1994(平成6)年4月


1日■踏切に今度はオイル容器 東山の京阪(京都)
  ■阪急が終日禁煙に 25日から全駅(京都)
  ■野上電鉄にお別れ(朝日)
  ■保線区長ら不起訴 神戸駅の脱線(朝日)
  ■阪急も全駅終日禁煙に 25日から(朝日)
  ■踏切に連日障害物 京阪 今度はバケツはねる(朝日)
2日■新幹線栗東新駅へ始動 きょう調査委初会合 JR、オブザーバー参加(京都)
  ■列車にひかれ男性が死亡(京都)
  ■JR山陰線馬堀駅 信号故障し1000人影響(京都)
  ■ウイークエンド経済 第400号 「400」づくしの話題集合より(朝日)
3日■京都駅八条口 ロッカー内から実弾入り短銃発見(京都)
  ■コインロッカーに実弾入り短銃 JR京都駅(朝日)
4日■東北新幹線 強風で6時間運転ストップ(京都)
  ■ニュートラム事故 推定原因の「溶着」起きず(京都)
5日■上海の鉄道 日本と提携へ 観光や貿易など 多角経営乗り出す 約30万人職員を活用(京都)
  ■列車脱線で百余人死傷(京都)
  ■東海道線でブレーキ異常(京都)
  ■線路の間 春らんまん JRマン花づくり(朝日)
  ■ポケベル・携帯電話 地下鉄駅でOK 西梅田駅・来月下旬にも(朝日)
7日■JR事業計画を承認(京都)
  ■阪神電鉄 タイガース号参加者を募集(京都)
  ■窓 思い出の野上電鉄さよなら 宇治市・松田憲生(会社員・23)(京都)
8日■女性刺した容疑者取り押さえ「京阪」の4人に感謝状 山科署(京都)
  ■太陽の光輝くシャトルバス 大阪駅・なんば駅−南港コスモスクエア 新デザイン決まる 14日からノンストップで運行(京都)
  ■生活に役立たなきゃ駅でない!? 公共料金支払い・ファクス 住民票や印鑑証明の取得も(朝日)
  ■踏切にまた自転車 今度は近鉄、電車はねる 城陽(京都)
10日■男性はねられ即死 阪急電鉄烏丸駅(京都)
  ■小さな旅 六甲アイランド(神戸) 「おしぉれ」「国際都市」(朝日)
  ■カラオケ電車発車オーライ 阪堺(朝日)
11日■関西新空港の路線バス申請 南海電鉄(京都)
  ■関西空港島内バス 南海が免許を申請(朝日)
12日■駅周辺に放置の自転車 一斉撤去始める(朝日)
  ■うっかりミス 駅を350b通過 JR和泉橋本駅(朝日)
  ■強風でダイヤ乱れる JR山陰線とKTR(京都)
13日■府北部で強風転倒3人けが 列車にも影響(朝日)
  ■後を絶たぬJR不協和音 東海VS東日本 脱線事故 払い戻しなすり合い 臨時列車 客不在のメンツ先行(京都)
  ■こだまとホームすき間 1歳児転落、救出 京都駅(京都)
  ■「ATC」行き直行バス 共通乗車券使えません 大阪市交通局 市民の苦情相次ぐ(朝日)
14日■指定券発売 全国一斉ストップ JR中央電算機故障で15分間(京都)
  ■京阪も全駅禁煙(京都)
  ■京都市バス専用乗車カード発売 21日から特典割り増し(京都)
  ■京阪も全駅禁煙へ(朝日)
15日■田辺市長 交通局をリストラ 地下鉄東西線 国補助金の前提条件(京都)
  ■JR・南海運賃を承認 関空連絡線で運輸審(京都)
  ■窓 電車内光景で学んだこと 大阪市・中嶋明日香(会社員・22)(京都)
  ■関西空港への列車 運賃を運輸省承認(朝日)
  ■神戸高速で信号故障 阪急などダイヤ混乱(朝日)
16日■新幹線列車妨害 ワイヤロープの製造は大阪市内(京都)
  ■ゴールデンウィーク 今年はピーク分散型 JR予約鈍い出足 「西日本」発表(京都)
  ■信楽事故資料館 計画案を提示 被災者相談室(京都)
  ■建都記念し景観考える 23日、表彰式も(京都)
17日■JR西日本名誉会長宅 火炎瓶投げ男逃走(京都)
  ■JR西日本 名誉会長宅に火炎瓶(朝日)
18日■地下鉄車両の床下から煙 大阪・約8分停車(京都)
  ■車両から白煙 地下鉄乱れる 千日前線なんば駅(朝日)
19日■レトロ電車試乗者を募る 来月27日、京福電鉄(京都)
20日■関空乗り入れ運行計画発表 JRと南海(京都)
  ■踏切に入った1歳児 電車にはねられ即死 奈良のJR関西線(朝日)
  ■職場の嫌煙権訴訟が和解 JR東日本と小山駅員(京都)
  ■作業車が脱線特急など遅れ JR明石駅構内(朝日)
21日■鉄路の”収穫” 京都・田辺 JR片町線(朝日)
22日■ボイ捨て防止ポスター競作 JRと民鉄5社(京都)
  ■関空へのJR特急 試乗会に180倍の応募(京都)
  ■乗車マナー向上へスクラム ポスター図柄など各社各様 JR西と関西大手私鉄5社 かけ声では一致 足並みバラバラ(朝日)
24日■線路内に入った少年 電車にはねられけが JR学研都市線(朝日)
25日■湖西線20周年祝い ソーラーカーフェス(京都)
  ■鉄道の日 運輸省予算ゼロ 式典費用負担重く JR・私鉄が不満(朝日)
  ■飲酒運転車 列車に接触 彦根のJR踏切(朝日)
26日■六甲有馬ロ−プウェー ゴンドラ宙づり 37人乗り 滑車外れ9人けが(京都)
  ■六甲有馬ロープウェー宙づり 地上25b 数人けが(朝日)
28日■「のぞみ」異常表示 新大阪で車両交換(京都)
  ■山陰本線の生みの親の油絵描き贈る 地元画家が来月 トロッコ亀岡駅に(京都)
29日■JR西日本 間接部門1000人削除 課廃止など組織簡素化(京都)
  ■課を廃止、支社に権限 JR西 大幅な組織見直し(朝日)
  ■信楽列車事故 検察審査会が「不起訴不当」(朝日)
30日■東京駅「銀の鈴」移転 スズしいうちに 仮設場所覚えて(京都)
  ■走行中の電車に石 京の男性乗客けが 静岡・JR東海道線(京都)
  ■線路内で列車撮影 会社員はねられ死ぬ JR山崎駅近く(京都)
  ■線路で写真撮影中 列車にはねられ死亡(朝日)



1日■踏切に今度はオイル容器 東山の京阪
 31日午後8時ごろ、京都市東山区一橋野本街の京阪電鉄踏切で、出町柳発淀屋橋行き特急電車が踏切内に置かれていたオイル缶をはね飛ばした。特急は3分間停車、乗客や後続電車に影響はなかった。
 松原署の調べでは、オイル缶はプラスチック製、20リットル入りの家庭用。同踏切では30日午後7時過ぎにも、線路上に放置された自転車を急行と普通が相次いではね、後続電車7本が遅れた、このため同夜は署員と京阪電鉄の係員が踏切周辺を見回っていたが、現場を離れた直後に踏切内にオイル缶が置かれていた。
 松原署は、同一犯による列車妨害事件とみて、捜査している。(京都新聞)
■阪急が終日禁煙に 25日から全駅
 阪急電鉄の84駅すべてが、25日から所定の喫煙コーナーを除いて、終日禁煙になる。
 昭和63年4月、関西の私鉄では初めて、河原町と烏丸、大宮、西院の各駅を完全禁煙化、その後梅田でも行ってきたが、他の駅でも広げることにした。新たに実施する駅には、ホームなど1、2ヵ所に喫煙所を設け、それ以外では吸えないようになるが、すでに行っている河原町など5駅には設けず、完全禁煙のまま。これで、阪急の駅の灰皿は今の約3000個から300個に減る。(京都新聞)
■野上電鉄にお別れ
 和歌山県内の私鉄ローカル線・野上電気鉄道(本社・同県海南市)が31日、夜の最終電車を送り出したあと廃業、80年の歴史に終止符を打った。私鉄の廃業は1974年に国の欠損補助金制度ができて以来初めて。この日は名残を惜しむ鉄道ファンや地元住民ら約1万人が乗車した。しかし、不況で社員の半数以上の再就職が決まらないため、「感傷にひたる気分になれない」と、花束贈呈などのイベントもなく、寂しい幕切れだった。(朝日新聞)
■保線区長ら不起訴 神戸駅の脱線
 神戸地検は31日、JR神戸駅構内で去年1月、快速電車が脱線した事故の責任を問われ、業務上過失往来危険と業務上過失傷害の疑いで書類送検されたJR西日本神戸保線区の出村正文区長(45)と、山岡佳比古管理助役(43)を嫌疑不十分で不起訴処分にした。
 兵庫県警捜査一課と生田署は「2人は事故の前兆『レールの摩耗大』との報告を2度にわたって受けながら、交換しなかった」としていたが、同地検は「事故当時程度のレールの摩耗と曲がりであれは、交換する基準になく、現場責任者に事故の予見可能性を認める十分な証拠がない」と判断した。(朝日新聞)
■阪急も全駅終日禁煙に 25日から
 阪急電鉄は31日、全駅を対象に25日から終日禁煙にする、と発表した。近磯圏の鉄道では大阪市営地下鉄、JR西日本に次いで3社目。
 計画では、構内に1−2ヵ所の喫煙コーナーを設け、それ以外は禁煙とする。これまで設けていた禁煙タイムは廃止し、喫煙コーナーでは終日たばこが吸えるようにする。これで吸い殻入れは3000個から300個に減るという。 阪急は、1988年4月から京都市内の地下4駅で、昨年2月から梅田駅でそれぞれ終日禁煙を実施している。利用者の評判がよく、公共施設での「分煙」が主流となっていることから拡大を決めた。(朝日新聞)
■踏切に連日障害物 京阪 今度はバケツはねる
 31日午後8時ごろ、東山区一橋野本町の京阪本線西端踏切で、出町柳発淀屋橋行き特急電車が、踏切内に置かれた白のバケツ(高さ40a、直径30a)をはね飛ばした。電車は約3分停止した。
 30日にも同じ場所で、急行電車が自転車をはねており、松原署は電車往来危険事件として調べている。(朝日新聞)
2日■新幹線栗東新駅へ始動 きょう調査委初会合 JR、オブザーバー参加
 東海道新幹線新駅を誘致する滋賀県栗東町は、JR東海、同西日本などオブザーバーも参加する「栗東町新幹線新駅関連地域開発整備構想調査委員会」を発足させることになり、初会合を2日、大津市内のホテルで開く。
 同調査委員会は、天野光三京都大名誉教授をはじめ、村橋正武立命館大教授、依田和夫慶応大教授、高橋洋二東京商船大教授、中川大京大助教授、星野満近畿地建企画部長、加島裕夫同道路部長ら学識経験者と栗東町長、県企画部長、土木部長の10人がメンバー。このほかに、建設省やJR東海、JR西日本から3人がオブザーバーで参加する。
 同委員会では、1−2年をかけて周辺地域の広域的な道路網、都市機能について調査し、新駅設置を含めたまちづくりについて、県と栗東町に提言することにしている。
 滋賀県と栗東町は、2000年前後に見込まれる「品川駅」(東京)の開業に向けて、同町への新幹線新駅誘致を目指し、88年には大津市、湖南、甲賀郡、志賀郡の3市11町でJR東海道新幹線(仮称)栗東駅設置促進協議会を設立。栗東町内でも、今年2月、町商工会を中心に「東海道新幹線栗東新駅設置を進める会」を発足させた。
 90年6月、JR東海の須田寛社長が記者会見で「現在の新幹線ダイヤは過密状態。現状での新駅設置はかなりむずかしい」と、発言するなど新駅に難色を示しているが、JR東海の同委員会へのオブザーバー参加は、新駅実現に向けての大きな前進と見られる。(京都新聞)
■列車にひかれ男性が死亡
 2日午前6時20分ごろ、京都市下京区大宮通塩小路下ルのJR東海道線の上り線路で、男性が百済発新潟行きの貨物列車にひかれ死亡した。
 七条署の調べでは、運転士が約30b手前で気づき、非常ブレーキをかけたが間に合わなかったという。男性は運転免許証から下京区内の無職(49)とみられ身元の確認を急いでいる。(京都新聞)
■JR山陰線馬堀駅 信号故障し1000人影響
 1日午後3時5分ごろ、JR山陰線馬堀駅(亀岡市)構内の上り場内信号機が赤のまま変わらなくなった。16分後に自然復旧したが、普通列車2本が京都−亀岡間を運休したほか、特急など上下合わせて4本が16分−10分遅れ、約1000人に影響が出た。(京都新聞)
■ウイークエンド経済 第400号 「400」づくしの話題集合より
・リニア時速400` 実用に近い車両使う
 宮崎県日向市で実験中の鉄道総合技術研究所(JR総研)のリニアモーターカー「MLU002N」は、今年2月、時速400`を超えて431`を記録した。
 これまでも、小さな実験車両で517`を記録しているが、実用に近い車両で400`台の高速走行をこなした。
 性能的には時速500`を出せる。だが、現在の長さ7`の実験線では短くてそこまでは出せない。JR総研は、現在山梨県内で500`も出せる18.4`の実験線の建設を進めている。実験開始は96年ごろの見通しだ。(朝日新聞 夕刊)
3日■京都駅八条口 ロッカー内から実弾入り短銃発見
 2日午前10時25分ごろ、京都市下京区のJR京都駅八条口構内で、コインロッカーの中に短銃があるのを巡回中の管理会社の係員が発見、京都府警鉄道警察隊に届けた。
 七条署によると、短銃(38口径)だけがむきだしの状態で入れられ、弾倉には実弾4発と発車済みの空薬きょう2個があった。ロッカーは先月30日に使用されており、堂署は短銃を詳しく鑑定するとともに、聞き込み捜査をしている。(京都新聞)
■コインロッカーに実弾入り短銃 JR京都駅
 2日午前10時25分ごろ、京都市下京区のJR京都駅八条口のコインロッカーに、短銃一丁があるのを係員が見つけて鉄道警察隊に通報した。
 調べでは、38口径の回転式短銃で、薬きょう2発と実弾4発が装てんされていた。ロッカーに入れられて3日間たっており、係員が点検していて見つけた。(朝日新聞)
4日■東北新幹線 強風で6時間運転ストップ
 3日の日本列島は、白河(福島)で台風並みの最大瞬間風速40.2bを記録するなど、東北地方を中心に北海道から中部地方にかけての広い地域で、強風が吹き荒れた。
 青森、宮城、福島県には暴風雨警報が発令され、東北新幹線は午前10時前から運転がストップ、午後4時20分に運転再開するまでに上下線で48本が運休、48本に6時間35分から10分の遅れが出て約5万6000人に影響が出た。風による運転ストップとしては昭和57年に東北新幹線大宮−盛岡間が開業以来最長となり、上野、東京駅には8時間以上遅れて到着した列車から乗客が疲れ切って降り立つなど深夜までダイヤが混乱した。
 JR東日本によると、東北新幹線は午前9時52分ごろ、宮城県の白石蔵王−仙台間で風速30bを記録したため、同区間で運転を中止。午前11時ごろまでに東京−盛岡間の全線で運転を見合わせ、各駅に列車がストップ。午後も福島県内などで風が強まり運転再開が遅れた。
 気象庁の観測では、各地の最大瞬間風速は仙台33.6b、大船渡(岩手)33.1b、日光(栃木)30.8b、東京20.7b、津25.9bなど。(京都新聞)
■ニュートラム事故 推定原因の「溶着」起きず
 昨年10月、200人以上の負傷者を出した大阪市営新交通システム「ニュートラム」の暴走事故で、同市交通局が運行再開にあたり事故原因と推定した中継継電器盤内の電源切り換えリレー装置の「溶着」は、実際は、起きていなかったことが、警察庁科学警察研究所の3日までの鑑定で分かった。
 科警研は、引き続き継電器盤内部の電気系統を詳しく調べ、事故原因の特定を急ぐ。
 大阪府警捜査本部のこれまでの調べで、列車自動操縦装置などの本体には異常がなく、装置からブレーキ指令を伝える中継継電器盤内部の異常が原因とみて内部を検査した結果、表面が変色、変形し電流が流れにくくなっているリレー装置の接点2ヵ所を発見した。
 科警研で鑑定した結果、接点の表面にごく小さな突起(ポリープ)はあったが、表面に「溶着」を起こした場合に特有の凸凹がないことが分かった。
 同市交通局は、昨年11月、ブレーキ回路の主要個所などを二重にするなどの改善を施して運行を再開。今回の鑑定結果について、「『溶着』は事故原因の一つと推定していたが、改善はそれ以外の可能性も考慮して行ったもので、安全運行に問題はない」としている。(京都新聞)
5日■上海の鉄道 日本と提携へ 観光や貿易など 多角経営乗り出す 約30万人職員を活用
 【上海4日共同】日本の旧国鉄に当たる中国鉄道部の地方機関で、約30万人の職員を抱える上海鉄路局が、日本企業と協力して多角経営に乗り出す。観光、貿易、広告など第三次産業を中心に鉄道ネットワークを生かした事業展開をする予定で、余剰労働力の活用に向け巨大組織が動き始めた格好だ。
 同鉄路局は3月末までに名古屋に本社を置く商社、東洋ダイナムと今後の事業展開を推進する「連合会議」を結成、同社が日本の窓口になって観光、貿易、国際輸送などの11分野で日本の大手企業を紹介、事業を進めてゆくことになった。
 注目されるのは北京と上海を結ぶ新幹線建設計画にも技術や機器導入面でかかわっていく意向で、その布石として在来線の技術援助を進めていくという。
 事業展開の手始めに双方は合弁形式でコンサルタント会社を設立し、中国へ進出する企業のサポートを手掛ける。上海鉄路局の張竜局長は「鉄道事業と関連事業の比率を6対4まで変化させていく」と述べている。(京都新聞)
■列車脱線で百余人死傷
 【イスラマバード4日AP=共同】4日のパキスタンの英字紙ザ・ニュースによると、イスラマバードの南東80`にあるソハワ郊外で3日夜、列車が脱線してがけから転落、乗客13人が死亡し約100人が負傷した。
 事故の原因ははっきりしていないが、ブレーキの故障とみられる。列車はパンジャブ州ラホールからラワルピンディに向かっていた。(京都新聞)
■東海道線でブレーキ異常
 4日午後8時すぎ、尼崎市潮江のJR東海道線尼崎駅で、京都発西明石行き普通電車(8両編成、乗客約700人)のブレーキ表示盤が、ブレーキを解除しても完全に元に戻らなくなった。電車は2駅先の甲子園口駅で、点検のため運転を打ち切った。
 JR西日本はブレーキ装置か、計器類の故障とみて原因を調べている。
 後続の電車5本が7−10分遅れ、影響人員は約4000人(京都新聞)
■線路の間 春らんまん JRマン花づくり
 JR西日本の電車区の空き地で、同事業本部が始めた花づくりが軌道に乗っている。当初は駅の美化が狙いだったが、今では大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良など6府県十数ヵ所に花卉(かき)園ができ、JR西日本直営の花の売店「フローネ」や、各駅の臨時売店へ出荷している。
 兵庫県揖保郡太子町の網干電車区では、線路にはさまれた空き地に、170平方bのビニールハウス3棟と1000平方bほどの花畑が広がる。
 ハウスには、温度を自動調節する装置もつけられ、デンドロビウムやオンシジウムなど約1000鉢のランやスイセン、カーネーションなどが鮮やかな花を咲かせている。
 ここで花を育てているのは、6人のJRマン。最初は花の名前を覚えるだけでも苦労したというが、専門家を呼んだり、勉強会を開くなどしてようやく商品化できた。
 グループは「いまはまだ赤字」といいながらも「ゆくゆくは一般市場にも出荷したい」と意欲を燃やしている。(朝日新聞 夕刊)
■ポケベル・携帯電話 地下鉄駅でOK 西梅田駅・来月下旬にも
 これまで電波が届かなかった地下街や地下鉄の駅で、ポケットベルや携帯電話を使えるようにするために、大阪市交通局が地下鉄四つ橋線の西梅田駅構内ですすめていたアンテナ設置工事が完成し、早ければ5月下旬から利用できることになった。市交通局と郵政省が4日、発表した。すでに民間の地下駐車場などでは、同様のアンテナ設備を備えたところがあるが、公共の地下空間で、ポケットベルと携帯電話両方が使えるようになるのは、全国で初めてという。
 地上のアンテナで受信した電波をケーブルで地下に引き込み、そのケーブルから、電波を地下街にいる人のポケベルや携帯電話に送る仕組み。双方向の携帯電話の場合には、その逆に、地下から地上に電波を送り、通話出来る。
 今回、完成した地下鉄西梅田駅の場合、地下1階のコンコースと地下2階のホームのそれぞれ200bにケーブルが設置され、この範囲でポケットベルや携帯電話が使えるようになる。郵政省が93年度から始めた補助事業が初適用された。設置費用1億5000万円は、国、大阪市、NTT関西移動通信網などの通信事業者が、3分の1ずつ負担している。
 郵政省などによると、民間のビル管理者などが、地下駐車場などに同様の施設を備えたところは、東京・霞が関ビルや大阪市内のホテルなど全国で30近くある。公共の地下鉄、地下街では、札幌市の大通公園の地下街ででポケベルが使える例があるだけという。(朝日新聞)
7日■JR事業計画を承認
 運輸省は6日、JRグループ7社が申請した1994年度の事業計画を認可した。
 計画によると、不況で旅行や出張者が減ることなどから、7社合計の売上高は前年度計画比1.2%減の4兆5397億円、経常利益は2.6%減の2099億円となる見通しで、2年連続の減収減益となる。
 東日本は株式上場後初めての事業計画で、東海と西日本も今年上場する可能性があるため、それぞれ前年度計画と同水準の経常利益を確保した。
 設備投資は7社合計で0.2%減の6380億円。JR東日本は首都圏の投資、JR西日本は9月に開港する関西国際空港関連の投資が中心となる。(京都新聞)
■阪神電鉄 タイガース号参加者を募集
 阪神電鉄は、イベント列車「タイガース号」の参加申し込みを、今月14日まで受け付けている。
 タイガース号は、5月14日午後1時過ぎ、シャンペンの乾杯と「六甲おろし」のBGMで梅田駅を出発する。車内でドリンクサービスとグッズプレゼントなど楽しんだあと、甲子園球場ライト側野外指定席で対ヤクルト戦を観戦、終了後現地解散となる。
 定員250人で、費用は大人1800円、小人1600円(球場指定席券、往復割引運賃込み)。希望者は往復はがきに住所、氏名、年齢、電話番号、参加人数(5人まで)を大人、小人別に書き、〒553大阪市福島区海老江1丁目1ノ24、 阪神電鉄運輸部業務課「タイガース号」係へ。多数の場合は抽選。(京都新聞)
■窓 思い出の野上電鉄さよなら 宇治市・松田憲生(会社員・23)
 先月31日をもって、和歌山県海南市日方と生石高原入り口の登山口まで11`余りを結んでいた野上電鉄が廃線となった。4年前に訪れた際は、閑散とし経営は苦しかったものの、国からの補助金でやり繰りしていた。その後、好転も望めず補助金も打ち切りとなって廃業決定。くしくも今回最終日の訪問となった。
 最後にふさわしく、製造後5、60年を経た年季入りの車両に「さようなら」のヘッドマーク「ありがとう」の横断幕をつけて運行。車内のつり広告も「廃業について」という1枚だけが寂しくぶら下がっていた。
 登山口発20時40分、日方行き最終の2両は超満員で発車。他府県からのファンも多かったが、沿線住民の方もかなり乗っておられた。そんな中「昭和40年代はこのくらい乗っていたなぁ、当時を思い出す」という言葉も聞こえた。
 この日は、各駅及び線路端には地元の方々が総出で最後を見送った。最後まで安全輸送を行う乗務員、切符を求める行列に対応する出札係、なだれ込む乗客整理の駅係員の皆様ご苦労さまでした。私はファンの一人として、野上電鉄は生涯忘れることのない鉄道となりました。
 日方発21時24分の列車をもって、80年の歴史を閉じるべく、テールランプがやみの中へ消えてゆきました。(京都新聞)
8日■女性刺した容疑者取り押さえ「京阪」の4人に感謝状 山科署
 山科署は7日、京都市山科区の京阪電鉄四宮駅ホームで3月下旬、女性を包丁で刺した男を取り押さえた京阪電鉄社員の4人に感謝状を贈った。
 贈られたのは千代誠一さん(21)=滋賀県栗東町=、山田雅俊さん(45)=京都市山科区=、佐々木浩之さん(28)=大津市=、小笹宗博さん(25)=宇治市=。
 山科署によると、3月27日夕、四宮駅のホームで山科区の女性(41)が知人の男性(32)に包丁で腹などを刺されているのを駅員の千代さんが発見。千代さんが男を後ろからはがいじめにし電車乗務の交代要員として駅にいた山田さんが、自分のセカンドバッグで男の包丁を払い落とした。
 ちょうどホームに到着した電車の乗務員、佐々木さんと小笹さんも駆けつけ、男を取り押さえた。男は山科署に殺人未遂容疑で逮捕された。女性は重傷を負ったが、命に別状はなかった。
 柴田武署長から感謝状を手渡された4人は「勇気を出して男を押さえ、お客さんの命を救えて良かった」と話していた。(京都新聞)
■太陽の光輝くシャトルバス 大阪駅・なんば駅−南港コスモスクエア 新デザイン決まる 14日からノンストップで運行
 大阪市交通局は、14日から運行する大阪駅、なんば駅−南港コスモスクエア(住之江区)間のノンストップ・シャトルバスのデザインを決めた。
 利用者が一般の市バスと区別しやすいよう、この路線に投入の15両は新しいデザインにした。シルバーメタリックのボディ−に、太陽の光が街にふり注ぐ様子を黄色やオレンジのモザイク模様で表現。車体の前後と左右両側には「Shuttle」の文字を入れた。
 1日あたり大阪駅ルートは47往復、なんば駅ルートは37往復運転する。所要時間は25分−50分で、ともに片道360円(子供半額)。(京都新聞)
■生活に役立たなきゃ駅でない!? 公共料金支払い・ファクス 住民票や印鑑証明の取得も
 関西の大手私鉄の駅が、生活に役立つ機能を備え始めた。公共料金の受け取り代行や公衆ファクス、住民票の取得などのサービスコーナーを設置しているもので、駅の「変身」が進みつつある。これまでは「採算を度外視したサービスには限界がある」と及び腰だったが、不況やJRとの競合により運賃収入が伸び悩み、「何とか乗客増につなげたい」と一転して人寄せに走っている格好だ。
 近鉄は4月から、73駅の売店でNTTの電話料金やNHKの放送受信料の受け取り代行サービスを始めた。駅の売店が年中無休で長時間営業していることに着目した。
 駅売店を経営する近鉄観光によると、昨年10月から50駅で関西電力や大阪ガスなどの受け取り代行を実施しており、時間のない単身赴任者や学生らを中心に約1万8000件を取り扱った。駅数とサービス内容を拡充したことで、取り扱い件数は1ヵ月3万件にのぼるとみている。
 京阪は3月末から淀屋橋、樟葉、三条の3駅に硬貨で利用できるファクスを設置した。寝屋川市駅などの改修に合わせて住民票や印鑑証明が取れる「行政サービスコーナー」を新設していく方針だ。
 現金はかりでなくクレジットカードでも定期券が買えるようにと、南海は4月から難波駅に専用の自動発売機を設置した。現在は一部のカードに限られるが、利用状況をみて拡大するという。阪急でも今年度、梅田や三宮駅に無料で使える授乳室を設置するほか、現在、10駅のホームなどにある現金自動支払い機(CD)を増やす計画だ。
 足の使の良い駅に、自治体や銀行の出張所を設けたり、生活に役立つ機能や情報を持たせたりする構想は、何年も前から運輸省が提唱しているが、採算性が大きな障害になっていた。(朝日新聞)
■踏切にまた自転車 今度は近鉄、電車はねる 城陽
 8日午前5時すぎ、城陽市枇杷庄の近鉄富野荘第一踏切で新田辺駅発京都行き上りの始発普通電車が線路に置かれていた子供用自転車をはねた。同電車は現場に5分間停車したが、乗客にけがはなく、後続電車への影響もなかった。
 城陽署の調べによると、線路の間に横向きに寝かせて置かれている自転車を運転士が約100b手前の木津川鉄橋上で見つけ、急ブレーキをかけたが間に合わなかった、という。悪質ないたずらとみて調べている。(京都新聞 夕刊)
10日■男性はねられ即死 阪急電鉄烏丸駅
 9日午後4時20分ごろ、京都市下京区の阪急電鉄烏丸駅で、梅田発河原町行き急行電車が男性をはねた。男性は全身を強く打ち即死した。
 五条署の調べによると、男性は奈良市の事務員(74)と見られ、自殺と事故の両面で調べている。
 急行電車が現場に5分停車したほか、後続の特急が2分遅れた。(京都新聞)
■小さな旅 六甲アイランド(神戸) 「おしぉれ」「国際都市」
 神戸市の2つ目の海上文化都市として建設が進む六甲アイランド。美術館やファッション、グルメの店が集まり、島南端には遊園地、 ドライブインシアターも完成した。この2日には阪神高速湾岸線が開通し、島は大きく変わろうとしている。陸と島を結ぶ六甲ライナーに乗って海に浮かぶ”未来都市”の素顔を探しに出た。(山盛 英司)
●六甲ライナーに乗って
 無人運転の新交通システム・六甲ライナーで真っ赤な斜張橋の六甲大橋を渡ると人工島最初の「アイランド北口駅」。ここで降りれば、故小磯良平画伯の作品を収蔵した神戸市立小磯記念美術館があるが、定番の観光コースはこの際、パスしよう。
 アイランドセンター駅を降りると、高架下の人工運河に沿って南北1`の広場がある。名付けて「リバーモール」。水際の白いベンチにはカップルや親子連れ、ローラースケートをはいた金髪の女の子の一団がにぎやかに通り過ぎていく。「おしゃれ」「国際都市」といった形容詞がぴったりの昼下がりの風景だ。
 だが、島のそこかしこに不況の影がのぞいていた。1年前にオープンした商店街「マーケットシーン・リバーモール」にも空き店舗が目立つ。エスニック料理店、ケーキ屋、アートギャラリーなどのテナント約50店のうち、20店ほどが入れ替わった。「島の人口に比べてまだ店が多すぎる」と関係者は渋い顔だ。広場の周囲に200戸ほど並ぶ1億円住宅の入居もまだ6割とか。
 10分ほど西に歩くと住宅街と周囲の倉庫街を分ける緑の緩衝地帯「シティヒル」。”未来都市”の城壁はヤシの木などが植わる小高い堤だった。平日ならコンテナを積んだトラックが往来している道路は、開通したばかりの阪神高速湾岸線から吐き出された乗用車でいっはいだった。六甲アイランドシティ自治会の向田登志良会長(65)も「便利になったが、外から来た車が所かまわず駐車する」とあきれ顔だ。
 終点「マリンバーク駅」に向かう。車窓から見えていたドライブインシアター「ムービックス」は湾岸線の開通と同時オープン。初日は開演前に約1.5`も車の列ができ、こちらは「湾岸線のおかげ」とほくほく顔。近くの遊園地「アオイア」でも湾岸線は頼みの網。世界最大というウォータースライダーや日本最長の流れるプールも昨年は不況と冷夏のダブルパンチで入場客が3割もダウンしただけに、「今年こそは」と意気込む。
 遊園地を通り抜けて島南端の六甲マリンパークに出ると、その向こうは海。6月には、人工島の中核となる関西国際空海への海上輸送基地「神戸航空貨物ターミナル(K-ACT)」がオープンする。
 帰り道、六甲ライナーから街並みを見て気づいた。この島には看板もネオンも、屋台さえもない。健康で明るく、清潔で、すべすべした人工島には、都会につきもののわいざつさがない。表層だけの街は、どこか異様だった。
 乗車券は全区間で240円。観光客には乗り放題で600円(一般)の一日乗車券がお得だ。小磯記念美術館は午前10時かせ午後5時開館(月曜休館)。入館料200円(一般)・ムービックス(078・221・1531) は年中無休で夜2回、封切り映画を上映。遊園地(078・857・5111) には全天候型の室内遊園地「ダイナヴォックス」もある。(朝日新聞)
■カラオケ電車発車オーライ 阪堺
 貸し切りで宴会ができる電車として人気を集めてきた阪堺電気軌道(本社・大阪市住吉区)に、今度はカラオケ付きの専用車両が登場、8日夜から営業運転を始めた。
 大阪市電として使用されていた1929年製の車両を改造した。床にじゅうたんを敷き詰め、飲食用に円形テーブルやカウンターを設けた。料金は2時間10分で4万8000円。
 通勤、通学の利用客は減り続けているが、一昨年夏から始めた宴会用車両は好調。結婚式の二次会や忘年会場として年間300件を超える利用がある。その勢いに乗って登場した「動くカラオケボックス」。「花見客」の利用もあって、無事「出発、進行」。利用客の評判は上々だった。(朝日新聞)
11日■関西新空港の路線バス申請 南海電鉄
 南海電鉄は11日、関西国際空港と大阪府堺市の泉北ニュータウンを結ぶ路線や空港島内で運行する路線のバス事業免許を近畿運輸局に申請した。
 申請したのは、堺市の泉北高速鉄道泉ヶ丘駅からの「泉ヶ丘・空港線」、泉佐野市のりんくうタウン駅からの「空港・りんくうタウン線」の2路線と、国際貨物地区線など空港島内を走る3路線。(京都新聞 夕刊)
■関西空港島内バス 南海が免許を申請
 南海電鉄は11日、関西国際空港の島内を走る路線バスなど5路線の事業免許を近畿運輸局に申請した。
 申請によると、島内路線は空港駅と国際貨物地区や国内貨物地区、高速艇(神戸−関西空港)が発着するポートターミナルと旅客ターミナルを結ぶ3路線で、貨物地区2路線が6月15日、ポートターミナル線が9月4日からそれぞれ運行を始める。運賃は3路線とも180円均一で、同時に認可申請した。
 また、旅客ターミナルビルと泉北高速鉄道の泉ヶ丘駅間のリムジンバス路線、旅客ターミナルビル−りんくうタウン間の2路線の免許申請も合わせて行った。9月4日の開港日から運行、運賃については、関西空港連絡橋の通行料が決定していないため未定としている。(朝日新聞 夕刊)
12日■駅周辺に放置の自転車 一斉撤去始める
 府警と京都市は11日から、市内の主な駅の周辺に放置された二輪車と自転車の一斉撤去を始めた。視覚障害者のための点字ブロックの上に置かれたり、車いすの通行を妨げたりするケースが後をたたないため。
 左京区田中上柳町の叡山電鉄・出町柳駅周辺では、約20人の下鴨署員や京都市職員が出て、約250台の自転車、18台のバイクをトラックで運び出した。京都市では昨年度、約4万台の自転車が撤去され、持ち主の現れなかった約二万台がスクラップにされた。
 一斉撤去は13日に阪急電鉄の大宮、烏丸両駅、15日に京阪電鉄の三条、JR京都駅の周辺で、予定されている。(朝日新聞)
■うっかりミス 駅を350b通過 JR和泉橋本駅
 11日午後8時25分ごろ、大阪府貝塚市のJR阪和線和泉橋本駅で、天王寺発和歌山行き下り普通電車(6両、乗客約100人)が所定の停止位置を約350b行き過ぎてから止まった。引き返せない地点まで電車が来ていたため、そのまま運転を再開。同駅で降りる予定だった10人の乗客は次の東佐野駅で降り、上り普通電車で引き返した。
 JR西日本によると、運転士は「うっかりして、ブレーキをかけるのが遅れた」と話しているという。(朝日新聞)
■強風でダイヤ乱れる JR山陰線とKTR
 12日朝からの風速20bを超す強風のため、JR西日本福知山支社管内の山陰線余部鉄橋=兵庫県城崎郡香住町=と、北近畿タンゴ鉄道(KTR)宮津線の由良川鉄橋=宮津市由良=で断続的に列車の運転が見合わせるなどした。
 このため、JRでは米子発京都行き特急「あさしお4号」など特急2本や普通列車などに約1時間から15分の遅れが出た。また、KTRでは網野発京都行き特急タンゴエクスプローラー2号が、一部区間で運休、西舞鶴発豊岡行き普通列車が東雲駅で1時間、足止めされるなどの影響が出た。(京都新聞 夕刊)
13日■府北部で強風転倒3人けが 列車にも影響
 府北部は12日、早朝から南寄りの強い風が吹き荒れ、舞鶴市で最大瞬間風速18.4bを記録した。この強風で同日夕方までに、久美浜町の男性ら計3人がけがをしたほかJRや北近畿タンゴ鉄道(KTR)の列車ダイヤに乱れが出た。
 久美浜町では同日午前10時半ごろ、トタン屋根を修理しようとしていた男性(77)が、上っていた脚立ごと転倒し頭の骨を折るけがをした。午後にも同町の男性(83)が脚立と一緒に転倒して足の骨を折った。福知山市では自転車に乗っていた女性が風で倒れて軽いけがをした。
 JR山陰線は、兵庫県香住町の余部鉄橋で風速25b以上を記録。香住−浜坂間で一時、運転を見合わせたため、同日午後5時半現在、特急「あさしお10号」が運休、23本が部分運休するなど約5000人に影響が出た。KTR宮津線も21本が運休し約3400人の足が乱れた。
 舞鶴海洋気象台によると、強風は日本海を北上する発達中の低気圧に南風が吹き込んだためで、13日も続くという。(朝日新聞)
■後を絶たぬJR不協和音 東海VS東日本 脱線事故 払い戻しなすり合い 臨時列車 客不在のメンツ先行
 地域密着、サービス向上を掲げて国鉄がJRに変わって4月で8年目に入った。JR各社のカラーの違いもはっきりしてきた。そのためか、JR間の利用客不在とも思える小競り合いも絶えず、その度に不協和音も。労組対策などでけん制し合うJR東日本、JR東海。別々に駅長を置く東京駅の現場で両社の「綱引き」をみた。
 昨年夏の8月6日、静岡県浜松市の東海道新幹線で保守車両が脱線し、終日ダイヤが乱れた日の昼すぎ、東京駅では切符の払い戻しを求める乗客が常設窓口であるJR東日本のトラベルプラザの14番に殺到した。
 同社では臨時窓口を十数ヵ所開いたがさばききれず苦情が相次いだ。このためJR東海に対し「(混乱の原因は東海の事故なのだから)臨時窓口を開いてほしい」と要請した。
 ところが、JR東日本によると、このときJR東海は「払い戻し処理に慣れた係員が少ない」と改札口の前の営業窓口に1ヵ所の臨時窓口を開いただけで、夕方にはそれも閉めてしまったという。
 この日の東京駅の払い戻て額は、JR東日本が7800万円(うち東海道新幹線分は6000万円)、JR東海が4700万円。通常はJR東海の切符をJR東日本が払い戻すと、JR東日本に手数料収入が入るが、事故などJR側の都合の場合は払い戻しをした社に手数料もなく、言ってみれば”ただ働き”。
 近接する駅から慌てて金をかき集めて払い戻しに追われたJR東日本の関係者の「どうして東海の事故のしりぬぐいを…」という反応はそのあたりにも原因がありそうだ。
 JR東海は「利用客にそれほど迷惑を掛けたこともない」とJR東日本の指摘は心外と言わんばかり。
 両社は冬には臨時電車の扱いでぎくしゃくした。2月12日、関西から関東にかけての大雪で、東海道新幹線は約2時間半遅れ、東京駅到着の最終列車は午前2時をすぎた。
 夕方には臨時電車の必要性が分かっていたにもかかわらず、利用客や報道関係者からの再三の問い合わせにJR東日本は「臨時電車の準備はしているが、走らせるかどうか正式には答えられない」と繰り返した。
 結局臨時電車が動くことが本決まりしたのは、JR東海がJR東日本に要請書を手渡した後の午後11時半。事情を知るJR東日本の社員は「向こう(JR東海)が頭を下げるまで動かすと言わないわけです」。メンツばかりが先行したやり取りが際立ち、利用客不在と言われても仕方のない対応。
 JR各社は昭和62年の発足時に「運輸に関する協定」を結んでいる。分割・民営化後、各社間にまたがる事例をどう扱うかの約束事だ。その基本は「国鉄改革の精神に基づき、JRになっても全国一本のサービスが低下しないように」なのだが…。(京都新聞 夕刊)
■こだまとホームすき間 1歳児転落、救出 京都駅
 13日午前10時15分ごろ、京都市下京区のJR京都駅新幹線上り11番ホームで、守山市の会社員(29)の長男(1つ)が、停車中の新大阪発東京行き「こだま412号」の4号車乗降口ドアとのすき間(約30a)から1.25b下の線路付近に転落した。
 母親の悲鳴で駅員がホームの柱にある列車防護スイッチを作動させてこだま号が発車しないようにするとともに、一緒にいた男性と駅員らが救出、男児にけがはなかった。こだま号は12分遅れで発車したほか、後続の上下4本が4−12分遅れた。
 京都府警鉄道警察隊の調べでは、家族は反対の12番ホームから新幹線に乗るため家族で待っていたが、男児が歩いて11番ホームに近づき、落ちたらしい。
 JR東海によると、男児が転落した後、一緒にいた男性が線路上に飛び降り、4号車の下に潜って男児を助け上げ、駅員に託したという。(京都新聞 夕刊)
■「ATC」行き直行バス 共通乗車券使えません 大阪市交通局 市民の苦情相次ぐ
 14日、世界最大級の国際卸売施設「アジア太平洋トレードセンター」(ATC)が大阪市住之江区の南港地区にオープンするのに合わせ、キタ、ミナミとATCの間を走る市の直行バス「コスモスクエア・シャトルバス」の利用方法に、市民からの問い合わせが相次いでいる。市営バスと地下鉄、ニュートラムが1日中「乗り放題」のはずの共通乗車券が利用できないため、市民は「どうなっているの?」。市は、「特別料金なので共通券は利用できない」と説明。バスのポスターに「断り書」を追加で張りつけたり、運行開始後は職員を乗り場に配置することを決めるなど対応に追われている。
 新路線はJR大阪駅前と、なんはバスターミナルと南港のATCを高速道路経由で直結する。1時間に各3、4便走り、料金は市営乗り合いバス料金の2倍の360円(大人)。
 これとは別に、市は「公共交通の利用促進」を狙って、市営バスと地下鉄、ニュートラムが利用できる3種類の共通乗車券を発売している。このため、市民から「乗り放題の一日乗車券(大人850円)でも乗れるのか」「共通全線定期券(同1ヵ月1万5100円)は通用するか」などの問い合わせが相次いだ。
 交通局の答えはノー。その理由は、直行バスは高速道路を使う▽ノンストップである▽座席定員(54人)に限って乗せる−など。「定期観光バスに準じて特別に料金の設定をした」といい、現金払いを求める。回数券の利用もできない。これに対して「公共交通の利用促進を掲げた共通乗車券の趣旨に反するのではないか」との声が出ている。
 PR用のポスターにはこれらの制限が書かれていなかったため、交通局は13日から追加説明のシールを張っている。運行開始から約1週間は乗り場に職員を配置して、説明にあたる。
 交通局総務部の新谷和英企画課長は「説明不足でご迷惑をかけた。従来の路線バスを乗り継ぐと料金は直行バスの半額で済むが、時間は2倍近くかかる。高速道路を使う特別な路線ということで理解を求めていきたい」と話している。(朝日新聞 夕刊)
14日■指定券発売 全国一斉ストップ JR中央電算機故障で15分間
 13日午後、JR各駅のみどりの窓口などに置かれている指定席予約システム(マルス)が全国一斉に止まり、東京駅などの窓口は指定券を求める客で一時混乱した。
 JR東日本などによると、システムが故障したのは午後2時10分から同25分までの15分間。全国の約6千数百台の端末で指定券の一部が発売できなくなった。
 JR旅客6社から委託を受けて同コンピューターを管理している鉄道情報システム会社(本社東京都千代田区)によると、全国のマルス端末は光ケーブルなどで東京都国分寺市にある中央コンピュータにつながれているが、中央コンピューターが故障したらしい。同社で故障の詳しい原因を調べている。
 同システム社は全国のみどりの窓口からの問い合わせで故障に気付き、予備のシステムに切り替えて復旧した。マルスは1日にシステム全体の機能を増強するソフトなどの改良をしたばかりだった。
 同システム社によると、ここ約10年間でマルスコンピューターの大きな故障は2件あり、平成2年4月には全国の端末が約分間止まった。マルスで発売される切符は1日約128万枚。JR東日本によると、指定券が買えずに希望の列車へ乗れない乗客はいなかったもようだという。(京都新聞)
■京阪も全駅禁煙
 京阪電鉄は来月1日から90の駅すべてで、所定場所以外を終日禁煙化する。煙草を吸わない人の権利を守るため、全国的に鉄道の駅の分煙化が進んでおり、関西ではJR西日本と東海(新幹線)、阪急電鉄に続く実施となる。
 各駅のホームに1、2ヵ所ずつ喫煙コーナーを設け、改札口内は喫煙コーナー以外禁煙とする。ただし三条など地下の9駅については、以前から改札口内を禁煙としているが、今回改札外のコンコースも喫煙コーナー以外禁煙とする。これによって、京阪全駅に備えつけの灰皿は、いまの1200個から約200個に激減する。(京都新聞)
■京都市バス専用乗車カード発売 21日から特典割り増し
 市バスの利用促進へ京都市交通局は、21日から市バス専用乗車券カード(回数乗車券)を新たに発売する。
 1000円(利用額1100円)、2000円(同2250円)、4000円(同4550円)の3種で、1000円カードは平安建都1200年記念で今年末までの限定販売となる。
 市交通局は、昨年の7月1日から地下鉄と市バスの共通で「トラフィカ京カード」を発売しているが、同カードでは、プレミアムが5000円カードで7.4%しかなかった。今回のバス専用カードは回数券(5000円券)のプレミアム13.8%に近づけ、4000円カードで12.1%となっている。使用方法は「トラフィカ京カード」と同じだが、地下鉄での使用はできない。交通局では同時に市バス専用の一日乗車券カード(均一区間600円)も今年末まで発売、建都記念に京都を訪れる観光客らの利用促進を図る。(京都新聞)
■京阪も全駅禁煙へ
 京阪電鉄は13日、全駅を対象に5月1日から終日禁煙を実施すると発表した。近畿圏の鉄道では、大阪市営地下鉄とJR西日本が全駅を禁煙としているほか、阪急が今月25日から実施する。(朝日新聞)
15日■田辺市長 交通局をリストラ 地下鉄東西線 国補助金の前提条件
 京都市の田辺朋之市長は14日、地下鉄東西線の建設費膨張問題について、「交通局のリストラ(事業の再構築)が国の補助の前提条件」と国の補助金獲得へ厳しい合理化を検討していることを明らかにした。地下鉄事業が京都の活性化に欠かせない最優先事業との認識を強調、工事の遅れている工区について、機械増設や作業時間の延長を求め、1996年末の完成へ全力を挙げるとの考えを改めて示した。
 田辺市長は、建設事業の再点検を進めている「地下鉄東西線建設事業点検・推進委員会」の作業スケジュールについて、現在は交通局サイドで作業中で、今月下旬から全市的な検討作業に入り、6月末に一定の結論を出すことを目標にしていることを明らかにした。
 その上で、同市長は、工事の遅れが心配されている山科駅前や神宮道、東大路の掘削工事区間について、シールド機械の増設や24時間体制を含めた体制を取り、工期の徹底を図るとした。
 財政面では、第三セクターの建設財源の確保について、国に財源措置を強く求めるものの、市の一般会計から相当の助成も必要になる、との見通しを示した。さらに、市交通局直轄分だけでも、国の補助が全面的に得られたとしても、市出資分として、一般会計で新たに350億円の負担増になるとの試算を示した。建設費の見直し額に算入していない京阪京津線との接続費用については、これ以上建設費を増やさないために、京阪に全面協力を要請する考えを示した。(京都新聞)
■JR・南海運賃を承認 関空連絡線で運輸審
 JR西日本と南海電鉄が申請していた関西国際空港乗り入れ路線(6月15日開業)の旅客運賃と特急料金が、14日の運輸審議会で申請通り承認された。早ければ、15日にも運輸省から認可される。
 それによると、一部関西国際空港会社経営の区間の加算運賃(路線使用料などを上乗せ)を含めて、JR京都−空港間(99.5`)は普通運賃1800円、開港に合わせて9月4日から走る特急「はるか」(グリーン車以外)だと、1630円の特急・指定料金を合わせて3430円。南海電鉄は加算分を含めてなんば−空港間(42.8`)の普通運賃が800円、9月4日から運転の特急「ラピート」で、450円の指定料金を含め1250となった。(京都新聞)
■窓 電車内光景で学んだこと 大阪市・中嶋明日香(会社員・22)
 先日、電車の中で心温まる出来事が、ふたつ続けてありました。
 ひとつめは、いつもの電車の中での出来事です。満席の車内で、私の前には若い外国人男性が座っていました。外国人が電車に乗っていることは、珍しいことではありませんが、何と彼が私に席を譲ってくれたのです。「どこも悪くないのに、どうして?」と戸惑う私に、しきりに席をすすめてくれるのです。どうやら、レディーファーストに従っていると察して、結局、好意に甘えることにしました。
 ふたつめは、帰りの電車の中での出来事です。近くに座った若い母子が、おばあさんに席を譲ってあげていました。驚いたのは、お母さんが立ち上がると、5歳くらいの男の子も一緒に立ち上がったことです。そして、あとは何事もなかったように、2人で手をつないで立っておられました。その行動があまりにも自然で、堂々としていて、「なんてすてきな母子だろう」と関心すると同時に、私がその優しさを持ち合わせていなかったことに恥じ入りました。「お年寄りには席を譲る」ということを行動で示しているお母さんもすてきですし、それに習っているお子さんも立派に思えました。
 日常生活の中で、少しの親切に感激することがあります。私も、この電車の中で出会った外国人や母子に倣って、周りの人を幸せな気分にしてあげなければと、感じさせられました。(京都新聞)
■関西空港への列車 運賃を運輸省承認
 運輸審議会は14日、JR西日本と南海電鉄が申請した関西国際空港と大阪市内などを結ぶアクセス列車の運賃、特急料金を承認した。これを受けて、運輸省は15日にも認可する。(朝日新聞)
■神戸高速で信号故障 阪急などダイヤ混乱
 15日午前8時5分ごろ、神戸市中央区多聞通3丁目の高速鉄道の高速神戸駅構内で、下り線信号機が赤のまま変わらなくなった。約15分後に復旧したが、この間上下線が不通となった。同鉄道に乗り入れている阪急、阪神、山陽電鉄のダイヤが乱れ、計27本に最高10分の遅れが出て、通勤、通学客ら約1万6000人が影響を受けた。(朝日新聞 夕刊)
16日■新幹線列車妨害 ワイヤロープの製造は大阪市内
 滋賀、岐阜両県で昨年起きた新幹線列車妨害事件で、岐阜での犯行に使われたワイヤロープは大阪市内で製造されたものであることが、両県警の合同捜査本部の調べで15日までに分かった。
 当初、ロープは兵庫県内で製造されたとみられていたが特定できず、その後の調べで鉄製金具と同様に大阪市内で製造されたものと判明した。捜査本部はワイヤの流通経路などの割り出しを急いでいる。
 ワイヤとチェーンはJR総研が「列車が脱線転覆する可能性があった」との鑑定結果を出している。(京都新聞)
■ゴールデンウィーク 今年はピーク分散型 JR予約鈍い出足 「西日本」発表
 JR西日本は15日、ゴールデンウイーク(28日−5月5日)期間中の新幹線と在来線の特急・急行の指定席予約状況を発表した。昨年に比べて関西発がマイナス22%、関西着の列車がマイナス14%で、ともに予約の出足はいまひとつとなっている。
 今年は期間中に755本の臨時列車を運転する予定。定期列車を含め、定員に対する予約率は関西発・着ともに49%で、昨年より8−9ポイント下がっている。
 会社側は「曜日の関係で連休が分断されるためだろう」と言っている。
 その関係か今年はピークも分散型で、関西から出る列車、戻る列車ともに29、1、3、5の各日。
 新幹線と在来線特急の満席が目立つ日は次の通り。
 「のぞみ」「ひかり」=山陽方面は行きが29、30、3、5日、帰りは3日以降、東京方面行きは3日以降、帰りは期間中を通じて午前中▽九州方面の夜行=行きが28、2日、帰りが2日以降▽北陸=行きは29、3日だが、特に青森、函館行きの長距離列車は一部を除いて期間中ほぼ完売、帰りは2日以降▽信州方面=行きは2日▽南紀=行きは29、3日、帰りは5日。山陰方面は期間中を通じて余裕がある。(京都新聞)
■信楽事故資料館 計画案を提示 被災者相談室
 平成3年5月の信楽高原鉄道列車衝突事故で、事故資料館の建設計画を進めていた「信楽高原鉄道事故ご被災者相談室」=大津市は15日までに、乗客犠牲者22人の遺族でつくる「犠牲者遺族の会」(吉崎俊三世話人)の弁護団に、展示内容などについての計画案を提示した。同会では16日の世話人会議で検討する。
 計画案では資料館の名称を「セーフティルーム信楽」(仮称)とし、展示物について列車の行き先プレートや無線機など事故車両の部品、事故発生当時の現場写真、高原鉄や信楽町の解説プレートなどを挙げた。また建設予定地に隣接する高原鉄道信楽駅駅舎の待合室と資料館を通路でつなぐ計画も明らかにされた。
 事故資料館構想は大惨事の風化を防ぎたいという遺族の意向で昨春に浮上。同相談室との協議で、滋賀県甲賀郡信楽町長野の信楽駅南西側に鉄骨2階建ての資料館を建設、うち1階の約54平方bを展示スペースに充てることがすでに決まっている。着工時期や予算については未定。(京都新聞)
■建都記念し景観考える 23日、表彰式も
 建都1200年を記念し、京都の景観を考えるイベント「きょうの景観・まちの変遷を考える」が23日午後1時から、京都新聞文化センター(京都市中京区烏丸通夷川上ル)で開かれる。入場無料。
 イベントは3部構成。第1部は「きょうと景観賞受賞作品表彰式」。京の伝統を受け継ぐ建築物や、すぐれた都市景観をつくり出している、として選ばれた月桂冠本社(伏見区)や、叡山電鉄京都精華大学前駅舎(左京区)、桂板野烏園(西京区)など17施設・建物を「京都市都市景観賞」として表彰。また、112点の応募があった写真作品の中で一般市民の投票で選はれた作品10点を「私の好きな京の景観」の優秀作品として表彰する。
 第2部は「ハイビジョンでみる『まち』の変遷」で、平安時代から現代までの京都の町の移り変わりを、ハイビジョンの静止画面で見る。第3部は「景観と風景のあいだ」と題する記念講演会。京都大学の川崎清教授が講師。(京都新聞)
17日■JR西日本名誉会長宅 火炎瓶投げ男逃走
 16日午後9時半ごろ、尼崎市塚口町、JR西日本名誉会長村井勉さん(76)宅に男が火炎瓶2本を投げつけ車で逃走した。
 火炎瓶の1本は敷地内に越智、もう1本は塀に当たったが、ガードマンが消し、在宅の村井さん夫妻は無事で、けが人はなかった。
 村井さんはアサヒビール名誉会長も務めており、尼崎北署が緊急配備して逃げた男の行方を追っている。
 ガードマンの目撃によると、車は白い乗用車で「なにわ」ナンバーのレンタカーだった。男は35−40歳。身長約170a、グレーのセーターとズボンを着用し、角刈りで眼鏡を掛けていたという。
 浅沼唯明・JR西日本広報室長は「トラブルなど思い当たることはない」と話している。(京都新聞)
■JR西日本 名誉会長宅に火炎瓶
 16日午後9時半ごろ、兵庫県尼崎市塚口町一丁目、JR西日本名誉会長村井勉さん(76)宅で、男が火炎瓶を投げ込んだのを、警備員が見つけ、尼崎北署に届けた。玄関の柱をこがしただけで消し止め、室内にいた村井さんと家族に被害はなかった。 兵庫県警は、火炎びん処罰法違反の疑いで捜査を始めた。警備員らの目撃によると、男は35−40歳で身長約170a。髪は短く、灰色のセーター、ズボン姿。男は門の外から火炎瓶を2本投げ、うち1本が玄関まで届いて柱が焦げた。男は「なにわ」ナンバーの白い車で北へ逃げた。
 村井さんは、住友銀行副頭取からアサヒビール社長となり、1987年の国鉄民営化の時に、JR西日本会長に就任、92年から名誉会長。現場は阪急塚口駅北側の閑静な住宅街。(朝日新聞)
18日■地下鉄車両の床下から煙 大阪・約8分停車
 18日午前8時15分ごろ、大阪市中央区難波一丁目の大阪市営地下鉄千日前線難波駅で、停車中の南巽発野田阪神行き電車(4両編成)の4両目後部床下付近から煙が出ているのを車掌が発見、運転指令所に連絡して車両を一時的に停電させるとともに、大阪市交通局は同線の全電車の運転を見合わせた。駅員が消化器を使って消煙、点検して異常がないことを確認し、8分後に運転を再開した。
 同電車など上下14本が最高8分遅れ、ラッシュ時の通勤、通学客約4800人に影響したが混乱などはなかった。
 同市交通局では、台車に付着していた綿ぼこりが、電車のブレーキ系統の熱でくすぶったとみている。(京都新聞 夕刊)
■車両から白煙 地下鉄乱れる 千日前線なんば駅
 18日午前8時15分ごろ、大阪市中央区難波一丁目、同市営地下鉄千日前線なんば駅に停車中の南巽発野田阪神行きの列車=4両編成=の4両目車両の台車部分から白い煙がでているのを、車掌が見つけた。このため、列車はホームに8分間停車、同駅員らが消火した。上下線計14本が最高8分遅れ、約4800人の足が乱れた。同市交通局によると、ブレーキ付近についた綿ぼこりが摩擦熱でくすぶったらしい。(朝日新聞 夕刊)
19日■レトロ電車試乗者を募る 来月27日、京福電鉄
 6月1日に嵐電レトロ調電車をデビューさせる京福電気鉄道は、5月27日に行う同電車試乗会の一般参加者を募っている。
 試乗は、四条大宮−嵐山往復約1時間。四条大宮駅に午前10時50分集合。応募は5月5日までに往復はがきに住所、氏名、年齢、電話番号を書いて、〒604京都市中京区四条大宮の同社試乗会係まで。無料。定員30人で応募が多い場合は抽選する。
 また29日には午前11時半から嵐山駅で、電車撮影会を行う。
 レトロ調電車は、平安建都1200年を記念したもので嵐電28両のうち今回1両、10月に2両目の運行を予定している。窓やボディーラインなど明治から大正期の面影を持たせた。特にダイヤは決まっていないが嵐山−四条大宮(嵐山本線)と帷子ノ辻−北野白梅町(北野線)を昼間を中心に平均10往復する。(京都新聞)
20日■関空乗り入れ運行計画発表 JRと南海
 JR西日本と南海電鉄は19日、6月15日に運転を始める関西国際空港乗り入れ路線の列車運行計画を発表した。
 関空の9月4日開港を控え、従業員の輸送を主体とするダイヤで、両社とも午前6時台から午後9時台の運転。JR西日本は、1日当たり上下合わせて天王寺−関西空港間に快速を21本(休日18本)、日根野−同空港間などに普通電車45本(同42本)を運転する。所要時間は天王寺−空港間が45−50分、日根野と空港が約10分。
 南海は難破−関西空港間に急行53本(休日50本)、普通電車8本(休日も同じ)、泉佐野−同空港間に普通電車11本(休日10本)を走らせる。空港までは難波から急行で43−47分、泉佐野から普通で8分。
 京都−空港間の「はるか」など、特急の運転は両社とも9月4日からの予定。それに合わせて今後、改めて新ダイヤを編成する。(京都新聞)
■踏切に入った1歳児 電車にはねられ即死 奈良のJR関西線
 19日午後3時15分ごろ、奈良県大和郡山市小泉町のJR関西線小泉東一番踏切(遮断機、警報機付き)で、近くの会社員梶原清嗣さん(35)の次女有加ちゃん(1つ)が加茂発湊町行きの快速電車(4両)にはねられて即死した。電車は現場に約10分間停車し、上下4本が9分から4分遅れた。
 郡山署の調べでは、現場は自宅のすぐ前。母親(34)が自宅前で知人と立ち話しをしている間に、有加ちゃんが十数b先の遮断機(高さ約80a)の下をはうようにして踏切内に入ったらしい。(朝日新聞)
■職場の嫌煙権訴訟が和解 JR東日本と小山駅員
 「職場で周りの社員が吸うたばこの煙で健康を害した」として栃木県小山市のJR東日本小山駅員、板子文夫さん(52)が一昨年、JR東日本に職場の禁煙化と1千万円の損害賠償を求めた訴訟が19日、東京地裁で和解が成立した。 同駅では、提訴をきっかけに昨年3月20日から、駅員の執務室の全面禁煙や休憩室の朝夕計7時間の禁煙が実施されており、和解条項は「提訴の目的が既に達成された」として板子さんが賠償請求を取り下げ、JR側は引き続き禁煙措置を実施し、小山駅内での喫煙モラルの向上に努める−という内容。(京都新聞 夕刊)
■作業車が脱線特急など遅れ JR明石駅構内
 20日午前零時半ごろ、兵庫県明石市小久保2丁目のJR西明石駅構内の山陽線上り線で、線路に敷く砕石をならしていた保線用の作業車(幅2.4b、長さ2.5b)が脱線、駅構内に上り列車が入れなくなった。約1時間後に復旧したが、この事故で博多発東京行きの上り寝台特急あさかぜ4号など3本が最高25分遅れ、約600人の足に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
21日■鉄路の”収穫” 京都・田辺 JR片町線
 京都府綴喜郡田辺町を走る、JR片町線の松井山手駅と大住駅の約1`区間で、線路沿いに頭を出した約30a前後のタケノコの除去作業が行われている。
 保線作業員15人が、スコップやカマを持ち、4時間がかりで約100本のモウソウチクを”収穫”。成長した竹が、台風や雪害で架線に倒れ掛かるのを未然に防ぐためだ。
 もともとこの区間は一面の竹林だった。電化されたばかりの昭和63年の大雪では、約50本の竹が倒れ、列車が不通に。成長した竹の伐採作業は、架線に触れて感電する恐れがあるため、毎年ゴールデンウイーク前後に除去する。
 ほとんどのタケノコが廃棄処分だ。学研保線区の尾山寿嗣さん(36)は「採っても採っても生えてくる。しつこいですよ」。(朝日新聞 夕刊)
22日■ボイ捨て防止ポスター競作 JRと民鉄5社
 JR西日本と近鉄、南海、京阪、阪急、阪神の民鉄5社は、ごみのポイ捨て防止を共通テーマに、それぞれ独自の啓発ポスターを作った。
 これまで、時期も内容も各社まちまちに乗車マナー向上のポスターを作り、車内などに掲示してきたが、9月の関西国際空港開港を控え、一層のPR効果を狙ってテーマの共通化を図った。
 ポスターは、食べ終わってきちんとかたづけられた懐石ぜん(JR西日本)や、「しゃあない、やないでシャナイは、ゴミ箱やない」と怒る作曲家キダ・タローさん(京阪)などあって、センスを競っている。ゴールデンウイークを中心に、車内や駅に張り出す。9月には、座席の譲り合いを共通テーマに各社がポスターを作り、「敬老の日」を中心に掲示する。(京都新聞)
■関空へのJR特急 試乗会に180倍の応募
 京都−関西国際空港間のアクセス特急「はるか」の営業運転開始を控えて、JR西日本が無料試乗会を企画、参加者を募ったところ、近畿地方を中心に最高180倍を超える申し込みがあり、関心の高さを見せた。
 試乗会は6月5日。京都−空港間1往復の乗客として、名前に「はるか」(漢字可)のつく40組(2人1組)、新大阪−空港間の2往復に一般の人150組を募集した。
 21日まとめたところ、「はるか」さんは4660組(定員の160倍)一般の方はなんと2万7945組(186倍)もの申し込みが殺到。中には、九州や関東からの応募もあった。
 関空連路用として新しく開発したデラックス車両のため、一層人気に拍車がかかったらしいが、同社広報室は「それにしても、予想以上の反響。ありがたいことだ」と驚いている。
 22日午前11時から、大阪駅中央コンコース南側で公開抽選する。(京都新聞)
■乗車マナー向上へスクラム ポスター図柄など各社各様 JR西と関西大手私鉄5社 かけ声では一致 足並みバラバラ
 JR西日本と近鉄、南海など関西大手私鉄5社が共同で、乗車マナーの向上キャンペーンに乗り出す。日ごろは利用客を奪い合う間柄だが、「悩みは同じ」と初めて手を組むことにした。ところが、ポスター作りでは「会社のカラーは変えられない」と図柄もキャッチフレーズもばらばらに。おまけに、張り出し開始日も車両数や駅数などの違いから統一できなかった。担当者も「6種類並べて見ると、おもしろいんですが…」と、効果については自信が揺らいでいるともみえる。
 乗車マナーのキャンペーンはこれまでも各社ごとに実施してきたが、「共通のテーマを決めて一斉に取り組めは効果も上がるはず」というJRの呼びかけで、共闘が実現した。5月は「ゴミのポイ捨て禁止」、9月は「座席の譲り合い」をテーマに、それぞれ実施する。しかし、5月のポスター作りの段階で「これまでのうちの路線を変えたくない」との意見が続出。結局、各社が勝手に作製することになった。
 できあがったポスターは英語(阪急)、漫画(阪神、南海)、タレント(京阪)など各社各様。キャッチフレーズも「さわやかマナー」(JR)、「グッドマナー宣言」(近鉄)といった具合。大きさや掲示開始日もそれぞれの事情を優先して、統一しなかった。
 「共通キャンペーン」とはいえない実態に、担当者らも苦笑いするほど。9月のキャンペーンでは大阪市交通局や中小私鉄への呼びかけも含め、実施方法を見直すという。(朝日新聞)
24日■線路内に入った少年 電車にはねられけが JR学研都市線
 23日午後7時55分ごろ、大阪府大東市学園町のJR学研都市線で、京橋発木津行き快速電車(4両編成)が、線路を横断中の市立中学2年生の少年(13)をはねた。少年は頭などを強く打って、守口市内の病院に運ばれたが、意識はしっかりしているという。
 この事故で、快速電車が現場に約9分間停車したほか、後続の快速、普通合わせて上下6本が運休、7本が4−12分遅れ、約2000人に影響した。(朝日新聞)
25日■湖西線20周年祝い ソーラーカーフェス
 JR湖西線(山科−近江塩津間74.1`)が開通して今年7月20日で満20年となる。高島地域観光振興協議会(岡本義信会長)は7月23、24の両日、滋賀県高島郡新旭町藁園の新旭風車村一帯を会場に「びわこソーラーカーフェスティバル'94」を開催するなどの記念事業を決めて27日、発表した。
 高島郡6町村の行政や関係団体でつくる同協議会がこの日開いた本年度総会で決めた。それによるとソーラーカーフェスティバルをメーンに7月から秋にかけて6つの記念イベントを企画。開通20周年を祝うと同時に湖西観光の魅力を広くアピールする。
 同フェスティバルでは、全国ソーラーカー学生選手権、学生電気自動車競技大会、一般ソーラー・電気自動車競技会の3大会が開催される。初日の23日は午後零時半から「最高速ラン」、24日は午前10時から「タイムトライアル」「タイムラリー」がある。
 また24日はソーラーカー製作教室(午前10時と午後1時から、先着順で計300人)、チビっ子ソーラーカー試乗会(午前11時と午後1時、同200人)などが催される。県内での本格的なソーラーカー競技は今回が初めて。大勢の見学者らでにぎわいそうだ。
 このほか記念行事は、7月24日に近江今津駅で記念列車の歓迎セレモニー、10月ごろ(日は未定)に湖西線沿線オリエンテーリングなど。
 フェスティバル競技参加の申し込みを5月19日まで受け付けている。問い合わせ、申し込みは今津県事務所県民課内の同フェスティバル大会本部 0740(22)6015へ。(京都新聞)
■鉄道の日 運輸省予算ゼロ 式典費用負担重く JR・私鉄が不満
 今年から10月14日が「鉄道の日」になった。運輸省が「より国民に親しまれるために」と提唱し、3月に制定した。記念式典、シンポジウムと同省は張り切るものの、肝心の予算はゼロ。6000万円とされる経費は全額、業界各社の負担となる。25日には45社・団体でつくる「鉄道の日実行委員会」が組織されるが、JRや大手私鉄からは「役所とのお付き合いも楽じゃない」との陰口も出ている。
 「鉄道の日」制定の目的は、運輸省によると「鉄道の発展を祝うとともに国民に広く愛され、関心が高まることを願う行事を行う日」。1872年(明治五拝)、新橋−横浜間に初めて鉄道が開通した日が選ばれた。
 鉄道業界には関係者が一体となって取り組む催しがこれまでなかったこともあり、「JRの民常化も順調で、私鉄と協力しやすい環境になったため」(鉄道局)制定したという。
 昨年秋から運輸省とJR、大手私鉄の代表者らで準備が進められてきた。すでに懸賞金付きでイメージマークを募集しているほか、当日は都内のホテルで記念式典や祝賀会が予定されている。
 これらの経費は総額で約6100万円。関係者によると、記念式典や祝賀会は1個1200円の記念品2000個分を含めて約1800万円、ポスター代で約2000万円、シンポジウムなどの共同企画は約2000万円かかる。
 鉄道局は「昨年夏から業界代表者と話し合い、寄付を含めて賛同を得た」と説明する。
 しかし、関係者によると当初の経費は3000万円だったが、運輸省の希望を聞くうちに2倍に膨れた。JRと私鉄の負担割合も「あまり差をつけない方がいい」という運輪省の志向で、JR各社が3100万円、私鉄各社が2400万円、その他の関連団体は500万円で落ち着く見通しという。
 1社当たりの負担は大手私鉄の場合、最高でも約250万円だが、いまだに各社がどう分担するかでもめている。「出すだけの意味がないからだ」と大手私鉄のある幹部は話す。別の社の首脳は「もともと旧国鉄の鉄道記念日で、私鉄からすれば抵抗感がある」。JR首脳の一人も「官僚の自己満足の企画だ」と手厳しい。
 こうした声に運輸省側は「お金を出す段階で不満が出てきたようだ。やめていただいても構わないのですが…」というが、今のところ「勇気」を出して辞退した企業はない。
 ある私鉄のトップは「この程度の金額で役所の機嫌が良くなるなら、それはそれで支出の意味がある、ということか」と話している。(朝日新聞)
■飲酒運転車 列車に接触 彦根のJR踏切
 滋賀県彦根市芹町のJR東海道線猿尾踏切で、24日午後11時半ごろ、同市地蔵町、ホテル従業員藤原健児容疑者(25)運転の乗用車が遮断機が下りた踏切内に入り、名古屋発新南陽行き貨物列車(26両編成)に接触した。乗用車の前部は大破したが、藤原容疑者にけがはなかった。彦根署は、藤原容疑者から呼気1リットル中0.25_グラムのアルコール分を検出したため、道交法違反(酒酔い運転)容疑で現行犯逮捕した。(朝日新聞 夕刊)
26日■六甲有馬ロ−プウェー ゴンドラ宙づり 37人乗り 滑車外れ9人けが
 26日午前9時35分ごろ、神戸市灘区六甲山町の「六甲有馬ロープウェー」の六甲山頂カンツリー駅南約200b付近で、ケーブルわきで作業中のクレーン車のアームがゴンドラ下部付近に接触、ゴンドラは滑車が外れて止まり、地上約15bの所で宙づり状態になった。
 兵庫県警や神戸市によると、同ゴンドラには福井県内の団体旅行客ら36人と乗員1人の計37人が乗っていた。
 市消防局のレスキュー隊が急行、支柱を伝わってゴンドラに乗り込んで、乗客らを次々と救出したが、福井市豊岡一ノ八、無職朝日美佐子さん(66)ら9人が打撲傷などを負った。いずれも軽傷のもよう。
 クレーン車は、阪神電鉄(大阪)がロープウエーわきのリフト(約100b)の滑車を取り換える作業中で、トラックの資材を降ろそうとしたクレーン車がアームの操作を誤ったらしい。
 同ロープウェーのゴンドラは4基。ほかの1基も乗員1人を乗せ宙づりとなったが、けがはなく、残る2基は途中駅などに止まり無人だった。
 レスキュー隊は約2時間がかりでゴンドラ内のけが人など約半数を地上に降ろした後、ゴンドラを同カンツリー駅まで移動させ、残る乗客も救出した。
 兵庫県警では、業務上過失傷害などの容疑で作業関係者から詳しく事情を聴く方針。
 同ロープウェーは昭和45年9月に開設され、神戸市整備公社が運営している。六甲山を南北に縦断する形で、表六甲駅と有馬駅まで総延長は5`あり、日本で最長のロープウエー。昨年4月には、乗客1000万人を突破したが、同整備公社によると、これまで停電によるストップなどの他には、大きな事故はなかったという。
 乗客は、福井県鯖江市の旅行代理店「かんぽトラベル」が募集した有馬温泉と神戸への1泊2日のツアー客の半数。この日は計72人が2グループに分かれ、有馬温泉から神戸市中心部へ向かっていた。(京都新聞 夕刊)
■六甲有馬ロープウェー宙づり 地上25b 数人けが
 26日午前9時35分ごろ、神戸市と有馬温泉を結ぶ六甲有馬ロープウエーで事故があり、乗客、乗員計37人を乗せたゴンドラが地上約25bで宙づりになった。ゴンドラが急停止したはずみで乗客らが将棋倒しとなり、数人がけが。ロープウエーを運行する「六甲有馬ロープウェーは神戸市消防本部にレスキュー隊の出動を要請、現場で乗客らを地上に降ろす作業を始めた。一方、復旧工事も並行して進め、午前11時40分、比較的元気な乗客を乗せて六甲山頂カンツリー駅に引き返した。
 灘署などによると、ゴンドラは神戸市灘区の六甲山頂カンツリー駅から表六甲方面に向けて約100b進んだ4号鉄塔付近で突然、止まった。12輪ある走行輪のうち6輪が何らかの原因ではずれたらしい。事故の直前、現場近くで工事中のクレーン車から延びたアームが、ゴンドラと接触したらしい。同署で事故との関連を調べている。
 宙づりになっているのは福井県鯖江市の鯖江簡易保険旅行会の会員35人と旅行代理店のカンポトラベル社(本社・金沢市)の添乗員ら。(朝日新聞 夕刊)
28日■「のぞみ」異常表示 新大阪で車両交換
 27日午後4時25分ごろ、博多発東京行きの新幹線のぞみ22号(16両)が新岩国(山口県)−広島駅間を走行中、9号車の車輪の異常を示す運転台の「台車表示灯」が点灯。現場で1分停車後運転を再開したが、広島駅に到着した際再び表示が出たため点検したところ運転に支障がなかったので、22分遅れで同駅を発車した。同号は新大阪駅で車両を交換。23分遅れで出発した。(京都新聞)
■山陰本線の生みの親の油絵描き贈る 地元画家が来月 トロッコ亀岡駅に
 亀岡市の洋画家が、トロッコ列車開通3周年を記念して、トロッコの前身である山陰本線の生みの親で亀岡市出身の実業家、田中源太郎の肖像画を描き上げた。亀岡春まつりの日の来月3日、トロッコ亀岡駅に寄贈する。
 田中源太郎は嘉永6年(1853)現在の亀岡市北町生まれ。実業家として亀岡銀行など約40社の役員を兼務し、政治家としても府会議長や衆院議員などを歴任した。明治28年(1895)、京都鉄道株式会社を設立、京都−園部間に鉄道を敷いた。だが、大正11年(1922)、保津川鉄橋上で列車の脱線事故に遭い死亡した。
 肖像画を描いたのは同市北古世町の廣富靖海さん(66)。廣富さんは2年前、亀岡青年会議所が作製したふるさとカルタの絵つけを担当。「古里のまちに列車を走らせし先人田中源太郎の功」という札で田中の肖像を水彩で描いた。この絵が、田中の旧邸で営業する料理旅館「洛々荘」の中田智之社長の目にとまり、故人の遺徳をしのぶため本格的な油絵の肖像画を制作してほしいと依頼されていた。(京都新聞)
29日■JR西日本 間接部門1000人削除 課廃止など組織簡素化
 JR西日本は28日、本社・支社の間接部門(駅、保線区といった現業機関を除く部門)を対象に、6月1日付で組織改正を行う、と発表した。課の廃止など組織の簡素化と、営業体制の強化を狙った大がかりな内容となっている。
 「会社創立後7年を経て、組織が固まってきたことに伴い、意思決定の遅れや融通のきかない面を是正する必要が生じてきた」(南谷昌二郎専務)のが理由。
 発表によると、本社の職制を今の部長・次長・課長・副課長・係から、部長・次長・主幹・係に改めることで、課の壁をなくして業務処理を迅速化する一方、間接部門全体で今の2割に当たる約1000人を削減。それらを営業体制や支社の強化、関連会社の自主的経営基盤の確立といった面に振り向ける。
 具体的には、本社の企画推進部を、マーケティングや販売促進担当の営業部に改組する。さらに将来の販売体制を検討する営業推進チームを本社・支社に設けて、営業体制を強化する。また総合企画本部を廃止して、新たに経営企画部と技術開発推進部を設置。関連事業のソフト、ハード面を担当してきた事業本部と地域開発本部を統合、開発事業本部として、開発やグループ全体の計画機能を強める。
 支社については、権限の委譲によって効率的な業務運営を徹底。特に鉄道部門だけを担当していた京都、大阪、神戸各支社は、関連事業、用地管理も新たに取り扱う。グループ内各社も、会社間の調整手続きの簡素化とJR西日本からの人材配置拡大で、自主的な経営基盤づくりを目指す。(京都新聞)
■課を廃止、支社に権限 JR西 大幅な組織見直し
 JR西日本は28日、本社の課制の廃止や支社への権限委譲を軸にした間接部門の大幅な組織見直しを発表した。国鉄時代から残る硬直化した組織の効率化が狙い。これに伴い総務、管理など間接部門で削減される約1000人は支社、関連子会社などに振り向ける。6月1日付の人事異動で実施する。
 課制の廃止は、課の壁を取り払って弾力的に仕事が出来るようにするもの。部長の下に新たに主幹ポストをを設置し、主幹が係を束ねる。これまでの課長、副課長ポストがなくなり約60の管理職ポストが削減される。旅行関連など一部の課は残るものの、現在53ある課のうち、44の課が廃止される。
 一方、これまで支社長の権限で決定できる設備投資は、1件3000万円までに限られ項目も少なかったため、実際は支社レベルでの決定は、ほとんどなかった。今回の見直しで、金額を5000万円までに拡大して項目も増やし、10の支社に対する本社の「指導」も緩める。(朝日新聞)
■信楽列車事故 検察審査会が「不起訴不当」
 1991年の信楽高原鉄道事故で、JR西日本の主任運転士(51)と角田達郎会長(66)ら同社幹部6人を大津地検が不起訴処分としたのに対し、大津検察審査会は28日、不起訴処分を「不当」とする議決書を同地検に渡した。(朝日新聞)
30日■東京駅「銀の鈴」移転 スズしいうちに 仮設場所覚えて
 JR東京駅八重洲中央口の待ち合わせ場所「銀の鈴」が5月の連休明けにも移転する。現在東京駅で進む北陸新幹線ホーム建設のための大規模改修に伴う仮移転で、仮設場所は中央地下通路の真ん中辺り。四半世紀親しまれてきた場所だけに、移転当初は“銀の鈴迷子”も現れそうだ。
 東京駅の改修工事は平成9年完成予定。現在の場所は東海道新幹線との連絡通路になる予定で、新たな定位置は検討中だ。 仮設の中央地下通路は現在の八重洲中央口と違い改札の中にあり、切符を持っていないと入れなくなる。JR東日本は「改札の外側の待ち合わせ場所には丸の内地下北口改札外の『動輪の広場』を使っていただければ」と話している。(京都新聞)
■走行中の電車に石 京の男性乗客けが 静岡・JR東海道線
 29日午前2時5分ごろ、静岡券清水市草薙のJR東海道本線静岡−草薙駅間で、大垣発東京行きの上り普通電車(11両編成)4両目の窓ガラス2枚が割れ、ガラスの破片で乗客の京都市左京区岩倉忠在地町、無職魚住哲也さん(21)が額に軽いけがをした。
 車内に敷石などのバラストが落ちていたことなどから清水署は、軌道内の敷石のようなものが何んらかの弾みで飛び込んだ可能性があるとみて調べている。(京都新聞)
■線路内で列車撮影 会社員はねられ死ぬ JR山崎駅近く
 29日午後1時45分ごろ、京都府乙訓郡大山崎竜光のJR東海道線の軌道敷内で、京都市上京区堀川通中立売上ル東堀川一丁目、会社員竹澤光男さん(46)が走行中の臨時急行貨物列車にはねられ、病院に運ばれたが午後2時48分に死亡した。
 向日町署の調べによると、竹澤さんは、列車の写真を撮るため、軌道敷内へ侵入。JR山崎駅から北へ約350b付近の軌道を西から東へ横断中、誤って転倒。下り外側線を走ってきた貨物列車に接触し、全身を強く打ったものとみている。(京都新聞)
■線路で写真撮影中 列車にはねられ死亡
 29日午後1時40分ごろ、乙訓郡大山崎町大山崎龍光、JR東海道線の線路で、京都市上京区堀川通中立売下ル東堀川一丁目、会社員竹澤光男さん(46)が、新潟ターミナル発百済駅行き臨時急行貨物列車にはねられ死亡した。
 向日町署の調べでは、竹澤さんは列車の写真を撮っており、接近する貨物列車に気付かなかったらしい。現場は山崎駅から京都駅より約150bの線路(朝日新聞)