1995(平成7)年9月


1日■特急にはねられ即死 向日の東海道線(京都)
  ■西院駅でも男性死亡 阪急特急にはねられ(京都)
  ■窓 懐かしい景色残る嵯峨野線 亀岡市・小川 久江(無職・68)(京都)
  ■きょう値上げ 関西の5社は平均14.1%(朝日)
  ■「長岡京駅」改称祝う JR 待望の新看板除幕(京都)
2日■もうキセルできません 阪急が新システム開発(京都)
  ■JR「長岡京駅」発車 神足駅改称(朝日)
  ■市バス、ポール倒し女性に当たりけが 京都、停留所で(朝日)
5日■ラピート記念列車走らす 200人公募、30日に(京都)
  ■新幹線が一時不通(京都)
6日■京阪にはねられ死亡 伏見で男性(京都)
  ■京阪事故死男性の身元判明(京都)
  ■石井容疑者を逮捕 犯人隠避 地下鉄犯に逃走資金(京都)
  ■石井容疑者を逮捕 地下鉄事件犯人隠避(朝日)
7日■ヨットの帆が観光客招く(京都)
8日■JR西日本の旧制服 途上国に寄贈 ペルーとカンボジアヘ(京都)
  ■丹後きもの列車に参加を JR福知山支社募る 来月28、29日に発車(京都)
  ■レールに傷見つかる 広島の山陽新幹線(京都)
  ■石井久子容疑者らも(京都)
  ■上り線レールに傷 山陽新幹線が徐行 福山−新尾道間(朝日)
9日■JR二条駅−花園駅 連続立体交差化 事業費25%増大 人件費など膨らむ 用地買収遅れも響く 京都市が市議会提案(京都)
  ■バス通せんぼ 許さない 京都市内通行帯 駐車違反取り締まり 府警(京都)
  ■地下鉄工事事故で業者ら書類送検(京都)
  ■海底で接続「箱」八つ目 大阪・南港トンネル(朝日)
11日■トロッコ列車、乗客300万人突破 被災の看護婦さんに幸運(京都)
  ■青鉛筆(朝日)
12日■鉄道旅客12年ぶり滅 JR6社 94年度実績 大震災が響き0.3%(京都)
  ■各種催しに臨時列車 JR福知山支社が来月1日から運行(朝日)
  ■地震で停電か 山陽新幹線遅れる(京都)
  ■非常ブレーキ作動 ニュートラム故障(京都)
  ■山陽新幹線 地震で停電(朝日)
13日■電車にはねられ死亡 太秦の山陰線(京都)
  ■望見KANSAI 不正乗車防止 特殊塗料定期で一掃(京都)
  ■大阪モノレール 阪大病院前−東センター延伸 運輸審が特許答申 来年度中にも着工(京都)
  ■二条駅と花園駅の新デザイン 落ち着いた濃いグレーの大屋根 周辺の景観に配慮(朝日)
  ■朝の東海道線乱れる 大津でドア閉まらず(京都)
  ■踏切事故の身元判明(京都)
14日■京都市バス値上げへ 田辺市長市会で方針 「赤字改善、負担を」(京都)
  ■地下鉄東西線関連事業 御池地下街97年10月開業 京都市会で市長表明(京都)
  ■「天王寺ミオ」完成 テナント250店きょうオープン(京都)
  ■御池地下街は97年秋に開業 田辺市長、議会で説明(朝日)
15日■夜間高速バス値上げを申請 西日本鉄道(京都)
16日■新駅の名前に「天満宮」を JR片福連絡線 地元が要望 商店街で署名2000人(朝日)
17日■JR山陽線架線切れる 63本が運休(朝日)
  ■近鉄線で電車と乗用車が接触 精華、10分間停車(京都)
18日■復興と道路 阪神大震災 第10部A 凍結 安全確保に費用の壁(朝日)
19日■田辺市長に5億5000万返還請求 二条駅区画整理 「違法支出」と住民提訴(京都)
  ■「SL北びわこ号」10・11月も臨時運転(京都)
  ■週内にも350`挑戦 JR東海300X(京都)
  ■申請通り答申 能勢電鉄運賃値上げ(朝日)
  ■ボンネットバス復権 特注で新車も 「懐かしい」「かわいい」のどか…のんびり あすは「パスの日」(朝日)
20日■丹波の秋 味わって JRの駅弁 クリやマツタケ(京都)
  ■「ラピート」30万人リード 1年間の開空輸送 「はるか」狂追撃 追い越す勢いに(京都)
  ■米原駅の盗難 容疑の男逮捕(朝日)
  ■八王子駅で異臭騒ぎ 薬品原因?4 人軽症(京都)
21日■線路と直角の横揺れが原因 震災で崩壊地下鉄駅 神戸高速鉄道(京都)
  ■地下鉄サリン 教団、実行犯に逃走資金 8グループに500万−1000万円 石井久子容疑者を追友(朝日)
  ■近鉄長距離バス 運賃を値上げへ(朝日)
  ■路線バス 赤字1043億円 地方は過疎化 都市では渋滞 3年続き乗客減(朝日)
  ■京滋のバス8社 運賃来月値上げ 運輸省認可 京都市バスなども(京都)
22日■バス来月から値上げ 府内4社(朝日)
  ■地下鉄工事現場で作業者転落し軽傷(朝日)
  ■南海高野線が故障で遅れる 終電まで最高40分(朝日)
  ■時速354.1`達成 JR東海「300X」(京都)
  ■目標上回り354.1`(朝日)
23日■大津祭の提灯 秋風に揺れて JR大津駅(京都)
  ■バス運賃値上げの発表の一部を修正 近畿運輸局(朝日)
  ■秋も山陽新幹線に「こどもサロン」車両(京都)
25日■通勤時に故障 1万2000人影響 近鉄南大阪線(朝日)
26日■京都市バス醍醐営業所 東西線開業時に廃止 運行、京阪へ引き継ぐ方針 市会委で答弁(京都)
  ■窓 子供向け列車 親もひと安心 大津市・今居 幹枝(主婦・28)(京都)
  ■窓 席を譲り合い バスに乗ろう 下京区・石垣貴美子(無職・77)(京都)
  ■窓 相次ぐ料金の値上げに怒り 伏見区・奥津 徹(クリーニング業・50)(京都)
  ■夢の時速550`目指す 山梨 新型リニアの車両公開(京都)
  ■特急に飛び込み即死 JR湖西線乱れ 電車4本部分運休(京都)
  ■発掘現場で砲弾120発 JR姫路駅構内(京都)
  ■運転席なし地上の”飛行機” リニア実験車両を公開 山梨(朝日)
  ■京都市バスの醍醐営業所 2年後廃止の意向 「地下鉄東西線開通で」 市交通局(朝日)
  ■来春導入の5電鉄共通カード 便利さは「画期的」でも割引ありまへん 5電鉄 「回数券は買えます」(朝日)
  ■クレーン・鉄骨にょきにょき 京都駅ビル工事進む(朝日)
27日■6.4`延伸を認可 大阪モノレール 公園都市アクセス(京都)
  ■「鉄道友の会」機関誌9月号 京都支部が初の特集を編集 チンチン電車やSL 写真と解説で紹介(京都)
28日■市営地下鉄乱れる 丸太町駅で事故(京都)
29日■創業メモリアル ◆京福電気鉄道 開業当時の車両(京都)
  ■オウム 防毒マスク400個発注 米紙報道 地下鉄サリン直前に(朝日)
30日■次世代新幹線 陸のジェット 来春には試験走行 JR西日本(京都)
  ■静岡−甲府が早く 特急ふじかわ あすデビュー(京都)
  ■JR西日本新型超特急 震災で遅れ、来春から秋へ 時速300` デビューお預け(朝日)
  ■表六甲線が7日再開(朝日)



1日■特急にはねられ即死 向日の東海道線
 31日午後7時10分ごろ、向日市寺戸町久々相のJR東海道線下り線路内で、大阪行き特急「しなの18号」が線路上を歩いていた男性をはね男性は即死した。
 向日町署の調べでは、40−50歳ぐらいで白ワイシャツに紺色ズボンをはいており緑色のナイロン製ショルダーバッグを持っていた。身元の確認を急いでいる。しなの18号は現場で30分停車したほか、後続の下り列車10本に40−3分の遅れがでた。(京都新聞)
■西院駅でも男性死亡 阪急特急にはねられ
 31日午後10時5分ごろ、京都市右京区四条通西大路西入ルの阪急電鉄京都線西院駅の構内で、男性が河原町行きの特急電車にはねられ、死亡した。
 桂署の調べでは、男性は45−50歳で、身元を調べている。電車は現場に6分ほど停車したが、乗客にけが人はなかった。(京都新聞)
■窓 懐かしい景色残る嵯峨野線 亀岡市・小川 久江(無職・68)
 70路近い私は、終戦前後利用していた山陰線(嵯峨野線)で、3年前から月に3回ほど趣味の教室へ通っております。
 何にもかえがたい4世代の家族が健康に恵まれているおかげで、若い時には想像もできなかったことを実現させてもらっている幸せ者です。
 車窓より眺める沿線の様子がすっかり変わり、21世紀に向け、めまぐるしく発展してきていることにはおどろいたり、感心したり。
 しかし保津峡の山々の景色は昔と変わらず、四季の移りかわりをなつかしく眺めております。
 車内では孫のような若い方々の伸び伸びとした姿、お話など、当時と比較してほほえんだり、はっとしたり、複雑な気持ちにさせられます。
 今になれば、変動の時代ではありましたが、あっという間に過ぎました。時代の流れを痛感しております。
 教室では昔と気持ちはあまり変わらず、先生と生徒になってたのしく時間を過ごしております。いろんな方々との出会い、語らいもほんとにたのしいものです。
 緑ゆたかな自然と平和なふるさとを愛し、守り、家族みんなの健康を祈りつつ、嵯峨野線の電車でいつまでも元気で通えることを願っています。(京都新聞)
■きょう値上げ 関西の5社は平均14.1%
 関東と名古屋、関西の大手私鉄14社と東京の営団地下鉄の運賃が1日、一斉に値上げされる。
 関西の5社(近鉄、南海、京阪、阪急、阪神)の平均値上げ率は14.1%。初乗り運賃は120円から150円(阪神は140円)になり、JR(電車特定区間で120円)より高くなる。特に定期券は通勒が17.0%、通学が17.6%と大幅にアップする。
 5社は、阪神大震災直後の1月19日に混雑緩和のための設備投資などを理由に運輸省に値上げを申請、6月9日に認可された。しかし、景気回役が本格化していないことや、震災被害で私鉄の不通区間が残っていたことなどを考慮して実施が遅らされた。5社の値上げは1991年11月以来、3年10ヵ月ぶり。(朝日新聞)
■「長岡京駅」改称祝う JR 待望の新看板除幕
 JR東海道線「神足駅」が1日から「長岡京駅」に改称され、JR西日本と長岡京市による記念セレモニーが同日朝、同市神足二丁目の同駅西口で行われた。鳥居興彦JR西日本京都支社長や今井民雄長岡京市長はじめ、地元関係者ら約180人が出席し、新駅名看板の除幕式やテープカットを行い「長岡京駅」のスタートを祝った。
 式典では、鳥居京都支社長や今井市長らが「長岡京市の発展とともに全国的に親しまれる駅にしていこう」などとあいさつ。次いで、鳥居支社長や今井市長、鞆岡達雄市議会議長、高田慶久府向日町地方振興局長、坂口富勇長岡京駅長、地元代表らによるテープカットや、新駅名を記した看板の除幕式を行うなど、駅名改称を喜び合った。
 前神足駅は当時の新神足村が旧国鉄に駅の開設を陳情し、地元負担で昭和6年8月1日に開設された。長岡京市や地元では、市の知名度アップなどを理由にかねてから駅名改称を要望していた。また、この日から同駅では、すべての快速電車が停車する。(京都新聞 夕刊)
2日■もうキセルできません 阪急が新システム開発
 阪急電鉄が「キセル」などの不正乗車防止の切り札として開発していた磁気記録を利用した全国初の自動改札「フェアライド・システム」がこのほど完成。同社は1日、「10月2日から全線の84駅で運用を開始する」と発表した。
 新システムは定期券が改札機を通過する際に日時、乗車駅、降車駅などのデータを磁気で記録。裏面に乗車の際には日付を、降車の際には2本線を印字する。
 乗車駅の記録がない定期券で降車しようとしたり、降車の記録がないまま1枚の定期券で連続して入場しようとした場合などには改札機が開かず、ブザーが鳴る仕組み。
 切符や回数券と定期券を組み合わせたり、2枚の定期券を使う「キセル」をチェックできるほか、1枚の定期券で数人が改札を通過する不正なども防止できる。
 1枚の定期券に231回分の乗降が記録できるが、乗降回数がそれ以上になると、チェック機能が働かなくなるのが唯一の弱点。
 不正乗車による同社の損害額は年間十数億円に上るとみられ、約15億円かけてシステムを開発した。(京都新聞)
■JR「長岡京駅」発車 神足駅改称
 長岡京市のJR東海道線(京都線)神足(こうたり)駅が1日、「長岡京駅」に改称された。この日からのダイヤ改正によって、朝夕の通勤時間帯にしかとまらなかった快速が、平日はすべて停車するようになった。
 午前10時から同駅前で、JR西日本京都支社と長岡京市が共催して駅名改称の記念セレモニーがあり、今井民雄・長岡京市長、鳥居興彦・JR西日本京都支社長らが、新しい駅名表示の除幕とテープカットをした。(朝日新聞)
■市バス、ポール倒し女性に当たりけが 京都、停留所で
 2日午前10時40分ごろ、京都市左京区北白川下別当町の同市バス北白川校前停留所に停車しようとした岩倉操車場発京都駅行きの市バス=山下初重運転手(53)=のサイドミラーが同停留所の表示ポール(高さ約2b)に接触した。はずみでポールが倒れ、バスを待っていた68歳の女性の顔に当たり、軽いけがをした。(朝日新聞 夕刊)
5日■ラピート記念列車走らす 200人公募、30日に
 南海電鉄は、空港線の特急「ラピート」が運転開始1年を迎えたことから、9月30日に一般公募の200人を招待して「ラピート1周年記念列車」を走らせる。
 ラピートは、関西国際空港が開港した昨年9月4日から、難波駅−関西空港駅間で運転している漫画「鉄人28号」に似たざん新な車体デザインが話題を集め、客足は順調。現在、1日に往復61本が走る。乗客数は、最近1−2ヵ月こそ、競合するJRの特急「はるか」に抜かれたが、この1年間では1日平均約9400人を運んでいる。
 1周年記念列車は、難波を午後零時17分に出発。約40分で空港駅に着き、ホームで記念撮影などをした後、同2時18分に難波駅に帰着する。
 参加希望者は、官製はがきに、代表者および同伴者の住所、氏名、年齢、電話番号を記入して(はがき1枚で2人まで、20日の消印有効)、〒542 大阪市中央区難波5の1の60、南海電鉄運輸部営業課、1周年記念列車係 06(644)7165へ。(京都新聞)
■新幹線が一時不通
 5日午前10時50分ごろ、東海道新幹線の浜松駅構内でポイントが故障し、新幹線は掛川−豊橋間で上下線とも不通となったが、約50分後に相次いで運転を再開した。JR東海によると、駅構内のポイントが切り替わらなくなったためで、同駅構内に上下各2本ある線路のうち、それぞれ駅ホーム側の線路にポイントを固定、運転を再開した。(京都新聞 夕刊)
6日■京阪にはねられ死亡 伏見で男性
 5日午後9時25分ごろ、京都市伏見区桃山町金井戸島の京阪電鉄肥後橋橋りょうで、男性が淀屋橋行きの急行電車にはねられ、死亡した。急行は現場に約8分間停車したが、後続の電車などに大きな影響はなかった。
 伏見署の調べでは、男性は50−75歳ぐらい。白シャツ、紺のズボン姿で、鉄橋の線路上に横たわっていたといい、身元の確認を急いでいる。(京都新聞)
■京阪事故死男性の身元判明
 京都市伏見区で5日夜、京阪電車にはねられ死亡した男性は6日、伏見署の調べで同区の病院に入院中の無職男性(59)と分かった。(京都新聞 夕刊)
■石井容疑者を逮捕 犯人隠避 地下鉄犯に逃走資金
 警視庁捜査2課は6日、地下鉄サリン事件で殺人、殺人未遂罪で起訴されたオウム真理教信者2人に逃走資金500万円を渡したとして犯人隠避の疑いで教団の元「大蔵省大臣」石井久子容疑者(34)を逮捕した。
 調べによると、石井容疑者は教団が警視庁から一斉捜索された今年3月22日の直前、後に地下鉄サリン事件の殺人、殺人未遂容疑で逮捕、起訴された教団「科学技術省」幹部広瀬健一(31)、同横山真人(31)両被告に、地下鉄サリン事件の実行犯としてかかわっていたことを知りながら、逃走資金として現金500万円を渡した疑い。
 広瀬被告らは地下鉄サリン事件の直後に金沢市の教団金沢支部に逃走。埼玉県内を転々とした後、山梨県上九一色村に舞い戻り、麻原彰晃被告(40)が逮捕された5月16日に逮捕された。
 捜査二課は、教団が地下鉄事件や仮谷さん拉致(らち)事件にかかわった信者を、一斉捜索の直前から4月にかけて組織的に逃走させていた疑いが強いとみており、石井容疑者が、逃走支援全体に資金面で深くかかわっていたとみて厳しく調べる方針。(京都新聞 夕刊)
■石井容疑者を逮捕 地下鉄事件犯人隠避
 オウム真理教幹部で元「大蔵省」トップの石井久子容疑者(34)が、地下鉄サリン事件の容疑者の逃走を手助けしていたとして、警視庁捜査二課は6日、同容疑者と妹の陽子容疑者(31)を犯人隠避容疑で逮捕した。捜査二課はまた、同容疑で教団東京総本部(東京・南青山)を家宅捜索した。
 調べによると石井容疑者は、地下鉄サリン事件で殺人、殺人未遂の罪で起訴された教団「科学技術省」幹部の広瀬健一被普(31)らに、3月20日の事件発生直後、逃走資金として教団の会計から数百万円を渡した疑い。
 教団は一連の事件にかかわった信徒の逃走を、組織的に支援していた疑いが持たれており、捜査二課は、同容疑者がほかの信徒にも逃走資金を渡すなどの関与をしていなかったか、さらに調べている。
 これまでの調べでは、静岡県富士宮市の教団富士山総本部の金庫から現金7億円や金の延べ棒などが見つかったのをはじめ、教団総資産は200億円にものぼるとみられており、石井容疑者はこれらを管理する立場にあったとみられている。
 また教団はサリン製造に必要な薬品や機材、自動小銑を密造するための加工機械などのほとんどを現金で購入していた。捜査二課は、石井容疑者がこれら教団のカネの流れを握っていることから、教団の財務状況を解明する。(朝日新聞 夕刊)
7日■ヨットの帆が観光客招く
 高架化に伴って改築されるJR東舞鶴駅の新駅舎のデザインが決まった。出入り口のひさしの上に、ヨットの帆をイメージしたガラスの三角すいの飾りを置いたざん新なスタイル。
 新しい駅舎は、間口66b、奥行き15.7bで、外壁はれんが調の建材を使う。今秋着工し、来年夏完成の予定。
 駅のデザインは、波状のひさしを設ける案もあったが「より舞鶴らしい」との理由でヨット案が選ばれた。(京都新聞 夕刊)
8日■JR西日本の旧制服 途上国に寄贈 ペルーとカンボジアヘ
 JR西日本は、今年4月の新しい制服採用に伴って不要になった旧制服17万6000着を、途上国援助の一環にペルーとカンボジア両国へ寄贈することを決めた。すでに、クリーニングを済ませ神戸港の倉庫に搬入し終えており、近く船便で送り出す。
 寄贈するのは、ペルーへ夏上着と、冬服上下、防寒衣料の計12万着、カンボジアヘは夏ズボンと盛夏、シャツ計5万6000着。旧制服の扱いをどうするかは、JR西日本でも検討していたが、外務省と日本救援衣料センターを通じ、両国から衣料援助の要請があることを知らされ、協力を決めた。輸送、クリーニングなどの費用約7000万円もすべて負担する。(京都新聞)
■丹後きもの列車に参加を JR福知山支社募る 来月28、29日に発車
 JR福知山支社は、10月28、29日(1泊2日)に運転する臨時列車「市田ひろみと行く丹後きもの列車」の参加者を募集している。
 来春に予定している山陰線園部−綾部間とKTR福知山−天橋立間の電化開業を前に、丹後地域の地場産業の活性化と魅力を再発見してもらおうと企画した。
 同28日に竹野郡網野町のアミティ丹後で開かれる「'95きものまつり」に参加するほか、ハンカチ染め体験や丹後ちりめんの特別価格での販売もある。募集人数は先着120人(高校生以上)で、費用は大阪発2万4000円、京都発2万3000円(1泊4食込み)。申し込み方法や日程、内容などの問い合わせは〒669-52 兵庫県朝来郡和田山町寺谷 730ノ3和田山駅ウエンズコーナー 0796(72)4077へ。(京都新聞)
■レールに傷見つかる 広島の山陽新幹線
 広島県の山陽新幹線福山−新尾道間で7日夜、上り線のレールに傷があるのを点検作業中のJR西日本の保線担当者が見つけた。6日朝、同新幹線車両の車輪から小さな傷が見つかっており、沿線施設を点検していた。JR西日本で原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
■石井久子容疑者らも
 警視庁捜査二課は8日午前、地下鉄サリン事件で殺人、殺人未遂罪で起訴されたオウム真理教の「科学技術省」幹部広瀬健一(31)と同省幹部横山真人(31)の2被告に逃走資金500万円などを渡したとして犯人隠避容疑で教団の元「大蔵省大臣」石井久子(34)と妹の同省幹部石井陽子(31)の2容疑者を送検した。(京都新聞 夕刊)
■上り線レールに傷 山陽新幹線が徐行 福山−新尾道間
 山陽新幹線の福山−新尾道駅間で7日夜、上り線のレールに傷が見つかったため、JR西日本は8日の始発から、現場付近を時速120`で徐行する措置を取った。
 同社によると、傷が見つかったのは広島県福山市津之郷町にある上り線のレールで、9ヵ所の細かい傷があり、最も大きいもので2_程度のへこみがあるという。(朝日新聞 夕刊)
9日■JR二条駅−花園駅 連続立体交差化 事業費25%増大 人件費など膨らむ 用地買収遅れも響く 京都市が市議会提案
 京都市が進めているJR山陰線二条駅−花園駅間(4.1`)の連続立体交差化の事業費が当初計画より約25%増の57億円余り膨らむ見通しとなった。市は、物価上昇に伴う資材、人件費の増額などが原因としている。これに伴い、JR西日本への委託金も43億円増加することになり、市は、委託工事の契約変更案を開会中の9月定例市議会に提案した。
 市によると、同事業の総事業費は当初220億円で、うち143億円3000万円分をJR西日本に委託して工事を進めていた。この契約金額は、着工前の1988年当時の単価に基づいており、その後の物価上昇で、見直しを行う必要が生じたという。
 変更後の総事業費は277億円になる見込みで、このうちJRへの委託分を当初より43億円アップの186億4000万円に見直すことになった。
 見直しの理由について、市は資材や人件費、用地買収の遅れなどのほか、駅へのエレベーター設置など当初計画になかった要素が加わったためと説明する。
 また、当初は概略だけを設計して積算し、発注した後で詳細設計を行ったため設計費用もかかった、という。
 市都市建設局では、「状況の変化があるので、最初に細かく設計してしまうと、かえって無駄が多くなる」と話している。
 連続立体交差化事業は、山陰線の高架化で交通渋滞を解消し、線路で分断されている地域の都市機能を充実させる目的で、90年3月に着工、94年度の完成を目指していた。
 しかし、用地買収の遅れもあり完成予定は97年度にずれこんでいる。現在、高架工事は9割以上進んでおり、山陰線は来年秋までに高架に切り替えられる見通しだ。(京都新聞)
■バス通せんぼ 許さない 京都市内通行帯 駐車違反取り締まり 府警
 朝夕の慢性的な交通渋滞解消とバスの定時運行確保のため、京都府警交通部は8日、京都市内の主要幹線道路の路線バス専用通行帯(通称バスレーン)で駐車違反車両の取り締まりを行った。
 バスレーンは市内に延べ46.8`あり、午前7時−同9時、午後5時−同7時の間、一部車線がバス専用となる。一部区間はタクシーの走行は可能だが、原則としてバスと二輪車だけが通行できる。
 しかし、違法駐車や違反走行車のために渋滞を招いており、市バスを運行する京都市交通局は「せっかく専用レーンがあってもマナーが悪くて、時間通りに運行できない」と困っている。
 この日は府警駐車対策課や交通機動隊、各警察署などから約200人が出て、午前7時から2時間、東大路通や北大路通、四条通などで取り締まりを行った。駐車違反で18件を検挙、うち4台をレッカー車で移動させた。府警は今後も定期的に取り締まりを行う。
 駐車対策課は「短い時間の駐車であってもバスの運行の防げとなり、交通渋滞の原因になっている。マナーを守ってほしい」と、ドライバーに注意を呼びかけている。(京都新聞)
■地下鉄工事事故で業者ら書類送検
 京都下労働基準監督署は8日、京都市営地下鉄東西線工事に関して、共同企業体の代表者「佐藤工業」(本店・富山市、佐藤嘉剛社長)など業者2社と現場責任者2人を労働安全衛生法違反の疑いで京都地検に書類送検した。
 同署によると、今年6月20日、同線御陵東工区(山科区御陵原西町)で、作業員(45)が軌道から脱線した台車の荷とまくら木に挟まれ、6ヵ月の重傷を負った。
 調べでは、佐藤工業などは軌道装置を利用して工事を行う際、責任があるにもかかわらず、レールをまくら木に確実に固定せず、軌道の終端に車止めを設けなかった疑い。(京都新聞)
■海底で接続「箱」八つ目 大阪・南港トンネル
 大阪・南海と大阪市中心部を結ぶ「南港トンネル」の工事が大阪港の海底で進んでいる。鉄道(地下鉄)と道路が共用されるトンネルとしては世界で3例目。関西では初めての海底トンネルだ。来年春には海底部分が貫通する予定で、1997年末の地下鉄開通を目指して、急ピッチの工事が続いている。
 このトンネルは、大阪市住之江区のアジア太平洋トレードセンターや国際見本市会場などがある臨海副都心と港区築港を結び、全長は約2.2`。海底部分約1`は、コンクリートと鋼板でできた全長約100bの「箱」を海底に沈めて、つなぎ合わせる「沈埋(ちんまい)工法」を採用している。現在、8つ目までの「箱」が沈められ、約800bが海底でつながった。
 「接続部がゴムとケーブルによる柔構造にしており、地震には橋よりも安全にできています」と大阪府海湾局は説明している。(朝日新聞 夕刊)
11日■トロッコ列車、乗客300万人突破 被災の看護婦さんに幸運
 京都市右京区嵯峨と亀岡市を結ぶ嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車が10日、運行開始から4年4ヵ月で乗客300万人を突破した。300万人目は阪神大震災で被災した看護婦さんで「地震後、初めての旅行でよい思い出になりました」と顔をほころばせていた。
 神戸市中央区脇浜町の看護婦牧野友美さん(21)。友人と2人で初めて京都観光に訪れ、午前11時にトロッコ嵯峨駅で300万人目を告げられた。
 震災当時、通学していた看護学校が被災し卒業旅行が中止になった牧野さんは「卒業旅行の代わりに京都に来た。ようやく落ちついて旅行に来たら300万人目といわれうれしい」とにっこり。水戸黄門の衣装を着せられて日本人形を贈られ、初めてのトロッコ列車に乗り込んでいた。
 1991年4月に開業したトロッコ列車(トロッコ嵯峨駅−同亀岡駅、7.3`)は、保津峡の自然を楽しむそう快感が受け、92年8月9日に100万人、93年11月26日に200万人目の乗客数を記録している。(京都新聞)
■青鉛筆
 ▽京都・嵯峨野と亀岡市を結ぶトロッコ列車(嵯峨野観光鉄道)が10日、乗客300万人を達成した。300万人目の神戸市中央区の看護婦、牧野友美さん(21)は「水戸黄門」の格さん役の伊吹吾朗さんをお供に記念の乗車。
 ▽列車は全長 7.3`の山あいを約25分で走り、4年前の開業以来、観光客の人気の的。阪神大震災の影響で乗客は一時減少したが、夏に入って例年並みに回復した。
 ▽牧野さんは看護学校の卒業旅行が震災で中止になった。友人と2人で訪れた旅で、この幸運。記念品の京人形も贈られ、半年ぶりにかなった旅の気分を満喫した。(朝日新聞)
12日■鉄道旅客12年ぶり滅 JR6社 94年度実績 大震災が響き0.3%
 運輸省が11日発表した1994年度の鉄道輸送実績によると、阪神大震災の影響でJR旅客6社の輸送数量は前年度比0.3%減の88億8000万人と82年度以来12年ぶりに減少、私鉄も同1%減の137億1000万人で3年続けて減った。この結果、鉄道全体の旅客輸送数量は同0.7%減の226億人と78年度以来16年ぶりに前年度を下回った。
 JRのうち新幹線は2億6300万人で、前年度に比べ4.7%減と大きく落ち込んだ。だが、定期利用客は2500万人と前年度より8.4%伸びるなど、新幹線を使った長距離通勤客が増えていることを裏付けた。
 貨物部門は、JR貨物が同0.8%減の5275万d、私鉄は同0.4%増の2620万d。双方を合計した輸送数量は同0.4%減の7895万dで、4年続けて減った。(京都新聞)
■各種催しに臨時列車 JR福知山支社が来月1日から運行
 JR西日本福知山支社は10月1日から11月30日までの間に、北近畿の催しに合わせたイベント列車や、秋の散策、スポーツイベントヘの足となる臨時列車を運行する。
 行楽に便利な列車としては、福知山線の大阪−谷川の「もみじまつり」(11月19日)、播但線の大阪−長谷の「ぐり−んカーニバル95」(10月22日)、休日に京都−福知山(福知山線経由)で運転する「丹波路ホリデー」など。
 スポーツ関係では、11月3日の丹波高原マラソンに合わせ、谷回初めて山陰線の京都−胡麻で「丹波高原マラソン号」を運転。福知山マラソンが開催される同23日には、京都・大阪−福知山で、選手専用の「福知山マラソン京都号」「同大阪号」を走らせる。
 このほか、福知山線で毎日、大阪−天橋立(宮福線経由)に急行「みやづ」、播但線では土曜、休日に大阪−浜坂で特急「はまかぜ81号」「同82号」を運転する。(朝日新聞)
■地震で停電か 山陽新幹線遅れる
 12日午前6時半ごろ、山陽新幹線新大阪−西明石間の上下線で停電があり、新大阪発博多行きこだま551号が最高24分遅れたのをはじめ、のぞみやひかりなど上下計15本、計約6000人に影響が出た。
 同時刻ごろ、兵庫県南東部に地震があり、神戸市などで震度3(弱震)を記録。JR西日本は、この地震の影響で架線が停電したとみて原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
■非常ブレーキ作動 ニュートラム故障
 12日午前8時50分ごろ、大阪市住之江区の大阪市営ニュートラム南港東駅で、中ふ頭駅行きの電車が出発直後に非常ブレーキが作動して動かなくなった。
 乗務員がブレーキを解除し約3分遅れで運行を再開したが、次のフェリーターミナル駅付近でも非常ブレーキが2回作動した。同市交通局はこの電車の運行を取りやめ、原因を調べている。
 電車には乗客約50人がいたが、けがや混乱はなかった。上下線合わせて16本の電車が最高7分遅れ、約1000人に影響が出た。(京都新聞 夕刊)
■山陽新幹線 地震で停電
 12日午前6時半ごろ、山陽新幹線の新大阪−西明石間で、上下線の架線が停電したのを東京指令所の指令員が発見した。同間を管轄する新六甲変電所(神戸市灘区)から送電ができなかったため、隣の変電所から送電を開始し、同6時48分に復旧した。このため、同区間を走行していた「こだま551号」が24分遅れるなど15本のダイヤが乱れ、約6000人が影響を受けた。
 JR西日本によると、同6時半ごろ、神戸や芦屋などで観測した震度3の地震で、新六甲変電所内にある架線電圧を一定に保つ装置が故障したためらしい。(朝日新聞 夕刊)
13日■電車にはねられ死亡 太秦の山陰線
 12日午後10時30分ごろ、京都市右京区太秦一ノ井町のJR山陰線城北街道踏切(遮断機、警報機付き)近くで、園部行き普通電車に人がはねられ即死した。同電車は現場に36分止まつたほか、後続の上下線8本の電車に遅れが出た。太秦署で身元や原因などについて調べている。(京都新聞)
■望見KANSAI 不正乗車防止 特殊塗料定期で一掃
 キセルや定期券の回し利用など、電鉄各社にとって頭の痛い不正乗車対策に、このほど一つの「解答」が出た。阪急電鉄が10月2日から導入する「フェアライドシステム2」だ。乗車駅で使った定期券でないと、降車駅の改札が通れないシステム。これにより、不正乗車の一掃が可能になった。関西の私鉄各社、JR西日本でも、阪急電鉄を追うようにさまざまの試みが始まっている。
■被害額は年間十数億円
 不正乗車による年間の被害額(未収運賃額)は、阪急電鉄で十数億円、JR西日本は近畿エリアだけで81億円と推定されている。だが、これまで防止の決定打は容易に見つからなかった。
 阪急の「フェアライドシステム2」は、その決定打になり得る国内でも初の取り組み。16年前、全駅に自動改集札機を備えた(計778台)ことが成功のもとになった。対策はまず、昨年9月からの「フェアライドシステム1」でスタート。定期券の利用情報を券に磁気記録させ、複数の者で1枚の券を使う「回し利用」を排除した。入場券も有効時間を2時間に制限した。入場券は定期券と並んで不正乗車によく使われるからだ。しかし、これでは、2枚の定期券を使ったり、切符と定期券とを使い分けて「中抜き」するキセル乗車は、まだ防げなかった。
■他社でも対策を検討
 今回の「システム2」では、定期券の裏面に特殊な塗料を塗り、その上に利用記録を熱印字する方式を採用した。乗車駅では日付が印字(大きさ約5_)され、降車駅では、その日付の上から二重線を印字する。日付がないと二重線は印字できないので改札口は開かない。これで、キセルは完全にできなくなる。
 「自社のシステムは完成したので、次は乗り継ぎ他社との連絡定期でも、やりたいですね」。同社鉄道営業部の中村規彦さんは、自信をのぞかせる。
 システムを完成させた阪急に対して、他の私鉄やJRも対策を検討している。近鉄は、不正乗車によく使われる入場券について、使用2時間制限に踏み切り、阪神は入場券発売機を1駅1機に制限している。
■乗客への意識徹底も
 阪急、阪神、大阪市営地下鉄など5社が、改札機を通すプリペイドカードの共通化を図った「ストアードフェアシステム」(来年3月実施)も将来、各社共通の不正乗車防止策に結びつく可能性がある。
 一方、JR西日本は、今年7月から定期券に、カラーコピーができない細工を施したうえ、表面に色帯を入れ、これを1年ごとに変えることで不正を発見しやすいように改良した。
 昨年6月からは、不正乗車防止に当たる営業推進チームを各支社に設置。「きっぷを正しく目的地までお買い求め頂く運動」をスタートさせ、係員計250人が常時、車内検札に回る態勢をとっている。
 「全駅自動改札にすれば、不正は防げるのですが、その前にまずお客さんに、不正乗車は悪いことだ、という自覚を持ってもらうことが大切です」。鉄道本部営業部の沢田裕司さんは、防止キャンペーンの重要性を強調する。
 JR西日本の線区で現在、自動改札が導入されているのは、片町線の片町−松井山手間の17駅だけ。全駅導入にはまだまだ遠いが、同社ではさらに先を見越して、ICカードを機械にかざすだけで改札を通れる「フリーパス乗車システム」の研究も進めている。(京都新聞)
■大阪モノレール 阪大病院前−東センター延伸 運輸審が特許答申 来年度中にも着工
 運輸審議会(石山陽会長)は12日、大阪高速鉄道から申請のあった「国際文化公園都市モノレール鉄道・大阪大学病院前−東センター間」(6.4`)の事業特許(認可)について運輸大臣に対し「特許は適当」とする答申をした。
 同モノレール鉄道は、茨木、箕面両市域にまたがって計画されている国際文化公園都市と大阪都心を結ぶ全長9.0`の軌道。このうち、南端の万博公園−大阪大学病院前間(2.6`)は、すでに着工している。
 今回、特許の答申があった大阪大学病院前−東センター間は、今年8月に大阪府都市計画地方審議会から都市計画決定を受けたばかり。大阪高速鉄道では今後、運輸省の特許を得られ次第、工事施工認可の申請を急ぎ、来年度中の着工を目指す。(京都新聞)
■二条駅と花園駅の新デザイン 落ち着いた濃いグレーの大屋根 周辺の景観に配慮
 高架工事が進むJR山陰線の二条駅と花園駅の新駅舎デザインが決まった。両駅とも濃いグレー色の大きな屋根が特徴だ。屋根の骨組みの一部は木を使い、電車を待ちながらふと見上げれば、ぬくもりが感じられるようにした。
 二条駅は、区画整理で新しい街並みが現れる西側と、伝統的な街並みが広がる東側をつなぐ”門”というイメージ。大屋根の高さは18.4b、プラットホームの長さは218b。
 花園駅は、周辺にある妙心寺、双ケ丘といった歴史的景観に配慮し、民家や寺のかわら屋根をイメージしたつくりになっている。高さ13.9b、プラットホームの長さは170b。
 両駅ともエレベーターとエスカレーターを備え、来年3月ごろに完成するという。山陰線高架化は京都市とJR西日本が、両駅を含む4.12`の区間で工事をしている。(朝日新聞)
■朝の東海道線乱れる 大津でドア閉まらず
 13日午前7時35分ごろ、大津市のJR大津駅で、停車した大阪行き下り快速電車(乗客約1000人)のドア1ヵ所が閉まらず、発車できなくなった。
 駅員らが調べたところ、3両目のドアの戸袋に、乗客の女子高校生が持っていたバトンが挟まっていた。駅員が抜き取り、電車は13分遅れて発車した。
 同駅によると、女子高校生が降車する乗客に押され、はずみで手に持っていたバトンがドアと戸袋の間に挟まったという。
 この影響で、東海道線は後続の下り電車7本も10分−3分遅れ、約7500人の乗客の足が乱れた。(京都新聞 夕刊)
■踏切事故の身元判明
 京都市右京区のJR山陰線の踏切近くで12日夜、電車にはねられて死亡したのは、太秦署の13日までの調べで、同区内の無職の男性(79)と分かった。同署は現場の状況などから自殺ではないかとみている。(京都新聞 夕刊)
14日■京都市バス値上げへ 田辺市長市会で方針 「赤字改善、負担を」
 京都市の田辺朋之市長は13日の定例議会本会議で、乗客減などで巨額の赤字を出している市バス事業の健全化に向けて、経営改善などとともに「市民、利用者に応分の負担をお願いする」と述べ、近い将来に市バス運賃を値上げする方針を示した。今議会には上下水道料金を値上げする条例改正案が提案されており、相次ぐ公共料金値上げの動きは論議を呼びそうだ。
 田辺市長は、市バス事業の厳しい財政状況を説明し、2003年度に不良債務の解消を達成するため、「地下鉄東西線開業後の市バス系統の再編成や営業所のあり方の検討、用地の有効利用など経営改善を行う」としたうえで、「市民、利用者にも応分の負担をお願いすることや、一般会計からの財政支援を検討したい」と述べた。
 市では、今議会に値上げを提案したい意向だったが、今後、運輸省と協議を動きもにらみながら値上げ幅を検討、早ければ11月定例議会にも提案する見通し。
 現在の市バス運賃(均1区間200円)は、91年11月定例議会で値上げを可決し、92年4月から名古屋、横浜、神戸各市と足並みをそろえて実施した。
 94年度の市バスの乗客数は、週休2日制の定着や不況、阪神大震災の影響などで、1日約44万7000人と前年度より9000人減少。本年度4−7月には前年度同期を7000人下回り、落ち込みが目立っている。
 市バス事業は94年度、2年連続の経常赤字。赤字額は25億1300万円(前年度比17億5100万円増)にのぼる。累積欠損金も前年度を22億1100万円上回る28億3900万円に膨らみ、今年3月末で35億5500万円の債務を抱えている。(京都新聞)
■地下鉄東西線関連事業 御池地下街97年10月開業 京都市会で市長表明
 京都市の9月定例議会は13日午後、本会議を再開し北川明、伊藤義浩、田中セツ子(以上自民)、北山忠生(共産)の4議員が一般質問をした。答弁の中で田辺朋之市長は、地下鉄東西線関連事業のうち、市内中心部では初の本格的な地下街となる御池地下街について「1997年10月の開業を目指したい」と述べ、初めて開業時期を明らかにした。
 市長は8月の記者会見で東西線が97年11月に開業する最終見通しを示した。関連事業もこれに合わせて進められている。
 御池地下街(河原町通−御幸町通間の延長315b)は、地下駐車場(960台収容)とあわせ、地下空間を有効利用するため計画された。約70のテナントが入居。1日3−5万人の利用客を見込んでいる。89年に着工、埋設菅の切り替えなど一部工法を変更し建設を進めている。
 田辺市長は「地下街、地下駐車場とも97年3月末に完成の予定で、駐車場は完成後、速やかに開業し、地下街はテナントの準備期間などを考慮し、同10月の開業を目指したい」と答えた。
 また、同市長は他の東西線関連事業では、二条駅周辺整備事業で地下鉄とJRとの連絡通路と出入り口は地下鉄開業時に供用開始する意向を明らかにした。
 山科駅前再開発事業ではA、B、C棟は98年の完成、醍醐団地総合再生事業のダイゴセンター(仮称)西棟についても「97年春以降の早期に開業を行う予定」と述べた。
 一方、これらの事業の中で、地元業者がテナントとして入居しやすいように、特別融資制度の創設を検討していることも明らかにした。敷金と入店保証料を融資する方向で現在、最終的な詰めを行っている。(京都新聞)
■「天王寺ミオ」完成 テナント250店きょうオープン
 JR天王寺駅に隣接して完成したライフファッションビル「天王寺ミオ」(大阪市天王寺区)が、14日から開店する。
 天王寺ミオは、JR西日本と南海電鉄などが出資する「天王寺ターミナルビル会社」(原弘道社長)が、3年前から着工していた。地上12階、地下2階、延べ5万9200平方bで、ブティックを中心にテナント約250店が入る。1階からはJR天王寺駅改札口に直結する連絡道も設けられている。
 13日は、ビル内でしゅん工式が行われ、原社長ほか井手正敬JR西日本社長ら関係者50人が、完成を祝った。
 開店の14日は午前10時半からテープカットや、ビル愛称募集の当選者表彰を行い、同11時から入店客を迎える。(京都新聞)
■御池地下街は97年秋に開業 田辺市長、議会で説明
 田辺朋之市長は13日の市議会本会議で、市役所前の地下で建設を進めている御地地下街・駐車場について、「駐車場は1997年春、地下街は同10月にオープンする」と明らかにした。同年11月の地下鉄東西線開通に間に合わせる。
 同事業は89年に着工、総工費267億円。地下1階はショッピングセンター、地下2階は300台収容の駐車場、地下3階に東西線市役所前駅が入る。
 地下街は総床面積1万2180平方b。衣料、飲食店など70店舗が東西約350bにわたって並び、美術や音楽などをテーマにした広場も設ける。
 東西線建設と並行して進めている山科駅前再開発事業では、ホテル、店舗などが入る複合ビルA棟(地上9階、地下2階建て)と、住宅、駈車場などが入る同C棟(地上9階、地下1階建て)を96年に着工、98年完成を目指す。また、東西線醍醐駅とつながるダイゴセンター(仮称)西棟は97年3月に完成する見通しだという。(朝日新聞)
15日■夜間高速バス値上げを申請 西日本鉄道
 西日本鉄道(福岡市)は14日、阪急バス(豊中市)などと共同運行している関西−福岡間などの夜間高速バス5路線の料金値上げを運輸省に申請した。同社が運行する夜間高速バスの運賃改定申請は今回が初めて。
 西鉄によると、今春の高速道路料金の値上げや軽油引取税の引き上げなどで赤字が続いていることが申請理由という。値上げ率は8.1−11.1%。
 申請通り認可されると、大人の片道運賃は福岡−大阪間が1万円(現行9250円)、福岡−京都間が1万500円(同9500円)になる。(京都新聞)
16日■新駅の名前に「天満宮」を JR片福連絡線 地元が要望 商店街で署名2000人
 1997年春に開業予定のJR片福連絡線の新駅に「大阪天満宮前駅」との名を付けて−。大阪天満宮の門前町として発展してきた天神橋筋商店街の商店主や地元住民の間で、こんな声が高まっている。地元ゆかりの駅前で地域に活気を、というねらいだ。すでに2000人の署名を集め、JR西日本に要望書を手渡した。今後はポスターやチラシを作り輪を広げていく。
 片福連絡線は片町線と福知山線を大阪の都心部で結ぶ新線。京橋−尼崎駅間の12.3`に7つの駅が予定されている。
 「大阪天満宮前駅に」との声が出ているのは、大阪市北区東天満二丁目に建設中の仮称「南森町駅」。天神橋筋商店街のそばで、地下鉄谷町線と堺筋線の南森町駅と乗り継ぎできる地下駅になる。
 運動の中心になっているのは、天神橋一、二、三丁目の商店主が集まって今年三月に発足した天神橋筋商店連合会(土居年樹会長、約350店舗)。
 天神橋筋商店街は大阪でも古い商店街のひとつ。
 連合会は「天満宮は日本三大祭りの天神祭で知られており、駅名になれば、大阪の歴史や文化を大切にした地域性、個性が強調できる」と、今年春から署名を集めた。9月上旬にはJR西日本本社を訪れ、集めた署名とともに要望書を手渡した。
 JR西日本によると、駅名は地元自治体や住民の意向を聞きながら同社内で検討し、開業の半年から遅くとも3ヵ月前までに決めるという。(朝日新聞 夕刊)
17日■JR山陽線架線切れる 63本が運休
 16日午後4時45分ごろ、神戸市須磨区須磨浦通六丁目のJR山陽線下り線で、架線が切れ線路上に垂れ下がっているのを、野洲発網干行きの快速電車(10両編成)の運転士が見つけた。このため、同電車と後続の普通電車(7両編成)が現場付近で停車した。
 JR西日本は午後5時20分ごろから、三ノ宮−姫路間で山陽電鉄や神戸高速鉄道へ振り替え輸送するなどして、乗客を運んだ。約3時間後に復旧したが、新快速五本を含む上下63本が運休、47本に遅れが出るなど、約5万人の足に影響が出た。架線の切れた原因を調べている。(朝日新聞)
■近鉄線で電車と乗用車が接触 精華、10分間停車
 16日午後2時50分ごろ、京都府相楽郡精華町菱田の近鉄京都線宮津駅南側の踏切で、門真市寿町、会社員内野勝次さん(40)の軽乗用車と、橿原神宮発京都行きの急行電車が接触した。内野さんは胸などを強く打ち、1ヵ月の重傷。乗客にけがはなかった。
 木津署の調べでは、内野さんが踏切近くの上り坂に駐車して歩き始めたところ、無人の車がバック。止めようとした内野さんに、急行と接触した車が当たったらしい。
 この事故で、急行は現場に約10分間停車した。(京都新聞)
18日■復興と道路 阪神大震災 第10部A 凍結 安全確保に費用の壁
 市街地の真ん中を幅2、30bのさら地の帯が南北に長く延びている。途切れ途切れに約4`。ペンペン草が秋風に揺れ、荒れ放題になっている。
 大阪市阿倍野、住吉両区にまたがる阪神高速大阪泉北線。JR阪和線の高架とセットになった事業で、主体は大阪市と阪神高速道路公団、JR西日本。総事業費2860億円。車の騒音、排ガス公害を心配する地元住民の反対で計画は長年凍結されたままになっていたが、ようやくゴーサインが出て、今春には着工の段取りになっていた。
 阿倍野区を中心とした沿線住民でつくる「大阪泉北線環境整備協議会」(約600世帯)は去年、「環境対策を十分行う」との条件で着工に同意した。阪神大震災で、高速道路の倒壊を知ったメンバーから委員長の坪田幸吉さん(84)のもとに、「高架がこんなにもろいとは…。計画を見直すべきだ」との声が相次いで寄せられた。
 坪田さんと沿線の連合町内会長4人は2月13日、市議会に着工の凍結と構造の再検討を求める請願を提出した。
 大阪市の西尾正也市長も高速道路の安全性に疑問を抱き始めた。地震から数日後、泉北線担当の助役にこう指示した。「安全性を再確認してくれ」
 「地元が大変心配している。泉北線の工事はできません」。1月29日、大阪市此花区の淀川堤防崩落現場を視察にきた野坂浩賢建設相(当時)に、西尾市長はこう伝えた。2月7日の記者会見で「着工を見合わせる」と発表。3月1日の市議会計画消防委員会では、構造を再検討することも明らかにした。坪田さんらの請願はその2週間後、全会一致で採択された。
 阪神高速大阪泉北線計画はどうなるのか。市は地下化や橋脚を太くするなどの案を検討中だ。
 「地下化」は地震に強<て振動や騒音も少なく、住民の理解を得られやすい。だが、市が2年前に建設費を試算したところ、地下化は高架の1.5倍から2倍になった。建設省に「費用がかかり過ぎる」と反対され、断念したいきさつがある。
 「お金があれは地下化がすぐれているのだが…」と、大阪市計画局幹部。道路の安全確保の前に、費用が大きな壁となって立ちはだかっている。
 愛知県と名古屋市が出資する名古屋高速道路公社の計画している高速道路「名濃道路」(同市北区−小牧市間約8`、総工費1100億円)も着工が延期された。今夏に着工の段取りだったが、やはり震災後に住民から不安の声が相次いだ。
 群馬県では震災後、県が管理する長さ15b以上の787の橋を点検した。震度6の地震が起きると、うち379の橋が落ちるおそれがある、との結果が出た。国の耐震基準が緩いころにつくられた古い橋が多かった。
 全部に落橋防止策を施すには3、40億円かかる。県は県庁と70の全市町村を結ぶ885`を優先し、今年10億円で113橋を補強する。だが、1500近くある15b未満の橋は、ようやく点検を始めるところだ。金田俊・道路維持課長は「安全と費用の調和点をどう見いだすか。大きな課題を背負った」と語る。
 7月27日、九州自動車道が全線開通し、青森から鹿児島・宮崎までが高速道路でつながった。21世紀に向けて建設省は高速道路網をさらに整備する計画だ。森康男・大阪大学教授(交通工学)はいう。「道路の地下化を本気で考えるべき時期にきた。だが地下の場合、大量の排ガスが排気塔から集中的に地上に出されるなど問題も多い。それを解決する技術開発を急がなけれはいけない。社会の車への依存度を下げる努力も必要だ」(朝日新聞)
19日■田辺市長に5億5000万返還請求 二条駅区画整理 「違法支出」と住民提訴
 京都市のJR二条駅地区土地区画整理事業をめぐり、市が不当に高い価格で土地を購入したのは違法な公金支出だとして、中京区西ノ京星池町、写真家杉原昌治さん(57)ら地元住民5人が18日までに、田辺朋之京都市長に約5億5000万円を市に返還するよう求める訴えを京都地裁に起こした。
 訴えによると、市は1991年に旧二条駅貨物ヤー下跡地を含む周辺約13fを再開発する事業計画を決定、90年には市の依頼を受けた市土地開発公社が国鉄清算事業団から土地を先行取得した。
 市は今年3月、同公社から旧二条駅貨物ヤード跡地約1700平方bを、1平方b当たり71万円の計約15億円(事務費など含む)で購入した。
 ところが、89年の鑑定書によると同地の適正価格は1平方b当たり約39万円であり、取得価格との差額約5億5000万円は不当に高い公金支出で、田辺市長は市に損害を与えた、としている。
 市拠点整備課の小川和彦課長は「訴状を見ないとコメントできないが、購入価格は適正だと思っている」と話している。
 同事業をめぐっては、原告住民らが90、91年に公金支出差し止めなどを求める訴えを同地裁に起こし、審理が続いている。(京都新聞)
■「SL北びわこ号」10・11月も臨時運転
 JR西日本は、人気の蒸気機関車「SL北びわこ号」を10月21日から11月12日までの土・日・祝日の計9日間、北陸本線の米原−木ノ本駅間(22.4`)で、臨時運転する。全席指定で、指定券は各運転日の1ヵ月前の午前10時から全国のみどりの窓口などで売り出す。
 同SLの運転は、今年の夏休みに初めて行った。好評だったため、秋の観光シーズンでも再び行うことになった。運転ダイヤや形式は夏と同じ。「ポニー」の愛称で親しまれている「C56」型が各駅停車で、同区間を1日2往復する。客車は5両編成で、定員 424人。
 乗車には普通運賃(米原−木ノ本駅間は390円)と指定料金500円が必要。発車時刻は米原が午前9時11分と午後1時11分、木ノ本が午前11時9分と午後2時54分。(京都新聞)
■週内にも350`挑戦 JR東海300X
 JR東海は18日、次世代新幹線の試験車両「300X」で今週中にも、東海道新幹線米原−京都間で最高時速350`の走行試験を実施すると発表した。
 JR東海は5月下旬から同区間で「300X」の走行テストを始め、9月4日には「300系」(のぞみ型車両)が平成3年2月に記録した、同社での最高時速325.7`を突破、13日には時速340`を記録した。(京都新聞)
■申請通り答申 能勢電鉄運賃値上げ
 阪急宝塚線の川西能勢口駅(兵庫県川西市)と同県猪名川町、大阪府豊能町を結ぶ能勢電鉄(本社・川西市、14.8`)の運賃値上げ申請を審議していた運輸審議会は19日、申請通り答申した。申請によると、値上げ率は15.8%で、初乗り運賃(2`まで)は現行の120円から150円になる。川西能勢口−日生中央間は、普通運賃が260円から300円に、通勤定期(1ヵ月)が9680円から1万1160円に値上げされる。
 値上げは20日に認可され、10月1日から実施する予定。(朝日新聞 夕刊)
■ボンネットバス復権 特注で新車も 「懐かしい」「かわいい」のどか…のんびり あすは「パスの日」
・観光と生活の足 ”現役”は全国で20台前後
 車体の前部に鼻を突き出した格好のボンネットバスが、親しみを誘っている。生活の足の主役から引退、すっかり見かけなくなったが、観光や地域活性化の期待を乗せて走る現役もある。9月20日は、1903年に乗り合いバスの営業が京都で始まった「バスの日」。高齢にもめげず頑張っているボンネットバスの近況をたずねた。(菅井 基展)
 「ブルーン、ブルル」。エンジン音の響きにつれ、振動が伝わる。カタカタと鳴る窓から入ってくる風が快い。ボンネットバスは山あいをのどかに走る。京都府船井郡瑞穂町は、町営バス5路線のうち2路線で、今年4月29日から日曜と祝日にボンネットバス(1966年式、定員50人)の運行を始めた。
 利用は主に通学の中・高校生とお年寄りで、日祝日は運休していた。しかし、鍾乳洞方面と運動公園方面へは町民や行楽客の要望もあり、日祝日も2往復ずつ運転を計画、お客さん集めにボンネットバスを思いついた。「あちこちに問い合わせ、奈良市内や飛鳥路を巡っていた廃車のバスを譲り受け、復活させた」と町企画調整課長兼バス事業課長の森田一三さん(45)。
 運動公園でゲートボール大会などが催されると、送迎の臨時便にも活躍する。お年寄りらは「助かるわ」「おおきに」と運転席に声をかけ、車内はなごやか。
 滋賀県の長浜市では、ボンネットバス(同年式)が市街地を通る。郊外にできたスーパーや余暇施設ゾーンの客を運ぶため、近江鉄道が7年前から土・日曜日と祝日に運行している「楽らくバス」。運転手の細川強治さん(56)は「ハンドルは重いけど、歩いている人が指さして見つめたり、写真を撮ったり注目してくれる。待って乗るお客さんもいてうれしいですね」。
 年配の人は「懐かしい」と郷愁を誘われる。若い女性には「かわいい」、子供には「(アニメの)トトロのネコバスみたい」と映る。
 イベントにボンネットバスを活用するところもある。愛知県の瀬戸市観光協会は、この秋の観光キャペーンに陶都を走らせる。東海ボンネットバス保存同好会所有の1965年式バスを、9月24日から11月12日の間のほぼ隔週の日曜4回に2便ずつ体験乗車してもらう計画だ。
 広島県の呉市交通局なども、地元のイベントにボンネットバスを運行している。
 また路線や観光コースのボンネットバスの運行は、JR北海道(新札幌−開拓の村、10月10日までの日曜と祝日)▽北海道中央バス(小樽市定期衝光、11月5日まで)▽西東京バス(京王八王子駅−陣馬高原下、10月1日から11月12日までの日曜と祝日)▽静岡・東海自動車(修善寺駅から天城越え、11月までの日曜と祝日)▽徳島・四国交通(阿波池田駅−大歩危−かずら橋の定期観光、9月は土・日曜と祝日、10・11月は毎日)など。
 バスのファンクラブ「日本バス友の会」(事務局・東京)によると、ボンネットバスは昭和30年(1955)代後半から各地で姿を消していき、いま動かせるのは全国で20台前後という。同会旧式バス11台を動かせる状態で保存、うちボンネットバスも1台あり、数年前から秋に東京都世田谷区で走らせるなどイベントに貸している。
 同会事務局長の城谷邦男さんん(52)は「もう部品がなく、いまの製品を改良して使うなど、各社は整備や維持に苦心している。できるだけ長く走らせてほしいが、いつまで保てるだろうか」と行く先を案じる。
・女性運転手もお似合い
 ボンネット型のレトロ調バスの新車を専入する動きもある。マイクロバスやトラックを改造した特注車で、客の誘致を目指す趣向だ。
 山梨県の河口湖畔には、7月24日からレトロ調バス(26人乗り)が登場した。富士急行が、河口湖町や観光関係団体と相談して走らせた。河口湖駅前からハーブ館、ミューズ館、美術館などの観光スポットを結んだ路線を、2台がほぼ1時間おきに周遊し、乗り継ぎして巡れる。
 「富士山や湖を背景として絵になり、話題性のある観光の足を」と同町観光課。乗降自由な2日間有効のフリークーポン(大人1000円)も発売し、8月には約5500人の客を乗せた。女性のグループや年配の夫婦の利用が多く、子供にせがまれて乗る家族連れもある。「景色も楽しんでほしいので、ゆっくり走るよう運転している」そうだ。
 岡山県苫田郡阿波村は、村営バスをボンネット型(21人乗り)にした。古くなったバスを更新する機会に切り替え、7月3日から運行している。かやぶき屋根が点在する山村の風情にマッチさせ、村民の足の定着と村のイメージアップにひと役を担う。
 村営バスは、隣町にあるJR駅との約7`を日曜と祝日を除いて5−7往復し、利用客は通学の高校生ら月間1000人ほど。同村総務課は「ボンネット型にして客が急に増えるわけではないが、わざわざ乗りにきたり、写真を撮りにくる人もみられます」。
 福井県の福井鉄道は、定期観光路線の越前海岸方面と三方五湖方面の2コースに、4年前からボンネット型のバス(23人乗り)を使っている。社内で募ったアイデアを採用した。運転手も女性にして柔らかさを添える。春から秋(11月23日)まで予約制の運行で、担当の敦賀営業所は「だんだん知られ、乗客は伸びてきた」という。
 このほか東京都品川区は、4年前にオープンした水族館の送迎にボンネット型バス(40人乗り)を2台導入し、民間委託で運行している。
 大阪市北区中之島の朝日新聞大阪本社アサコムホールで開かれている「世界のミニチュアバス大集合展」(22日まで)。日本バス友の会関西支部長の中尾普也さん(41)のコレクション約700台が展示されている。ボンネットバスも30台ほど並び、「もうミニカーでしか見ることができなくなってしまって残念です」の説明がつく。ボンネットバスなどを写真パネルで紹介するコーナーもある。
 中尾さんは「ボンネット型レトロ調バスは新しい別種だけど、バスを楽しむ人が増えるのはいいですね」。(朝日新聞)
20日■丹波の秋 味わって JRの駅弁 クリやマツタケ
 木々が色づき始め、季節はいよいよ秋本番。JR西日本福知山支社管内も「味覚の秋」にちなんで、主要駅の駅弁がマツタケや丹波グリなど、丹波の秋の味覚を生かした”季節限定品”に衣替えする。
 販売するのは、マツタケやクリを使った「松茸釜めし」(豊岡・城崎駅、1100円)とこんぶだしと特注しょうゆで炊き込んだ「松茸めし」(篠山口駅、1100円)、丹波グリをふんだんに使った「栗めし」(福知山駅、900円)で、9月下旬から11月にかけて各駅で販売する。
 さらに、但馬牛を使った「モー牛牛づめ」も新製品として和田山駅で販売。全国で初めて音の出る容器を使用し、ふたを開けると「モー」と泣くユニークなおまけ付き。駅弁を手に列車内で、秋を感じるのはいかが…。(京都新聞)
■「ラピート」30万人リード 1年間の開空輸送 「はるか」狂追撃 追い越す勢いに
 関西国際空港の開港以来、鉄道輸送のライバルとして競い合ってきたJR西日本の特急「はるか」と、南海電鉄の特急「ラピート」は、今月3日までの1年間で「ラピート」が342万人余りを運び、「はるか」に約30万人の差をつけたことが、19日の両社のまとめで明らかになった。
 輸送人員の総計は南海のラピートが342万2000人(1日平均9300人)、「はるか」は312万7000人(同8600人)だった。他の快速や急行列車を合わせた総輸送量は、南海の937万3000人に対し、JR西日本は923万人だった。
 「ラピート」と「はるか」の輸送力競争は、昨年9月4日の開港以後、ずっと「ラピート」がリードしてきた。しかし、今年7月からは発着駅を京都駅から一部、草津駅にまで広げた「はるか」が逆転。「ラピート」の優位は、崩れている。(京都新聞)
■米原駅の盗難 容疑の男逮捕
 滋賀県坂田郡米原町のJR西日本米原駅の助役室で、7月25日に金庫内の売上金約370万円が盗まれた事件で、米原署は19日、同県彦根市稲部町、工員永島良一容疑者(63)を盗みの疑いで逮捕した、と発表した。
 事件当時、同駅構内に永島容疑者の所持品が落ちていたことや、事件後、金回りがよくなったことなどから、永島容疑者が浮かび上がったという。、永島容疑者は容疑を否認しているという。(朝日新聞)
■八王子駅で異臭騒ぎ 薬品原因?4 人軽症
 20日午前10時半ごろ、東京都八王子市旭町のJR八王子駅北口近くの男子トイレ内で、駅員などが「異臭がする」と八王子署に届けた。
 東京消防庁などによると、19歳−39歳の大学生や会社員ら男性4人が病院に運ばれた。目や頭の痛みを訴えているが、いずれも軽症という。
 八王子署の調べによると、トイレ内には異物はなく、午前10時25分ごろ、清掃をしていた人が洗剤2種類を使ってトイレ内の清掃を終えたという。
 現場の警察官によると、塩素系の刺激臭がしたといい、八王子署は2種類の薬品が混合し、塩素系の有毒ガスが発生した可能性があるとみて調べている。(京都新聞 夕刊)
21日■線路と直角の横揺れが原因 震災で崩壊地下鉄駅 神戸高速鉄道
 阪神大震災で、地下構造物としては例のない大被害を受けた神戸高速鉄道の大開駅(神戸市兵庫区、地下2階、現在閉鎖中)は、線路に直角方向の大きな横揺れを受けて、中央部の柱が破壊された、との推定原因を同社などがまとめ、松山市で開催中の土木学会で、20日発表した。
 大開駅は、1964年に完成、地下2階部分の深さは約4.8b。線路は南西−北東方向に走り、鉄筋コンクリートの箱形構造(ラーメン構造)で、中央部を柱で支えている。阪神大震災で、中央部の柱が完全に崩壊し天井部分が崩落、地上の路面が陥没するなどした。
 同社などによると、周辺の観測記録などから、地震の揺れは線路に直角の南東−北西方向が大きく、箱形の枠組みが水平方向に変形。中央部の柱がこの変形刑力と、上部の土の重さ、上下方向の地震力などを受けて崩壊した。
 駅の中でも、電気室などの施設のある区域は被害が少ないなど、区域ごとにばらつきがあったが、壁の有無など揺れへの抵抗力や上部の土の厚さ(重さ)による違いとみられる。
 隣の高速長田駅(神戸市長田区)でも柱の損傷があったが、似たような原因が考えられるという。
 同社などは「柱の強さ自体に問題はなかったが、もっと粘りがあれば持ちこたえられたのではないかと思う」としている。(京都新聞)
■地下鉄サリン 教団、実行犯に逃走資金 8グループに500万−1000万円 石井久子容疑者を追友
 今年3月の地下鉄サリン事件などで、実行グループとされるオウム真理教の信徒らが事件の直後、教団から逃走資金を受け取ったうえ、8グループに分かれて逃走していた疑いの強いことが20日、警視庁捜査二課の調べで分かった。各グループに約500万−約1000万円、総額数1000万円が渡されたとみられる。同課は、教団が組織的に逃走を指示、支援していたとみて、犯人隠避の疑いで逮捕した教団「大蔵省」の元トップ石井久子容疑者(34)と妹の陽子容疑者(31)を追及する。
 死者11人を出した地下鉄サリン事件で、サリンを車内にまいた実行メンバーやサリンを製造した信徒らは事件後、教団施設から逃走。その後の捜査で、教団代表の麻原彰晃被告(40)ら地下鉄サリン事件に関与したとされる13人が殺人や殺人未遂の罪で、またサリン製造施設の建設などにかかわったとされる22人が殺人予備罪で起訴されている。
 このうち、教団「科学技術省」幹部の広瀬健一被告(31)ら実行メンバー2人に、事件から2日後の3月22日、現金500万円などを渡して逃走を助けたなどとして、石井容疑者らが今月6日、捜査二課に逮捕された。
 同課の解明によると、広瀬被告ら実行メンバーらは、2−5人で構成された8つのグループに分かれて逃走。各グループの人数などに合わせて約500万−約1000万円が渡されていた疑いが強まった。(朝日新聞)
■近鉄長距離バス 運賃を値上げへ
 近畿日本鉄道は20日、長距離バス路線の福島線(大阪・あべの橋−福島県のJR福島駅)と大宮線(大阪・あべの橋−埼玉県のJR大宮駅)の運賃値上げを運輸省に申請した。大阪−福島間は現行の1万1500円から1万2500円に、大阪−大宮間は8800円から9500円にそれぞれ値上げされる。10月に認可、11月上旬に実施される予定。(朝日新聞)
■路線バス 赤字1043億円 地方は過疎化 都市では渋滞 3年続き乗客減
 日本で初めてバス会社が誕生した日である20日は「バスの日」。運輸省がまとめた1994年度の路線バス事業の収支状況によると、赤字総額は前年度を90億円上回る1413億円と、初めて1000億円を超えた。各社ともほぼ2年ごとに値上げを繰り返しており、今年も約100社が値上げする予定で、この日はバス離れをくい止めるキャンペーンが各地で行われた。
 運輸省の調査は、輸送量で全体の9割を占める30台以上の車両を持つ217社の路線バス部門が対象で、うち84%が赤字だった。景気低迷や休日の増加で通勤客が減ったことなどから、輸送客数は前年度より4.5%減の57億人。前年割れは3年連続だ。
 路線バスの輸送客数は68年度の101億4400万人をピークに徐々に減少している。地方では過疎化やマイカーの普及に押され、都市部では交通渋滞で定時運行が難しく、バス離れが進んだ。
 このため各社とも路線の再縮に努める一方、都市部では鉄道など他部門から赤字を補てん。地方バスには、路線を維持するため全国で約100億円の補助金が支出されている。(朝日新聞)
■京滋のバス8社 運賃来月値上げ 運輸省認可 京都市バスなども
 運輸省は21日、京都、滋賀地域で営業する乗合バス8社から出されていた運賃値上げを認可した。来月1日から実施される。2年ぶりの値上げで平均値上げ率は京都が4.4%、滋賀が4.8%。これに伴い、同一運行区域を持つ京都市バスなども値上げに踏み切る。
 京都では京都交通、京阪バス、西日本ジェイアールバス、丹後海陸交通の4社が収益悪化などを理由に値上げ申請していた。京阪バスが四条烏丸−醍醐車庫前間を240円から260円とするほか、京都交通は桂駅西口−洛西バスターミナル間を220円から230円に、西日本ジェイアールバスは三条京阪前−高雄間490円を500円に改める。
 これに伴い、同一運行区間を持つ京都市、阪急バス、京阪宇治交通社など5事業者も来月1日から同調値上げが認められる。京都市バスの場合、東1系統、南2系統など計25路線で競合会社並みの値上げとなる。京都市交通局では、この値上げで今年度5000万円の増収を見込んでいる。
 滋賀で運賃が改定されるのは近江鉄道、帝産湖南交通、西日本ジェイアールバス、江若交通、京阪バス、滋賀交通の6社。初乗り運賃は現行より10円値上げして160円、1`当たりの区間制基準運賃も、1円70銭−2円10銭引き上げられる。
 大津市内の特定路線については、近江鉄道が「1区200円、2区220円」だったのを、特区を設けて200円とし、1区は210円、2区を240円に改定する。(京都新聞 夕刊)
22日■バス来月から値上げ 府内4社
 運輸審議会は21日、府内に路線を持つ京都交通、京阪バス、西日本ジェイアールバス、丹後海陸交通の4社から申請が出されていた運賃値上げを認める答申をまとめた。認可される見通しで、10月1日から実施の予定。各社の平均値上げ率と、主な区間の運賃は次の通り。
 京都交通=4.2%、桂駅西口−洛西バスターミナル230円(現行220円)
 京阪バス=4.6%、四条烏丸−醍醐車庫前260円(同240円)
 西日本ジェイアールバス=4.7%、三条京阪前−高雄500円(同490円)
 丹後海陸交通=4.2%、宮津駅前−天橋立駅前230円(同220円)
・京都市バスも 均一区間以外25路線
 民営バスの値上げを認める運輸審議会の答申がまとまったことに伴い、京都市バスも10月1日から、都心部の200円均一運賃区間以外を走る25路線で値上げする。
 値上げ幅は10−20円。醍醐車庫前−四条河原町260円(現行240円)▽三条京阪前−高雄500円(同490円)▽洛西バスターミナル−桂駅西口230円(同220円)▽竹田駅西口−桂駅東口260円(同240円)−など。(朝日新聞)
■地下鉄工事現場で作業者転落し軽傷
 21日午後4時40分ごろ、左京区岩倉大鷺町の市営地下鉄烏丸線国際会館駅工事現場で、大阪府高槻市郡家新町、会社員撫養祐征さん(19)が作業台(高さ3.8b)から転落し、顔などに軽いけがをした。
 下鴨署の調べでは、撫養さんは駅舎工事で柱を立てる作業をしていて誤って落ちたらしい。(朝日新聞)
■南海高野線が故障で遅れる 終電まで最高40分
 21日午後9時15分ごろ、和歌山県橋本市橋谷の南海電車高野線御幸辻駅−林間田園都市駅間で、橋本発難波行きの特急電車(4両編成)が突然止まった。特急電車は現場に約20分間停車したあと、後続の急行電車に押されて林間田園都市駅まで運ばれた。この事故で後続の電車3本が運休し、終電までの電車が最高40分遅れた。
 南海電車の調べによると、特急列車は運転席の速度を調節するレバーが突然入らなくなり、減速して停止したという。(朝日新聞)
■時速354.1`達成 JR東海「300X」
 JR東海は21日深夜、東海道新幹線米原−京都間で、次世代新幹線の試験車両「300X」の走行試験を実施。同日午後11時59分、鉄道としては国内第2位の最高時速354.1`を達成した。
 JR東海は当面、時速350`の試験走行を重ね、その後、「300X」の限界を見極める最高速走行試験に挑む。(京都新聞 夕刊)
■目標上回り354.1`
 JR東海が次世代新幹線の試験車両として開発した「300X」が、21日午後11時59分に東海道新幹線の滋賀県近江八幡市内で、目標速度を少し上回る時準354.1`を記録した。
 国内での鉄道による最高速度は、JR東日本の「STAR21」が1993年12月に出した425`。今回の記録は、JR西日本の「WIN350」の350.4`をわずかに超えた。(朝日新聞 夕刊)
23日■大津祭の提灯 秋風に揺れて JR大津駅
 湖国三大祭りのひとつ「大津祭」(10月10日)を控え、大津市のJR大津駅構内と中央大通の逢坂市民センター前に22日、祭りのPR提灯(ちょうちん)が登場し、祭りムードを盛り上げている。
 大津駅では改札口近くの売店前に13の曳山の名前などを書き入れた提灯52個がつられ、華やかな雰囲気。乗降客らが「もうすぐお祭りね」と提灯を眺めている。
 この日、中央大通にも高さ7bの枠に「大津祭」「本祭10月10日」などと書かれた提灯15個が飾られた。
 大津祭は約400年の伝統を誇る天孫神社の例祭。今年は10月8日に各曳山町で山建て(組み立て)が行われた後、9日に宵宮、10日に本祭があり、13基の曳山が市中心部を巡行する。(京都新聞)
■バス運賃値上げの発表の一部を修正 近畿運輸局
 近畿運輸局は21日に認可が決まった府内に路線を持つバス会社の運賃値上げについて、報道機関に配布した資料の一部の停留所名に誤りがあったとして、修正内容を22日、発表した。修正資料による各社の主な区間の新運賃は次の通り。(10月1日から実施)
 京阪バス=四条烏丸−醍醐新町間260円(現行240円)▽京都交通=桂駅前−沓掛間230円(同220円)▽西日本ジェイアールバス=京都−山城高雄間500円(同490円)(朝日新聞)
■秋も山陽新幹線に「こどもサロン」車両
 JR西日本は22日、山陽新幹線の新大阪−博多間で、夏休み期間中に運転した「こどもサロン」付きの「ファミリーひかり」を、10、11月にも運転すると発表した。運転日は日曜、休日と第2、第4土曜日で、1日1往復する。
 「こどもサロン」は、1両の半分の座席をなくして設けた子供用のスペース。滑り台や縫いぐるみなどの遊具を置き、ベビーシツターのできる女性が乗務して、紙おむつの無料サービスもする。(京都新聞)
25日■通勤時に故障 1万2000人影響 近鉄南大阪線
 25日午前8時10分ごろ、大阪府羽曳野市古市一丁目の近鉄南大阪線古市駅構内で、同7時3分吉野発、阿倍野橋行き急行電車(8両編成)に電気系統の異常を知らせるランプが点灯し、運転できなくなった。電気系統の回路の一部を切り離し、約20分後に運転を再開した。このため、後続の特急など上下計27本が最高18分遅れ、通勤客ら計1万2000人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
26日■京都市バス醍醐営業所 東西線開業時に廃止 運行、京阪へ引き継ぐ方針 市会委で答弁
 京都市交通局は25日、1997年11月の地下鉄東西線の開業に合わせ、市バス醍醐営業所を廃止する方針を明らかにした。同営業所が管轄する市東南部地域でのバス運行は、京阪バスに引き継ぐ方向で協議を進めている。議会からは「市民の利便性が後退する」「不採算路線の切り捨てだ」など反発が出ており、地域住民にも大きな影響を与えそうだ。
 この日の市議会事業決算特別委員会の質疑の中で、中谷佑一公営企業管理者(交通局長)が答弁した。
 醍醐営業所は東2系統(醍醐車庫−四条河原町)をはじめ、東1−6、南6・7系統など、山科区と伏見区醍醐を中心に12系統(総延長296.7`=往復)を運行している。
 1日の平均乗客数は2万2635人(94年度)。12系統とも赤字路線で、94年度決算では約7億円の単年度赤字となるなど、9つある営業所のうち横大路営業所に次いで大きい赤字を出している。
 同営業所の廃止は、地下鉄東西線が醍醐を東端としており、路線競合により一層の採算悪化が見込まれるため、としている。中谷管理者は「醍醐営業所が廃止されても、東西線の開通で同営業所管内の交通の利便性は格段に進歩する」と答弁した。
 交通局によると、現在、京阪バスとの間で、東西線の各駅と接続させる形での路線編成や、相互乗り継ぎ、敬老・福祉乗車証を使えるようにするか、などについて詰めを急いでおり、年内にも協定を結ぶという。
 同営業所には運転手114人を含む135人の職員がおり、「人員削減は交通局全体としてレイオフ(一時帰休)も含めて検討したい」(中谷管理者)としている。
 しかし、議員の中からは「現在の運行路線がそのまま京阪バスに引き継がれるとは限らない」と、一部では住民の重要な交通手段のバスがなくなるのでは、との懸念も示されている。
 市は昨年6月に打ち出した「市交通事業の経営健全化計画案(リストラ案)」の中で、経営効率化の一環として「地下鉄の開業に伴うバスの系統再編成や営業所の統廃合を検討する」としていた。(京都新聞)
■窓 子供向け列車 親もひと安心 大津市・今居 幹枝(主婦・28)
 先日機会があり、1歳の息子を連れ、のぞみ号に乗車しました。おぼつかない足取りでも自由に動けるようになった息子を座らせておくのは至難の技。「それ、お菓子だ。おもちゃだ」と気分を紛らわせるものの、息子にとって京都−博多間2時間50分はとても長い時間のようです。
 そんな時ふと思い出したのが、夏休み臨時列車としてひかり号に”こどもサロン”が登場したという新聞記事。たしか、全席指定・新大阪−博多間を1日往復し、アニメ観賞やおもちゃ遊びができるといった内容だと記憶しています。
 子供をもつ親にとって「車内でおとなしくさせておく」ことは頭の痛いところ。子連れの安心な外出を誘い、国内旅行を広める意味でも、このようなサービスは今後も続けてほしいものだと実感しました。
 そして、もし可能ならば、週休2日制が進められる今、外出機会が多くなった土・日曜日には家族向けのサービスとして”こどもサロン”の設置を検討していただきたいと思います。(京都新聞)
■窓 席を譲り合い バスに乗ろう 下京区・石垣貴美子(無職・77)
 敬老乗車証をいただいてから随分たつが、前から感じていたことがある。それは明らかに老人と思われる方が、敬老席が空いているのに、一人掛けの席へ座られる方が多い。なぜせっかく設けられている席に座られないのかと思っていたのだが、それは一人掛けの方が降りやすいからだと思う。
 それと、敬老席に座っていられる方が、必ずといっていいほど窓側に座らず、通路側に座っておられて、後から乗った者はなかなか窓側に座りにくいのである。できたら皆さまに窓側に座ってくださるようお願いしたい。
 老人が普通席を空けることで、若くても疲れている人、荷物の多い人、遠方まで行く人、子供連れなどが座れる。近ごろの若い人は老人に席を譲らないとの話もしばしば耳にするが、私は老人の側にも考えないといけないことも多いのではと思っている。お互いに譲り合って仲良くバスに乗りたいと思う。(京都新聞)
■窓 相次ぐ料金の値上げに怒り 伏見区・奥津 徹(クリーニング業・50)
 9月定例京都市会に、上下水道料金の値上げ案が提案されています。下水道27.6%アップ、水道料17.8%の値上げです。4人家族で年間1万5000円ほどの大幅な増額、京都市の水道しか使用できない市民にとって困ったことです。赤字でなく、地下鉄の工事費が多くなり、下水道の補助金をカットして補うというのです。上水道の基金が8億円もあるなら、それから出してください。地下鉄の失敗をどうして市民の水道に押しつけるのでしょうか。長引く不況、消費税も上がることが決まっていて、市バスも値上げと聞きました。
 市会委員会では市民の傍聴も拒否するし、公聴会もしないということです。他市では料金値上げについて公聴会も開いています。10月6日に採決が予定されていますが、民主的にすべてを行ってほしいものです。(京都新聞)
■夢の時速550`目指す 山梨 新型リニアの車両公開
 JR東海とJR総研が研究、開発を進めている超電導磁気浮上式リニアモーターカーの新型実験車両が25日、山梨県都留市の山梨リニア実験線車両基地で報道陣に公開された。3両編成。今後、電気系統などの性能試験を繰り返した上、建設中の実験線(山梨県境川村−秋山村、42.8`)で平成9年春から走行試験を開始、最高時速550`を目指す。
 車体は全長78b、高さ3.3b、幅2.9b。「のぞみ」に比べ高さで約35a、幅は約50aもスリムに。アルミ合金を車体に使用したため、台車を除いた車体重量も「のぞみ」の約4割と大幅に軽量化。(京都新聞)
■特急に飛び込み即死 JR湖西線乱れ 電車4本部分運休
 25日午前11時50分ごろ、大津市雄琴三丁目のJR湖西線雄琴駅で、大津市内の女性(45)が下り線ホームから飛び込み、通過した大阪発金沢行き特急電車「雷鳥21号」にひかれて即死した。
 この事故で、雷鳥は同駅に21分停車したほか、後続の電車上下4本が京都−堅田、近江舞子間で部分運休し、乗客約2000人に影響が出た。(京都新聞)
■発掘現場で砲弾120発 JR姫路駅構内
 姫路市神屋町六丁目のJR姫路駅構内の発掘調査現場から、旧陸軍のものとみられる砲弾120発が見つかっていたことが25日、分かった。
 陸上自衛隊第三師団伊丹艦屯地の爆発物処理班が調べた結果、信管は付いておらず爆発の危険はないと判断、同日夕に京都府精華町の弾薬庫に運んだ。(京都新聞)
■運転席なし地上の”飛行機” リニア実験車両を公開 山梨
 時速500`での安定した走行を目指す超伝導浮上式リニアモーターカーの試験車両が、山梨県都留市にある山梨リニア実験線の車両基地で25日、報道陣に公開された。システム全体の耐久試験を行った後、1997年春から実験線で本格的な走行試験を始める。
 「MLX01形」と呼ばれる試験車は3両編成で、両側の先頭車両は長さ28b、幅2.9b、高さ3.28b。新幹線「のぞみ」より一回り小さい。
 地上で運転を制御するため、運転席も、正面の窓もない。客室の窓は、「のぞみ」のほぼ半分の大きさで、車内は飛行機の雰囲気だ。(朝日新聞)
■京都市バスの醍醐営業所 2年後廃止の意向 「地下鉄東西線開通で」 市交通局
 京都市交通局は25日、市バス、の醍醐営業所(伏見区)を1997年11月の地下鉄東西線の営業運転開始とともに廃止する意向を明らかにした。「市民が不便になる」という反論に交通局は「住民の足を確保するため、知恵をしぼりたい」と話した。
 この日の市議会事業決算特別委員会で、中西賢治議員(公明)の質問に中谷佑一・公営企業管理者(交通局長)が明言した。
 交通局によると、昨年度の市バス事業は22億1100万円の赤字だった。とくに山科区や伏見区北部を中心にする同営業所は7億3000万円の赤字。東西線建設費が当初計画の約2倍に膨張した昨年、市は「東西線開通に伴って赤字路線の再編成や営業所の統廃合について検討する」などと説明していた。
 同営業所廃止後の路線編成については、東西線開通で客足を奪われる恐れがある京阪バスと話し合いを詰めている段階だという。
 「路線の切り捨てで市民にとっては不便になる」などと質問が相次いだが、中谷管理者は「東西線開通で全体的にはかなり便利になると思う」「市民の足を確保するために、全職員で知恵を出して考えたい」などと答えた。(朝日新聞)
■来春導入の5電鉄共通カード 便利さは「画期的」でも割引ありまへん 5電鉄 「回数券は買えます」
 大阪市交通局、阪急電鉄、阪神電鉄、能勢電鉄、北大阪急行の5電鉄は、来年3月から導入する共通のプリペイドカードに、割引につながるプレミアムを設けないことを決めた。一般に、テレホンカードやハイウェーカードのようなブリペイドカードは、事前に料金を支払う代わりに、1000円で1050円分使えるといったプレミアムが付く。ところが、5電鉄共通カードは、テレホンカードなどと違って利用頻度が高く、プレミアム分がそのまま減収につながるからだ。1枚で、5電鉄すべての駅、区間で乗り降りできる「便利」なカードだが、「お得」とまではいかなかった。
 5電鉄が発行するプリペイドカードは1000円、2000円、3000円、5000円の4種類。自動改札磯を利用して、237ある5電鉄のすべての駅からの乗り降りと、延べ314`に及ぶ5電鉄のすべての路線にまたがって乗り換えが可能になる。また、大阪市交通局のバスも合わせて利用できる。5電鉄にまたがるシステムは全国で初めてで、来年3月20日から導入される。
 プレミアムを設けないことについて5電鉄は、@普通乗車券の利用者がカードに移行する率が高く、プレミアムを設けるとその分が減収につながるAすでに同様のシステムを導入している阪急と能勢電鉄のカードにプレミアムがないBカードで5電鉄の回数券も同時に買えるため、プレミアムを設けると回数券の割引と合わせて二重割引になる、などを理由にあげている。特にBの二重割引について、阪急と阪神は自社の旅客営業規則の中で運賃割引の重複適用を禁止しており、プレミアムを設けるとこの条項を変更する必要があるという。
 5電鉄の調べによると、同様のシステムのプリペイドカードは、JR東日本や神戸市営地下鉄などが導入している。このうち、JR東日本と営団地下鉄、都営地下鉄にはプレミアムがない。しかし、横浜、神戸、仙台の各市営地下鉄は3000円で200円、5000円で400円のプレミアムが付いている。このため、大阪市交通局は当初、5電鉄共通のブリペイドカードにプレミアムを付けるよう求めていたが、ほかの4電鉄と足並みをそろえるために妥協したという。
 鉄道のブリペイドカードや回数券の割引については、4月1日に実施された鉄道事業法の改正によって、これまで大臣認可が必要だったのが、届け出で済むようになった。運輸省鉄道局によると、2割までであれば割引運賃の設定は自由で、2重割引の規制もないという。同局業務課は「プレミアムを設けるかどうかは基本的に鉄道事業者の判断に任せられている。結局は、利用者に納得してもらえるかどうかだ」と話している。(朝日新聞 夕刊)
■クレーン・鉄骨にょきにょき 京都駅ビル工事進む
 秋の東山を「借景」に、原色のクレーンや鉄骨が何本もそびえ立っている。JR京都駅ビルの改築現場。金属音と土ぼこりを上げながら、急ピッチで工事は進む。来秋にはホテル、百貨店、映画館なども入った地上16階、地下3階の巨大ビルに生まれ変わるはずだ。
 完成目標は、「平安遷都1200年」の昨年秋のはずだった。ところが、計画段階で激しい展観論争が起き、着工は先延ばしに。結局、市内初の「特例街区」扱いで、高さ60bに落ち着き、1993年末に工事は始まった。その後も、予定地の埋蔵物調査に当初見込みの倍の1年8ヵ月間かかるなどして計画は遅れ気味。再設定した「来年秋」の完成目標について、「がんばっていますが、実現は難しいかも」との声も関係者から出始めている。(朝日新聞 夕刊)
27日■6.4`延伸を認可 大阪モノレール 公園都市アクセス
 運輸、建設両省は26日、大阪高速鉄道が申請していた国際文化公園都市モノレールの大阪大学病院前−東センター間(6.4`、茨木市)の延伸事業を申請通り認めた。
 大阪府が茨木、箕面両市で開発を進めている「国際文化公園都市」へのアクセス交通機関。
 今回認可されたのは、現在建設中の大阪モノレール万博記念公園−大阪大学病院前(平成10年春開業予定)からさらに北へ延びる区間。建設費約740億円で同8年度中に着工し、同16年度開業の予定。(京都新聞)
■「鉄道友の会」機関誌9月号 京都支部が初の特集を編集 チンチン電車やSL 写真と解説で紹介
 京滋の鉄道ファンでつくる鉄道友の会京都支部(高山禮蔵支部長)は、今年創立40周年を迎えるのを記念し、全国組織の鉄道友の会(本部・東京)の機関誌「RAILFAN」9月号を同支部の手で編集、京都支部特集として発行した。支部の歩みを懐かしい京都市のチンチン電車や蒸気機関車の雄姿とともに紹介しており、京滋の鉄道の歴史を知る資料にもなりそう。
 鉄道友の会京都支部は1955年6月、全国20の支部のうち2番目に誕生した。当時50人だった会員は現在250人に増えた。電車、列車、模型、写真の部会を作り、鉄道に関する資料収集や地方線の見学会、運転風景の撮影などで京滋の鉄道を追い続けている。
 機関誌「RAILFAN」は毎月本部が作製しているが、京都支部が「40周年を記念して記録をまとめたい」と、初めて特集の独自編集を申し出た。今年6月から作業を進めていた。
 9月号はB5判、31nで。うち27n京都支部が担当した。支部の歩みとあわせ、1876年京都初の鉄道の開通から、各私鉄の歴史、市電の開通と廃止など、京滋の鉄道の119年間の歴史を写真と解説で紹介。明治時代の京都駅に停車する蒸気機関車や、市電のお別れ乗車会の様子など、時代の空気を伝える写真が数多く並んでいる。梅小路蒸気機関車館にある蒸気機関車の解説、四季折々の鉄道の風景写真などもおさめた。
 同支部の森俊朗事務局長=京都市伏見区醍醐=は「市民を募って市電の路線を訪ね歩く会なども開き、40周年を盛り上げたい」と話している。
 「RAILFAN」9月号は100部ほど余りがあり、一般にも500円で配布する。問い合わせは森さん075(571)4220(午後7時以降)。(京都新聞)
28日■市営地下鉄乱れる 丸太町駅で事故
 28日午前8時9分ごろ、京都市中京区の市営地下鉄丸太町駅の上り線ホームに入ってきた北山行き電車に、高校生(17)が当たり全身を強く打ち重傷。
 電車は現場に12分間停車、後続の上り7本と下り6本が最高12分遅れた。市交通局は混乱防止のために北山−竹田間の全駅で事故直後から約10分間、券売機を発売中止にしてホームヘの入場を制限した。ダイヤは午前9時ごろに正常に戻り、通勤や通学客ら約8000人に影響が出た。
 中立売署によると、目撃した駅員らの話から高校生は電車の4両目と5両目の間付近に当たったといい、原因を調べている。(京都新聞 夕刊)
29日■創業メモリアル ◆京福電気鉄道 開業当時の車両
 1910年3月に、当社前身の嵐山電車軌道が四条大宮−嵐山間で開業したのが、「嵐(らん)電」の愛称で親しまれている嵐山線の始まりである。
 沿線の大半は当時、京都市外で、四条大宮の駅名は「京都」だった。当初は木造車両の4輪で、運転台と乗降口は吹きさらしのオープンデッキ。ずいぶん寒かったろうと思われるが、嵐山へ行くのは、1日がかりの行楽だったころだけに、電車の速さと便利さに、利用者は恩恵を実感したようだ。当時のポスターには「一瞬間で行ける」とのうたい文句も見える。
 沿線には嵐山をはじめ社寺仏閣が多く、42年に現在の会社になってからも、春秋には多くの観光客に、ふだんは地元住民の生活路線として利用されている。
 現在の嵐山線は四条大宮−嵐山間(7.2`)と帷子ノ辻−北野白梅町(3.8`)で営業。昨年から建都1200年を記念し、当時の車両の雰囲気を再現した「レトロ電車」2両を走らせ、好評を得ている。(京都鉄道部管理課)(京都新聞 夕刊)
■オウム 防毒マスク400個発注 米紙報道 地下鉄サリン直前に
 【ロサンゼルス28日=共同】今年3月の地下鉄サリン事件の直前、オウム真理教の関連会社が米ニューヨーク州の軍用品販売会社に、イスラエル製の防毒マスク計400個を発注していたとニューヨーク州の有力紙「ニュースデー」が28日報じた。
 マスクは東京での事件当日、サンフランシスコの貿易業者を通じて日本へ航空便で送り出される予定だったが、米連邦捜査局(FBI)や米税関当局が「国務省の輸出承認を得ていない」と直ちに差し止め措置を取り、最終的に業者の任意提出を受けて押収された。処理に当たったカリフォルニア州の米税関当局者は事実をほぼ認め、詳細は既に日本側へ通知済みとしている。
 報道などによると、問題の防毒マスクは1970年代に製造されたイスラエル製で、1個約8j、総額は約3200j(約32万円)。3月1日、東京のオウム関連会社の代表者名で注文が軍用品会社あてに直接ファクス送信されてきた。
 同社は品物を指定のサンフランシスコ近郊にあるパキスタン系米国人(今年6月死亡)経営の貿易会社へ発送し、代金は日本の銀行口座から振り込まれたという。(朝日新聞 夕刊)
30日■次世代新幹線 陸のジェット 来春には試験走行 JR西日本
 JR西日本は29日、次世代新幹線車両「500系」の量産車仕様を発表した。先頭車両は、ジェット戦闘機を思わせる超ロングノーズ型が採用された。時速300`での営業運転に向け、1編成(計16両)が完成する来年1月末から、試験走行を始める。
 500系は、新大阪−博多間を2時間19分で結ぶ期待の新幹線車両。これまで基本デザインなどが公表されてきたが、このほどようやく確定し、国内4メーカーで製造に入った。
 300`の高速運転に対応するため、現行の「のぞみ」に比べ、車体はよりシャープになり、断面は丸みを増した。
 車体色はグレーを基本に、屋根には淡い青色を配している。
 全車が電動車となり、出力は「のぞみ」の1.5倍に当たる最大19メガhにアップした。1編成分の製造費は、約46億円となる。
 営業運転開始は当初、平成8年秋の見込みだったが、阪神大震災の影響などで日程が遅れており、平成9年1月以降になるとみられる。(京都新聞)
■静岡−甲府が早く 特急ふじかわ あすデビュー
 JR東海の身延線と東海道線を走る新しい特急「ふじかわ」が、1日デビューする。
 「ふじかわ」には、新型の「373系」車両(3両編成)が使われ、静岡−甲府間を、これまでの急行より20分以上早い1時間59分で結ぶ。
 車内には、2ヵ所に個室風の4人がけイス席や、広いトイレなど最新の設備が整えられた。
 運転は1日上下12本。すべての便が静岡駅で、新幹線の「ひかり」と接続しており、同社では「関西が近くなる特急」と、京都や大阪からの利用客に期待している。(京都新聞)
■JR西日本新型超特急 震災で遅れ、来春から秋へ 時速300` デビューお預け
 JR西日本は29日、時速300`で山陽新幹線を走る新型超特急について、来年3月としていた営業開始時期が、半年以上遅れて来秋以降になると発表した。阪神大震災の影響で、車両の完成時期が今秋から来年1月に延びたことに加え、試運転の期間を長く取る必要があると判断したため。フランスの新幹線「TGV」と並ぶ世界最高速列車のデビューは、しばらくお預けになる。
 新型超特急は「のぞみ」で2時間32分かかる新大阪−博多間を2時間19分で駆け抜ける。1編成16両で、定員は「のぞみ」より1人多い1324人。先頭車両の曲面部分が長さ15bもある流線形のデザインが特徴だ。
 昨年9月に発表した計画では、来年3月から1編成の車両を臨時列車として新大阪−博多間で1日2往復程度の営業運転を始める予定だった。しかし、震災の復旧工事に人手が取られて設計作業が遅れたことなどから、車両の完成は来年1月末に変更された。また完成後は、車両の性能、耐久試験のほかに周辺環境への影響調査も実施することにした。(朝日新聞)
■表六甲線が7日再開
 阪神大震災で運休していた六甲有馬ロープウェイの表六甲線(表六甲駅−六甲山頂カンツリー駅)が、震災駅舎や運転機器の改修などの復旧工事を終え、10月7日から運行を再開する。有馬線は4月10日から営業しており、これで、震災からほぼ9ヵ月ぶりに、全線が開通する。(朝日新聞 夕刊)