1998(平成10)年 9月


1日■「JR負担増」など追及 衆院旧国鉄債務特別委で野党(京都)
  ■信楽高原鉄道 損害賠償訴訟 来月19日に結審 大阪地裁口頭弁論 来年春にも判決(京都)
  ■京都市バスが乗用車と衝突 北区、乗客4人けが(京都)
  ■迷惑駐輪「やめて!」 JR山科駅付近の路上 「街開き」で通行に支障必至 頭を悩ます 地元住民ら(京都)
  ■山形新幹線 3日ぷり復旧(京都)
  ■京阪奈新線 2005年開業へ 運輪審答申、近く免許(朝日)
2日■スルッとKANSAI 京阪電鉄など5社 来年4月から参加(京都)
  ■阪急電車に投石 乗客2人に窓ガラス降る 桂川鉄橋付近(京都)
  ■「スルッと」カード 南海・京阪など参加(朝日)
  ■窓ガラス割れる 阪急電車、投石か(朝日)
  ■オリエント急行 18年ぶりトルコに(京都)
3日■JR湖西線新旭駅で電車がオーバーラン(京都)
  ■電車にはねられ即死 宇治でお年寄り(京都)
  ■あっ、ホーム行き過ぎた 4日連続うっかりミス JR「再発防止に全力」(朝日)
  ■線路横断中にはねられ死亡 宇治・自転車押して(朝日)
  ■論壇 旧国鉄債務の処理は早期決着を 加藤 寛(朝日)
  ■山陽新幹線の作業車が脱線 岡山・ダイヤ乱れる(京都)
  ■京阪宇治交通 バスダイヤ一部削減 経営悪化でリストラ策(京都)
  ■岡山の山陽新幹線 作業車追突、脱線3人けが 18本遅れ 前方不注意か(朝日)
4日■京阪奈新線の事業免許交付 生駒−登美ケ丘間(京都)
  ■京阪宇治交通 赤字の「宇治車庫」子会社に分離・譲渡(朝日)
  ■やわらか経済ゼミ 旧国鉄債務問題 追加負担でJRと国が反目(京都)
  ■東海道線電車発車できず 朝の塚本駅(朝日)
5日■京の授産施設 手作り品販売 駅利用客でにぎわう JR京都駅ビル 9階店舗もPR(京都)
  ■鉄道の町盛り上げへフェス 米原で来月10、11日(京都)
  ■電車にはねられ即死 伏見の京阪踏切(京都)
6日■男性はねられ死亡 木津の近鉄京都線(京都)
  ■鹿はねJR遅れる 園部−吉富間の山陰線(京都)
  ■来月10日から SL秋季運行 JR北陸線(朝日)
7日■'98京ワイド 低公害の路面電車が新しい 京のアジェンダ21 「省エネ型」導入を提言(京都)
  ■寺院風JR奈良駅 砥の壊しの危機 「古都のシンボル」市民、保存運動へ 交通渋滞解消へ高架化計画 移築に30億円、県は難色(朝日)
8日■タイムアングル 花電車 祝いや記念日に造花飾り立て走る(朝日)
9日■京阪に飛び込み死亡(京都)
  ■85本、6万6000人影響 関西線で人身事故(京都)
  ■酒やたばこ もう気にしないで 女性専用バス発車 全国初 鹿児島(京都)
  ■運転士不在で列車50b動く JR広島駅(朝日)
  ■近鉄 京都駅にフルカラー案内 列車種別 色分け表示(朝日)
10日■来週にも共同修正案提出へ 旧国鉄債務問題で野党(京都)
  ■JR3社に追加負担 共産も独自案(京都)
  ■上鳥羽口駅構内で男性がひかれ重傷 近鉄京都線(京都)
  ■窓 電車のマナー しつけの原点 伏見区・前田 妙子(会社員・51)(京都)
  ■京都市バス 赤字路線を民間委託 横大路営業所 全国初、阪急バスに(京都)
  ■はねられ重傷の男性死亡(京都)
11日■たばこ値上げ、11月以降に 金融法案 審議遅れ、思わぬ余波(京都)
  ■電車にはねられ死亡 上鳥羽口駅構内で男性(朝日)
  ■JR京都駅ビル満1歳 にぎわいノンストップ 多彩なイベントで祝う(京都)
  ■特急と衝突 車の2人死亡 高知の土讃線踏切(京都)
12日■社説 市バス民間委託の前提明確に(京都)
  ■京都府バス協会 児童にバス無料招待 保護者同伴 20日にイベント企画(京都)
  ■1周年を迎えたJR京都駅ビル 不況の最上に出足好調 予想を2割越す3700万人 売り上げ 伊勢丹、目標の1.5倍(朝日)
  ■パーク・アンド・ライド 郊外にマイカー止めて代行バスで 大津 混雑緩和へ実験(朝日)
13日■快速がオーバーラン JR片町線三山木駅(京都)
14日■JRが60bオーバーラン 枚方の津田駅(京都)
  ■駅をうっかり通過 JR学研都市線・津田(朝日)
  ■痴漢5年で5倍 鉄道施設で逮捕 ビデオ盗み撮り急増 新手の手口 ネット利用も 疲れた会社員 ゆがんだ性 泣き寝入りしないわよ(朝日)
15日■宇治市 六地蔵駅周辺の整備案 幅19b道路中心に(京都)
  ■下り線高架化が完成 近鉄東寺−竹田間 来月3日から運行(京都)
  ■リムジンバス試乗者 京阪など3社が募集 京都−関空開業1年で(京都)
16日■仙台で震度4 東北新幹線など乱れる(京都)
  ■台風5号静岡上陸 東北地方を縦断へ(京都)
  ■新幹線・航空便乱れる(朝日)
17日■道床流出し一部を運休 KTR宮津線(京都)
  ■旧国鉄債務 JRの負担削除の対案 民主と平和・改革(朝日)
18日■桝本京都市長 JR東海道線西尾大路−向日町駅間 新駅設置へ協議表明 キリンビール(来年閉鎖)敷地活用(京都)
  ■12月25日から延べ581本運行 JR「シュプール号」(京都)
  ■キリンビール跡地近くにJR新駅設置を推進 京都市長(朝日)
  ■ニッポン現場紀行 一等地荷老朽施設、移転は難航 JR貨物梅田駅 本間正明さんと行く(朝日)
  ■41議案を可決 京都市議会(朝日)
  ■581本のスキー列車 JR西日本が計画(朝日)
  ■青鉛筆(朝日)
19日■JR車内で切りつける 静岡、容疑の男逮捕(朝日)
20日■「RACTO山科」完成 「地の利は両刃の剣 集客か通過か 周辺の開発カギ(京都)
  ■舞鶴の玄関口 JR西舞鶴駅舎起工 多目的ホール併設 電化開業の来秋完成へ(京都)
  ■叡電きららにローレル賞 京で受賞式 デザイン・技術を評価(京都)
  ■修学旅行生「ようこそ」 JR新幹線京都駅で市観光協会など 琴演奏し歓迎(京都)
  ■叡山電鉄の展望車両「きらら」にローレル賞 ガラス多用のデザイン評価(朝日)
  ■「ラクト山科」主な施設完成 来月3日街開き(朝日)
21日■開業70年 市バスまつりにぎわう JR二条駅前会場 新型5台も展示 運転席に座り 子供ら大喜び(京都)
  ■山陽線でホーム通過 JR西、1カ月で8件(京都)
22日■最古の機関車カムバック 26、27日に30年ぶり 福井・京福電鉄(京都)
  ■台風7号接近 空・海の便 相次ぎ欠航 休校や始業時間遅れも(朝日)
  ■近鉄特急8時間遅れ 乗客100人 車中1泊(朝日)
23日■台風7号 京滋を縦断 6県で10人死亡3人不明 交通網ズタズタ(京都)
  ■京阪本線のケーブル切断 伏見(京都)
  ■京都市バス 赤字解消策 見直しへ 策定から2年 乗客現象、著しく 交通局 目標達成困難に 運行業務委託先拡大を示す(京都)
  ■臨時特急44本運行 KTR秋のダイヤを発表(京都)
  ■近鉄とJR西日本 入場券セットを発売へ 10年10月10日を記念(京都)
  ■台風7号 豪雨、各地で浸水 10人死亡154人けが 近畿の交通大混乱(朝日)
  ■台風直撃 府内に猛威 鉄道や道路を寸断 停電や家屋浸水 けが人相次ぎ12人(朝日)
  ■関空強風、管制初の休止(朝日)
  ■京都市バス横大路営業所 民間委託赤字削減 阪急バスと協議始める 2000年4月から(朝日)
  ■秋に臨時特急44本を運転 北近畿タンゴ鉄道(朝日)
  ■JR忘れ物を即売 台風の中、買い物客続々(朝日)
24日■奈良線、故障で乱れ(京都)
  ■JR嵯峨野線の利用感謝フェスタ 園部のるり渓で(京都)
  ■彩都線来月1日開業 大阪モノレール(京都)
  ■大阪モノレール延伸 来月1日開業を認可(朝日)
25日■女性や子供「専用旅行」いかが 細かなニーズに対応 福知山支社が新企画 JR西日本(京都)
  ■きょう正午復旧へ KTR宮津線(京都)
  ■梅田貨物駅 一部を先行売却へ 清算事業団 移転問題と分離(朝日)
26日■伏見・南区 新バス路線 乙訓地域 京都市交通局 長岡京・向日市と検討へ 鉄道駅間つなぐ ルートなど協議(京都)
  ■梅田貨物駅 一部を売却へ 国鉄清算事業団(京都)
  ■高知の豪雨 JRを寸断(朝日)
27日■行け78歳 30年ぶり 最古の電気機関車、福井を走る(朝日)
28日■楽都(RACTO)ひらく 住・商・遊・学の好立地(京都)
  ■関西線に倒木 列車が衝突 南山城村、けが人なし(京都)
  ■JR関西線 倒木に衝突  けが人なし、一時不通(朝日)
29日■「びわこ号」の車内を公開 京阪電鉄 17年ぶり枚方で10、11日 昭和初期 大阪、京、大津結ぶ(京都)
  ■きょうJR運転再開 東舞鶴−若狭高浜間(京都)
  ■窓 バスの快適さ 運転手の責任 左京区・高木 伸子(通訳・27)(京都)
30日■京都市交通局 乗客増に期待 環境定期券 来年4月に導入 家族も割引運賃 土・日祝など スルッとKANSAI 来年度中に加入 カード1枚で各電車乗り継ぎ(京都)
  ■カードで回数券詐取 京都駅、容疑の男逮捕(京都)
  ■南海高野線で脱線21本運休 和歌山・橋本(京都)
  ■急行、走行中に脱線 南海高野線学文路駅(朝日)



1日■「JR負担増」など追及 衆院旧国鉄債務特別委で野党
 衆院の旧国鉄債務特別委員会は31日午後も、午前に引き続いて約28兆円に上る債務の処理法案に関する総括質疑を続行。野党からは、民間企業であるJR各社への負担増を「問題が多い」として追及する質問が相次ぎ、政府にとっては苦しい論戦のスタートとなった。
 自由党の二見伸明氏は「JRへの追加負担を強いればJRの株価は下がってしまい、国民につけが回ってくる。このままでは廃案にすべきだ」と迫った。これに対し川崎二郎運輸相は「各党の意見を聞く中、適当な案があれば検討をさせていただきたい。JRとも話し合いたい」と述べて、野党との修正案協議の可能性について含みを残した。
 また、平和・改革の宮地正介氏が「たばこの増税やJRへの追加負担は、猛烈な努力をしている民間会社のJTとJRの経営に冷や水をかけることになる」と指摘。小渕首相は「それぞれの会社にも相応のご負担をいただいていかなければならない切羽詰まった状況に置かれており、理解をいただきたい」と答えた。
 一方、同特別委は国有林野事業の改革に関しても質疑。民主党の鉢呂吉雄氏は「7月13日に発表した229の営林署から98の森林管理署への再編案は撤回すべきだ」とただしたのに対し、中川昭一農相は「存続の要望もあるが効率性も重要であり、林野庁の決定として公表した。私はベストなものと考えている」として、撤回の意思がないことを明らかにした。(京都新聞)
■信楽高原鉄道 損害賠償訴訟 来月19日に結審 大阪地裁口頭弁論 来年春にも判決
 滋賀県甲賀郡信楽町の信楽高原鉄道で1991年5月に死者42人を出した列車正面衝突事故で、犠牲者9人の遺族23人が、同高原鉄道とJR西日本を相手に損害賠償を求めた44回口頭弁論が31日、大阪地裁で開かれ、次回の10月19日の口頭弁論で、提訴以来5年ぶりに結審することになった。判決は来年春にも出される見通しだ。
 この日は、原告本人尋問が行われ、長女を亡くした京都市右京区嵯峨、会社役員臼井和男さん(59)ら2人の遺族が肉親を失った苦しみなどを訴えた。
 これまでの口頭弁論には高原鉄道の社員やJRの運転士らが証人出廷し、証拠調べはこの日で実質的に終わった。原告、被告は主張をまとめた最終準備書面を10月5日までに提出、10月19日午前10時からの最終弁論で、意見陳述して結審する。判決は来年3月ごろになるとみられる。
 事故の原因について、原告は▽信楽駅構内の出発信号が赤だったのに、高原鉄道は安全確認を怠り発車した▽JRも安全教育の不徹底など、安全管理に落ち度があった−などと主張している。
 これに対し、高原鉄道ま赤信号での発車は認めているが、信楽駅の信号が赤だったのはJRが方向優先テコを設置したのが原因の一つで、設置の連絡を受けていれば赤信号の原因が分かり事故を回避できたと主張。JRは方向優先テコの設置は連絡していたし、高原鉄道線内ではJR車両と乗務員を賃貸したに過ぎず、責任はないと争っている。一方、大津地裁での刑事事件の公判は53回を数え、業務上過失致死傷罪などで起訴された高原鉄道の施設課長や当務駅長の運転主任、信号設備会社の社員の3人に対する被告人質問が続いている。(京都新聞)
■京都市バスが乗用車と衝突 北区、乗客4人けが
 31日午後2時ごろ、京都市北区北大路通堀川の交差点で、西京区桂上野南町、大工新沼達男さん(45)の乗用車と、後ろを走っていた京都駅行き市バス川野福雄運転手(51)=が衝突した。市バスには約30人が乗っており、弾みで北区の無職の女性(80)ら乗客計4人が座席などで頭や手足を打つ軽いけがをした。
 上鴨署によると、現場は片側2車線。左側車線を走っていた乗用車が右折しようとして車線を変更し、すぐ後方の右側車線を走っていた市バスが避け切れずに衝突したとみて、事故原因を詳しく調べている。(京都新聞)
■迷惑駐輪「やめて!」 JR山科駅付近の路上 「街開き」で通行に支障必至 頭を悩ます 地元住民ら
 山科区のJR山科駅付近で、迷惑駐輪が日常的に横行している。10月には、市の再開発地区が街開きし、交通量の増加が予想されるため、地元町内会では、自主的に立ち番をするなど、危機感を募らせている。
 同駅西側周辺は、生活道路の一部が、市街地再開発事業に伴って1日に全面オープンする「山科駅西駐車場」(自動車181台、自転車900台)への進入路になっている。道路幅が4.8−5.9bと狭いうえ、従来から路上駐輪が多く、通勤時間帯の混雑の一因になっていた。
 たまりかねて、御陵東鳥ノ向町内会と西鳥ノ向町内会の有志は7月末、朝のラッシュ時に立ち番をして、路上に止めないよう呼びかけたり、市に放置自転車を撤去してもらった。
 西鳥ノ向町内会の佐溝喬会長(66)は「町内の路上には100−150台くらいが止まっている。車の離合がしにくいし、通学の子どもたちにも危険。2学期が始まり、駐車場がオープンする9月からが心配。今後の様子を見て、対策を考えないと」と話している。
 一方、昨年10月から供用を開始した近くの京阪山科駅前のバスターミナル付近でも、迷惑駐輪が横行。歩道などに約200台が止まり、通行に支障が出ているという。
 市市街地再開発課によると、これまでターミナル付近に駐輪している自転車を撤去し、工事用地で保管していたが、工事の完成が近づくにつれて保管場所がなくなり、今年6月からは撤去できない状況という。
 同課は「すでにオープンしている地下の駐輪場には空きもあるのだが。街開きまでに対策を考えないと」と困惑している。(京都新聞)
■山形新幹線 3日ぷり復旧
 大雨の影響で東北地方を中心にダイヤの乱れが続いているJRは1日、2日間続けて全面運休した山形新幹線が始発から平常運転に戻るなど、徐々に回復し始めた。秋田、上越、長野(北陸)の各新幹線も通常通り運転している。
 JR東日本によると、在来線も東北線の蒲須坂−黒磯間と一ノ関−盛岡間が同日朝から開通するなど、不通区間は前日に比べ縮小。
 しかし午前6時45分現在、東北線の黒磯−一ノ関間、上越線の沼田−六日町間、石巻線の全線など17線が不通で、再開の見通しは立っていない。(京都新聞 夕刊)
■京阪奈新線 2005年開業へ 運輪審答申、近く免許
 大阪の都心部と関西文化学術研究都市を結ぶ新しい鉄道である京阪奈新線(近鉄生駒駅−奈良市・高の原12.2`)のうち、生駒駅−奈良市・登美ケ丘間8.6`を建設する第三セクター「奈良生駒高速鉄道」(奈良県生駒市)と、運行する近畿日本鉄道に対し、運輸審議会は1日、両社に鉄道事業免許を認めるよう川崎二郎運輸相に答申した。2005年10月に開業予定で、近く免許が下りる予定。
 新線は生駒市に「白庭」「北大和」、奈良市に「登美ケ丘」(いずれも仮称)の3駅を建設。近鉄が1日151往復(6両編成)を運行する。大阪都心と学研都市を結ぶ幹線としての役割と、近鉄奈良線の混雑緩和が期待されるという。建設費は1135億円。(朝日新聞 夕刊)
2日■スルッとKANSAI 京阪電鉄など5社 来年4月から参加
 阪急電鉄など7社は1日、1枚のプリペイドカードで他社の電車やバスも利用できる「スルッとKANSAI」システムに、南海電鉄や京阪電鉄など5社が来年4月1日から参加、カードを発行すると発表した。1998年度中に導入する大阪空港交通と合わせ、計13社にネットワークが広がる。
 来年4月導入は南海、京阪、大阪府都市開発(泉北高速鉄道)、和歌山バス、和歌山バス那賀。利用できる鉄道路線は565.0`と現行の1.7倍、バス路線も756.5`と1.6倍に拡大する。
 「スルッとKANSAI」は96年3月、阪急や阪神電鉄など5社でスタート。99年度には京都市交通局、神戸電気鉄道、山陽電気鉄道など11社も参加を予定している。(京都新聞)
■阪急電車に投石 乗客2人に窓ガラス降る 桂川鉄橋付近
 1日午後7時5分ごろ、京都市西京区桂後水町、阪急京都線・桂川鉄橋付近で、走行中の梅田発河原町行き普通電車(7両編成)が投石を受け、2両目の右側後部の窓ガラス(縦80a、横84a)の上半分が割れた。
 ガラス破片が乗客2人に飛び散り、右京区西京極三反田町、タクシー運転手広野剛司さん(55)が首に痛みを訴え、西京極駅から市内の病院に運ばれ、診察を受けた。
 当時、電車には約350人の乗客がいたが、他にけが人はなかった。同電車は割れたガラスの処理のため、西京極駅で約4分停車した。
 桂署は悪質ないたずらとみて、器物損壊容疑で捜査している。
 同署によると、石は直径約4aのゴルフボール大で赤茶けた色をし、車両内で見つかった。(京都新聞)
■「スルッと」カード 南海・京阪など参加
 1枚のブリペイドカードで関西の複数の交通機関を利用できるシステム「スルツとKANSAI」に、来年4月1日から南海電鉄、京阪電鉄、大阪府都市開発(泉北高速鉄道)、和歌山バス、和歌山バス那賀の計5社が参加することが決まったと1日、同協議会が発表した。これで、今年度中に導入予定の大阪空港交通(川西線)を加えて、鉄道、バス計13社・団体の参加となる。(朝日新聞)
■窓ガラス割れる 阪急電車、投石か
 1日午後7時5分ごろ、京都市西京区桂の阪急京都線の桂−西京極間で梅田発河原町行き普通電車(7両編成)の2両目最後部の窓ガラス(約80a×80a)が、突然割れた。ガラスはこなごなになって飛び散り、破片をかぶった同市右京区内のタクシー運転手(40)ら乗客2人が救急車で病院に運ばれた。いずれもけがはなかったが、車内から約4a大の石が見つかり、桂署は、何者かが走行中の電車に向けて投石したとみて調べている。(朝日新聞)
■オリエント急行 18年ぶりトルコに
 【カイロ1日共同】イスタンブールからの報道によると、欧州とトルコを結ぶ豪華列車オリエント・エクスプレスが1日、18年ぶりにトルコのイスタンブール駅に姿を見せた。
 アガサ・クリスティの推理小説「オリエント急行殺人事件」の舞台としても知られる同列車は、1977年にイスタンブールまでの定期運行を中止、その後は臨時便として何度か運行されている。前回イスタンブール入りしたのは1980年。同駅では、往年のトルコ近衛騎兵隊の衣装をまとった楽団が、ドレスなどで着飾った約120人の乗客を出迎え、華やかな雰囲気に包まれた。(京都新聞 夕刊)
3日■JR湖西線新旭駅で電車がオーバーラン
 2日午後2時20分ごろ、滋賀県新旭町旭のJR湖西線新旭駅で、近江今津行き普通電車(4両)が停止位置を通過、最後尾がホームを約20b過ぎて停車した。電車は所定の停止位置まで戻り、乗客約15人が乗り降りして5分遅れで発車、約40人に影響が出た。運転士が同駅に停車するのを忘れ、ブレーキ操作が遅れたのが原因という。JR西日本は兵庫県内の福知山線で8月30、31の両日に、赤穂線でも今月1日にオーバーラン、これで4日連続のトラブル。(京都新聞)
■電車にはねられ即死 宇治でお年寄り
 2日午後6時50分ごろ、宇治市木幡中村のJR奈良線で、自転車を押して横断中の同市五ケ庄古川、無職片山宗太郎さん(91)が奈良行き普通電車にはねられ、即死した。宇治署によると、現場はJR木幡駅の南約300bで、ふだんは生活踏切として人や自転車が通行しているが警報機・遮断機はない。事故で、電車が20分遅れたのをはじめ上下合わせて4本が最高20分遅れた。(京都新聞)
■あっ、ホーム行き過ぎた 4日連続うっかりミス JR「再発防止に全力」
 京阪神など近畿各地を走るJRの通勤電車で、停車駅のホームを行き過ぎる運転ミスが相次いでいる。8月30日から2日までの4日間連続で計4件が発生、乗客計1090人に影響が出た。いずれも普通電車で、運転士のうっかりミスが原因という。4日間連続発生は極めて珍しいといい、JR西日本は2日、全運転士、車掌に対して再発防止に向けて再指導した。
 今回の連続発生は8月30日夜、福知山線猪名寺駅で上り普通電車がホームの停止位置から約170b行き過ぎたことから始まった。翌31日朝、同じ福知山線の中山寺駅で下り普通電車が停止位置から約130b行き過ぎた。
 続いて9月1日朝に赤穂線坂越駅で、2日午後には湖西線新旭駅で、いずれも普通電車がホームをオーバーランした。JR西日本の調べでは、いずれも運転士が一時的に停車することを忘れ、ブレーキ操作が遅れたという。京阪神では今年4月からオーバーランが計8件発生したことになる。
 同社運輸部は「ヒューマンエラーが続発し、ご迷惑をおかけして申し訳ない。再発防止に全力で臨みたい」としている。(朝日新聞)
■線路横断中にはねられ死亡 宇治・自転車押して
 2日午後6時50分ごろ、京都府宇治市木幡中村のJR奈良線で、自転車を押して線路を渡っていた男性が京都発奈良行きの普通電車(6両編成)にはねられ、即死した。乗客約200人にけがはなかった。この事故で電車は現場に約20分停車、後続の電車3本が9−20分遅れた。
 宇治署の調べによると、男性は同市五ケ庄古川、無職片山宗太郎さん(91)で、畑仕事を終えて自宅に戻るところだった。現場は踏切ではなく、「立ち入り禁止」の立て札や車止めもあるが、単線で電車の本数が少ないなどの理由で、ふだんから近所の人が往来しているという。(朝日新聞)
■論壇 旧国鉄債務の処理は早期決着を 加藤 寛
 1987年の国鉄改革から既に十数年たったが、改革時に残された長期債務の処理方策の実質的な国会審議が8月末にようやく始まった。
 国鉄改革では、破産した国鉄の鉄道事業をいかに再生するかが問題となった。民間企業が倒産した際には、不良債権を棚上げして再建に努め、利益が出たら債務を返していくのが普通である。このため、国鉄の鉄道事業を引き継いだJRには、自立した経営が可能となる範囲内で債務を負わせ、残る債務は国鉄清算事業団に棚上げすることとした。
 当時は、JRの収入の1%程度でも利益を上げられれば上出来と考えられたが、その後、JRは予想を上回る利益を上げており、国に対しても税金を納付するなど国の財政面でも大きな成果を上げている。
 現在、わが国では、巨額の不良債権を抱えた金融機関による貸し渋りが経済の混乱の一因となっている。こうした状況を打破するため、公的資金を投入して金融機関の不良債権を棚上げすることで経済が安定すれは、長期的に税収も回復するであろう。国鉄改革における債務処理の手法は、不良債権問題の解決策のモデルとしてとらえるべきである。
 しかしながら、こうした方策を実施するに当たっては、棚上げした債務の最終的な処理が問題となる。
 清算事業団の債務残高は、国鉄改革時の25兆5000億円から28兆円に膨らんでおり、このまま放置すれば利子が利子を呼んで債務の額が増える恐れがある。また、秋以降の債務償還に必要な膨大な資金を市場から調達するのは困難である。仮に清算事業団が借金を支払えなくなれば、深刻な信用不安を引き起こす恐れがあり、長期債務の処理には一刻の猶予も許されない。
 現在の状況は、借金が積もって根雪になっているところに、利払いという新雪が降り続いているようなものである。新雪が降り続いているのに28兆円もの根雪を一度に処理することは容易でない。まず、新雪を止めることが重要で、根雪の方は時間をかけて処理するしかない。その意味で、政府案が、財政投融資資金の繰り上げ償還による利子負担の軽減などにより、まず、利払いの財源を確保し、元本はほかの一般の国債と同様に60年間で処理することとしているのは妥当である。
 また、国鉄長期債務とは本来関係のない、たばこ特別税や郵便貯金特別会計からの繰り入れも、問題を解決するためにはやむを得ない。
 ところで、政府案が昨年4月の年金統合に伴い清算事業団が新たに負担した移換金債務7700億円のうち、JR社員の年金不足分3600億円をJRの負担としている点について、JRは負担が必要という話は年金統合時になかったと反発している。国鉄改革時における長期債務処理の考え方は、土地や株式の売却により借金を返す努力をしてなお残るものについては、改めて処理方策を考えようというものだった。昨年新たに生じた年金統合に伴う負担についても、処理の結論が得られたとは思われない。今般、最終処理方策を決定するに当たって、年金の問題であるからJR社員分はJRが負担してしかるべきだという議論が出るのも当然であろう。
 問題は、棚上げしてきた債務の最終的な処理方策について決着をつける点にある。政府は、今後JRには追加負担を求めることがない旨を明らかにする必要がある。これまで不明確だった長期債務問題に片がつけば、残った会社は健全であることが確定し、JRの株価も上昇するのではないか。もちろん、JR負担の賦課によって、JRの経営に深刻な影響が生じるのは本意ではない。国は、北海道など三島会社の経営改善に別途配慮する必要があろう。
 JR社員分の年金負担まで国民に負担を求めるようでは、たばこ特別税や郵便貯金関係者の理解は得られまい。政府による歳出削減の努力は当然だが、この機会を逃せば、長期債務の処理方策を得ることは一層困難になる。これ以上の問題の先送りは、国の財政運営に関する内外の信頼にも影響を及ぼしかねない。国は、今回の処理が最終的なものであり、さらなる負担は一切ないこと、今後のJRの経営に配慮することなどを明らかにした上で、早急に処理方策の成立を図る必要がある。(千葉商科大学学長=投稿)(朝日新聞)
■山陽新幹線の作業車が脱線 岡山・ダイヤ乱れる
 3日午前4時23分ごろ、岡山市中尾の山陽新幹線相生−岡山駅間の下り線で、バラスト(敷石)散布車(4両編成)にトンネルの保守点検用作業車(1両)が追突、作業車が脱線した。
 点検車の乗員3人のうち、JR西日本社員小西一正さん(50)=岡山市南方=と西日本軌道社員萱野正次さん(49)=岡山市西大寺南=がろっ骨や腕の骨を折るなどして1ヵ月の重傷、1人が脚の打撲などで軽いけが。散布車の乗員3人は無事だった。JR西日本によると、約1時間半後に作業車を線路に戻し、下り線は午前7時13分に復旧したが、下り始発の新大阪発博多行きのぞみ501号など4本が途中駅で待機するなど、計9本に最高52分の遅れが出た。
 上り線は、始発の岡山発東京行きのぞみ2号が7分遅れで出発するなど、計9本が最高11分遅れた。同社によると、作業車はトンネルから出て約300bの地点で、動きだそうとしていたバラスト散布車に追突、2つある車軸のうち後ろの車軸が脱線した。作業車は時速約55`で走っており、急ブレーキをかけたが間に合わなかったという。(京都新聞 夕刊)
■京阪宇治交通 バスダイヤ一部削減 経営悪化でリストラ策
 乗客減で経営が悪化している京阪宇治交通(本社・枚方市、佐々木浩司社長)は3日、現在の経営状況と一部路線の子会社への譲渡などを盛り込んだ今後の対策を明らかにした。
 宇治、城陽、八幡、京田辺各市など府南部や南部各地と関西空港を結ぶバス路線を持つ同社によると、1991年以降、乗客の減少が続き、ピーク時の2割減となっているという。
 このため、路線の一部(宇治車庫所管)を子会社の京阪宇治交サービスに事業譲渡するほか、原価のコスト低減を図るため▽輸送力を今年11月のダイヤ改正から年5%ずつ減らし3年間で15%カット(ダイヤの削減)▽極端な不採算路線は順次、便数を減らし、いずれは休止・廃止−せざるをえない、とした。
 一方、乗客離れを食い止めるため、先に発表した「環境定期」はじめ、よりきめ細かな路線の新設や深夜バスの運行も検討している。
 佐々木社長は「抜本的な洗い直しを行い、3年後の乗合バスの規制緩和後も生き残れるバス会社となって、住民の足を確保したい」と話している。(京都新聞 夕刊)
■岡山の山陽新幹線 作業車追突、脱線3人けが 18本遅れ 前方不注意か
 3日午前4時20分ごろ、岡山市中尾、山陽新幹線相生−岡山間の下り線で、停車中だった保守点検用のバラスト散布車(4両編成)にトンネル構造物作業車(1両)が追突、脱線した。同作業車に乗っていた作業員3人が病院に運ばれたが、このうちJR西日本岡山土木技術センター施設技術係社員、小西一正さん(50)と、下請けの工事会社員で、運転していた萱野正次さん(49)が胸などを強く打って大けが。もう1人が軽いけがをした。岡山県警西大寺署が、両保守車両の作業員から事情を聴いている。
 この事故で、同新幹線は始発から下り線が不通となったが、脱線車両を線路上に戻すなど約3時間後に現場付近を時速70`の徐行運転で運転再開し、約6時間後に復旧した。
 上り線は始発から徐行運転していたが、約3時間後に復旧した。このため、新大阪発博多行き下り「のぞみ501号」が岡山駅で52分遅れたのを最高に上下線計18本が52分−1分遅れ、約5000人の乗客に影響が出た。
 JR西日本の調べでは、現場は岡山駅の東約10離れた直線区間。バラスト散布車は同日午前1すぎから現場付近で線路にバラストをまく作業を続け、先頭と最後尾のモーター車に3の作業員が乗り込んでおり、同4すぎに作業を終えていた。トンネル構造物作業車も近くの帆坂山トンネル内の内壁の点検作業を終え、岡山駅構内の保守基地へ戻る途中だった。
 事前の計画では、現場からさらに西の岡山駅から東約1付近で両作業車が集合して保守基地へ一緒に戻る予定だった。
 JR西日本は作業員の前方注視などの運転ミスの疑いもあるとして調べを進めている。新幹線の保守用車両の脱線事故は、今年6に東海道新幹線小田原駅構内で起きている。(朝日新聞 夕刊)
4日■京阪奈新線の事業免許交付 生駒−登美ケ丘間
 運輸省は3日、奈良県などの第三セクター「奈良生駒高速鉄道」と近畿日本鉄道が申請していた京阪奈新線の生駒(奈良県生駒市)−豊美ケ丘(奈良市)間、8.6`の鉄道事業免許を交付した。
 新線は、地下鉄中央線などの乗り入れで、関西文化学術研究都市と大阪都心部を結び、2005年10月に開業する予定。同高速鉄道が建設し、近鉄が運営する。建設費は1135億円を見込んでいる。(京都新聞)
■京阪宇治交通 赤字の「宇治車庫」子会社に分離・譲渡
 府南部を中心にバス路線を運行する京阪宇治交通(本社・大阪府枚方市)は3日、3車庫体制で運営している路線バス事業のうち、年間赤字が約3億円にのぼる「宇治車庫」を、来年1月をめどに子会社の京阪宇治交サービス(本社・宇治市)に分離・譲渡する計画を発表した。経営合理化策の一環で、さらに路線の見直しを進め、不採算路線は便数を縮小する方針。
 京阪宇治交通の路線バス乗客は1991年に1937万7000人と最多を記録した。だが、今年は1513万人を割り、2000年には1285万人まで減ると見込んでいる。
 運賃収入は、95年の27億6700万円がピークで、その後は減り続け、今年は24億2000万円になる見込み。運賃を引き上げても追いつかないため、3年前から車両の小型化、正社員の運転手採用中止、修理・整備の外注などの合理化策を進めてきた。
 しかし、路線バス部門の男山、田辺、宇治の3車庫は男山だけが黒字で、他の2車庫は赤字経営。特に宇治車庫は年間約3億円の赤字で、「人件費が収入より多く、単独では再建不能」と判断、子会社に分離・譲渡することにした。
 現在、3車庫で210人いる運転手から約50人の希望退職を募り、子会社で再雇用することで人件費の大幅削減を図る。(朝日新聞)
■やわらか経済ゼミ 旧国鉄債務問題 追加負担でJRと国が反目
 鉄道マニアで大学3年生の鉄男君は、就職するならJR各社のうちのどこかと決めている。新聞に時々出てくる「旧国鉄長期債務処理法案」というのがJRと関係あるようなのだが、内容がよく分からない。就職活動にも役立つはずと考え、運輸問題に詳しいゼミの教授に尋ねた。
 鉄男 旧国鉄の長期債務って何ですか。
 教授 旧国鉄は、採算度外視で新線建設などをしたため多額の債務を抱え込んだ。1987年4月1日に旧国鉄は民営化してJR各社となったが、債務は巨額過ぎて処理し切れなかったんだよ。だから、現在では債務を受け継いだ国鉄清算事業団が27兆8000億円もの債務を抱え、その処理に頭を痛めている。
 鉄男 債務って借金でしょ。そんなに巨額の借金を本当に返せるんですか。
 教授 政府も知恵を絞って昨年12月に、処理のための枠組みを財政構造改革会議で決定した。それが「処理法案」だ。中身は、無利子債務8兆3000億円は棒引き、有利子債務15兆2000億円は国の一般会計が引き継ぎ、郵便貯金特別会計からの特別繰り入れとたばこ特別税などを返済財源に充てるというものだった。ほかに旧国鉄職員への年金などの負担金4兆3000億円があるが、これは日本鉄道建設公団に移管し、JR株式の売却や運輸省の補助金などで返済する計画だ。
 鉄男 新聞を読みますと、JRへの追加負担がどうのこうのでもめている、と書いていますが。
 教授 問題はそこだよ。97年に旧国鉄の鉄道共済年金を厚生年金に統合する際に、9400億円の積み立て不足が発生した。そこで、職員が国鉄に在職していた期間分の7700億円は国が負担し、JRに在職していた期間分の1700億円はJRが負担すると決められたんだ。
 鉄男 それなら何も問題ないじゃないですか。
 教授 それがその後、昨年の処理枠組み決定の際に、分担が変更された。国鉄在職期間分の7700億円のうち、現在のJR社員が国鉄に在職していた時期の3600億円については、新たにJRが負担することになった。JR各社としては、年間240億円の追加負担を迫られることになる。
 鉄男 JRは追加負担を受け入れたのですか。
 教授 JR東日本などは、国とJRが負担すべき債務の区分けは済んでいたのだから、いまさら追加負担を強いられるのはごめんだ、と強硬に反対しているよ。
 鉄男 国の言い分は?
 教授 国は、追加負担分はJR社員の福利厚生のために必要な費用だから、JRが負担すべきだと言って譲らない。本音では、郵貯とたばこ税からお金を持ってくるんだから、JRにもそれなりの負担をしてもらわなければ困る、といったところなんだろうね。
 鉄男 法案の審議は進んでいるのですか。
 教授 今の国会で審議される予定なんだが、金融再生6法案の審議の動向次第といったところだね。民主党などJR寄りの一部の野党が反対姿勢を崩していないため、審議は相当難航しそうだよ。
 鉄男 僕も、旅行の際に友人から借金したのを思い出しました。もめないうちに返します。
 教授 遊んでばっかりのようだな。そんなことでは就職どころか、落第するぞ。(京都新聞 夕刊)
■東海道線電車発車できず 朝の塚本駅
 4日午前7時50分ごろ、大阪市淀川区塚本2丁目、JR東海道線塚本駅で、ホームに停車中の高槻発尼崎行き下り普通電車(7両編成、乗客約500人)の運転士から「ブレーキが緩まなくなり発車できなくなった」と連絡があった。同電車はホームから動けず、後続の京都発西明石行き普通電車(7両編成、乗客約500人)もホームに入れなくなったため、同駅手前で立ち往生、両電車の乗客計約1000人が約30分間、車内に閉じこめられた。(朝日新聞 夕刊)
5日■京の授産施設 手作り品販売 駅利用客でにぎわう JR京都駅ビル 9階店舗もPR
 「ハートプラザKYOTO福祉フェスタ」(京都授産振興センター主催)が4日、下京区のJR京都駅ビル2階で始まった。障害者の手作りの小物や衣類を展示、販売しており、駅の利用客らが多く訪れている。8日まで。
 障害者が授産施設で作った製品の販売店舗「ハートプラザKYOTO」が京都駅9階にオープンして丸1年になったのを記念して行った。今年6月に続き2回目で、あまり知られていない店舗の存在をアピールするのが狙い。
 この日は、京都市内などの9施設の製品が、京都駅ビル2階インフォメーションコーナ前の特設スペースに並べられた。近くを通った駅利用者らが足を止めて、小皿やシャツ、小銭入れなどを買っていた。8日までに同センター加盟116施設のうち延べ46施設が製品を販売する。午前11時から午後6時まで。(京都新聞)
■鉄道の町盛り上げへフェス 米原で来月10、11日
 「鉄道の町」のイメージを生かして街づくりを−と滋賀県坂田郡米原町が4日、「まいはら鉄道フェスティバル」を10月10、11の両日、開催すると発表した。
 同フェスティバルは、JR米原駅そばにある鉄道総合技術研究所の大型風洞施設内に、実験車両展示場ができるのをきっかけに、同町が主催。現在、整備が進んでいる同駅東口の空き地約5fを利用する。
 会場には、新幹線高速試験車両「WIN350」「STAR21」の展示や、鉄道模型Oゲージの走行実演、鉄道お宝自慢のコーナーのほかフリーマーケットもある。大型風洞施設では風体験もできる。同時に、町の伝統行事「米原曳山まつり」も会場で開かれ、2基の曳(ひ)き山の上で行う子供歌舞伎を見物できる。
 問い合わせは、同フェス実行委員会事務局 0749(52)1551へ。(京都新聞)
■電車にはねられ即死 伏見の京阪踏切
 5日午前10時55分ごろ、京都市伏見区三栖町4丁目の京阪電鉄の踏切で、淀屋橋行き普通電車に男性がはねられ、即死した。
 伏見署は、男性の身元確認を急いでいる。電車は現場に約7分間停車し、後続の電車も正午現在、徐行運転を続けている。(京都新聞 夕刊)
6日■男性はねられ死亡 木津の近鉄京都線
 5日午後7時ごろ、京都府相楽郡木津町吐師の近鉄京都線で、線路上を歩いていた男性が天理行き急行電車にはねられ死亡した。
 木津署は男性の身元の確認を急いでいる。男性は20歳−40歳代で、身長は約170a。電車は現場に11分間停車し、徐行運転のため京都行き急行電車1本が5分程度遅れた。(京都新聞)
■鹿はねJR遅れる 園部−吉富間の山陰線
 5日午後11時ごろ、京都府船井郡園部町のJR山陰線の園部−吉富間で、京都発園部行き電車(4両編成)が鹿(しか)をはね、急ブレーキで停車した。乗客にけがはなかった。この事故で、ブレーキが故障したため、電車は50分遅れで発車。後続と対向の電車計4本にも数十分の遅れが出た。(京都新聞)
■来月10日から SL秋季運行 JR北陸線
 JR西日本は、10月10日から25日までの土、日曜日の6日間、JR北陸線米原−木ノ本間(22.4`)に、SL北びわこ号を運行する。長浜市で10月10日に行われる豊公まつり、11日の長浜きもの大園遊会、木之本町である24日の天下取りまつり、25日の己高まつりなどのイベントに合わせた計画。愛称ポニーと呼はれる機関車C56を1日3本走らせる。
 料金は米原−木ノ本間が大人910円、子供450円。米原−長浜間が大人700円、子供340円。全席指定で1か月前からみどりの窓口などで発売する。(朝日新聞)
7日■'98京ワイド 低公害の路面電車が新しい 京のアジェンダ21 「省エネ型」導入を提言
 「低コスト、低公害で地球に優しい」と路面電車が脚光を浴びている。欧米では、廃止した路面電車を復活させる都市が100以上もある。そんななか、先ごろ、路面電車を経営する全国18の鉄道会社・自治体でつくる「全国路面軌道連絡協議会」(全軌連)の総会が京都市内で初めて開かれた。全国の路面電車はどのように生き残ろうとしているのか。京都の交通政策面で学ぶ点を探った。(社会部 日比野敏陽)
 「近年、ようやくフォローの風が吹いてきた。これを機に路面電車の近代化に取り組まねば」。会議の冒頭、全軌連会長、広島電鉄(広電、広島市)の太田哲也社長はこう呼びかけた。
・超低床車両が登場
 会議でしきりに使われたのがこの「路面電車の近代化」。その一例が、これまでの路面電車のイメージを一新する超低床車両の高速路面電車(LRT)だ。
 LRTはエンジンが天井にあり、乗降口や座席は低くて路面すれすれ。高齢者や障害者にも利用しやすく、欧米で急速に昔盈が進んでいる。日本でも熊本市が導入している。
 一方、国内では他の交通機関との接続を改善する地道な取り組みが目立つ。
 函館市交通局は昨年、ダイヤを改正。市中心部で路面電車と郊外からのバスの乗り継ぎを改善し、利用者が増加しているという。岩井正明運輸課長は「路面電車を中心に交通体系を作った」と胸を張る。
・延伸で利用者増える
 愛知県豊橋市の豊橋鉄道は昨年、JR豊橋駅前まで約150b延伸。今年4−7月は対前年比で4%の利用者増になった。同社の原田大麓鉄道事業部次長は「例年は6月ごろから赤字になるのだが、今年は違う。延伸の効果があったのでは」と分析する。
 岡山電鉄(岡山市)もJR岡山駅前に乗り入れる計画を持つ。前軌連事務局担当の中尾正俊・広電電車カンパニープレジデントは「行政にこうした路面電車の成功例をPRし、都市計画に路面電車を盛り込ませる努力も必要」と指摘する。
 路面電車の特徴には運賃の「安さ」もある。全線「100円」で有名な長崎電鉄(長崎市)の中村利夫会長は「ワンコインだから市民に人気がある。できる限り現状維持したい」と意気込みを見せた。
 さて、京都は。1895(明治28)年に日本で初めて市電を走らせた歴史を誇る。しかし1978(昭和53)年に車の「渋滞緩和」などを目的に全廃され、現在、路面電車が残るのは京福電鉄の嵐山線のみ。
 市内の交通渋滞は現在も慢性化し、市電の復活を望む声も出始めている。京都市は現在のところ、路面電車復活の具体的な計画はないが、行政と市民代表が共同で昨年11月に策定した市の地球環境保全行動計画「京のアジェンダ21」には「省エネ型の路面電車」の導入も提言された。
 また、昨年12月の地球温暖化防止京都会議の期間中は、市民団体が会議と並行して市電復活のプランをPR、関心を集めた。
 高齢化が進み、環境問題への関心が高まっているだけに、京都でも路面電車の復活が真剣に議論される日も近いのではないだろうか。
・「京都が挑戦を」
 土居靖範・立命館大教授(交通論)の話 路面電車の再評価は世界的な潮流。車の増加に合わせて道路を造るのが日本の政策だが、これでは都市を道路と駐車場だらけにしてしまう。理想的なマイカー社会は世界のどこにも見当たらない。
 日本と同様に車社会の道をたどった英国では、実際に路面電車を復活させる工事を始めた。運転や整備の技術を持った人が少なくなっている問題もあるが、日本ではまず京都が車偏重をやめ、路面電車復活に挑戦してほしい。それが、昨年の温暖化防止会議でホストを務めた都市の役割だ。(京都新聞)
■寺院風JR奈良駅 砥の壊しの危機 「古都のシンボル」市民、保存運動へ 交通渋滞解消へ高架化計画 移築に30億円、県は難色
 古都・奈良の玄関口として60年以上親しまれてきたJR奈良駅舎が、JR西日本や奈良県などが進める線路高架化のあおりで取り壊されそうになっている。洋館と寺院をミックスした独特の建物は、第2次大戦中の弾痕も残る古都の”生き証人”。「移築や保存は難しい」というJR西日本や県に対し、「古都のシンボル」と、保存を求める市民たちが近く「JR奈良駅を守る会」(仮称)をつくる。
 JR奈良駅には関西線と桜井線が乗り入れ、1日の乗降客は約4万人。約9万1000人の近鉄奈良駅とともに、古都の玄関口だ。駅舎は鉄筋コンクリート2階建てだが、屋根は木造で、仏塔の最上部にあるような九輪や水煙のある相輪がそびえており、寺院風の外観をしている。当時の鉄道省が平等院鳳凰堂(京都府宇治市)などを参考に設計し、1934年に完成させた。かわらには第二次大戦中、米軍機に機銃掃射された弾のあとも残っている。
 駅周辺は踏切が道路を寸断して交通渋滞がひどく、線路の高架化が計画された。2010年の完成に向け今年2月、建設大臣の認可が下りた。総事業費は450億円。
 工事が完成するまで、現在の線路とは別に仮の線路を敷かねはならず、今の駅舎が邪魔になることがわかり、駅舎の取り壊し案が急浮上した。県は「移築することになれば、30億円もかかる」と試算。壁面の一部保存などを含めた案を来春までに固めたいとしているが、今年4月に全戸配布した県広報紙に掲載された完成予想図では現駅舎は姿を消していた。
 学者や建築家、写真家らはこれに反発している。西村一朗・奈良女子大教授(住環境学)は「邪魔だから壊す、という発想はやめるべきだ」、地元の建築家秩父治征さんは「現在の駅舎は昭和の貴重な歴史遺産。街との共生を考えてほしい」という。「美術館として活用しては」「もっと市民の意見を聞いて」という声もあり、秩父さんたちは9月中旬に「守る会」をつくり、運動を盛り上げたいという。
 一方、JR西日本大阪支社は「JRとしては、移築費や維持費を負担できない」としている。(朝日新聞 夕刊)
8日■タイムアングル 花電車 祝いや記念日に造花飾り立て走る
 花電車の記念写真。人がポーズをとっているせいか、電車もちょつと、とりすましているかのように見える。
 市電の営業開始は明治45年(1912年)6月11日。「運輸開始」の文字板をつけ、車体いっぱいに造花を飾り立てた花電車が都大路を走った。
 花電車は市民とともに祝意を盛り上げるためのものだから、出す出さないには何らかの基準があったにちがいない。大正・昭和の即位大典はかたいところだが、大正2年(1913年)に四条大橋の拡張工事が完工したときも出したりしている。
 写真の電車には「開通1周年記念」とあるから、路線の開通を自ら祝う花竜車だ。烏丸今出川の停留所に止まっていて、行き先は「烏丸七条」になっている。今出川通から右折して、烏丸通へ入っていくのだろう。
 烏丸線が丸太町から今出川まで延びたのは、大正2年。千本まわりの今出川線とつながって、市の西部の環状路線が完成したわけで、1周年記念の花電車を出すだけの価値はあった。
 花電車が走っているのは見かけたが、乗った記憶はない。そもそも客を乗せないのではないかと思っていたが、写真を見ると窓に乗客の顔が見え、顔をこちらへ向けている人もいる。乗せるのなら乗っておけばよかったと思うが、車内はふつうの電車と変わらなかったのだろう。(作家・駒 敏郎)(朝日新聞)
9日■京阪に飛び込み死亡
 8日午後5時15分ごろ、京都市伏見区桃山筒井伊賀西町の京阪電車丹波橋駅で、ホームにいた男性が淀屋橋行き特急電車に飛び込み、間もなく死亡した。特急電車の運転席正面の窓ガラスが割れたため、特急は同駅で運転を取りやめ、乗客約300人は約15分後に臨時停車した後続の特急に乗り換えた。
 伏見署の調べでは、亡くなったのは大阪市の無職の男性(25)で、目撃者の話などから自殺とみられる。(京都新聞)
■85本、6万6000人影響 関西線で人身事故
 8日午後5時ごろ、大阪市平野区平野市町のJR関西本線(大和路線)の踏切で、通過中の加茂駅行きの快速電車に自転車に乗った女性が飛び込んだ。女性は即死した。
 事故処理のために、関西線は通勤帰りのラッシュ時間帯を中心に午後10時半ごろまでダイヤが乱れた。このため、下りの快速6本、普通7本など上下計27本が運休したほか、上下計85本の電車が最高50分遅れ、6万6000人に影響が出た。(京都新聞)
■酒やたばこ もう気にしないで 女性専用バス発車 全国初 鹿児島
 このバスは女性しか乗れません−。南国交通(鹿児島市)は11日から、毎週金曜夜に女性専用バス1便の運行を始める。洒やたばこのにおいから解放され快適に帰宅してもらうことなどが狙いで、運輸省によると、女性専用バスの運行は全国で初めて。
 このバスの名称は「ナイトレディーバス」。運行するのは同社吉野線で、鹿児島市・西鹿児島駅前のバスセンターから繁華街・天文館を通り、終点の九州自動車道・吉田インター前バス停まで12.8`の区間。毎週金曜夜の最終便がほぼ満員で、女性客が約6割を占めていたため、同社が社内からアイデアを募集したところ、女性専用バスの提案があり、採用を決めた。(京都新聞)
■運転士不在で列車50b動く JR広島駅
 広島市南区松原町のJR広島駅で7日夜、ホームに止まっていた芸備線の列車が、運転士不在のまま約50b動く事故があった。180人の乗客にけがはなかったが、ブレーキのかけ方が甘かったためとみられ、JR西日本広島支社は8日、関係職場に「ブレーキの取り扱いを確実にするように」との指示を出した。
 同支社によると、午後8時10分ごろ、広島発三次行き列車=3両編成、神堀英治運転士(34)=が扉を開けたまま走り出したのをキヨスクの女性店員(59)が見つけ、別の運転士(39)に知らせた。この運転士が列車に飛び乗り、非常ブレーキで停止させた。列車は所定停止位置から52b過ぎて止まり、5bほどホームの端を越えた。神堀運転士は8時6分ごろ、手洗いのために列車を降りていた。(朝日新聞)
■近鉄 京都駅にフルカラー案内 列車種別 色分け表示
 近畿日本鉄道は9日から近鉄京都線京都駅のホームの列車案内にフルカラーの表示装置を導入する。これまでは、赤と緑の2色を使っていたが、画面に、蛍光体メーカーの日亜化学工業(徳島県阿南市)が開発した高輝度の白色発光ダイオード(LED)を採用することで、低コストで簡単にフルカラー化が可能になったという。
 これにより、「特急」の赤、「急行」のオレンジ、「普通」の青といった近鉄が決めている色による列車種別を、より正確に乗客に伝えることができるとしている。今後、他の駅への導入も検討していく。(朝日新聞)
10日■来週にも共同修正案提出へ 旧国鉄債務問題で野党
 政府の旧国鉄長期債務処理法案に関する民主党、新党平和、自由党の野党3党協議が9日行われ、来週初めにも野党による共同修正案をまとめ、国会に提出する方針を確認した。ただ、自由党はいまのところ「JR負担での3党の一致は難しい」(中堅議員)としており、民主党と新党平和の2党による共同案になる公算が大きい。
 民主党などは今後、社民党など他の野党と協議し、一致できる点があれば共同で修正案を提出していく構えだ。
 9日の3党協議では、年金関連でのJRへの追加負担問題については、自由党が意見表明を留保。党に持ち帰って協議し、11日の3党協議で態度を表明することになった。
 JRへの年間240億円の追加負担については、民主党と新党平和は反対を表明。半面、自由党は党決定はしていないものの、JR負担の金額の軽減を考えているもようで、他の2党とたもとを分かつ可能性が高い。(京都新聞)
■JR3社に追加負担 共産も独自案
 共産党は9日、旧国鉄の長期債務処理に関連し、本州のJR3社に追加負担を求めることを柱とする独自案をまとめた。
 旧国鉄分割・民営化時の本州JR3社の債務継承額が過小だとして、応分の追加負担を要求しているほか@道路、港湾、空港などの特別会計を総合交通特別会計と一元化して年間計4200億円程度の返済財源を確保A鉄道整備基金の国鉄清算事業団への着実な債務返済−を盛り込んだ。(京都新聞)
■上鳥羽口駅構内で男性がひかれ重傷 近鉄京都線
 9日午後5時半ごろ、京都市伏見区竹田向代町川町の近鉄京都線・上鳥羽口駅で、構内の横断通路を渡ろうとした伏見区銀座町四丁目、会社役員林俊彦さん(59)が京都行き準急電車にはねられ、近くの病院に運ばれたが、頭の骨を折って重傷。
 九条署によると、林さんは同駅に停車していた西大寺行き普通電車に乗るために、京都方面行きの上リホームの改札口を通り、軌道上に設けられている横断通路を渡って奈良方面行きの下りホームに行こうとしていた。事故当時、横断通路の遮断機は下りていたという。
 準急電車は約3分間停車した。後続のダイヤに影響はなかった。(京都新聞)
■窓 電車のマナー しつけの原点 伏見区・前田 妙子(会社員・51)
 少し「潔癖性」の友人が嘆いて言うことに、最近、電車の座席に靴を履いたまま上がる子どもが増えているとのこと。私たちの子どもの時は靴を履いたまま上がってはいけない、としつけられていたものですが…。
 すべての面で、子どものしつけができていない昨今、電車の座席に靴のまま上がってはいけない、というのはしつけの原点だ、と私は思うのです。
 最近はお子さま社会で、子どもの喜びそうなものばかり世にあふれています。子どもの機嫌をとるのも大事だけれど、きちんとしたしつけをするのも大事なことを、お母さん方が自覚してほしいものです。「潔癖性」の人だけが気にしているのか、そんなことはないと思います。(京都新聞)
■京都市バス 赤字路線を民間委託 横大路営業所 全国初、阪急バスに
 慢性的な赤字が続く京都市バス横大路営業所(同市伏見区)のバス運行のあり方について検討していた同市交通局は10日までに、同営業所のバス運行を、民間の「阪急バス」(本社・豊中市)に委託することを決めた。2000年4月からの実施を目指す。公営バスの運行が民間バスに委託されるのは全国でも初めてとなる。
 同営業所は主に南、伏見両区が営業エリアで12系統を運行している。しかし、累積赤字は15億円(96年度決算)にものぼっており、同市交通局は阪急バス、京阪バス、向日市、長岡京市と共同で「京都南西部交通問題協議会」を一昨年5月に設立、両社への委託を念頭に話し合いを進めてきた。
 その結果、すでに子会社に運行を委託している経験があり、隣接する向日市、長岡京市にも路線を持っている阪急バスに委託することとし、8月下旬から具体的な協議に入った。
 委託は、道路運送法に基づく「管理の受委託」と呼ばれる方式で、運行や整備などは阪急バスに委託するが、市バス車両を使用し、ダイヤや路線、運賃体系は交通局の制度を適用する。(京都新聞 夕刊)
■はねられ重傷の男性死亡
 京都市伏見区の近鉄京都線上鳥羽口駅で9日夕、電車にはねられ重傷を負った同区銀座町四丁目、会社役員林俊彦さん(59)は10日午前4時55分、収容先の病院で死亡した。(京都新聞 夕刊)
11日■たばこ値上げ、11月以降に 金融法案 審議遅れ、思わぬ余波
 旧国鉄や国有林野事業の累積債務返済に充てる目的でたばこ特別税を導入、10月から、たばこを値上げしようとした政府の目算がどうやら外れそうだ。肝心の旧国鉄長期債務処理法案の審議が、紛糾している金融再生6法案審議の余波などで大幅に遅れているためだ。今月中の成立にこぎ着けたとしても1ヵ月程度の準備期間が必要で、実施は11月以降になる。
 「なぜ、旧国鉄や国有林野事業の借金を負担しなくてはならないのか」−。こんな不満を抱いている愛煙家にとって、少なくとも1ヵ月程度は値上げが猶予される。ただ、それもほんの一服ほどの間。金融再生法案のめどがつき次第、処理法案の審議が加速するのは確実。禁煙・分煙運動の広がりで肩身の狭い愛煙家にとって痛い値上げは避けられそうもない。
 処理法案は旧国鉄と国有林野事業の債務、計約27兆円を国の一般会計が引き継ぎ、返済財源として、たばこ特別税と郵便貯金特別会計からの特別繰り入れを充てる内容。旧国鉄の年金に絡み、当初計画になかったJRの追加負担を求めている点に野党が強く反発している。
 年間2600億円の税収を見込むたばこ特別税の税額は1本当たり82銭、現行たばこ税の6円25銭に上積みする。流通コストなどから1本当たり1円、1箱で20円程度値上げされる公算で、例えば現在230円のセブンスターは250円になる見込みだ。(京都新聞)
■電車にはねられ死亡 上鳥羽口駅構内で男性
 伏見区竹田向代町川町の近鉄上鳥羽口駅構内で9日午後5時半ごろ、同区銀座町4丁目、会社役員林俊彦さん(59)が、同駅を通過中の電車にはねられ、頭を強く打つなどして病院に運ばれたが、翌10日未明、急性硬膜下血腫で死亡した。
 九条署の調べでは、林さんは改札口を抜け、線路を渡ったところに停車中の電車に乗ろうと、降りていた遮断機をかいくぐって線路内に入ったらしい。(朝日新聞)
■JR京都駅ビル満1歳 にぎわいノンストップ 多彩なイベントで祝う
 京都の新玄関として誕生したJR京都駅ビルは11日、全面開業から1年を迎えた。百貨店や劇場、ホテルを備えた新ターミナルには、京都の年間観光客に迫る3600万人以上が訪れ、全国的な注目を集めた。建設当初、景観論争を巻き起こしたが、消費低迷が続く中、古都の新スポットは新鮮な魅力を発揮しながら盛況を維持している。
 京都駅ビルの年間利用者数は、7月に当初予想の3000万人を突破、最終的に2700万人に達する勢いだ。中でも百貨店「ジェイアール京都伊勢丹」の売上高は予想の1.5倍、「ホテルグランヴィア京都」や劇場「シアター1200」も目標を達成した。
 一方、駅周辺の既存大型店や商店街は、期待した波及効果が乏しく、四条河原町などとともに駅ビルのにぎわいを呼び込む戦略の見直しが急がれる。
 京都駅ビルは11日午後から開業1周年の記念行事をスタート。13日までパレードやコンサート、SL列車運行など多彩なイベントを展開し、百貨店やホテルなど全施設で記念セールを繰り広げる。(京都新聞 夕刊)
■特急と衝突 車の2人死亡 高知の土讃線踏切
 11日午前6時55分ごろ、高知県窪川町仁井田のJR土讃線の浜ノ川踏切で、宿毛発高知行き特急「あしずり2号」と軽トラックが衝突。車内にいた窪川町仁井田、無職池田秀博さん(67)と同町仁井田、無職下田鶴吉さん(90)が頭などを強く打ち死亡した。
 JR四国高知運転所によると、乗客にけがはなく、特急列車は27分遅れで運転を再開。上下線計8本が10分から30分遅れ、約500人に影響が出た。
 窪川署の調べでは、踏切は遮断機があり、事故当時は下りた状態で車が踏切内に止まっていたらしい。同署が原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
12日■社説 市バス民間委託の前提明確に
 京都市交通局が一部赤字路線のバス運行を、民間バス会社に委託することを決めた。コスト削減を図る思い切ったリストラ策として注目したい。
 運賃、ダイヤ編成など利便性の確保について具体的な方策は今後明らかにするという。あくまでも「生活の足」としてのバス運行との視点を明確にした上で、市民の理解を得ることが肝要だ。
 交通局によると、民間委託するのは主に南、伏見の両区を営業エリアに12系統68路線をもつ市バス横大路営業所(伏見区)のバス運行。豊中市に本社のある民間バス会社が市バス車両を使って運行、整備業務にあたる。市バス運賃を適用するほかダイヤ、路線の決定権は交通局がもつ。実施は2000年4月を予定している。
 この特異な経営方式は道路運送法に基づく「管理の受委託方式」で、公営バスヘの導入は今回が初めてだ。経営難に直面する全国自治体のバス事業の赤字解消対策にも影響を与えよう。
 京都市の市バス事業は長年にわたって厳しい経営状態が続き、1997年度決算で累積赤字は42億9000万円が見込まれる。地下鉄東西線開業に伴う路線再編の影響やマイカー利用の増加、ダイヤの恒常的な乱れなどバス離れに拍車がかかったままである。
 こうした慢性的な赤字経営からの脱却を目指して、94年に経営健全化計画を策定した後、96年には「市バス事業の今後の展望」を発表し、人員削減を含むリストラ策を打ち出した。とりわけ不採算路線の横大路営業所のバス運行見直しは緊急課題と位置づけられていた。
 地方公共団体のバス事業は程度の差はあれ、赤字経営にあえいでいる。97年度運輸白書は、保有車両30台以上の公営バス事業者32のすべてが赤字決算だったと報告している。乗客数は70年代をピークに、ほぼ一貫して減少しており利用者のバス離れの流れは止まらないようだ。
 赤字経営−運賃値上げ−バス離れ−サービスの低下の悪循環もしばしば指摘される。生活と密接に結びつく公共的な路線バスはコスト感覚一辺倒の経営はなじまない。「赤字だから運賃値上げ」「不採算路線は廃止」と安易な値上げ策や路線切り捨てに利用者の抵抗が強いことも事実だろう。しかし、企業として経営努力を怠っていいわけがない。
 一部市バス路線の民間委託は、その意味で官・民共同のユニークなバス事業の在り方の試金石となる可能性を秘める。なにより民間活力の導入によるサービスの質の一層の向上を心掛けたい。
 交通局は民間委託方式の最大の利点として、管理費や人件費など「コストの大幅抑制」をあげる。民間の経営ノウハウに学び他の路線運行に生かしてほしい。同時にまた、不祥事などによる市バスの従来イメージを払拭(ふっしょく)する機会とすることも大事だ。
 市バス利用者の不満や苦情、要望をこの際あらためて点検してはどうか。官・民の息の合ったモデル的なバス運行の実施に向け広範な議論を期待する。(京都新聞)
■京都府バス協会 児童にバス無料招待 保護者同伴 20日にイベント企画
 京都府バス協会(会長・木村陸朗京阪バス社長)は、20日の「バスの日」に合わせ、保護者同伴の児童に無料で乗り合いバスを利用してもらったり、高速バスに市民を無料招待するなどのイベントを実施する。
 乗り合いバスは、1903年9月20日に日本で初めて京都市内(堀川中立売−京都駅間、堀川中立売−祇園間)で運行された、という。日本バス協会はこの日を「バスの日」と定め、乗り合いバスの利用を呼びかける各種行事を展開している。
 府バス協会は、20日に保護者同伴の小学生に府内を走る乗り合いバス(定期観光バス、高速バス、座席指定バスなどを除く)を無料開放するほか、21日からハガキで希望者を募集し、抽選で11組(22人)を京都府から金沢や新潟、東京へ向かう高速バスに無料招待する。
 日本バス協会の近畿ブロック統一行事にも参加し、乗り合いバス回数券(1000円相当分)が当たる抽選番号付き傷テープ約2万5000個を府内のバスターミナルで配るなどして、府民らにバス利用を呼びかけていく。(京都新聞)
■1周年を迎えたJR京都駅ビル 不況の最上に出足好調 予想を2割越す3700万人 売り上げ 伊勢丹、目標の1.5倍
 JR京都駅ビルが全面開業してから11日で1周年を迎えた。不況の逆風のなかにもかかわらず、百貨店、ホテル、劇場が1ヵ所にそろったユニークさが受けて出足は好調。全施設を合わせた入場者数は予想の3000万人を2割以上、上回って3700万人に達した。市の中心部の百貨店などは防戦に懸命だ。
●地元百貨店は防戦
 JR京都伊勢丹は、開業以来1年間の売り上げが485億円を記録した。目標だった320億円の1.5倍を超え、入店者数も2600万人に。同社は「JR西日本が各線の駅や列車内に積極的に広告を展開したのが効いた。半径25`以内からの客が8割をしめるのが普通だが、ここでは6割はど。広く関西圏一円から来ていただけた」と分析する。
 四条河原町の百貨店は防戦に懸命だ。阪急四条河原町店は、7月に地下食品売り場を廃止、ほぼ全館をファッション売り場にした。「若者層を奪われないための戦略。ファッション関係では、むしろ売り上げを伸ばせた」と胸をなでおろす。
 ライバル同士の高島屋と大丸は、共通のプレゼント抽選補助券を発行するセールを、駅ビル1周年にぶつけた。藤井大丸は10月1日から閉店時間を30分繰り下げて応戦。人見常夫総務部長は「若い人を取り込むには夜型の営業時間にしないと」と話す。
●成功した高級路線
 ホテル・グランヴィアは徹底した高級路線が成功している。シングルの部屋がなく、1室平均の宿泊料が2万円を超えるが、1092室あるホテルで稼働率7割を維持している。
 婚礼部門も好調。今年度は670件になる見込みで「おそらく京都市内で一番になるでしょう」と、澤田潤之営業企画部長。立地の良さと西陣織や和紙をふんだんに使った内装が受け、新郎新婦の25%は近畿地方以外の出身者という。
 この好調ぶりに、市内のほかのホテルでは宴会場を改装する動きが相次いだ。全日空ホテルは大宴会場をヨーロッパ王朝風に変え、都ホテルは、1月に敷地内の森の中にウエディング・チャペルを新設した。これが受けて婚礼件数は2割増えたという。
●ジャニーズ効果も
 「シアター1200」はジャニーズ、吉本興業、ホリプロを柱にショー、喜劇、ミュージカルを展開。この1年間の有料入場者は130万人を記録した。
 とくに春、夏、秋のジャニーズジュニア公演は、客席のほとんどが若い女性で埋め尽くされ、週末は1回1時間のステージが毎回満席だ。開業2ヵ月目までは客足が鈍かったが、今年3月からのジャニーズジュニア春公演で人気が爆発した。興業部の山口浩二次長は「ジャニーズジュニアがロングランの定期公演をするのはここだけ。いわば『本拠地』なので全国からファンが集まる。宝塚歌劇場に似ていると言われます」。
 京都駅ビルは1周年を記して11日、ジャズバンドのパレードをしたのに続き、13日まで様々なイベントを計画中。12日正午から大階段下の室町広場特設ステージで新キャラクターの発表会、13日午後1時からは97年9月生まれの子どもにプレゼントを贈る「京都駅ビルのパースデイ」がある。(朝日新聞)
■パーク・アンド・ライド 郊外にマイカー止めて代行バスで 大津 混雑緩和へ実験
 休日の交通渋滞緩和のため、マイカーを郊外の駐車場に止めて代行バスに乗り換えてもらう「パーク・アンド・バスライド」の実験が12日、大津市で始まった。「休日の買い物客を対象にしたのは、近畿で初めて」と滋賀県都市計画課。
 大津市では数年前から休日になると、県内各地や京都から琵琶湖岸沿いの大型量販店や百貨店などに向かう車で道路が混雑してきた。このため中心部に入る車を少しでも減らそうと、県、大津市、建設省が今回の実験を計画。JR大津駅から半径約2.5`以内の駐車場3ヵ所(計1300台収容)を無料開放し、中心部まで往復するシャトルバス(無料)を運行させる。
 実験は午前10時にスタート。大津市由美浜のサンシャインビーチ駐車場(230台収容)にはマイカーが次々と乗り入れ、買い物客らが無料バスで市中心部へ。家族連れの滋賀県草津市の公務員田中好紀さん(38)は「子どもが大のバス好きで、買い物もできるのを楽しみにしていた。無料なのがいい」と話していた。
 13、15、19の各日も実験をし、来年度以降も調査を続けたうえで、県は2000年度にこの方式を導入するかどうかを決める。(朝日新聞 夕刊)
13日■快速がオーバーラン JR片町線三山木駅
 12日午後7時20分ごろ、京田辺市三山木田中のJR片町線三山木駅構内で、木津行き快速電車(4両編成)が停車位置を通過し、最後尾がホームを約20b過ぎて停車した。電車(乗客約50人)は所定の停車位置まで戻り、乗客5人が乗り降りして3分遅れで発車した。後続に影響はなかった。
 JR西日本によると「運転士が同駅に停車することを一時的に忘れ、ブレーキ操作が遅れた」と、いう。運転士の不注意によるオーバーランは、湖西線新旭駅などに続き9月に入って3件目。(京都新聞)
14日■JRが60bオーバーラン 枚方の津田駅
 13日午後4時10分ごろ、枚方市津田駅前一丁目、JR片町線津田駅で、松井山手行き上り普通電車(7両編成)が、停車位置を通過し、駅ホームを約60b通り過ぎて止まった。後続の電車が近づいたため、電車は3分間停車後、そのまま次の駅に向かった。
 同駅で降りる予定だった45人は次の藤坂駅で下車。後続の快速電車1本が4分遅れるなど約500人に影響が出た。(京都新聞 夕刊)
■駅をうっかり通過 JR学研都市線・津田
 大阪府枚方市津田駅前一丁目のJR学研都市線津田駅で、13日午後4時10分ごろ、西明石発松井山手行きの普通電車(7両編成)が、上りホームを60bほど通り過ぎて停車した。後続の電車が接近していたためバックできず、次の藤阪駅で停車した。
 JR西日本によると、運転士が考えごとをしていたという。この影響で、津田駅で降車予定の45人が藤阪駅から下り電車で引き返したほか、この電車を含む2本が3−4分遅れた。(朝日新聞 夕刊)
■痴漢5年で5倍 鉄道施設で逮捕 ビデオ盗み撮り急増 新手の手口 ネット利用も 疲れた会社員 ゆがんだ性 泣き寝入りしないわよ
 電車内や駅構内など鉄道施設での痴漢行為による逮捕件数が急増し、手口も悪質化している。昨年1年間で、全国の鉄道施設での逮捕件数は1209件と5年前の約5倍に膨れ上がり、今年はさらに増えそうな勢いだ。インターネットやファイバースコープを利用した新手の手口も出現している。逮捕された者の多くは会社員で、都市生活に疲れた男たちのゆがんだ性の表れを指摘する声もある。
 警察庁によると、5年前は年間265件だった鉄道施設での逮捕件数は、4年連続で増加し、昨年は強制わいせつが112件、迷惑防止条例違反が1097件で計1209件にのぼった。
 兵庫県の今年上半期の逮捕件数は123件で、昨年の全国の逮捕件数の1割近くを占める。同県警によると、ビデオカメラを使って盗み撮りする手口がここ2年で倍増し、今年初めて「身体接触」を抜いてトップになるなど悪質化が顕著だという。
 一方、情報化時代を反映した手口も出始めた。
 神戸市内のJR線の電車内で今年2月、女子高生の体を触った33歳の男性は、インターネットのホームページで女子高生の存在を知った。女子高生は被害を訴えない痴漢対象として紹介され、乗車する駅や車両、服装が詳細に記されていた。約3ヵ月間にわたり、数人から被害にあったという。同県警によると、ホームページの開設者は特定できなかったという。
 また、同市内の駅構内のエスカレーターで5月、女性の背後に忍び寄り、スカートの中を撮影した男性は、通信販売で購入したファイバースコープを利用していた。先端のカメラ部分が屈折自在で、携帯型ビデオより映像が鮮明だったという。
 逮捕件数が増えた背景には、「泣き寝入りはいや」という女性の意識変化もあるようだ。警察庁は1996年2月、全国の警察に性犯罪被害相談所の設置を要請し、その後、被害届は約2割増えた。
 大阪では、今年に入って鉄道施設内で痴漢行為で逮捕、取り調べを受けた人数は、8月末現在で94人と、62人だった昨年同期よりも大幅に増えた。このうち82人は、被害者の女性が乗客らの協力を得ながら、痴漢の男を駅員や警察に突き出したケースだ。府警鉄道警察隊は「以前に比べ、女性が痴漢行為にき然とした態度を取れるようになってきた。車内での痴漢を防止するには、周りの人の協力が欠かせない」と話している。
 岩井弘融・東洋大名誉教授(犯罪社会学)は「管理型社会に生きるサラリーマンは、職場や家庭でさまざまなストレスを抱えている。そうした社会的な圧迫感によって、正常な性のかたちをゆがめられた人が増えている結果だ」と言う。作家の落合恵子さんは「防護策を講じ、泣き寝入りしない態度は大切だが、加害者対被害者という個人的な次元を超え、痴漢をなくす社会をつくるにはどうしたらよいか。社会全体で考える時にきている」と話す。(朝日新聞 夕刊)
15日■宇治市 六地蔵駅周辺の整備案 幅19b道路中心に
 宇治市は、14日開かれた宇治市議会JR・地下鉄対策特別委員会で、京都市地下鉄東西線の延伸計画に伴って新設される東西線六地蔵駅(仮称)や隣接するJR奈良線・JR六地蔵駅周辺の駅前広場など、公共施設整備の都市計画案を明らかにした。
 計画案によると、現在の市道町並徳永線のうち府道京都宇治線との交差点から六地蔵川までを、現行の幅員7−8bから19bに拡幅。六地蔵川沿いにも南北に道路を新設して延長約270bの「六地蔵駅前線」として整備する。JR六地蔵駅と東西線六地蔵駅にはさまれた三角地約6300平方bは、駅前広場にし、府道大津宇治線も一部拡幅する。現在、JR六地蔵駅前は整備されておらず、東西線との乗り換えの便を考えて、バスを含めた自動車などによるアクセスをスムーズにするため駅前広場を設けた。
 来年2月に予定されている府の都市計画審議会に先立って、今秋にも宇治市都市計画審議会に同案を諮問したい考え。この日夜開かれた地元説明会でも同案が市民に示された。
 この日の特別委で宇治市は「京都市は(地下鉄東西線延伸について)来年秋の着工、2004年秋の開業を目指している。それまでには最小限の駅前広場を確保したい」と、広場を優先して段階的に整備していく考えを示した。
 駅前広場予定地には十数戸の民家があり、市は「全体的には地元に受け皿をつくってもらい整備手法などを調整しながら進めたいが(東西線の延伸に間に合うよう)駅前広場の用地買収を先行せざるをえない」と説明した。(京都新聞)
■下り線高架化が完成 近鉄東寺−竹田間 来月3日から運行
 京都市と近畿日本鉄道が、南、伏見両区にまたがる近鉄京都線の東寺−竹田間(約2`)で進めていた連続立体交差化事業で、下り線(西大寺方面行き)の高架線路がこのほど完成し、10月3日の始発から電車の運行を開始することになった。
 同事業は区間内に6ヵ所ある踏み切りの除去を目的にしており、下り線の高架化だけでも久世橋通、十条通などの踏み切りの遮(しゃ)断時間が、1日5時間20分から、半分の2時間40分に短縮される。
 1987年から始まったこの事業は、来年度末に区間内の全線高架化を目指して実施されている。側道工事などを含む総事業費は284億5000万円。
 今回は、完成した下り線についてのみ、とりあえず高架線路による電車の運行を始め、上り線(京都行き)は予定通り2000年3月までに供用する。
 今回の高架化に伴い、下り線の十条、上鳥羽口の両駅を利用する乗客は、それぞれ近くの高架上に建設されている新駅舎を使って乗降することになる。(京都新聞)
■リムジンバス試乗者 京阪など3社が募集 京都−関空開業1年で
 京都−関西空港間の京都線をリムジンバスで運行する関西空港交通、大阪空港交通、京阪バスの3社は20日から、京都線開業1周年を記念してリムジンバス試乗者3000人を募集する。
 京都線は昨年7月10日に運行を開始した。当初、道路渋滞などが懸念されたが、名神高速道路の拡幅工事が進み、利用客も順調に増加、今年8月18日で10万人を突破した。
 リムジンバスヘの無料招待は、開業1周年謝恩キャンペーンの一環で、応募者の中から抽選で3000人に試乗券(片道)をプレゼントする。試乗期間は10月1日から今年末まで。
 応募期間は10月3日まで、往復はがきに住所、氏名、年齢、職業、電話番号、同リムジンバスを利用した回数などを明記のうえ、〒601-8033、京都市南区東九条南石田町五、京阪バス リムジンバス京都キャンペーン係へ。問い合わせは同バス 075(682)2315。(京都新聞)
16日■仙台で震度4 東北新幹線など乱れる
 15日午後4時24分ごろ、東北地方を中心にやや強い地震があり、仙台で震度4を記録した。仙台管区気象台の観測によると、震源地は宮城県南部の愛子(あやし)断層のごく近くで、震源の深さは約10`。マグニチュード(M)は5.1と推定される。このほか同日、仙台などで余震とみられる震度1−2の地震が10回以上あった。
 JR各線は東北新幹線が白石蔵王−古川間で停電になり、同線や秋田、山形両新幹線の上下線が約2時間半止まり、最終までダイヤが乱れたほか、東北、常磐、仙山、仙石各線の一部区間でも運転を一時見合わせ、計約5万人に影響が出た。(京都新聞)
■台風5号静岡上陸 東北地方を縦断へ
 大型で並の強さの台風5号は16日午前4時半ごろ、静岡県御前崎付近に上陸し、東海から関東地方を風速25b以上の暴風域に巻き込んだ後、時速約55`で北上している。同日夕にかけ東北地方を縦断、夜には北海道東部に達する恐れがある。
 交通機関は、JRが長野、山形両新幹線が大幅に乱れ、空も羽田発の便を中心に欠航が相次いだ。
 台風の上陸は昨年9月の台風19号以来。
 台風5号は16日午後9時には北海道釧路市の南西約90`を中心とする半径150`の円内に達する見込み。
・1人が行方不明
 警察庁がまとめた16日午前10時現在の台風5号による集中豪雨などの被害は、関東、東北地方を中心に14都県に広がり、1人が行方不明となった。
・京都駅 新幹線が2時間以上の遅れ
 台風5号のためJRは関東、東北地方を中心に新幹線などが運転を中止、空の便も羽田発着などを中心に欠航が相次ぎ、交通機関は16日早朝から乱れた。
 JR東日本とJR東海によると、長野(北陸)、山形の両新幹線が始発から運転を見合わせた。東北新幹線も2ヵ所で停電事故が発生したため午前8時前から約2時間にわたり全線で運転を中止。東海道新幹線も新富士−静岡間で一時運転を見合わせた。JR京都駅の新幹線ホームでは、下りの東京発の「のぞみ」や「ひかり」などが始発から2時間以上遅れ、上りも遅れ気味でホームは乗客であふれた。JR東海ではダイヤの乱れは終日続くという。
 在来線は中央線高尾−富士見間、東北線小牛田−一ノ関間などJR東日本管内で31線、JR東海管内では2線がストップした。
 湖西線では比良−近江舞子間が強風のため、午前7時半過ぎから約40分間、徐行運転し、上下6本が最大で10分遅れた。通勤客ら1500人に影響が出た。(京都新聞 夕刊)
■新幹線・航空便乱れる
 台風5号の影響で16日午前、関西と東日本方面を結ぶJRや航空便に乱れが出た。
 新大阪着の東海道新幹線は、静岡県内で降雨による徐行規制がかかったため、下り列車が70−100分遅れて到着。
 大阪空港では山形、福島、青森、三沢などと結ぶ計17の発着使などが欠航。関西空港でも、仙台や新潟などと結ぶ計7便が欠航した。(朝日新聞 夕刊)
17日■道床流出し一部を運休 KTR宮津線
 17日午前6時半ごろ、京都府竹野郡網野町新庄の北近畿タンゴ鉄道(KTR)宮津線(網野−木津温泉間)で、線路の道床の一部が流出しているのを、豪雨のため点検中だった係員が発見。始発から網野−豊岡間の運転を運休しバスで代行、網野−西舞鶴間は網野で折り返し運転した。
 KTRによると、現場では線路の道床の一部が長さ約15b、幅約80a、高さ約60aにわたり、雨のため側溝からあふれた水で流出していた。
 舞鶴海洋気象台によると、午前3時からの1時間に網野町の隣の中郡峰山町で30_を超えるなど、強い雨が降った。府北部では大気の状態が不安定になっており、同気象台が4時50分に大雨情報を出して山崩れや河川のはんらんに注意を呼びかけている。(京都新聞 夕刊)
■旧国鉄債務 JRの負担削除の対案 民主と平和・改革
 衆院で審議中の旧国鉄債務処理法案について、民主党と平和・改革の野党2会派は16日、法案からJRの追加負担を削除し、日本鉄道建設公団に肩代わりさせる対案をまとめた。野党側は自由党も含む三会派で対案作りの実務者協議を続けてきたが、自由党内ではJR負担について減額にとどめるべきだという意見が強く、同日までに調整がつかなかった。(朝日新聞)
18日■桝本京都市長 JR東海道線西尾大路−向日町駅間 新駅設置へ協議表明 キリンビール(来年閉鎖)敷地活用
 京都市の桝本頼兼市長は、17日の9月定例市議会で、JR東海道線に隣接し、来年8月に閉鎖されるキリンビール京都工場(京都市南区)の敷地を活用して、西大路駅−向日町駅間(約4`)に新駅の設置を実現するため、キリンビール、JR西日本など関係者と近く協議を始める方針を明らかにした。併せて、敷地沿いの都市計画道路久世北茶屋線を4車線に拡幅し、市南西部の新たな交通拠点づくりを目指す。
 同市長は「費用負担の問題など課題はあるが、広域的なまちづくりの観点から、積極的に進めたい」とした。
 同市南区と向日市にまたがるキリンビール京都工場(約20万8000平方b)は、敷地東側にJR東海道線、北側に都市計画道路が通っている。同社は昨年9月、リストラ策の一環として京都など3工場の閉鏡を決めた。
 新駅設置が検討されているのは、同工場敷地北東のJR線と都市計画道路が交差する付近。敷地を活用すると、新駅を設置する際に必要な駅前広場の整備や、接続道路の拡幅も可能になる。向日町駅から約1`しか離れていないが、「アクセス機能や周辺の開発可能性を考えると最適の場所」(市幹部)という。
 また、拡幅する都市計画道路久世北茶屋線は、同工場北側付近が約400bにわたって2車線のままで、JR線の下をくぐる形になっている。市はこの部分を4車線化することで交通渋滞を解消し、東西の幹線道路として国道9号のバイパス機能を強化できる、と説明している。
 工場跡地の利用方法について、キリンビールは「具体的にはまだ決まっていない」としながらも、「新駅設置などでアクセスが改善されれば、内容が変わってくる可能性もある」(不動産開発部)としている。
 JR西日本は「道路拡幅など周辺整備計画について聞いており、興味はある。正式に話があれば一緒に勉強していきたい」(広報室)と話している。(京都新聞)
■12月25日から延べ581本運行 JR「シュプール号」
 JR西日本は17日、関西から信州や上越、北近畿方面などへ向かう今シーズンのスキー列車「シュプール号」の運行計画を発表した。
 運行期間は、12月25日から来年3月28日までの94日間で、「妙高・志賀」「白馬・栂池」など4方面に、延べ581本(約19万席)を運行する。予約開始は10月1日から。優先予約など特典のある「JRシュプール倶楽部」の入会受け付けは、9月19日からいずれも主要駅などで始める。(京都新聞)
■キリンビール跡地近くにJR新駅設置を推進 京都市長
 京都市の桝本頼兼市長は17日、閉鎖が決まっているキリンビール京都工場(南区久世高田町)に隣接するJR東海道線の西大路−向日町駅間への新駅設置に向け、JR西日本などと協議を進めていく方針を明らかにした。JR西日本広報室は「JRとしても興味はある。駅の立地が可能かどうかなどについて、一緒に勉強していきたい」としている。
 京都市街路部などによると、候補地は東海道線と都市計画道久世北茶屋線(府道中山稲荷線)の立体交差部付近。向日町駅とは約1`、西大路駅とは約3`離れている。市は交差部を4車線に拡幅する計画を持っており、今春から市とJRが協議を進める中で、新駅設置の話が持ち上がった。都市計画道は洛西ニュータウンまで延びており、通勤客などの需要が見込める、という。
 交差部の南西側に隣接するキリンビール京都工場(約22万平方b)は、1999年夏以降に閉鎖されるが、敷地内にあるビアパーク(約2万平方b)を存続させるほかは、跡地利用計画は決まっていない。
 この日の市議会本会議で桝本市長は「新駅を設置し、駅前広場を整備することは、交通の利便性の向上に寄与するとともに、市西南部地域の発展に大いに役立つ。周辺の開発見通しや費用負担の問題など多くの課題があるが、国や府、JR西日本、キリンビールなど関係者との協議を積極的に進める」と述べ、設置に意欲を見せた。(朝日新聞)
■ニッポン現場紀行 一等地荷老朽施設、移転は難航 JR貨物梅田駅 本間正明さんと行く
 角張った鉄の箱が積み木のように並んでいる。フォークリフトが前進と後退を繰り返し、1個ずつトラックに積み込む。港のコンテナヤードを思わせる。「初めて見ました。大阪の都心とは思えません」
 本間さんのすぐ前を、連結した台車の列が走った。レールの両側は、路面電車の路上のように、コンクリート舗装で固められている。その舗装には痛みが多い。「地面はわが社の所有ではありませんから」とJR貨物の堀家公隆梅田駅長が説明する。
 梅田駅の土地は1987年の国鉄分割民営化の際、償金返済の売却用地として国鉄清算事業団の所有となった。
しかし、10年以上たってもJR貨物は現在地を無料で借りたまま営業を続けている。駅の移転先予定地の大阪府吹田、摂津両市が、出入りトラックの騒音、排ガス公害を懸念して、移転が進まないからだ。
 梅田駅構内は舗装だけでなく、倉庫などの施設にも老朽化が目立つ。主力のコンテナは取り扱いホームが短いので、列車を2本に分けて積み降ろしている。ホームも狭く、空コンテナを置く場所にも余裕がない。現状では、長大化するコンテナ輸送に追いつかないという。
 「近代化どころか、施設ひとつ作り直すにも事業団の許可がいるのです」と堀家駅長。
 今年になってようやく地元が半分だけ移転を認める方針を出した。だが、半分残ったままでは、土地の売却や跡地の再開発は難しい。JR大阪駅と阪急梅田駅、梅田スカイビルに囲まれた20fもの土地が利用されるめどは立っていない。
 JR西日本本社ビルの中にあるJR貨物関西支社を訪ねた。支社長の米本亮一常務が、97年度は会社全体で87億円の経常赤字だったと経営状況を説明した。発足後には黒字の年もあったが、不況で貨物量が減ったためだという。貨物部門はローカル線とともに、国鉄時代から赤字の元凶とされていた。新幹線を持つ本州の旅客3社のようには行かないのだろう。
 本間 梅田駅移転の取り組みはどうされてますか。
 米本 移転業務は清算事業団がしています。
 本間 基幹駅の移転という重要な経営形態の変化に、受け身で対応できるのですか。
 米本 移転対策でしたら社内で研究しています。
 国会に提出された旧国鉄債務処理法案が成立すると、清算事業団は10月1日に解散し、借金は国が引き継ぐことになる。事業団は、東京の旧国鉄本社や汐留貨物駅の跡地など貴重な財産7800fを6兆4520億円で売却した。
 しかし、国鉄から引き継いだ25兆5000億円の借金は、金利で28兆円に増えた。梅田駅は最後に残った一等地。しかし、ここを売却しても、一般会計から60年かけて返すといら国民負担の軽減にはほとんどならない。
 「国鉄改革は矛盾だらけでした。それがこの梅田駅に端的に表れています」(文・寺田 憲二)
・関西活性化シンボルに
 広大な敷地に、所狭しとコンテナ車が配列され、めまぐるしくトラックが荷受けする様は圧巻でした。
 それにしても、梅田の一等地になぜこのコンテナヤードがなければならないのか、再開発計画はどの程度進んでいるのか、どうしても疑問が残りました。隣の大阪鉄道管理局跡地が昨年3月に落札され、梅田駅の移転規模を半分にする計画を、地元が条件付き受け入れへ転換するなど、梅田再開発に向けての動きが、わずかではありますが表面化してきました。
 だが、実際には、ほとんど進んでいません。敷地処分のスタートも切られていませんし、残る「半分」の移転先も決まっていません。
 何よりも「再開発計画」の構想それ自体が、バブル崩壊によって棚上げされたまま放置されています。
 梅田再開発は、大阪のみならず関西全体にとって、その再活性化のためのシンボルとなりえます。21世紀の関西のドリームプランと位置付け、幅広い視点から「再開発計画」を再構想することが急務ではないでしょうか。
 暗い話題が多い混迷する時代だからこそ、将来に向けての明確なビジョンが求められます。梅田再開発の成否は関西人の見識を問うものです。
 《JR貨物梅田駅》
 1928年、今のJR大阪駅構内にあった貨物取扱所が北側の現在地に移り、独立した。97年度の発送貨物量は86万トン、発送コンテナは約16万個。1日に38本の列車が発着。関空特急「はるか」など旅客列車44往復が、西端の貨物本線を走っている。
 ほんま・まさあき 1944年生まれ。阪大経済学部卒。同経済学部教授などを経て6月から阪大副学長。専門は公共経済学など。政府の税制調査会委員、経済審議会特別委員などを務めている。朝日21関西スクェア企画運営委員。著書に『民からの改革』『ボランティア革命』など。(朝日新聞)
■41議案を可決 京都市議会
 9月定例京都市議会は17日、本会議を再開。提案された46議案のうち、473億円余りの一般会計補正予算案など計41議案を可決。残る5つの事業特別会計の1997年度決算議案のうち、病院会計は普通決算特別委員会に、水道、公共下水道、自動車運送、高速鉄道の4つの会計は、事業決算特別委に付託して審議することを決めた。(朝日新聞)
■581本のスキー列車 JR西日本が計画
 JR西日本は17日、関西から信州や上越、福井方面などへ向かうスキー列車「シュプール号」を12月25日から来年3月28日まで、延べ581本(約19万席)を運転する計画を発表した。
 今冬から一部列車が豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス」と同じ車両になり、個室寝台も登場。夜行列車以外にも昼発の列車も増発する。予約は10月1日から主な駅などで開始する。(朝日新聞)
■青鉛筆
 神戸・六甲山にケーブルカーを走らせる六甲摩耶鉄道(本社・神戸市)は40年ぶりに新型車両をつくり、来春から六甲ケーブル下−六甲山上間(1.7`)で運転を始める。
 新型車は1932年の開業から3代目。世界でも珍しい2両連結の2編成とし、座席や床面に天然木とカーペットを使用。屋根をガラス張りにするなど自然を感じながら10分間の旅を楽しめるようにした。
 阪神大震災から3年半余りがたち、市内の復興が進むが、六甲山の観光客は減ったままという。同社は「新型車で、復活した神戸の夜景を見てください」。(朝日新聞)
19日■JR車内で切りつける 静岡、容疑の男逮捕
 静岡県警静岡中央署は19日、群馬県高崎市下和田町一丁目、無職桜井穂久容疑者(70)を傷害の疑いで緊急逮捕した。
 同署の調べでは、桜井容疑者は同日午前1時半ごろ、JR東海道線の大垣発東京行きの快速「ムーンライトながら」の車内で、大阪府東大阪市日下町四丁目、大学2年本庄孝知さん(21)を、持っていた刃渡り約25aの携帯用のこぎりで切りつけ、胸などにけがをさせた疑い。本庄さんがデッキで食事をしていたところ、桜井容疑者が座席から「何をじろじろ見ているんだ」と言いながら寄ってきたという。(朝日新聞 夕刊)
20日■「RACTO山科」完成 「地の利は両刃の剣 集客か通過か 周辺の開発カギ
 京都市の山科駅前再開発の拠点「RACTO(ラクト)山科」が19日、竣工した。ホテルや百貨店、専門店などが新たに進出、京都の「東の玄関口」は大きく変貌(ぼう)する。今後、RACTO山科を核にした広域的なまちづくりをどのように進めるかが課題となる。来月3日に「まちびらき」する。(政経部 石川一郎)
 対象区域は2.8f、883億円の費用をつぎ込んだ。スポーツ・文化施設や分譲住宅も入る商業ビル4棟のほか、22bに拡幅された駅前通りや、3ヵ所の広場など、ターミナル機能が強化された。
 手狭で近代化が遅れていた駅前の再開発論は30年ほど前からあった。同市は84年に整備構想を提案。89年に都市計画決定し、93年に着工した。
 都市再開発法に基づく事業としては、再開発ビル「アバンティ」を建てたJR京都駅南口地区に次ぐ、京都で2番目の本格的再開発で、市東部の発展に不可欠な都市基盤整備と位置づけられてきた。
 120人もの地権者の権利変換手続きや移転補償などで工期は3年遅れ、費用は当初の2.3倍にもなった。阪神大震災で被災したキーテナント大丸の出店が危ぶまれた時期もあった。
 竣工した「RACTO山科」の強みは「地の利」にある。山科はJR線、地下鉄東西線、京阪京津線の3つの駅が集中、毎日の乗降客は8万人を超す。また、再開発は、進出企業にとっては用地確保が不要で、投資コストが安くすむ。
 このため、バブル経済の時期だった計画段階では、核店舗として入居を布望する百貨店やスーパーは20近くにものぼった。
 不況の最中にある今も、商業ビル内に建設した分譲住宅(150戸)は、発売と同時にほぼ完売。公示地価(今年3月)も全市的に下落する中で山科だけが上昇するなど、地下鉄東西線の開業効果とも相まって、期待が高まっている。
 ただ、「地の利」がマイナスに作用する可能性もある。昨年、リニューアルしたJR京都駅が大きな集客力を持つ上、京阪線で直結する大津市・浜大津には新たな商業施設が続々と出来ている。交通の結節点は「通過点」になりかねない。
 また、再開発の完成は、駅周辺のわずかな区域にすぎない。「RACTO」周辺のまちづくりをどのように進めるかが、今後の課題だ。昨年の東西線開業で、醍醐寺などの参拝客が増えるなど沿線の観光地は活気を取り戻している。
 こうした地域の資源の活用もふまえたまちづくりの議論を、地域全体で深めていく必要がある。(京都新聞)
■舞鶴の玄関口 JR西舞鶴駅舎起工 多目的ホール併設 電化開業の来秋完成へ
 JR舞鶴線の電化に伴い建て替えられる西舞鶴駅舎の起工式が19日、舞鶴市内のホテルで開かれ、関係者らが全面ガラス張りで多目的ホールなどの公共施設も備えた橋上駅の着工を祝った。来年秋の電化開業までに完工する予定。
 旧駅舎は老朽化が進み、今年8月に撤去された。新駅舎の建設とともに、同市が舞鶴の玄関口にふさわしい公共施設も併設することになり、市民でつくる検討委員会の提言を踏まえて、JR側と協議、設計した。
 舞鶴市主催の起工式には、市や府、JR関係者、地元住民ら約150人が出席。江守光起市長が「まちづくりの拠点施設として、お年寄りや障害者にも優しい施設になるよう努めた」とあいさつ。細野光弘府副知事やJR西日本福知山支社の塩見宏支社長らが祝辞を述べた。
 式に先立ち、同市伊佐津の建設予定地(旧駅舎跡)で安全祈願祭が営まれた。
 新駅舎は、鉄骨造り3階建てで、延べ約3790平方b。ホームをまたぐ橋上駅と、200人収容の多目的ホールなどを備えて証明書類の発行などもできる公共施設、駅の東西を結ぶ24時間開放の自由通路(幅7b、長さ40b)の3つの部分で構成される。
 工事費は、公共施設(自由通路を含む)が23億4900万円、橋上駅舎が5億6900万円。公共施設の全額と、駅舎建築費のうち4億4500万円は、市が負担する。(京都新聞)
■叡電きららにローレル賞 京で受賞式 デザイン・技術を評価
 「鉄道友の会」の1998年ローレル賞に選ばれた叡山電鉄(本社・京都市左京区)の900系電車「きららの受賞式が19日、左京区の叡山電鉄・修学院車庫で行われ、関係者約200人が祝った。
 同賞は、鉄道ファンでつくる同友の会が、前年中に営業運転を始めた新型車両の中から、デザイン・技術面で最も優れた車両に贈っている。
 900系「きらら」は、昨秋から出町柳−鞍馬口間で登場した新型展望電車。赤と白のツートンカラーの車体で、広い車窓は天井近くまであり、座席が窓に向いているのが特徴。乗客に、洛北の緑や紅葉を満喫してもらう設計が、鉄道ファンの心をつかんだ。
 式は、受賞した車両と、20日から運行のオレンジ色車両の前で行われ、友の会から叡山電鉄関係者に表彰状と盾が贈られた。車両内で記念プレートを除幕したあと、同電鉄の浅田統史社長が「楽しい旅気分を演出し、貴船や鞍馬などの景色をいかに取り込むかを考えた車両で、受賞は大きな喜び」とあいさつした。(京都新聞)
■修学旅行生「ようこそ」 JR新幹線京都駅で市観光協会など 琴演奏し歓迎
 秋の京都を訪れる修学旅行生の歓迎式が19日、JR新幹線京都駅のコンコースで行われ、京都らしい琴の演奏などで、東京から着いたばかりの中学生を出迎えた。
 歓迎式は京都市と市観光協会など観光関連団体の主催で、減少気味の修学旅行生を誘致しようと、昨年から春と秋の旅行シーズンに行っている。
 正午前、今秋の修学旅行専用列車第一便の新幹線で、東京都内の9中学の生徒約1100人が到着すると、琴の演奏がスタート。「ようこそ京都へ」とアナウンスが流れる中、東映太秦映画村の時代劇役者や観光バス各社のバスガイド、観光団体役員らが拍手で出迎えた。各校の生徒代表に記念に清水寺周辺の風情を描いた京版画をプレゼントしたほか、生徒全員に絵はがきセットを贈った。
 生徒たちは思いがけない歓迎に驚いた様子だったが、時代劇役者に歓声を上げたり、出迎えの人たちに手を振る光景もみられた。(京都新聞)
■叡山電鉄の展望車両「きらら」にローレル賞 ガラス多用のデザイン評価
 鞍馬路を走る叡山電鉄の展望車両「きらら」が、鉄道愛好家の全国組織「鉄道友の会」のローレル賞を受賞し、19日、左京区の修学院車庫で授賞式が催された。平面ガラスを多用したデザインが評価され、同電鉄は「大変な名誉。今年の紅葉シーズンも快走したい」と張り切っていた。
 会員約5000人の友の会は、毎年、新型車両の中から性能やデザインが優れた車両を選んで、同賞を贈っている。今年は約40車種から、きららや熊本市交通局の低床路面電車などが受賞した。
 きららは昨年10月から営業運転を始め、1車両29席。ガラスを多用しているほか、窓側のいすを外側に向けるなど展望に工夫している。愛好家ら約160人が集まった授賞式で、友の会の久保敏副会長が「観光地を走る地域鉄道にふさわしい車両で、乗っていて楽しくなる」とたたえ、賞状などを手渡した。
 同電鉄は20日から、従来の赤色とは違ってオレンジ色を基調としたきららを新たに1編成増やし、観光シーズンに備える。(朝日新聞)
■「ラクト山科」主な施設完成 来月3日街開き
 京都市が進めてきた山科駅前地区市街地再開発事業「RACTO(ラクト)山科」の主な施設が完成し、19日、同地区の中核施設「ラクトB」で完工式があった。関係者ら約600人が出席し、新しい街の誕生を祝った。10月3日に街開きがあり、地区内の商店や公共施設が一斉にオープンする。
 山科駅前の約2.8fに7−9階建てビル4棟や、広場などを整備する事業。ビルには百貨店やホテル、マンションなどが入り、JR、京阪、地下鉄の各山科駅と地下道で結ばれる。1989年11月に都市計画決定され、総事業費は約883億円。
 式では、桝本頼兼・京都市長が「多くの市民に親しまれ、交流の場としてにぎわうことを祈ります」などとあいさつし、国や府の関係者、地権者らの祝辞が続いた。
 式典後、出席者らは真新しい施設を見学し、生まれ変わった街の姿に目を見張った。(朝日新聞)
21日■開業70年 市バスまつりにぎわう JR二条駅前会場 新型5台も展示 運転席に座り 子供ら大喜び
 京都市バスの開業70周年を記念する「市バスまつり」が20日、中京区のJR二条駅前特設会場で開かれた。会場は、クイズ大会や最新バスの試乗、写真パネル展などを楽しむ大勢の市民でにぎわった。
 市民に親しまれる市バスをと、市交通局が「バスの日」(9月20日)にちなんで開催した。
 会場では、市バスに関する「○×」式のクイズ大会や風船を使ったショーなどが特設ステージ上で繰り広げられ、子どもたちが歓声を上げていた。近年、導入が進むリフト付きバスやノンステップバスなど5台のバスも展示され、あこがれの運転席に座った子どもたちは、親に手を振るなどして大喜びしていた。
 また、市バス70年の歴史をたどる写真パネル展もあり、ボンネットバスなど往年の市バスを懐かしむファンが見入っていた。(京都新聞)
■山陽線でホーム通過 JR西、1カ月で8件
 20日午前9時40分ごろ、姫路市のJR山陽線英賀保(あがほ)駅で、長浜発岡山行き下り快速電車がホームの停止位置を約200b行き過ぎて停止した。電車は停止位置までバックして戻り、乗客約20人が乗り降りして10分遅れで発車した。後続の電車2本に9分の遅れが出て、約300人に影響があった。
 JR西日本は8月30日からの4日連続を含め、各線で停車駅のオーバーランが相次ぎ、この1ヵ月で今回が8件目の通過。
 JR西日本によると、運転士に基本動作の徹底を指導していた矢先だった。(京都新聞)
22日■最古の機関車カムバック 26、27日に30年ぶり 福井・京福電鉄
 78年前に製造され現存する中で最も古い電気機関車「テキ6形6号」が26、27の両日、約30年ぶりに福井県の京福電鉄(本社京都市)三国芦原線開業70周年記念イベントで貨車を引いて本線上を走る。
 同号は大阪のメーカーで製作され、貨車けん引車としては60年代まで活躍、かつての繊維王国・福井の物流を支えてきた。
 93年には書類上廃車扱いになったが調子が良く解体を免れ、現在は福井市内の車庫で車両の入れ替え作業に使われている。
 製造当時は木組みの車体をブリキ板で覆っていたが70年代に外装を鋼体化、現在は黒一色のシンプルな塗装と汚れた木製の床が当時の面影を伝えている。
 交通博物館(東京都)の岸由一郎学芸員が全国の鉄道会社が所有するすべての車両の製造年を調べたところ、現在可動する最古の電気機関車と分かった。
 この電気機関車の話をインターネットなどで知った全国の鉄道ファンから「ぜひ走らせてほしい」と要望が相次ぎ、同社が記念イベントの目玉として復活走行を企画した。
 岸学芸員は「大手の会社は次々と車両を更新、古いものは少ない。動く状態で残っていたのは奇跡的。保守担当者が大事に整備してきたのでしょう」と話している。(京都新聞)
■台風7号接近 空・海の便 相次ぎ欠航 休校や始業時間遅れも
 台風7号が接近した四国や関西地方は、22日になって風雨がしだいに強まり、各地で市民生活に影響が出ている。空や海の便で欠航が相次いだほか、多くの学校が臨時休校や始業時間を繰り下げる措置を取った。午後には四国か紀伊半島に上陸する恐れがあり、影響は夜まで尾を引きそうだ。
 ■空と海
 関西、大阪の両空港では22日午前11時までに、エアーニッポンの関西−高知線、大阪−高知線、日本エアシステムの大阪−徳島線などで計24便の欠航が決まった。四国を発着する便にも欠航が相次いでいる。
 海上の交通にも影響が出ている。大阪−志布志(鹿児島)、神戸−高松など関西と四国、九州を結ぶフェリーが軒並み欠航となったほか、瀬戸内の宇野−高松航路も午前10時前から相次いで運航を取りやめた。
 神戸と関西空港を結ぶK-JETは午後零時半以降の便を欠航にした。和歌山−徳島間の高速艇は始発から欠航し、終日運休する見込み。フェリーも早朝の便を除き欠航している。
 ■陸の交通
 西日本のJRや私鉄にも運休などの影響が出た。JR西日本によると、三重県内のJR関西線が前日から引き続いて雨量計が規制値を超えたため、柘植−亀山間で始発から上下線とも運転を見合わせた。和歌山県内の紀勢線は午前中から和歌山−新宮間で、和歌山線も和歌山−五条間で運転を見合わせた。さらに、山口県内の山陰線や岡山県内の赤穂線など各地で徐行運転をしている。
 また、奈良県では国道425号が下北山村など2ヵ所で大雨による規制で通行止めになったほか、西名阪自動車道と名阪国道が50`に速度規制された。
 ■臨時休校
 大阪府内では公立の小・中・高校の1389校が休校となり、270校で自宅待機とした。兵庫県では公立の小学校267校、中学校85校、高校74校、盲・ろう・養護学校30校が臨時休校となり、765校が始業時間を繰り下げた。(朝日新聞 夕刊)
■近鉄特急8時間遅れ 乗客100人 車中1泊
 台風の影響で、近鉄名古屋線では21日午後7時15分ごろ、三重県鈴鹿市内でパンタグラフへの送電線が断線した。このため、直前に名古屋駅を出発していた難波行き特急列車「アーバンライナー」(6両編成)が同県四日市市内で立ち往生し、乗客約100人が車内で一夜を過ごした。
 同列車は22日午前2時ごろから徐行運転を開始。約8時間遅れの同午前5時2分に大阪・上本町駅に到着した。(朝日新聞 夕刊)
23日■台風7号 京滋を縦断 6県で10人死亡3人不明 交通網ズタズタ
 紀伊半島に上陸した台風7号は22日午後、京滋を直撃、近畿や東海、北陸地方などに大きな被害をもたらした。滋賀で3人が死亡するなど福井や奈良、愛知、岐阜、三重の6県で計10人が死亡、3県で3人が行方不明。京都や三重、和歌山など15府県で計約125万戸が停電した。神戸市では河川があふれ、約7500世帯、1万5000人に避難勧告が出された。同日夕には富山湾に抜け同日午後10時前、新潟、山形県境付近に再上陸したが、彦根城の土塀が倒壊するなど京滋の文化財にも被害が出て、床上・床下浸水、道路の通行止めも相次ぎ、大きなツメ跡を残した。気象庁の観測では、台風は23日午前零時現在、時速約85`で北東に進んでいる。中心気圧は992ヘクトパスカル、最大風速は25bで、暴風域はなくなった。
 台風7号による激しい風雨のため、近畿地方の鉄道は22日午後から運休や遅れが相次ぎ、高速道路も夜半まで通行止めや50`の速度規制となった。
 JR東海道新幹線は米原−京都間で午後2時16分から午後6時すぎまで運転を見合わせ、京都駅を発着する列車のうち上下計52本が運休し、9万5000人の足に影響が出た。
 在来線は関西空港行き特急「はるか」が運休し、奈良線と草津線の全線で運転を見合わせたほか、片町線の木津−同志社前間、湖西線の近江今津−堅田間、東海道線の米原−京都間、山陰線の園部−福知山間で間引き運転を行った。北近畿タンゴ鉄道宮津線は網野−木津温泉間で土砂崩れがあり、復旧のメドは立っていない。
 私鉄では、京阪本線が強風で運転休止中に、墨染−丹波橋間で工場のフェンスが線路に倒れ、樟葉−深草間が約2時間不通になり、上下230本が運休。約12万人に影響が出た。京阪京津線、近鉄京都線、信楽高原鉄道、近江鉄道も一時、全線で運転を見合わせたほか阪急京都線は一時、特急の運転を取りやめた。
 高速道路では、京都縦貫道と京滋バイパスの全線、名神の茨木−小牧間、舞鶴道の三田西−舞鶴東間などが一時、通行止め。一般道路も土砂崩れや冠水による通行止めが相次いだ。
 空の便は、日本航空など6社で計266便が欠航、約2万6000人に影響が出た。日航が大阪−羽田など計36便。全日空は関西−札幌など計95便。日本エアシステムは名古屋−青森など計69便。JALエクスプレスとエアーニッポン、日本エアコミューターの3社で西日本の発着便を中心に計66便。国際線も日航の関西−上海の往復2便が欠航するなどダイヤが乱れた。(京都新聞)
■京阪本線のケーブル切断 伏見
 22日午後3時半ごろ、京都市伏見区桃山最上町の京阪本線で、軌道上に張られたケーブル2本が、強風で飛ばされた隣接の金属加工会社のトタン屋根に当たって切断された。同社横のフェンス(幅約4b、高さ約3b)も折れ曲がり、軌道の一部をふさいだ。約2時間後に復旧した。
 台風7号の影響で、京阪は午後3時20分から運転を見合わせており、電車との接触事故はなかった。京阪電鉄によると、ケーブルは電気系統システムを遠隔制御するもので、運行には直接影響しない、という。
 現場は、京阪丹波橋駅から北東約500b。(京都新聞)
■京都市バス 赤字解消策 見直しへ 策定から2年 乗客現象、著しく 交通局 目標達成困難に 運行業務委託先拡大を示す
 京都市交通局は22日の市議会事業決算特別委員会で、2年前に示した市バスの不良債務(赤字)解消策「市バス事業の今後の展望」の見直しに着手、本年度末までに新たな経営展望をまとめることを明らかにした。利用者が予想以上に落ち込み、収支改善が厳しくなった、としている。
 交通局は、約300億円とも見込まれるバスの赤字解消策を96年に発表。経営努力に加え、運賃改定や市の一般会計からの繰り出しなどで、99年度末に債務を60億円に圧縮、2003年度には赤字を解消するとしている。
 しかし、昨年の10月以降は1日平均の利用者の対前年減少幅が初めて5万人を上回るなど、利用客の落ち込みが著しい。江草哲史次長は、予定通り99年度末までに債務を60億円に圧縮するのは難しいとの見通しを示したうえで、「当初見込み以上に利用客が減っている。今後の利用客の動向を見極めた計画を新たにつくる必要がある。本年度中に一定の考えをまとめたい」と述べた。
 また、江草次長は、運行業務を阪急バスに委託することが決まった横大路営業所(伏見区)の区域について「阪急バスとの協議が整った段階で、京阪バスのエリアは京阪バスに委託する話が出てくる。1社に独占的にせず、サービスなど競争原理を導入することが望ましい」と述べ、運行業務の委託先を今後、さらに拡大する考えを示した。
・バス民営化は逆行
 若宮修京都市議(共産)「最近、市バスのサービスがよくなったとの市民の声を聞く」と交通局の取リ組みを評価したが、「バス民営化や事業の縮小廃止はサービス向上とは矛盾する。民間への運行管理委託も先進的な取り組みではなく、時代に逆行している」。(事業決算特別委員会)(京都新聞)
■臨時特急44本運行 KTR秋のダイヤを発表
 北近畿タンゴ鉄道(KTR、事業本部・宮津市)は22日、秋の臨時ダイヤ(10月3日−11月30日)を発表した。秋の観光、グルメシーズンにあわせて、京都、大阪から臨時特急を44本運行するほか、福知山、豊岡と丹後由良をそれぞれ1往復する「みかん狩り列車」を企画する。
 臨時特急は、宿泊客を見込んだ「味めぐりタンゴ・エクスプローラー」を京都−豊岡間で、下りを11月14、21、28日に、上りを同15、22、29日に1本ずつ運行。うち、下りについては網野−豊岡間で各駅に停車する。
 「はしだて」(京都−天橋立間)の下り1本が期間中の土、日、祝日に増発されるほか、大阪方面からは、「タンゴ・ディスカバリー」(新大阪−久美浜間)を10月10日から11月29日までの土、日、祝日に1往復増発する。また、11月の間だけ、特急列車が木津温泉、丹後神野駅に臨時停車する。
 「みかん狩り列車」は、11月1日に豊岡から、8日に福知山から、丹後由良に向けそれぞれ1往復する。(京都新聞)
■近鉄とJR西日本 入場券セットを発売へ 10年10月10日を記念
 平成10年10月10日を記念して、近畿日本鉄道とJR西日本は、10月に記念入場券などをそれぞれの主要駅で発売する。
 近鉄は、京都や大阪など近畿と中部地方の2府3県にある駅のうち、頭文字に一から十までの数字がつく一分駅(奈良)、二上山駅(大阪)−十条駅(京都)まで、計10駅の各入場券1枚(150円)を、漫画家松本零士民の作品「1000年女王」の絵柄の台紙にまとめた。一から十までの数字を含む駅名がそろう民間鉄道会社は、同社のみという。値段は、1セット1500円で、計5000セットを10月1日から発売する。
 また、台紙に名古屋線で運転中の1000系車両と1000年女王の絵柄のパールカード(1000円)を1セット2000円で、計2万セット発売する。
 JR西日本は、新型特急寝台車「サンライズエクスプレス」をデザインした記念台紙に入場券をつけ、1枚140円(特定区間は120円)で、10月10日から京阪神地区で約11万8000枚を発売する。(京都新聞)
■台風7号 豪雨、各地で浸水 10人死亡154人けが 近畿の交通大混乱
 21日の台風8号に続く2日連続の台風上陸は、1988年8月以来になる。
 大阪管区気象台によると、台風7号は22日午後10時現在、中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は25bとなっている。
 各府県警などの調べによると、奈良県新庄町で女性2人が割れたガラスが刺さって失血死したほか、滋賀県では石部町で男性が側溝に流されて水死するなど奈良、滋賀、福井、愛知、岐阜、三重の6県で10人が死亡した。警察庁の調べでは、午後10時現在、けが人は154人。
 国宝や重要文化財を含む建物の被害も相次いだ。京都市では国宝の西本願寺飛雲閣2階の雨戸が吹き飛ばされ、滋賀県彦根市の彦根城では国の重要文化財の佐和口多聞櫓の白壁がはがれた。
 また、奈良県当麻町から大和高田市にかけての近鉄南大阪線の架線鉄塔(高さ約7b)12本が強風で曲がったり、倒れたりした。
 大雨による床上、床下浸水、土砂崩れなどの被害が各地で出た。1時間当たりの雨量は徳島県日和佐町で午後1時までに92_、京都府三和町では午後3時までに77.5_を観測。高松市では午前11時までに観測史上2位となる66_を記録し、中心部の商店街が水浸しになった。
 交通機関も終日、乱れた。関西空港では94年の開港以来初めて、強風のために管制業務が一時休止され、同空港や大阪空港、四国の空港を発着する空の便も欠航が相次いだ。鉄道も新幹線が約5時間にわたって一部区間でストップしたほか、在来線や私鉄も運休や徐行運転による影響が出た。フェリーや高速艇も多くが欠航した。(朝日新聞)
■台風直撃 府内に猛威 鉄道や道路を寸断 停電や家屋浸水 けが人相次ぎ12人
 近畿地方を直撃した台風7号は22日、府内各地の鉄路や道路網を寸断するなど猛威を振るった。総雨量は花背峠(左京区)で221_、三和町で180_を記録。北部を中心に1455戸が床上・床下浸水の被害を受けたほか、笠置町でトラック運転手が増水した木津川に転落して行方不明になっている。また、強風で飛ばされた看板に当たるなどして少なくとも12人が重軽傷を負った。舞鶴市や八幡市、加茂町などでは市民約60人が一時自主避難したほか、京都市などで計1万3000戸が停電した。
●京都市
 午後3時40分、最大瞬間風速30.2bを記録した。伏見区下鳥羽広長町のガソリンスタンドでは屋根のトタン板がはがれ落ち、店長(43)が片付ける際に手に軽いけがをした。同区竹田鳥羽殿町の路上では、強風で飛ばされた木の板が通行人の男性(66)に当たり、ろっ骨を折ったほか7人が病院に運ばれた。
 中京区の京都地裁の敷地内では午後4時ごろ、庁舎建て替え工事に伴う発掘調査の現場を囲む鉄製の壁(高さ約3b)が数十bにわたって傾き、うち約10bが倒れた。消防局には「トタン屋根が飛んだ」「木が倒れた」など88件の通報が寄せられた。
 新幹線が運行を見合わせたため、京都駅では修学旅行の特別列車が停車し、車内で東京都内の公立中学校9校の修学旅行生計1000人余りが出発を待った。構内にも修学旅行生があふれ、ロビーに座り込んで漫画を読んだり、カードゲームをしたりしながらダイヤの回復を待った。
 北区上賀茂や右京区栂ノ尾を中心に約4800戸が停電。市動物園(左京区)や、重要文化財の本丸御殿が特別公開中の二条城(中京区)は、安全確保などのため、午後から相次いで臨時閉園、閉門した。
●南部
 午後1時50分ごろ、八幡市八幡水珀のステーキハウス「三田屋本店」駐車場で、従業員仁谷泰之さん(29)が、強風で倒れてきた看板(高さ約3b、幅約2b、奥行き0.7b)の下敷きになり腰の骨を折る重傷を負った。
 午後2時すぎには、城陽市のJR奈良線久津川踏切の北約150b付近で、線路に高さ7b、直径70aの樹木が倒れているのを普通電車の運転士が発見、約10分後に同市消防局が取り除いた。近鉄京都線は午後2時から運転を中止し、約6時間後にようやく運転を再開した。
 また、八幡市上津屋の「流れ橋」が流出の危険から通行止めになり、井手町では約1300戸が停電。八幡市や加茂町、山城町の住民ら計約40人が強風の不安などから、公民館や小学校に一時避難した。
●北部
 舞鶴市では台風の風雨と満潮時間が重なり、舞鶴海洋気象台は8年ぶりに高潮警報を発令。沿岸部では海面が通常よりも58aも上昇して海水が路面に流れ出した。上安久、魚屋など各地で道路が冠水し、約600戸で浸水、がけ崩れは溝尻など19ヵ所に及んだ。東舞鶴高など3ヵ所に市民が一時自主避難した。
 宮津市では約300戸が浸水し、野田川町や岩滝町でも中小河川のはんらんなどで浸水が相次いだ。
 福知山市で送電線が切れて約950戸、亀岡市でも1300戸が停電。綾部市では小貝橋が流出した。
 JR山陰線は午後2時から特急の運転を見合わせ、上下線計16本が運休、普通列車も午後3時すぎに福知山発の便から運休した。北近畿タンゴ鉄道も、午後になって全面運休。舞鶴自動車道なども一時、全面通行止めとなった。(朝日新聞)
■関空強風、管制初の休止
 関西空港では、午後1時前、管制業務が休止された。風速が50ノット(秒速25.7b)を超えた場合、管制塔(高さ87b)では、職員の避難が義務づけられているためだ。管制室の閉鎖は1994年の開港以来、初めて。
 業務が再開できたのは午後3時40分で、それまでの間、航空機の発着は全面的に停止された。また、空港島と対岸を結ぶ連絡橋も強風の影響で通行止めに。関空は文字通り「孤島」となった。
 旅客ターミナル4階の国際線出発ロビーでは、旅行者らがベンチを埋めつくし、テレビや出発案内に見入った。
 米国に行く予定という京都市の公務員(62)は「遅い夏休みが取れたというのに、運が悪かった」と話した。
 この日、関西空港では、国内線を中心に計43便が欠航となり、同空港に着陸予定だった計12便が成田や福岡などに着陸地を変更した。
 JR西日本などによると、東海道、山陽新幹線は計74本が運休し、約12万人が影響を受けた。在来線でも、線路が倒木でふさがれるなどの事故が相次ぎ、西日本だけで、計850本が運休した。また、近鉄、京阪、南海などの私鉄も、列車の運休などで計60万人以上に、影響を出した。
 JR新大阪駅では、構内に数百人の乗客があふれ、新聞紙を敷いて座り込む人もいた。長野市の会社員加藤清樹さん(50)はホームの階段に座り込んで運転再開を待つ間に、缶ビールを数本、あけてしまった。「明日は休日。長野の自宅で家族と過ごしたかった」と残念そうだった。(朝日新聞)
■京都市バス横大路営業所 民間委託赤字削減 阪急バスと協議始める 2000年4月から
 京都市は市バスの赤字削減のため、市南西部に12路線を持つ横大路営業所(伏見区)の業務を2000年4月から段階的に民間委託する方針を決め、阪急バス(本社・大阪府豊中市)との協議に入った。22日の市議会事業決算特別委員会でこの問題が取り上げられ、市交通局は委託後も同地域のバス運行は赤字が続く見通しを示した。
 市南西部の12路線は、地下鉄竹田駅などを起点に伏見、南、下京、中京、西京各区内を走り、一部はJR京都駅や阪急桂駅、四条烏丸まで延びている。
 横大路営業所は85台のバスと141人の運転手を抱え、1997年度は1日延べ約1万`(市バス全体の約11%)を運行。1日平均2万人(同約5%)の乗客を運んだ。しかし、道路事情が悪く、時刻表通りの運行ができないことなどから乗客は年々減少。97年度は運賃収入が12億7000万円だったのに対し、支出は29億6000万円で赤字額の約17億円は、市内の乗り合いバス事業の総赤字額(約54億円)の3割を占めた。
 計画では、2000年3月現在で同営業所が持つ路線について、バスの運行、整備や営業所の管理業務を民間会社に委託する。車両や料金体系は市バスと同一で、路線やダイヤ編成の決定権は市が持つ。運賃収入も市が受け取り、必要な経費や適正な利潤を委託料として民間会社に支払う。
 京都市は、主な委託先として同じ地域に路線を持つ阪急バスを選び」8月下旬から課長級の協議を始めた。路線の一部は同じ理由から京阪バスに委託する意向で、今後、同社とも協議を始めるという。
 この日の特別委では、委員が赤字解消の見通しをただしたのに対し、市交通局の佐貫眞一・企画総務部参事は「委託によって、(支出の約4分の3を占める)人件費が2、3割安くなる」と述べたが、赤字解消には至らないとの見通しを明らかにした。また、職員の処遇について江草哲史・同局次長は「定年退職による減少を見込んでも(委託を始める2000年4月時点で)70人を超える余剰職員が出る。勧奨退職を進めるなど、的確な人員計画をつくっていく」と答えた。(朝日新聞)
■秋に臨時特急44本を運転 北近畿タンゴ鉄道
 秋の行楽シーズンを前にして北近畿タンゴ鉄道(事業本部・宮津市)は22日、丹後のグルメの旅や温泉旅行客向けに、京都、新大阪から臨時特急44本を運転すると発表した。10月3日から11月30日までの土、日曜日に運転する。
 天橋立経由で京都−網野を結ぶ「味めぐり・タンゴエクスブローラー」上下線と、天橋立発京都行きの「はしだて80号」のほか、天橋立経由で新大阪−久美浜「タンゴディスカバリー」上下線(81、82号)の計5本。期間中は定期の全特急も利用客が増える木津温泉駅と丹後神野駅に臨時停車させる。
 問い合わせは同鉄道営業課(0772・22・8571)へ。(朝日新聞)
■JR忘れ物を即売 台風の中、買い物客続々
 JRなど鉄道の列車内での忘れ物を売る掘り出し市が、22日から下京区四条寺町の藤井大丸で始まった。会場には、時計やカメラ、傘、ネクタイ、古本などが並び、買い物客らは台風を気にかけながら品定めをしていた。28日まで。
 JRの列車や駅にあった忘れ物は、いったん警察に届けられたあと、保管期間の切れたものが入札にかけられる。品物を引き取った古物商が藤井大丸と共催で毎年開き、今年が3回目。
 台風7号の接近で市内は大雨になり、例年に比べて客足はもう一つ。それでも開店と同時に数十人の客が押し寄せた。
 並べられた時計は約3000個、傘は約2500本。人気は腕時計で、10万円以上の輸入品が定価の3分の1以下。傘は最低50円。ブランド品のネクタイを何本も選ぶ人や、置き傘用に傘をまとめ買いする旅館経営者もいた。(朝日新聞)
24日■奈良線、故障で乱れ
 23日午後零時半ごろ、城陽市長池のJR奈良線長池駅手前で、京都発奈良行きの下り普通電車(4両編成)の電灯類が突然、消えた。
 このため、同電車は同駅に停車して点検を行った。電気系統故障が原因とみて、運転士が電源を切り、再始動して復旧したが、同電車は37分遅れで同駅を出発した。
 この影響で、後続の普通電車が12分遅れたほか、快速が上下各2本、普通各1本が運休。故障した電車の乗客150人ら約500人の足に影響した。(京都新聞)
■JR嵯峨野線の利用感謝フェスタ 園部のるり渓で
 JR嵯峨野線(京都−園部)利用感謝フェスタ「遊ぼうそのべinるり渓」が23日、船井郡園部町のるり渓フラワーガーデンで開かれた。特産品販売やミニSL乗車体験のコーナーなどが設けられ、地元や京都市、亀岡市などから家族連れなどが多数訪れた。(京都新聞)
■彩都線来月1日開業 大阪モノレール
 大阪高速鉄道は24日、大阪モノレール(大阪空港−門真市)の枝線となる万博記念公園(吹田市)−阪大病院前(茨木市)駅間の国際文化公園都市線(愛称・彩都線)を来月1日開業すると発表した。大阪府が営業開始を24日認可した。
 運行開始は1日午前6時18分の阪大病院前駅発の始発列車からで、駅ホームで発車式を行う。
 同線は万博記念公園駅で本線と技分かれし、公園東口(吹田市)と阪大病院前の2駅を新設。開業区間2.6`を約6分で結び、平日は上下各42本を運行、1日約5200人の乗客を見込んでいる。(京都新聞 夕刊)
■大阪モノレール延伸 来月1日開業を認可
 「大阪高速鉄道」(西村壮一社長)が延伸を計画していた大阪モノレールの万博記念公園−阪大病院前間(2.6`)について、大阪府の横山ノック知事は24日、運輸開始を認可し、10月1日からの開業が正式に決まった。廷伸区間は「彩都(国際文化公園都市)線」と名付けられ、「公園東口」と「阪大病院前」の2駅を新設、同区間は6分で結ばれる。
 延伸区間の営業開始は10月1日、阪大病院前駅を午前6時18分に出発する万博記念公園行き始発から。阪大病院前発の最終は午後10時48分。万博記念公園側からは、阪大病院前着午後11時13分が最終になる。この間、20−30分間隔で運行する。
 10月1日は阪大病院前駅で発車式がある。(朝日新聞 夕刊)
25日■女性や子供「専用旅行」いかが 細かなニーズに対応 福知山支社が新企画 JR西日本
 JR西日本福知山支社はこのほど、女性と子どもを対象にした団体旅行を、それぞれ発表した。年齢や性別に関係なく多くの人が参加するこれまでの団体旅行を見直し、利用者の細かいニーズにより的確にこたえる目的。女性、子どもに対象を絞って募集するのは、同支社では初めて。
 女性が対象のプランは、「錦秋の加賀絵巻」と題し、金沢で和菓子作り体験や郷土料理などを楽しむ。1泊2日の日程で、午後6時半ごろにJR福知山駅に到着するなど、主婦も参加しやすい時間を設定した。
 子ども向けのプランは、「チビッコの500系のぞみとスペースワールドの体験旅行」。新幹線で、北九州市のテーマパーク「スペースワールド」へ行く日帰り旅行。子ども同士で旅行したいという希望にこたえるため、小学校高学年以上なら保護者なしで参加できる。子どもたちに、車内でのマナーを学んでもらう狙いもある。
 どちらも10月中旬からの出発で、5回程度実施、毎回30人を募集する。(京都新聞)
■きょう正午復旧へ KTR宮津線
 台風7号による土砂崩れの影響で、一部不通になっていた北近畿タンゴ鉄道(KTR)宮津線は、25日正午ごろには全面復旧の見通しとなった。
 復旧するまでは、西舞鶴−網野間、豊岡−丹後神野間でそれぞれ折り返し運転を行い、網野−丹後神野間はバスで代行する。同線は22日午後、網野−木津温泉間で土砂崩れがあり、線路が約10bにわたり埋まっていた。(京都新聞)
■梅田貨物駅 一部を先行売却へ 清算事業団 移転問題と分離
 国鉄清算事業団は、JR大阪駅北側に広がる梅田貨物駅(大阪市北区、約20f)の移転、跡地の再開発問題で、同駅構内の東側約6.7fを先行して売却する方針を固めた。東側地区は貨物施設などが比較的少なく、建物などの集約が容易で、早ければ2001年度にはさら地にして売却できると見込んでいる。梅田貨物駅は、旧国鉄吹田操車場跡地(大阪府吹田、摂津両市、約50f)に年間の貨物取扱量の半分を移し、残り半分を大阪市内の別の貨物駅に分散させて全面移転する計画だ。しかし、移転計画が難航していることから、移転問題とは切り離した形での一部売却を目指すことになった。
 先行売却する東側地区は、昨年3月にヨドバシカメラ(本社・東京都)が落札した旧大阪鉄道管理局跡地と隣接した敷地。現在はJR貨物所有の倉庫や貨車の検査・修理施設などのほか、JR西日本所有の大阪車掌区や同電車区の建物などがある。
 事業団は貨物処理機能を損なわないまま、東側地区にある施設や建物を、貨物駅構内のほかの敷地などに移して集約することは可能とみて、JR貨物やJR西日本と協議を始めている。跡地全体の再開発を目指す大阪市とも相談し、都市計画決定など一連の手続きを進める。
 事業団は1987年、旧国鉄債務処理の一環として梅田貨物駅の敷地を売却するため、吹田操車場跡地への全面移転を決めたが、吹田、摂津両市が環境悪化などを理由に強く反対。11年間も宙に浮いていたが、今年3月から、移転規模を半分に縮小するなど方針転換したことで両市との交渉が再び進んでいる。
 だが、移転が決まっても、各種施設の整備などに時間がかかるうえ、残り半分の移転先に想定している大阪市内の貨物駅への移転について、同市との交渉がまだ始まっていないことから、さら地にして売却するには早くても6−7年かかるとみられる。
 一方、事業団は今年10月に解散することが閣議決定しており、旧国鉄資産の中でも「超一等地」といわれてきた梅田貨物駅敷地の売却について、一部でもめどをつけたいとの考えから、大規模な建物移転を必要としない東側地区の先行売却計画が浮上した。
 同事業団は「梅田貨物駅が全面的に移転ができたとしても、売却までにはまだ時間がかかる。跡地全体の再開発計画に支障がでない範囲で、できるところから段階的に処分していきたい」と話している。(朝日新聞 夕刊)
26日■伏見・南区 新バス路線 乙訓地域 京都市交通局 長岡京・向日市と検討へ 鉄道駅間つなぐ ルートなど協議
 京都市交通局は、未整備なままとなっている市南西部と隣接する乙訓地域を結ぶ交通網の拡充に向けて、新たなバス路線を展開する可能性を探るため、10月から長岡京、向日の両市と協議を始めることを、25日までに決めた。地域内を放射状に延びる京阪、JR、阪急の各鉄道の駅間をバスでつなぎ、利用者が循環できる交通体系の確立を目指す。
 上京、中京、下京の各区など京都市内都心部は、市営地下鉄やJR、私鉄各線が集中するとともに、市バス路線が縦横に走り、公共交通機関を利用してどの方向にも行けるようになっている。
 しかし、伏見、南の両区などの南西部と乙訓地域は、路線によって、鉄道の駅と駅が大きく離れているうえ、これらの駅間を結ぶバス路線は、市境を挟み、市バスとしては延伸しにくいことから、いまだに整備されていない。
 新たなバス路線は、こうした不便な状況を解消するため、構想された。具体的な計画はこれから立案するが、交通局は、東は京阪本線、真ん中に地下鉄を挟んで、西はJR、阪急に至る路線を思い描いている。
 仮にJR向日町、阪急長岡天神などと、地下鉄竹田駅、京阪丹波橋などの各駅を結ぶバス路線が実現した場合、これまで、公共交通機関を利用すると京都市中心部を経由しなければならなかった南西部と乙訓地域との往来が、飛躍的に向上する。また、両地域と都心をめぐる環状の交通体系が実現する。
 交通局は、早ければ来月早々にも、長岡京、向日の両市に、京都市の市長部局を交えた4者の課長クラスが参加する研究会を立ち上げ、新たな路線のルートや運営主体のあり方、最大の課題となる採算性などについて検討を始める。
 交通局の佐貫真一参事は「新路線を運行させて、収支を合わせることは難しいかもしれないが、利用者が循環できる交通体系を構築すれば、南西部の交通網が大幅に改善される。可能な限り実現するよう努力する」と話している。(京都新聞)
■梅田貨物駅 一部を売却へ 国鉄清算事業団
 国鉄清算事業団は25日、移転が計画されているJR梅田貨物駅(大阪市北区)の跡地の一部を先行売却する方針を明らかにした。
 売却するのは、約20fの梅田貨物駅の敷地のうち、東側の約6.7f。現在はJR貨物の倉庫やJR西日本の車掌区などが建っているが、2001年度には更地にして売却先を探すという。
 梅田貨物駅は大阪市中央部に残る大規模開発用地。事業団は、同貨物駅で扱う貨物量の半分を大阪府摂津市と吹田市にまたがる旧国鉄用地に移転し、残る半分は大阪市内の別の貨物駅に分散して跡地を売却する計画だ。
 吹田、摂津両市との移転交渉は進んでいるが、大阪市とは具体的な交渉に入っておらず、跡地売却はめどが立っていない。
 先行売却の方針を固めたことについて事業団は「全体では地元自治体との協議に相当の時間がかかり、手を付けられるところから売却することにした」と話している。(京都新聞)
■高知の豪雨 JRを寸断
 JR土讃線は25日、大雨の影響で終日混乱、JR四国によると、25日始発から阿波池田(徳島)−窪川(高知)間で運転を見合わせた。正午過ぎまでに大歩危(徳島)−高知間を除いて運転を再開したが、計132本の列車が運休、約1万1000人に影響した。大歩危−高知間は土砂流入や冠水のため、運転再開のめどは立っていないという。(朝日新聞)
27日■行け78歳 30年ぶり 最古の電気機関車、福井を走る
 実際に走れる電気機関車では国内最古という京福電鉄の「テキ6形6号」が26日、約30年ぶりに福井県内の本線を走った。
 テキ6形6号は全長約7bで、1920年に大阪府堺市の工場で製造された。69年ごろまでは貨物車をけん引していたが、その後は「裏方」として車庫で列車の入れ替え作業に使われていた。同電鉄は、福井県の三国−芦原線が開業70周年を迎えたのを記念して、本線走行に必要な車籍を中部運輸局から改めて取得した。27日も午後1時半から3時まで、三国港駅構内での体験乗車などがある。(朝日新聞)
28日■楽都(RACTO)ひらく 住・商・遊・学の好立地
 新築されたばかりのマンションの香りが残る8階の部屋からは、山科の市街地や、緑豊かな逢坂山が一望できる。少し歩けば、琵琶湖疏水、毘沙門堂など桜や紅葉の名所がある。
 「駅に近く、仕事にもレジャーにも好都合。老後を考えると、近くで買い物ができるのもよい」。JR山科駅前の再開発ビルのマンションに、京都市下京区内の借家から引っ越してきた吉田究さん(52)は言う。
 勤務先の茨木市内の大学までの通勤時間は従来と変わらないのに、「妻との散策など、週末の楽しみが増えた」と満足そうだ。
・複合ビル4棟
 来月3日にまちびらきする山科駅前再開発の拠点「RACTO(ラクト)山科」。2.8fの敷地に、百貨店やホテル、分譲住宅などが入った複合ビル4棟が建ち、駅前道路も大幅に拡幅された。
 JR東海道線、京阪京津線、地下鉄東西線の結節点という利便性に加え、複合ビルには専門店街やスポーツ施設、生涯学習センターも入る。「住」「商」「遊」「学」−生活に必要なメニューがそろっている。
 こうした立地から、吉田さんが入居した分譲マンション(150戸)は、不況にもかかわらず、発売と同時に完売、平均倍率は13倍にも達した。
 山科駅前再開発は都市再開発法に基づき、土地を買い上げた市が、道路拡幅や建物の高層化で地区の近代化を図る事業で、JR京都駅南口の「アバンティ」に続く、京都では2番目の取り組み。事業費は883億円、関係する権利者は120人と、規模はアバンティを大きく上回る。
 権利者のうち商業者ら65人が、権利変換によって再開発ビルの「床」を確保した。大部分が専門店を構え、装い新たに営業活動をスタートをさせる。
 「ここにはプールもサウナも医院もある。どんな年齢層でも呼び込める」。地権者との調整などを10年以上もかかってまとめあげ、再開発に伴うまちづくりの先頭に立ってきた奥村俊一・山科駅前まちづくりの会会長(65)は、RACTOの集客力の高さを強調した。
・「魅力が必要」
 ただ、不安もある。JRでわずか5分の京都駅は昨年秋、大がかりにリニューアル。京阪電車で結ばれる大津市・浜大津にも大規模商業施設がどんどんできている。交通の利便性は、山科側から客を吸収することにもなりかねない。
 自ら喫茶店を経営する奥村さんは「買い物だけのまちでは長続きしない。来てくれた人を固定客にする魅力ある店や地域づくりが必要」と、地元の専門店に発想の転換を説く。
 市の開発審査会会長として今回の再開発に関わった三村浩史・京都大名誉教授は、「華やかな『洛中』のイメージが、市中心部だけでなく周辺にも広がった。次は再開発という箱を、周辺とつなげる工夫がいる。明確な都市経営戦略が必要」と指摘する。
 RACTOを地域の発展に結び付けるには、周辺と協調し合った地域づくりや住民との交流を、「メニュー」に加えるべきだろう。
 まちびらきに向け、分譲マンションは毎日のように入居が続く。吉田さんは、「これだけの施設をつくりあげた山科のパワフルさを感じる。でも、私たち新住民の『住み方』が、逆にまちの側から問いかけられている気がする」と、ちょっぴり不安も混じった期待感をふくらませている。
 京都市が進めていた山科駅前再開発事業が完成し、新たな拠点「RACTO山科」のまちびらきが間近に迫った。生まれ変わった山科駅前は、生活や地域づくり、商業にどんな風を吹き込むのだろうか。(政経部 石川一郎、吉岡清、今口規子)(京都新聞)
■関西線に倒木 列車が衝突 南山城村、けが人なし
 28日午前5時50分ごろ、京都府相楽郡南山城村北大河原殿田平尾のJR関西線で、線路に倒れかかった木に加茂行きの下り普通列車(2両編成)が衝突した。運転席のガラスが割れたが、乗客約50人にけがはなかった。木を撤去するため、後続の列車が上下とも午前7時すぎまで運転を見合わせた。
 JR西日本によると、列車は月ヶ瀬駅の西約1`で、北側斜面から倒れかかっていた三本の木(直径30a前後)に気付きブレーキをかけたが、間に合わなかったという。(京都新聞 夕刊)
■JR関西線 倒木に衝突  けが人なし、一時不通
 28日午前5時50分ごろ、京都府相楽郡南山城村、JR関西線月ケ瀬口−大河原駅間で、伊賀上野発加茂行きの下り始発普通列車(2両編成、乗客約50人)が線路内に倒れかかっている3本の木に衝突して止まった。乗客らにけがはなく、7分後に運転を再開した。同区間は単線のため一時不通となり、約1時間半後に倒木を除去して復旧したが、上下線計4本の普通列車が運休したほか、上下線計7本が64−13分遅れ、乗客約690人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
29日■「びわこ号」の車内を公開 京阪電鉄 17年ぶり枚方で10、11日 昭和初期 大阪、京、大津結ぶ
 京阪電鉄は、昭和初期から中期にかけて大阪と京都、大津市を結んだ直通電車「びわこ号」の車内を10月10、11日の両日、枚方市の「ひらかたパーク」で17年ぶりに公開する。「鉄道の日」(10月14日)にちなんだ催しで、鉄道ファンを楽しませそうだ。
 同社の花形列車だった「びわこ号」は、1934(昭和9)年から70年まで、天満橋(大阪市)−三条(京都市)−浜大津(大津市)間を京阪本線から京津線を経由して走った。
 京阪本線は電車専用の軌道だったが、京津線は道路との併用だったため、プラットホームの高さや集電方法も異なった。そのため、車体には高さの違う2種類の出入口があったり、集電装置は屋根にパンクグラフと車両の前後に触覚のような2本の棒状のトロリーポールが付いていたり、ユニークな容姿。また、カーブの多いレールに対応するため、客車2両(全長約21b)を台車3台で連結する日本初の構造となっている。車内は木の温もりを感じさせ、往時をしのばせている。
 現役を引退後、80年に同社の経営するひらかたパーク内に展示したが、いたずらや傷みがひどく車内公開を1年で中止した。
 公開時間は、両日とも午前9時半から午後5時まで。パーク入園料は大人1300円、子供700円。(京都新聞)
■きょうJR運転再開 東舞鶴−若狭高浜間
 22日の大雨で線路の盛土が流出したため列車が通れず、バス代行運転を行っていたJR小浜線の東舞鶴−若狭高浜(福井県)間は、復旧工事が完了し、29日始発列車から平常ダイヤで運転する。(京都新聞)
■窓 バスの快適さ 運転手の責任 左京区・高木 伸子(通訳・27)
 市バスの運転手の応対について、批判的な意見を何度か拝見していますが、先日、その実情を痛感した出来事に遭遇しました。バス停を5bほど過ぎて信号待ち、停車していたバスに乗車しようと思ったのですが、インターホンを押しても運転手の反応はなし。何度か押し続けました。すると、「バス停から離れると、後ろの扉から乗車できないのを知らないのか。前まで来なさい」と強い命令口調。携帯電話を利用していた男性客にも厳しい注意。バスの中は、大変不快な空気が流れていました。
 お体の不自由な方、お年よりの方に優しく気遣う運転手さん。乗客が乗降するたび「ありがとう」とにこやかに対応される運転手さん。誠実で良心的な運転手さんがいらっしゃるなか、たった一人の横柄な運転手のために京都市交通局のイメージが損なわれるかと思うと気の毒に思います。
 輸送を目的とするバスは、同時にサービス業的要素も含んでいると思います。乗客とのコミュニケーションに今後はもっと重点を置き、より快適な空間を提供していただきたい。 最後に京都市交通局では、バス停を過ぎると、前扉から乗車せねばならない規則があるのですか。(京都新聞)
30日■京都市交通局 乗客増に期待 環境定期券 来年4月に導入 家族も割引運賃 土・日祝など スルッとKANSAI 来年度中に加入 カード1枚で各電車乗り継ぎ
 京都市交通局は来年度から、通勤定期券利用者やその家族が週末や祝日に割引料金でバスに乗車できる「環境定期券」と、1枚のプリペイドカードでほかの私鉄の電車などを乗り継げる「スルッとKANSAI」を導入する。地下鉄や市バスの利用しやすさをアピールし、乗客増につなげようとの狙い。「環境定期券」は4月から、「スルッとKANSAI」は来年度下半期の実施を目指し、準備を進めている。
 環境定期券は、マイカー利用者を市バスに誘導し、排気ガスを減らす狙いからこの名が付いた。通勤定期券利用者が土・日曜や祝日、年末年始、お盆にバスを利用する際、同伴の家族がコイン1枚(大人100円、子供50円)で乗車できる。
 通勤定期券利用者は、降車の際に同伴者の人数を運転手に申し出れば、割引運賃が受けられる。また、定期券の区間以外の路線では、定期券利用者も100円で乗車できる。
 環境定期券は、横浜市交通局など公営交通3局を含む全国8社で実施しており、関西では京阪宇治交通(本社・枚方市)が今月20日から宇治市などでスタートさせている。
 一方、「スルッとKANSAI」は、関西の私鉄や公営交通でつくる共通乗車システムで、京都市交通局も昨年3月に導入する方針を表明。来年度中の実施を目指している。
 京都市交通局は、すでに導入しているプリペイドカードを、「スルッとKANSAI」と同じシステムにするため、コンピューターソフトの変更や市バス運賃箱の改修などに計25億円を見込んでいる。
 現在、大阪市交通局、阪急電鉄、阪神電鉄、能勢電鉄、北大阪急行、大阪港トランスポートシステム、阪急バスの7事業者が実施。来年4月からは京阪電鉄、南海電鉄、泉北高速鉄道の3社が加わる予定で、関西エリアの交通網がさらに大きく広がることになる。
 京都市交通局は、「環境定期券の導入で、市バス定期券に新たな付加価値が付く。また、『スルッとKANSAI』に参加することで、広域的な移動がしやすくなり、京都市の公共交通の利用者も増えるのでは」(経営推進室)と話し、来年度からの乗客アップへ期待をかけている。(京都新聞)
■カードで回数券詐取 京都駅、容疑の男逮捕
 京都府警鉄道警察隊と七条署は30日、詐欺の疑いで、大阪市中央区難波千日前、飲食店店員山崎照三容疑者(54)を逮捕した。
 調べでは、山崎容疑者は同日午前8時45分ごろ、京都市下京区のJR京都駅構内の旅行会社支店で、他人名義のクレジットカードを使って、新幹線の回数券(約15万3000円相当)をだまし取った疑い。
 府警によると、同店では先月、同様の手口の事件が2起きており、鉄警隊員が警戒していた。山崎容疑者に職務質問しようとしたところ、逃げだしたため追跡して取り押さえ、犯行を自供したため現行犯逮捕した、という。(京都新聞 夕刊)
■南海高野線で脱線21本運休 和歌山・橋本
 30日午前6時半ごろ、和歌山県橋本市学文路の南海電鉄高野線の学文路駅構内で、極楽橋発難波行き急行電車(4両編成)の一部車輪が脱線、停車した。乗客約200人にけがはなかった。高野線は橋本−高野下間が上下とも不通になり、約4時間半後に運転を再開。計21本が運休となり、約2000人に影響が出た。同社はバス7台で振り替え輸送を実施した。
 橋本署や南海電鉄の調べでは、現場は切り替えポイントがある緩やかな左カーブで、単線区間。3両目の後ろ側の車輪が外れ、そのまま約200b走行後、停止したという。同社が原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
■急行、走行中に脱線 南海高野線学文路駅
 30日午前6時半ごろ、和歌山県橋本市学文路の南海電鉄高野線学文路駅構内で、出発した極楽橋発難波行き急行(4両編成)の前から3両目の後部車輪が補助レールに乗り上げて脱線し、約200b走って止まった。電車内には約200人の乗客がいたが、けが人はなかった。乗客は学文路駅から駆けつけた駅員らの誘導で電車から降り、バスで橋本駅に向かった。
 南海高野線は午前11時前まで橋本−高野下間が不通になり、両駅で折り返し運転をし、同区間ではバス7台で振り替え輸送をした。この影響で、難波−極楽橋間の特急「こうや」3本が運休し、1本が橋本−極楽橋間で部分運休した。
 電車の運転士(50)は「電車が重く感じ、速度を上げようとしても上がらなかった。ショックはなかった」と話している。(朝日新聞 夕刊)