111 全国百線鉄道の旅

001 全国百線鉄道の旅
SLやまぐち号と山口線37:53
 JR山口線は山陽と山陰を結ぶ連絡線のひとつで全長93.9km。中国山地を縦断するため、変化に富んだ景観が車窓を流れる。
山口線といえば、山口県小郡駅と島根県津和野駅間を走るレトロ列車、SLやまぐち号が有名。SLやまぐち号を牽引するのはC57形蒸気機関車で、その優美なイメージから「貴婦人」と呼ばれている。SLやまぐち号を追って、迫力ある走りを独自の撮影ポイントで収録、その魅力に迫る。
そして津和野駅からは、ディーゼル列車のキハ40で、山口線の終点、益田駅まで走り沿線風景を詳細に紹介する。
 2003.07.04
002 全国百線鉄道の旅
近鉄特急で行く伊勢志摩リゾート37:54
 近畿・東海の2府4県を走る近鉄は、個性あふれる近鉄特急が有名。今回はリゾート特急のシンボル「伊勢志摩ライナー」で大阪の上本町から三重の賢島まで旅する。
 
003 全国百線鉄道の旅
古都を走る観光列車37:54
 川下りで有名な保津川に沿って走る嵯峨野観光鉄道トロッコ列車。機関車が牽引する客車は、かつて木材を運搬していたトロッコを改造したもの。開放感満点の客車からは、保津川の景色と自然が満喫できる。今回紹介するもうひとつの鉄道は、京都洛北方面への輸送を担う叡山電鉄。鞍馬線を中心に展望車両900形「きらら」で旅する。観光をコンセプトにしたこの車両は、窓に対面した座席が特徴。京の奥座敷、貴船や鞍馬への旅を紹介する。
 
004 全国百線鉄道の旅
動く鉄道博物館 大井川鐵道38:24
 日本全国の鉄道路線の中から、旅情あふれる路線を美しいハイビジョン映像でお届け!
箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と詠われる大井川。それをぬうように走るSLは、大井川鐵道の魅力のひとつ。日本で唯一、毎日SLを運行している大井川鐵道は、金谷駅と千頭駅の間を結ぶ大井川本線と、日本で唯一のアプト式鉄道の井川線からなる。
また、全国各地で活躍して引退した電車たちが復活、SLとともに元気に走っている。独自の視点で取材したハイビジョン映像で、まさに“動く鉄道博物館“、魅力たっぷりの大井川鐵道を徹底紹介する。
005 全国百線鉄道の旅
南紀ぐるりん旅・紀勢本線42:53
 日本全国の鉄道路線の中から旅情あふれる路線を美しいハイビジョン映像でお届け。
今回は和歌山県の和歌山市駅から新宮駅まで、紀勢本線の魅力を発見する旅!
「お伊勢七度、熊野へ三度…」。宮中文化花盛りの平安時代から熊野の地はあこがれの地だった。今もなお現代人を引きつける何かが、その地にはある。
紀勢本線の「オーシャンアロー」や「スーパーくろしお」は古都京都から熊野の新宮を目指して走る特急。紀勢本線ではこのほか、夏場に走る「きのくにシーサイド」など魅力あふれる列車が走っている。今回は紀勢本線の魅力を再発見する旅に出る。
006 全国百線鉄道の旅
ワイドビューで行く飛騨路 高山本線42:53
 JR高山本線は東海道本線の岐阜駅と北陸本線の富山駅を結ぶ全長225.8キロメートルの路線で、まさに本州中部の太平洋と日本海を繋ぐ本州横断鉄道。JR東海自慢の特急「ワイドビューひだ」は全線の約8割を川に沿って走る。深緑と山紫水明の自然が織りなす車窓の景色は、高山本線の魅力といえる。沿線には日本三名泉のひとつ「下呂温泉」や飛騨の小京都「高山」など、多くの観光地が控えている。今回は「ワイドビューひだ」で美濃路・飛騨路・越中路を旅する。
 
007 全国百線鉄道の旅
釧路湿原からオホーツク海へ 釧網本線42:54
 釧路の釧と網走の網をとって釧網(せんもう)と読む。道東を南北に走る釧網本線は全長166.2Km。釧網本線は2つの顔を見せる。東釧路を出た列車はすぐに大海原のような大湿原に入る。釧路湿原だ。360度、見渡す限り人工的な建物は一切目に入らない。一方、知床斜里駅を出ると、オホーツクの海が拡がる。冬になると一面流氷でうまる。沿線には摩周湖や屈斜路湖などもあり、変化に富んでいる。北海道が体験できる釧網本線だ。
 
008 全国百線鉄道の旅
みどりの特急 ゆふいんの森に乗って 久大本線42:53
 久大本線を走るみどり色の特急「ゆふいんの森」。特急ゆふいんの森は博多から豊後富士由布岳が美しい由布院を経て、終点別府へと向かう九州横断観光特急。久大本線は田園地帯から渓谷、山間部そして高原へと変化に富んだ車窓が美しく、特急停車駅には温泉地や名勝が数多く点在している人気の路線だ。JR九州の客室乗務員によるサービスも充実しており列車の旅ならではの楽しさが満喫できる。今回はみどりの特急ゆふいんの森に乗って別府まで出掛ける。
 
009 全国百線鉄道の旅
日光・鬼怒川から会津高原へ 東武鉄道42:53
 関東平野を中心に464kmの路線網を持つ東武鉄道は、浅草から日光、鬼怒川、会津方面へ走り、100カ所のホテルがある鬼怒川温泉や、日光江戸村、ウエスタン村などの観光スポットをめぐる。日光線と鬼怒川線は日本屈指の観光地を結ぶ路線で、その輸送の代表格が東武自慢の豪華特急「スペーシア」。一方、野岩鉄道や会津鉄道に乗り入れて会津高原や南会津を結ぶのは、急行「南会津」と快速。更に、伊勢崎線から桐生線に入り赤城方面を結ぶ特急「りょうもう」と、東武鉄道は様々な列車を走らせている。今回は、これらの列車に乗って東武沿線の旅を紹介する。
 2003.11.--
010 全国百線鉄道の旅
10木曽路から信濃路へ 中央本線42:53
 JR中央本線は、日本でも屈指の山岳地帯に延びる幹線で、東京と名古屋をほぼ旧中山道沿いに結ぶ全長396.9kmの路線である。長野県塩尻を境に東は中央東線(JR東日本)、西は中央西線(JR東海)と呼ばれ、それぞれ新宿と名古屋から信州方面を目指す。路線の性格上、東線と西線を直通する列車は設定されていない。今回は中央西線の旅。旧中山道の宿場町(馬籠宿、妻籠宿、奈良井宿など)を訪れながら、特急「ワイドビューしなの」で信濃路長野へ歴史とロマンの旅に出る。
 
011 全国百線鉄道の旅
11神話の里から火の國へ 高千穂鉄道 南阿蘇鉄道42:54
 宮崎県延岡から高千穂までを走る高千穂鉄道。熊本県立野から高森までを走る南阿蘇鉄道。この2つの鉄道は、旧国鉄時代、一本に結ばれ九州を横断することになっていたが、実現には至らなかった。現在は、JRから引き継がれ第3セクターとして運営されている。今回は、絶景の高千穂峡や神楽の舞、そして神話の旅へと誘う高千穂鉄道と雄大な阿蘇の麓を駆け抜ける南阿蘇鉄道。この2つの鉄道を紹介する。
 
012 全国百線鉄道の旅
12森と水とロマンの鉄道 磐越西線42:53
 新潟県と福島県を結ぶ全長175.6kmの長大なローカル線、磐越西線。
その路線を優雅に走るのはC57形180号機−「SLばんえつ物語号」。山間にこだまする汽笛…、その優美な姿からこのSLは“貴婦人”と呼ばれている。飯豊連峰を臨みながら、そして吹き上げる煙を阿賀野川の水面に映しながら、磐越路を疾走する姿はまさに「森と水とロマンの鉄道」そのものだ。
今回は自然の中を雄大に走るSL、そして訪れる者の旅情をかき立ててやまない路線、磐越西線を紹介します。
 
013 全国百線鉄道の旅
13特急「南風」と四国の大自然 土讃線42:54
 子どもたちに大人気のアンパンマン列車も活躍するディーゼル特急「南風」は、岡山駅(岡山県)〜宿毛駅(高知県)間の315.8kmを、最速4時間30分で結ぶJR四国自慢の列車。この沿線は土讃(どさん)線をはじめ、土佐くろしお鉄道などの3社6線にまたがって運転され、瀬戸大橋、大歩危・小歩危の険しい渓谷と緑なす四国山地、そして雄大な太平洋とダイナミックに展開する四国の大自然の中を、風の如く颯爽と駆け抜ける。
番組では、讃岐うどんや四万十川の幸など、ご当地絶品の味も紹介していく。
 2004.07.02
014 全国百線鉄道の旅
14つばめ、春風に乗って 鹿児島本線・肥薩おれんじ鉄道42:53
 春の風を切り、爽快に走り出した九州新幹線「つばめ」号。JR九州初となった新幹線「つばめ」は、2004年3月に「新八代〜鹿児島中央」間で先行開通したニューフェイスだ。また、同時期にオレンジと青と緑のラインが爽やかな列車が「八代〜川内」間の海岸線を走り出した。これは九州新幹線の開通に合わせて、第3セクターとして開業した「肥薩おれんじ鉄道」だ。
今回は鹿児島本線と九州新幹線「つばめ」、また、陽の光をサンサンと浴びながら走る「肥薩おれんじ鉄道」をたっぷりと紹介する。
 2004.07.16
015 全国百線鉄道の旅
15北の日本海を行く 五能線と津軽鉄道42:53
 五能線は秋田・青森両県の美しい海岸線に沿って走り、世界自然遺産の白神山地や、津軽富士と呼ばれる岩木山など見所が多く、一度は乗ってみたい鉄道として人気が高い。今回は五能線を走る快速「リゾートしらかみ」に乗って、北の日本海の旅に出る。この他、太宰治の故郷を走る津軽鉄道の「走れメロス」号やストーブ列車も紹介していく。
 
016 全国百線鉄道の旅
16京から吉野へ いにしえの時を辿る 近鉄京都線・橿原線・吉野線42:53
 近畿・東海2府4県を走る近鉄特急。今回は京都から奈良・大和路を抜けて、日本有数の桜の名所「吉野の里」へと、名所・旧跡を巡る旅に出発します。新撰組が闊歩した、伏見の街の魅力を再発見! また、一休さんゆかりの地で波瀾の生涯に想いを馳せながら平城宮跡や東大寺へ。そして古代のロマン香る明日香では、悠久の歴史の息吹を体感します。
バラエティー豊かな車両が魅力の近鉄特急を乗り継いで、沿線の名所、いにしえの時の面影を辿っていきます。
 
017 全国百線鉄道の旅
17早春の丹後半島へ 北近畿タンゴ鉄道42:54
 今回紹介する「北近畿タンゴ鉄道」は、日本三景の一つである「天橋立」へと誘う路線で、丹後地域と但馬地域を走る第三セクターの鉄道となっている。  この沿線では、JR京都駅、新大阪駅からアクセスし、自社の車両を使用する特急「タンゴ・エクスプローラー」、特急「タンゴ・ディスカバリー」が日々活躍している。風光明媚で"日本海の幸"豊かな丹後半島は、人気のスポットが点在することでも有名である。今回は、北近畿タンゴ鉄道の特急列車に乗って、丹後半島へ出かけてみよう!
 
018 全国百線鉄道の旅
18SLよ永遠に 〜やまぐち号復活運転25周年〜42:49
 旧国鉄の営業線からSLが姿を消したのは1975年のこと。その4年後の1979年、SL復活を望む全国の鉄道ファンの期待に応えて、山口線でSLが復活した。その後、国鉄からJRとなり、時代が21世紀に変わってもSLは走り続け、2004年8月1日に「SL復活運転25周年」を迎えた。番組ではその様子を中心に、SLの旅の魅力をたっぷりと紹介する。
 
019 全国百線鉄道の旅
19故郷(ふるさと)に出逢う旅 〜智頭急行〜42:49
 1994年に開業した兵庫、岡山、鳥取の3県にまたがる総延長56.1kmの智頭急行。沿線には昔からの宿場町や剣豪・宮本武蔵の里など、歴史を感じさせる名所の他、一般公開されている天文台では世界最大の望遠鏡もあり、見どころが多数ある。今回は智頭急行を代表する特急「スーパーはくと」に乗って、鳥取県の倉吉まで出かける。
 2006.07.--
021 全国百線鉄道の旅
21海と火山と大平原を行く 室蘭本線42:48
 室蘭本線は北海道南西部の海沿いに長万部から岩見沢まで全長211kmの路線である。
函館本線の列車は長万部から室蘭本線に入るため、東京からの寝台特急「北斗星」や「カシオペア」、そして函館からの特急「スーパー北斗」や「北斗」が内浦湾と羊蹄山・有珠山を背に疾走する姿が見られる。
列車はサミットが開催される洞爺湖や道内屈指の温泉郷・登別温泉を通りながら太平洋沿いをひた走り苫小牧へと向い、沼ノ端からは勇払原野の中を進み石勝線が交叉する追分へ、やがて石狩平野に入ると終点の岩見沢へと向っていく。
今回はホームのすぐそばに海がせまる北舟岡駅や母の日には記念切符を発売している母恋駅などローカル色豊かな駅も紹介している。
 
022 全国百線鉄道の旅
22黒部の秘境と箱根を訪ねて 黒部峡谷鉄道・箱根登山鉄道42:49
 黒部川の峡谷に沿って走る黒部峡谷鉄道は、宇奈月〜欅平(けやきだいら)間20.1kmを結ぶ日本でも珍しい軌間762mmの鉄道だ。 かつては、黒部川の水力発電所を建設するためにつくられた専用線で、昭和のはじめまでは「生命の保証をしません」を条件に一般乗客を乗せていた。41のトンネルをぬけ22の橋梁を渡りながら深山幽谷の黒部川を奥へ奥へと登っていく様子は、まさにここが日本の秘境であることを教えてくれる。
一方、箱根観光の輸送を担う箱根登山鉄道は小田原が起点だが、箱根湯本までは小田急の車両のみ運行されている。登山電車は箱根湯本から出ている。急勾配区間は80パーミル。つまり1000mに対して80メートルの高低差と日本で最大級のものだ。
3回スイッチバックしながら登っていく鉄道に完全密着した。 
 
023 全国百線鉄道の旅
23シーサイドエクスプレス 阪神電車・山陽電車42:49
 阪神間にはJR・阪急・阪神と3つの鉄道があるが、阪神が一番海に近いところを走っている。阪神電車は元町から神戸高速鉄道を介して山陽電車とレールがつながっており、姫路まで直通運転している。
同じく直通運転している山陽電車も海岸線を走っており、両社の特急はシーサイドエクスプレスと呼ばれている。梅田〜姫路間には阪神タイガースの本拠地阪神甲子園球場や六甲山、そして港町神戸、源平合戦の舞台となった須磨浦、世界最長の吊橋・明石海峡大橋、そして世界遺産の姫路城と見どころがいっぱいだ。
今回は阪神・山陽のシーサイドエクスプレスに乗って夏を満喫する旅に出る。
 
024 全国百線鉄道の旅
24奥出雲から絶景の山越え 木次線42:49
 木次線は、中国山地を南北に縦断する宍道から備後落合まで全長89.1kmの路線。列車は、宍道湖のほとりから、出雲神話に彩られた奥出雲へと分け入り、田畑と山の木々との緑のコントラストが美しい、日本の原風景のような景色の中を駆け抜ける。その沿線にも、駅長が手打ちで打ってくれる蕎麦屋がある亀嵩駅、松本清張原作の映画「砂の器」のロケに使われた八川駅、延命水と呼ばれる水が湧く出雲坂根駅など、ぜひ立ち寄ってみたい趣のある駅も多い。また、春から夏にかけて運行されているトロッコ列車「奥出雲おろち号」も観光客の人気を集めている。圧巻は、出雲坂根から三井野原まで161mもの高度差を駆け上がるための三段式スイッチバック。30パーミルの勾配を登りきった車窓から眺める国道314号線の「奥出雲おろちループ」などの展望も素晴らしい。神話、歴史、そして雄大な自然…様々に楽しませてくれる木次線の魅力を紹介する。
  
025 全国百線鉄道の旅
25北の大地からニシンの海へ 留萌本線42:49
 北海道内屈指の米どころ深川を出発した列車は、田園風景が延々とつづく北の大地をすすむ。雨竜川を渡ると沼田町。ここはホタルの町として有名。ホタル保護のための条例もある。恵比島駅は、NHK朝の連続テレビ小説「すずらん」の明日萌(あしもい)駅として今も観光客を集めている。この駅で田園風景から山あいを走る風景へと変わる。列車は峠越えをしてやがて日本海へ。そこはかつて石炭の積出し港として、またニシン漁で栄華を極めた留萌の町。ここから日本海に沿って終点の増毛へと向う。増毛はボタンエビの水揚が日本一の漁港で、明治・大正の古き町並を残した町、全長66.8kmという短い留萌本線だが見どころは多い。
  
026 全国百線鉄道の旅
26特急街道の北陸路 北陸本線42:49
 滋賀県米原から新潟県直江津へと伸びる北陸本線は、全長353.9q。近畿と北陸を結ぶ重要幹線である。雷鳥・サンダーバード・しらさぎ・北越・はくたかなどの特急列車が走り、特急街道とも言われている。北陸本線の沿線は名所、旧跡が多い。福井は永平寺、東尋坊。石川は加賀の温泉郷と金沢の兼六園。富山を過ぎると列車は日本海の沿岸を走る。ヒスイ海岸や親不知海岸など車窓からの見所がいっぱい。新潟県に入るとトンネルの中に駅がある地底駅もある。直江津までの旅は長い。
  
027 全国百線鉄道の旅
27阿蘇高原の大パノラマ42:49
 熊本と大分を結ぶ豊肥(ほうひ)本線は別名、阿蘇高原線。阿蘇のカルデラをつらぬき九州を横断するため、急勾配を登るスイッチバックや大自然が作り出した雄大な景観が楽しめる。阿蘇を見渡せる大観峰やおなじみの米塚、草千里ヶ浜。中岳火口は現在も噴煙をあげる活火山だ。沿線には温泉地が多く、中でも全国屈指の人気を誇る黒川温泉では、趣向を凝らした露天風呂を巡ることができる。阿蘇を抜けた先にある豊後竹田も「荒城の月」のモデルとなった岡城跡や、豊富な湧き水など見所が多い。九州横断特急や観光列車あそ1962、そして2005年に一旦引退し来年復活が計画されているのが、「ハチロク」の愛称で親しまれてきた8620形SL。これら魅力的な列車とともに豊肥本線の魅力を紹介する。
  
029 全国百線鉄道の旅
29最果ての地へ走る 〜宗谷本線〜42:48
 日本の最北の地、稚内へと伸びる宗谷本線。旭川から稚内260キロを結ぶ普通列車は1日1本。小説「氷点」で知られる三浦文学の舞台、旭川を出発し、キハ40系は北へ北へと向かう。塩狩駅では三浦綾子の記念館を訪ね、彼女をしのぶ。かつて深名(しんめい)線と名寄(なよろ)本線が分岐していた名寄駅では、豪雪地帯で活躍したSLキマロキ排雪列車の雄姿を見る。音威子府(おといねっぷ)駅では名物のそばを味わい、トナカイの地・幌延、そして最北の湿原・サロベツ原生花園を訪ねる。やがて車窓から木立は消え、素裸で風雪に耐える大地へと変る。そこは最果ての地、稚内。宗谷岬の彼方40キロ先はサハリンだ。