1992(平成4)年1月


3日■時速450` 静かに走る新幹線 JR総研、5年かけ開発(朝日)
4日■コンベンション都市の”新動脈” 地下鉄 京都国際会館へ延伸 京都市 4月に事業免許取得へ 5年度着工 9年度開業めざす(京都)
  ■静かに時速300` JR総研来年度から 夢の新幹線開発へ(京都)
5日■全車両を2階建て 東北・上越新幹線 乗客増に対応 来年から(京都)
  ■乗船者40万人突破 保津川下り昨年まとめ トロッコ列車で相乗高架(京都)
6日■Uターンに停電パンチ 6万人に影響 東海道新幹線(京都)
  ■JR山陰線園部−福知山 電化へ財政支援 荒巻知事年頭会見 独自基金創設も(京都)
7日■「銀河鉄道」夢乗せてスタート ホテルマンの満田さん 屋根裏に列車模型 レール210mb 10年かけ1期分完成(京都)
  ■年末年始利用客 JR増加、空は過去最高 近畿圏 私鉄、値上げで初笑い(京都)
  ■酔って線路走り 貨物列車と衝突 大阪でトラック(京都)
  ■年末年始 乗った飛んだ増えた(朝日)
  ■車内で乗客病死 阪神電車乱れる(朝日)
8日■懐かしい姿、都大路に チンチンバスが走る(京都)
10日■常磐新線を事業認可 運輸審答申 年内に施行申請(京都)
  ■長浜盆梅展行き列車11%割引切符を発売(朝日)
  ■JR西日本の高速新幹線 背は低く体重軽め 「のぞみ」より速く最高時速は350` 「500」デザイン2種決定(朝日)
11日■近鉄が新型特急車両 個人別送風口を導入(朝日)
  ■どうなる住民投票 JR京都駅ビル改築で仏教会提案 意図や手法に賛否両論(京都)
  ■京都駅ビル高層化 規制緩和、3月めど結論 田辺市長が方針表明(朝日)
12日■ロスの新交通システム 日本企業が受注 広がる波紋 高額だが技術評価 雇用増へ国際優先 発注した交通委←→反発する市議会(京都)
13日■JR奈良線新駅名は 「京教大前」いかが 大学あげて熱い要望 稲荷−桃山間に新設(京都)
14日■特急など遅れ 2000人に影響 余部鉄橋で強風(京都)
  ■新幹線切符購入に 詐欺カード使う 名古屋で被害の1枚 大阪の女性逮捕 JR博多駅(京都)
15日■青鉛筆(朝日)
16日■山科駅前再開発 厳しい船出 地価の下落、市の損失に 来月の事業決定控え 大型店、ホテル誘致決まらず(京都)
  ■駅構内で短銃発砲 近鉄上本町 元組員が重傷(京都)
17日■JR終電と衝突トラック炎上 精華町下狛(京都)
  ■朝の阪和線乱れる 酒酔い男性が転落(京都)
  ■上り線路内に男性 電車50本に影響 JR阪和線下松駅(朝日)
18日■京都駅ビル 反対住民 府、市相手に2次訴訟 増資分返還も求める(京都)
  ■京日記(京都)
  ■南紀 展望ワイドに新車両が完成 JR東海(京都)
  ■電車に瓶を投げる 窓割れ2人がけが JR片町線(朝日)
20日■ロスの新交通システム 住商の契約保留に(京都)
21日■景観保全へ新運動体 京都駅ビル住民投票棚上げ 仏教会など10団体合意(京都)
  ■信楽焼えと乗車券 高原鉄道が発売へ(京都)
  ■新幹線一時ストップ 静岡−浜松間で停電(京都)
  ■電車に飛び込み即死 JR西大路駅で男性(京都)
  ■踏切でエンスト 快速電車と衝突 運転の女性は無事 JR八尾(朝日)
22日■JR園部−福知山間電化 地元負担なら検討 井手副社長会見(京都)
  ■中央線に新幹線導入 在来線と同じ「狭軌」で JR東日本検討(朝日)
  ■西梅田の旧国鉄用地 年度内売却を断念 生保など「資金余裕なし」と敬遠(朝日)
  ■緊急ブレーキ新幹線遅れる 新大阪駅手前で作動(朝日)
  ■くぐり抜け奨励踏切 駅員がバーを支え 朝の利用者を渡す 枚方の京阪「光善寺」駅 子どもがマネどうするねん(朝日)
23日■ロスの新交通システム 住商に製造中止通告 契約破棄も(朝日)
  ■国鉄跡地を宅地分譲(朝日)
  ■電車にはねられ死亡 東京の男性と判明(朝日)
24日■新幹線が雪で遅れ(京都)
25日■隣の市バス停なのに… 最終時刻が違う 修学院道と一乗寺清水町(京都)
27日■踏切に侵入男性死亡 阪急京都線(京都)
28日■ラッシュ避ければ運賃割安 関西私鉄など含め 通勤地獄解消に時差定期券を導入 運輸省が検討委開く(京都)
29日■鉄道発祥のシンボル 旧新橋停車場を発掘 都教委(朝日)
30日■琵琶湖線 草津新駅 2年後に開業 JR、一部負担応じる(京都)
  ■全国の主な市内バス紹介 手作り情報誌を刊行 乗り物好きの若者グループ 外装や特徴を分析(京都)
  ■夕刊ひろば JR事故の知らせなく 無人駅で待ち続けた(京都)
  ■停電の影響で阪急など遅れ(朝日)
31日■西梅田の愛称決まる(京都)
  ■名門特急 「つばめ」九州で復活(朝日)
  ■ガード下の鉄骨ボキリ 東山 トラックの積み荷直撃 京阪電車ヒヤリ(京都)



3日■時速450` 静かに走る新幹線 JR総研、5年かけ開発
 「環境にやさしい」超高速新幹線の開発が新年度から、財団法人「鉄道総合技術研究所」(JR総研)で行われることになった。時速450`以上での安定走行を目指しながら、沿線で訴訟の原因になった騒音・振動を抑える計画。JR総研は5年間で開発を終えて、JR各社に技術を提供したいとしている。
 速度の目標は試験台での最高速度が500`。線路での最高速度を450`としている。車外での騒音値は350`走行でも75ホン以下に抑える。92年度から理論解析や基礎実験を行い、本格的な開発を続けたあと96年度にJR各社の要望に応じて実用化をはかる予定。
 騒音対策で具体化しているのは、主な音源のパンタグラフの改造。細い部材を組み合わせていた旧来形を、太いT字形の単純な構造に変え、音を低下させる計画だ。振動対策では地盤にコンクリートの板を埋めて振動の波を抑える案などが検討されている。高速化り面では、空気抵抗を少なくするために先頭車両の頭をロケット形にすることなどが研究されている。(朝日新聞)
4日■コンベンション都市の”新動脈” 地下鉄 京都国際会館へ延伸 京都市 4月に事業免許取得へ 5年度着工 9年度開業めざす
 コンベンション都市・京都のアクセスとなる京都市の地下鉄烏丸線北山駅−国立京都国際会館間の延伸計画が、新年度政府予算案に補助金計上されたのを受け、市交通局は四月をメドに鉄道事業免許の獲得に向け準備を進める。
 新年度内に都市計画決定などを行い、平成5年度には着工、同九年度開業をめざす。
 延伸計画は北山駅−国立京都国際会館間約2.6`。北山駅から東へ進んだあと国際会館の方向へたどるコースが考えられており、終点の国際会館付近のほかに、左京区松ケ崎付近に中間駅の設置を検討。北山通は地下鉄東西線と同じオープンカット工法、山の下はトンエル工法を考えている。総事業費は約400億円。
 国際コンベンション都市・京都の中核的な役割を果たしている国際会館とJR京都駅を直結することでアクセス機能を高めるのが狙い。同時に市北部の交通利便性の向上にもつながる。
 市の計画では、鉄道事業免許の取得後、都市計画決定を行ったうえで用地買収に着手するとともに、国の工事施行認可を受けるなど、着工へ向けて事業化を進推する。
 同区間の延伸が完成すると、烏丸線は国際会館−竹田間13.7`となる。(京都新聞)
■静かに時速300` JR総研来年度から 夢の新幹線開発へ
 鉄道総合技術研究所(JR総研)はこのほど、来年度から低騒音で、時速350`の営業運転が可能な超高速新幹線を開発する「ATLAS計画」に着手することを決めた。
 JR総研は平成8年度までに、騒音防止対策や高速化のための技術を確立、JR各社の求めに応じてそのノウハウを提供する。
 営業運転速度300`と、世界最高の速度を誇るフランス国鉄のTGVも現在、1999年(平成11年)運転開始を目指し、350`を出せる新車両を開発中で、国境を越えたスピード競争は今後さらに激しくなりそうだ。
 ATLAS計画は大きく分けて騒音、振動をはじめとした環境対策と、高速化のための技術開発−が柱。
 環境対策では、高速になるほど増える風切り音を抑え、時速350`走行時で騒音暫定基準の75ホン以下を達成するため、T字形のパンクグラフを新たに開発したり、スーパーコンピューターによるシミュレーションで風切り音低減に効果的な車体形状を探る。振動についても、地中にコンクリート壁を埋め込むなどの地盤対策を研究する。
 高速化技術では、車輪の空転を防ぎ、モーターの駆動力を100%レールに伝える車両制御技術を確立。省エネと速度向上を両立させるため、空気抵抗が小さく、軽い車体を開発する。
 また、乗り心地がよく、高速でも安定走行できる台車や、高速・高密度運転に対応できる新しいデジタル方式の自動列車制御装置(ATC)についても研究を進める。(京都新聞)
5日■全車両を2階建て 東北・上越新幹線 乗客増に対応 来年から
 東北・上越新幹線の輸送力アップのためJR東日本は4日、平成5年から両新幹線に新幹線列車としては初のオール2階建て車両を投入することを決めた。
 2階建て列車は12両編成で、定員は約1220人と現在より約40%増える。新幹線通勤の増加などで、最近、東北、上越新幹線とも朝、晩の列車で座れないケースが増えているだけに、2階建て車両は両新幹線利用者にとって朗報となりそうだ。
 来年投入される2階建て車両は1日当たり1、2本程度だが、JR東日本は「将来、新幹線は2階建て列車と、現在開発中の営業運転速度300`の高速列車の2本立てとしたい」と話している。
 オール2階建て車両の投入は、少しでも多くの乗客に座ってもらうのが目的。12両編成のうち、1−4号車が自由席で、5−8号車、12号車の全部と9−11号車の階下が普通指定席、9−11号車の2階部分がグリーン車となる。座席はグリーン車が左右2列ずつ、普通車は2列と3列、自由席2階部分は3列ずつの配置。車両は鋼板製で現在と同じだが、駆動装置の計量化などで定員増分をカバー、定員込み重量は1両約64dと従来並みに抑えた。
 体の不自由な人のために、10号車に車いすごと階段を昇降できるリフターを設置、車いすを座席わきに固定できる身障者専用席2席を設ける。
 客室のドア上に東北・上越新幹線では初の文字情報装置を付け、旅行案内や文字ニュースを流すほか、車内でAM・FMラジオが受信できるようにする。2階建てになると弁当などの移動販売が難しいため、車内に売店、自動販売機を置く予定だ。(京都新聞)
■乗船者40万人突破 保津川下り昨年まとめ トロッコ列車で相乗高架
 亀岡観光の目玉、保津川下りの乗船客数が昨年1年間で40万人を突破し、過去最高だった前年の約26万9000人を大きく上回る実績を上げた。昨年4月の嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車の開業が、従来の船下りブームに拍車を掛けた恰好。
 昨年1年間で保津川下りを楽しんだ人は大人約38万4000人、小人約2万人の計約40万4専任で、前年の約1.5倍となった。 内訳をみると、特に紅葉シーズンの11月は、約6万6専任の乗客数で前年同月に比べ約1万2000人増。また、嵯峨野トロッコ列車開通直後の5月は約5万7000人と前年同月の約2倍の乗客が新緑の保津峡を遊覧した。
 記録的な乗船について保津川遊船企業組合は「船下りの人気の高まりとともに、トロッコ列車開通の影響があった」と受け止め、さらに効率的な運行体制づくりをめざす方針のようだ。(京都新聞)
6日■Uターンに停電パンチ 6万人に影響 東海道新幹線
 5日午後5時半ごろ。東海道新幹線新横浜−熱海間で停電が発生、同区間は上下線ともストップし、上り線は約10分後に運転を再開した。点検の結果、小田原付近を走行していた東京発新大阪行き下りこだま455号のパンタグラフに木の枝が引っ掛かり、電気がショートしていたことが判明、午後6時から再度送電を止めて枝を取り除き、間もなく上下線とも運転を再開した。
 この影響で、こだま455号が熱海に45分遅れて到着したのを最高に、上下計49本が45−5分遅れ、帰省先からのUターン客ら約6万人の足が乱れた。(京都新聞)
■JR山陰線園部−福知山 電化へ財政支援 荒巻知事年頭会見 独自基金創設も
 荒巻禎一京都府知事は6日午前、年頭記者会見で、JR山陰本線の府域で唯一非電化区間の園部−福知山間(54.3`)の電化促進について「府としては財政援助をして早期に実現したい」と強い意欲を表明した。府と国、JR西日本との協議で昨年末までに、財政支援を条件に電化工事に着手することで合意しており、JR西日本では来年度内に着工、平成6年度の完成を目指す見通し。
 JR山陰本線京都−幡生間(673.8`)は、昭和61年11月に福知山−城崎間(69.5`)、平成2年3月に京都−園部間(34.2`)がそれぞれ電化され、府域では園部−福知山間だけが非電化で残っていた。
 現在、京都−福知山間を特急が平均時速約60`、約1時間半で結んでいるが、ディーゼル機関車でけん引しているためスピードが遅く、電化路線に比べ振動や騒音も大きい。また、普通列車の利用者はいったん園部で下車しなくてはならず、地元から早期電化が要望されていた。
 電化工事には、軌道の線形変更や駅構内の1線スルー化、同区間の明神山トンネル(和知町・4460b)ら9トンネルの掘削などが必要となる。工費は約100億円規模が見込まれる。
 府では、地元負担の割合について今後、沿線市町、JR西日本側と協議するが、財政支援の手法として、新年度予算に補助金か府独自の「基金」を創設し、計上することにする。
 園部−福知山間が電化されれば、京都−福知山間(88.5`)を特急で、2、30分短縮、約1時間で結ぶことが可能になる。
 今後、丹後地域の活性化に向け、高速鉄道整備の北進が課題となるが、荒巻知事は「将来的には京都−天橋立間を時速130`(現在2時間半)で結べるようにするため、北近畿タンゴ鉄道宮福線の電化も検討したい」と強調。
 また、JR奈良線の複線化も含め「京都縦貫幹線鉄道」を促進する方策として同知事は「国の鉄道整備基金を活用できるよう政治的にも動きたい」と、府内の鉄道高速化に積極的に取り組む意向を示した。(京都新聞 夕刊)
7日■「銀河鉄道」夢乗せてスタート ホテルマンの満田さん 屋根裏に列車模型 レール210mb 10年かけ1期分完成
 京都市内のホテルマンが、趣味の鉄道模型で自宅の屋根裏部屋に総延長210bのレールが縦横に走る「銀河鉄道」を10年がかりでこのほど完成させ、近所や仕事仲間の評判になっている。
 銀河鉄道を作ったのは、京都市中京区のホテルマン満田忠雄さん(53)=城陽市寺田在住=。
 満田さんは、小学4年の時に兄に鉄道模型を買ってもらったのがきっかけで鉄道ファンに。ホテルマンになった後、山登りも好きだった満田さんは、京都駅から、いつも夜行列車に揺られているうちに、自宅で「くつろぎながら夜行列車の世界に酔えれば…」と、最初は裏庭に模型の鉄路を手作り。そのうち、「屋根のある家の中で走らせたい」と自宅を新築した1981年から、レールを敷くために天井が4bの高さもある特別設計の屋根裏部屋に徐々にレールを敷いていった。
 このほど完成したのは、その第1期工事。総延長210bの銀河鉄道には30年前から少しずつ買い集めた模型のほか、嵯峨野鉄道のトロッコ列車のような手作りの車両もたくさん混じる。駅やトンネル、鉄橋の大半は手作り。
 休日には「朝から夜まで列車や線路の保守で明け暮れる日々も多かった」という。満田さんはサービス業に生きる人らしく、この屋根裏部屋を、もうひとつの趣味の山登りにヒントを得て「山小屋風」にし、休日に一般の人にも開放している。
 JRの人気電車のほか、阪急、京阪、近鉄の関西私鉄の看板特急、さらに懐かしい特急「つばめ」や「はと」まで、新旧の各種列車が50編成もそろう。
・休日には開放 招待券も発行
 自分で吹き込んだ場内アナウンス付きの豪華寝台特急「トワイライト・エクスプレス」や「北斗星」がテールランプを光らせれば、居合わせた人たちは早くも夢心地。SLのD51型機関車は、走りだすと本物そっくりの蒸気音まで響かせ、お年寄りや子供たちの観客らは歓声をあげるほどだ。
 満田さんは入場者には手作りの「鎖河鉄道招待券」プレゼントの気配りも。
 蒲田さんは「マニアに楽しんでもらうのでなく、だれにでも喜んでもらえれば満足。将来は模型鉄道を眺めながら食事の出来るリゾートレストランを建ててみたい」と夢を話している。(京都新聞)
■年末年始利用客 JR増加、空は過去最高 近畿圏 私鉄、値上げで初笑い
 JR西日本と関西大手私鉄5社(近鉄、京阪、阪急、阪神、南海)、日本道路公団大阪管理局は6日、年末年始の鉄道、高速道路の利用状況をまとめた。JR西日本の旅客輸送実績は前年同期よりも増えたが、私鉄は5社合計でダウン。名神高速の利用車両台数も前年実績を下回った。
 JR西日本は、年末年始期間(12月27日−1月5日)の新幹線、在来線の特急・急行の利用客が上下線合わせて282万人で、前年同期より6%増加。帰省客、U ターン客の分散傾向が、前年以上に強まり、特定日への旅客の集中は薄れた。
 私鉄5社の12月31日−1月5日までの定期外旅客の輸送実績は、合計で1766万6000人と前年より0.3%落ち込んだが、昨年11月20日の運賃値上げ効果で、同期間の輸送収入は 9.6%増えた。
 高速道路の流出入車両台数は、12月27日−1月5日の1日平均で見ると、名神が京都南インターで前年比7.3%、吹田インターで同8.0%、それぞれダウン。10`以上の渋滞は、期間中で計14回と、昨年並みの発生だった。
 一方、日航、全日空、日本エアシステムなど航空6社がまとめた年末年始(12月21日から1月5日)の旅客輸送実績によると、国内線の旅客総数は前年比7.1%増の299万1000人。国際線は6.4%上回る27万6000人で、いずれも過去最高。(京都新聞)
■酔って線路走り 貨物列車と衝突 大阪でトラック
 6日午後8時40分ごろ、大阪市平野区加美正覚寺のJR関西線踏切近くで、線路敷内を走っていた軽トラックに上りコンテナ列車(46両)が追突、軽トラックは小破した。運転手にけがはなかった。
 平野署は道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で軽トラックを運転していた同市生野区小路東、会社員吉田健一容疑者(59)を逮捕した。JR関西線は快速電車など上下27本が最高32分遅れ、1万1000人が影響を受けた。吉田容疑者は踏切を渡ってすぐの道路を左折しようとしたが、酔っていて線路を道路と間違え、約10b走ったらしい。(京都新聞)
■年末年始 乗った飛んだ増えた
 JR旅客6社は6日、年末年始(12月27日−1月5日)の輸送実績をまとめた。期間中、全国主要47区間の下り特急・急行列車の利用者は史上最高の594万5000人で、前年を5%上回った。JR西日本でも、新幹線と在来線の上下合わせて史上最高の282万人が利用、前年同期比6%増だった。
 また12月21日−1月5日に日航、全日空、日本エアシステム、エアーニッポン、南西航空の航空5社の国内線を利用した旅客は299万人と昨年より7%増え、過去最高になったことが6日、各社のまとめでわかった。また、大手3社に日本アジア航空を加えた国際線の旅客(日本出発)も昨年を6%上回る28万人で、過去最高を記録した。(朝日新聞)
■車内で乗客病死 阪神電車乱れる
 7日午前7時45分ごろ、阪神電鉄西宮駅に停車中の高速神戸発梅田行きの普通電車の車内で、男性の乗客が倒れているのに乗客が気づき、駅員に知らせた。救急車が来るまでの間、乗り合わせていた看護婦が心臓マッサージをし、西宮市内の病院に運んだが、午前9時ごろ心不全で死亡した。このため、同電車が約8分停車したほか、後続の14本が約4、5分遅れ、約1万4500人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
8日■懐かしい姿、都大路に チンチンバスが走る
 懐かしい市電そっくりの京都市バス「チンチンバス」が、新春4日から都大路にお目見えした。
 四角いあずき色の車体に、まーるいヘッドライト。二重屋根で、後部にはデッキも。窓際座席に取り付けられた降車告知ボタンを押すと、音色もレトロ調に「チンチーン」−。車内では記念品のハンカチやネクタイピンも売られている。
 乗客呼び戻しに力を入れる市交通局のアイデア作戦の一つ。昭和36年まで堀川通などを走っていた市電北野線をイメージしてデザインされた。
 JR京都駅を起終点に、「臨時100号系統」の”フツーの”路線バスとして、東山七条、祇園、岡崎公園、四条河原町など観光地、目抜き通りを走る。土曜と休日(1日5往復)のみの運行だが、人気は上々。一般の市バスとまったく同じ運貨で、どのバス停からでも自由に乗り降りできる。「乗っていいものかと、一瞬ためらわれるお客さんもおられるようですが、他のバスと同様、気軽にご利用を」と市交通局はPRに懸命。(京都新聞 夕刊)
10日■常磐新線を事業認可 運輸審答申 年内に施行申請
 運輸審議会(柳井乃武夫会長)は9日、首都圏新都市鉄道会社(阿部雅昭社長)が申請していた常磐新線の鉄道事業免許を認め、奥田運輸相に答申した。これにより同社は2000年4月の開業を目指し、関係自治体や新線と交差するJR東日本、東武鉄道などと建設に向けて協議に入る。
 さらに沿線の東京、茨城、千葉、埼玉1都3県の都市計画決定に合わせて年内に運輸省に施行を申請、認可を得て着工する予定。総建設費は約8000億円。
 答申によると、新線の区間は東京・秋葉原−茨城券つくば市吾妻2丁目間58.3km。JR常磐線の混雑緩和を目的に、大都市地域の宅地開発と鉄道整備を一体的に進める特別措置法に基づいて建設する。首都圏新都市鉄道会社は1都3県、JR東日本などが出資する第三セクター。
 開業時の1日当たり利用客は47万4000人を見込み、これに対応するため10両編成の電車を1日157往復走らせる計画。
 また答申には@新線の開設後、秋葉原以南のJR山手、京浜東北両線の混雑がひどくなると予想されるため、国は秋葉原以南の延伸問題を検討するA沿線の人口の定着状況が経営を左右することを考え、国、沿線自治体は宅地開発の面で同鉄道会社に協力する−との異例の要望を付記した。
 これについて運輸省は「運輸審議会の事案としては、長期にわたりち密な検討が必要な大プロジェクトのため」としている。(京都新聞)
■長浜盆梅展行き列車11%割引切符を発売
 鉢植えの梅を一堂に転じする早春の風物詩「長浜盆梅展」が10日から3月10日まで滋賀県長浜市で開かれるのに伴い、JR西日本は盆梅展入館券と、京阪神各駅から長浜までの往復乗車券をセットにした割引切符(割引率平均11%)を10日から各駅で発売する。有効期間は2日。JRは、期間中の土曜と休日に神戸方面から長浜まで直通の臨時新快速「長浜盆梅 221号」を1日4往復運転する。(朝日新聞)
■JR西日本の高速新幹線 背は低く体重軽め 「のぞみ」より速く最高時速は350` 「500」デザイン2種決定
 次世代の新幹線は、顔のあごが長く、背は低く体重は軽い−。JR東海の「のぞみ」に対抗して、JR西日本が2年後の実用化を目指して開発している高速新幹線「500系」のデザインが10日までに決まった。いずれも試験車で、今春から走行実験を始めるが、先頭車両を2種類製作し、実験結果を見て優れている方を選ぶ。実用化すれば、今春から運転する「のぞみ」より速い最高時速350`で新大阪−博多を2時間15分で結ぶ。
 試験車は6両1編成。4月末から、山陽新幹線徳山−新下関間約100`を試走させる。運転台のある先頭車は空気抵抗を減らすため、両車とも前頭部を鈍くとがらせており、1車両はジェット戦闘機のように運転部分の窓をやや盛り上げたキャノピー形。別の1車両はややとがり具合を緩やかにし、運転窓も車体の曲面に合わせた普通型にしている。
 騒音対策のため、車両の高さを3.3bと現在の「ひかり」(4b)や「のぞみ」(3.65b)よりも低くしているのが特徴。重さも40d以下で、のぞみより5dも軽い。試験には丸2年かけ、実用車の製作は93年春以降にし、94年中に走らせたいとしている。
 将来は、東海道新幹線への500系乗り入れも検討中で、東京−博多間は約4時間40分前後で結ぶ計画。時速500`の「超高速新幹線」の研究はJR総研が始めたばかりで実用化は96年度以降とまだ先。90年代の東海道・山陽新幹線は「のぞみ」とこの 500系が主役となりそう。(朝日新聞 夕刊)
11日■近鉄が新型特急車両 個人別送風口を導入
 近鉄(本社・大阪市天王寺区)は10日、今春のダイヤ改定に伴い2年ぶりに新型特急車両「22000系」を導入すると発表した。車体の外側に扉がスライドする新方式のドアを関西で初めて採用、座席には新幹線グリーン車並みに個人用クーラー送風口が付いている。3月中旬に計12両を難波−名古屋間に登場させ、5年後に100両に増やす。
 車体はオレンジとブルーのツートンカラー。座席の前後の間隔は100aで、現行より2a広い。4両1単位で、うち1両には近鉄で初めて車いす用の座席とトイレを導入、1ヵ所の乗降ドアの幅は車いすが通れるよう現行車両より18a広くしている。(朝日新聞)
■どうなる住民投票 JR京都駅ビル改築で仏教会提案 意図や手法に賛否両論
 高さ59.8bのJR京都駅ビル改築計画は是か非か−。その賛否を京都市民に問おうという住民投票を京都仏教会(東伏見慈洽会長)が昨年12月提案、波紋を呼んでいる。実現すれば、わが国初という壮大な計画。だが、同会が共闘を呼び掛けている市民・各種団体の間からは、個人的に賛同する声も多い半面、団体参加となると足踏みするケースも目立つ。一体、この住民投票、実現可能なのか。さて、あなたはどう考えますか?
 【京都仏教会】
 住民投票が公表されたのは昨年12月4日。仏教会顧問の不動産業西山正彦氏の「西山試案」として、仏教会が事業主体の京都駅ビル開発会社(井手正敬社長)に提出、今月末までに回答を迫ったが、数日後に拒否された。
 同26日の市民団体との話し合いには、呼び掛けた136団体のうち35団体・個人約70人が出席。この集会について、清滝智弘・同会常務理事は「かなりの団体が集まり、本音の部分が出て成功。その後も全国規模で個人的に多くの方から賛同をいただいている」と評価する。
 だが、市民の関心は、仏教会が宿泊客の拝観拒否など対京都ホテルでとった強硬戦術から、なぜ柔軟路線に転換したのか−という点だ。清滝常務理事は「京都ホテル問題では、拝観拒否から和解への過程で市民不在とささやかれた。JR京都駅ビルは一企業相手ではなく、府、市なども相手の話。京都市民の民意を問い、市民参加の形で論じてみようと大きく譲歩した結果です」と理由を説明する。
 市民集会で出た仏教会と西山氏との関係を問いただす声についても「そんなことは論じるべき問題ではない。西山氏がいてだめなら一緒にやるのは無理だ」と突っぱねる。
 【市民団体】
 住民投票に対して、仏教会に個人的な賛同が多く寄せられている半面、団体参加となると足路みする市民団体も目立つ。
 仏教会のまちづくりビジョンを高く評価するという奈良・京都・鎌倉三都市民フォーラム世話人で随筆家、松本章男さんは「駅ビルの法を無視した設計競技審査無効の裁判の推移も見ず、駅ビルに建築認可が下りたわけでもないのに、住民投票をするのは時期尚早で行き過ぎ」としながらも、「21世紀へのビジョンづくりの機運が高まった時にこそ、仏教会は市民と手を携えて先頭に立つべき」と期待する。
 住民投票にいち早く不参加を表明した「京都ホテルとJR京都駅の高層化に反対する市民連合」代表の西山夘三京都大学名誉教授は「住民投票の立法化はすばらしいが、仏教会の住民投票は何ら法的根拠もなく、たんなる人気投票。公正さの保証もないし、投票、結果ともに信ぴょう性もない。結果はそれで利益を得る団体に利用されるだけだ」と手厳しい。
 「グループ市民の眼」の折田泰宏代表も「まちづくりへの市民の議論の場づくりこそ先決。住民投票は民間でなく、市がきっちりやるべき」と、逗子市のような市民投票条例の制定を提案する。
 【業界団体】
 京都市中心部で長年にわたり物産品などを扱う商工業者で咋年末結成した「町衆の会」の津田佐兵衝幹事長(京都商工会議所食品名産部会長)は「古い京の町に住んで、観光客も楽しみながら京の町を歩いてほしいと心う願いは、仏教会や他の市民用体と同じ」としながらも、住民投票については「趣旨には賛成だが、市民の協力がいる。仏教会は欧州式の投票形態を目指しているのだろうが、どうやるのか技術面でまだ勉強不足だ」と指摘する。
 【今後の展望】
 京都駅ビル開発会社は「われわれの計画は昨日、今日降ってわいたものでなく、長い間、府、市、京都商工会議所のご意見を拝聴して今日に至ったもの。住民投票など考えていません」と従来通りの主張を繰り返す。
 仮に住民投票が実現しなかった場合について、清滝常務理事は「再び仏教会独自の戦術をとらざるをえず、強硬手段(拝観拒否)も当然入ってくる」ときっぱり。「ただ内部的には強硬手段は極力避けたいとの意見が以前より増している。市民が参加できる運動体づくりへ努力しようという声が主流だ」と柔軟路線の継続もにおわせる。
 仏教会は今月末までに住民投票の準備委結成を呼び掛け、来月末をめどに第2回会合をもちたい考えだ。京都初のこの壮大な実験ははたして実現するのか、成り行きに注目したい。(京都新聞 夕刊)
■京都駅ビル高層化 規制緩和、3月めど結論 田辺市長が方針表明
 設計案が現行規制の倍近い高さ約60bとなり、景観論争を巻き起こしているJR京都駅ビルの改築高層化計画について、京都市の田辺朋之市長は朝日新聞とのインタビューで、焦点となっている具体的な高さ規制緩和策を3月末をめどにまとめる方針を明らかにした。これを受けて、市や京都府、JR西日本などでつくる「京都駅ビル開発会社」(社長、井手正敬・JR西日本副社長)は今秋にも着工、平安建都1200年にあたる1994年中の完成を目指す。しかし、市民団体や京都仏教会などは高層化に強く反発しており、完成までには曲折も予想される。
 同計画は昨年5月、駅ビル開発会社が、駅周辺の高さ規制(31b)を度外視した形で国際コンペ(設計競技)を実施。国内外の著名建築家から、いずれも規制を大幅に上回る7案が寄せられ、高さ59.8bの原広司・東大教授の作品が選はれた。新ビルは地上16階、地下3階、延べ床面積約25万平方b。
 京都市は、設計案の決定以来、高さ規制を法的にクリアさせる方法を検討してきたが、いまのところ、東京・新宿副都心などで超高層ビルの建設に利用されている「特定街区」の設定が有力視されている。しかし、特定街区制度自体には高さ制限が設けられておらず、市独自の運用基準を定めないまま導入することに対して、市内部では慎重な意見も桟強い。(朝日新聞 夕刊)
12日■ロスの新交通システム 日本企業が受注 広がる波紋 高額だが技術評価 雇用増へ国際優先 発注した交通委←→反発する市議会
 米ロサンゼルスを東西に結ぶ完全自動交通システムの受注競争で昨年12月、米国住友商事が米企業より500万j(約6億2000万円)高い見積もりを提示しながら、技術力や実績を買われて受注に成功したことが「国産優先」を主礪するロサンゼルス市議会をいたく刺激している。
 問題になっているのは、ロサンゼルス国際空港近くからロサンゼルス郡ノーウォーク市までの37`を結ぶ「メトロ・グリーンライン」。大気汚染や交通渋滞に悩むロサンゼルス郡が、30年がかりで総額1500億j(約18兆円)の巨資を投じ、同郡の主要地区を結ぼうという全長約240`に及ぶ壮大な新交通システムの一部だ。
 運転手なしの新型車両を高速道路の中央分離帯に設けたレーンに走らせる計画で、1995年完成を目指して建設が進み、昨年12月、ロサンゼルス郡交通委員会は同システムの車両41両を1億2100万j(約150億円)で米国住友商事に発注することを決めた。
 しかし競争相手のモリソン・ヌードセン社(米アイダホ州)の方が安い見積もりを出し、車両製造にかかわる地元雇用者数でも住友より多い数を示していたことから、市議会で発注を問題視する声が続出した。
 反対派は「これだけ大規模な完全自動交通システムの導入にしては、技術力が十分確かめられていない」と主張。議会として郡交通委員会に発注を見直す要求を採択したほか、大陪審による調査を求めることも決めた。
 郡交通委員会側は「住友は96年間にわたって4万台以上の車両を製造してきた実績がある」とし、ブラッドリー・ロサンゼルス市長も「なぜロサンゼルスが最良の選択をして悪いのか。発注先を変更する考えなど全くない」と反論しているが、景気低迷、失業増大の中で「またも日本…」という感情論が勢いを得ているのは間違いない。(共同 薗部英一)(京都新聞)
13日■JR奈良線新駅名は 「京教大前」いかが 大学あげて熱い要望 稲荷−桃山間に新設
 京都市伏見区深草に新設されるJR奈良線の駅名をめぐって、駅予定地近くの京都教育大学(蜂漬賀弘久学長)が「新駅にぜひとも大学名を」と市に強く要望している。大学のイメージアップの一環に、というわけだが、地元自治会には「藤森」など旧来の地域名を望む声もあり、大学の願いがかなうかどうか…。
 新駅ができるのは、奈良線稲荷−桃山間のほぼ中間の同区深草大亀谷東寺町。昨年末に市とJRの費用負担協議がまとまり、市は本年度内に着工、来年夏の開業を目指している。
 同大学は、新駅の位置が、大学の正門から約200bしか離れていないとあって、昨年春から駅名への採用を要望。特に「今後、18歳人口の急減期を迎え、教育大も生涯教育への対応など、地域に開かれた大学を目指すことが必要」と位置づけている折から、そのためにも「新駅名は京都教育大学前に」と要望書を市長あてに提出した。その後も市や地元に実現を働き掛けている。
 一方、新駅設置運動をしてきた地元自治会などの「新駅設置促進協力会」(芝正弘会長)は、昨年口頭で「新駅名は藤森に」との意向を市に伝えている。教育大の要望については、まだ住民の間で表立った論議になっていないという。
 新駅の駅名は、正式にはJRが開業時に決めるが、地元や市の意見が尊重されるのが通例。ほとんどの場合、JRが工事着手に先立って新駅設置申請につける仮称駅名がそのまま採用される。
 市は「要望は聞いているが、駅名についてはまだ白紙の状態。今後、地元の声をよくきいてJRに伝えたい」(交通計画課)としており、今後の対応が注目される。
・地元にもプラスに
 蜂須賀学長の話 実現すれば、全国から集まる学生にアピールでき、大学の大きなイメージアップになるとともに、地元にとってもプラスになると思う。他府県で「大阪教育大前」(近鉄大阪線)や福岡県の「教育大前」(JR鹿児島本線)などの例もあり、地元の理解を得て、駅名に採用されるよう願っている。(京都新聞 夕刊)
14日■特急など遅れ 2000人に影響 余部鉄橋で強風
 14日午前5時50分ごろ、JR山陰線の余部鉄橋(兵庫県城崎郡香住町余部)で風速20bを記録。その後も断続的に10−20bの強風が吹いたためJR福知山支社では、同鉄橋での列車運転を見合わせたが、午前9時ごろ強風は治まったため列車の運転を始めた。
 この影響で出雲市行き下り特急・出雲3号が約2時間、大阪行き上り特急・はまかぜ2号が1時間40分遅れたほか、普通列車7本が2時間45分−30分遅れ約2200人の足に影響が出た。
・湖西線も風で徐行
 JR湖西線は14日午前7時50分、滋賀県滋賀郡志賀町北比良で、風速20bを記録したため、比良−近江舞子間で時速30`の徐行運転となった。
 このため、神戸発富山行き特急「スーパー雷鳥1号」など上下特急14本、普通電車13本計27本に6−3分の遅れが出た。
 滋賀県全域には13日夕から強風注意報が出されていた。(京都新聞 夕刊)
■新幹線切符購入に 詐欺カード使う 名古屋で被害の1枚 大阪の女性逮捕 JR博多駅
 名古屋市の名古屋中郵便局で今月5日、不在留め置きのクレジットカード約400枚がだまし取られた事件で、福岡・博多署は14日までに、うち1枚を使って新幹線切符を買おうとした大阪市阿倍野区内の無職女性(32)を詐欺未遂の現行犯で逮捕した。
 昨年末以降、郵便局で保管中のクレジットカード入り書留が詐取される事件が名古屋、大阪、岡山で計4件相次いでおり、同署で共犯関係を追及している。
 調べでは、この女性は13日午前11時50分ごろ、JR博多駅(福岡市博多区)のみどりの窓口を訪れ、他人名義のカードで新幹線のエコノミー切符30枚つづり(福岡市内−大阪市内間、35万1000円相当)を買おうとした。
 窓口職員がカードを照会したところ名古屋での被害品と分かったため、カードを発行した信販会社「セントラルファイナンス」(本社名古屋市)へ連絡。同社の110番通報を受けた派出署員が現行犯逮捕した。
 調べに対し女性は「知らない人からカードを借り、新幹線の切符を買うよう頼まれた」と供述している。
 使われたカードは信販会社を名乗る男が名古屋中郵便局でだまし取った403枚のうちの1枚だった。(京都新聞 夕刊)
15日■青鉛筆
 神戸市はプロ野球オリックス球団の本拠地球場、グリーンスタジアム神戸への観客動員をはかるため、来年から市営地下鉄に快速電車を走らせる。
 参宮−総合運動公園駅間九駅のうち、一、二の主要駅以外はノンストップで約6分の時間短縮をはかる。地下鉄の快速は珍しく、東京の東西線ぐらいとか。
 「便利になれば、ファンが増え、チームも強くなる」が理由だが、「のろい、高い」と不評の市営地下鉄。「オリックス人気をあおって、赤字解消を」との神戸商法らしい計算もちらり。(朝日新聞)
16日■山科駅前再開発 厳しい船出 地価の下落、市の損失に 来月の事業決定控え 大型店、ホテル誘致決まらず
 市、事業推進へ全力
 京都市が進めている山科駅前地区の市街地再開発事業が、バブル経済の崩壊による地価の下落や、デパートの進出、増床など市内の商業地図の変化も重なって財政的に厳しい状況にある。市が用地を購入した時期は地価高騰期で、地価が下がった現状では当然、その分の損失が見込まれるほか、国、市の財政事情が芳しくないうえ、これから建てる商業ビルのテナントの確保や分譲がスムーズに運ぶかどうか。山科再開発は市内各所で予定されている市街地再開発の試金石であり、今後のまちづくりに影響してくる事業だけに市当局は懸命だ。
・経過
 山科駅前地区の市街地再開発事業は、JR、京阪、地下鉄のターミナル機能の充実と快適な住空間や商業空間の創出を狙いに、1989年11月に都市計画決定された。地下鉄東西線の開通と合わせて、約 2.8fの区域を整備。再開発ビル4棟を建てるほか、公園や広場をつくる。建都1200年の1994年度末前後の完成を目指しており、来月、事業決定の運びになっている。
 都市再開発法に基づく事業は再開発ビル「アバンティ」を建てたJR京都駅南口地区に次いで2度目。市は京都駅南口と同様に今回も地権者らとの権利変換方式を基本にしているが、今回は権利者が約180人もあったため、市としては初めての本格的な再開発事業と位置づけて取り組んでいる。
・地価
 都市再開発法による事業は独立採算が原則。もちろん国、市の補助はあり、山科駅前再開発の総事業費696億円のうち、488億円を補助で見込み、残りの208億円を市が建設するビルのフロアの売却代金などで賄う。
 ここに来て問題の第一は地価の下落。市は地元の権利者(当初約180人)との間で土地・建物の買収と、建設予定ビルの部屋と現在の持ち家・土地との等価交挽の交渉を、1987年ころから進めてきた。当時は地価が急上昇していた時期。相場をベースに市はこれまでに約3500平方bの土地を購入した。ところがこの後、バブル経済の崩壊で地価が下がりはじめた。民間の調査によると、京都市でピーク時から平均25%下がっているとみられ、購入時より値下がりした分だけ市は損した勘定になる。
 等価交換の場合は、事業決定する2月以降の契約になり、市の損失は出ていない。土地の値下がり分に応じて、これから着手するビルのコストが下がれば問題はない。しかし建築コストが下がらない場合は当初の交渉通りに、市が権利者に迷惑をかけないように”補てん”する必要に迫られる。
・商環境
 再開発ビル4棟計延べ7万7300平方bのうち2万平方bが商業施設、8000平方bが業務施設で残りが住宅167戸、文化施設、駐車揚などになる。市は百貨店・大型スーパーと、ホテルの誘致に向け折衝しているが、まだ決まっていない。
 というのも京都市内は今、JR京都駅に伊勢丹が進出。これに対して各百貨店やスーパーがこぞって増床を計画しており、山科駅前進出のメリットを企業としてシビアに計算してからという訳だ。このことは商業・業務施設の売却や賃貸案件にも影響してくるから、市も苦しいところだ。(京都新聞)
■駅構内で短銃発砲 近鉄上本町 元組員が重傷
 16日午前6次ごろ、大阪市天王寺区上本町、近鉄上本町駅1階北出口付近で、男2人が通りがかった男性に向け短銃1発を発射、男性にけがをさせてそのまま逃走した。
 その後、1人が38口径回転式短銃1丁と実砲5発などを持って大阪府警南署に出頭。同署は銃刀法違反の現行犯で奈良県生駒市萩原町、暴力団山口組系窪組組長、窪貞夫容疑者(43)を逮捕した。
 調べによると、被害者は自称、元山口組系松山組みの田中幹雄幹部(49)で、右胸から左背中にかけて撃ち込まれて重傷。
 窪容疑者は動機について、被害者が破門仲にもかかわらず態度が大きいことに腹を立てていたと供述。共犯については言いたくないと話しているという。
 上本町駅は大阪のターミナル駅の一つ。時間が早かったため通勤客はまばらで、発砲音に気付いた駅員が警察に通報、事件が発覚した。(京都新聞 夕刊)
17日■JR終電と衝突トラック炎上 精華町下狛
 16日午後11時57分ごろ、京都府相楽郡精華町下狛里垣内のJR学研都市線の踏切で、片町発木津行きの快速電車=堀川恒夫運転士(31)、4両編成=が、踏切内で立ち往生していた奈良市西大寺通信区信号班のトラック=赤野正文さん(23)運転=に衝突、トラックは炎上し、同乗者1人が軽傷を負った。電車には乗客6人が乗っていたが、けがはなかった。木津署の調べは、トラックが踏切内にバックで入ってUターンしようとしたが、前部が、踏切横の鉄さくに引っ掛かったらしい。電車は最小で、ダイヤに影響はなかった。(京都新聞)
■朝の阪和線乱れる 酒酔い男性が転落
 17日午前7時20分ごろ、大阪府岸和田市下松町のJR阪和線下松駅構内を通過中の和歌山発天王寺行き上り快速電車が、線路に人が倒れているのを見つけ、停車した。同駅駅員が引き上げ、救急車で病院に収容した。大阪市住吉区の男性(57)で、軽いけが。酒に酔ってホームから線路内に転落したらしい。
 快速電車は10分遅れで同駅を発車したが、下り普通電車が20分遅れたのを最高に上下計46本に遅れが出た。ダイヤは同10時半、正常に戻った。(京都新聞 夕刊)
■上り線路内に男性 電車50本に影響 JR阪和線下松駅
 17日午前7時20分ごろ、岸和田市下松町のJR阪和線下松駅構内で、上り線の線路に中年の男性が倒れているのを、通過しようとした和歌山発天王寺行き快速電車(8両編成)が見つけ、警笛を鳴らし非常ブレーキで停車した。電車は約90b行き過ぎて止まったが、この男性は通過の寸前、自分ではい出して軽いけが。この影響で阪和線のダイヤは約3時間にわたって乱れ、4本が運休、46本が20分から五分遅れ、乗客約4万人に影響が出た。(朝日新聞 夕刊)
18日■京都駅ビル 反対住民 府、市相手に2次訴訟 増資分返還も求める
 JR京都駅の改築計画を進めている京都駅ビル開発会社が、昨年7月増資した際、京都府と京都市がそれぞれ6750万円を出資したのは違法だとして17日、京都市内の市民運動団体のメンバーらが出資金の返還などを求める住民訴訟を京都地裁に起こした。
 駅ビル開発会社への出資については、会社設立時に府と市がそせぞれ2250万円を出資したことに対して昨年3月、約2000人の市民らが、出資金の返還などを求める訴訟を起こしている。今回の訴訟はそれに引き続き、前回訴訟の原告代表である「のっぽビル反対市民連合」の西山卯三さん(80)ら8人が起こした。
 訴えによると、計画されている駅ビルは→大部分をホテル、デパートが占め、そうした公益性のない事業に公金を支出するのは地方自治体法に違反する→都市計画法、建築基準法の高さ制限(31b)を声、計画自体が違法である→京都の歴史的景観を破壊し、歴史的景観権を侵害する−とし、違憲、違法な改築計画を実現するために、府と市が出資したのは違法である、としている。(京都新聞)
■京日記
 ◇…列車内や駅の忘れ物のうち、保管期間の過ぎた品物を一般に売り出す「全国鉄道忘れ物処分大会」が17日、京都市下京区の京都近鉄百貨店で始まり、にぎわった。
 ◇…傘と財布は50円から、ジャンパーは500円からという安さ。5年前から毎年2回の恒例行事だけに、固定ファンも多く、午前10時の開店と同時にどっと詰め掛け、熱心に品定めした。
 ◇…「バブルがはじけて、物を大事にする風潮が戻ってきた?」と店側。特に傘の人気が高く、例年まとめて買う人が多いため、店側は1日100本限りの販売、1人5本までとした。22日まで。(京都新聞)
■南紀 展望ワイドに新車両が完成 JR東海
 JR東海は17日、3月14日のダイヤ改正から関西・紀勢線に導入する特急「南紀」の新型車両8両が完成したと発表した。
 新型車両は同社が開発したデイーゼル車両(4両編成)で、高山本線を走る「ワイドビユーひだ」号と同じキハ85系特急気動車。 最高時速120`のスピードと快適性が売り物。
 外観は窓ガラスが大きく、全体に丸みを帯びたデザイン。客室の座席部分が通路より20a高くなっており、広々した展望を楽しめるという。
 同社は2月中旬までに計24両を製造する予定。新ダイヤでは、特急「南紀」は名古屋−紀伊勝浦間を現行の4時間5分から3時間23分に短縮する。(京都新聞)
■電車に瓶を投げる 窓割れ2人がけが JR片町線
 18日午前9時45分ごろ、大阪市城東区新喜多一丁目、JR片町線馬の口踏切付近で、走行中の松井山手発片町行き普通電車(7両編成)に、コーラ瓶のようなものが投げつけられた。京橋駅で車掌が調べたところ、前から2両目ドアの窓ガラスが割れ、約500人の乗客のうち、ドアの近くにいた東大阪市稲田新町三丁目、会社員庄司正昭さん(43)と、大東市南津の辺町、美容師米田理佐さん(24)の2人が飛び散ったガラス片で頭や顔に3−5日間のけが。
 城東署の調べでは、車内と踏切近くの線路南側に瓶の破片が落ちており、悪質ないたずらとみている。(朝日新聞 夕刊)
20日■ロスの新交通システム 住商の契約保留に
 【ロサンゼルス18日共同】米ロサンゼルス郡交通委員会(LACTC)は18日までに、ロサンゼルスに建設中の新交通システムの車両を米国住友商事が受注したことに対し、地元で反発が強まっている問題で、住商側との契約を保留扱いとすることを決めた。
 LACTCは22日に会合を開き、この問題を再協議するが、いったん結ばれた契約が議会などの圧力で見直される可能性も出てきた。 新交通システムは、ロサンゼルスを東西に結ぶ「メトロ・グリーン・ライン」。昨年12月、米国住友商事が車両41良を1億2100万ドル(約150億円)で受注したが、米国の会社より見積もり価格が高かったことや、同社の地元での雇用者数が少ないことが問題となり、ロサンゼルス市議会が反発していた。(京都新聞)
21日■景観保全へ新運動体 京都駅ビル住民投票棚上げ 仏教会など10団体合意
 JR京都駅ビルなどの高層化に反対している京都仏教会(有馬頼底理事長)と各種団体との話し合いが20日、京都市内のホテルで開かれ、幅広く市民団体を結集した新しい運動体「京都の景観を考える会」を結成することで合意。2月7日午後7時から上京区のパレスサイドホテルで結成準備会を開くことを決めた。仏教会が主張する京都駅ビル改築に対する住民投票は、同会の検討課題とし、当面棚上げすることになった。
 話し合いには仏教会のほか清水寺、銀閣寺の両門前会や歴史的景観研究会など10団体代表ら15人が出席。昨年末の各種団体との会合の申し合わせを踏まえ、京都仏教会も構成メンバーの一員として加わる新組織づくりを協議した。この結果、より広く京都の景観全体の問題に取り組むため、団体、個人を問わない運動体の結成で一致。第1回会合に参加しなかった「のっぽビル反対市民連合」や「市民の眼」などのグループに改めて参加を呼びかける、としている。
 発起人のひとり、青木定雄MK会長は「仏教会が前面に出ては運動が広がらない。仏教会の住民投票も一試案として会のなかで検討していくことになろう」と話している。
 また、仏教会も住民投票については1月末に設定しているJR西日本の回答待ちとし、その後は新組織の方針に従う、としている。
 一方、のっぼビル反対市民連合の中島晃事務局長は「新しい会の目的や組織が明らかでないので、今の段階で参加、不参加は判断できない」と話している。(京都新聞)
■信楽焼えと乗車券 高原鉄道が発売へ
 信楽高原鉄道(本社・滋賀県甲賀郡信楽町長野)は、31日から今年のえと「申(サル)」をデザインした信楽焼の陶板製乗車券「さる年親子乗車券」2種類を信楽駅で発売する。郵送での予約は21日から受け付ける。
 乗車券は信楽−貴生川駅間の大人、小人の往復券で、県立信楽高の生徒2人がデザイン、地元の陶器業者が焼き上げた。抹茶茶わんと親子ザルを組み合わせた「信楽茶と親子ざる」(横13a、縦12a、厚3a)と、列車に乗った親子ザルをあしらった「高原列車と親子ざる」(横17a、縦10.5a、厚さ2a)で、壁掛けにもなる。
 価格は2種類とも1枚1020円で、各5000枚を発売。郵送での申し込みは同鉄道総務課まで。別に送料が必要。問い合わせは、2月1日までが 0775(25)5625。それ以降は 0748(82)3391へ。(京都新聞)
■新幹線一時ストップ 静岡−浜松間で停電
 20日午前10時50分ごろ、JR東海道新幹線静岡−浜松間で停電が発生、同区間は上下線とも運転がストップした。
 間もなく運転が再開されたが、新大阪発東京行き上りひかり222号が26分遅れたのを最高に、上下10本が26−5分遅れ、約1万人が影響を受けた。(京都新聞)
■電車に飛び込み即死 JR西大路駅で男性
 20日午後5時40分ごろ、京都市南区吉祥院西ノ庄町、JR西大路駅で、通過中の姫路発草津行き新快速電車に男性がひかれ即死した。
 九条署の調べでは、男性は焦げ茶色コートに紺色ズボン、白地に黒、茶のチェックのマフラー姿。外国製腕時計をはめ、同駅入場券を持っており、身元確認を急いでいる。
 運転士の話では、プラットホーム下の線路上に人影を発見し、非常ブレーキをかけたが間に合わなかったといい、同署は自殺とみている。
 電車は現場に20分間停車し、後続電車3本が最高19分遅れ、2000人の足に影響が出た。(京都新聞)
■踏切でエンスト 快速電車と衝突 運転の女性は無事 JR八尾
 21日午前9時14分ごろ、大阪府八尾市安中町3丁目のJR八尾駅構内の渋川踏切(遮断機、警報機付き)で、同市太子堂2丁目の保険外交員石塚誠子さん(43)運転の軽乗用車と、奈良発湊町行き快速電車(4両編成)が衝突した。石塚さんは車外に逃げて無事、電車の乗客約600人にけがはなかった。
 電車は現場に20分止まって出発したが、後続電車は王子−湊町区間で上下4本が部分運休、快速、普通合わせて上下17本が20−2分遅れ、計約3100人に影響が出た。
 八尾署の調べでは、石塚さんの車が踏切内でエンスト。1人で踏切外に車を押し出そうとしたが、間に合わなかったらしい。(朝日新聞 夕刊)
22日■JR園部−福知山間電化 地元負担なら検討 井手副社長会見
 JR西日本の井手正敬副社長は、21日の定例記者会見で、JR山陰線・園部−福知山間の電化問題について「(JRにとって同区間の)電化の優先順位は低いが、地元の応分の負担が得られるなら検討したい」と、前向きの姿勢を示した。ただ、着工時期などに関しては「(地元から)どういう助成が頂けるかも分からない段階では未定」とした。
 井手副社長は、電化問題についての荒巻禎一京都府知事発言に対し、「否定も全面肯定もしないが、JRの自前で工事をやるわけにはいかない」としたうえで、京都府から協議の申し入れがあった事業を明らかにした。また、JRと地元の工事負担の割合は「比率ではなく、絶対額が問題だ」とし、京都府側が相当額を負担することが着工の前提条件になるとの認識を示した。
 JRが分割民営化から今年、5周年を迎えることに関連して、井手社長は、京都市下京区の梅小路蒸気機関車館を「5周年記念事業の一環として整備を図りたい」と表明した。ただ、周辺一帯を京都市が平安建都1200年記念公園として買収整備を予定しており、「公園全体のレイアウトは京都市に考えてもらい、その一つとして整備したい」と述べた。
 京都駅ビル改築計画では「平成6年度の完成に間に合わせるために、今夏にも着工したい。そのための手続きを淡々と進める」と話した。
・福知山支社 機能を見直し
 また、井手正敬副社長は定例会見り席上、赤字ローカル線を独立経営する各地の「鉄道部」の増加にともない、福知山(京都府)、和歌山、米子(鳥取県)三支社の機能を見直す考えを明らかにした。
 三支社管内では鉄道部が経営する路線が大部分を占めるようになり「何が支社なのか分からなくなる」(同副社長)との理由で、支社の廃止を含めて検討するとみられる。鉄道部は2年前から3次にわたって設置され、今年4月からは27鉄道部がJR西日本の在来線の55%に当たる約2400`を経営することになっている。
 また、国鉄民営化の際に国労組合員らがJRに採用されなかった問題で中央労働委員会が昨年末、今年3月までに解決案を示す方針を出したことについて「私たちの考え方は全く変わらない」と、歩み寄る意思のないことを示した。
 同副社長は「民営化以前のことには当事者適格がない」と従来の考えを強調した上で「私たちは断固闘わざるを得ない」と述べた。(京都新聞)
■中央線に新幹線導入 在来線と同じ「狭軌」で JR東日本検討
 JR東日本は、「狭軌」の在来線をそのまま走る新型新幹線を中央線に導入する計画を21日までに検討しはじめた。最高速度が約250`、東京−甲府間を約45分短縮し約1時間で結ぶ構想だ。カーブが多く速度を上げにくい高尾−甲府間では、部分的に直線に変更する必要があり、一部区間でルート案の作成に入っている。「地元自治体などの資金協力が構想実現の前提」だが、同社は数千億円の工事費で約5年間で実現できるとしている。
 同社によると、新タイプの新幹線は、現在の新幹線やミニ新幹線で採用されている「標準軌」より幅か狭い在来線の線路をそのまま使う。用地買収や路盤の強化工事も少なくてすみ、工事費が標準軌の新幹線のざっと半分で収まる省エネ型だ。しかもレール幅が通勤線と同じなので簡単に新宿、東京駅など都心に乗り入れることができる。
 基本的なルートは中央線の東京から松本付近まで。ただし東京−甲府間は通勤輸送の役割、甲府から松本付近まではリゾート輸送の役割を持たせる。
 速度面では、在来線でもすでに140`の営業速度が実現している。来年、中央線に導入する「スーパーあずさ」も車両性能では160`運転が可能となるなど、技術的には「狭軌」でも車両や地上設備の改良で、新幹線の資格とする200`以上の速度達成は可能という。(朝日新聞)
■西梅田の旧国鉄用地 年度内売却を断念 生保など「資金余裕なし」と敬遠
 西日本に残された数少ない一等地といわれる大阪・西梅田の旧国鉄用地(2.6f)について、国鉄清算事業団は、計画していた今年度中の競争入札による用地売却を断念した。有力な「投資家」とみられていた生命保険や長期信用銀行が、「資金余裕がない」と二の足を踏んでいるためだ。このままではJR湊町駅開発など、後に続く旧国鉄用地の再開発計画に遅れが出ることは必至だ。
 西日本の旧国鉄用地の再開発計画を進めているレールシティ西開発(同事業団の100%子会社)によると、西梅田の旧国鉄用地にはオフィスとホテル、大規模ショールームで構成した高層複合ビルを建設する。昨年末にまとめた計画案では、ビルは地下3階、地上32階(一部8階)建てで、延べ床面積は23万9000平方b。総事業費は少なくとも5000億円を見込んでいる。
 事業団は、用地の売却方法として周辺の地価への影響が少ない「不動産変換ローン方式」を採用、@まず事業団が収益事業を行う子会社を設立するA子会社は土地購入と建設資金約5000億円(10口分)を投資家から低利融資で調達するB子会社はビルの賃料収入で金利を返済、開業5年程度後に土地と建物の共有持ち分権を投資家に譲渡する、との方式で生損保、長信銀などと交渉を続けてきた。
 ところが、不動産不況で投資家の投資意欲が減退、生保も一時払い養老保険などの販売不振もあって資金量に余裕がなくなり、「いまは継続中のプロジェクトに資金を出すだけで精いっぱい。とても新規事業に資金をまわせない」と入札参加を断り続けている。(朝日新聞)
■緊急ブレーキ新幹線遅れる 新大阪駅手前で作動
 21日午後6時57分ごろ、東海道新幹線の東京発博多行き「ひかり23号」が、新大阪駅の手前約1`で緊急ブレーキが作動して急停車した。間もなく運転を再開したが、この列車が20分遅れたのを最高に、下り列車4本、約3500人の足に影響が出た。(朝日新聞)
■くぐり抜け奨励踏切 駅員がバーを支え 朝の利用者を渡す 枚方の京阪「光善寺」駅 子どもがマネどうするねん
 遮断機をくぐり抜けて踏切を渡る。悪いのはよく分かってます。「危い!子供がまねます」の看仮があるように。でも、この時間帯だけです。大目に見て下さい−
 駅員の背中がそう語っているようだ。ここは枚方市北中振一丁目、京阪電車「光善寺」駅を京都側に降りてすぐの踏切。朝7時半ごろから9時ごろまでに見られる光景だ。踏切の両側に駅員が立ち、下りてくるバーをぐいっと支えてくぐり抜けを”奨励”している。
 1日の乗降客約1万2000人は、主に朝の時間帯に集中する。おまけに踏切内の道幅は3b足らずと狭い。こうでもしないことには、ホームにまであふれてくると、駅側はいう。
 試みに7時45分から半時間、計ってみた。この間に踏切は12回開いたが、その時間は合わせて9分しかない。渡る方は「もう閉まるの」とつぶやきながらも、落ち着いている。すっかり渡り終えた25秒後、電車が通り過ぎた。
 「10年ほど前から改善要望がきていますが」と枚方市。根本的には駅のホームを広げ、踏切の下に地下道を通すしかない。これには土地が必要。地価は安くはない。しかも、駅の周りには家が立ち並び、それぞれの生活があるので、交渉は進みそうもないという。
 進まぬ環境整備と人口の都市集中。くぐり抜け公認?の踏切は、これからもまだ続くのは間違いない。(朝日新聞 夕刊)
23日■ロスの新交通システム 住商に製造中止通告 契約破棄も
 【ロサンゼルス21日=杉本宏】ロサンゼルスを東西に結ぶ新都市交通システム建設計画をめぐり、米国住友商事が車両製造を受注したことに地元の反発が高まっている問題で、米ロサンゼルス郡運輸委員会は21日、@車両の型を無人の完全自動方式から運転士の必要な通常型に変更するA地元に車両製造工場を建設して生産する−などの計画案を発表した。22日の会合で正式承認される可能性が高く、住商が受注した無人車両製造の契約は破棄され、再入札が実施される見通しが強くなった。
 この日、記者会見したレイ・グラビンスキー運輸委員長は理由について「市民と政治家の懸念を真剣に検討した結果で、国内企業への調達と雇用創出の願望を満たすだろう」と強調。「バイ・アメリカン」(米製品の優先購入策)の世論が背景にあることを示した。また、すでに住商側に製造中止命令を正式に通告したことも明らかにした。
 新計画案によると、2年以内に4900億jかけて地元に車両工場を建設。1昨年開通した普通タイプの電車を製造。当面は無人システムの導入を延期する。これにより、製造費を節約できるうえ、開通も早まるとしている。同委員長はこの計画を進めるうえで、60%のローカルコンテンツ(現地調達)確保を狙ったカリフォルニア州法の改正が必要だと強調した。
 この新都市交通システムは「メトロ・グリーン・ライン」と呼ばれ、30年間に1500億jかけて全米第二の鉄道交通網をつくる計画。同委員会は昨年12月、無人車両41両、約1億2000万jに上る契約を住商と結んだ。
 だが、同州議会やロサンゼルス市議会などで「国内産業育成や地元雇用創出につながらない」「ロビイストの働きかけで性急に結論された」「入札で争った米企業よりも住友側の見積額が高かった」といった批判が噴出。日系企業の発注反対につながる決議が相次いで可決され、トマス・ブラッドリー市長も反対の見解を公表していた。
・GEと合弁で合意 破棄回避へ住商事が動き
【ロサンゼルス22日=AP】米国住友商事関係者は21日、ロサンゼルスの新交通システム車両受注問題で、米大手総合電機メーカー、ゼネラル・エレクトリック(GE)と合弁会社を設立し新システムの車両を製造することに原則合意したことを明らかにした。GEとの合弁会社設立で米国の雇用を確保できるとし、契約を破棄しないよう求める。(朝日新聞)
■国鉄跡地を宅地分譲
 国鉄精算事業団近畿支社は22日、和歌山県田辺市内の旧国鉄跡地約1000平方bを5区画の宅地として、公募方式で売り出す概要を発表した。場所は、JR紀勢線紀伊田辺駅の南西約1.4`の田辺市湊志保古。面積は123−182平方bで、分譲価格は1200万円台から1700万円台。31日から2月4日まで現地で申し込みを受け付け、6日に抽選。(朝日新聞)
■電車にはねられ死亡 東京の男性と判明
 JR東海道線西大路駅の線路で20日に電車にはねられて死亡した男性は22日、九条署の調べで東京都品川区大井1丁目、無職上野重義さん(74)とわかった。(朝日新聞)
24日■新幹線が雪で遅れ
 24日未明から滋賀県・米原町付近で雪が降ったため、JR東海は東海道新幹線の名古屋−京都駅間の一部区間で、始発列車から徐行運転をした。
 天候が回復して午前8時25分には平常運転となったが、新大阪発東京行き上りひかり200号など上下22本が最高11分遅れ、乗客約2万1000人が影響を受けた。(京都新聞 夕刊)
25日■隣の市バス停なのに… 最終時刻が違う 修学院道と一乗寺清水町
 京都市左京区一乗寺から市バスで帰ろうと、午後10時半ごろ、白川通の「一乗寺清水町」バス停に行きました。5番系統の岩倉操車場行きならあるはず、と時刻表を見ると、午後10時12分(平日)が最終になっています。確か11時台に最終バスがあると思い、ひとつ北のバス停「修学院道」で確かめると、ちゃんと午後11時27分にありました。これでは知らない人には不親切ではないでしょうか。正確な時刻表に改めてほしい。(京都市左京区、会社員)
 現地で確かめますと、「一乗寺清水町」の時刻表では5番系統は22時2分と同12分の2本だけでした。しかし、バスで1分先の「修学院道」では22時台に5本、23時台に最終バスが記され、停留所ひとつ離れただけで、かなりの食い違いが見られました。市交通局錦林営業所によると、5番系統の最終バスは午後11時零分、四条烏丸発、同34分、岩倉操車場着で、指摘の通りでした。この時刻表は昨年10月実施ですから、「一乗寺清水町」の利用客は午後10時15分以降のバス便4本を3ヵ月も知らされなかったことになります。
 バスの利用客にとって、深夜、とくに最終便の発着時間は関心事です。市民サービスの点からも正しい時刻表が望まれます。同営業所では「点検したうえで早急に正しい時刻表に改めます」と話しています。(京都新聞 夕刊)
27日■踏切に侵入男性死亡 阪急京都線
 25日午後11時15分ごろ、京都市右京区西院南井御料町、阪急電鉄京都線中道踏切で、上京区智恵光院通竹屋町上ル、無職川端清一さん(57)が、河原町発梅田行き普通電車にひかれ、全身を強く打って死亡した。
 桂署の調べでは、運転士が踏切手前約50bで遮断機の下をくぐり踏切内に入る人影を発見、急ブレーキをかけたが間に合わなかったという。
 同電車はブレーキが故障したため、次の西京極駅で運転中止、乗客約200人は約10分遅れで後続電車に乗り換えた。(京都新聞)
28日■ラッシュ避ければ運賃割安 関西私鉄など含め 通勤地獄解消に時差定期券を導入 運輸省が検討委開く
 深刻な大都市圏の通勤ラッシュの解消に向け、ラッシュ時間帯を避ければ運賃が割安になる時差定期券の導入を検討している運輸省は27日、JRや私鉄の代表を招き「時差通勤促進検討委員会」を設置、初会合を開いた。
 運輸省は、この委員会とは別に利用者側の要望などを反映させるため近く、経済団体の代表らを交えた時差通勤問題懇談会(仮称)を設置、今年夏までに実施のめどをつけたい、としている。
 委員会にはJR東日本、帝都高速度交通営団、東京都交通局のほか首都圏の私鉄8社、関西の阪急電鉄の各運賃担当者が出席。時差定期券と通常の定期券の識別方法や時差定期の対象時間帯などについて討議した。
 運輸省によると、首都圏を走るJRや私鉄31路線の最混雑時の乗車率は平成2年度が平均203%。最も混雑が激しいJR京浜東北線の上野−御徒町間は277%、次いでJR中央線新宿−四ッ谷間が255%などとなっている。
 JRや私鉄各社は混雑する区間の複々線工事や車両の増結、ホームの拡張工事など輸送力増強対策を進めているが、人口の一極集中による利用者の急増に追いつかないのが実情。このためラッシュ時を避ければ運賃を割安にするか、逆にラッシュ時の運賃を割高にして、利用者を分散させる方法を検討していた。
 運輸省は今後、月1回のペースで委員会を開き、時差定期券の問題点を整理、特定の路線で試験的に実施した上で、早急に導入したいとしている。(京都新聞)
29日■鉄道発祥のシンボル 旧新橋停車場を発掘 都教委
 「汽笛一声新橋を」と歌われた鉄道発祥のシンボルで、大正期に埋まった旧新橋停車場のプラットホームが、約70年ぶりに姿を現した。東京・東新橋の旧国鉄汐留貨物駅跡地で、東京都教委が続けてきた文化財発掘調査で確認されたもので、ホームは長さ144b。
 1872年(明治5年)、東京−横浜間にわが国最初の鉄道が敷かれ、ここが起点となった。1914年(大正3年)には、貨物専門駅になり、名前も「汐留」に変わった。関東大地震があった23年(大正12年)に駅舎が焼けたが、都教委によると、ホームは貨物駅への改造で埋められたという見方もある。
 一昨年、港区の試掘で埋蔵物のあることが確認され、都教委が昨年6月から本格的に発掘。地表から約2b掘ったところで、ホームが見つかった。全体の幅は9.1b、長さは南北144bと分かった。
 ホームは、小さな段ボール箱ほどの切り石が4段重ぬで積まれ、駅舎の柱の基礎だったとみられる直径30aの円形の石も出た。
 汐留貨物駅跡地は全体で広さ21.6f。明治期以前は、仙台藩伊達家、会津藩松平家などの大名屋敷があったところで、ホームより南側の場所からは家紋入りのかわらや陶磁器なども見つかっている。
 跡地は、国鉄清算事業団と東京都が高層ビルやホテルなどを計画。ホームの南端は、東京港の臨海副都心を都心と結ぶ新交通システムが通る青写真もある。(朝日新聞 夕刊)
30日■琵琶湖線 草津新駅 2年後に開業 JR、一部負担応じる
 JR琵琶湖線の瀬田−草津駅間に設置を誘致していた新駅が、2年後の平成6年に開業されることが29日までに、滋賀県とJR西日本の協議で本決まりとなった。新駅の建設費は当初、全額地元負担の予定だったが、JRが駅舎建設費の一部を負担することで合意した。
 新駅は、瀬田−草津駅間(約5.1`b)のほぼ中間地点の草津市野路町に設置される。駅舎建設費は概算で約30億円。
 合意によると、JR西日本は駅舎約30億円について一部を負担し、残りは草津市の市費と地元商工会議所や事業所、自治会などの「草津市南部新駅設置期成同盟会」が市民や企業に求めている募金(現在約3億7000万円)でまかなう。
 地元の新駅の設置要望に対し、JRは旧国鉄時代から原則として地元負担で対応。期成同盟会は平成2年に駅舎建設費を15億円と見込み、10億円は駅東側の市有地の狭間池(3f)の埋め立て地の開発利益などで充当、5億円は募金で調達する計画だった。
 だが、設置揚所付近の琵琶湖線が複々線ということもあって建設費が当初の2倍の約30億円になることが昨年判明。また地価高騰が鎮静化したため埋め立て地活用の見積もりが変わり急きょ草津市が市費を投入する方針を示していた。
 しかし駅の建設に関し、自治体が市費を支出する場合、自治省は地方財政保護の観点から鉄道事業者の一部費用負担を承認の条件としており、JRの協力が得られるかが新駅実現のカギになっていた。
 草津市の要請でこのほど滋賀県が仲介に乗り出し、県の生活環境部長とJRの担当役員との交渉でJRが譲歩、一定額を拠出することで話がまとまった。今後、自治省の承認手続きを受ける。
 JRは昨年3月に開業した琵琶湖線の栗東駅の駅舎建設費約5億6000万円のうち約5700万円を拠出しているが今回の負担額は1億円を超えるとみられる。
 新駅は、同市が昭和55年度に策定した第2次総合開発計画で市南部副都心構想の拠点として打ち出した。新駅に近い同市野路町の丘陵地に立命館大学理工学部の移転(平成6年春開校)が決定、新駅誘致運動に弾みがついた。新キャンパスは昨年11月から造成工事が行われている。
 新駅東部の丘陵地には、大津市にまたがって県立図書館、県立近代美術館などの「びわこ文化ゾーン」が広がるほか、民間の大規模な住宅ゾーンも開発。駅周辺の16.7fは昨年11月、土地区画整理事業地域として都市計画決定され、草津市の副都心化にゴーサインが出ている。(京都新聞)
■全国の主な市内バス紹介 手作り情報誌を刊行 乗り物好きの若者グループ 外装や特徴を分析
 京都の乗り物好きの若者らでつくる「バス研究サークル・アクセス」(本部・中京区、竹内喜和代表、会員6人)が、全国の主な市内バスの魅力を新しい形の情報誌としてまとめ、このほど自費刊行した。
 情報誌は、「熱血!シティバス宣言」(B4判、50n)。会員たちが「一般の人たちに、バスの良さを見直してもらおう」と企画、昨年8月から今年1月にかけて取材、編集した。
 内容は、京都市をはじめ、新潟や神戸など主要都市の公営交通と私鉄で使用されているバスについて、形式や性能、ダイヤ、外装のデザインなどを細かく解説。話題を呼んでいる京都市のチンチンバス、リフト付きバスの紹介と共に、同種の他都市のバスについても特徴を分析している。
 自費刊行のため、装丁は全くの手作り。一般のコピー用紙を使い、写真類も白黒コピーという簡素なつくりだが、竹内代表は「バスの魅力が十分わかってもらえるはず」と話している。(京都新聞)
■夕刊ひろば JR事故の知らせなく 無人駅で待ち続けた
 昨年12月12日夕方、JR奈良線の新田・城陽間の久津川道踏切で事故があり、電車が4時間近くストップしました。学校帰りの娘が、無人駅の山城青谷駅にいたのですが、JRから事故の知らせもなく、駅員さんに聞こうにも無人で、その場に待ち続けたそうです。待合室には旅行者らしい外国人もいて、気の毒だった、といっています。緊急事態が発生した揚合、無人駅への連格システムはどうなっているのでしょうか。(城陽市、会社員男性・42)
 JR西日本に聞いてみました。
 確かにその日の午後4時ごろ、ユニット付きトラックが架線を引っ掛ける事故があり、午後7時45分ごろまで桃山・長池駅間が不通になりました。
 このような事故が発生した場合は、列車指令から各駅にいっせい放送及びファクスで事故の概況、振替・代行輸送の情報を伝達しています。無人駅については、管理駅(山城青谷駅の揚合は宇治駅)から、無人駅に設置してある放送装置で事故の発生や列車の遅れ情報を伝えるようにしているそうです。
 「当日は、宇治駅からの社員が到着するまでの間、午後4時半ごろから約30分ごとに『事故のため列車が運行できない状態であり、これ以降の列車が大幅に遅れます』という内容のご案内を放送しております。また午後5時40分ごろからは代行バスを出し、駅員が案内させていただきました。放送設備も後日、点検しましたが、故障していませんでした。放送は30分間隔なので、質問者の方は聞き逃されたのではないでしょうか」と話しています。
 そして「今後はさらに迅速できめ細かな放送や案内を心がけていきますので、ご理解ください」とのことでした。(京都新聞 夕刊)
■停電の影響で阪急など遅れ
 30日午前7時ごろ、神戸市中央区の阪急神戸線春日野道駅と同線の電車が乗り入れる神戸高速鉄道高速神戸駅間で停電、同区間内を走っていた須磨浦公園発梅田行き特急など上下4本が停車した。4分後に復旧したが、ラッシュ時の阪急神戸線を中心に、上下76本が最高20分遅れ、約8万5000人の足に影響した。ダイヤの乱れは同10時まで続いた。神戸高速鉄道に接続する山陽電鉄と阪神電鉄でも最高5分の遅れが出た。(朝日新聞 夕刊)
31日■西梅田の愛称決まる
 JR大阪駅西側の旧国鉄梅田コンテナヤードとその周辺9.2fの西梅田地区の開発を進めている西梅田地区開発協議会(会長・西川由郎国鉄清算事業団近畿支社長)が公募していた愛称が30日決まり、最優秀作品(賞金100万円)に大阪府箕面市の会社員満仲雄二さん(40)の「OSAKA GARDEN CITY」が選ばれた。(京都新聞)
■名門特急 「つばめ」九州で復活
 旧国鉄時代に大阪−東京間の特急として知られた「つばめ」の愛称が、今年7月、JR九州の新型特急の愛称として復活することになった。名前が消えて以来17年ぶりの再登場だ。JR九州では、関西にも知られた昔の名前で新車両を使った九州旅行を売り込む。
 JR西日本などによると、初代の「つばめ」は1930(昭和5)年に東京−神戸間に登場。戦争で一時途絶えたが、50年から64年まで東京−大阪間(62年以降は広島まで)を走った。東海道新幹線が開通すると新大阪−博多間へ。さらに「ひかり」が岡山、博多へと延びる都度、その先に追いやられる形となった。最後は72年から75年まで、岡山−熊本・西鹿児島間を走った。
 新登場の「つはめ」は博多−西鹿児島間を1日7往復する。新車両52両を購入、昼間の在来線で初のコンパートメント(個室)をグリーン車に装備するなど快適さと豪華さが売り物。「つばめ」の走った路線に必ず新幹線が通るのでは、との地元の願いがネーミングに込められている。(朝日新聞)
■ガード下の鉄骨ボキリ 東山 トラックの積み荷直撃 京阪電車ヒヤリ
 31日午前9時ごろ、京都市東山区本町九丁目、本町通のJR東海道線ガード下を通過しようとした大阪市大正区平尾5丁目、山野運送=A運転手(19)=のトラックの積み荷が、ガード下の高さ制限を示す鉄製標識にぶつかり、同標識の上部鉄骨を折った。標識の支柱はそばの京阪電鉄本線側に倒れ、ブロック塀やフェンスを約2bにわたって壊した。
 このため、本町通は大型車の通行ができなくなった。さらにガード下に敷設してある電波障害防止用のテレビ共同アンテナを切断、付近の約200世帯のテレビが受信不能となった。
 松原署の調べでは、同ガードの高さ制限は3.5b。トラックは空きドラム缶170本を積み、高さが3.67bもあり、ドラム缶上部が標識にぶつかったらしく、同署はA 運転手から道交法違反の疑いで事情を聴いている。
 JRや京阪電車への影響はなかった。(京都新聞 夕刊)