 開業記念・PR目的 鉄道会社など販売 京都市地下鉄は1万個完売
 大手がん具メーカー、タカラのぜんまいで走るおもちゃ「チョロQ」の列車を、鉄道会社や京都市交通局など公営企業が開業記念やPR目的に相次いで発売、鉄道ファンや子供たちに売れ行きは上々だ。
 大阪市交通局は、2003年の同市営交通の開業100周年を先取りして、2月からシリーズで順次発売。第1弾として「大阪市電11型」、続いて公営初の地下鉄として1933年に登場した「大阪市営地下鉄旧100形」のチョロQを各2万個販売したところ、通信販売は申し込み多数で抽選になり、店頭販売分も早々に売り切れた。
 京都市交通局でも、5月に開催した地下鉄開業20周年記念イベントの一環として、開業当時から使われている車両「烏丸線10型」のチョロQを1万個発売したところ、予約だけでほぼ完売したという。
 近畿日本鉄道は3月、緑装束の忍者と猫の顔をデザインした新型「忍者列車」を伊賀線で運行開始したのに合わせ、そのチョロQを1万個発売。うち店頭販売用の7000個は4月末までになくなった。昨年も別のチョロQを即日完売しており、2匹目のどじょうも当たった格好。
 JR西日本のチョロQは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)をイメージしたデザイン。3ヵ月ごとに”新型車両”を投入し、これまでに2種類を各1万個発売した。
 ユニバーサルシティ駅売店での限定販売ということもあり、3月末から売り出したモデルが約4000個、7月1日からのモデルは約1300個と売れ行きはいま一歩だが、同社は「USJのPRに一役買っており、JRの利用客増にもつながっている」と評価している。
 チョロQは自動車タイプが80年に発売されると、子供たちの間で一大ブームに。数年前から列車タイプも少しずつ登場、年間売り上げは合わせて約22億円のロングセラーとなっている。(京都新聞)
■大阪・京都・滋賀で震度4 JRなど一時ストップ 2人けが
 25日午後10時21分ごろ、大阪、京都、滋賀の各府県を中心にやや強い地震があり、京都市や大津市、大阪府北部で震度4を記録した。大阪管区気象台によると、震源地は京都府南部で、震源の深さは約10キロ、マグニチュードは5.3と推定される。
 この地震で、兵庫県三田市の会社員(21)がガラス戸にぶつかり、ガラスがひざに刺さって病院に運ばれたほか、京都市中京区でも、家の外に逃げようとした男性(38)がガラス窓にぶつかって軽いけがをした。
 また東海道・山陽新幹線は米原−新神戸間で自動的に送電が止まり、約33分間、上下線とも運転が見合わされた。近畿各地のJR在来線も徐行運転に切り替えられ、ダイヤが乱れた。京阪電鉄など一部の私鉄も一時運転を中止した。
 日本道路公団によると、京都と滋賀などを通る京滋バイパスの巨椋−瀬田東間、京都丹波道路の丹波−亀岡間などは道路の安全確認のため、通行止めになった。
 同気象台によると、大阪府内で震度4を記録した最近の例としては、昨年10月の鳥取県西部地震がある。
 各地の主な震度は次の通り。震度4=大阪府北部、京都府南部、滋賀県南部▽震度3=三重県中部、京都府北部、大阪府南部、兵庫県南東部、奈良県、香川県東部など。(朝日新聞)
■夜の街グラリ・ヒヤリ 震度4
 ドンという縦揺れの後、横揺れが数秒続いた−。夏休み最後の週末の25日夜、近畿地方で震度4の地震があった。新幹線新大阪駅では一時、車内の電気が消え、京都市内ではエレベーターが止まった。幸い大きな混乱はなかったが、休みの日に発生した無粋な揺れに驚いた人も多かった。
 JR新大阪駅では、上りの「ひかり394号」がちょうどホームに入った直後だった。送電が自動的に止まったため、約10分間、車内の電気が消え、空調も止まった。停止位置に止まっていなかったため、ドアを開けられず、乗客は約30分間、車両に閉じこめられたが、混乱はなかった。
 帰省先の広島から戻ってきた大阪府摂津市の大学生大下香代さん(20)は「急に停車したので驚いた。車内は落ち着いていて、携帯電話で連絡をとる人が多かった」と話した。
 震源に近い京都市では、市消防局に市内の中心部のビルや高層団地から「エレベーターが止まっている」という通報が相次いだが、けが人などは出ていないという。
 大阪ガス京都支店によると、ガス漏れなどの被害の情報はないが、地震で自動遮断装置が働き一時的にガスが使えなくなった世帯も出たという。
 また京都市内を中心にNTTの携帯電話が通じにくくなった。(朝日新聞)
27日■社説 赤字路線バス 納得いかぬ補助見直し
 マイカーなんてめったになかった子どものころ、交通の足はバスか列車に決まっていた。その一つ、地方バスが今、危機に見舞われている。
 昨年5月の道路運送法の改正で、規制が緩和され、同時に国の補助金制度が見直されたためだ。京都府内でも北、中部の赤字バス路線の大半は、現状のままでは補助が打ち切られ、廃止に追い込まれかねない。
 利用者の多くは高齢者や障害者であり、通学生だ。規制緩和と効率化は時代の流れだが、「痛み」が、弱い立場の人たちにしわ寄せされるようなことがあってはならない。
 来年2月の法施行以降、バス事業への参入は免許制から許可制に、撒退は届け出制に変わる。事実上の自由化で、撤退の条件だった地元市町村の同意が不要となる。
 規制緩和はさておき、納得しがたいのは国庫補助制度の改正だ。
 赤字会社が運行する赤字路線に対し、国と府県が赤字分を補助していたのを、事業者の経営内容に関係なく赤字路線に補助金が出る一方、補助対象は10キロ以上で複数市町村にまたがり、1日3往復以上の路線、など条件が厳しくなる。
 政府の「国庫補助の整理合理化」を先取りする形となっているが、影響を受ける地域の多くは過疎化、高齢化が進む農山漁村である。国と地方の適切な役割分担のもと、国は広域的、幹線的な路線を支援し、地域の生活交通は地方自治体が担いなさい、というわけだが、地方分権論議と同様、税財源の移譲がないままでは地方切り捨てとならないか。
 府内では北、中部を事業エリアとする京都交通(亀岡市)と丹後海陸交通(野田川町)の2社が運行する107路線に対し、国と府から昨年2億3000万円の補助金が出ている。それが、法改正で8割にあたる87路線は補助の対象外となる。
 府や市町村は2社を交えた協議会を設け、引き続き補助が受けられるようバス路線の統合、再編を検討中だが、「路線を再編して補助対象になったとしても、利用者が不便になるのでは何のための再編か分からない」と頭を悩ませる。
 国は移行期の本年度は地方財政計画に 460億円の交付税を計上、府も「激変緩和を図るため」独自に財政支援する方針を明らかにしているものの、抜本的な解決策とはなり得ない。
 マイカーの普及で、利用者が減少の一途をたどる地方バスが、厳しい状況にあることは間違いないが、一方で、急速に進む高齢社会にあって、福祉ニーズの拡大、あるいは環境面からバスをはじめとする公共交通を再評価する動きも出始めた。
 国も地方も財政の好転が期待できない中、「地域の足」をどう守っていくのか。今回の法改正は、交通手段の確保にとどまらず、地域づくりまでも問いかけている。(京都新聞)
28日■近鉄がADSL事業 今秋から府南部で 沿線の光通信網活用
 近畿日本鉄道と子会社の近鉄ケーブルネットワーク(生駒市)は27日、今秋から奈良県や京都府南部の近鉄沿線で高速インターネット接続のADSL(非対称デジタル加入者線)サービスを開始する、と発表した。月額使用料金は2200円で、全国で最も低料金にする、という。
 近鉄沿線に敷設した光ファイバー網とNTT回線を結び、常時接続サービスを提供する。通信速度は最高1.5メガビット毎秒で、来月からヤフーが始める超低価格のADSLサービス(最高8メガビット毎秒)より80円低く設定した。別途、モデム代と工事費がかかる。
 10月に奈良市などでスタート、11月から宇治、城陽両市でも開始し、来年以降は大阪府などの沿線に順次拡大する。年内に9300世帯、来年度中に2万世帯以上の利用を見込んでいる。
 また、奈良市と生駒市で手掛けているケーブルテレビ線によるネット接続サービスも、来春から最高30メガビット毎秒の超高速プランなどを追加し、2004年度には宇治、城陽両市などにエリアを拡大する。(京都新聞)
■最安のADSL 近鉄系10月から
 近畿日本鉄道と子会社の近鉄ケーブルネットワーク(本社・奈良県生駒市)は10月から、NTTの電話回線を使ってインタ−ネットに高速で常時接続できるADSL(非対称デジタル加入者線)サービスを月額利用料2200円で始める。9月からサービスを始めるヤフーの2280円を下回り、国内で最も安い利用料になる。
 最大通信速度は毎秒1.5メガビットで通常の電話回線の約27倍、ISDN(総合デジタル通信網)の約12倍。ただし、ヤフーの同8メガビットには及ばない。利用可能地域は大阪府や奈良県、京都府の近鉄沿線。(朝日新聞)
29日■台風被害の関西線 8日ぶりに復旧
 JR西日本は28日、台風11号による土砂流出などのため運転を見合わせていたJR関西線亀山−柘植間の復旧作業が終わり、29日の始発から8日ぶりに同区間の運転を再開すると発表した。名古屋と奈良を結ぶ急行「かすが」も運転を再開する。(京都新聞)
■窓 環境の視点で鉄道見直して 伏見区・藤井 節子(主婦・59)
 お盆、正月になると、車の渋滞がいつもニュースになる。地球温暖化などが世界中で問題になっているなか、私は「二酸化炭素が、たくさん排出されているだろうな」と思う。
 JRを利用しているとき、貨物列車で、新車を輸送しているのを車窓から見かけた。2003年をめどに、JRは東京−大阪間に高速貨物電車を走行させる予定らしい。
 JRは常にスピードを追求しているが、貨物で安全に、安価に人間ごと乗用車を運べないものかと思う。というのは子どもがスイスへスキーに行ったとき、バスに乗ったまま、列車で移動したと聞いたからだ。
 乗降の少ない駅に停車し、トイレ休憩などに利用すれば、その町も少しは活性化される。帰省する人や旅行する人も、荷物をたくさん積んで楽に移動でき、高速道路の渋滞も何分の1かは緩和される。そして地球環境問題にも少しはプラスになるのではないだろうかと思う。(京都新聞)
30日■二条−天神川・六地裁−醍醐 市地下鉄東西線に補助金
 国土交通省は29日まとめた2002年度予算の概算要求に、「地下高速鉄道整備事業費補助」として全国枠で561億300万円を計上した。この中に、京都市の地下鉄東西線の二条−天神川間(2.4キロ)の実施設計と、六地蔵−醍醐間(2.4キロ)の建設工事への補助金も盛り込まれた。京都市は約17億円を求めている。
 二条−天神川間の西伸区間は、今年5月に国交省の鉄道事業許可を受けており、今年10月以降に実施設計に取りかかる。02年度中に設計を終え、03年度前半に着工、07年度の開通を目指す。
 六地蔵−醍醐間では、02年度に駅構内やトンネルなどの土木工事を本格化させることにしており、04年度10月に開通の予定。(京都新聞)
■京都市が”新兵器” 大型シールドマシン 石川の工場で完成
 京都市が伏見区醍醐と宇治市六地蔵間で進めている地下鉄東西線の延伸工事で、トンネルを掘削する大型のシールドマシンが、このほど石川県の工場で完成した。二つの路線分を一度に掘り進むことができる機槻で、来年3月から稼働する。
 延伸工事は醍醐−六地蔵間の2.4キロ。このうち、石田−六地蔵間の760メートルは、地上を走る外環状線の道幅が狭いうえ、地下に水道管やガス管が入り組んでいることから、複線分を一度に掘る機械を導入することになった。
 完成したシールドマシンは、幅10.2メートル、高さ6.9メートル、奥行き9.3メートルで、重さは900トンある。石川県の建設機械メーカー・コマツ小松工場で製作された。いったん工場で解体してから、10月に六地蔵駅近くの発進場所に搬入し、再度組み立て、掘削を始める。(京都新聞)
■JR西日本が駅業務部新設 サービス向上へ
 JR西日本は29日、10月1日付で駅のサービス向上を目指して鉄道本部に駅業務部を新設し、同本部内の運輸部や車両部など各部へのけん制機能を明確にするため安全対策室を独立した部門にすると発表した。
 また、経営企画部を総合企画本部に、営業部を営業本部に拡充強化。旅行業部門の「Tis本部」は日本旅行(東京)に同日付で営業譲渡し経営統合するのに伴い廃止する。併せて意思決定の迅速化を目的に本社部長直属の次長(約40人)と主幹(約140人)を集約し、「マネジャー」を設ける。(京都新聞)
■JR西日本 系列7ホテル 経営を統合 資産など一元化
 JR西日本は29日、系列7ホテルの経営を10月1日に統合する、と発表した。ホテルグランヴィア京都を運営する「ジェイアール西日本ホテル開発」(京都市下京区)に、JR西日本が保有する他の6ホテルの株式を移管し、資産や借入金を一元化する。
 経営統合するのは、京都、大阪、岡山、広島の各ホテルグランヴィアと三宮、和歌山の両ターミナルホテル、ホテル倉敷の計7ホテル。
 「ジェイアール西日本ホテル開発」の資本金は、現在の60億円から180億円になる。社長には10月1日付で木部義人現ホテルグランヴィア大阪社長が就任する。営業、経営企画や人材開発、投資計画を一元的に行い、東京での営業活動を集約するなど効率化を図る。(京都新聞)
■電車やバスで高速ネットを NTT系企業
 衛星通信サービスを手掛けるNTTサテライトコミュニケーションズ(本社東京)は30日、CS(通信衛星)を使って電車やバス、船の中で高速のインターネット接続ができるサービスを来年4月に本格的に始めると発表した。9月から試験サービスを始める。
 このサービスでは、データを受信する際にCSを利用し、送信時はNTTドコモのネットワークを使う。車両や船の外側に専用アンテナを取り付け、衛星からの電波を受信。車内には座席まで回線を引く。通信速度は最大毎秒1.5メガビット。CS放送の受信も可能だ。
 車両の内部とアンテナは有線で結ばれるため、電磁波の問題は生じないという。
 試験サービスには、鉄道会社と海運会社の計2社が参加する。海運会社は乗務員向けだが、鉄道会社では乗客が座席でネットを利用できるようにする。(京都新聞)
■信楽焼の「福寿キップ」を発売 3日から高原鉄道
 信楽高原鉄道(SKR)は9月3日から、敬老の日(9月15日)にちなんだ信楽焼の「福寿キップ」を発売する。
 発売中のタヌキシリーズの第7弾で、デザインは町内の陶芸家が担当した。陶板(縦20.5センチ、横13センチ、厚さ2センチ)に、赤い法被を着たタヌキの夫婦が仲むつまじく寄り添っている。
 信楽−貴生川間の切符としても使え、1枚で同区間を大人が2往復できる。価格は1枚1800円。
 SKR信楽駅(同町長野)とJR大津駅2階の県観光物産センター(大津市春日町一丁目)で販売。郵送もする(別途に地域別送料が必要)。問い合わせはSKR 総務課TEL0748(82)3391。(京都新聞)
31日■短い系統、発着点を統廃合 丹海バス 補助拡大へ路線再編 あすから新ダイヤ 「44から30」に
 赤字バス路線への国の補助制度が今春、見直されたのをうけ、京都府北部の2市10町を走る丹後海陸交通(本社・野田川町)は大幅に路線を再編し、9月から新ダイヤで運行する。補助対象路線を増やすのが大きな狙い。
 国の補助路線となるのは▽複数市町村にまたがる10キロ以上の路線▽運行回数が1日あたり3回以上の路線▽広域行政区の中心都市を通る路線−などに絞られ、同社の場合、全44路線うち35路線が補助対象外となっていた。
 路線再編では、短い路線を統廃合し、発着点をそろえるなど、30路線まで絞り込んだ。具体的には、宮津−伊根間の伊根発着便は「伊根役場前」と「伊根郵便局前」の2つがあったが、伊根郵便局前に統一した。
 ただし、再編後も半分の15路線は国の補助を受けられない見込みで、同社の下野誠営業部次長は「当面は府の支援をお願いしなくては、運行が厳しい路線も増えてくる」といい、自治体の中には公営バスの運行を検討する動きも出ている。(京都新聞)
■「外出る元気ない」 新幹線と特急の利用 JR発足後、最低 関空、京観光は潤う
 猛暑にもかかわらず、水辺のレジャーは意外に振るわなかった。
 天橋立海水浴場がある宮津市商工観光課は「梅雨明けが早く、7月は人出が多かったが、8月は激減。暑すぎて、外出する元気がなくなったのかも」とがっかり。
 宇治市の太陽が丘公園ファミリープールは、7月末の断水による一時休業と台風11号のダブルパンチが響き、利用者は例年並みの11万人あまりにとどまった。
 夏の旅行は、円安や不況にもかかわらず、海外志向がくっきり。JR西日本のまとめでは、夏休み中(7月20日−8月19日)の新幹線と特急の利用者はJR発足以来最低の643万人。
 一方、関西国際空港の同期間の出入国者は、過去最高だった昨年とほぼ同じ23万5000人だった。大手旅行代理店は「USJのような近場か海外旅行、という二極化が進んでいる」という。
 京都観光では、京都市観光協会の市内バスツアー「京の夏の旅」が、前年比7割増の人気を呼んだ。しかし、府旅館生活衛生同業組合の北原茂樹副理事長は「日帰り客が増える一方で、ホテルに客を奪われ、旅館はかなり悪かった」とがっかりしている。(京都新聞 夕刊)